JP2732458B2 - ショートアーク型高圧水銀蒸気放電灯 - Google Patents

ショートアーク型高圧水銀蒸気放電灯

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショートアーク型高圧
水銀蒸気放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】ショートアーク型高圧水銀蒸気放電灯に
おいて、陰極が大きくなると、通常、先端部より細い基
端部を有する構造の陰極が使用されるので、陰極基端部
を保持するために必要なガラス製バルブ部分の絞り込み
量が大きくなり、加工が難しくなる。このようなことか
ら、従来においては、陰極基端部を覆うようにガラス管
を挿通し、当該ガラス管の位置を規制する金属製の止め
部材を設け、加熱下においてこのガラス管とその外側の
ガラス製バルブ部分とが溶着するように絞り込むことに
より、当該ガラス製バルブ部分の絞り込み量を少なくす
る手段が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
ガラス管の位置を規制する金属製の止め部材を有するシ
ョートアーク型高圧水銀蒸気放電灯では、金属製の止め
部材の先端が鋭利であるため、点灯開始時に金属製の止
め部材の先端と陽極との間で異常放電が生じやすくな
り、その結果、発光空間膨出部のガラスが失透する問題
がある。特に、半導体ウエハをその微小区域ごとに順次
露光するいわゆるステッパー方式の露光システムにおい
ては、露光用光源として半値幅の狭いi線(365n
m)を放射するものが望まれるが、本発明者らの研究に
よれば、希ガスの封入時の圧力を800トール以下と
し、水銀の封入量を0.5〜11.5mg/ccとした
ショートアーク型高圧水銀蒸気放電灯によれば、半値幅
の狭いi線が放射されるが、このような放電灯では、金
属製の止め部材から異常放電が生じても電圧上昇が小さ
いため、出力電力が点灯電源の供給能力を超えるおそれ
がなく、従って異常放電が持続して上記失透の問題が顕
著となることが判明した。
【0004】本発明の目的は、陰極と陽極が対向配置さ
れた発光空間膨出部内に封入時の圧力が800トール以
下の希ガスと0.5〜11.5mg/ccの水銀とを封
入し、前記陰極の胴部を覆うようにガラス管を挿通し、
当該ガラス管の位置を規制する金属製の止め部材を設け
たショートアーク型高圧水銀蒸気放電灯において、金属
製の止め部材からの異常放電を防止するようにしたショ
ートアーク型高圧水銀蒸気放電灯を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明のショートアーク型高圧水銀蒸気放電灯は、
陰極と陽極が対向配置された発光空間膨出部内に封入時
の圧力が800トール以下の希ガスと0.5〜11.5
mg/ccの水銀とが封入され、前記陰極の胴部を覆う
ようにガラス管が挿通され、当該ガラス管の位置を規制
する金属製の止め部材を有するショートアーク型高圧水
銀蒸気放電灯であって、前記陰極の胴部における前記ガ
ラス管より先端側において、高融点金属よりなる素線径
0.5mm以上2mm以下のコイルを巻回し、かつ、当
該コイルの先端を陰極先端部から5mm以上15mm以
下の距離に位置させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】点灯開始時においては、異常放電が生じても陰
極の胴部に巻回したコイルの先端から優先的に放電が開
始するようになる。しかるに、コイルの先端は陰極の先
端から特定の範囲の距離に位置しているので、コイルの
先端から生じた放電は、短時間のうちに陰極の先端に移
動し、正常な放電に移行する。従って、コイルの先端か
ら異常放電が生じても発光空間膨出部のガラスが失透す
ることはない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
半導体ウエハをその微小区域ごとに順次露光するいわゆ
るステッパー方式の露光システムに好適に使用されるシ
ョートアーク型高圧水銀蒸気放電灯の実施例の説明図で
ある。1はバルブ、2は発光空間膨出部、3は陰極、4
は陽極、5はガラス管、6は金属製の止め部材、7はコ
イル、8はコイル7の先端、9は陰極先端部、10は封
止用金属箔、11は口金である。
【0008】発光空間膨出部2内において、陰極3と陽
極4が対向配置されている。この発光空間膨出部2内に
は、封入時の圧力が800トール以下の例えばアルゴン
等の希ガスと、0.5〜11.5mg/ccの水銀とが
封入されている。陰極3の胴部を覆うようにガラス管5
が挿通され、当該ガラス管5の位置を規制する金属製の
止め部材6が設けられている。
【0009】陰極3の胴部におけるガラス管5より先端
側において、例えばタングステン等の高融点金属よりな
る素線径0.5mm以上2mm以下のコイル7が例えば
4〜5ターン巻回され、かつ、当該コイル7の先端8が
陰極先端部9から5mm以上15mm以下の距離Dだけ
離間して位置されている。コイル7の先端8は、異常放
電時にはこの先端8より放電を起こしやすくするため
に、切断具により切断されたままの鋭利な状態になって
いる。
【0010】距離Dが上記の範囲内にあれば、異常放電
としてコイル7の先端8から始まった放電が、例えば1
5秒以内に陰極先端部9へ移るようになる。しかし、距
離Dが15mmを超えるときは、陰極3が昇温しにくい
ため、コイル7の先端8からの異常放電(図1において
矢印Aで示す。)が長時間持続し、コイル7の先端8が
蒸発して黒化現象が発生する。一方、距離Dが5mm未
満のときは、正常点灯中において、コイル7の先端8の
温度が高温になりすぎるため、当該先端8が蒸発して黒
化現象が発生したり、またアークがコイル7の先端8に
逆戻りするおそれもある。
【0011】特に、図1のように陰極3を陽極4の下方
に位置させて点灯する場合には、陰極先端部9の経時的
な蒸発により、陰極先端部9と陽極4との距離が長くな
り、その結果として金属製の止め部材6と陽極4との間
で異常放電が生じやすくなるので、コイル7の必要性が
大きい。コイル7の素線径が0.5mm未満のときは、
コイル7が蒸発しやすくなるため、黒化現象を引き起こ
す問題がある。一方、コイル7の素線径が2mmを超え
るときには、作業性が悪くなり、また、コイル7の影が
できて配光特性にも悪影響を与えることがある。
【0012】なお、水銀の封入量が11.5mg/cc
を超える場合には、金属製の止め部材6から異常放電が
生じても電圧が大きく上昇するために出力電力が点灯電
源の供給能力を超え、その結果、点灯電源が自動的に電
力の供給を停止するので、失透の問題は生じない。ま
た、希ガスの封入時の圧力が800トールを超える場合
には、放電開始時に金属製の止め部材6から異常放電が
起こることがほとんどなく、失透の問題は発生しない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のショート
アーク型高圧水銀蒸気放電灯によれば、点灯開始時には
コイルの先端から優先的に異常放電が開始されるので、
金属製の止め部材からの異常放電が確実に防止され、こ
れによって発光空間膨出部が失透することがない。ま
た、コイルの先端からの異常放電は短時間のうちに陰極
の先端に移動するので、コイルの蒸発による黒化現象も
生ずることがない。従って、半導体ウエハをその微小区
域ごとに順次露光するいわゆるステッパー方式の露光シ
ステムの露光用光源として用いた場合には、半値幅の狭
いi線(365nm)が長時間安定に放射され、実用的
価値がきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るショートアーク型高圧水
銀蒸気放電灯を示す説明図である。
【符号の説明】
1 バルブ 2 発光空間膨
出部 3 陰極 4 陽極 5 ガラス管 6 金属製の止
め部材 7 コイル 8 先端 9 陰極先端部 10 封止用金属
箔 11 口金

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極と陽極が対向配置された発光空間膨
    出部内に封入時の圧力が800トール以下の希ガスと
    0.5〜11.5mg/ccの水銀とが封入され、前記
    陰極の胴部を覆うようにガラス管が挿通され、当該ガラ
    ス管の位置を規制する金属製の止め部材を有するショー
    トアーク型高圧水銀蒸気放電灯であって、前記陰極の胴
    部における前記ガラス管より先端側において、高融点金
    属よりなる素線径0.5mm以上2mm以下のコイルを
    巻回し、かつ、当該コイルの先端を陰極先端部から5m
    m以上15mm以下の距離に位置させたことを特徴とす
    るショートアーク型高圧水銀蒸気放電灯。
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