JP3269031B2 - 動きベクトル検出装置および動きベクトル検出方法、並びに画像符号化装置 - Google Patents

動きベクトル検出装置および動きベクトル検出方法、並びに画像符号化装置

Info

Publication number
JP3269031B2
JP3269031B2 JP22058298A JP22058298A JP3269031B2 JP 3269031 B2 JP3269031 B2 JP 3269031B2 JP 22058298 A JP22058298 A JP 22058298A JP 22058298 A JP22058298 A JP 22058298A JP 3269031 B2 JP3269031 B2 JP 3269031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motion vector
block
image
correlation
vector detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22058298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11136682A (ja
Inventor
勝司 青木
昭彦 大谷
敏之 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP22058298A priority Critical patent/JP3269031B2/ja
Publication of JPH11136682A publication Critical patent/JPH11136682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3269031B2 publication Critical patent/JP3269031B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像の動き補償
符号化の際に行う動きベクトル検出を、効率良く実行す
るための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画像から動きベクトルを検出する手法
として、ブロックマッチング法が一般的に用いられる。
図8はブロックマッチング法を示す概念図である。図8
に示すように、ブロックマッチング法では、まず、動き
ベクトル検出の対象となる符号化対象ブロックと、探索
範囲内の符号化対象ブロックと同一サイズの各候補ブロ
ックとの間で、それぞれ、画像の相関度を示す評価値を
演算する。そして、符号化対象ブロックと同一位置のブ
ロックから、評価値が示す相関度が最も高い候補ブロッ
クまでの変位を、動きベクトルとして求める。相関度の
評価値としては、例えば、ブロック同士で対応する画素
の差分絶対値の総和を用いる。この場合には、画像の相
関度が高いほど評価値は小さくなる。
【0003】ブロックマッチング法では、一の符号化対
象ブロックに対し、探索範囲の各候補ブロックとの評価
値演算を行うので、評価値演算全体としては膨大な演算
量が必要になる。このため、動きベクトル検出装置の消
費電力もまた、膨大なものになる。
【0004】ブロックマッチング法を用いた動きベクト
ル検出において、評価値演算の演算量を削減して消費電
力を低減させるために、いくつかの手法がある。その1
つとして、サブサンプル(間引き)手法がある。サブサ
ンプル手法は、符号化対象ブロックおよび探索範囲にお
いて画素の間引きを行い、間引き後の画像に対し、ブロ
ックマッチング法による動きベクトル検出を行うもので
ある。このサブサンプル手法を用いると、符号化対象ブ
ロックの画素数が間引きによって1/N(Nは正数)に
なったとき、評価値演算の演算量もまた1/Nになるた
め、消費電力もほぼ1/Nになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サブサ
ンプル手法を用いると、符号化対象ブロックおよび探索
範囲において画素が間引かれるために、間引き後の画像
には、原画像の細部の特徴が残らない可能性がある。こ
のため、サブサンプル手法を用いない場合に比べて、評
価値演算の演算量は削減できるものの、動きベクトル検
出の性能の面では劣ることになる。一方、動きベクトル
検出の性能が多少低下しても、評価値演算の演算量を削
減して消費電力を低減する方が好ましい場合も、場合に
よってはあり得る。
【0006】前記の問題に鑑み、本発明は、動きベクト
ル検出において、検出性能および消費電力の面から、サ
ブサンプルの設定を従来よりも適切に実行可能にするこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、動きベクト
ル検出装置として、符号化対象ブロックの画像を格納す
る第1の画像格納手段と、探索範囲の画像を格納する第
2の画像格納手段と、符号化対象ブロックと探索範囲内
の候補ブロックとの相関度を演算する複数の相関度演算
ブロックを有し、各相関度演算ブロックは、それぞれ、
符号化対象ブロックの画素のうちの相異なる画素群が前
記第1の画像格納手段から供給されるとともに、この供
給された画素群に対応する候補ブロックの画素群が前記
第2の画像格納手段から供給され、供給された画素群同
士で相関度演算を行う相関度演算手段と、前記相関度演
算手段に対し、前記複数の相関度演算ブロックのうちの
少なくとも1つを選択して動作させる制御を行う制御部
と、前記制御部の制御によって動作した相関度演算ブロ
ックの出力に基づいて、符号化対象ブロックと候補ブロ
ックとの相関度を求める相関度決定手段とを備えたもの
である。
【0008】請求項1の発明によると、動作させる相関
度演算ブロックを制御部によって選択し、動作させた相
関度演算ブロックの出力に基づいて、符号化対象ブロッ
クと候補ブロックとの相関度を求めるので、必要最小限
の電力で動きベクトル検出を行うことができる。
【0009】請求項2の発明では、前記請求項1の動き
ベクトル検出装置における相関度決定手段は、前記各相
関度演算ブロックの出力を入力とし、前記制御部の制御
によって動作した相関度演算ブロックの出力を選択して
