JP3269861B2 - 原子力施設用の入退構管理システム - Google Patents

原子力施設用の入退構管理システム

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JP3269861B2
JP3269861B2 JP25766092A JP25766092A JP3269861B2 JP 3269861 B2 JP3269861 B2 JP 3269861B2 JP 25766092 A JP25766092 A JP 25766092A JP 25766092 A JP25766092 A JP 25766092A JP 3269861 B2 JP3269861 B2 JP 3269861B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部から原子力施設の
構内に入構しょうとする入構者、及び原子力施設の構内
から外部へ退構しようとする退構者の通行を管理するた
めの、原子力施設用の入退構管理システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所等の原子力施設にあって
は、放射性物質を多量に扱うという特殊事情により、施
設への出入に対しては、法律によって定められる特に厳
しい管理がなされている。このため、この種の施設の出
入口のゲートには、数人の警備員が配置され、出入する
人物が登録された人物であるか否かを、携帯している入
門証の顔写真とそれを携帯している人物の実際の顔を見
比べることにより判断し、入退構の通行管理を行なって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の入退構管理においては、次のような問題点を生じて
いる。第1に、この種の施設は、その性格上、比較的不
便な場所、例えば遠隔僻地等に配置される場合が多く、
人の出入を24時間体制でチェックしようとすると、交
代要員の確保及び輸送の問題が生じ、結局人的コストが
非常に高いものとなってしまう。第2に、入退構に関す
る管理記録がしばしば要求されるが、上述した従来の入
退構管理では、警備員等によるチェックの状況を客観的
に示すデータを残すことが困難であり、入退構に関して
事故が生じた場合、その原因を究明することが不可能と
なることも生じ、保安対策上極めて具合の悪い結果とな
る。本発明の目的は、したがって、種々の原子力施設に
おける従来の入退構管理における上述の問題点を解決す
ることができる、新規な原子力施設用の入退構管理シス
テムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の特徴は、原子力発電所等の原子力施設への人
の入退構を管理するためのシステムにおいて、所要の周
辺防護区域と周辺監視区域との間に設けられ入退構通路
となるブースと、該ブース内における入退構者等の有無
を検出するための人体検知手段と、該ブースと前記周辺
監視区域との間の出入を制限するための第1出入制限手
段と、前記ブースと前記周辺防護区域との間の出入を制
限するための第2出入制限手段と、前記ブース内におい
て、入退構を許可された人物の顔の画像情報を少なくと
も含む所要の登録証の内容をチェックするための第1
装置と、該登録証を携帯している人の実際の顔の画像
情報を得るための第2撮像装置とを備えた照合情報出力
装置と、前記人体検知手段に応答し前記照合情報出力装
置から所要の照合情報を出力するために必要な動作を前
記ブースに入って来た者に要求する表示を行なう表示手
段と、前記ブース内の様子を示す画像情報を得るための
監視用撮像装置と、前記照合情報出力装置及び前記監視
用撮像装置からの出力信号を前記無人ブースから離れ
た適宜の場所に配置された有人監視所に送るための伝送
手段と、前記各出力信号をモニタするため前記有人監視
所に設けられたモニタ装置と、前記人体検知手段からの
出力と連係し前記有人監視所からの指令信号に従って前
記ブースに入った人物が前記ブースを通過するのを制御
するため前記第1及び第2出入制限手段を所定の入退構
管理のためのプログラムに従って操作させるための制御
手段とを備えた点にある。
【0005】
【作用】ブース内に入構者又は退構者が入ったことが人
体検知手段により検知されると、ブース内にいる者に対
して照合のために必要な動作を行なうことを要求する表
示が表示装置によって行なわれる。この結果、照合情報
出力装置から出力された照合のために必要な情報は、伝
送手段によって有人監視所に送られる。制御手段は、指
