JP3271825B2 - 立体画像処理装置 - Google Patents

立体画像処理装置

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JP3271825B2
JP3271825B2 JP14933893A JP14933893A JP3271825B2 JP 3271825 B2 JP3271825 B2 JP 3271825B2 JP 14933893 A JP14933893 A JP 14933893A JP 14933893 A JP14933893 A JP 14933893A JP 3271825 B2 JP3271825 B2 JP 3271825B2
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尚人 白石
達也 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、立体を表現した3次
元画像において、エイリアシングを除いて高品質な画像
を高速に表示する立体画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CRTデイスプレイ等の2次元(平面)
表示装置に3次元立体図形を透視変換処理、遠近処理等
によって表示する場合に、スキャンラインアルゴリズム
を使用し、表示する方法が知られている。
【0003】このスキャンライン法は、最も一般的な隠
面消去アルゴリズムの一つであり、比較的高品質な絵を
比較的短時間で生成できるため、多くの立体画像処理装
置に用いられている。
【0004】ところで、CRT等のラスタディスプレイ
に図形を表示する場合にも、斜めの線分や、多角形の境
界部にジャギー(jaggy)と呼ばれるぎざぎざが生
じることが知られている。これらの現象は、エイリアシ
ング(aliasing)と呼ばれる現象の一つであ
る。
【0005】画像の生成においては、図形や物体などを
格子状に並べた有限個の点でサンプリングすることが多
いが、この場合にエイリアシングが発生する。
【0006】このエイリアシングが発生すると次のよう
な問題が発生する。 (1)ジャギーが発生する。 (2)小さい物体や細長い物体が表示されないことがあ
る。 (3)マッピングなどのように周期的に分布する画像で
は、モアレパターンを生じる。 (4)ハイライトや模様などが部分的に欠如する。
【0007】高品質な画像生成のためには、エイリアシ
ングの問題を解決する必要がある。このエイリアシング
を除くための手法として、アンチエイリアシング(an
ti−aliasing)がある。スキャンライン法で
のアンチエイリアシング法は、1画素中を数本のスキャ
ンラインを通し、1画素中の各ポリゴンの色の比を求め
て、その画素の色を求めることにより行われる。
【0008】しかしながら、このスキャンライン法によ
るアンチエイリアシング法は1画素に対して複数のスキ
ャンライン処理を必要とするため、プログラムの複雑さ
も実行時間も非常に多く必要とし、リアルタイムに処理
を行う必要のあるシステムに用いることは難しい。
【0009】一方、高速にアンチエイリアシングを行う
方法として、スクリーンに3×3フィルター等を使用し
たディジタルフィルターをかける方法がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記デ
ィジタルフィルター処理では、マッピングされたポリゴ
ン面にフィルター演算を行ってしまうため、ジャギーが
よりひどくなったり、モアレが発生する等の問題があ
る。これらの問題をなくすためには、マッピングデータ
の画素を増やすことである程度対応することができる
が、マッピングデータの画素を増加させることは、処理
時間を飛躍敵に増大させ、リアルタイムに処理を行う必
要のあるシステムに使用することは困難である。
【0011】この発明は上述した問題点を解消するため
になされたものにして、マッピングされたポリゴン面に
対しても、モアレ等の発生をなくし、高速にアンチエイ
リアシング処理を行うことが可能な立体画像処理装置を
提供することをその目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の立体画像処理
装置は、ポリゴンを構成するX,Yの端点情報及び各ポ
リゴンの視点からの距離を格納する記憶手段と、この記
憶手段からの端点情報を幾何変換する幾何変換手段と、
この幾何変換手段からの端点情報に基づいて、ポリゴン
外形のアドレス情報をスキャンラインごとにポリゴン外
形部分の情報に変換する外形処理手段と、この外形処理
手段にて算出された対向する2辺間の各アドレス情報及
び各ポリゴンの視点からの距離に基づいて表示されるポ
リゴンか否か検出する手段と、上記外形処理手段にて算
出された対向する2辺間の各アドレス情報に基づいてポ
リゴンエッジか否か検出する手段と表示されるポリゴ
ンのポリゴンエッジの画情報のみフィルター演算を行う
アンチエイリアシング処理手段と、このアンチエイアリ
シング処理手段からの画情報を表示する表示手段と、
備えるとともに、上記アンチエイリアシング処理手段
は、ポリゴンの視点からの距離に応じてフィルター演算
の係数を変化させる手段を有し、遠方のポリゴンに対し
てはアンチエイリアシングを強く行い、近方のポリゴン
に対してはアンチエイリアシングを弱く行うことを特徴
とする
【0013】また、この発明の立体画像処理装置は、ポ
リゴンを構成するX,Yの端点情報及び各ポリゴンの視
点からの距離並びにポリゴン面に付与する模様の基本パ
ターンの領域を示す内部パターン端点情報を格納する記
憶手段と、この記憶手段からの各端点情報を幾何変換す
る幾何変換手段と、この幾何変換手段からの各端点情報
に基づいて、ポリゴン外形のアドレス情報及び内部パタ
ーン端点情報をスキャンラインごとにポリゴン外形部分
の情報に変換する外形処理手段と、この外形処理手段に
て算出された対向する2辺間の各アドレス情報及び各ポ
リゴンの視点からの距離に基づいて表示されるポリゴン
か否か検出する手段と、上記外形処理手段にて算出され
た対向する2辺間の各アドレス情報に基づいてポリゴン
エッジか否か検出する手段と、上記外形処理手段にて算
出された対向する2辺間の各アドレス情報に基づきポリ
ゴン内部の内部パターン情報を算出する内部描画処理手
段と、上記基本パターンのルックアップテーブルを構成