出力する選択器と、前記選択器の出力に基づいて、符号
化対象ブロックと候補ブロックとの相関度を演算する演
算器とを備えたものとする。
【0010】請求項3の発明では、前記請求項1の動き
ベクトル検出装置における制御部は、動きベクトル検出
の際にサブサンプルを行うときは、前記複数の相関度演
算ブロックの一部を動作させる一方、サブサンプルを行
わないときは、前記複数の相関度演算ブロックの全てを
動作させるものとする。
【0011】請求項4の発明では、前記請求項1の動き
ベクトル検出装置における制御部は、前記相関度演算ブ
ロックの選択を、符号化対象ブロックの画像特徴情報に
応じて行うものとする。
【0012】請求項5の発明では、前記請求項4の動き
ベクトル検出装置における画像特徴情報は、当該符号化
対象ブロックの画像の周波数成分とする。
【0013】請求項6の発明では、前記請求項1の動き
ベクトル検出装置における制御部は、前記相関度演算ブ
ロックの選択を、当該動きベクトル検出装置の使用状況
情報に応じて行うものとする。
【0014】請求項7の発明では、前記請求項6の動き
ベクトル検出装置における使用状況情報は、この動きベ
クトル検出装置に対する電力供給の情報とする。
【0015】請求項8の発明では、前記請求項1〜7の
いずれかの動きベクトル検出装置における複数の相関度
演算ブロックの個数は、4とする。
【0016】また、請求項9の発明が講じた解決手段
は、動きベクトル検出方法として、対象フレームの符号
化対象ブロックと、探索フレームの探索範囲における各
候補ブロックとの相関度を演算する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて演算した相関度を基にし
て、前記符号化対象ブロックの動きベクトルを検出する
第2のステップとを備え、前記第1のステップは、符号
化対象ブロックの画素を複数の相異なる画素群に分け、
サブサンプルの設定に応じて前記複数の画素群から少な
くとも1つの画素群を選択し、選択した画素群とこれに
対応する候補ブロックの画素群とで相関度演算を行うも
のであり、かつ、相関度演算の際のサブサンプルの設定
を、符号化対象ブロックの画像特徴情報を基にして行う
ものである。
【0017】請求項10の発明では、前記請求項9の動
きベクトル検出方法は、前記符号化対象ブロックの周波
数成分を、前記画像特徴情報として用いるものとする。
【0018】請求項11の発明では、前記請求項9の動
きベクトル検出方法は、対象フレームの前フレームにお
ける当該符号化対象ブロックと同一位置または近傍のブ
ロックのDCT成分を、前記画像特徴情報として用いる
ものとする。
【0019】請求項12の発明では、前記請求項9の動
きベクトル検出方法は、対象フレームの前フレームにお
ける当該符号化対象ブロックと同一位置または近傍のブ
ロックの動きベクトルを、前記画像特徴情報として用い
るものとする。
【0020】請求項13の発明では、前記請求項9の動
きベクトル検出方法におけるサブサンプルの設定を、前
記画像特徴情報に加えて、当該方法を実施する装置の使
用状況情報を基にして行うものとする。
【0021】請求項14の発明では、前記請求項13の
動きベクトル検出方法は、当該方法を実施する装置が携
帯されているか据え置きされているかを示す情報を、前
記使用状況情報として用いるものとする。
【0022】請求項15の発明では、前記請求項13の
動きベクトル検出方法は、当該方法を実施する装置の電
源となる電池の残量を、前記使用状況情報として用いる
ものとする。
【0023】また、請求項16の発明が講じた解決手段
は、動きベクトル検出方法として、対象フレームの符号
化対象ブロックと、探索フレームの探索範囲における各
候補ブロックとの相関度を演算する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて演算した相関度を基にし
て、前記符号化対象ブロックの動きベクトルを検出する
第2のステップとを備え、前記第1のステップは、符号
化対象ブロックの画素を複数の相異なる画素群に分け、
サブサンプルの設定に応じて前記複数の画素群から少な
くとも1つの画素群を選択し、選択した画素群とこれに
対応する候補ブロックの画素群とで相関度演算を行うも
のであり、かつ、相関度演算の際のサブサンプルの設定
を、当該方法を実施する装置の使用状況情報を基にして
行うものである。
【0024】請求項17の発明では、前記請求項16の
動きベクトル検出方法は、当該方法を実施する装置が携
帯されているか据え置きされているかを示す情報を、前
記使用状況情報として用いるものとする。
【0025】請求項18の発明では、前記請求項16の
動きベクトル検出方法は、当該方法を実施する装置の電
源となる電池の残量を、前記使用状況情報として用いる
ものとする。
【0026】また、請求項19の発明が講じた解決手段
は、動画像の動き補償符号化を行う画像符号化装置とし
て、対象フレームの符号化対象ブロックと探索フレーム
の探索範囲における各候補ブロックとの相関度を演算
し、演算した相関度を基にして、前記符号化対象ブロッ
クの動きベクトルを検出する動きベクトル検出部を備
え、前記動きベクトル検出部は、符号化対象ブロックの
画素を複数の相異なる画素群に分け、サブサンプルの設
定に応じて前記複数の画素群から少なくとも1つの画素
群を選択し、選択した画素群とこれに対応する候補ブロ
ックの画素群とで相関度演算を行うものであり、かつ、
相関度演算の際のサブサンプルの設定を、符号化対象ブ
ロックの画像特徴情報を基にして行うものである。
【0027】請求項20の発明では、前記請求項19の
画像符号化装置は、画像に対し、離散コサイン変換を行
うDCT部を備え、前記動きベクトル検出部は、前記D
CT部によって求めた,対象フレームの前フレームにお
ける当該符号化対象ブロックと同一位置または近傍のブ
ロックのDCT成分を、前記画像特徴情報として用い
て、サブサンプルの設定を行うものとする。
【0028】請求項21の発明では、前記請求項19の
画像符号化装置における動きベクトル検出部は、対象フ
レームの前フレームにおける当該符号化対象ブロックと
同一位置または近傍のブロックの動きベクトルを、前記
画像特徴情報として用いてサブサンプルの設定を行うも