令信号の内容に従って、人体検知手段からの出力と連係
して第1及び第2出入制限手段を所定のプログラムに従
って操作し、これにより、ブース内にいる者に対して入
退構を許し、又は禁止するよう第1及び第2出入制限手
段が作動する。監視用撮像装置によってブース内の様子
を有人監視所において把握することができるので、ブー
ス内に入った人物の数の確認が可能であり、入退構に関
して正当な権限を有する人物を脅して第3者が通過した
りするのを確実に防止することができる。伝送手段によ
って送られてくるデータを適宜の記憶装置に格納してお
くことにより、入退構の管理記録を確実、容易に行なう
ことができる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き詳細に説明する。図1は、外部から周辺防護区域であ
る原子力発電所の構内に入構しょうとする入構者及び、
原子力発電所の構内から周辺監視区域を経て構外へ退構
しようとする退構者の通過を管理するための、本発明に
よる入退構管理システムの一実施例の概略図である。
【0007】図1の入退構管理システム1は、原子力発
電所の周辺防護区域の出入口部分に設置されたゲート施
設2と、該ゲート施設2とは離れた別の場所、例えば市
街地の中、に設置された有人の監視センタ3とを有し、
ゲート施設2と監視センタ3との間には、情報の授受を
相互に行なうことができるようにするため、光通信ケー
ブル4が情報伝達手段として設けられている。しかし、
情報伝達手段として光通信ケーブルを用いる構成のほ
か、通常の通信ケーブルを用いた構成、又は無線による
通信システムとしてもよい。
【0008】ゲート施設2は、通路形式のブース5、6
を有し、ブース5、6の間には機械室7が設けられてい
る。ブース5には、ブース5と構外との間の出入を制限
するための第1ドア51と、ブース5と構内との間の出
入を制限するための第2ドア52とが設けられており、
これらのドア51、52の開閉操作は、対応して設けら
れたドアモータ51a、52aの各駆動力により行なわ
れる公知の構成となっている。さらに、各ドア51、5
2の近くには、ドアに人が近づいたことを検知するセン
サ51b、51c、及び52b、52cが図示の如く配
設されており、このブース5に入ろうとしている人物又
はこのブースから出ようとしている人物がいるか否かを
検知することができる構成となっている。符号53で示
されるのは、ブース5内に人がいるか否かを検知するた
めの焦電型赤外線検出器として構成されているセンサ、
54はブース5内の様子を監視するためのテレビカメラ
である。
【0009】入構又は退構の目的でこのブース5に入っ
てきた人物に対して、入構又は退構の許可を与えてもよ
いか否かの人物照合作業を行なうため、照合ラック55
が設置されている。図示の実施例では、照合ラック55
は、その正面操作部55aのみが、ブース5と機械室7
との間の仕切壁56に形成された窓56aからブース5
内に露出するようにして、機械室7内に設けられてい
る。
【0010】照合ラック55は、入退構者が携帯してい
る入構登録証の顔写真に関する情報と入退構しようとす
る人物の実際の顔に関する情報とを電気的信号として得
るための装置である。
【0011】図2に示されるように、照合ラック55は
入構登録証をセットするためのセットテーブル55b
と、照合ラック55のセットテーブル55b上に置かれ
た入構登録証(図示せず)の顔写真部分及びその他の必
要な部分を撮影するための第1テレビカメラ55cと、
その入構登録証を携帯している人物の実際の顔を撮影す
るための第1テレビカメラ55dと、第1及び第2テレ
ビカメラ55c、55dの撮影内容をモニタするための
第1及び第2モニタテレビ55e、55fと、インター
ホン装置55gと、入退構者に対して種々の指示を与え
るための表示器55hとを備えている。
【0012】ブース5の外側の各ドア付近には、このブ
ース5の使用状態を示すための表示器57、58が設け
られており、「使用可」、「使用中」、「中止」のいず
れかの表示が行なわれる。本実施例では、ブース5は、
後述するように、入構、退構のいずれの場合にも対応で
きるようになっている。符号59で示されるのは、ブー
ス5内にいる人物に対して音声によるメッセージを与え
るためのスピーカである。
【0013】もう一方のブース6も、ブース5と全く同
様に構成されているので、ブース6において、ブース5
の各部に対応する部分には60番台の同一の番号を付し
てその説明を省略する。
【0014】図3には、ブース5、6を構外側から見た
