JP3268860B2 - スピーカ装置及びそのスピーカ装置を備えたテレビジョン受像機 - Google Patents

スピーカ装置及びそのスピーカ装置を備えたテレビジョン受像機

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浩史 岡田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機等
に内蔵されるスピーカ装置に関するものであり、特に、
重低音の再生が良好に再生できるスピーカ装置である。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン放送では、音声多重
放送及び衛星放送によるPCM音声及びハイビジョン放
送によるPCM音声などの高音質の音声が楽しめるよう
になって来ている。また、パッケージメディアとして、
ビデオディスクプレーヤやビデオテープレコーダ等の普
及により高音質化の拍車が一層強くなってきている。
【0003】これにともない、テレビジョン受像機はこ
れに対応するために、一段と広帯域の音声の再生が可能
で、より迫力のある音声を再生できるようなスピーカシ
ステムを搭載したテレビジョン受像機が要求されてい
る。
【0004】ところで、上述したスピーカシステムを構
成しようとすれば、単純に大きなスピーカ装置を搭載す
ればよいが、一般のテレビジョン受像機に内蔵するため
には大きなスピーカ装置を搭載すればそれだけテレビジ
ョン受像機の大型化は避けられない。
【0005】したがって、テレビジョン受像機に内蔵す
る場合、スピーカ装置のとるスペースが大きな問題とな
っており、音質を損なわず、更に、スペースをとらない
スピーカ装置が大きな技術的課題となっている。
【0006】これを解決するために、例えば、Nati
onal Technical Report Vo
l.5 1988年10月号の76頁から82頁に記載
されているようなスピーカシステムが提案されている。
【0007】この構成は、スピーカユニットの前面に音
を放出する開口部を持つ音響管を備え、後面にバフレフ
ポートを設けた背面キャビネットとからなっている。よ
って、前面は音響管によって音圧特性を良くして、背面
キャビネットの容積により重低音の増強を可能にしてい
る。
【0008】更に、音を放出する音響管の開口部を縦に
細長く形成することでCRT(陰極線管)の側面に配置
できテレビジョン受像機の横幅が広がらないようにする
ことができ、CRTのネック方向のスペースを利用し
て、スピーカを配置することで大きなスピーカをテレビ
ジョン受像機に内蔵することできる構成でもある。
【0009】ところが、CRTのネック方向の下部には
プリント基板が通常配置されており、上述したスピーカ
システムは箱型に構成されているため、スピーカを配置
する部分は、ネック方向のスペースに対して当然限りあ
るため、テレビジョン受像機の後部が横方向に大きくな
らざるを得ない状態となる。
【0010】逆に、更なる小型化を目指し、スペースを
小さくするため、背面キャビネットの容積を小さくし、
音響管の垂直方向の長さを短くしてスペースを小さくし
た場合、本来の目的である高音質が図れない。すなわ
ち、音響管の垂直方向の長さを短くすると音圧の低下を
招き、ましてや背面キャビネットの容量を小さくすると
重低音の強調が弱まってしまうと言う問題がある。
【0011】一方、この従来のスピーカシステムである
と、スピーカとしてフルレンジ用スピーカを使用してい
るため重低音の領域である50Hzから90Hzまでの
周波数帯が十分に再生できない。(図5の23を参照)
これを再生するためには、背面キャビネットの容量を約
2倍とする必要がある。(現行の容量5.2リットルか
ら約10リットルにする必要がある) それにより、CRTネック側部のスピーカシステムが大
きくなり、テレビジョン受像機のバックキャビネットが
大きくなるという問題が発生し、テレビジョン受像機が
大型化を招くと言う欠点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した点
を解決するために、テレビジョン受像機のキャビネット
内のスピーカ装置の占有面積を小さくすると共に、重低
音域から高域に至るまでフラットな周波数特性が得られ
るスピーカ装置を提案することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、フルレンジ用