のとする。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図である。
図1において、11は符号化対象ブロックの画像を格納
する第1の画像格納手段、12は探索範囲の画像を格納
する第2の画像格納手段である。13は符号化対象ブロ
ックと探索範囲内の候補ブロックとの相関度を演算する
4個の相関度演算ブロック13a〜13dからなる相関
度演算手段である。第1〜第4の相関度演算ブロック1
3a〜13dはそれぞれ、符号化対象ブロックの画素の
うち相異なる画素群が第1の画像格納手段11から供給
されるとともに、この供給された画素群に対応する候補
ブロックの画素群が第2の画像格納手段12から供給さ
れ、供給された画素群同士で相関度演算を行う。相関度
の評価値としては、画素の差分絶対値の総和を用いる。
【0030】本実施形態では、画素のサブサンプルを水
平・垂直方向ともに1画素おきに行うことを可能にして
いる。このため、第1の画像格納手段11に格納された
符号化対象ブロックの各画素は、画素○群、画素◇群、
画素●群、画素◆群の4種類に分けられる。画素○群は
第1の相関度ブロック13aに供給され、画素◇群は第
2の相関度ブロック13bに供給され、画素●群は第3
の相関度ブロック13cに供給され、画素◆群は第4の
相関度ブロック13dに供給される。第2の画素格納手
段12に格納された探索範囲の各画素群の供給先は、候
補ブロックの設定に応じて変化する。第2の画素格納手
段12のアドレス指定はアドレス生成部15によって行
われる。
【0031】20は相関度演算手段13に対し、第1〜
第4の相関度演算ブロック13a〜13dのうちの全て
またはその一部をイネーブル信号ENによって選択して
動作させる制御部である。制御部20は符号化対象ブロ
ックの画像特徴情報S1または動きベクトル検出装置の
使用状況情報S2に応じて、第1〜第4の相関度演算ブ
ロック13a〜13dの全てを動作させるモードと一部
を動作させるモードとのいずれかを選択する。動きベク
トル検出の際にサブサンプルを行わないときは第1〜第
4の相関度演算ブロック13a〜13dの全てを動作さ
せる一方、サブサンプルを行うときはその一部を動作さ
せる。
【0032】14は制御部20の制御によって動作した
第1〜第4の相関度演算ブロック13a〜13dの出力
EC1〜EC4に基づいて、符号化対象ブロックと候補
ブロックとの相関度を求める相関度決定手段である。相
関度決定手段14は、符号化対象ブロックと各候補ブロ
ックとの相関度を基にして動きベクトルMVを出力す
る。
【0033】図2は図1に示す相関度決定手段14の構
成を示すブロック図である。14aは第1〜第4の相関
度演算ブロック13a〜13dの出力EC1〜EC4ま
たは数値“0”をイネーブル信号ENによって選択出力
する選択器、14bは選択器14aの出力値を加算する
演算器としての加算器、14cは加算器14bの出力か
ら最小値を検出する最小値検出回路である。
【0034】図1および図2に示す動きベクトル検出装
置の動作を以下に説明する。符号化対象ブロックの画像
および探索範囲の画像が、第1および第2の画像格納手
段11,12から、画素○群、画素◇群、画素●群、画
素◆群ごとに、第1〜第4の相関度演算ブロック13a
〜13dにそれぞれ供給される。第1〜第4の相関度演
算ブロック13a〜13dは、制御部20からのイネー
ブル信号ENによって動作を指示されたとき、供給され
た符号化対象ブロックの画素群と探索範囲の画素群との
間で、画素の差分絶対値の総和を演算する。これによ
り、第1の相関度演算ブロック13aは動作時には画素
○群同士の差分絶対値の総和EC1を出力し、同様に、
第2の相関度演算ブロック13bは動作時には画素◇群
同士の差分絶対値の総和EC2を、第3の相関度演算ブ
ロック13cは動作時には画素●群同士の差分絶対値の
総和EC3を、第4の相関度演算ブロック13dは動作
時には画素◆群同士の差分絶対値の総和EC4を出力す
る。
【0035】相関度決定手段14は、図2に示すよう
に、選択器14aが第1〜第4の相関度演算ブロック1
3a〜13dの出力EC1〜EC4または“0”をイネ
ーブル信号ENに従って選択し、この選択値を加算器1
4bが加算する。このとき、選択器14aは、第1〜第
4の相関度演算ブロック13a〜13dのうち動作した
ものの出力のみを選択し、動作しなかったものについて
はその出力の代わりに“0”を選択する。このため、加
算器14bからは、第1〜第4の相関度演算ブロック1
3a〜13dのうち動作したものの出力の総和が出力さ
れる。ここで、画素A群同士の差分絶対値の総和と画素
B群同士の差分絶対値の総和との加算値は、画素A群お
よび画素B群に含まれる画素同士の差分絶対値の総和に
相当する。したがって、加算器14bの出力は、動作し
た相関度演算ブロックに供給された画素群に含まれる画
素同士の差分絶対値の総和すなわち相関度評価値に相当
する。
【0036】最小値検出回路14cは加算器14bから
出力された相関度評価値の中から最小値を検出するとと
もに、相関度評価値が最小になる候補ブロックに対応す
る動きベクトルを検出する。
【0037】制御部20は、符号化対象ブロックの画像
特徴情報S1および動きベクトル検出装置の使用状況情
報S2を基にして、相関度評価値の演算に必要になる画
素群を選択する。そして、必要になる画素群が供給され
る相関度演算ブロックのみをイネーブル信号ENによっ
て動作させる。
【0038】このように、本実施形態に係る動きベクト
ル検出装置は、画像特徴情報S1および使用状況情報S
2を基にして、符号化対象ブロックおよび探索範囲のう
ち相関度評価値の演算に必要になる画素群を選択し、こ
の選択した画素群のみについて相関度評価値の演算を行
い、動きベクトルを検出する。言い換えると、選択され
なかった画素群は符号化対象ブロックおよび探索範囲か
ら間引かれたことになり、したがって、サブサンプルを
用いた動きベクトル検出が可能になる。
【0039】また、選択しなかった不要な画素群が供給
される相関度演算ブロックは動作させないので、動きベ
クトル検出を必要最小限の電力で行うことができる。
【0040】図3は図1に示す動きベクトル検出装置を
備えた画像符号化装置の一例を示すブロック図である。
図3において、1は画像データから符号化データを生成
する画像符号化装置、41は画像符号化装置1の電源と
なる電池、42は画像符号化装置1を制御するCPU、
43は画像符号化装置1に入力される画像データを前処
理する前処理部、44は画像符号化装置1から出力され
た画像データを格納するフレームメモリである。
【0041】画像符号化装置1は、処理ブロックとし
て、画像入力部31、動きベクトル検出部10、離散コ
サイン変換(DCT)部32、量子化部33、可変長符
号化(VLC)部34およびローカル再生部35を備え
ている。動きベクトル検出部10は図1に示すような構
成からなる。ローカル再生部35は量子化後データに対
して逆量子化および逆DCTを行って画像を再構成す
る。コントローラ30は各処理ブロックを制御するもの
であり、メモリインターフェイス(I/F)部36は各
処理ブロックとフレームメモリ44との間のデータ転送
を行う。
【0042】図1の制御部20の機能は、図3の構成で
はコントローラ30およびCPU42が実現する。すな
わち、DCT部32もしくは動きベクトル検出部10ま
たは前処理部43から画像特徴情報S1を受け取るとと
もに、電池41の残量などを使用状況情報S2として受
け取り、これらの情報S1,S2を基にして、動きベク
トル検出部10におけるサブサンプルの設定を制御す
る。
【0043】次に、画像特徴情報S1および使用状況情
報S2を基にしたサブサンプルの設定を、以下に説明す
る。
【0044】図4(a),(b)は画像と周波数成分と
の関係を示す図であり、横軸は画素の位置を、縦軸は各
画素の値を表している。同図中、(a)は各画素が画素
値A,Bを1画素おきに有する画像を示す図である。こ
の画像は画素間隔2個分を周期とする周波数成分を有す
る。また図4(b)は図4(a)の画像に対して1画素
おきのサブサンプルを行った結果の画像である。図4
(a),(b)を比較すると、図4(a)の画像が有す
る,1画素おきに画素値が異なるという特徴が、1画素
おきのサブサンプルによって消えていることがわかる。
【0045】また、画像によっては、その特徴が、サブ
サンプルの方向に応じて、消えたり消えなかったりする
場合がある。例えば、図5(a)に示すような符号化対
象ブロックの画像に対して水平方向に1画素おきのサブ
サンプルを行うと、図5(b)のようになる。この場合
には、元の符号化対象ブロックの画像特徴はサブサンプ
ル後にも残っているので、動きベクトル検出の性能はさ
ほど低下しない。ところが図5(a)の画像に対して垂
直方向に1画素おきのサブサンプルを行うと、図5
(c)に示すように、サブサンプル後には元の符号化対
象ブロックの画像特徴は残らない。この場合には、動く
ベクトル検出の性能は低下し、誤った動きベクトルを検
出するおそれがある。
【0046】すなわち、サブサンプルを用いる場合、サ
ブサンプル後に元の画像の特徴が残っていないときは、
誤った動きベクトルを検出してしまうおそれがある。し
たがって、本実施形態では、符号化対象ブロックの周波
数成分を画像特徴情報S1として用いて、サブサンプル
の設定を行う。
【0047】図1の構成において、画像の垂直方向に着
目したとき、画素○群および画素◇群(または画素●群
および画素◆群)を用いた評価値演算を行うことはサブ
サンプルなしの動きベクトル検出を行うことに相当し、
画素○群のみを用いた評価値演算を行うことは、1画素
おきのサブサンプルを行う動きベクトル検出を行うこと
に相当する。
【0048】そこで例えば、符号化対象ブロックの画像
が、垂直方向において周期が画素間隔2個分の周波数成
分を有するときは、その周波数成分が消えないように、
垂直方向のサブサンプルは行わない。したがって、画素
○群および画素◇群(または画素●群および画素◆群)
を用いた評価値演算を行う。一方、符号化対象ブロック
の画像が、垂直方向において周期が画素間隔2個分の周
波数成分を有しないときは、画素○群のみを用いた評価
値演算を行う。画像の水平方向に着目したときにも、同
様にサブサンプルの設定を行えばよい。
【0049】使用状況情報S2としては、画像符号化装
置が、携帯されて使用されているか、または据え置きで
使用されているかという情報が考えられる。すなわち、
据え置きで使用されている場合は、通常、電力を安定供
給することが可能であるので、サブサンプルを用いない
で、動きベクトル検出の性能を最大限に高めるのが好ま
しい。一方、携帯されて使用されている場合は、電池の
残量や、残りの使用予定時間に応じて、サブサンプルを
行う方が好ましいときがある。
【0050】サブサンプルの設定について、具体的に説
明する。図6は本実施形態に係るサブサンプル設定処理
の流れを示すフローチャートである。
【0051】ステップS11において、CPU42は、
電池41の残量を使用状況情報S2として受け取り、予
め設定されている使用時間などの情報と合わせて、消費
電力を低減する必要があるか否かを画像符号化装置1に
指示する。消費電力を低減する必要がないときは、消費
電力の低減よりも動きベクトル検出の性能を重視して、
サブサンプルを行わないで動きベクトル検出を実行す
る。
【0052】消費電力を低減する必要があるときは、コ
ントローラ30は画像特徴情報S1に基づいてサブサン
プルの設定を行う。ここでは、符号化対象ブロックに対
してDCT部32によって求められたDCT成分を画像
特徴情報S1として用いる。離散コサイン変換はコサイ
ン関数を基底関数とした直交変換であり、その変換対象
に含まれる周波数成分を求める演算である。
【0053】図7は符号化対象ブロックに対するDCT
成分の一例である。図7に示すようなDCT成分はこの
符号化対象ブロックの周波数成分の分布を表している。
すなわち図7において、左上に近い成分の値が大きいほ
ど、低周波成分が多いことを表し、反対に右下に近い成
分の値が大きいほど、高周波成分が多いことを表してい
る。
【0054】また、横方向の成分値の変化が水平方向の
周波数分布を示しており、縦方向の成分値の変化が垂直
方向の周波数分布を示している。図7の例では、水平方
向の周波数は低く、垂直方向の周波数は高いので、水平
方向のサブサンプルは行うが、垂直方向のサブサンプル
は行わないのが好ましい。この場合には、図1の構成に
おいて、第1および第2の相関度演算ブロック13a,
13bのみを動作させることによって消費電力の低減を
実現する。
【0055】ここでは、最上行の最左の2個の成分値の
和を水平周波数値ΣfHとし、最左行の最上の2個の成
分値の和を垂直周波数値ΣfVとする。そして、水平周
波数値ΣfHおよび垂直周波数値ΣfVを用いて、サブ
サンプルの設定を、垂直方向と水平方向においてそれぞ
れ行う。
【0056】ステップS12において、水平周波数値Σ
fHが所定の値H0以上のときは、符号化対象ブロック
の水平方向の周波数は低いと判断して、水平方向のサブ
サンプルを行うものとする(S13)。一方、水平周波
数値ΣfHが所定の値H0よりも小さいときは、符号化
対象ブロックの水平方向の周波数は高いと判断して、水
平方向のサブサンプルは行わない。
【0057】ステップS14において、垂直周波数値Σ
fVが所定の値V0以上のときは、符号化対象ブロック
の垂直方向の周波数は低いと判断して、垂直方向のサブ
サンプルを行うものとする(S15)。一方、垂直周波
数値ΣfVが所定の値V0よりも小さいときは、符号化
対象ブロックの垂直方向の周波数は高いと判断して、垂
直方向のサブサンプルは行わない。
【0058】ステップS16において、設定したサブサ
ンプルを用いて、動きベクトル検出を行う。
【0059】動きベクトル検出を行う画像符号化装置
は、通常、DCT部を備えているので、DCT成分の演
算のために新たな機能を設ける必要はない。ただし、通
常の画像符号化処理のフローでは、DCT演算は動きベ
クトル検出の後に行われる。このため本実施形態のよう
に、サブサンプルの設定のためにDCT成分を用いよう
とすると、元々実行することになっているDCT演算の
他に、サブサンプル設定のためのDCT演算を実行する
必要がある。このことは演算量の増大につながり、好ま
しくない。
【0060】そこで、前処理部43によって、符号化対
象ブロックのDCT成分などの画像特徴を予め抽出し、
これによりサブサンプルの設定を行ってもよい。例えば
CPU42が、前処理部43から供給された画像特徴情
報S1を基にして、コントローラ30を介して動きベク
トル検出におけるサブサンプルのモードを設定してもよ
い。またコントローラ30が、前処理部43から画像入
力部31を介して供給された画像特徴情報S1を基にし
て、動きベクトル検出におけるサブサンプルのモードを
設定してもよい。
【0061】または、動画像であっても、短時間におけ
る画像変化はほとんどないので、すでに演算されてい
る,対象フレームの前フレームにおける符号化対象ブロ
ックと同一位置のブロックに対するDCT成分を、サブ
サンプルの設定のために用いてもかまわない。また、あ
るブロックとその近傍のブロックとは、大抵の場合、同
様の画像特徴を有するので、符号化対象ブロックの近傍
のブロック、または対象フレームの前フレームにおける
符号化対象ブロックと同一位置の近傍のブロックのDC
T成分を、サブサンプルの設定のために用いてもよい。
【0062】また画像特徴情報S1としては、周波数成
分の他に、画像の動きの情報を利用することも考えられ
る。すなわち、人間の目の解像度は動きが速いものに対
しては低下するという性質を利用して、符号化対象ブロ
ックの動きが大きいときはサブサンプルを行い、小さい
ときはサブサンプルを行わないようにしてもよい。符号
化対象ブロックの動きを表す画像特徴情報S1として
は、すでに検出されている,対象フレームの前フレーム
における当該符号化対象ブロックと同一位置または近傍
のブロックの動きベクトルを用いればよい。
【0063】なお、本実施形態では、符号化対象ブロッ
クおよび探索範囲の画像を4種類の画素群に分け、相関
度演算手段13を4個の相関度演算ブロックによって構
成するものしたが、本発明はこのような構成に限られる
ものではない。例えば、サブサンプルにおける画素の間
引き方を、水平方向は1つおき、垂直方向は2つおきと
すると、符号化対象ブロックおよび探索範囲の画像を6
(=2×3)種類の画素群に分ける必要がある。この場
合には、各画素群に応じて6個の相関度演算ブロックを
設ければよい。また、複数の画素群について、相関度演
算ブロックを共用してもかまわない。この場合には、相
関度演算ブロックの個数は画素群の個数よりも少なくな
る。
【0064】ここで、動きベクトル検出部10の演算量
は、画像符号化装置1の他の処理ブロックの演算量の1
00〜1000倍程度になる。具体的な数値で示すと次
のようになる。ブロックマッチング法における評価値演
算の演算量は、(1画素当たりの演算数)×(符号化対
象ブロックの画素数)×(候補ブロック数)となる。1
画素当たりの演算(差分絶対値演算)に要する演算数を
3とし、符号化対象ブロックの画素数を256(=16
×16)とし、候補ブロック数を1024とすると、符
号化対象ブロック1個当たりに要する演算量は「786
432」となる。水平720画素、垂直480画素で毎
秒30画像表示される動画像には、16×16の符号化
対象ブロックが1秒間に40500個存在する。この結
果、動きベクトル検出部10は約31GOPもの莫大な
演算を行う必要があり、このために、膨大な電力を消費
する。すでに発表されている画像符号化LSIのレイア
ウトに鑑み、動きベクトル検出部10の消費電力は、装
置全体の約1/2〜1/4に相当すると考えられる。
【0065】このため、本願発明者は、画像符号化装置
全体の低消費電力化を実現するために、特に消費電力の
大きい動きベクトル検出部10に着目した。そして、動
きベクトル検出の低消費電力化の手法の1つであるサブ
サンプルを採用し、さらに、画像符号化装置の使用状況
や画像の特徴に応じて適応的にサブサンプルを設定可能
にした。すなわち、携帯機器において電池残量が少なく
なったときのような消費電力の低減を要する場合には、
原則としてはサブサンプルを用いるが、高周波成分を有
する画像に対しては画質劣化を避けるためにサブサンプ
ルを用いないようにすることによって、画質を維持しつ
つ、消費電力の低減を実現したことが本発明の特徴であ
る。したがって、例えば、携帯機器などの電池を搭載し
た装置において、長時間モードや電池残量に応じた消費
電力制御などに、本発明は有効である。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によると、サブサン