場合の様子の一例が示されている。この例では、表示器
57、67は何れも「使用可」となっており、構外より
ドア51又は61を開けてブース5又は6に入ることが
できる状態となっている。
【0015】上述の如く構成されているゲート施設2の
各センサからの情報、及び照合ラック55、65から得
られる情報に従って、原子力発電所の構内への入構、退
構管理を行なうため、機械室7には、マイクロコンピュ
ータを含んで成る第1及び第2制御ユニット8A、8
B、及び光通信ケーブル4を介して有人監視センタ3の
監視・制御装置31に接続されている通信ユニット9が
設けられている。
【0016】監視・制御装置31は、図4に示されるよ
うに、ブース5の各テレビカメラからの映像出力信号の
うちの任意の信号を適宜に選択して表示することができ
る第1カラーモニタテレビ32と、ブース6の各テレビ
カメラからの映像出力信号のうちの任意の信号を適宜に
選択して表示することができる第2カラーモニタテレビ
33とがコンソールパネル34に取り付けられている。
符号35で示されるのは3チャンネルのビデオデッキで
あり、ブース5からの3つの映像出力信号を同時に録画
することができる。符号36で示されるのは、同じく3
チャンネルのビデオデッキであり、このビデオデッキ3
6は、ブース6からの3つの映像信号出力信号を同時に
録画することができる。37aは年月日表示のための表
示器、37bは時分表示のための表示器、47cはブー
ス5を通って入構した入構者数を表示するための表示
器、37dはブース5を通って退構した退構者数を表示
するための表示器、37eはブース6を通って入構した
入構者数を表示するための表示器、37fはブース6を
通って退構した退構者数を表示するための表示器であ
る。
【0017】符号40で示されるのは、ゲート施設2の
各ブースにおける入退構者の様子、及び各ブースのドア
の開閉状態をグラフィック表示するグラフィック画面を
表示するためのグラフィック表示器である。このグラフ
ィック表示器40は、カラーブラウン管を開いて構成す
るもの、カラーLCD表示器を用いて構成するもの等、
適宜の形態のものとすることができる。
【0018】図5には、グラフィック表示器40によっ
て表示されるグラフィック表示画面が拡大されて詳細に
示されている。ブース5は1号通路として表示されてお
り、ドア51、52は、ドアA、Bとして表示されてい
る。△の符号をもって示される表示(ア)乃至(エ)
は、それぞれの場所における通行者が進行しようとして
いる方向を示すものであり、実際の通行状況を示すよう
に適宜選択的に点灯される構成となっている。同様にし
て、ブース6は2号通路として表示されており、ブース
6のドアA、Bはドア61、62に対応しており、表示
(ア)乃至(エ)もブース5の場合と同様にして点灯制
御される。そしてグラフィック画面中、TVカメラ番号
1はテレビカメラ55d、56dを示し、TVカメラ番
号2はテレビカメラ55c、56cを示し、TVカメラ
番号3はテレビカメラ54、64を示している。図5の
操作卓に設けられている入力キーボード(図示せず)か
ら通路番号と所要のTVカメラ番号とを入力することに
より、このカメラの捉えた映像をカラーモニタテレビ3
2または33に映し出すことができる。
【0019】図6には、図1に示した管理システムの電
気系統を示すブロック図が示されている。先ず、ブース
5の制御のための第1制御ユニット8Aについて説明す
ると、第1制御ユニット8Aは、公知のマイクロコンピ
ュータシステムとして構成されている。すなわち、CP
U81、所要の制御プログラムを記憶しておくROM8
2、一時的なデータを記憶するRAM83、通信ユニッ
ト9との通信制御を行なう通信制御部84、及び入出力
インターフィエス85を備えており、これらは内部バス
86により接続されている。この入出力インターフィエ
ス85には、ドアモータ51a、52a、センサ51
b、51c、52b、52c、53、表示器55h、5
7、58が接続されている。音声表示のためのスピーカ
59は、内部バス85を介して制御信号を受け取ってい
る音声合成部59aに接続されている。通信制御部84
は、通信ユニット9との間で信号の授受を行ない、後述
するようにして、監視センタ3から送られてくる制御信
号に応答し、ROM82内にストアされている制御プロ
グラムに従って、ブース5に入ってきた人に対する通行
制御を行なうほか、第1制御ユニット8Aから監視・制
御装置31に監視のための情報を送る構成となってい
る。
【0020】以上、第1制御ユニット8Aの構成につい
