JP3270403B2 - 装置角度制御方式 - Google Patents

装置角度制御方式

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JP3270403B2
JP3270403B2 JP25432798A JP25432798A JP3270403B2 JP 3270403 B2 JP3270403 B2 JP 3270403B2 JP 25432798 A JP25432798 A JP 25432798A JP 25432798 A JP25432798 A JP 25432798A JP 3270403 B2 JP3270403 B2 JP 3270403B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装置角度制御方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】装置の一例としてのカーナビゲータのデ
ィスプレイは角度を変えることが出来るものの、人がボ
タンを押す、或いは直接ディスプレイを掴んで動かすな
どの操作をしなければ角度を変えることが出来ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カーナビゲーターは、
リアルタイムが求められるが故に、運転者が運転中にカ
ーナビゲーターに気を取られ、よそ見をして交通事故に
つながるケースが増えている。よって、走行中にカーナ
ビゲーターを操作できなくするか、又は、カーナビゲー
ターのディスプレイをより見やすい大きさにしたり、デ
ィスプレイが見やすい位置を向くようにすることが要求
されている。従って、運転者がカーナビゲーターのディ
スプレイの向きを手を用いなくても変えられる装置角度
制御方式が望まれる。
【0004】また、手足が不自由な人が見やすい方向に
ディスプレイを向けるには、近くにいる人に頼まなけれ
ばならす、近くに人がいない場合は、見にくいままとな
ってしまう。従って、手足が不自由な人でもディスプレ
イの方向を変えられる装置角度制御方式が望まれる。
【0005】更に、カメラマンが撮像装置であるカメラ
を用いて移動する物体を長時間の間、追尾しながら監視
することは、カメラマンは疲労してしまうという問題が
ある。従って、移動物体を自動追尾できる装置角度制御
方式を備えたカメラが望まれる。
【0006】しかしながら、単に音声の到来方向に装置
を向ける装置角度制御方式では、装置が意図しない方向
を向いてしまう事態が生じる。例えば、このような方式
をカーナビゲータのディスプレイが備えているとする
と、運転者と同乗者が会話をしているときにディスプレ
イは、これらの者の方向を交互に向くようになってしま
う。
【0007】本発明は、信頼性の高い装置角度制御方式
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による装置角度制
御方式は、装置に配設され互いに異なった方向を向く複
数の音圧センサと、前記複数の音圧センサの検出レベル
を比較することにより音声入力方向を検出する音声入力
方向検出手段と、入力された音声を音声信号に変換する
音声入力手段と、該音声入力手段から出力される音声信
号をもとに音声認識をして入力音声パラメータに変換す
る音声認識手段と、登録された音声信号の音声パラメー
タである登録音声パラメータを記憶する記憶記憶手段
と、前記装置を所定の角度に回転させる回転手段と、前
記入力音声パラメータと前記登録音声パラメータを比較
し、両者が一致したときの前記音声入力方向を確定音声
入力方向として、該確定音声入力方向に前記装置が向く
ように前記回転手段を駆動する制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0009】また、本発明による装置角度制御方式は、
上記の装置角度制御方式において、前記記憶手段は前記
音声認識手段が出力する入力音声パラメータを登録音声
パラメータとして記憶することを特徴とする。
【0010】更に、本発明による装置角度制御方式は、
上記装置に配設され互いに異なった方向を向く複数の音
圧センサと、前記複数の音圧センサの検出レベルを比較
することにより音声入力方向を検出する音声入力方向検
出手段と、入力された音声を音声信号に変換する音声入
力手段と、登録された音声信号を登録音声信号として記
憶する記憶記憶手段と、前記装置を所定の角度に回転さ
せる回転手段と、前記入力音声信号パラメータと前記登
録音声信号とを比較し、両者が一致したときの前記音声
入力方向を確定音声入力方向として、該確定音声入力方
向に前記装置が向くように前記回転手段を駆動する制御
手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】更に、本発明による装置角度制御方式は、
上記の装置角度制御方式において、前記記憶手段は前記
音声入力手段が出力する音声信号を登録音声信号として
記憶することを特徴とする。
【0012】更に、本発明による装置角度制御方式は、
上記の装置角度制御方式において、前記複数の音圧セン
サが球体物の表面に備わることを特徴とする。
【0013】更に、本発明による装置角度制御方式は、
上記の装置角度制御方式において、前記装置は表示装置
であることを特徴とする。
【0014】更に、本発明による装置角度制御方式は、
上記の装置角度制御方式において、前記装置は撮像装置
であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】[実施形態1]実施形態1につい
て図1、2及び3を参照して説明する。
【0016】ディスプレイ1は、例えば、パソコンまた
は、カーナビゲーターで使用され、画像を映し出す装置
である。
【0017】ディスプレイ1は、ディスプレイの向きを
自在に変えられるディスプレイ回転部2に載置され、マ
イクロホン3を前面に備えている。
【0018】また、マイクロフォン3の球型の先端の表
面には、外部からの音圧を検出するための互いに異なっ
た方向を向いている複数の音圧センサ5と音声を拾うた
めの音声入力部が備えられる。
【0019】図3を参照すると、本実施形態による装置
角度制御方式は、前述したように複数の互いに異なった
方向を向いている音圧センサ5と、複数の音圧センサ5
で検出した音圧を互いに比較することにより音声入力方
向を検出する音声入力方向検出手段7と、音声を入力し
て音声信号に変換する音声入力部13と、音声入力部1
3から入力した音声信号を基に音声認識を行う音声認識
部12と、事前に登録した音声認識結果をそれに対応す
る装置の回転方向と共に記憶する登録音声認識結果記憶
部11と、音声入力方向検出手段7と音声認識部12と
登録音声認識結果記憶部からの入力を基に装置の回転方
向を確定するCPU8と、CPU8から入力する回転方
向を示す信号を基にディスプレイ1が回転するようにデ
ィスプレイ回転部2を制御する制御部9とを備える。
【0020】音声入力方向検出手段7は、複数の音圧セ
ンサ5で検出した各方向からの音圧を比較することによ
り音声入力方向を検出し、その信号をCPU8に出力す
る。音声認識部12は、音声入力部13から入力した音
声信号を音声認識して、音声認識結果をCPU8に出力
する。音声認識結果とは、例えば、音素、音節、単語と
いったものである。登録音声認識結果記憶部11には予
め登録音声認識結果がそれに対応する装置の回転方向と
共に記憶されている。例えば、「うえ」、「した」、
「ひだり」、「みぎ」といった登録音声認識結果が、回
転方向である上下左右と共に記憶されている。CPU1
2は、音声認識部12から現在入力されている音声認識
結果を登録音声認識結果11に記憶されている登録音声
認識結果の全てと比較し、いずれかと一致したときに、
それと対応する回転方向と音声入力方向検出手段7から
入力する音声入力方向とを比較し、両者が一致したとき
に音声入力方向方向を確定回転方向として制御部9に出
力する。制御部9は、CPU8から入力する確定回転方
向に基づき装置がその方向に回転するようにディスプレ
イ回転部2を制御する。
【0021】CPU8が上述したような判断をすること
により、例えば、カーナビゲータのディスプレイが制御
対象となった場合に、運転者と同乗者が会話をしている
ときにそのディスプレイが運転者と同乗者との間を交互
に向くような事態を回避することができる。すなわち、
ディスプレイの右側にいる運転者が「みぎ」と言う場合
にディスプレイは右に回転するが、ディスプレイの左側
にいる同乗者が「みぎ」と言う場合や、運転者が「ひだ
り」という場合には、ディスプレイは回転せず、誤動作
を防止することができる。
【0022】[実施形態2]実施形態2について、図4
を参照して説明する。図4は本実施形態による装置角度
制御方式の構成を示すブロック図である。図4の各構成
要素のうち図3に示す実施形態1と同一の部分には同一
の番号を付して、重複する説明は省略する。
【0023】16は回転方向入力手段であり、17は書
き込み手段である。
【0024】本実施形態では、登録音声認識結果記憶部
11に記憶する登録音声認識結果を使用者が登録するこ
とができる。回転方向入力手段16は例えば複数の方向
ボタンより構成される。使用者が複数の方向ボタンのう
ちいずれかを押している時に登録したい音声をマイク3
に向かって話すと、押された方向ボタンに対応する方向
とその話した言葉の音声認識部12による音声認識結果
とが対応した状態で書き込み手段17により登録音声認
識結果記憶部11に記憶される。
【0025】本実施形態を用いて、通常の会話で使用さ
れる頻度の少ない単語を登録することにより、本方式の
誤動作を少なくすることが可能となる。また、回転方向
を細かく設定することが可能となる。
【0026】[実施形態3]実施形態3について図5を
参照して説明する。図5は本実施形態による装置角度制
御方式の構成を示すブロック図である。図5の各構成要
素のうち図3に示す実施形態1と同一の部分には同一の
番号を付して、重複する説明は省略する。
【0027】本実施形態においては、実施形態1、2の
音声認識部12は無く、登録音声認識結果記憶部11の
代わりに、登録音声信号記憶部18がある。
【0028】登録音声信号記憶部18には予め登録音声
信号が記憶されている。
【0029】CPU8は、音声入力部13が出力する音
声信号と登録音声信号記憶部18に記憶されている登録
音声信号とを比較し、両者が一致したときに、音声入力
方向検出手段7から入力する音声入力方向を確定音声入
力方向として、制御部9に出力する。制御部9とディス
プレイ回転部2の動作は実施形態1と同一であるので説
明は省略する。
【0030】本実施形態において、例えば、登録音声信
号記憶部18にジェット機の音を登録しておき、装置を
ビデオカメラとすることにより、ビデオカメラがジェッ
ト機を追従して撮影することが可能となる。また、登録
音声信号記憶部18にある超音波を記憶しておき、装置
をビデオカメラとし、動く被写体にその超音波の音源を
装着させれば、ビデオカメラがその被写体を追従して撮
影することが可能となる。
【0031】[実施形態4]実施形態4について、図6
を参照して説明する。図6は本実施形態による装置角度
制御方式の構成を示すブロック図である。図6の各構成