する内部パターンメモリと、上記内部描画処理手段から
与えられる情報に基づき上記内部パターンメモリをアク
セスし、このメモリから得られる画情報のうち表示され
るポリゴンのポリゴンエッジの画情報のみフィルター演
算を行うアンチエイリアシング処理手段と、このアンチ
エイアリシング処理手段からの画像情報を表示する表示
手段と、を備えるとともに、上記アンチエイリアシング
処理手段は、ポリゴンの視点からの距離に応じてフィル
ター演算の係数を変化させる手段を備え、遠方のポリゴ
ンに対してはアンチエイリアシングを強く行い、近方の
ポリゴンに対してはアンチエイリアシングを弱く行うこ
とを特徴とする
【0014】
【作用】この発明は、ポリゴンエッジにあたる画情報
(ドット)のみ、フィルタ演算を行い他の部分に対して
はフィルター演算を行わないので、ジャギー、モアレの
発生をなくし、高速にアンチエイリアシング処理を行う
ことが可能となり、リアルタイムにCRT等の表示装置
にポリゴンを表示することができる。
【0015】更に、ポリゴンの視点からの距離に応じて
フィルター演算の係数を変化させ、遠方のポリゴンに対
してはアンチエイリアシングを強く行い、近方のポリゴ
ンに対してはアンチエイリアシングを弱く行うようにす
ることで、よりリアリテイのある表示を行うことができ
る。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例につき図面を参照し
て説明する。
【0017】図1はこの発明を用いた疑似3次元画像処
理装置の全体構成を示すブロック図であり、この装置は
例えば、レーシングゲームや飛行機の操縦シュミレーシ
ョン等のゲーム用機器に用いて好適な一例が示されてい
る。図1に従いこの発明の全体構成につき説明する。
【0018】この実施例においては、各種条件のシュミ
レーション画像を複数のポリゴン情報として、ポリゴン
端点メモリ1に各ポリゴンの端点情報がX,Y,Z座標
値として与えられる。更に、このポリゴン端点メモリ1
には、ポリゴン面に付与する模様の基本パターンのマッ
ピングパターン領域を示す端点情報が格納される。
【0019】CPUは、あらゆる立体物(オブジェク
ト)を複数のポリゴンの集合体として表現し、このポリ
ゴンの各端点を示す端点情報を読み出し、ハンドルアク
セス等で構成された操作部(図示しない)の操作内容に
基づいて変換された電気信号に従いこの状況に応じた状
況データを演算し、幾何変換装置3にデータを与える。
【0020】幾何変換装置3は、CPUからの命令に従
い各種ポリゴンデータを参照しながら、ポリゴン端点メ
モリ1から各ポリゴンの端点情報データを読み出し、ポ
リゴンの端点の値を視線方向に回転する視野変換、透視
投影変換により各ポリゴンの端点座標を幾何変換し、そ
のX,Yの2次元のスクリーンデータ及びポリゴン面に
付与するマッピングパターンの領域を示す端点データを
スクリーンメモリ4に与える。また、ポリゴン中心の視
野変換された代表値、すなわち、そのポリゴンの視点か
らの距離の代表値(Z値)を決定し、そのデータをスク
リーンメモリ4に与える。
【0021】外形処理装置7は、スクリーンメモリ4か
らのポリゴンを構成する各辺の端点、すなわちXの始点
アドレス(XS)、終点アドレス(XE)、及びYの始
点アドレス(YS)、終点アドレス(YE)、並びに基
本パターンを構成するマッピングパターンの始点アドレ
ス(MXS)、X終点アドレス(MXE)、Y始点アド
レス(MYS)、Y終点アドレス(MYE)を取り込
む。
【0022】そして、この外形処理装置7は、ポリゴン
の外形処理のために、各辺の外形端点情報、マッピング
パターンのアドレスを補間しながら算出し、その算出し
た各データをフレームメモリ8に与える。この外形処理
装置7の詳細については、後述する。
【0023】また、フレームメモリ8には、外形処理装
置7より与えられた各データ、すなわち、水平ライン
(スキャンライン)ごとにポリゴンの左辺X、右辺Xの
値と左辺のマッピングメモリアドレス、右辺のマッピン
グメモリアドレスとが夫々格納されている。
【0024】フレームメモリ8に格納されている各デー
タは内部描画処理装置9へ与えられ、内部描画処理装置
9にて、ポリゴン内部の各データが補間される。この内
部描画処理装置9の詳細については後述する。
【0025】内部描画処理装置9にて補間されたポリゴ
ン内部の各データがアンチエイリアシング処理装置11
に与えられる。このアンチエイリアシング処理装置11
には、マッピングパターンのルックアップテーブルアド
レスが格納されたマッピングパターンメモリ10からの
アドレスデータと内部描画処理装置9からのデータが与
えられる。
【0026】このアンチエイリアシング処理装置11
は、各ポリゴンのポリゴンエッジの時にのみ、このポリ
ゴンエッジの回り数ドットにnxnのフィルター演算を
行ってアンチエイリアシング処理を行い、そのデータを
CRT12に送る。また、ポリゴンエッジでない場合に
は、アンチエイリアシング処理を行わずにデータをCR
T12に送る。
【0027】更に、この実施例のアンチエイリアシング
処理装置11には、フィルター演算の際のパラメータを
視点からの距離、即ちポリゴンのZ値に応じてフィルタ
ー演算パラメータを変更するように構成し、遠方の物体
に対してはアンチエイリアシングを強く行い、近方の物
体に対して、アンチエイリアシングを弱く行い、よりリ
アリティのある表示を行うようにしている。このアンチ
エイリアシング処理装置11の詳細は後述する。
【0028】アンチエイリアシング処理装置11からポ
リゴンエッジにあたるドット部分のみフィルター演算を
行い、その他の部分に対して、フィルター演算処理を行
わない画像データがCRT12に与えられ、CRT12
にジャギー,モアレ等のないリアルな画像がリアルタイ
ムに表示される。
【0029】つぎに、この発明の外形処理装置7、内部
描画処理装置9につき図4及び図5を参照して説明す
る。
【0030】この実施例においては、ポリゴンはスクリ
ーン端点座標(X,Y)と、基本パターン、即ちマッピ
ングパターンの端点座標(MX,MY)を持つことによ
り、ポリゴン面に基本パターンを変形させてマッピング
する。
【0031】まず、ポリゴン外形処理装置7にてポリゴ
ンの外形処理を行う。
【0032】この外形処理のためにCPUにて、スクリ
ーンメモリ4より読み出された各辺のXYアドレスの始
