JP3270141B2 - 力検出装置 - Google Patents

力検出装置

Info

Publication number
JP3270141B2
JP3270141B2 JP25952292A JP25952292A JP3270141B2 JP 3270141 B2 JP3270141 B2 JP 3270141B2 JP 25952292 A JP25952292 A JP 25952292A JP 25952292 A JP25952292 A JP 25952292A JP 3270141 B2 JP3270141 B2 JP 3270141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive probe
cantilever
detecting
electric
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25952292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06109561A (ja
Inventor
淳一 高橋
元美 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP25952292A priority Critical patent/JP3270141B2/ja
Publication of JPH06109561A publication Critical patent/JPH06109561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3270141B2 publication Critical patent/JP3270141B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型力顕微鏡や高分
解能な表面電位計に用いられる力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における力検出装置としては、力顕
微鏡等に応用された種々のものが発案されている。例え
ば、その第一の従来例として、「ATOMIC FORCE MICROSC
OPY USING A PIEZORESISTIVE CANTILEVER」、 199
1、IEEEに開示されているものがある。これを、
今、図20及び図21に基づいて説明する。図20にお
いて、台座1の一端部にはU字形をした片持ち梁2が固
定されている。台座1は単結晶シリコン3の表面に酸化
シリコン膜4を形成してなっており、片持ち梁2は単結
晶シリコン3の表面にピエゾ抵抗体5を形成してなって
おり、そのピエゾ抵抗体5は金属配線6にて電気的に接
続されている。
【0003】このような構成において、片持ち梁2の全
体がU字形の抵抗体になっているため、この片持ち梁2
の先端に加わる力により生じる曲がり(歪)をピエゾ抵
抗体5の抵抗値から検出することができる。図21は、
ピエゾ抵抗体5と固定抵抗7とよりホイーストンブリッ
ジ回路を構成した様子を示すものであり、そのブリッジ
電圧の変化からピエゾ抵抗体5の抵抗変化を検出するこ
とができる。このような検出方法を用いて片持ち梁2の
先端に加わる力を測定することができるため、原子間力
を測定し、これにより顕微鏡像を得ることができる。
【0004】また、第二の従来例として、「Charge sto
rage in a nitride-oxide-silliconmedium by scanning
capacitance microscopy」、1991、.Appl.Phys.
に開示されているものがある。これを、今、図22に基
づいて説明する。圧電素子スキャナ8上には試料9が載
置されている。前記圧電素子スキャナ8はコントローラ
10により駆動制御がなされている。また、前記試料9
の上部には片持ち梁11の先端に取付けられた探針12
が接触している。片持ち梁11は固定端13から電気回
路14に接続されている。一方、探針12の上面には鏡
15が取付けられており、レーザ光源16からの光はそ
の鏡15に入射した後反射して受光素子(PSD)17
に検出され、アンプ18を介してコントローラ10に送
られる。
【0005】このような構成において、片持ち梁11と
探針12とは導電性になっており、片持ち梁11の固定
端13から電気的接続をとり、探針12に所定の電圧が
印加される。これにより、片持ち梁11の曲がりはレー
ザ光源16と鏡15と受光素子17とにより構成される
「光てこ法」により検出して探針12に加わる力を求め
ることができ、これにより試料9の表面に存在する電荷
或いは表面電位を測定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第一の従来例の場合、
片持ち梁2の先端部分が探針になっており、しかも、そ
の片持ち梁2の全体がピエゾ抵抗になっている。この場
合、ピエゾ抵抗値の変化は、図21に示すような回路に
おいてa点とb点の電位差により求めることができる。
このためピエゾ抵抗体5の抵抗値が変化すれば、a点の
電位が変化し、これに伴ってピエゾ抵抗体5の各部分の
電位も変動し、これにより探針先端の電位も変動するこ
とになる。試料表面の電位が一定であるとすると、探針
先端の電位変動により試料と探針との両者間に働く静電
引力が変化し、これにより試料表面と探針先端間の「原
子間力以外の静電引力」という力が働くことになり、結
果としてその力が雑音となり、測定精度が低下する。
【0007】第二の従来例の場合、試料9の表面電荷と
探針12との間に生じる静電引力による片持ち梁11の
曲がりを検出し帯電分布を測定するため、例えば、感光
性試料表面を観察する場合、レーザ光の散乱光により試
料表面の状態が変化してしまい、結果として測定観察が
不可能となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項記載の発明で
は、梁の先端に設けられた導電性探針と、この導電性探
針に電圧を印加するための電気的配線と、前記梁の曲が
りを検出する電気的検出手段とを有する片持ち梁の前記
導電性探針に加わる力を検出する力検出装置において、
前記導電性探針への前記電気的配線を有する片持ち梁と
前記電気的検出手段を有する片持ち梁とを梁先端の変位
方向に対して垂直な同一平面内で各々別個に設け、それ
ら同一平面内で別個に設けられた前記片持ち梁の先端を
1つに結合した。
【0009】請求項記載の発明では、梁の先端に設け
られた導電性探針と、この導電性探針に電圧を印加する
ための電気的配線と、前記梁の曲がりを検出する電気的
検出手段とを有する片持ち梁の前記導電性探針に加わる
力を検出する力検出装置において、前記導電性探針への
前記電気的配線を有する片持ち梁と前記電気的検出手段
を有する片持ち梁とを梁先端の変位方向に対して垂直な
異なる平面に各々別個に設け、それら異なる平面で別個
に設けられた前記片持ち梁の先端を1つに結合した。
【0010】請求項記載の発明では、梁の中心に設け
られた導電性探針と、この導電性探針に電圧を印加する
ための電気的配線と、前記梁の曲がりを検出する電気的
検出手段とを有する両持ち梁の前記導電性探針に加わる
力を検出する力検出装置において、前記両持ち梁の一方
の固定端から前記導電性探針までの梁上に前記電気的配
線を有し、前記他方の固定端から前記導電性探針までの
梁上に電気的検出手段を有するようにした。
【0011】請求項記載の発明では、梁の中心に設け
られた導電性探針と、この導電性探針に電圧を印加する
ための電気的配線と、前記梁の曲がりを検出する電気的
検出手段とを有する両持ち梁の前記導電性探針に加わる
力を検出する力検出装置において、前記導電性探針への
前記電気的配線を有する両持ち梁と前記電気的検出手段
を有する両持ち梁とを梁中心の変位方向に対して垂直な
異なる平面に各々別個に設け、それら異なる平面で別個
に設けられた前記両持ち梁の中心を1つに結合した。
【0012】請求項記載の発明では、梁の先端若しく
は中心に設けられた導電性探針と、この導電性探針に電
圧を印加するための電気的配線と、前記梁の曲がりを検
出する電気的検出手段とを有する片持ち梁若しくは両持
ち梁の前記導電性探針に加わる力を検出する力検出装置
において、前記導電性探針に印加する電圧と等しい電圧
を前記梁の曲がりを検出する電気的検出手段の基準電位
に設定した。
【0013】請求項記載の発明では、梁の先端若しく
は中心に設けられた導電性探針と、この導電性探針に電
圧を印加するための電気的配線と、前記梁の曲がりを検
出する電気的検出手段とを有する片持ち梁若しくは両持
ち梁の前記導電性探針に加わる力を検出する力検出装置
において、前記導電性探針に印加する電圧の低周波帯域
の電圧を前記梁の曲がりを検出する電気的検出手段の基
準電位に設定した。
【0014】請求項記載の発明では、請求項1,2,
又は記載の発明において、導電性探針への電気的配
線を有する片持ち梁若しくは両持ち梁における梁の剛性
を、電気的検出手段を有する前記片持ち梁若しくは両持
ち梁における梁の剛性よりも小さく設定した。
【0015】請求項記載の発明では、請求項1,2,
又は記載の発明において、導電性探針及び電気的配
線と、電気的検出手段との間の最短の距離を略100μ
m以上とした。
【0016】
【作用】請求項記載の発明においては、探針への電気
的配線と電気的検出手段との距離が大きくなり、探針と
試料との両者間での放電が生じないため、測定が不可能
になるようなことをなくすことが可能となる。
【0017】請求項記載の発明においては、梁の長さ
を長くすることなく、探針への電気的配線と電気的検出
手段との距離を大きくとることができ、これにより探針
と試料との両者間の放電を生じさせず測定が可能とな
り、かつ、片持ち梁作製時の梁の破損の確率を低く抑え
ることが可能となる。
【0018】請求項記載の発明においては、探針への
電気的配線と電気的検出手段との距離が大きくなり、探
針と試料との両者間の放電を生じさせることなく測定が
可能となる。
【0019】請求項記載の発明においては、梁の長さ
を長くすることなく、探針への電気的配線と電気的検出
手段との距離を大きくすることができ、これにより探針
と試料との両者間の放電を生じさせることなく測定が可
能となり、かつ、片持ち梁作製時の梁の破損の確率を低
く抑えることが可能となる。
【0020】請求項記載の発明においては、探針への
電気的配線の電位と電気的検出手段との電位差を小さく
させることができ、これにより探針と試料との両者間の
放電を生じさせずに測定を行うことが可能となる。
【0021】請求項記載の発明においては、寄生容量
を介した雑音電流の電気的検出手段への流入を減少さ
せ、測定精度を向上させることができ、かつ、探針への
電気配線の電位と電気的検出手段との電位差が小さくな
り、探針と試料との両者間の放電を生じさせずに測定が
可能となる。
【0022】請求項記載の発明においては、片持ち梁
又は両持ち梁全体の剛性が高くならず、複雑な共振状態
が生じないため、検出感度や測定精度を向上させること
が可能となる。
【0023】請求項記載の発明においては、導電性探
針及び電気的配線と電気的検出手段との間の放電の発生
を防止することができる。
【0024】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。シリコンからなる台座19には、絶縁物である酸化
シリコンからなる片持ち梁20が固定されている。この
片持ち梁20の先端部には下方に向けて探針21が形成
されている。また、片持ち梁20の梁の一部分(ここで
は、付け根部分)Aには、電気的検出手段としての多結
晶シリコンからなるピエゾ抵抗22が取付けられてい
る。このピエゾ抵抗22の両端部には、外部との電気的
接続をとるために、アルミニウム薄膜からできた配線2
3が接続されている。
【0025】このような構成において、図示しない試料
の表面上の帯電電荷と探針21との間の静電引力により
片持ち梁20が変形し、その機械的な変形量を梁の付け
根部分Aに設けられたピエゾ抵抗22により電気的に検
出し、配線23を介して外部に取出し電気的出力として
得ることにより、探針21に加わる力を測定することが
できる。
【0026】本実施例の場合、片持ち梁20は絶縁物で
あり、探針21と付け根部分Aのピエゾ抵抗22とは電
気的に絶縁されているため、ピエゾ抵抗22の電位が変
化しても探針21の電位には全く影響を及ぼさない。従
って、このようなことから、従来で述べたような試料表
面と探針21との間に原子間力以外の静電引力が働くよ
うなことをなくし、従来よりも一段と測定精度を向上さ
せることができる。
【0027】次に、別の実施例を図2に基づいて説明す
る。ここでは、片持ち梁20を2本用い、先端部を1つ
に結合してV字形に形成したものである。2本の片持ち
梁20の付け根部分Aには、ピエゾ抵抗22が取付けら
れている。
【0028】この場合にも、探針21はピエゾ抵抗22
と絶縁されているため、試料表面と探針21との間に原
子間力以外の静電引力が働くようなことがなくなり、こ
れにより第一の実施例と同様に測定精度を一段と向上さ
せることができる。
【0029】次に、別の実施例を図3に基づいて説明す
る。ここでは、台座19と、片持ち梁20と、探針21
とをn型シリコンで一体化して構成したものである。片
持ち梁20の付け根部分Aには、不純物拡散により作製
したp型シリコンのピエゾ抵抗22が設けられている。
この場合、n型シリコンの電位は大地電位とし、p型シ
リコンであるピエゾ抵抗20の電位は、大地電位よりも
負になるように電気回路が構成されている。これによ
り、n型シリコンの部分とピエゾ抵抗20との界面のp
n接合は逆バイアスとなり、両者間は絶縁された形とな
る。従って、梁の変位によりピエゾ抵抗22の電位が変
動しても探針21の電位はGNDのままとすることがで
きるため、試料表面と探針21との間に原子間力以外の
静電引力が働くようなことがなくなり、これにより従来
よりも一段と測定精度を向上させることができる。
【0030】次に、別の実施例を図4に基づいて説明す
る。台座19の中央部には両持ち梁24が形成されてい
る。この両持ち梁24の中央には探針21が設けられ、
その両側の梁の付け根部分Aにはピエゾ抵抗22が設け
られている。この場合にも、第一の実施例と同様に、探
針21と付け根部分Aのピエゾ抵抗22とは電気的に絶
縁されているため、ピエゾ抵抗22の電位が変化しても
探針21の電位には全く影響を及ぼさず、従来のような
試料表面と探針21との間に原子間力以外の静電引力が
働くようなことがなくなり、測定精度を一段と向上させ
ることができる。
【0031】次に、別の実施例を図23に基づいて説明
する。台座19の中央部には両持ち梁24が形成されて
いる。この両持ち梁24の中央には探針21が設けら
れ、その両側の梁の中央寄り(探針近く)の部分Bには
ピエゾ抵抗22が設けられている。この場合にも、第一
の実施例と同様に、探針21とピエゾ抵抗22とは電気
的に絶縁されているため、ピエゾ抵抗22の電位が変化
しても探針21の電位には全く影響を及ぼさず、従来の
ような試料表面と探針21との間に原子間力以外の静電
引力が働くようなことがなくなり、測定精度を一段と向
上させることができる。
【0032】次に、別の実施例を図5に基づいて説明す
る。なお、前記の実施例と同一部分についての説明は省
略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0033】ここでは、片持ち梁20の先端の探針を導
電性(以下、導電性探針25と呼ぶ)に形成し、この導
電性探針25に電圧を印加するための電気的配線として
の配線26を接続したものである。このような構成によ
り、配線26を通じて導電性探針25に任意の電圧を印
加し、ピエゾ抵抗22の抵抗値変化から導電性探針25
と試料表面上の帯電電荷との間の静電引力により生じる
片持ち梁20の曲がりを検出することができ、これによ
り試料表面上の電荷を測定することができる。
【0034】次に、別の実施例を図6〜図8に基づいて
説明する。なお、前記の実施例と同一部分についての説
明は省略し、その同一部分については同一符号を用い
る。
【0035】ここでは、3本の片持ち梁20a,20
b,20cを用いてV字形の梁構造としたものである。
すなわち、図6において、導電性探針25への配線26
を有する中央に設けられた1本の片持ち梁20cと、ピ
エゾ抵抗22a,22bをそれぞれ有する左右に設けら
れた2本の片持ち梁20a,20bとを梁先端の変位方
向Zに対して垂直な同一平面内で各々別個に設け、それ
ら同一平面内で別個に設けられた片持ち梁20a〜20
cの先端部を1つに結合した。このような構成とするこ
とにより、導電性探針25への配線26と、ピエゾ抵抗
22a,22bへの配線23a,23bとの間の距離を
前述した請求項2記載の実施例(図5(b))に比べて
一段と大きくとることができるため、それら配線間の電
位差が著しく大きくても両者間で放電を起こすようなこ
とがなくなり、これにより力検出の測定が不可能となる
ことを防ぐことができる。
【0036】具体例として、周知のPuschen曲線
より1気圧、乾燥空気の場合、1KVの電位差に対して
100μm以上の距離があれば、放電は生じない。この
ようなことから、図6の例では、距離Dを100μm以
上とし、距離Lを200μm以上にすればよく、このよ
うな片持ち梁はマイクロマシンニングにより作製するこ
とが可能である(請求項)。
【0037】図7,図8は、変形例を示すものである。
図7では、中央の片持ち梁20cにピエゾ抵抗22を設
け、両側2本の片持ち梁20a,20bに配線26を設
けたものである。また、図8の例では、2本の片持ち梁
20a,20bのうち、片方の1本にピエゾ抵抗22を
設け、他方の1本に配線26を設けたものである。これ
らの場合にも、配線26と配線23との距離を十分に保
つことができるため、それら配線間で放電を起こすよう
なことがなくなり、これにより力検出の測定が不可能と
なることを防ぐことができる。
【0038】次に、の発明の別の実施例を図9に基づ
いて説明する。なお、前記の実施例と同一部分について
の説明は省略し、その同一部分については同一符号を用
いる。
【0039】ここでは、梁の端部に設けられた導電性探
針25への配線26を有する片持ち梁20aと、ピエゾ
抵抗22を有する片持ち梁20bとを梁先端の変位方向
Zに対して垂直な方向の異なる平面に各々別個に設け、
それら異なる平面で別個に設けられた片持ち梁20a,
20bの先端を1つに結合したものである。このよう
に、2本の片持ち梁20a,20bを台座27を介して
重ね合わせた構造としており、下方の片持ち梁20aに
は導電性探針25と配線26とが設けられ、上方の片持
ち梁20bにはピエゾ抵抗22と配線23とが設けられ
た形となっている。なお、下側の片持ち梁20aの一端
は、台座27と固定台28とにより固定支持されてい
る。
【0040】従って、このような縦型構造にすることに
より、導電性探針25への配線26と、ピエゾ抵抗22
への配線23との距離を大きくとることができるため、
これら配線間で放電が生じるようなことがなくなり測定
が不可能になることを防止することができる。しかも、
梁を縦方向に重ねて構成しているため、片持ち梁作製時
の梁の破損の確率を低く抑えることができる。また、こ
のような縦型構造においては横方向へのスペースの省略
を図ることができる。
【0041】具体例として、厚さ100μmの厚みのS
iウェハからマイクロマシンニング技術により片持ち梁
20a,20bを作製した場合、距離Tが100μmと
なることにより距離Dは200μmとなる。今、1気
圧、1KV、乾燥空気の場合、放電を避けるためには1
00μm以上の距離が必要となるが、Dが200μmで
あることから放電を確実に防止させることができる。ま
た、片持ち梁20a,20bの長さLはDとは無関係に
設定できるため、作製工程中の破損の少ないL<300
μmの領域に設定することができる。
【0042】次に、の一実施例を図10に基づいて説
明する。なお、前記実施例と同一部分についての説明は
省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0043】ここでは、両持ち梁24の中心部に導電性
探針25を取付け、この導電性探針25から一方の固定
端までの梁上に配線26を設け、その梁の他方の固定端
の付け根部分Aにピエゾ抵抗22を設けるようにしたも
のである。これにより、導電性探針25とピエゾ抵抗2
2への配線23との距離Dを一定に保つことができるた
め、両者間の放電を防止することが可能となる。具体例
として、距離L>200μmとすれば、D>100μm
とすることができるため、放電を十分防ぐことが可能と
なる。
【0044】次に、別の実施例を図11に基づいて説明
する。なお、前記の実施例と同一部分についての説明は
省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0045】ここでは、2本の両持ち梁24a,24b
を重ね合わせた構造としたものである。すなわち、中心
部に設けられた導電性梁25への配線26を有する両持
ち梁24aと、両端部にピエゾ抵抗22a,22bを有
する両持ち梁24bとを梁中心の変位方向Zに対して垂
直な方向の異なる平面に各々別個に設け、それら異なる
平面で別個に設けられた両持ち梁24a,24bの中心
部を台座27を介して1つに結合した。ピエゾ抵抗22
a,22bに接続された配線23a,23bは、固定台
上の外部接続のための電極パッドに接続されている。
【0046】このように下側の両持ち梁24aには導電
性探針25と配線26とが設けられ、上側の両持ち梁2
4bにはピエゾ抵抗22a,22bと配線23a,23
bとが設けられていることから、放電防止を確実に行う
ことができる。しかも、請求項4記載の発明と同様に梁
の長さL<300に設定することができるため、片持ち
梁作製時の梁の破損の確率を低く抑えることができる。
【0047】次に、別の一実施例を図12に基づいて説
明する。なお、前記の実施例と同一部分についての説明
は省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0048】ここでは、片持ち梁20(又は、両持ち梁
でもよい)の梁の曲がりを検出するピエゾ抵抗22及び
その配線23の周囲を取り囲むようにして、電気的シー
ルド電極としてのシールド電極29を配設したものであ
る。このシールド電極29は、配線23,26と接続す
る電気回路の基準となるGNDに接続する。これによ
り、導電性探針25に接続された配線26からのもれ電
流をシールド電極29に流し、そのもれ電流がピエゾ抵
抗22と配線23とに流れ込むことを防ぐことができ
る。従って、このようなことから、もれ電流による測定
誤差をなくし測定程度の低下を防止させることができ
る。
【0049】次に、別の実施例を図13及び図14に基
づいて説明する。なお、前記の実施例と同一部分につい
ての説明は省略し、その同一部分については同一符号を
用いる。
【0050】本実施例の外部構成を示す図14は前述し
た請求項3記載の発明(図6参照)とほぼ同一である
が、ここでは図13に示すような内部回路の構成が異な
る。すなわち、ここでは、導電性探針25に印加する電
圧と等しい電圧Vtを、梁の曲がりを検出するピエゾ抵
抗R1,R2の基準電圧に設定したものである。以下、
具体的に説明する。
【0051】図13において、ピエゾ抵抗R1,R2
は、固定抵抗R3,R4とホイーストンブリッジ回路を
構成している。このブリッジ回路に、導電性探針25へ
の印加電圧Vtを基準電位とした励起電圧Vbが印加さ
れる。このVbの値は絶縁アンプ30の出力値であり、
このアンプの出力側の基準電位がVtとなっているた
め、ブリッジ印加電圧の基準電源VbsとVtとの和がV
bの値となる。すなわち、Vb=Vt+Vbsがブリッジ
回路のb点に印加される。一方、ブリッジ回路のd点に
はVtの値が印加されるため、b,d両点間の差Vbsが
ブリッジ回路の励起電圧となる。また、a,c点は、V
tを入力側の基準電位とし出力側が大地電位を基準電位
とした絶縁アンプ31に接続されているため、a点とc
点との電位差の電圧がGNDに対して出力される。Vbs
は通常10V以下の値で十分であり、また、導電性探針
25の電位はVtである。さらに、コントローラ33か
らのVcがパワーアンプ32を介すことにより得られた
Vtの出力値は、試料表面上の帯電電位と等しくされて
いる。
【0052】このようなことから、たとえVtが1KV
以上になっても、導電性探針25及び配線26と、ピエ
ゾ抵抗R1,R2との間の電位差は10V以下となり、
これまでの実施例に比べて電位差を著しく小さくするこ
とができる。従って、このように導電性探針25への配
線26とピエゾ抵抗R1,R2への配線23a,23b
との間の電位差を小さくすることができるため、両者間
の放電を生じさせることなく測定を行うことができる。
【0053】次に、別の実施例を図15及び図16に基
づいて説明する。なお、前記の実施例と同一部分につい
ての説明は省略し、その同一部分については同一符号を
用いる。
【0054】図15は本装置の構成を示すものであり、
基本的な構成は前述した図13の構成と同一である。こ
こでは、導電性探針25に印加する電圧の低周波帯域の
電圧を、梁の曲がりを検出するピエゾ抵抗R1,R2の
基準電位に設定したものである。その低周波帯域の電圧
を発生させるために、ローパスフィルタ34を設けた。
なお、本装置の外部構成は図14と同一なため省略し
た。以下、具体的に説明する。
【0055】コントローラ33からの出力Vcにローパ
スフィルタ34を通過した出力をパワーアンプ32aで
増幅した電圧Vsをブリッジ回路の基準電位とする。こ
れにより、Vtの高周波成分を除去した波形がVsとな
るため、Csを通したVbに流れ込む雑音電流を少なく
させることができ、測定誤差を少なくさせることができ
る。また、パワーアンプ32bを介した電圧Vtは、試
料表面上の帯電電位と等しくなるようにコントローラ3
3が制御しているのであるが、試料を導電性探針25に
対してスキャンした場合や、帯電している電荷分布の空
間周波数が高くなった場合には、表面電位Vsは図16
のP側領域のように周波数が高くなるに従って、その振
幅が小さくなっていく特性があり、これによりVtの高
周波成分を除去したVsとVtの電位差は高周波になる
ほど小さくなる。一方、図16のQ領域の低周波の場合
は、ローパスフィルタ34は低周波成分は除去しないた
めVsとVtとはほぼ同電位になり、これにより、Vt
の周波数に無関係にVsとVtの電位差は小さくなる。
従って、このようなことから、導電性探針25への配線
26と、ピエゾ抵抗R1,R2への配線23a,23b
との間の電位差がなくなるため、それら配線間の放電を
防止させることができる。
【0056】次に、別の実施例を図17〜図19に基づ
いて説明する。なお、前記の実施例と同一部分について
の説明は省略し、その同一部分については同一符号を用
いる。
【0057】ここでは、導電性探針への電気的配線を有
する片持ち梁若しくは両持ち梁における梁の剛性を、電
気的検出手段を有する前記片持ち梁若しくは両持ち梁に
おける梁の剛性よりも小さく設定した。具体的には、図
17(図6の構成とほぼ同じ)において、導電性探針2
5への配線26を有する片持ち梁20cにおける梁の剛
性を、ピエゾ抵抗22a,22bを有する片持ち梁20
a,20bにおける梁の剛性よりも小さく設定したもの
である。梁の剛性を変えるために、片持ち梁20cの梁
幅Wcを、片持ち梁20a,20bの梁幅Wa,Wbよ
りも小さく設定した。
【0058】このように、片持ち梁20cの剛性を片持
ち梁20a,20bの剛性よりも小さくすることによ
り、梁全体のバネ定数が導電性探針25への配線26を
もつ片持ち梁20cがあることによって著しく高くなっ
てしまうことがなくなる。また、これにより、導電性探
針25への配線26を有する片持ち梁20cは、ピエゾ
抵抗22a,22bを有する片持ち梁20a,20bの
運動に追随することになるため、複雑な共振運動が発生
するようなことがない。従って、このように梁全体の剛
性が高くならず、複雑な共振状態が生じないため、検出
感度や測定精度を一段と向上させることができる。
【0059】図18、図19は、変形例を示すものであ
る。図18(図7の構成とほぼ同じ)では、導電性探針
25への配線26を有する両側2本の片持ち梁20a,
20bの梁幅Wa,Wbを、ピエゾ抵抗22を有する片
持ち梁20cの梁幅Wcよりも小さくすることにより、
片持ち梁20a,20bの剛性を片持ち梁20cの剛性
よりも小さくしている。また、図19(図9の構成とほ
ぼ同じ)では、ピエゾ抵抗22を有する片持ち梁20b
の梁厚tb を、導電性探針25への配線26を有する
片持ち梁20aの梁厚ta よりも厚く形成することに
より、片持ち梁20aの剛性を片持ち梁20bの剛性よ
りも小さくしている。従って、これらの場合にも、梁全
体の剛性が高くならず、複雑な共振状態が生じないた
め、検出感度や測定精度を一段と向上させることができ
る。
【0060】
【発明の効果】請求項記載の発明は、梁の先端に設け
られた導電性探針と、この導電性探針に電圧を印加する
ための電気的配線と、前記梁の曲がりを検出する電気的
検出手段とを有する片持ち梁の前記導電性探針に加わる
力を検出する力検出装置において、前記導電性探針への