プルの設定を、符号化対象ブロックの周波数成分などの
画像特徴情報や電池の残量などの使用状況情報に基づい
て行うので、検出性能や消費電力の面で、従来よりも適
切な動きベクトル検出が実行可能になる。また、動作さ
せる相関度演算ブロックをサブサンプルの設定に応じて
設定するので、動きベクトル検出を必要最小限の電力で
実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る動きベクトル検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す相関度決定手段の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1に示す動きベクトル検出装置を備えた画像
符号化装置の一例を示すブロック図である。
【図4】(a),(b)は画像と周波数成分との関係を
示す図である。
【図5】(a)は符号化対象ブロックの画像の一例を示
す図、(b)は(a)の画像に対し水平方向1画素おき
のサブサンプルを行った結果を示す図、(c)は(a)
の画像に対し垂直方向1画素おきのサブサンプルを行っ
た結果を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るサブサンプル設定処
理の流れを示すフローチャートである。
【図7】符号化対象ブロックに対するDCT成分の一例
である。
【図8】ブロックマッチング法を示す概念図である。
【符号の説明】
10 動きベクトル検出部 11 第1の画像格納手段 12 第2の画像格納手段 13 相関度演算手段 13a〜13d 第1〜第4の相関度演算ブロック 14 相関度決定手段 14a 選択器 14b 加算器(演算器) 20 制御部 30 コントローラ 32 DCT部 42 CPU S1 画像特徴情報 S2 使用状況情報 MV 動きベクトル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−296583(JP,A) 特開 平5−49023(JP,A) 特開 平2−33286(JP,A) 特開 平9−23422(JP,A) 特開 平9−162747(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化対象ブロックの画像を格納する第
    1の画像格納手段と、 探索範囲の画像を格納する第2の画像格納手段と、 符号化対象ブロックと探索範囲内の候補ブロックとの相
    関度を演算する複数の相関度演算ブロックを有し、各相
    関度演算ブロックは、それぞれ、符号化対象ブロックの
    画素のうちの相異なる画素群が前記第1の画像格納手段
    から供給されるとともに、この供給された画素群に対応
    する候補ブロックの画素群が前記第2の画像格納手段か
    ら供給され、供給された画素群同士で相関度演算を行う
    相関度演算手段と、 前記相関度演算手段に対し、前記複数の相関度演算ブロ
    ックのうちの少なくとも1つを選択して動作させる制御
    を行う制御部と、 前記制御部の制御によって動作した相関度演算ブロック
    の出力に基づいて、符号化対象ブロックと候補ブロック
    との相関度を求める相関度決定手段とを備えた動きベク
    トル検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動きベクトル検出装置に
    おいて、 前記相関度決定手段は、 前記各相関度演算ブロックの出力を入力とし、前記制御
    部の制御によって動作した相関度演算ブロックの出力を
    選択して出力する選択器と、 前記選択器の出力に基づいて、符号化対象ブロックと候
    補ブロックとの相関度を演算する演算器とを備えたこと
    を特徴とする動きベクトル検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の動きベクトル検出装置に
    おいて、 前記制御部は、 動きベクトル検出の際にサブサンプルを行うときは、前
    記複数の相関度演算ブロックの一部を動作させる一方、
    サブサンプルを行わないときは、前記複数の相関度演算
    ブロックの全てを動作させることを特徴とする動きベク
    トル検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の動きベクトル検出装置に
    おいて、 前記制御部は、前記相関度演算ブロックの選択を、符号
    化対象ブロックの画像特徴情報に応じて行うものである
    ことを特徴とする動きベクトル検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の動きベクトル検出装置に
    おいて、 前記画像特徴情報は、当該符号化対象ブロックの画像の
    周波数成分であることを特徴とする動きベクトル検出装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の動きベクトル検出装置に
    おいて、 前記制御部は、前記相関度演算ブロックの選択を、当該
    動きベクトル検出装置の使用状況情報に応じて行うもの
    であることを特徴とする動きベクトル検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の動きベクトル検出装置に
    おいて、 前記使用状況情報は、この動きベクトル検出装置に対す
    る電力供給の情報であることを特徴とする動きベクトル
    検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか記載の動きベク
    トル検出装置において、前記複数の相関度演算ブロック
    の個数は、4であることを特徴とする動きベクトル検出
    装置。
  9. 【請求項9】対象フレームの符号化対象ブロックと、探
    索フレームの探索範囲における各候補ブロックとの相関
    度を演算する第1のステップと、 前記第1のステップにおいて演算した相関度を基にし
    て、前記符号化対象ブロックの動きベクトルを検出する
    第2のステップとを備え、 前記第1のステップは、符号化対象ブロックの画素を複