点及び終点に基づいて、ポリゴンを構成する各辺のベク
トルが図13に示すどの方向に属するかを判断し、その
ベクトルの方向に応じて、右辺又は左辺が決定される。
【0033】スクリーンメモリ10には、スクリーン端
点座標(X,Y)と、マッピングパターンの端点座標
(MX,MY)及びポリゴンのZ値が格納されている。
【0034】そして、ポリゴン外形処理回路61にて、
スクリーンメモリ10より読み出された各辺のYアドレ
スの始点(YS)及び終点アドレス(YE)からY方向
の距離(DY)を算出する。即ち、DY=YE−YSの
演算を減算器62で行う。続いて、このDYを用いて、
ポリゴンの外形を求めるために、各辺のX終点(XE)
からX始点(XS)までのアドレスをデジタル微分解析
(DDA)により求め、そのデータをフレームメモリ8
に格納する。
【0035】即ち、下記数式1の(1)式に示すよう
に、その微差分値を算出し、下記(2)式に示すよう
に、補間演算を行い各辺のX終点からX始点までのアド
レスを算出する。
【0036】
【数1】 DDX=(XE−XS)/DY ・・・(1) X=X+DDX ・・・(2)
【0037】この演算は、DDA演算回路63にて行わ
れ、DDA演算回路63の減算器64にて、XE−XS
の演算を行い、この演算結果が除算器65に与えられ
る。除算器65の一入力には、減算器62よりDY値が
与えられ、上記の(1)式の演算を行い、この演算結果
を補間演算を行う補間回路66に与える。
【0038】補間演算回路66の加算器67とレジスタ
68にて上記(2)式の補間演算が行われ、各辺のXを
始点(XS)からX終点(XE)までのポリゴンの外形
データを算出し、フレームメモリ8に格納する。
【0039】また、マッピングパターンの外形処理回路
71は、基本パターン情報の外形処理を行う。この処理
はスクリーンメモリ4に格納された基本パターンの端点
アドレス(MX,MY)を変化させる。
【0040】スクリーンメモリ4より読み出された基本
パターンの始点アドレス(MXS,MYS),(MX
E,MYE)のアドレスデータからポリゴンに対応する
データを下記数式2の(3),(4)式に基づいて、デ
ジタル微分解析(DDA)により、DDA演算回路72
及び補間演算回路75にて算出し、フレームメモリ8に
格納する。即ち、各辺の終点データ(MXE,MYE)
から始点データ(MXS,MYS)までのデータを減算
器73及び除算器74にてデジタル微分解析(DDA)
し、そのデータを加算器76、レジスタ77にて補間演
算により求め、そのデータをフレームメモリ8に格納す
る。
【0041】まず、(3),(4)式に示すように、そ
の微差分値を算出し、(5),(6)に示すように、補
間演算を行い各辺の終点から始点までのデータを算出す
る。この(5)式におけるMXの初期値は始点のデータ
(MYS)であり、(6)式におけるMYの初期値は始
点のデータ(MYS)である。(5),(6)式の演算
が0からDYまで繰り返される。
【0042】
【数2】 DMX=(MXE−MXS)/DY ・・・(3) DMY=(MYE−MYS)/DY ・・・(4) MX=MX+DMX ・・・(5) MY=MY+DMY ・・・(6)
【0043】この実施例においては、水平走査線に同期
して、その垂直位置を示すYアドレスごとに、ポリゴン
の外形とそれに基づいて変形された基本パターンの外形
アドレス情報がフレームメモリ8に格納される。
【0044】上記外形処理装置7の動作を図8ないし図
9の動作フローに基づき、図2の回路例に従い説明す
る。
【0045】まず、コントローラがポリゴン数(P)を
ポリゴン端点メモリ1より読み出し、そして、処理する
ポリゴン角数を読み出し、その数を内部処理用メモリに
格納する(ステップS1,S2)。
【0046】そして、スクリーンメモリ4より始点(X
S,YS,MXS,MYS)を、それぞれ読み出し(ス
テップS3)、スクリーンメモリ4のアドレスをインク
リメントする(ステップS4)続いて、スクリーンメモ
リ4より終点(XE,YE,MXE,MYE)をそれぞ
れ読み出す(ステップS5)。この読み出した端点の始
点(XS,YS)、終点(XE,YE)から方向ベクト
ルを算出し、この辺ベクトルを左辺または右辺に設定す
る(ステップS6)。
【0047】そして、外形処理装置7のポリゴン外形処
理回路61の差分回路を構成する減算器62にスクリー
ンメモリ4からのYE,YSのデータが与えられ、両者
間の距離DYが算出される(ステップS7)。このDY
は微差分演算回路63、マッピングパターン外形処理回
路71の微差分演算回路72にそれぞれ供給される。
【0048】微差分演算回路63内の減算器64にはス
クリーンメモリ4から始点(XS)及び終点(XE)デ
ータが与えられ、この減算器64からの減算結果XE−
XSが除算器65へ供給される。
【0049】この除算器65にて、(XE−XS)/D
Yの除算が行われ(ステップS8)、この値(DDX)
が補間演算回路66の加算器67へ与えられる。この加
算器67にて、X+DDXの演算が行われ、この値がレ
ジスタ68に書き込まれ、このレジスタ68からフレー
ムメモリ28にXアドレスとして書き込まれる(ステッ
プS9)。
【0050】また加算器67の一方の入力はレジスタ6
8からの出力が与えられるため、この補間演算回路66
にて、補間演算が行われる。
【0051】続いて、ステップS10において、マッピ
ングパターンの外形処理回路71にて、スクリーンメモ
リ4より、読み出された基本パターンの端点アドレス
(MXS,MYS),(MXE,MYE)が入力され、
この減算器73にて、MXE−MXS,及びMYE−M
YSの演算が、減算器83にて、TPE−TPSの演算
が行われ、その演算結果が除算器74と除算器84に与
えられる。
【0052】この除算器74,84には差分回路の減算
器62からのDYが与えられ、上述の演算結果との間で
除算され、微差分値が算出される。
【0053】この微差分演算回路72にて、DMX=
(MXE−MXS)/DY,DMY=(MYE−MY
S)/DYの演算が行われ、この演算結果が補間演算回
路75の加算器76へ供給される。
【0054】補間演算回路75では、加算器76に微差
分演算回路72及び82からの出力と、レジスタ77及
び87に設定された前のデータとの間で加算がなされ、
MX=MX+DMX,MY=MY+DMY,TP=TP
+DTPの演算が行われる(ステップS11,12)。