前記電気的配線を有する片持ち梁と前記電気的検出手段
を有する片持ち梁とを梁先端の変位方向に対して垂直な
同一平面内で各々別個に設け、それら同一平面内で別個
に設けられた前記片持ち梁の先端を1つに結合したの
で、探針への電気的配線と電気的検出手段との距離が大
きくなり、探針と試料との両者間での放電が生じるよう
なことがなくなり、これにより測定を確実に行うことが
できるものである。
【0061】請求項記載の発明は、梁の先端に設けら
れた導電性探針と、この導電性探針に電圧を印加するた
めの電気的配線と、前記梁の曲がりを検出する電気的検
出手段とを有する片持ち梁の前記導電性探針に加わる力
を検出する力検出装置において、前記導電性探針への前
記電気的配線を有する片持ち梁と前記電気的検出手段を
有する片持ち梁とを梁先端の変位方向に対して垂直な異
なる平面に各々別個に設け、それら異なる平面で別個に
設けられた前記片持ち梁の先端を1つに結合したので、
梁の長さを長くすることなく、探針への電気的配線と電
気的検出手段との距離を大きくとることができ、これに
より探針と試料との両者間の放電を生じさせず測定を確
実に行うことができ、しかも、片持ち梁作製時の梁の破
損の確率を低く抑えることができるものである。
【0062】請求項記載の発明は、梁の中心に設けら
れた導電性探針と、この導電性探針に電圧を印加するた
めの電気的配線と、前記梁の曲がりを検出する電気的検
出手段とを有する両持ち梁の前記導電性探針に加わる力
を検出する力検出装置において、前記両持ち梁の一方の
固定端から前記導電性探針までの梁上に前記電気的配線
を有し、前記他方の固定端から前記導電性探針までの梁
上に電気的検出手段を有するようにしたので、探針への
電気的配線と電気的検出手段との距離が大きくなり、探
針と試料との両者間の放電を生じさせることがなくな
り、これにより測定を確実に行うことができるものであ
る。
【0063】請求項記載の発明は、梁の中心に設けら
れた導電性探針と、この導電性探針に電圧を印加するた
めの電気的配線と、前記梁の曲がりを検出する電気的検
出手段とを有する両持ち梁の前記導電性探針に加わる力
を検出する力検出装置において、前記導電性探針への前
記電気的配線を有する両持ち梁と前記電気的検出手段を
有する両持ち梁とを梁中心の変位方向に対して垂直な異
なる平面に各々別個に設け、それら異なる平面で別個に
設けられた前記両持ち梁の中心を1つに結合したので、
梁の長さを長くすることなく、探針への電気的配線と電
気的検出手段との距離を大きくすることができ、これに
より探針と試料との両者間の放電を生じさせることがな
くなり測定を確実に行うことができる、しかも、片持ち
梁作製時の梁の破損の確率を低く抑えることができるも
のである。
【0064】請求項記載の発明は、梁の先端若しくは
中心に設けられた導電性探針と、この導電性探針に電圧
を印加するための電気的配線と、前記梁の曲がりを検出
する電気的検出手段とを有する片持ち梁若しくは両持ち
梁の前記導電性探針に加わる力を検出する力検出装置に
おいて、前記導電性探針に印加する電圧と等しい電圧を
前記梁の曲がりを検出する電気的検出手段の基準電位に
設定したので、探針への電気的配線の電位と電気的検出
手段との電位差を小さくさせることができ、これにより
探針と試料との両者間の放電が生じるようなことがなく
なり測定を確実に行うことができるものである。
【0065】請求項記載の発明は、梁の先端若しくは
中心に設けられた導電性探針と、この導電性探針に電圧
を印加するための電気的配線と、前記梁の曲がりを検出
する電気的検出手段とを有する片持ち梁若しくは両持ち
梁の前記導電性探針に加わる力を検出する力検出装置に
おいて、前記導電性探針に印加する電圧の低周波帯域の
電圧を前記梁の曲がりを検出する電気的検出手段の基準
電位に設定したので、寄生容量を介した雑音電流の電気
的検出手段への流入を減少させ、測定精度を向上させる
ことができ、しかも、探針への電気配線の電位と電気的
検出手段との電位差が小さくなるため、探針と試料との
両者間の放電が生じるようなことがなくなり測定を確実
に行うことができるものである。
【0066】請求項記載の発明は、請求項1,2,3
又は記載の発明において、導電性探針への電気的配線
を有する片持ち梁若しくは両持ち梁における梁の剛性
を、電気的検出手段を有する前記片持ち梁若しくは両持
ち梁における梁の剛性よりも小さく設定したので、片持
ち梁又は両持ち梁全体の剛性が高くならず、複雑な共振
状態が生じるようなことがなく、検出感度や測定精度を
向上させることができるものである。
【0067】請求項記載の発明では、請求項1,2,
又は記載の発明において、導電性探針及び電気的配
線と、電気的検出手段との間の最短の距離を略100μ
m以上としたので、導電性探針及び電気的配線と電気的
検出手段との間の放電の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はの発明の実施例である力検出装置
の構成を示す断面図、(b)は上面図である。
【図2】別の実施例を示す平面図である。
【図3】別の実施例を示す断面図である。
【図4】(a)は別の実施例を示す断面図、(b)は底
面図である。
【図5】(a)は別の実施例を示す断面図、(b)は上
面図である。
【図6】(a)は別の実施例を示す断面図、(b)は上
面図である。
【図7】別の実施例を示す平面図である。
【図8】別の実施例を示す平面図である。
【図9】(a)は別の実施例を示す上面図、(b)は断
面図、(c)は底面図である。
【図10】(a)は別の実施例を示す側面図、(b)は
底面図である。
【図11】(a)は別の実施例を示す上面図、(b)は
断面図、(c)は底面図である。
【図12】別の実施例である平面図である。
【図13】別の実施例である回路構成図である。
【図14】力検出装置の構成を示す平面図である。
【図15】別の実施例である回路構成図である。
【図16】振幅特性を示す特性図である。
