JP3272403B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3272403B2
JP3272403B2 JP18761592A JP18761592A JP3272403B2 JP 3272403 B2 JP3272403 B2 JP 3272403B2 JP 18761592 A JP18761592 A JP 18761592A JP 18761592 A JP18761592 A JP 18761592A JP 3272403 B2 JP3272403 B2 JP 3272403B2
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信博 谷
啓治 沢登
誠 最上谷
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子を備えた
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子(CCD)を備えた撮像装
置では、外部からの入射光をCCD上に結像させ光電変
換することによって撮像が行われる。この入射光によっ
て受光素子に発生した電荷は、垂直転送CCDを介して
水平転送CCDに転送され、映像信号として外部に出力
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような撮像装置を
用いて、局部的に輝度レベルの高い、例えばスポットラ
イトのような点光源を画面中に含む状態で撮像すると、
点光源に対応するCCDの受光素子の部分の周辺で過剰
な電荷が生じ、スミアが発生するという問題点があっ
た。
【0004】スミアの発生について、図19および図2
0を参照して説明する。図19はCCD91を示し、図
20はモニタ上の表示される画像を示す。CCD91
は、図19に示されるように、受光部92と水平転送C
CD93とドレイン部94等を有する。受光部92は、
図示しないフォトダイオードと垂直転送CCDとを備え
る。水平転送CCD93は受光部92の下側(矢印D方
向側)に設けられ、ドレイン部94は受光部92の上側
(矢印U方向側)に設けられる。
【0005】CCD91の受光部92には、例えば点光
源のような輝度レベルの高い部分HP(以下、高輝度部
という)を含む画像V1が結像されている。受光部92
に結像された画像V1(図19)において、斜線の付さ
れている範囲AR1は、1フィールド前の映像信号電荷
の読出し時に受光部92の垂直転送CCDに残留した電
荷(以下、残留電荷という)によって発生したスミアの
部分である。
【0006】CCD91の受光部92に結像されている
画像V1は光電変換され、これにより発生した映像信号
電荷は、矢印D方向に転送されて水平転送CCD93に
取り込まれる。そしてこの映像信号電荷は、水平転送C
CD93から、矢印T方向に映像信号として出力され
る。
【0007】この映像信号電荷の読出し時、高輝度部H
Pに対応する幅を有し垂直方向(矢印UおよびD方向)
に延びる、破線で示される範囲AR2内の映像信号電荷
は、高輝度部HPを通過するため、範囲AR2でもスミ
アが生ずる。この範囲AR2に生ずるスミアは、映像信
号電荷の読出し時、主として、高輝度部HPに対応する
フォトダイオードに蓄積容量を越えた分の電荷(余剰電
荷)が映像信号電荷にリアルタイムに加算されて発生す
るものである。
【0008】CCD91から出力された映像信号をモニ
タ上に表示すると、図20に示されるように、高輝度部
HPに対応する幅を有し垂直方向(矢印UおよびD方
向)に延びる範囲AR1、AR2において、スミアが現
れる。
【0009】ところでCCD91には、残留電荷を掃き
出す機能、いわゆる高速転送機能がある。この高速転送
機能を用いることにより、図19の範囲AR1における
残留電荷を、ドレイン部94を介して外部に掃き出すこ
とが可能である。したがって、画像V1の範囲AR1に
生じているスミアを解消することができ、画像V2の範
囲AR1に現れているスミアを除去することができる。
しかしながら、高輝度部HPに対応するフォトダイオー
ドには常に余剰電荷が存在するため、映像信号電荷の読
み出し時に高輝度部HPを通過することによって生ずる
範囲AR2のスミアを防止することは、従来不可能であ
った。
【0010】以上のように従来、撮影レンズを介して得
られる画像は、CCD91上において倒立逆像として結
像され、また水平転送CCD93は受光部92の下側に
配設されているため、スポットライトや太陽等の点光源
の真下にいる被写体を撮影した場合、上記範囲AR2の
スミアのために、モニタ上において適正な画像が得られ
ないという問題があった。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、被写体にスミアがかかるのを防止することができる
撮像装置を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撮像装置
は、結像された画像に応じた電荷が発生する受光部と、
この受光部に発生した電荷を、外部に出力するための水
平転送部に向かって転送する垂直転送部とを備え、高輝
度部を含む画像が受光部に結像された状態において、該
高輝度部が水平転送部から相対的に遠い部分に結像され
るように、前記受光部と水平転送部が配置されているこ
とを特徴としている。
【0013】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1には本発明の一実施例に係る撮像装置の要部の構成が
示されている。
【0014】この図において撮像装置11は、撮影レン
ズおよび絞り羽根等を収容する光学系収容部12と、C
CDおよびCCDドライバ、CCD回動機構等を収容す
る撮像系収容部13と、各種信号処理回路、記録系およ
びMPU等を収納すカメラ本体部14とを有する。
【0015】撮像系収容部13に収容されるCCD21
は、後述するCCD回動機構70によって、光学系収容
部12およびカメラ本体部14に対し回動するように構
成されている。このようにCCD21が回転自在である
のは、後述するように被写体に対するスミアの影響を抑
圧するためである。なお本実施例では、CCD21が光
学系収容部12およびカメラ本体部14に対して回動自
在とされているが、これに限定されるものではなく、撮
像系収容部13全体を光学系収容部12およびカメラ本
体部14に対して回動自在となるようにしてもよい。
【0016】撮影レンズを介して入射された光線は、光
学系収容部12を介してCCD21に導かれ、このCC
D21の受光部48(図2)には被写体の倒立像が結像
される。ここで、CCD21の構成を、図2を参照して
説明する。
【0017】フォトダイオード41は各画素に対応して
設けられており、フォトダイオード41が配設された範
囲内に受光部48が形成される。フォトダイオード41
では入射光量に応じて信号電荷が形成され、出力され
る。垂直転送CCD42は、フォトダイオード41に隣
接して垂直方向に沿って設けられており、フォトダイオ
ード41において生成された電荷を水平転送CCD43
あるいはドレイン部44に転送する。水平転送CCD4
3には出力アンプ45が接続されており、この出力アン
プ45は水平転送CCD43によって転送されてきた電
荷を電圧に変換するとともに、端子49を介して外部に
出力する。ドレイン部44は、垂直転送CCD42に残
留する不要電荷を、高速で排出するために設けられてい
る。
【0018】CCD21は、CCDドライバ22から出
力される駆動信号によって制御される。すなわち、垂直
転送CCD42では、端子46a〜46dを介して供給
される4相の駆動信号V1〜V4によって垂直方向の電
荷の転送が行われる。水平転送CCD43では、端子4
7a、47bを介して供給される駆動信号H1、H2に
よって水平方向の電荷の転送が行われる。なお、CCD
ドライバ22はカメラ本体部14に収容された撮像部駆
動回路37によって制御される。
【0019】図1において、CCD21により得られる
映像信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)23
に供給され、リセット雑音を低減せしめられる。そして
映像信号は、アンプ24を経てA/D変換回路25に入
力され、デジタル映像信号に変換される。このデジタル
映像信号はメモリ部29に入力される。
【0020】メモリ部29では、MPU28から供給さ
れる制御信号、アドレスデータ等に基づいて、DSP2
6から供給されるデジタル映像信号が書込まれ、あるい
は保持されているデジタル映像信号が読み出される。こ
のデジタル映像信号の書込みおよび読出しは、所望の位
置から開始することが可能である。読み出されたデジタ
ル映像信号は、DSP26に入力される。
【0021】DSP26では、MPU28の制御に基づ
いて、デジタル映像信号に対して所定の信号処理が施さ
れる。このDSP26における信号処理は、例えばガン
マ補正、アパーチャ、同期信号付加、ゲイン調整等であ
る。DSP26において所定の処理が施されたデジタル
映像信号は、D/A変換回路30、デジタル変調回路3
3に入力され、または再度メモリ部29に入力可能であ
る。
【0022】DSP26から出力され、あるいはメモリ
部29から読み出されたデジタル映像信号は、例えば輝
度信号Yおよび色差信号R−Y、B−Yから成り、D/
A変換回路30およびデジタル変調回路33に入力され
る。D/A変換回路30においてアナログ信号に変換さ
れた映像信号は、エンコーダ31において複合映像信号
に変換される。この複合映像信号は端子から映像信号出
力として取り出され、図示しないモニタに出力される。
【0023】一方デジタル変調回路33に入力されたデ
ジタル映像信号は、デジタル変調された後、D/A変換
回路34によってアナログの映像信号に変換される。そ
してアナログの映像信号は、アンプ35を経て磁気ヘッ
ド36に供給され、この磁気ヘッド36により、図示し
ない記録媒体に記録される。
【0024】MPU28は、撮像装置全体の制御を行う
マイクロコンピュータであり、このMPU28によっ
て、各回路ブロックの動作制御が行われる。すなわち、
図示しないキースイッチが操作された時、このキー操作
に対応する信号がMPU28に供給され、この信号に基
づいて撮像装置全体の動作が制御される。
【0025】CCD回動機構70は、撮像素子収納部1
3が、光学系収納部12またはカメラ本体部14に対し
て回動しているか否かを検出するためのものである。す
なわち、CCD21が光学系収納部12またはカメラ本
体部14に対して回転変位していることが検出された場
合、CCD回動機構70に設けられているロータリーエ
ンコーダ73(図3)によって回転検出信号が形成さ
れ、この回転検出信号はMPU28に供給される。
【0026】なおこの回転検出は、ユーザのボタン操作
によって行ってもよい。
【0027】次に、図1、図3〜図5を参照して、CC
D21を回動させる回動機構の構成について説明する。
図3は回動機構の分解斜視図、図4はCCDユニット6
1の拡大平面図、図5はCCDユニット11の分解斜視
図である。
【0028】図3において、複数のレンズが組合わされ
た撮影レンズユニット12aは光学系収容部12(図
1)内に収容される。この撮影レンズユニット12aの
後端には、円板状のCCDユニット61が、撮影レンズ
ユニット12aの光軸OXの周りに回転可能に配置され
る。CCDユニット61の中心にはピン62が設けら
れ、このピン62は調整板63に形成された取付孔63
aに挿入される。これにより調整板63は、ピン62が
光軸OXと一致するように撮影レンズユニット12aに
取り付けられる。すなわち、CCDユニット61は光軸
OXの周りに回転可能である。調整板63は、3つのコ
イルばね64および3つのビス65によって撮影レンズ
ユニット12aに取付けられ、CCDユニット61に取
付けられたCCD21の受光面が光軸OXに対して垂直
となるように調整される。
【0029】図5を参照すると、CCD21は複数の接
続ピン21aを有し、これらの接続ピン21aが取付基
板81にハンダ付けされる。円板状の回転板82には、
矩形の段付き孔82aが形成され、この段付き孔82a
に取付基板81が挿入されて段部で係止される。この
際、CCD21の受光面21bは段付き孔82aの枠内
にあり、撮影レンズユニット12a(図3参照)を通過
した光を受光面21b全面に受けることができる。回転
板82の全周面には、ギア82bが形成されている。
【0030】図4および図5を参照すると、固定板83
が3本のビス84によって、回転板82の取付基板81
の背面側に固定されており、これによりCCD61が回
転板82に固定される。固定板83の背面にはピン62
が固定板83に垂直に立てられており、ピン62の軸線
BはCCD21の受光面21bの中心および回転板82
の中心を通過する。
【0031】再び図3を参照すると、CCDユニット6
1の回転板82のギア82bは、減速ギアユニット71
のギアに噛合されている。減速ギアユニット71は、D
Cモータ72によって回転駆動される。したがってDC
モータ72を駆動することによって、CCDユニット6
1を光軸OXの周りに回転させることができる。減速ギ
アユニット71にはフォトセンサ73が設けられてお
り、この出力信号によって、CCDユニット61の回転
位置を検出している。DCモータ72は、MPU28の
制御に基づいて、図示しないドライバから端子76を介
して供給される制御信号によって駆動制御される。ま
た、フォトセンサ73によって検出される回転パルス
は、端子75を介してMPU28に出力される。
【0032】次に、上述した回動機構によるCCD21
の回転について説明する。通常の画像では、スポットラ
イトや太陽等の高輝度部が被写体の上方に位置すること
が多い。また通常、モニタに正立正像を出力するように
CCD21から信号を出力させるため、撮影レンズによ
り被写体像をCCD21上に結像させると、この像は倒
立逆像である。したがって、CCD21の受光部48上
では、例えば図10に示されるように高輝度部が被写体
の下方に位置することとなる。本実施例では、このよう
な通常の画像の場合、図10に示されるように水平転送
CCD43が受光部48の上側(矢印U方向側)に位置
し、ドレイン部44側に高輝度部が位置するように、C
CD21の向きが定められ、この状態を基準位置として
いる。
【0033】これに対し、高輝度部が被写体の下側に位
置するような状態を撮像する場合には、CCD21の受
光部48上では、図14に示されるように高輝度部が被
写体の上方に位置する。このような撮像状態では、撮影
者の判断に基づいてMPUが制御信号を出力し、CCD
回動機構70が駆動され、これによりCCD21は上記
基準位置に対して180度回動せしめられる。すなわ
ち、水平転送CCD43が受光部48の下側(矢印D方
向側)に位置し、ドレイン部44側に高輝度部が位置す
る。なお、撮影レンズがCCD上に正立像を結像させる
構成の場合は、基準位置が逆となる。
【0034】次に、垂直転送CCD42内の残留電荷を
高速で排出することによるスミア除去について、図6〜
図8を参照して説明する。
【0035】図6には、CCD21の受光部48に結像
される画像の一例が示されており、この画像V3は被写
体像に対して倒立逆像である。この画像V3において、
高輝度部HPからドレイン部44側(矢印D方向)に延
びる範囲AR1には、余剰電荷よるスミアが現れてい
る。一方、高輝度部HPから水平転送部43側(矢印U
方向)に延びる範囲AR2には、残留電荷が発生する
が、これは次に述べる作用によって除去される。
【0036】図8には、垂直同期を取るためのパルスV
Dがフィールド毎に出力される状態が示され、また、垂
直方向における電荷の転送を行うための駆動信号VVが
示されている。高速掃き出しパルスPHは、CCDドラ
イバ22からCCD21に供給され、パルスTGは、フ
ォトダイオード41から垂直転送CCD42に映像信号
電荷を移すタイミングを規定するものである。
【0037】パルスTGの出力されるタイミングに先立
ち、パルスVDに略対応する期間に、CCDドライバ2
2からCCD21に高速掃き出しパルスPHが供給され
る。これによって、図6の範囲AR2における残留電荷
が垂直転送CCD42(図2)内を高速で移動して、ド
レイン部44に掃き出される。これにより範囲AR2に
おけるスミアが解消される。
【0038】この後、CCD21から映像信号が出力さ
れる。画像V3が光電変換されることにより生じた映像
信号電荷は、図8のパルスTGにより、フォトダイオー
ド41から垂直転送CCD42に移される。そしてこの
映像信号電荷は、通常の転送タイミングのパルスに基づ
いて、垂直転送CCD42内を移動し水平転送CCD4
3に取り込まれ、水平転送CCD43内を移動して、端
子49より矢印T方向に映像信号として取り出される。
【0039】映像信号電荷の読出し時、図6において、
高輝度部HPからドレイン部44側に延びる範囲AR1
の映像信号電荷は、高輝度部HPを通過するため、範囲
AR1ではスミアが生ずる。一方、高輝度部HPから水
平転送CCD43側に延びる範囲AR2の映像信号電荷
は、高輝度部HPを通過せず、また1フィールド前に垂
直転送CCD42に存在していた残留電荷が掃き出され
ているため、この範囲AR2にはスミアは発生しない。
【0040】図7は、CCD21から出力された映像信
号をモニタ上に表示した状態を示すものである。この図
に示されるように、範囲AR1ではスミアが現れるが、
範囲AR2ではスミアの発生が防止されている。すなわ
ち被写体Sにスミアがかかることはなく、被写体Sに対
するスミアの影響が除去されている。
【0041】次に図9〜図16を参照して、モニタ上の
被写体Sに対するスミアの影響を除去するために行われ
る、CCD21の回転制御とメモリ部29(図1)から
の画素データの読み出しについて説明する。なお、これ
らの図では、説明の簡単のため、CCDの画素数は80
0としている。
【0042】まず図9に示されるように、撮影対象の画
像V5が、被写体Sの上側にスポットライト等の高輝度
部HPがある場合について説明する。このような場合、
CCD21は光学系収納部12およびカメラ本体部14
に対して回されない。すなわち画像V5は、図10に示
されるようにCCD21の受光部48上で倒立逆像の画
像V6として結像され、この画像V6において、被写体
Sは水平転送CCD43側に位置し、高輝度部HPはド
レイン部44側に位置している。
【0043】受光部48に発生した映像信号電荷の読み
出しに先立ち、高速掃き出しパルスPH(図8)によっ
て、範囲AR2における残留電荷がドレイン部44より
掃き出される。これにより、範囲AR2のスミアが除去
される。この後、受光部48上に結像されている画像V
6の映像信号電荷は垂直転送CCDに移され、水平転送
CCD43側に転送される。この転送では、高輝度部H
Pから上側、すなわち水平転送CCD43側の範囲AR
2の映像信号電荷は、高輝度部HPを通過しないため、
高輝度部HPの余剰電荷による影響を受けず、この範囲
AR2にスミアが発生することはない。一方、高輝度部
HPの下方の範囲AR1の映像信号電荷は高輝度部HP
を通過するため、この範囲AR1にはスミアが発生す
る。
【0044】映像信号電荷は、水平転送CCD43によ
って矢印T方向に出力される。したがって、画像V6の
画素データは、図10に示された数字の順番に、CCD
21から読み出され、メモリ部29に格納される。すな
わち画素データは、水平転送CCD43に近いものから
1列(図中水平方向に延びる列)ずつ読み出され、また
1つの列においては水平転送CCD43の出力端子に近
いものから読み出されて、この順にメモリ部29に書き
込まれる。図11は、メモリ部29上のアドレスと格納
された画像V7との関係を模式的に示している。
【0045】メモリ部29への画素データの書き込みが
終了すると、この書き込み動作とは逆の順序により、メ
モリ部29から画素データが読み出される。すなわち、
画素データは図11において、左上の画素データ(80
0)から右方向に1本の水平走査線毎に読み出され、所
定の処理を施され出力される。これによりモニタ上に
は、図12に示されるような正立した画像V8が表示さ
れる。この画像V8から明らかなように、高輝度部HP
よりも上方の範囲AR1だけにスミアが発生しており、
被写体Sにはスミアの影響はなく、被写体Sの像つぶれ
が防止されている。
【0046】次に、図13に示されるように、撮影対象
の画像V9が、被写体Sの下側にフットライト等の高輝
度部HPがある場合について説明する。この場合、CC
D21は光学系収納部12およびカメラ本体部14に対
して180度回転せしめられる。すなわちCCD21
は、図10とは異なり、水平転送CCD44が下側に位
置するように、定められる。この状態では図14に示さ
れるように、受光部48上に結像された倒立逆像の画像
V10において、被写体Sは水平転送CCD43側に位
置し、高輝度部HPはドレイン部44側に位置してい
る。
【0047】まず、図10の場合と同様に、高輝度部H
Pから水平転送CCD43側に延びる範囲AR2におけ
る残留電荷が、ドレイン部44より高速で掃き出され、
この部分のスミアが除去される。この後、受光部48上
に結像されている画像V10の映像信号電荷は垂直転送
CCDに移され、水平転送CCD43側に転送される。
この転送では、高輝度部HPから水平転送CCD43側
に延びる範囲AR2の映像信号電荷は、高輝度部HPを
通過しないため、高輝度部HPの余剰電荷による影響を
受けず、この範囲AR2にスミアが発生することはな
い。一方、高輝度部HPの下方の範囲AR1の映像信号
電荷は高輝度部HPを通過するため、この範囲AR1に
はスミアが発生する。
【0048】映像信号電荷は、水平転送CCD43によ
って矢印T方向に出力され、画像V10の画素データ
は、図10の場合と同様に、図14に示された数字の順
番に、CCD21から読み出され、メモリ部29に書き
込まれる。図15は、メモリ部29上のアドレスと書き
込まれた画像V11との関係を模式的に示している。
【0049】メモリ部29への画素データの書き込みが
終了すると、この書き込み動作と同じ順序により、メモ
リ部29から画素データが読み出され、所定の処理が施
される。すなわち、画素データは図15において、左上
の画素データ(1)から右方向に1本の水平走査線毎に
読み出される。これによりモニタ上には、図16に示さ
れるような正立した画像V12が表示される。この画像
V12から明らかなように、高輝度部HPよりも下方の
範囲AR1だけにスミアが発生しており、被写体Sには
スミアの影響はなく、被写体Sの像つぶれが防止されて
いる。
【0050】図17および図18は、本実施例における
映像信号のメモリ部29への書き込みおよびメモリ部2
9からの読み出し動作を示すフローチャートである。
【0051】ステップ101では、MPU28から出力
される制御信号すなわちアドレスデータに基づいて、メ
モリ部29に対する第1フィールドのデジタル映像信号
の書込みが開始される。ステップ102は、この書込み
が終了するまで繰り返し実行され、終了した時、ステッ
プ103に進む。ステップ103では、MPU28から
出力される制御信号すなわちアドレスデータに基づい
て、メモリ部29に対する第2フィールドのデジタル映
像信号の書込みが開始される。
【0052】ステップ104では、MPU28からメモ
リ部29に対して、制御信号すなわちアドレスデータ等
が出力され、メモリ部29から第1フィールドのデジタ
ル映像信号の読出しが開始される。この時のメモリ部2
9からの画素データの読み出しの順序は、図9〜図16
を参照して上述したように、ユーザがCCD21を回転
させたか否かによって異なる。この回転は、受光部回転
検出スイッチ38から出力される回転検出信号によって
判断される。
【0053】ステップ105では、第1フィールドのデ
ジタル映像信号に対して所定の信号処理が施される。こ
の信号処理とは、DSP26において行われる、ガンマ
補正、アパーチャ、同期信号付加、ゲイン調整等であ
る。この処理の後、第1フィールドのデジタル映像信号
はDSP26から出力される。ステップ106は、デジ
タル映像信号の信号処理が終了するまで繰り返し実行さ
れ、終了した時、ステップ107に進む。ステップ10
7では、MPU28から出力される制御信号すなわちア
ドレスデータに基づいて、メモリ部29に対する次の第
1フィールドのデジタル映像信号の書込みが開始され
る。
【0054】ステップ108では、MPU28からメモ
リ部29に対して、制御信号すなわちアドレスデータ等
が出力され、メモリ部29から第2フィールドのデジタ
ル映像信号の読出しが開始される。この時のメモリ部2
9からの画素データの読み出しの順序は、ステップ10
4と同様に、受光部回転検出スイッチ38から出力され
る回転検出信号に応じて定められる。
【0055】ステップ109では、ステップ105と同
様にして、第2フィールドのデジタル映像信号に対して
信号処理が施される。ステップ110は、デジタル映像
信号の所定の信号処理が終了するまで繰り返し実行さ
れ、終了した時、ステップ103に戻り、上述した動作
が繰り返される。
【0056】このフローチャートの、ステップ103、
104、ステップ107、108においては、一方のフ
ィールドのデジタル映像信号をメモリ部29に書込みな
がら、他方のフィールドのデジタル映像信号をメモリ部
29から読み出す処理が行われている。これを実現する
ためのメモリ部29の構成の一例として、2つのフィー
ルドメモリを並列に配置すると共に、これらのフィール
ドメモリの入力端および出力端にフィールドメモリ選択
用の切替えスイッチを設けてもよい。
【0057】この場合、前記切替えスイッチが同時に一
つのフィールドメモリに接続されないように制御するこ
とにより、例えば一方のフィールドメモリにデジタル映
像信号を書込み、他方のフィールドメモリからデジタル
映像信号を読み出すことが可能となる。
【0058】また本実施例では、CCD21として、イ
ンターライントランスファー方式のCCDが例に説明さ
れているが、これに限定されるものではなく、受光部が
垂直転送CCDを兼ねているフレームトランスファー方
式、またインターライントランスファー方式とフレーム
トランスファー方式双方の構成を備えているフレームイ
ンターライントランスファー方式のCCDも同様に適用
可能である。
【0059】本実施例によれば、CCD21は光学系収
納部12に対して回動自在であるので、被写体に対する
高輝度部HPの位置により撮影者の判断で、高輝度部H
PがCCD21のドレイン部44側に位置するようにC
CD21の上下方向の向きを定めることができる。した
がって、高輝度部HPよりも被写体S側の範囲AR2の
映像信号電荷が転送時に高輝度部HPを通過しないよう
することができ、また、CCD21の受光部48から垂
直転送CCD42へ映像信号電荷を移すに先立ち、1フ
ィールド前の残留電荷は垂直転送CCD42を経てドレ
イン部44から高速でドレン43に掃き出される。した
がって、被写体Sにはスミアは発生せず、また余剰電荷
によってスミアが発生する範囲AR1は被写体S側には
出ないため、画像のつぶれが防止される。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被写体を
含む範囲の映像信号電荷が高輝度部を通過しないように
することができるので、被写体に対するスミアの影響を
防止することができ、いわゆる映像のつぶれを防止し
て、良好な画質を得ることができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る撮像装置の回路の接続
状態を示す図である。
【図2】CCDの構成を示す図である。
【図3】回動機構を示す分解斜視図である。
【図4】CCDユニットを示す拡大平面図である。
【図5】CCDユニットを示す分解斜視図である。
【図6】CCDにおけるスミアの発生および除去を説明
する図である。
【図7】モニタ上における被写体像とスミアを示す図で
ある。
【図8】フィールド期間における各種パルスの発生タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図9】被写体の上側に高輝度部がある撮像対象を説明
する図である。
【図10】CCDの受光部に結像される撮像対象を示す
図である。
【図11】メモリに書き込まれた画素データを模式的に
表した図である。
【図12】メモリから読出された画素データがモニタ上
に表示される状態を示す図である。
【図13】被写体の下側に高輝度部がある撮像対象を説
明する図である。
【図14】CCDの受光部に結像される撮像対象を示す
図である。
【図15】メモリに書き込まれた画素データを模式的に
表した図である。
【図16】メモリから読出された画素データがモニタ上
で表示される状態を示す図である。
【図17】動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図18】動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図19】従来技術におけるCCD上に結像される画像
とCCDとの位置関係を示す図である。
【図20】従来技術におけるモニタ上に表示された画像
とスミアを示す図である。
【符号の説明】
11 撮像装置 12 光学系収納部 12a レンズユニット 13 撮像素子収納部 14 カメラ本体部 21 CCD 41 フォトダイオード 42 垂直転送CCD 43 水平転送CCD 44 ドレイン部 29 メモリ 38 MPU 61 CCDユニット 70 CCD回動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−159175(JP,A) 特開 平2−153685(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/235 H04N 5/335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像された画像に応じた電荷が発生する
    受光部と、この受光部に発生した電荷を、外部に出力す
    るための水平転送部に向かって転送する垂直転送部とを
    備え、高輝度部を含む画像が受光部に結像された状態に
    おいて、該高輝度部が水平転送部から相対的に遠い部分
    に結像されるように、前記受光部と水平転送部が配置さ
    れていることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも受光部と水平転送部とが、光
    軸に平行な軸の回りに回転自在に設けられることを特徴
    とする請求項1の撮像装置。
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