スピーカと、フルレンジ用スピーカから再生される音を
出力するため先端開口部がフルレンジ用スピーカ出力側
に対して断面積が小さくなるように形成された第1の音
響管と、重低音用スピーカと、重低音用スピーカから再
生される音を共鳴するための共鳴室と、第1の音響管の
上部に設けられた共鳴室からの再生出力を外部に放出す
るための第2の音響管とからなることを特徴とするスピ
ーカ装置である。
【0014】また、本発明は、フルレンジ用スピーカ
と、フルレンジ用スピーカから再生される音を出力する
ため先端開口部がフルレンジ用スピーカ出力側に対して
断面積が小さくなるように形成された第1の音響管と、
重低音用スピーカと、重低音用スピーカから再生される
音を共鳴するための共鳴室と、第1の音響管の上部に設
けられた共鳴室からの再生出力を外部に放出するための
第2の音響管とからなるスピーカ装置を備えたことを特
徴とするテレビジョン受像機でもある。
【0015】
【作用】本発明は、上述した構成とすることで、フルレ
ンジ用のスピーカを出力する音響管の上方部に低音域を
出力する低音域音響管を一体に設け、前記低音域音響管
を介して低音域発生共鳴室からの低音を出力するように
する。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明をす
る。図1は本発明の実施例を示しており、1は音響管
で、フルレンジ用スピーカ31の出力を放出する第1の
音響管2と、重低音用スピーカ32からの出力を放出す
る第2の音響管3と、重低音用スピーカ32の出力を第
2の音響管3に入力するための入力孔4と、フルレンジ
用スピーカ31がとりつけられる取り付け孔5からなっ
ている。
【0017】そして、音響管1の開口部2aは、縦に長
く横幅が狭く構成されており、フルレンジ用スピーカ3
1が配置される側の音響管2bの方が広くなっており、
開口部2a側方向にしたがい幅が狭くなるように形成さ
れている。さらに、重低音まで再生するスピーカや周波
数特性を必要としない通常のフルレンジ用のスピーカ3
1(例えば、図5の21に示すような特性が得られるス
ピーカ)を使用するため、音響管1の奥行きは、従来に
比べ短くてもよい。
【0018】また、6は重低音出力を発生する共鳴室を
構成する共鳴箱体で、第2の音響管3の入力孔4に嵌合
し、重低音出力を第2の音響管3に出力する出力孔7
と、重低音用スピーカ32を取り付ける取り付け部8と
からなる。
【0019】そして、共鳴箱体6の内部には、図2に示
すように、重低音用スピーカ32がとりつけられた構成
となっている。
【0020】ところで、上述したフルレンジ用スピーカ
31で再生される周波数領域では、十分な重低音領域は
再生されない。そこで、この共鳴箱体6は50Hzから
90Hzの重低音領域のみ(図5の22の周波数特性参
照)を再生できるような周波数特性としている。
【0021】そのためには、共鳴箱体6の容量を以下の
ように設定する。ボックスの形状をとれば、ヘルムホル
ツレゾネータの原理により、ボックスの容量は以下のよ
うに設定することができる。
【0022】
【数1】
【0023】すなわち、容量が3,5リットルであれ
ば、所望の周波数特性が得られる。従来に示すスピーカ
システムの容量よりも小さい容量でより低い低音領域を
再生できる。
【0024】よって、音響管1も共鳴箱体6も従来のス
ピーカシステムに対していずれも小型化でき、更に、構
造もそれぞれが単体として構成できる。
【0025】次に、本発明をテレビジョン受像機に備え
付ける場合を説明する。図3において、9はCRTであ
り、そのCRT9の両側面に、音響管1を配置する。音
響管1は、フルレンジ用開口部2a及び重低音用開口部
3aをCRT9の管面側にくるように配置し、フルレン
ジ用開口部2a及び重低音用開口部3aからの音がテレ
ビジョン受像機の前方に放出されるようにする。
【0026】一方、重低音を発生する共鳴箱体6は、左
右どちらか一方の音響管1にとりつけられ、音響管1の
重低音用開口部3aから重低音が放出される。尚、重低
音域の音は指向性がないため、重低音を発生するところ
は左右のどちらか一方で十分であるので、共鳴箱体6を
1つだけに取り付ければよい。
【0027】こうしてとりつけられた側面図を、図6に
示す。この図から分かるように音響管1の奥行きは短い
ことと、重低音用の共鳴箱体6を音響管1の上部に取り