【図17】別の実施例を示す平面図である。
【図18】別の実施例を示す平面図である。
【図19】同断面図である。
【図20】(a)は第一の従来例を示す断面図、(b)
は上面図である。
【図21】回路図である。
【図22】第二の従来例を示す構成図である。
【図23】(a)は別の実施例を示す断面図、(b)は
底面図である。
【符号の説明】
20 片持ち梁 21 探針 22 電気的検出手段 24 両持ち梁 25 導電性探針 26 電気的配線 29 電気的シールド電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−1949(JP,A) 特開 平4−72504(JP,A) 特開 昭63−309802(JP,A) 特開 平2−311702(JP,A) 特開 平4−147448(JP,A) 特開 平4−40311(JP,A) 特開 平4−162339(JP,A) 特開 平6−26807(JP,A) 特開 平5−196458(JP,A) 特開 平5−312562(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 1/00 - 1/26 G01B 7/28 G01B 21/30 G01N 13/12 G01N 13/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁の先端に設けられた導電性探針と、こ
    の導電性探針に電圧を印加するための電気的配線と、前
    記梁の曲がりを検出する電気的検出手段とを有する片持
    ち梁の前記導電性探針に加わる力を検出する力検出装置
    において、前記導電性探針への前記電気的配線を有する
    片持ち梁と前記電気的検出手段を有する片持ち梁とを梁
    先端の変位方向に対して垂直な同一平面内で各々別個に
    設け、それら同一平面内で別個に設けられた前記片持ち
    梁の先端を1つに結合したことを特徴とする力検出装
    置。
  2. 【請求項2】 梁の先端に設けられた導電性探針と、こ
    の導電性探針に電圧を印加するための電気的配線と、前
    記梁の曲がりを検出する電気的検出手段とを有する片持
    ち梁の前記導電性探針に加わる力を検出する力検出装置
    において、前記導電性探針への前記電気的配線を有する
    片持ち梁と前記電気的検出手段を有する片持ち梁とを梁
    先端の変位方向に対して垂直な異なる平面に各々別個に
    設け、それら異なる平面で別個に設けられた前記片持ち
    梁の先端を1つに結合したことを特徴とする力検出装
    置。
  3. 【請求項3】 梁の中心に設けられた導電性探針と、こ
    の導電性探針に電圧を印加するための電気的配線と、前
    記梁の曲がりを検出する電気的検出手段とを有する両持
    ち梁の前記導電性探針に加わる力を検出する力検出装置
    において、前記両持ち梁の一方の固定端から前記導電性
    探針までの梁上に前記電気的配線を有し、前記他方の固
    定端から前記導電性探針までの梁上に電気的検出手段を
    有するようにしたことを特徴とする力検出装置。
  4. 【請求項4】 梁の中心に設けられた導電性探針と、こ
    の導電性探針に電圧を印加するための電気的配線と、前
    記梁の曲がりを検出する電気的検出手段とを有する両持
    ち梁の前記導電性探針に加わる力を検出する力検出装置
    において、前記導電性探針への前記電気的配線を有する
    両持ち梁と前記電気的検出手段を有する両持ち梁とを梁
    中心の変位方向に対して垂直な異なる平面に各々別個に
    設け、それら異なる平面で別個に設けられた前記両持ち
    梁の中心を1つに結合したことを特徴とする力検出装
    置。
  5. 【請求項5】 梁の先端若しくは中心に設けられた導電
    性探針と、この導電性探針に電圧を印加するための電気
    的配線と、前記梁の曲がりを検出する電気的検出手段と
    を有する片持ち梁若しくは両持ち梁の前記導電性探針に
    加わる力を検出する力検出装置において、前記導電性探
    針に印加する電圧と等しい電圧を前記梁の曲がりを検出
    する電気的検出手段の基準電位に設定したことを特徴と
    する力検出装置。
  6. 【請求項6】 梁の先端若しくは中心に設けられた導電
    性探針と、この導電性探針に電圧を印加するための電気
    的配線と、前記梁の曲がりを検出する電気的検出手段と
    を有する片持ち梁若しくは両持ち梁の前記導電性探針に
    加わる力を検出する力検出装置において、前記導電性探
    針に印加する電圧の低周波帯域の電圧を前記梁の曲がり
    を検出する電気的検出手段の基準電位に設定したことを
    特徴とする力検出装置。
  7. 【請求項7】 導電性探針への電気的配線を有する片持
    ち梁若しくは両持ち梁における梁の剛性を、電気的検出
    手段を有する前記片持ち梁若しくは両持ち梁における梁
    の剛性よりも小さく設定したことを特徴とする請求項
    1,2,3又は4記載の力検出装置。
  8. 【請求項8】 導電性探針及び電気的配線と、電気的検
    出手段との間の最短の距離を略100μm以上としたこ
    とを特徴とする請求項1,2,3又は記載の力検出装
    置。
JP25952292A 1992-09-29 1992-09-29 力検出装置 Expired - Fee Related JP3270141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25952292A JP3270141B2 (ja) 1992-09-29 1992-09-29 力検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25952292A JP3270141B2 (ja) 1992-09-29 1992-09-29 力検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06109561A JPH06109561A (ja) 1994-04-19
JP3270141B2 true JP3270141B2 (ja) 2002-04-02

Family

ID=17335272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25952292A Expired - Fee Related JP3270141B2 (ja) 1992-09-29 1992-09-29 力検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3270141B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2340192A1 (en) * 1998-09-02 2000-03-09 Armand P. Neukermans Micromachined members coupled for relative rotation by torsional flexure hinges
JP4901533B2 (ja) * 2007-03-01 2012-03-21 株式会社ナノコントロール 力センサ、荷重検出装置及び形状測定装置
JP4598795B2 (ja) * 2007-03-30 2010-12-15 富士通株式会社 マイクロ揺動素子およびマイクロ揺動素子アレイ
JP5634705B2 (ja) * 2009-12-14 2014-12-03 日本信号株式会社 プレーナ型アクチュエータ
KR101781553B1 (ko) * 2011-08-22 2017-09-26 삼성전자주식회사 용량성 트랜스듀서와 그 제조 및 동작방법
EP2749890A1 (en) * 2012-12-27 2014-07-02 Nederlandse Organisatie voor toegepast -natuurwetenschappelijk onderzoek TNO A composite beam having an adjustable stiffness.
JP5453664B1 (ja) * 2013-07-16 2014-03-26 Wafer Integration株式会社 自己検知型カンチレバーを用いた走査型探針顕微鏡式プローバ
CN110441551B (zh) * 2019-08-09 2021-10-12 合肥工业大学 一种基于石英圆环谐振器的原子力探针式传感器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06109561A (ja) 1994-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5386720A (en) Integrated AFM sensor
US6272907B1 (en) Integrated silicon profilometer and AFM head
KR100214152B1 (ko) 원자력 현미경용 압저항 캔틸레버
US6073484A (en) Microfabricated torsional cantilevers for sensitive force detection
US6000280A (en) Drive electrodes for microfabricated torsional cantilevers
US7041963B2 (en) Height calibration of scanning probe microscope actuators
JP3270141B2 (ja) 力検出装置
JP2000065718A (ja) 走査型プロ―ブ顕微鏡(spm)プロ―ブ及びspm装置
JP2002529743A (ja) カンチレバーおよびシールドを備えた静電気力検出器
US20010049959A1 (en) Integrated silicon profilometer and AFM head
Yeh et al. A low-voltage bulk-silicon tunneling-based microaccelerometer
US6810737B2 (en) Resonant element and vibration adjusting method therefor
JP3700910B2 (ja) 半導体歪センサ及びその製造方法ならびに走査プローブ顕微鏡
JP6397424B2 (ja) 定量的ナノインデンテーション用マイクロ加工櫛形駆動機構
US20060267596A1 (en) Spring constant calibration device
JPH09304409A (ja) 力変位センサ付カンチレバー
JP2001108605A (ja) 走査型プローブ顕微鏡用カンチレバー及びその製造方法、並びに走査型プローブ顕微鏡及び表面電荷測定顕微鏡
JP3319257B2 (ja) 薄膜引張試験方法および装置
JPH0854403A (ja) 複合顕微鏡の導電性カンチレバ−構造
JP2773460B2 (ja) 半導体加速度センサ
KR100418907B1 (ko) Spm용 캔틸레버
JPH06258072A (ja) 圧電体薄膜評価装置、原子間力顕微鏡
JPH11326350A (ja) カンチレバー型プローブ、それによって構成したマルチ化プローブおよび走査型プローブ顕微鏡
JP2576826B2 (ja) 表面構造を画像化するセンサ
JP3284921B2 (ja) 加速度センサならびに角加速度センサおよびそれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees