JP3268344B2 - 渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室 - Google Patents
渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室Info
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
-
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は渦流室式ディーゼルエン
ジンの燃焼室に関し、渦流室内で空気の微小渦流の発生
を強力に促進して、燃焼性能を向上できるものを提供す
る。
ジンの燃焼室に関し、渦流室内で空気の微小渦流の発生
を強力に促進して、燃焼性能を向上できるものを提供す
る。
【0002】
【発明の背景】一般に、渦流室式ディーゼルエンジンの
燃焼室では、渦流室と主燃焼室を結ぶ噴孔を、主噴孔と
この主噴孔の左右の両脇に形成する副噴孔とから構成し
て、この主噴孔と副噴孔を介して主燃焼室から渦流室に
空気を旋回状に流入させて、空気と燃料を有効に混合す
るようにしてある。
燃焼室では、渦流室と主燃焼室を結ぶ噴孔を、主噴孔と
この主噴孔の左右の両脇に形成する副噴孔とから構成し
て、この主噴孔と副噴孔を介して主燃焼室から渦流室に
空気を旋回状に流入させて、空気と燃料を有効に混合す
るようにしてある。
【0003】本発明の対象はこのタイプの渦流室式ディ
ーゼルエンジンの燃焼室であり、その基本構造は、図1
又は図6に示すように、ディーゼルエンジンEのシリン
ダヘッド1に渦流室2を設け、渦流室2を噴孔3を介し
て主燃焼室4に連通し、噴孔3は主噴孔5と主噴孔5の
左右両脇に沿わせて設けた一組以上の副噴孔6とから構
成され、主燃焼室4の空気を主噴孔5と副噴孔6から渦
流室2内に各々主流束10と副流束11を形成して流入
させる形式のものである。
ーゼルエンジンの燃焼室であり、その基本構造は、図1
又は図6に示すように、ディーゼルエンジンEのシリン
ダヘッド1に渦流室2を設け、渦流室2を噴孔3を介し
て主燃焼室4に連通し、噴孔3は主噴孔5と主噴孔5の
左右両脇に沿わせて設けた一組以上の副噴孔6とから構
成され、主燃焼室4の空気を主噴孔5と副噴孔6から渦
流室2内に各々主流束10と副流束11を形成して流入
させる形式のものである。
【0004】
【従来の技術】この形式の従来技術としては、特公昭5
7―59410号公報に示すように(図6参照)、主噴孔
5の左右の両脇に一組の副噴孔6・6を設け、副噴孔6
の軸心7・7同士を交差させるとともに、当該交差点5
0上に主噴孔5の軸心8を通過させ、渦流室2内で主流
束10の両側に二つの副流束11を衝突させるように構
成したものがある。
7―59410号公報に示すように(図6参照)、主噴孔
5の左右の両脇に一組の副噴孔6・6を設け、副噴孔6
の軸心7・7同士を交差させるとともに、当該交差点5
0上に主噴孔5の軸心8を通過させ、渦流室2内で主流
束10の両側に二つの副流束11を衝突させるように構
成したものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、渦
流室2内の一点50で主流束10の両側に二つの副流束
11が衝突するだけであり、特に、勢いの強い主流束1
0は直進して渦流室2の内周壁12に吹き抜けるだけな
ので、主・副の流束間では相互の寄与があまり期待でき
ず、空気の微小な渦流の促進が不充分になり、空気利用
率に改善の余地が残る。本発明は、渦流室内での主流束
と副流束の方向性を改善して、微小な渦流を効率良く発
生させることを技術的課題とする。
流室2内の一点50で主流束10の両側に二つの副流束
11が衝突するだけであり、特に、勢いの強い主流束1
0は直進して渦流室2の内周壁12に吹き抜けるだけな
ので、主・副の流束間では相互の寄与があまり期待でき
ず、空気の微小な渦流の促進が不充分になり、空気利用
率に改善の余地が残る。本発明は、渦流室内での主流束
と副流束の方向性を改善して、微小な渦流を効率良く発
生させることを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の手段を、実施例を示す図1〜図5により以下に説明す
る。即ち、本発明1は前記基本構造の渦流室式ディーゼ
ルエンジンの燃焼室において、副噴孔6を左右に分けて
二組設け、一方の組の副噴孔6aから流入する副流束1
1a同士と他方の組の副流束11b同士を、主流束10
を挟んだ前・後の対向空間15a・15b内で各々衝突
可能に構成したことを特徴とするものである。
の手段を、実施例を示す図1〜図5により以下に説明す
る。即ち、本発明1は前記基本構造の渦流室式ディーゼ
ルエンジンの燃焼室において、副噴孔6を左右に分けて
二組設け、一方の組の副噴孔6aから流入する副流束1
1a同士と他方の組の副流束11b同士を、主流束10
を挟んだ前・後の対向空間15a・15b内で各々衝突
可能に構成したことを特徴とするものである。
【0007】
【0008】本発明2は前記基本構造の渦流室式ディー
ゼルエンジンの燃焼室において、副噴孔6を左右に分け
て二組設け、一方の組の副噴孔6aから流入する副流束
11a同士を当該副噴孔6aに近い位置で、他方の組の
副流束11b同士を副噴孔6bから遠ざかる位置で各々
衝突可能に構成したことを特徴とするものである。
ゼルエンジンの燃焼室において、副噴孔6を左右に分け
て二組設け、一方の組の副噴孔6aから流入する副流束
11a同士を当該副噴孔6aに近い位置で、他方の組の
副流束11b同士を副噴孔6bから遠ざかる位置で各々
衝突可能に構成したことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】(1) 本発明1では、図2に示すように、一本の
主流束10と4本の副流束11の計5本の流束が渦流室
2に流入する。そして、一方の組の副流束11a同士と
他方の組の副流束11b同士が各々互いに衝突するとと
もに、この衝突地点の間を流量と流速の大きい主流束1
0が吹き抜けるので、主流束10を挟む前・後の対向空
間15a・15bで乱流が生じて、微小渦流が多数発生
する。このため、渦流室2内の空気利用率がより一層高
まり、ディーゼルエンジンEの燃焼性能が向上する。
主流束10と4本の副流束11の計5本の流束が渦流室
2に流入する。そして、一方の組の副流束11a同士と
他方の組の副流束11b同士が各々互いに衝突するとと
もに、この衝突地点の間を流量と流速の大きい主流束1
0が吹き抜けるので、主流束10を挟む前・後の対向空
間15a・15bで乱流が生じて、微小渦流が多数発生
する。このため、渦流室2内の空気利用率がより一層高
まり、ディーゼルエンジンEの燃焼性能が向上する。
【0010】
【0011】(2) 本発明2も上記本発明1と同様に合計
5本の流束が渦流室2に流入する。そして、図5に示す
ように、副噴孔6に近い側と遠い側で各々一組の副流束
11a・11b同士が衝突し、この夫々の衝突地点の近
くを流量と流速の大きい主流束10が吹き抜けるので、
主流束10の通風上手側と下手側で乱流が生じて、微小
渦流が多数発生する。このため、渦流室2内の空気利用
率がより一層高まり、ディーゼルエンジンEの燃焼性能
が向上する。
5本の流束が渦流室2に流入する。そして、図5に示す
ように、副噴孔6に近い側と遠い側で各々一組の副流束
11a・11b同士が衝突し、この夫々の衝突地点の近
くを流量と流速の大きい主流束10が吹き抜けるので、
主流束10の通風上手側と下手側で乱流が生じて、微小
渦流が多数発生する。このため、渦流室2内の空気利用
率がより一層高まり、ディーゼルエンジンEの燃焼性能
が向上する。
【0012】
【発明の効果】(1) 本発明1では、一方と他方の組の副
流束同士が各々互いに衝突し、この衝突地点の間を主流
束が吹き抜けるので、主流束の前・後の対向空間で微小
渦流が多数発生する。このため、渦流室内の空気利用率
がより一層高まり、ディーゼルエンジンの燃焼性能が向
上する。
流束同士が各々互いに衝突し、この衝突地点の間を主流
束が吹き抜けるので、主流束の前・後の対向空間で微小
渦流が多数発生する。このため、渦流室内の空気利用率
がより一層高まり、ディーゼルエンジンの燃焼性能が向
上する。
【0013】
【0014】(2) 本発明2では、副噴孔に近い側と遠い
側で各々一組の副流束同士が衝突するので、主流束の通
風上手側と下手側で微小渦流が多数発生する。このた
め、渦流室内の空気利用率がより一層高まり、ディーゼ
ルエンジンの燃焼性能が向上する。
側で各々一組の副流束同士が衝突するので、主流束の通
風上手側と下手側で微小渦流が多数発生する。このた
め、渦流室内の空気利用率がより一層高まり、ディーゼ
ルエンジンの燃焼性能が向上する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて述べ
る。図1は実施例1を示す渦流室口金の外観図であり、
図1Aは渦流室側から見た外観図、図1Bは主燃焼室側
から見た外観図である。図2は渦流室への主流束と副流
束の流入説明図であり、図2Aは渦流室の左側面視での
流入図、図2Aは同正面視での流入図である。また、図
3は縦型ディーゼルエンジンの要部縦断面図である。
る。図1は実施例1を示す渦流室口金の外観図であり、
図1Aは渦流室側から見た外観図、図1Bは主燃焼室側
から見た外観図である。図2は渦流室への主流束と副流
束の流入説明図であり、図2Aは渦流室の左側面視での
流入図、図2Aは同正面視での流入図である。また、図
3は縦型ディーゼルエンジンの要部縦断面図である。
【0016】図3に示すように、縦型ディーゼルエンジ
ンEのシリンダヘッド1に渦流室2を設け、シリンダヘ
ッド1の上方から渦流室2内に燃料噴射ポンプ17を突
入させ、シリンダヘッド1の下面から渦流室2に向けて
渦流室口金16を嵌合固定し、渦流室口金16に噴孔3
を貫設し、渦流室2を噴孔3を介して主燃焼室4に連通
する。図1及び図2に示すように、上記噴孔3は主噴孔
5と、主噴孔5の左右両脇に沿わせて設けた二組の副噴
孔6a・6bとから構成され、上記渦流室口金16には
合計5本の噴孔が貫設される。
ンEのシリンダヘッド1に渦流室2を設け、シリンダヘ
ッド1の上方から渦流室2内に燃料噴射ポンプ17を突
入させ、シリンダヘッド1の下面から渦流室2に向けて
渦流室口金16を嵌合固定し、渦流室口金16に噴孔3
を貫設し、渦流室2を噴孔3を介して主燃焼室4に連通
する。図1及び図2に示すように、上記噴孔3は主噴孔
5と、主噴孔5の左右両脇に沿わせて設けた二組の副噴
孔6a・6bとから構成され、上記渦流室口金16には
合計5本の噴孔が貫設される。
【0017】上記主噴孔5とこれに接する左・右両脇の
副噴孔6b・6bでは、図1Bに示すように、噴孔間を
区画する稜線18bが主燃焼室4側から渦流室2に向か
う途中で消失するように形成される。また、上記副噴孔
6bとこれに接する左右方向の最外側の副噴孔6aで
は、噴孔間を区画する稜線18aが主燃焼室4側から渦
流室2まで消失せずに明確に継続形成される。
副噴孔6b・6bでは、図1Bに示すように、噴孔間を
区画する稜線18bが主燃焼室4側から渦流室2に向か
う途中で消失するように形成される。また、上記副噴孔
6bとこれに接する左右方向の最外側の副噴孔6aで
は、噴孔間を区画する稜線18aが主燃焼室4側から渦
流室2まで消失せずに明確に継続形成される。
【0018】ディーゼルエンジンEの吸気路を経て主燃
焼室4に供給された空気は渦流室2に渦流を形成しなが
ら流入し、上記燃料噴射ポンプ17から噴射された燃料
と均一に混合して着火燃焼し、主燃焼室4に再び燃焼噴
流となって噴き出す。上述のように、主燃焼室4から渦
流室2に空気が流入する場合には、主噴孔5を通る主流
束10と、副噴孔6a・6aを通る副流束11a・11
aと、副噴孔6b・6bを通る副流束11b・11bと
の計5本の空気の流束に別れて流入する。
焼室4に供給された空気は渦流室2に渦流を形成しなが
ら流入し、上記燃料噴射ポンプ17から噴射された燃料
と均一に混合して着火燃焼し、主燃焼室4に再び燃焼噴
流となって噴き出す。上述のように、主燃焼室4から渦
流室2に空気が流入する場合には、主噴孔5を通る主流
束10と、副噴孔6a・6aを通る副流束11a・11
aと、副噴孔6b・6bを通る副流束11b・11bと
の計5本の空気の流束に別れて流入する。
【0019】即ち、図2Aに示すように、渦流室口金1
6に貫設する副噴孔のうち、最外側の一組の副噴孔6a
の軸心7同士を、主噴孔5の軸心8とこの軸心8が接近
する側の渦流室2の内周壁12との間隙空間13中で交
差させる。そして、図2Bに示すように、この副噴孔6
aを通る副流束11a同士を副噴孔6aの軸心7の交差
点14で衝突可能にするとともに、主流束10をこの交
差点14の近くを通過可能に構成する。
6に貫設する副噴孔のうち、最外側の一組の副噴孔6a
の軸心7同士を、主噴孔5の軸心8とこの軸心8が接近
する側の渦流室2の内周壁12との間隙空間13中で交
差させる。そして、図2Bに示すように、この副噴孔6
aを通る副流束11a同士を副噴孔6aの軸心7の交差
点14で衝突可能にするとともに、主流束10をこの交
差点14の近くを通過可能に構成する。
【0020】一方、図2Aに示すように、渦流室口金1
6に貫設する副噴孔のうち、主噴孔5に接する側の一組
の副噴孔6bの軸心7同士を、主噴孔5の軸心8より渦
流室2の中心側の空間21内で交差させる。そして、図
2Bに示すように、この副噴孔6bを通る副流束11b
同士を渦流室2の中心側の交差点19で衝突可能にする
とともに、主流束10をこの交差点19の近くを通過可
能に構成する。
6に貫設する副噴孔のうち、主噴孔5に接する側の一組
の副噴孔6bの軸心7同士を、主噴孔5の軸心8より渦
流室2の中心側の空間21内で交差させる。そして、図
2Bに示すように、この副噴孔6bを通る副流束11b
同士を渦流室2の中心側の交差点19で衝突可能にする
とともに、主流束10をこの交差点19の近くを通過可
能に構成する。
【0021】以上のように、最外側の副噴孔6a・6a
を一方の一組とし、主噴孔5に接する左右の副噴孔6b
・6bを他方の一組として、本実施例1における渦流室
2への流束の流入形態を概説すると、一方の組の副噴孔
6aから流入する副流束11a同士と他方の組の副流束
11b同士を、主流束10を挟んだ前・後の対向空間1
5a・15b内で各々衝突可能に構成することになる。
を一方の一組とし、主噴孔5に接する左右の副噴孔6b
・6bを他方の一組として、本実施例1における渦流室
2への流束の流入形態を概説すると、一方の組の副噴孔
6aから流入する副流束11a同士と他方の組の副流束
11b同士を、主流束10を挟んだ前・後の対向空間1
5a・15b内で各々衝突可能に構成することになる。
【0022】そこで、本実施例1の渦流室式ディーゼル
エンジンの燃焼室の機能を説明する。本実施例1では、
図2に示すように、一本の主流束10と4本の副流束1
1の計5本の流束が渦流室2に流入する。そして、一方
の組の副流束11a同士と他方の組の副流束11b同士
が各々互いに衝突するとともに、この衝突地点の間を流
速の大きい主流束10が吹き抜けるので、流速の差異に
よって主流束10を挟む前・後の対向空間15a・15
bに乱流が生じて、微小渦流20が多数発生する。この
結果、燃料と空気が均一にムラなく混合し、渦流室2内
の空気利用率が有効に高まるので、ディーゼルエンジン
Eの燃焼性能が向上する。
エンジンの燃焼室の機能を説明する。本実施例1では、
図2に示すように、一本の主流束10と4本の副流束1
1の計5本の流束が渦流室2に流入する。そして、一方
の組の副流束11a同士と他方の組の副流束11b同士
が各々互いに衝突するとともに、この衝突地点の間を流
速の大きい主流束10が吹き抜けるので、流速の差異に
よって主流束10を挟む前・後の対向空間15a・15
bに乱流が生じて、微小渦流20が多数発生する。この
結果、燃料と空気が均一にムラなく混合し、渦流室2内
の空気利用率が有効に高まるので、ディーゼルエンジン
Eの燃焼性能が向上する。
【0023】図4及び図5は本発明の実施例2を示し、
主流束10を挟む前後の対向空間で副流束11同士を衝
突させる上記実施例1に替えて、本実施例2では、主流
束10の通気上手側と下手側で副流束11同士を衝突さ
せるように構成したものである。
主流束10を挟む前後の対向空間で副流束11同士を衝
突させる上記実施例1に替えて、本実施例2では、主流
束10の通気上手側と下手側で副流束11同士を衝突さ
せるように構成したものである。
【0024】図4に示すように、本実施例2では、上記
実施例1と同様に、渦流室口金16には1本の主噴孔5
と4本の副噴孔6の合計5本の噴孔が貫設される。そし
て、上記主噴孔5とこれに接する副噴孔6bの間の稜線
18b、及び副噴孔6a・6b同士の稜線18aは、と
もに主燃焼室4側から渦流室2まで消失せずに明確に継
続形成される。
実施例1と同様に、渦流室口金16には1本の主噴孔5
と4本の副噴孔6の合計5本の噴孔が貫設される。そし
て、上記主噴孔5とこれに接する副噴孔6bの間の稜線
18b、及び副噴孔6a・6b同士の稜線18aは、と
もに主燃焼室4側から渦流室2まで消失せずに明確に継
続形成される。
【0025】上記渦流室口金16の最外側に位置する一
方の組の副噴孔6aから流入する副流束11a同士を当
該副噴孔6aに近い位置で衝突可能にする。また、主噴
孔5に接する側の他方の組の副噴孔6bから流入する副
流束11b同士を副噴孔6bから遠ざかる位置で衝突可
能に構成する。
方の組の副噴孔6aから流入する副流束11a同士を当
該副噴孔6aに近い位置で衝突可能にする。また、主噴
孔5に接する側の他方の組の副噴孔6bから流入する副
流束11b同士を副噴孔6bから遠ざかる位置で衝突可
能に構成する。
【0026】本実施例2では、上記実施例1と同様に、
合計5本の流束が渦流室2に流入する。そして、図5に
示すように、副噴孔に近い側と遠い側で各々一組の副流
束11a・11b同士が衝突し、この夫々の衝突地点の
近くを流速の大きい主流束10が吹き抜けるので、流速
の差異により主流束10の通風上手側と下手側に乱流が
生じて、微小渦流が多数発生する。このため、渦流室2
内の空気利用率はやはり実施例1と同様に有効に高ま
り、ディーゼルエンジンEの燃焼性能が向上する。
合計5本の流束が渦流室2に流入する。そして、図5に
示すように、副噴孔に近い側と遠い側で各々一組の副流
束11a・11b同士が衝突し、この夫々の衝突地点の
近くを流速の大きい主流束10が吹き抜けるので、流速
の差異により主流束10の通風上手側と下手側に乱流が
生じて、微小渦流が多数発生する。このため、渦流室2
内の空気利用率はやはり実施例1と同様に有効に高ま
り、ディーゼルエンジンEの燃焼性能が向上する。
【図1】本発明の実施例1を示す渦流室口金の外観図で
あり、図1Aは渦流室側から見た外観図、図1Bは主燃
焼室側から見た外観図である。
あり、図1Aは渦流室側から見た外観図、図1Bは主燃
焼室側から見た外観図である。
【図2】同実施例1に関する渦流室への主流束と副流束
の流入説明図であり、図2Aは渦流室の左側面視での流
入図、図2Aは同正面視での流入図である。
の流入説明図であり、図2Aは渦流室の左側面視での流
入図、図2Aは同正面視での流入図である。
【図3】縦型ディーゼルエンジンの要部縦断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の実施例2を示す図1の相当図である。
【図5】同実施例2を示す図2の相当図である。
【図6】従来技術を示す渦流室の正面視での主流束と副
流束の流入説明図である。
流束の流入説明図である。
1…シリンダヘッド、2…渦流室、3…噴孔、4…主燃
焼室、5…主噴孔、6・6a・6b…副噴孔、7…副噴
孔の軸心、8…主噴孔の軸心、10…主流束、11・1
1a・11b…副流束、12…渦流室の内周壁、13…
渦流室内の間隙空間、14…副噴孔の軸心の交差点、1
5a・15b…渦流室内の対向空間、E…ディーゼルエ
ンジン。
焼室、5…主噴孔、6・6a・6b…副噴孔、7…副噴
孔の軸心、8…主噴孔の軸心、10…主流束、11・1
1a・11b…副流束、12…渦流室の内周壁、13…
渦流室内の間隙空間、14…副噴孔の軸心の交差点、1
5a・15b…渦流室内の対向空間、E…ディーゼルエ
ンジン。
Claims (2)
- 【請求項1】 ディーゼルエンジン(E)のシリンダヘッ
ド(1)に渦流室(2)を設け、渦流室(2)を噴孔(3)を介
して主燃焼室(4)に連通し、噴孔(3)は主噴孔(5)と主
噴孔(5)の左右両脇に沿わせて設けた一組以上の副噴孔
(6)とから構成され、主燃焼室(4)の空気を主噴孔(5)
と副噴孔(6)から渦流室(2)内に各々主流束(10)と副
流束(11)を形成して流入させる渦流室式ディーゼルエ
ンジンの燃焼室において、副噴孔(6)を左右に分けて二組設け、一方の組の副噴孔
(6a)から流入する副流束(11a)同士と他方の組の副
流束(11b)同士を、主流束(10)を挟んだ前・後の対
向空間(15a・15b)内で各々衝突 可能に構成したこ
とを特徴とする渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室。 - 【請求項2】 ディーゼルエンジン(E)のシリンダヘッ
ド(1)に渦流室(2)を設け、渦流室(2)を噴孔(3)を介
して主燃焼室(4)に連通し、噴孔(3)は主噴孔(5)と主
噴孔(5)の左右両脇に沿わせて設けた一組以上の副噴孔
(6)とから構成され、主燃焼室(4)の空気を主噴孔(5)
と副噴孔(6)から渦流室(2)内に各々主流束(10)と副
流束(11)を形成して流入させる渦流室式ディーゼルエ
ンジンの燃焼室において、 副噴孔(6)を左右に分けて二組設け、一方の組の副噴孔
(6a)から流入する副流束(11a)同士を当該副噴孔
(6a)に近い位置で、他方の組の副流束(11b)同士を
副噴孔(6b)から遠ざかる位置 で各々衝突可能に構成し
たことを特徴とする渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼
室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18692394A JP3268344B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18692394A JP3268344B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0849542A JPH0849542A (ja) | 1996-02-20 |
JP3268344B2 true JP3268344B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=16197077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18692394A Expired - Fee Related JP3268344B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 渦流室式ディーゼルエンジンの燃焼室 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3268344B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP3344950B2 (ja) * | 1998-09-22 | 2002-11-18 | 株式会社クボタ | 副室式燃焼室を備えたディーゼルエンジンの連通孔口金 |
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-
1994
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