て説明したが、ブース6の制御を行なうための第2制御
ユニット8Bもまた第1制御ユニット8Aと同様の構成
であるから、図6においてはこの主要部のみを略示し、
詳細な説明は省略する。
【0021】通信ユニット9には、各ブースに配設され
た室内監視用のテレビカメラ54、64からの各映像出
力信号S1、S2、及び照合情報を得るためのテレビカ
メラ55c、55d、65c、65dからの各映像出力
信号S3乃至S6が入力されると共に、インターホン装
置55g、65gと接続されている。通信ユニット9
は、これらの映像出力信号S1乃至S6を光通信ケーブ
ル4を介して監視センタ3に送る機能、各インターホン
装置55g、65gを監視センタ3に設けられているイ
ンターホン装置(図示せず)と接続する機能、及び監視
センタ3から制御のための指令信号を受け取って制御ユ
ニット8A、8Bに送るための機能を有している。な
お、照合のための映像出力信号S3乃至S6は、対応す
るモニタテレビ55e、55f、65e、65fにも夫
々入力されている。
【0022】次に、図7を参照して、第1制御ユニット
8Aの動作について説明する。図7は、ROM82にス
トアされている第1制御プログラムを示すフローチャー
トである。
【0023】このプログラムの実行が開始されると、ス
テップ101にて初期化が行なわれる。本実施例の初期
化では、センサ51b、52bがオンとされ、これによ
り、ドア51、52にブース5の外側から近づく者がい
るとこれを検知することができる状態とされる。また、
センサ51c、52cはオフとされる。更に、表示器5
7、58の表示は「使用可」とされ、ドア51又は52
からブース5内に入ることができる旨の表示状態とされ
る。また、表示器55hは消灯状態とされる。
【0024】このようにして初期化が終了すると、ステ
ップ102に入り、センサ51bが発報しているか否か
が判別される。センサ51bが発報していない場合には
ステップ103に入り、ここで、センサ52bが発報し
ているか否かの判別がされる。ステップ103の判別結
果がNOであると、ステップ102に戻る。
【0025】ドア51に人が近づくことにより、センサ
51bが発報すると、ステップ102の判別結果はYE
Sとなり、ステップ104に入り、ここで、ドア51を
開けてブース5内へ入室させるためのドア51の制御が
行なわれると共に、ドア52を閉じたままとし、ブース
5内に入室した者に対し、照合ラック55に入構登録証
をセットするよう促す表示が表示器55hにて表示され
ると共に、スピーカ59を用いてその旨のアナウンスが
行なわれる。
【0026】すなわち、センサ51bが発報すると、ド
ア51aを作動させてドア51を開くための動作を実行
させ、センサ51dによってドア51が開いたことが確
認されると、センサ52bをオフとし、ドア52よりの
入室を禁止する。そして、表示器55hに、 「入構登録証をセットして下さい。」 を表示させ、登録証セット指示を行なう。さらに、表示
器57、58は「使用中」の表示として、他の者がブー
ス5内に入るのを防止する。この状態において、第1制
御ユニット8Aからは、入構しようとする者が現れたこ
とを監視センタ3に報知するための監視・制御開始信号
及び表示(ア)を点灯させるための点灯信号が通信ユニ
ット9を介して監視センタ3に送られる。この結果、監
視・制御装置31では、監視センタ3にいる監視者に入
構とようとする者がブース5内に入ったことを知らせる
報知音、例えば「ピンポーン」音を図示しないスピーカ
より発する構成となっている。しかるのち、ドア51が
閉められ、入室制御及びセット指示処理が終了する。
【0027】次のステップ105では、ドア51が閉ま
る前にセンサ53が発報したか否かが判別される。ドア
51が閉まる前にセンサ53が発報しなかった場合、す
なわち、ドア51は開いたがブース5に誰も入らなかっ
た場合には、ステップ105の判別結果はNOとなり、
ステップ106に入る。
【0028】ステップ106では、ブース5を再び待機
状態とするためのリセット処理が行なわれる。すなわ
ち、表示器57、58を再び「使用可」の表示状態とす
ること、センサ51b、52bをオンとし、センサ51
c、52cをオフとすること、及びグラフィック表示器
40の(ア)の表示を消すことが実行される。リセット
処理ステップ106の実行が終了すると、ステップ10
2に戻る。
【0029】一方、ステップ105の判別結果がYES
となると、ステップ107に入り、ブース5に入った者
を通過させてよいか否かの確認のための準備処理が実行
される。すなわち、センサ51bをオフとしてドア51
からの入室を禁止する状態とし、グラフィック表示器4
0により1号通路の表示(ウ)を点灯させる。
【0030】この状態で、監視センタ3からの確認信号
の到着を待つ。このとき、監視センタ3では、監視員
が、第1テレビカメラ55cからの映像出力信号S3に
よる顔写真の映像情報と、第2テレビガメラ55dから
の映像出力信号S4によるブース5内にいる人物の実際
の顔の映像情報とを第1カラーモニタテレビ32に写し
出して見比べ、この人物を通過させてよいか否かを判断
する。
【0031】この判断結果に基づいて、監視員がOK又
はNOのいずれかのボタン(図示せず)を押すと、この
操作に応じた内容の確認信号が光通信ケーブル4を介し
て通信ユニット9に指令信号として送られ、通信ユニッ
ト9から第1制御ユニット8Aに確認信号が入力され
る。
【0032】ステップ108では、この確認信号の到着
を待ち、確認信号の到着後、その内容がOKかNOかの
判別を行なう。その内容がOKの場合には、ステップ1
08の判別結果はYESとなり、ステップ109に入
り、ここで、ドア52を開けて、ブース5内の人物を構
内に入構させるための一連の制御処理が実行される。す
なわち、センサ52cをオンとし、表示器55hにより 「お通り下さい。」 を表示し、且つスピーカ59により 「確認されました。お通り下さい。」 の音声表示を音声合成部59aからの信号に基づいて実
行する。この結果、ブース5内の人物がドア52に近づ
くと、センサ52cが発報し、ドア52が開かれ、ブー
ス5内の人物はブース5から構内へと通過することがで
きる。
【0033】ドア52の開動作によりセンサ52dが発
報すると、この状態は監視・制御装置31のグラフィッ
ク表示器40にて表示され、所定時間後にドアを閉じる
ための制御が実行される。しかる後、表示器57、58
を再び「使用可」の表示状態とし、表示器55hの表示
を消灯し、センサ51b、52bをオンとし、センサ5
1c、52cをオフとし、監視・制御装置31にドア5
2の開状態表示及び、表示(ア)、(ウ)の表示も消し
てステップ102に戻る。
【0034】ステップ108において確認信号の内容が
NOであると、ステップ110に入り、ここで、ドア5
1からの退室のための制御処理が実行される。すなわ
ち、センサ51cをオンとし、ブース5内の人物がドア
51を開けて構外へ退室することができる状態とし、ド
ア51が開いて退室が確認された後、表示器57、58
を「使用可」の状態に戻し、センサ51b、52bをオ
ンとし、センサ51c、52cをオフとする。そして、
グラフィック表示器40の表示を全て消灯する。しかる
後、ステップ102に戻る。
【0035】なお、上述した全ての処理の期間を通じ
て、ブース5内の入室者と監視センタ3の監視員とは、
インターホン装置55gを介して自由に会話を行なうこ
とができる。したがって、照合のために必要な位置に入
室者を導くよう指示を行なうことも可能であるし、ブー
ス5内に複数人の人物がいる場合には、1人を残して他
の者は退出するよう注意することもできる。さらに、照
合確認の結果NOとなった場合、ブース5内にいる者に
対して、ドア51よりの退室を促すこともインターホン
装置55gを介して可能である。
【0036】さらに、テレビカメラ54、55c、55
dにより得られた全ての映像情報は、ビデオコーダ35
に記録されることにより、照合の記録が映像データとし
て保持され、必要に応じて、これらの情報を随時取り出
してチェックすることができる。したがって、入退構に
関する事故が生じた場合、その原因究明のために極めて
役立つシステムを提供しうる。
【0037】なお、ステップ103の判別結果がYES
となった場合、すなわち、退構しようとする者がドア5
2からブース5内に入ってきた場合には、ステップ20
4、205、106、207から210が、入構の場合
と同様にして実行され、監視センタ3における照合結果
OKとなった人物のみがドア51より退構できるように
所要の制御が実行される。したがって、退構の場合の動
作についての詳細な説明は省略する。
【0038】さらに、図1では、ブース5における入退
構のための制御処理を説明したが、第2制御ユニット8
Bによって実行されるブース6における入退構のための
制御処理も全て同様であるから、その説明を省略する。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、原子力施
設の周辺防護区域の入口に無人のゲート施設を設け、こ
こに配置された照合情報出力装置からの照合のための入
退構者の顔に関する映像情報をこの施設とは離れた別の
場所に設けられる監視所に送り、ここで照合のための映
像情報に基づいてブース内の人物を通行させてよいか否
かを判断し、その結果をゲート施設に送り、ゲート施設
ではこの結果に応答し、所定のプログラムに従って、入
退構者の通行を制御するようにしたので、入退構管理の
ための人員は交通等の便のよい場所に設けられた監視所
に配置すればよいので、人員の確保及び人件費の問題を
解決することができるほか、ゲート施設を通行する人物
の顔に関する照合のための映像情報が容易に保存しうる
形態で得られるので、照合状況を後からいつでもチェッ
クすることができるという格別の効果を得ることができ
る。また、監視用撮像装置によってブース内の様子を有
人監視所において把握することができるので、ブース内
に入った人物の数の確認が可能であり、入退構に関して
正当な権限を有する人物を脅して第3者が通過したりす
るのを確実に防止することができる。伝送手段によって
送られてくるデータを適宜の記憶装置に格納しておくこ
とにより、入退構の管理記録を確実、容易に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による入退構管理システムの一実施例の
概略図。
【図2】図1に示す照合ラックの拡大正面図。
【図3】図1に示すゲート施設の構外側から見た正面
図。
【図4】監視センタに設置された監視・制御装置の正面
図。
【図5】図4に示す監視・制御装置のグラフィック表示
器の表示画面を示す図。
【図6】図1の入退構管理システムの電気系統を示すブ
ロック図。
【図7】図6の第1制御ユニットにおいて実行される制
御プログラムを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 入退構管理システム 2 ゲート施設 3 監視センタ 4 光通信ケーブル 5、6 ブース 8A 第1制御ユニット 8B 第2制御ユニット 9 通信ユニット 51、52、61、62 ドア 55、65 照合ラック 55c、65c 第1テレビカメラ 55d、65d 第2テレビカメラ 55h、65h 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−62158(JP,A) 実開 平2−32290(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07C 9/00 G06F 17/60 G08B 13/00 - 15/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子力発電所等の原子力施設への人の入
    退構を管理するためのシステムにおいて、 所要の周辺防護区域と周辺監視区域との間に設けられ
    退構通路となるブースと、該ブース内 における入退構者等の有無を検出するための
    人体検知手段と、該ブース と前記周辺監視区域との間の出入を制限するた
    めの第1出入制限手段と、前記ブース と前記周辺防護区域との間の出入を制限する
    ための第2出入制限手段と、前記ブース 内において、入退構を許可された人物の顔の
    画像情報を少なくとも含む所要の登録証の内容をチェッ
    クするための第1撮像装置と、該登録証を携帯している
    人の実際の顔の画像情報を得るための第2撮像装置とを
    備えた照合情報出力装置と、 前記人体検知手段に応答し前記照合情報出力装置から所
    要の照合情報を出力するために必要な動作を前記ブース
    に入って来た者に要求する表示を行なう表示手段と、前記ブース内の様子を示す画像情報を得るための監視用
    撮像装置と、 前記照合情報出力装置及び前記監視用撮像装置からの
    出力信号を前記無人ブースから離れた適宜の場所に配置
    された有人監視所に送るための伝送手段と、前記各出力信号をモニタするため前記有人監視所に設け
    られたモニタ装置と、 前記人体検知手段からの出力と連係し前記有人監視所か
    らの指令信号に従って前記ブースに入った人物が前記ブ
    ースを通過するのを制御するため 前記第1及び第2出入
    制限手段を所定の入退構管理のためのプログラムに従っ
    て操作させるための制御手段とを備えたことを特徴とす
    る原子力施設用の入退構管理システム。
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