付けた構成となっている。
【0028】尚、音響管1と共鳴箱体6は、テレビジョ
ン受像機内部で転倒しないようにそれぞれをネジ等で固
定するとともに、テレビジョン受像機のキャビネットに
対してもネジ等で固定する。
【0029】この結果、図8に示すように、一方の音響
管1のみを配置し、他方には音響管1と共鳴箱体6を配
置しているが、先ほど説明した如く、共鳴箱体6は上部
に取り付けられているため、その下部にはスペースが確
保されるため、従来に比べCRT9のネック側の左右の
下部は広いスペースが確保できる。
【0030】次に、他の実施例を図4に示す。図4は音
響管1の他の実施例で、共鳴箱体6からの再生出力を入
力する第2の音響管3の入力孔11と、重低音用開口部
3aとの間を短くしたことで、図7に示すように共鳴箱
体6が音響管1の上部10に載置することができる構成
とすることができる。
【0031】更に、共鳴箱体6がテレビジョン受像機の
前方向に配置されるため、スペースがより広くとれる。
【0032】また、本発明では、重低音用共鳴箱体6を
用いて重低音用の再生が可能になるように構成したが、
共鳴箱体をつけなくて音響管1を左右配置することでも
ステレオ再生を実現でき、テレビジョン受像機の機種に
応じて共鳴箱体を簡単に取り外しが可能となり、機種の
バリエーションが広くなる。
【0033】
【発明の効果】以上、本発明によれば、フルレンジ用の
スピーカ出力を放出する音響管の上部に重低音を発生す
る共鳴箱体を配置したことで、スペースを取らないスピ
ーカシステムを構成することができ、更に、重低音領域
から中音域及び高音域に至るまでフラットな周波数特性
を得ることができるため高音質な音を再生できる。
【0034】また、省スペース化を実現したスピーカシ
ステムであるため、テレビジョン受像機のキャビネット
内部に配置しても、キャビネット内部のスペースが広く
使用でき、プリント基板やシャーシの配置を余裕をもっ
て設計できる。
【0035】更に、CRTのネック部のスペースが広く
とれるため、テレビジョン受像機の後部キャビネットを
小さくでき、テレビジョン受像機の小型軽量化が図れる
と言った効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカ装置の実施例を示す図面。
【図2】本発明の重低音用共鳴箱体の斜視図。
【図3】本発明のスピーカ装置をテレビジョン受像機に
内蔵した状態を示す斜視図。
【図4】本発明のスピーカ装置の他の実施例を示す図。
【図5】本発明のスピーカ装置の周波数特性を示す図。
【図6】本発明のスピーカ装置の側面図。
【図7】本発明のスピーカ装置の他の実施例の側面図。
【図8】本発明のスピーカ装置をテレビジョン受像機に
内蔵した状態を上部から見た図。
【符号の説明】
1 音響管 2 第1の音響管 2a フルレンジ用開口部 3 第2の音響管 3a 重低音用開口部 6 共鳴箱体 31 フルレンジ用スピーカ 32 重低音用スピーカ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルレンジ用スピーカと、 該フルレンジ用スピーカから再生される音を出力するた
    め先端開口部が前記フルレンジ用スピーカ出力側に対し
    て断面積が小さくなるように形成された第1の音響管
    と、 重低音用スピーカと、 該重低音用スピーカから再生される音を共鳴するための
    共鳴室と、 前記第1の音響管の上部に設けられた前記共鳴室からの
    再生出力を外部に放出するための第2の音響管とからな
    ることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 【請求項2】 フルレンジ用スピーカと、 該フルレンジ用スピーカから再生される音を出力するた
    め先端開口部が前記フルレンジ用スピーカ出力側に対し
    て断面積が小さくなるように形成された第1の音響管
    と、 重低音用スピーカと、 該重低音用スピーカから再生される音を共鳴するための
    共鳴室と、 前記第1の音響管の上部に設けられた前記共鳴室からの
    再生出力を外部に放出するための第2の音響管とからな
    るスピーカ装置を備えたことを特徴とするテレビジョン
    受像機。
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