    数の相異なる画素群に分け、サブサンプルの設定に応じ
    て前記複数の画素群から少なくとも1つの画素群を選択
    し、選択した画素群とこれに対応する候補ブロックの画
    素群とで相関度演算を行うものであり、かつ、 相関度演算の際のサブサンプルの設定を、符号化対象ブ
    ロックの画像特徴情報を基にして行うことを特徴とする
    動きベクトル検出方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の動きベクトル検出方法
    において、 前記符号化対象ブロックの周波数成分を、前記画像特徴
    情報として用いることを特徴とする動きベクトル検出方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の動きベクトル検出方法
    において、 対象フレームの前フレームにおける当該符号化対象ブロ
    ックと同一位置または近傍のブロックのDCT成分を、
    前記画像特徴情報として用いることを特徴とする動きベ
    クトル検出方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の動きベクトル検出方法
    において、 対象フレームの前フレームにおける当該符号化対象ブロ
    ックと同一位置または近傍のブロックの動きベクトル
    を、前記画像特徴情報として用いることを特徴とする動
    きベクトル検出方法。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の動きベクトル検出方法
    において、 サブサンプルの設定を、前記画像特徴情報に加えて、当
    該方法を実施する装置の使用状況情報を基にして行うこ
    とを特徴とする動きベクトル検出方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の動きベクトル検出方
    法において、 当該方法を実施する装置が携帯されているか据え置きさ
    れているかを示す情報を、前記使用状況情報として用い
    ることを特徴とする動きベクトル検出方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の動きベクトル検出方
    法において、 当該方法を実施する装置の電源となる電池の残量を、前
    記使用状況情報として用いることを特徴とする動きベク
    トル検出方法。
  16. 【請求項16】対象フレームの符号化対象ブロックと、
    探索フレームの探索範囲における各候補ブロックとの相
    関度を演算する第1のステップと、 前記第1のステップにおいて演算した相関度を基にし
    て、前記符号化対象ブロックの動きベクトルを検出する
    第2のステップとを備え、 前記第1のステップは、符号化対象ブロックの画素を複
    数の相異なる画素群に分け、サブサンプルの設定に応じ
    て前記複数の画素群から少なくとも1つの画素群を選択
    し、選択した画素群とこれに対応する候補ブロックの画
    素群とで相関度演算を行うものであり、かつ相関度演算
    の際のサブサンプルの設定を、当該方法を実施する装置
    の使用状況情報を基にして行うことを特徴とする動きベ
    クトル検出方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の動きベクトル検出方
    法において、 当該方法を実施する装置が携帯されているか据え置きさ
    れているかを示す情報を、前記使用状況情報として用い
    ることを特徴とする動きベクトル検出方法。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の動きベクトル検出方
    法において、 当該方法を実施する装置の電源となる電池の残量を、前
    記使用状況情報として用いることを特徴とする動きベク
    トル検出方法。
  19. 【請求項19】動画像の動き補償符号化を行う画像符号
    化装置であって、 対象フレームの符号化対象ブロックと探索フレームの探
    索範囲における各候補ブロックとの相関度を演算し、演
    算した相関度を基にして、前記符号化対象ブロックの動
    きベクトルを検出する動きベクトル検出部を備え、 前記動きベクトル検出部は、符号化対象ブロックの画素
    を複数の相異なる画素群に分け、サブサンプルの設定に
    応じて前記複数の画素群から少なくとも1つの画素群を
    選択し、選択した画素群とこれに対応する候補ブロック
    の画素群とで相関度演算を行うものであり、かつ、相関
    度演算の際のサブサンプルの設定を、符号化対象ブロッ
    クの画像特徴情報を基にして行う画像符号化装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の画像符号化装置にお
    いて、 離散コサイン変換を行うDCT部を備え、 前記動きベクトル検出部は、 前記DCT部によって求めた,対象フレームの前フレー
    ムにおける当該符号化対象ブロックと同一位置または近
    傍のブロックのDCT成分を、前記画像特徴情報として
    用いて、サブサンプルの設定を行うものであることを特
    徴とする画像符号化装置。
  21. 【請求項21】 請求項19記載の画像符号化装置にお
    いて、 前記動きベクトル検出部は、 対象フレームの前フレームにおける当該符号化対象ブロ
    ックと同一位置または近傍のブロックの動きベクトル
    を、前記画像特徴情報として用いて、サブサンプルの設
    定を行うものであることを特徴とする画像符号化装置。
JP22058298A 1997-08-26 1998-08-04 動きベクトル検出装置および動きベクトル検出方法、並びに画像符号化装置 Expired - Fee Related JP3269031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22058298A JP3269031B2 (ja) 1997-08-26 1998-08-04 動きベクトル検出装置および動きベクトル検出方法、並びに画像符号化装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22922097 1997-08-26
