JP3270150B2 - Ｘ線管装置 - Google Patents
Ｘ線管装置Info
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- JP3270150B2 JP3270150B2 JP30835292A JP30835292A JP3270150B2 JP 3270150 B2 JP3270150 B2 JP 3270150B2 JP 30835292 A JP30835292 A JP 30835292A JP 30835292 A JP30835292 A JP 30835292A JP 3270150 B2 JP3270150 B2 JP 3270150B2
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- Japan
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- ray tube
- side plate
- insulating oil
- screw
- tube device
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はＸ線管装置に係わり、
特にその過負荷防止手段に関する。
特にその過負荷防止手段に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にＸ線管装置は、或る一定内圧以上
になると、その内圧を逃がす目的で、管容器の一部が破
壊される過負荷防止手段を設けている。
になると、その内圧を逃がす目的で、管容器の一部が破
壊される過負荷防止手段を設けている。
【０００３】即ち、従来のＸ線管装置は図６〜図８に示
すように構成され、Ｘ線放射窓１を有し内部にＸ線管
（図示せず）が収容され絶縁油２が充填された管容器３
の陰極側の側面開口部に、側板４がＯリング５を介して
複数のねじ６により固定されている。そして、動作時に
一定内圧以上になると、管容器３の側板４を止めている
ねじ６付近が壊れ、側板４が外れて内部の絶縁油２が流
出し、内圧を下げるようになっている。尚、図中の符号
７，８は高圧線路である。
すように構成され、Ｘ線放射窓１を有し内部にＸ線管
（図示せず）が収容され絶縁油２が充填された管容器３
の陰極側の側面開口部に、側板４がＯリング５を介して
複数のねじ６により固定されている。そして、動作時に
一定内圧以上になると、管容器３の側板４を止めている
ねじ６付近が壊れ、側板４が外れて内部の絶縁油２が流
出し、内圧を下げるようになっている。尚、図中の符号
７，８は高圧線路である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
造では、側板４を止めている複数のねじ６のうちどの部
分が壊れるのか、Ｘ線管装置個々によりバラツキがあ
り、破壊圧力もバラツイてしまう欠点がある。又、破壊
箇所が特定出来ないことにより、Ｘ線管装置を露出させ
た状態で使用する場合などにおいては、管容器３内部の
絶縁油２が側板４の全周方向へ流出する可能性もあり、
油流出量も多くなる。破壊圧力が高圧側にバラツクと、
側板４の破壊時に油流出だけに止どまらず、側板４その
ものも飛び散り周囲へ被害を及ぼすこともある。
造では、側板４を止めている複数のねじ６のうちどの部
分が壊れるのか、Ｘ線管装置個々によりバラツキがあ
り、破壊圧力もバラツイてしまう欠点がある。又、破壊
箇所が特定出来ないことにより、Ｘ線管装置を露出させ
た状態で使用する場合などにおいては、管容器３内部の
絶縁油２が側板４の全周方向へ流出する可能性もあり、
油流出量も多くなる。破壊圧力が高圧側にバラツクと、
側板４の破壊時に油流出だけに止どまらず、側板４その
ものも飛び散り周囲へ被害を及ぼすこともある。
【０００５】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、絶縁油が加熱して気化した場合、側板の一定方向に
排出されるようにして、信頼性を向上したＸ線管装置を
提供することを目的とする。
で、絶縁油が加熱して気化した場合、側板の一定方向に
排出されるようにして、信頼性を向上したＸ線管装置を
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、Ｘ線管が収
容され絶縁油が充填された管容器の側面開口部に側板が
その円周に沿って複数のねじにより固定された側板の一
部のねじ固定箇所に切り欠き部または薄肉部が形成され
てなることを特徴とするＸ線管装置である。
容され絶縁油が充填された管容器の側面開口部に側板が
その円周に沿って複数のねじにより固定された側板の一
部のねじ固定箇所に切り欠き部または薄肉部が形成され
てなることを特徴とするＸ線管装置である。
【０００７】
【作用】この発明によれば、過負荷時の装置の内圧上昇
に伴なう管容器破壊に際し、破壊時に流出する絶縁油の