要素のうち図5に示す実施形態3と同一の部分には同一
の番号を付して、重複する説明は省略する。
【0032】19は書き込み手段である。
【0033】本実施形態では、登録音声信号記憶部18
に記憶する登録音声認識結果を使用者が登録することが
できる。操作者のボタン操作などの指示によりCPU8
は現在入力されている音声信号を書き込み手段19によ
り登録音声信号記憶部18に記憶させる。
【0034】本実施形態を用いて、特殊な音声信号を実
施例3で説明したCPU8の判定に用いることができる
ので、さまざまな音声信号を発する被写体、視聴者に対
応することが可能となり、また、特殊な音声信号を登録
することにより、誤動作の可能性を減らすことができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果が奏される。
【0036】例えば、ディスプレイなどの装置の前面に
音圧センサー組み込みマイクロフォンをセットすること
により、カーナビゲーション画面においても走行中に手
動で操作することなく見やすい位置にディスプレイを向
かせることが出来る。また、この際に、誤動作を抑圧す
ることができる。
【0037】また、音声認識機能を使用している為、会
話、雑音等に影響されずに、制御することが可能であ
る。
【0038】更に、球体のマイクロフォンに沿ってセン
サを組み込むため、上下左右以外の微妙な回転にも対応
できる。
【0039】更に、例えば、手足の不自由な人がテレビ
を見る場合においても、発音することにより、見やすい
位置に画面を動かすことが出来る。
【0040】更に、例えば、撮像装置に本方式を適用す
ることにより、無人監視などが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスプレイの構成を表す外観例である。
【図2】音圧センサと音声入力部が備わるマイクロフォ
ントップの正面図と側面図である。
【図3】本発明の実施形態1による装置角度制御方式の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態2による装置角度制御方式の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態3による装置角度制御方式の
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施形態4による装置角度制御方式の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ディスプレイ 2 ディスプレイ回転部 3 マイクロフォン 5 音圧センサー 7 音声入力方向検出手段 8 CPU 9 制御部 11 登録音声認識結果記憶部 12 音声認識部 13 音声入力部 14 音声認識データ記憶部 15 音声波形変換部 16 回転方向入力手段 17、19 書き込み手段 18 登録音声信号記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09F 9/00 312 G10L 3/00 551Q G10L 15/28 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 15/00 G01C 21/00 B60R 11/02 G08G 1/0969 G09F 9/00 H04N 5/64

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置に配設され互いに異なった方向を向
    く複数の音圧センサと、 前記複数の音圧センサの検出レベルを比較することによ
    り音声入力方向を検出する音声入力方向検出手段と、 入力された音声を音声信号に変換する音声入力手段と、 該音声入力手段から出力される音声信号をもとに音声認
    識をして入力音声認識結果に変換する音声認識手段と、 登録された音声信号の音声認識結果である登録音声認識
    結果を装置の回転方向と対応づけて記憶する記憶手段
    と、 前記装置を所定の角度に回転させる回転手段と、 前記入力音声認識結果と前記登録音声認識結果とを比較
    し、両者が一致したときに更に前記登録音声認識結果に
    対応した方向と前記音声入力方向とを比較し、両者が一
    致したときに前記音声入力方向に前記装置が向くように
    前記回転手段を駆動する制御手段と、 を備えることを特徴とする装置角度制御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置角度制御方式にお
    いて、前記記憶手段に前記音声認識手段が出力する入力
    音声認識結果を回転方向と対応づけて登録音声認識結果
    として記憶させる手段を更に備えることを特徴とする装
    置角度制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の装置角度制御方
    式において、前記複数の音圧センサが球体物の表面に備
    わることを特徴とする装置角度制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の装置角度制御方
    式において、前記装置は表示装置であることを特徴とす
    る装置角度制御方式。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3に記載の装置角度制御方
    式において、前記装置は撮像装置であることを特徴とす
    る装置角度制御方式。
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