【0055】この値がレジスタ77に与えられ、このレ
ジスタ77の値がマッピングパターンのアドレスデータ
としてフレームメモリ8に書き込まれる。
【0056】また、加算器76の一方の入力はレジスタ
77及び87からの出力が与えられるため、この回路7
5にて、補間演算が行われる。
【0057】フレームメモリ8には、Yアドレス毎にポ
リゴン辺の左辺Xアドレス、右辺Xアドレス、マッピン
グパターンの左辺Xアドレス、右辺Xアドレス、マッピ
ングパターンの左辺Yアドレス、右辺Yアドレス、Z値
が格納される(ステップS13)。
【0058】そして、ステップS14にて、スキャンラ
インのDY回動作を繰り返したか否か判断され、DY回
繰り返していない場合にはステップS9に戻り前述の動
作を繰り返す。DY回繰り返すと、ステップS15へ進
み、ステップS15にて、終点データを始点データへ移
し、そして端点数を一つインクリメントし(ステップS
16),ステップS17に進む。
【0059】ステップS17にて、ポリゴンの全ての辺
が終了したか否か判断され、終了していない場合には、
ステップS4へ戻り、前述の動作を繰り返す。
【0060】ポリゴンの全ての辺が終了すると、ステッ
プS8へ進み、ステップS8にて、スクリーンメモリ4
のアドレスをインクリメントした後、ステップS9にて
ポリゴンのカウントをカウントアップし、ステップS1
0へ進む。
【0061】ステップS10にて、ポリゴンの全ての処
理が終了したか否か判断され、ポリゴンの全ての処理が
終了していない場合には、ステップS2に戻り、前述の
動作を繰り返す。そして、ポリゴン全ての処理が終了し
たと判断されると、外形処理動作が終了する。
【0062】次に、この発明に用いられる内部描画処理
装置9の具体的実施例について、図3に従い更に説明す
る。前述した外形処理装置8にて算出したポリゴンの外
形、マッピングパターン情報に基づいて、Yアドレス毎
に始点から終点までのポリゴンのマッピングパターン情
報データを内部描画処理装置9で求める。
【0063】フレームメモリ8よりポリゴン図形の始
点、終点アドレス(XS,XE)を読み出す毎に第3カ
ウンタ503をカウントアップし、ユニット部504、
パラメータ演算部530に夫々フレームメモリ8から読
み出したパラメータをセットする。
【0064】ユニット部504の各ユニット番号はポリ
ゴンのZ値の順番に対応し、各ユニットはユニット番号
に対応するZ値の順番を持つポリゴンのポリゴン図形の
始点、終点アドレス(XS,XE)を持ち、第2カウン
タ502からのCRT12の水平ドットアドレスを受取
り、そのポリゴンアドレスの始点(XS)と終点(X
E)が、アドレスの中に含まれるか否かをプライオリテ
ィエンコーダ650に転送する。
【0065】このユニット部504の各ユニットは、例
えば図4のように構成される。第2カウンタ502より
CRT12の水平ドットアドレスが比較器504d、5
04e、504g、504fの一方に与えられる。ま
た、フレームメモリ8からのアドレスの始点(XS)、
終点(XE)がそれぞれレジスタ504b、504cに
与えられる。そして、この始点、終点(XS,XE)値
が比較器504d,504e、504g、504fの他
方の入力として与えられ、この比較器504d,504
eにて、CRT12の水平ドットアドレスと始点(X
S)と終点(XE)アドレスとが比較され、その比較結
果をアンド回路504hに出力する。すなわち、始点
(XS)が水平ドットアドレスより小さいか否か、また
終点(XE)が水平ドットアドレスより大きいか否かを
比較し、その終点をアンド回路504hに出力する。そ
して、アンド回路504hは、そのポリゴンが表示され
るポリゴンか否かの結果をプライオリティエンコーダ6
50に知らせる
【0066】一方、比較器504d,504eにて、水
平ドットアドレスと始点(XS)と終点(XE)アドレ
スとが比較され、両アドレスが一致したか否か、その結
果をオア回路504iに出力する。そして、オア回路5
04iから出力(OUT2)は水平ドットアドレスが始
点(XS)、終点(XE)のどちらかと等しいかをプラ
イオリティエンコーダ650に知らせる。
【0067】また、比較器504aにはZ値番号とユニ
ット番号が与えられ、両者の比較結果をアンド回路50
4hに出力する。
【0068】このように、各ユニットは、ユニット番号
に対応するZ値の順番を持つポリゴンのポリゴン図形の
始点、終点アドレス(XS,XE)が与えられ、第2カ
ウンタ502からのCRT12の水平ドットアドレスを
受取り、そのアドレスの始点(XS)と終点(XE)
が、アドレスの中に含まれるか否かの結果、すなわち、
表示されるポリゴンか否かをアンド回路504fからプ
ライオリティエンコーダ650に転送する。また、オア
回路504iからポリゴンのエッジか否かを示す情報を
プライオリティエンコーダ650に転送する。
【0069】プライオリティエンコーダ650は、各ユ
ニットより転送された信号の中で最もプライオリティの
高いユニットのアドレスをパラメータメモリ600に転
送する。更に、このプライオリティエンコーダ650は
ポリゴンのエッジか否かを示す情報をアンチエイリアシ
ング処理装置11に転送する。このプライオリティエン
コーダ650は、図6に示すように構成される。
【0070】このプライオリティエンコーダ650は、
インバータ群651、アンド回路群652、653、6
54、オア回路655、エンコーダ656を備える。ア
ンド回路群652の一方の入力には、ユニット504か
らのアンド回路504hからの出力(OUT1)をイン
バータ群651にて反転された出力が与えられ、他方の
入力には、前段のアンド回路群652の出力が与えられ
る。アンド回路群653の一方の入力にはアンド回路群
652の毎段の出力が他方の入力にはアンド回路群65
2のインバート出力が夫々与えられる。そして、アンド
回路群654の一方の入力にはユニット504のオア回
路504iからの出力(OUT2)が他方の入力にはア
ンド回路群653の一方の入力が与えられる。
【0071】更に、アンド回路群653からの出力はエ
ンコーダ656に与えられる。そして、アンド回路群6
54からの出力はオア回路655に与えられる。エンコ
ーダ656からは、各ユニットから転送された信号の中
で最もプライオリティの高いユニットのアドレスをパラ
メータメモリ600に転送する。また、オア回路655
からは、そのユニットがポリゴンのエッジであるか否か
を示す情報をアンチエイリアシング処理装置11に送
る。
【0072】パラメータ演算部530は、フレームメモ
リ8よりポリゴン図形の始点、終点アドレス(XS,X
E)、マッピングパターンメモリ10の始点、終点アド
レス(MXS,MXE)(MYS,MYS)を受取り、
アドレス補間処理部800に必要なパラメータに作り替
え、パラメータメモリ600に転送する。
【0073】このパラメータ演算部530は、例えば図
5のように構成される。このパラメータ演算部530で
は、下記数式3に示すように、ディジタル微分解析(D
DA)により、マッピングパターンの内部アドレスを算
出するための微差分値を演算する。即ち、数3の
(9),(10),(11)に従い、微差分値を演算す
る。
【0074】
【数3】 DXY=XE(Y)−XS(Y) ・・・(9) DDMX=(MXE(Y)−MXS(Y))/DXY・・・(10) DDMY=(MY(Y)−MYS(Y)))/DXY ・・・(11)
【0075】このパラメータ演算部530は、Yアドレ
ス毎に対向する2辺間のXアドレス及びマッピングパタ
ーンのアドレス(XS,XE,MXS,MXE)をフレ
ームメモリ8より読み出す。即ち、この実施例において
は、水平走査信号に同期して、その垂直位置としてのY
アドレスに対応するポリゴンの外形を示す2点のXの始
点(XS)とXの終点(XE)とマッピングパターンを
変形したマッピングアドレス(MXS,MYS)(MX
E,MYE)をフレームメモリ8から読み出す。そし
て、レジスタ531にXS,レジスタ532にXE、レ
ジスタ533にMXS、レジスタ534にMXE、レジ
スタ535にMYS、レジスタ536にMYEが書き込
まれる。
【0076】そして、減算器537にレジスタ531、
レジスタ532からXS、XEのデータがそれぞれ与え
られ、両者間の距離DXYが算出される。このDXYは
除算器540、541に供給される。
【0077】また、減算器538には、レジスタ53
3、レジスタ534からMXS、MXEがそれぞれ与え
られ、この減算器539からの演算結果MYE−MYS
が除算器541へ供給される。
【0078】この除算器540、541にて、(MXE
(Y)−MXS(Y))/DXY,(MYE(Y)−M
YS(Y))/DXYの除算が夫々行われ、この値(D
DMX)、(DDMY)とMXS、MYS及びXSがパ
ラメータメモリ600に書き込まれる。パラメータメモ
リ600は、パラメータ演算部550で演算されたX
S,DDMX,DDMY,及びMXS,MYSの値をZ
値の値の小さい順位で格納する。
【0079】前述したように、第1カウンタ501は、
パラメータセットの信号を受けることにより、1カウン
トアップし、パラメータをセットするユニット部の選択
とパラメータメモリ600のアドレスを生成する。
【0080】第2カウンタ502はCRT12の水平ド
ットアドレスを発生し、全てのユニット部504、アド
レス補間処理部800に転送する。
【0081】また、フレームメモリ8のアドレスは第3
カウンタ503にて生成され、カウンタ値に基づいてア
クセスする。
【0082】このアドレス補間処理部800は、パラメ
ータ演算部530にて算出した各パラメータを用いて、
次の数式4に従い、Y軸の始点から終点まで補間演算す
る。
【0083】
【数4】 MX=MXS(Y)+DDMX*X・・・(12) MY=MYS(Y)+DDMY*X・・・(13)
【0084】さらに(12)(13)式におけるXまの
値は0からDXYまで変化する。
【0085】上記アドレス補間処理部800は、パラメ
ータメモリ600からXS,DDMX,DDMY,MX
S(Y),MYS(Y)データと第2カウンタ502よ
り現処理点のXアドレス値を取り込む。減算器801に
て、現処理点のXアドレス値からXSを減算し、この値
が乗算器802,803へ与えられる。この乗算器80
2の一方の入力には、パラメータメモリ600からDD
MXが与えられ、乗算器802にて、DDMX*(現処
理点のXアドレス値−XS)の演算が行われ、この演算
結果が加算器805に供給される。そして、この加算器
805にはパラメータメモリ600よりMXS(Y)が
与えられ、乗算器802の演算結果に始点のデータが加
算され、補間演算が行われる。この補間されたデータが
マッピングアドレス合成装置90へ送られる。
【0086】また、乗算器803の一方の入力には、パ
ラメータメモリ600からDDMYが与えられ、この乗
算器803にて、DDMY*(現処理点のXアドレス値
−XSの演算が行われ、この演算結果が加算器804に
供給される。そして、この加算器804にはパラメータ
メモリ600よりMYS(Y)が与えられ、乗算器80
3の演算結果に始点のデータが加算され、補間演算が行
われる。この補間されたデータがマッピングアドレス合
成装置90に送られる。
【0087】パラメータメモリ600からの各セグメン
トのアドレスはセグメントアドレスレジスタ89に与え
られる。このセグメントアドレスレジスタ89に格納さ
れたセグメントアドレスがマッピングアドレス合成装置
90に与えられる。
【0088】このマッピングアドレス合成装置90は、
補間演算回路800から与えられる補間されたMXS
(Y),MYS(Y)データとセグメントアドレスデー
タとが合成され、この合成データがアンチエイリアシン
グ処理装置11に与えられる。
【0089】前述したように、アンチエイリアシング処
理装置11には、プライオリティエンコーダ650から
ポリゴンエッジか否かを示すポリゴンエッジ情報(フラ
グ)が与えられる。
【0090】このアンチエイリアシング処理装置11
は、プライオリティエンコーダ650から与えられるポ
リゴンエッジフラグが立っていれば、このポリゴンエッ
ジの回り数ドットにnxnのフィルター演算を行ってア
ンチエイリアシング処理を行い、そのデータをCRT1
2に送る。また、ポリゴンエッジフラグが立っていない
場合には、アンチエイリアシング処理を行わずにデータ
をCRT12に送る。
【0091】この結果、ポリゴンエッジに対してのみ高
速にアンチエイリアシングを行う。そして、CRT表示
時にポリゴンエッジにあたるドット時のみそのドットの
回り数ドットに対して、n×n、本実施例では2×3の
フィルター演算を行って、高速なアンチエイリアシング
が可能となる。
【0092】更に、この実施例のアンチエイリアシング
処理装置11には、フィルター演算の際のパラメータを
視点からの距離、即ちZ値に応じてフィルター演算パラ
メータを変更するように構成し、遠方の物体に対しては
アンチエイリアシングを強く行い、近方の物体に対し
て、アンチエイリアシングを弱く行い、よりリアリティ
のある表示を行うようにしている。このアンチエイリア
シング処理装置11の詳細は後述する。
【0093】また、CRT12へ表示するためのスクリ
ーンアドレスのXアドレスSXはXS+Xで算出され
る。
【0094】これら各回路はコントローラ50にて全体
をコントロールされ、このコントローラ50は、図1
0、11のフローチャートに従って全体をコントロール
する。
【0095】次に、この実施例の内部描画処理装置9の
動作につき図10及び図11に従い更に説明する。図1
0はパラメータセット動作を示すフローチャート、図1
1はアドレス補間演算部の動作を示すフローチャートで
ある。
【0096】この実施例においては、フレームメモリ8
には、Z値の小さい順に512のポリゴンが格納されて
いる。内部描画処理装置9の動作を開始すると、まず、
フレームメモリ8のアドレスを生成する第3カウンタ5
03及びパラメータメモリ600のアドレスを生成する
第1カウンタ501を初期化し(ステップS20)、続
いて、第1カウンタ501をカウントアップした後(ス
テップS21)、この第1カウンタ501の値がパラメ
ータメモリ600に格納されるポリゴン数以内か、この
実施例では255以内か否か判断され、格納されるポリ
ゴン数以内の場合にはステップS23に進み、ポリゴン
数がオーバした場合にはこのパラーメタセット動作を終
了する(ステップS22)。
【0097】そして、ステップS23にて、フレームメ
モリ8よりX始点アドレス(XS)及びX終点アドレス
(XE)を読み出し、ユニット部のレジスタ504b,
504cにそれぞれ格納する。
【0098】続いて、ステップS24にて、フレームメ
モリ8よりX始点アドレス(XS)及びX終点アドレス
(XE)、マッピングパターンメモリの始点アドレス
(MXS、MYS)及び終点アドレス(MXE、MY
E),DDMX,DDMYをそれぞれ読み出し、パラメ
ータ演算部530に転送した後ステップS25に進む。
【0099】ステップS25において、パラメータ演算
部530にて、各パラメータを演算し、算出された各パ
ラメータを第1カウンタ501が示すアドレス値に従い
パラメータメモリ600に格納する。
【0100】そして、第3カウンタ503をカウントア
ップし(ステップS26)、第3カウンタ503の値が
フレームメモリ8に格納されているポリゴン数、すなわ
ち、この実施例においては512以内か否か判断され、
512以内の場合には、ステップS21に戻り、前述し
た動作を繰り返す。第3カウンタ503が512を越え
るとパラメータセット動作を終了する。
【0101】続いて、アドレス補間演算が行われる。図
11のフローチャートに示すように、まず、第2カウン
タ502のカウンタ値を初期化した後(ステップS3
0)、第2カウンタ502をカウントアップし(ステッ
プS31)、その第2カウンタ502の値をユニット部
504の各ユニットに転送する(ステップS32)。
【0102】ユニット部504の各ユニットにおいて、
レジスタ504b,504cに格納されているX始点ア
ドレス(XS)及びX終点アドレス(XE)とZ値、第
2カウンタ502に基づく出力をプライオリティエンコ
ーダ650に出力する(ステップS33)。
【0103】そして、プライオリティエンコーダ650
は優先順位のもっとも高いアドレスをパラメータメモリ
600へ転送すると共に、ポリゴンエッジフラグをアン
チエイリアシング処理装置11へ転送する(ステップS
34)。パラメータメモリ600はプライオリティエン
コーダ650の示すアドレスのデータをアドレス補間演
算処理部800へ出力する(ステップ35)。
【0104】ステップS36において、アドレス補間演
算処理部800は、パラメータメモリ600よりXS,
DDMX,DDMY及びMXS,MYSデータを、また
第2カウンタ502より現処理点のXアドレス値を取り
込む。そして、DDMX*(現処理点のXアドレス値
(第2カウンタ値)−XS)+MXSの演算、DDMY
*(現処理点のXアドレス値−XS)+MYSの演算が
それぞれ行われ、この補間されたデータはマッピングア
ドレス合成装置90に与えられる。又、左辺、右辺のマ
ッピングパターンメモリ10の値と補間されたマッピン
グパターンメモリアドレスもマッピングアドレス合成装
置90へ与えられる。そして、マッピングアドレス合成
装置90にて、セグメントアドレスと合成されたアドレ
スがアンチエイリアシング処理装置11に送り、ステッ
プS37に進む。
【0105】ステップS37にて、第2カウンタ502
の値がCRT12の水平ドットアドレスと等しくなった
か否か、この実施例では320になったか否か判断さ
れ、320に達していない場合にはステップS31に戻
り前述の動作を繰り返す。そして、320に達すると、
この動作が終了する。
【0106】次に、この発明のアンチエイリアシング処
理装置の具体的実施例について、図7及び図12を参照
して説明する。
【0107】このアンチエイリアシング処理装置11
は、プライオリティエンコーダ650からのポリゴンエ
ッジフラグに応じて、アンチエイリアシング処理を行っ
たデータをCRT12に出力するか否か決定する。すな
わち、ポリゴンエッジフラグが立っていれば、このポリ
ゴンエッジの回り数ドットにn×nのフィルター演算を
行ったデータをCRT12に出力し、ポリゴンエッジフ
ラグが立っていない場合には、フィルター演算を行って
いないデータをCRT12に出力する。
【0108】内部描画処理装置9のマッピングアドレス
合成装置90から転送されるマッピングパターンメモリ
アドレス(MX,MY)は、レジスタ112に一時格納
されると共に、このマッピングパターンメモリアドレス
(MX,MY)は、マッピングパターンメモリ10に与
えられる。
【0109】マッピングパターンメモリ10からは、そ
のアドレスに従って、マッピングメモリデータが読み出
され、そのデータがマルチプレクサ113に与えられ
る。また、レジスタ111には、マッピングポリゴンか
否かをそのポリゴン属性フラグがマルチプレクサ113
に与えられ、マルチプレクサ113を制御する。マルチ
プレクサ113は、ポリゴン属性フラグがマッピングポ
リゴンを示すときには、マッピングパターンメモリ10
からのマッピングメモリデータをルックアップテーブル
(LUT)メモリ114に与え、マッピングポリゴン以
外の時にはレジスタ112に格納され、マッピングパタ
ーンメモリアドレスをLUTメモリ114に与える。
【0110】LUTメモリ114には、R,G,B等の
データが格納されており、マッピングメモリデータ又は
マッピングパターンメモリアドレスに対応した色情報が
読み出され、レジスタ115及び乗算器122に与えら
れる。
【0111】また、ポリゴンのZ値はレジスタ116に
一時的に格納され、このレジスタ116からZ値がフィ
ルタ係数生成器119に与えられる。このフィルタ係数
生成器119は、与えられるZ値に応じてフィルタ演算
パラメータを変更し、各乗算器122〜127にフィル
タ係数を与える。このフィルタ係数は、遠方の物体に対
してアンチエイリアシングを強く行い、近方の物体に対
してアンチエイリアシングを弱く行うように変更され
る。
【0112】レジスタ115に格納されたLUTメモリ
114からの色情報はレジスタ121、スキャンライン
メモリ120及び乗算器123に転送される。スキャン
ラインメモリ120はレジスタ115からの出力を1ラ
イン分格納し、このスキャンラインメモリ120からの
色情報が乗算器125、126、127に与えられる。
【0113】そして、乗算器122〜127は、フィル
ター係数生成器119よりフィルター係数を受け取り、
各位値のドットの色情報に夫々係数を乗算し、加算器1
28によって全ての乗算結果を加算することにより、フ
ィルター演算が行われ、その演算結果がマルチプレクサ
129に与えられる。
【0114】上記マルチプレクサ129にはレジスタ1
15に格納された色情報即ち、フィルター演算処理を行
っていない色情報が与えられる。このマルチプレクサ1
29は、ポリゴンエッジフラグによりその出力を制御さ
れる。即ち、プライオリティエンコーダ650からのポ
リゴンエッジフラグがフリップフロップ117、118
に一旦格納され、マルチプレクサ129に与えられる。
そして、ポリゴンエッジフラグが立っていれば、加算器
128からアンチエイリアシング処理された値をマルチ
プレクサ129から出力する。又、ポリゴンエッジフラ
グが立っていないときには、レジスタ115からの出
力、即ち、アンチエイリアシング処理を行っていない色
情報を出力する。
【0115】このアンチエイリアシング処理装置11に
用いられるフィルターは、図14に示すように配置さ
れ、X,Y=n,m、即ち、図14のk5の部分のドッ
トカラーを求める為には、次の数式5に示す演算を行
う。
【0116】
【数5】 k1*(n−1,m−1)+k2*(n,m−1) +k3*(n+1,m+1)+k4*(n−1,m) +k5*(n,m)+k6*(n+1,m)
【0117】上記演算を行った結果がCRT12に出力
される。
【0118】ポリゴンエッジの検出点は図15に示す
例では、5,8,12,14,18,21の6点でポリ
ゴンエッジフラグが立ち、フリップフロップ117にフ
ラグを与える。そして、この6点でアンチエイリアシン
グ処理され、その値をマルチプレクサ129からCRT
12に出力する。
【0119】次に、この発明のアンチエイリアシング処
理装置11の動作につき、図12のフローチャートに従
い説明する。
【0120】アンチエイリアシング処理装置11の動作
を開始すると、マッピングポリゴンか否かをそのポリゴ
ン属性フラグにより判断し、マッピングポリゴンを示す
ときにはステップS42に進み、マッピングポリゴン以
外の時にはステップS41に進む(ステップS40)。
ステップS42では、マッピングパターンメモリ10か
らのマッピングメモリデータをLUTメモリ114に与
え、LUTメモリ114からR,G,B等色情報が読み
出し、ステップS43に進む。
【0121】ステップS41では、マッピングパターン
メモリアドレスをLUTメモリ114に与え、LUTメ
モリ114からR,G,B等色情報が読み出し、ステッ
プS43に進む。
【0122】ステップS43では、ポリゴンエッジフラ
グが0か否か、即ち、プライオリティエンコーダ650
からのポリゴンエッジフラグが立っているか否か判断さ
れ、ポリゴンエッジフラグが立っていればステップS4
4に進み、立っていない場合には、アンチエイリアシン
グ処理を行っていない色情報を出力するためにステップ
S46に進む。
【0123】ステップS44において、ポリゴンのZ値
に応じて、遠方の物体に対してアンチエイリアシングを
強く行い、近方の物体に対してアンチエイリアシングを
弱く行うようにフィルタ係数を変更し、ステップS45
に進む。
【0124】そして、ステップS45において、各位値
のドットの色情報に夫々フィルター係数を乗算し、全て
の乗算結果を加算することにより、フィルター演算が行
われステップS46に進む。
【0125】ステップS46では、ポリゴンエッジの場
合にはアンチエイリアシング処理された値をCRT12
に出力し、ポリゴンエッジでない場合にはアンチエイリ
アシング処理していない値をCRT12に出力する。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、ポリ
ゴンエッジにあたる画情報(ドット)のみ、フィルタ演
算を行い他の部分に対してはフィルター演算を行わない
ので、ジャギー、モアレの発生をなくし、高速にアンチ
エイリアシング処理を行うことが可能となり、リアルタ
イムにCRT等の表示装置にポリゴンを表示することが
できる。
【0127】更に、ポリゴンの視点からの距離に応じて
フィルター演算の係数を変化させ、遠方のポリゴンに対
してはアンチエイリアシングを強く行い、近方のポリゴ
ンに対してはアンチエイリアシングを弱く行うようにす
ることで、よりリアリテイのある表示を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の立体画像表示装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明に用いられる外形処理装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】この発明に用いられる内部描画処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図4】この発明に用いられる内部描画処理装置のユニ
ット部の構成例を示すブロック図である。
【図5】この発明に用いられる内部描画処理装置のパラ
メータ演算部の構成例を示すブロック図である。
【図6】この発明に用いられる内部描画処理装置のプラ
イオリティエンコーダの構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】この発明に用いられるアンチエイリアシング処
理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の外形処理装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】この発明の外形処理装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】この発明の内部描画処理装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】この発明の内部描画処理装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】この発明のアンチエイリアシング処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図13】ポリゴンの辺ベクトル方向の関係を示す図で
ある。
【図14】この発明のアンチエイリアシング処理装置に
用いられるフィルター係数を示す模式図である。
【図15】複数のポリゴンとポリゴンエッジの関係を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 ポリゴン端点メモリ 3 幾何変換装置 4 スクリーンメモリ 7 外形処理装置 8 フレームメモリ 9 内部描画処理装置 10 マッピングパターンメモリ 11 アンチエイリアシング処理装置 12 CRT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 達也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 井澤 康浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平3−59779(JP,A) 特開 平5−143743(JP,A) 特開 昭62−82470(JP,A) 特開 昭62−82469(JP,A) 特開 昭63−259778(JP,A) 特開 平4−354073(JP,A) 特開 平6−83955(JP,A) 特開 平6−215092(JP,A) 特開 平6−231273(JP,A) 特開 平6−259573(JP,A) 実開 平5−40951(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 15/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリゴンを構成するX,Yの端点情報及
    び各ポリゴンの視点からの距離を格納する記憶手段と、
    この記憶手段からの端点情報を幾何変換する幾何変換手
    段と、この幾何変換手段からの端点情報に基づいて、ポ
    リゴン外形のアドレス情報をスキャンラインごとにポリ
    ゴン外形部分の情報に変換する外形処理手段と、この外
    形処理手段にて算出された対向する2辺間の各アドレス
    情報及び各ポリゴンの視点からの距離に基づいて表示さ
    れるポリゴンか否か検出する手段と、上記外形処理手段
    にて算出された対向する2辺間の各アドレス情報に基づ
    いてポリゴンエッジか否か検出する手段と表示される
    ポリゴンのポリゴンエッジの画情報のみフィルター演算
    を行うアンチエイリアシング処理手段と、このアンチエ
    イアリシング処理手段からの画情報を表示する表示手段
    と、を備えるとともに、上記アンチエイリアシング処理
    手段は、ポリゴンの視点からの距離に応じてフィルター
    演算の係数を変化させる手段を有し、遠方のポリゴンに
    対してはアンチエイリアシングを強く行い、近方のポリ
    ゴンに対してはアンチエイリアシングを弱く行うことを
    特徴とする立体画像処理装置。
  2. 【請求項2】 ポリゴンを構成するX,Yの端点情報及
    び各ポリゴンの視点からの距離並びにポリゴン面に付与
    する模様の基本パターンの領域を示す内部パターン端点
    情報を格納する記憶手段と、この記憶手段からの各端点
    情報を幾何変換する幾何変換手段と、この幾何変換手段
    からの各端点情報に基づいて、ポリゴン外形のアドレス
    情報及び内部パターン端点情報をスキャンラインごとに
    ポリゴン外形部分の情報に変換する外形処理手段と、
    の外形処理手段にて算出された対向する2辺間の各アド
    レス情報及び各ポリゴンの視点からの距離に基づいて表
    示されるポリゴンか否か検出する手段と、上記外形処理
    手段にて算出された対向する2辺間の各アドレス情報に
    基づいてポリゴンエッジか否か検出する手段と、上記外
    形処理手段にて算出された対向する2辺間の各アドレス
    情報に基づきポリゴン内部の内部パターン情報を算出す
    る内部描画処理手段と、上記基本パターンのルックアッ
    プテーブルを構成する内部パターンメモリと、上記内部
    描画処理手段から与えられる情報に基づき上記内部パタ
    ーンメモリをアクセスし、このメモリから得られる画情
    報のうち表示されるポリゴンのポリゴンエッジの画情報
    のみフィルター演算を行うアンチエイリアシング処理手
    段と、このアンチエイアリシング処理手段からの画像情
    報を表示する表示手段と、を備えるとともに、上記アン
    チエイリアシング処理手段は、ポリゴンの視点からの距
    離に応じてフィルター演算の係数を変化させる手段を備
    え、遠方のポリゴンに対してはアンチエイリアシングを
    強く行い、近方のポリゴンに対してはアンチエイリアシ
    ングを弱く行うことを特徴とする立体画像処理装置。
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