方向を特定することが出来る。更に、破壊が生じても側
板等の離脱が防止され、流出する絶縁油の量も最小限に
抑えることが可能である。
に伴なう管容器破壊に際し、破壊時に流出する絶縁油の
方向を特定することが出来る。更に、破壊が生じても側
板等の離脱が防止され、流出する絶縁油の量も最小限に
抑えることが可能である。
【０００８】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【０００９】この発明のＸ線管装置は、図１〜図３に示
すように構成され、図１は全体を示す一部断面を含む正
面図、図２は側面図、図３は側板破壊時の状態を示す一
部断面を含む正面図である。即ち、従来例（図６〜図
８）と同一箇所には同一符号を付すことにすると、Ｘ線
放射窓１を有し内部にＸ線管（図示せず）が収容され絶
縁油２が充填された管容器３の陰極側の側面開口部に、
側板９がＯリング５を介して複数例えば３個のねじ６
ａ，６ｂ，６ｃにより固定されている。
すように構成され、図１は全体を示す一部断面を含む正
面図、図２は側面図、図３は側板破壊時の状態を示す一
部断面を含む正面図である。即ち、従来例（図６〜図
８）と同一箇所には同一符号を付すことにすると、Ｘ線
放射窓１を有し内部にＸ線管（図示せず）が収容され絶
縁油２が充填された管容器３の陰極側の側面開口部に、
側板９がＯリング５を介して複数例えば３個のねじ６
ａ，６ｂ，６ｃにより固定されている。
【００１０】そして、動作時に絶縁油２が過熱して気化
した場合、側板９の一定方向に排出されるように、側板
９はその円周上の固定強度が局所で弱い状態に設定され
ている。具体的には、複数のねじ６ａ，６ｂ，６ｃのう
ち所定のねじ６ｃに対応して、図２に示すように側板９
に切欠き１０が形成されている。この切欠き１０が過負
荷防止手段となっている。
した場合、側板９の一定方向に排出されるように、側板
９はその円周上の固定強度が局所で弱い状態に設定され
ている。具体的には、複数のねじ６ａ，６ｂ，６ｃのう
ち所定のねじ６ｃに対応して、図２に示すように側板９
に切欠き１０が形成されている。この切欠き１０が過負
荷防止手段となっている。
【００１１】従って、動作時に絶縁油２が加熱して気化
した場合、この切欠き１０が形成されている部分が、図
３に示すように内圧で変形して矢印Ａ方向に先に浮き上
がるようになっている。そして、矢印Ｂの方向に、管容
器３内の絶縁油２が流出する。側板９の破壊圧は側板９
の厚みで変えられ、破壊圧のバラツキはいたって少な
い。又、側板９に切欠き１０を設けることにより、ねじ
６ｃ部分が必ず破壊され、絶縁油２の流出方向も一定で
ある。更に、ねじ６ｃ部分が破壊されても、ねじ６ｃ部
分とねじ６ａ，６ｂ部分との耐破壊力の差により、側板
９はねじ６ａ，６ｂにより固定され、外へ飛び出すこと
はなく、絶縁油２の流出後もＯリング５が効いているこ
とにより、必要以上の絶縁油２の流出はない。（変形
例）
した場合、この切欠き１０が形成されている部分が、図
３に示すように内圧で変形して矢印Ａ方向に先に浮き上
がるようになっている。そして、矢印Ｂの方向に、管容
器３内の絶縁油２が流出する。側板９の破壊圧は側板９
の厚みで変えられ、破壊圧のバラツキはいたって少な
い。又、側板９に切欠き１０を設けることにより、ねじ
６ｃ部分が必ず破壊され、絶縁油２の流出方向も一定で
ある。更に、ねじ６ｃ部分が破壊されても、ねじ６ｃ部
分とねじ６ａ，６ｂ部分との耐破壊力の差により、側板
９はねじ６ａ，６ｂにより固定され、外へ飛び出すこと
はなく、絶縁油２の流出後もＯリング５が効いているこ
とにより、必要以上の絶縁油２の流出はない。（変形
例）
【００１２】図４および図５はこの発明の変形例を示し
たもので、いずれも上記実施例と同様効果が得られる。
先ず、図４の場合は、所定のねじ６ｃに対応して側板１
１に薄肉部１２が形成されている。この薄肉部１２の厚
さをＫ1 とし、他のねじ６ａ，６ｂに対応する側板１１
の厚肉部１３の厚さをＫ2 とすれば、Ｋ1 ＜Ｋ2 に設定
されている。従って、薄肉部１２が内圧で変形してねじ
６ｃが離脱し、絶縁油２が流出する。
たもので、いずれも上記実施例と同様効果が得られる。
先ず、図４の場合は、所定のねじ６ｃに対応して側板１
１に薄肉部１２が形成されている。この薄肉部１２の厚
さをＫ1 とし、他のねじ６ａ，６ｂに対応する側板１１
の厚肉部１３の厚さをＫ2 とすれば、Ｋ1 ＜Ｋ2 に設定
されている。従って、薄肉部１２が内圧で変形してねじ
６ｃが離脱し、絶縁油２が流出する。
【００１３】上記実施例および上記変形例の場合は、ね
じ６ａ，６ｂ，６ｃは管軸に沿う方向に螺着されていた
が、図５の場合は、側板１４を固定するねじ１５ａ，１
５ｂは管軸に直交する方向に螺着されている。そして、
側板１４のねじから絶縁油２までの厚さが、所定１箇所
のねじ１５ｂに対応する部分１６をＫ3 とし、他のねじ
１５ａに対応する部分１７をＫ4 とすれば、Ｋ3 ＜Ｋ4
に設定されている。従って、内圧で薄肉部分１６が変形
してこの部分から絶縁油２が流出する。
じ６ａ，６ｂ，６ｃは管軸に沿う方向に螺着されていた
が、図５の場合は、側板１４を固定するねじ１５ａ，１
５ｂは管軸に直交する方向に螺着されている。そして、
側板１４のねじから絶縁油２までの厚さが、所定１箇所
のねじ１５ｂに対応する部分１６をＫ3 とし、他のねじ
１５ａに対応する部分１７をＫ4 とすれば、Ｋ3 ＜Ｋ4
に設定されている。従って、内圧で薄肉部分１６が変形
してこの部分から絶縁油２が流出する。
【００１４】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
管容器の側面開口部に固定された側板は、その円周に沿
って一部のねじ固定箇所に切り欠き部または薄肉部が形
成されて固定強度が局所で弱い状態に設定されているの
で、過負荷時の装置の内圧上昇に伴なう管容器破壊に際
し、破壊時に流出する絶縁油の方向を特定することがで
きる。さらに、破壊が生じても側板等の離脱が防止さ
れ、流出する絶縁油の量も最小限に抑えることが可能で
ある。
管容器の側面開口部に固定された側板は、その円周に沿
って一部のねじ固定箇所に切り欠き部または薄肉部が形
成されて固定強度が局所で弱い状態に設定されているの
で、過負荷時の装置の内圧上昇に伴なう管容器破壊に際
し、破壊時に流出する絶縁油の方向を特定することがで
きる。さらに、破壊が生じても側板等の離脱が防止さ
れ、流出する絶縁油の量も最小限に抑えることが可能で
ある。
【図１】この発明の一実施例に係るＸ線管装置を示す一
部断面を含む正面図。
部断面を含む正面図。
【図２】図１の側面図。
【図３】図１のＸ線管装置における側板破壊時の状態を
示す一部断面を含む正面図。
示す一部断面を含む正面図。
【図４】この発明の変形例を示す一部断面を含む正面
図。
図。
【図５】この発明の他の変形例を示す一部断面を含む正
面図。
面図。
【図６】従来のＸ線管装置を示す正面図。
【図７】図６の要部を拡大して示す断面図。
【図８】図６の側面図。
１…Ｘ線放射窓、２…絶縁油、３…管容器、５…Ｏリン
グ、６ａ，６ｂ，６ｃ…ねじ、９…側板，１０…切欠
き。
グ、６ａ，６ｂ，６ｃ…ねじ、９…側板，１０…切欠
き。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H05G 1/02 H05G 1/04 H05G 1/54
Claims (1)
- 【請求項１】Ｘ線管が収容され絶縁油が充填された管容
器の側面開口部に、側板がその円周に沿って複数のねじ
により固定されてなるＸ線管装置において、前記 側板の一部のねじ固定箇所に切り欠き部または薄肉
部が形成されてなることを特徴とするＸ線管装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30835292A JP3270150B2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | Ｘ線管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30835292A JP3270150B2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | Ｘ線管装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06163184A JPH06163184A (ja) | 1994-06-10 |
| JP3270150B2 true JP3270150B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=17980029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30835292A Expired - Fee Related JP3270150B2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | Ｘ線管装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3270150B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP30835292A patent/JP3270150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06163184A (ja) | 1994-06-10 |
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Legal Events
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