JP9-229220 1997-08-26
JP22058298A JP3269031B2 (ja) 1997-08-26 1998-08-04 動きベクトル検出装置および動きベクトル検出方法、並びに画像符号化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11136682A JPH11136682A (ja) 1999-05-21
JP3269031B2 true JP3269031B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=26523788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22058298A Expired - Fee Related JP3269031B2 (ja) 1997-08-26 1998-08-04 動きベクトル検出装置および動きベクトル検出方法、並びに画像符号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3269031B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4608136B2 (ja) * 2001-06-22 2011-01-05 オリンパス株式会社 動きベクトル及び視差ベクトル検出装置
US8442111B2 (en) * 2008-11-24 2013-05-14 Nvidia Corporation Optimal power usage in encoding data streams
JP6003618B2 (ja) * 2012-12-19 2016-10-05 富士通株式会社 動きベクトル検出装置、方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11136682A (ja) 1999-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1631884B1 (en) Mpeg motion estimation based on dual start points
EP1829383B1 (en) Temporal estimation of a motion vector for video communications
US6885705B2 (en) Motor vector detection apparatus for performing checker-pattern subsampling with respect to pixel arrays
US6259734B1 (en) Image processing method, image processing apparatus, and data storage media
EP1610563A2 (en) Selecting encoding types and predictive modes for encoding video data
US8619859B2 (en) Motion estimation apparatus and method and image encoding apparatus and method employing the same
US20060056516A1 (en) Image-data processing apparatus
US20050226333A1 (en) Motion vector detecting device and method thereof
JPH11289544A (ja) 動き検出装置およびその方法
EP0899687A1 (en) Method and apparatus for detecting motion vector and image coding apparatus
US20090279808A1 (en) Apparatus, Method, and Program Product for Image Processing
US20030227972A1 (en) Apparatus and method for coding moving image
US6539058B1 (en) Methods and apparatus for reducing drift due to averaging in reduced resolution video decoders
EP1113395A2 (en) Method and apparatus for hierarchical image coding
US8131095B2 (en) Process and device for the compression of portions of images
JP3283159B2 (ja) ソフトウェアによる画像符号化方法
JP3269031B2 (ja) 動きベクトル検出装置および動きベクトル検出方法、並びに画像符号化装置
Rad et al. A predictive algorithm for multimedia data compression
JP2006020217A (ja) 画像符号化装置
JP3355964B2 (ja) 適応直交変換モード判定方法
Biswas One-dimensional B–B polynomial and Hilbert scan for graylevel image coding
Knezovic et al. Gradient based selective weighting of neighboring pixels for predictive lossless image coding
JPH1023420A (ja) 動き検出方法および動き検出装置
JP3094893B2 (ja) 動画像符号化装置
JP3326879B2 (ja) 画像信号変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees