JP3272038B2 - X線イメージ管 - Google Patents
X線イメージ管Info
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- Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)
Description
するX線イメ−ジ管に関する。
ような構成をしている。なおX線イメ−ジ管は上半分と
下半分の構造が対称であるので、図5では上半分の断面
を示している。
を透過したX線は入力面2に照射される。入力面2は照
射されたX線に対応した電子を放射する。この電子は集
束電極3a、3b、3cで集束され、陽極4方向に進行
する。そして出力蛍光面5に照射され、可視像に変換さ
れる。なお出力蛍光面5は出力ガラス窓6の表面に形成
される。
とは、金属やガラスなどの外壁7で連結され、一つの真
空容器を形成している。
成のX線イメ−ジ管の性能の一つにコントラスト特性が
ある。そして特性改善のための提案がいくつか出されて
いる。
ため、出力蛍光面が形成される出力ガラス窓を1枚で構
成する方法がある(特開昭56−136433)。
を断面した図である。
ガラス12で構成し、底部11の面に蛍光体13を塗布
する方法である。なお筒状ガラス12は、金属の筒14
に接合され、真空容器の一部を構成する。
される出力窓を大きくすることが困難で、また底面部分
を光学研磨したり、底面部分に蛍光体を塗布したりする
ことも、その構造上から困難であった。
に出力蛍光面21を形成した1枚の平坦なガラス22の
周辺部に、金属製の基板23を接合し、この金属製の基
板23を真空容器の一部にする方法がある。なお基板2
3の中間には機械的な強度の面から凸部23aが形成さ
れる。
に、金属製の基板23は、他の金属部材24と溶接され
る。この溶接時に発生する熱が基板23を通して光学ガ
ラス22に伝わる。そして光学ガラス22がある温度以
上になると光学ガラス22にクラックが入ったり、割れ
たりする。また他の金属部材24と溶接したとき、溶接
部分に歪みが生ずると、この歪みが基板23と光学ガラ
ス22との接合部分に影響を与え、この影響で光学ガラ
ス22にクラックが入ったり、割れたりすることがあ
る。なお熱による影響をなくすために、金属製の基板2
3の幅(図では上下方向)を大きくすることが考えられ
る。しかし金属製の基板23の幅を大きくすると、その
分、真空容器の構造が大きくなってしまう。
板23の中間に設けられる凸部23aの高さ(図では横
方向)を高くすることが考えられる。しかし、基板23
部分には、動作時に25〜30kVの電圧がかかる。し
たがって高電圧の凸部23aを高く突出させることは、
絶縁上問題がある。
合は、金属製の基板23の幅を大きくしたり、凸部23
aの高さを高くしたりすることも可能である。しかしX
線イメ−ジ管の小形化、軽量化の要求に反しており、実
用的な解決策にはならない。本発明は、出力蛍光面を形
成した平坦なガラスの周辺部に、金属製の基板を接合し
た構造の真空容器を用いたX線イメ−ジ管において、小
形化、軽量化を実現することを目的とする。
る入力窓と、この入力窓を透過したX線に対応した可視
像を生成する蛍光面が形成された出力ガラス窓と、この
出力ガラス窓の周辺部と内周部が接合し、中間に環状の
凸部が形成された環状の第一の金属壁と、この第一の金
属壁の外周部に一端が接合され、他端が前記入力窓方向
に向かう環状の第二の金属壁と、この第二の金属壁と前
記入力窓とを連結する外壁とを具備したX線イメ−ジ管
において、前記第一の金属壁の板厚をt、前記凸部の高
さ、幅をそれぞれH、Dとした場合に、前記第一の金属
壁の外周部先端から前記出力ガラス窓との接合部分まで
の金属壁部分の延長距離を15mm以上とし、かつ2.
1≦H/t、D/t≧4.5に構成している。
ス窓の周辺部を、中間に環状の凸部が形成された環状の
第一の金属壁と接合する構造のX線イメ−ジ管において
は、X線イメ−ジ管となる真空容器を構成する場合、図
8のように環状の第一の金属壁31は他の部材、例えば
環状の第二の金属壁32に溶接される。なお、図8は出
力ガラス窓33の周辺部の断面を拡大して示した図で、
その上半分のみを示している。
溶接する時に発生する熱は、第一の金属壁31と出力ガ
ラス窓33との接合部分に伝導し、その接合部分の温度
を高くする。そしてこの温度がある値以上になると、出
力ガラス窓33にクラックを発生する。また、出力ガラ
ス窓33と第一の金属壁31との接合部分が剥がれるこ
ともある。
融点以上の熱を加えた場合、第一の金属壁31と出力ガ
ラス窓33との接合部分が140℃以上になると、両者
の接合部分に変位が生ずる。なお、この測定は第一の金
属壁31の先端Pに加えた熱が、輻射などで出力ガラス
窓33や接合部分などに直接到達しないように、両者間
をシ−ルドして行っている。
の金属壁31の先端Pに融点以上の熱が加えられても、
接合部分に変位が生じないようにするには、第一の金属
壁31の先端Pから接合部分までの金属壁31部分の延
長距離が、少なくとも15mmは必要であることが分か
った。
部分までの延長距離が15mm以上あっても、次のよう
な不都合が生じる。この状況を図8(b)で説明する。
なお図8(b)では図8(a)と同一部分には同一符号
を付してある。
合する場合、両者31、32の接する面が互いに密着し
ていれば問題はない。両者を密着させるためには、その
接着面を切削仕上げする必要がある。しかし各部品に対
し切削仕上げを行うと、その分コストが増加する。
面に0.2mm程度の隙間が生じる。この状態で両者を
接合すると、図8(b)に示すように第一の金属壁31
が点線の状態から実線の状態へと、第二の金属壁32の
方に引っ張られる。この引張力は第一の金属壁31と出
力ガラス窓33との接合を離すように作用する。この結
果、両者の接合部分が離れたり、また出力ガラス窓33
にクラックを生ずることにもなる。
壁31を平坦な面構造でなく、図8(a)の点線で示す
ように、例えば高さ、幅がそれぞれH、Dの凸部31a
を形成する方法がある。
〜30kVの高電圧が印加されるので、凸部31aを形
成した場合、絶縁に対する十分な注意が必要となる。
0kVの電圧に対し、絶縁に必要な金属壁31からの最
小距離をLとした場合、高さHを大きくすると、出力ガ
ラス窓から後方に必要とする長さhが長くなる。また図
9(b)のように幅Dを大きくすると、第一の金属壁の
横幅dが大きくなる。なお図9では、図8と同一部分に
は同一符号を付して詳細な説明は省略する。また図の斜
線は絶縁しろ部である。
Dは上記したような関係があり、凸部の高さHや幅Dに
は最適な値が存在することになる。
の板厚tにも関係する。例えば、H=2.5mmで、板
厚t=1.0mmの場合、凸部は板厚tに対し250%
の段になる。しかし板厚tが2.5mmになると、平面
となり凸部はなくなる。凸部がないと、第一の金属壁3
1が変形しやすくなり、金属壁31と出力ガラス窓33
との接合面に悪影響を及ぼす。
幅Dの最小値は、2.1≦H/tで、かつD/t≧4.
5であることが分かった。なお板厚tは0.8〜1.0
mmが好適な値である。
に凸部を形成しているので第一の金属壁の変形を防止で
き、また前記第一の金属壁の外周部先端から前記出力ガ
ラス窓との接合部分までの金属壁部分の延長距離が15
mm以上となっているので、第一の金属壁と第二の金属
壁とを接合する際の熱が金属壁と出力ガラス窓との接合
面に悪影響を与えることがない。
の高さ、幅をそれぞれH、Dとした場合に、2.1≦H
/t、D/t≧4.5となるように構成しているので、
X線イメ−ジ管を構成する真空容器の形状を小形、軽量
にできる。
明する。なおX線イメ−ジ管は上半分と下半分との構造
がほぼ対称であるので、これまでと同様に上半分だけを
断面して示してある。
器で、真空容器41の一方の側はX線を透過する入力
窓、例えばアルミニウム入力窓42になっている。入力
窓42を透過したX線は入力面43に照射される。入力
面43は、X線に対応した電子を、X線の照射方向とは
反対方向に放射する。放射された電子は、集束電極44
a、44b、44cで集束され、陽極44d方向に進行
する。そして出力蛍光面45に照射され、可視像に変換
される。なお出力蛍光面45は、出力ガラス窓46の表
面に形成される。
は、金属やガラスなどの外壁で連結され、一つの真空容
器41を形成する。
第一の金属壁47の内周部に接合される。この金属壁4
7の中間部分には環状に凸部47aが形成されている。
なお金属壁47のうち、凸部47aを挟んだその内周部
分および外周部分は平坦に形成され、この平坦部分は出
力ガラス窓46の面とほぼ平行な平面を形成している。
環状の第二の金属壁48が位置している。第二の金属壁
48は、一端が第一の金属壁47の外周部に接合され、
他端は前記入力窓42方向に向いている。
42との間は外壁で連結される。この外壁の部分は、そ
れぞれガラス49a、金属49b、金属49cで構成さ
れる。この外壁は、前記入力窓42や前記出力ガラス窓
46、前記第一の金属壁47、前記第二の金属壁48な
どと一つの真空容器41を構成する。
金属壁48の外面を覆うように、前記出力ガラス窓46
の端部から外壁のガラス49aの部分に亘って絶縁樹脂
層50が設けられ、絶縁しろを形成している。なお、図
面上、金属壁47と金属壁48は隙間を有しているが、
実際上は密着している。
た構成を図2に示す。なお図2では図1と同一部分には
同一番号を付している。
合される第一の金属壁47は、第二の金属壁48と溶接
される。
と溶接される際に、溶接部に熱が加えられても、第一の
金属壁47と出力ガラス窓46との接合部分に変位が生
じないように、第一の金属壁47の先端Pから出力ガラ
ス窓46との接合部分までの金属壁の延長距離、この場
合は凸部47aに沿った部分を含んだ延長距離を15m
m以上にしている。
さHや幅Dは、その板厚をtとして、2.1≦H/t
で、かつD/t≧4.5となるようにしている。なお、
板厚tは0.8〜1.0mmが好適な値である。
矩形の場合で説明したが、図3や図4のように凸部47
aの断面形状は三角形でも、また半円形でもよい。図3
や図4では、図1と同一部分には同一番号を付し詳細な
説明は省略する。
壁の凸部の部分に形成されるため、その付着強度を強く
できる。
で、十分な絶縁が行え、小形、軽量化が図れるX線イメ
−ジ管が実現できる。
である。
ある。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 X線を透過する入力窓と、この入力窓を
透過したX線に対応した可視像を生成する蛍光面が形成
された出力ガラス窓と、この出力ガラス窓の周辺部と内
周部が接合し、中間に環状の凸部が形成された環状の第
一の金属壁と、この第一の金属壁の外周部に一端が接合
され、他端が前記入力窓方向に向かう環状の第二の金属
壁と、この第二の金属壁と前記入力窓とを連結する外壁
とを具備したX線イメ−ジ管において、前記第一の金属
壁の板厚をt、前記凸部の高さおよび幅をそれぞれH、
Dとした場合に、前記第一の金属壁の外周部先端から前
記出力ガラス窓との接合部分までの金属壁部分の延長距
離が15mm以上で、かつ2.1≦H/t、D/t≧
4.5であることを特徴とするX線イメ−ジ管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15990692A JP3272038B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | X線イメージ管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15990692A JP3272038B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | X線イメージ管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065236A JPH065236A (ja) | 1994-01-14 |
JP3272038B2 true JP3272038B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=15703755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15990692A Expired - Lifetime JP3272038B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | X線イメージ管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272038B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP15990692A patent/JP3272038B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH065236A (ja) | 1994-01-14 |
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