JP3267482B2 - タンクのシーム溶接方法 - Google Patents

タンクのシーム溶接方法

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用燃料タン
クに好適なタンクのシーム溶接方法に係り、特に上下電
極輪の溶接速度に比例して上下電極輪間に流れる直流電
流をインバータ制御にて増大させるようにしたシーム溶
接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用燃料タンクは、図2に示すよう
に、板金プレスにて成形された上部材aと下部材bとを
上下に合わせ、分割面周縁の接合フランジ部cをスポッ
ト溶接にて数箇所で仮止めした後、接合フランジ部cを
連続的に溶接して作られる。この溶接には上下電極輪を
有するシーム溶接機が使用され、この際上下部材a,b
はロアー治具又はロボットアームにて回転自由に支持さ
れる。ロアー治具によるタンク支持方法は、治具の製作
に時間がかかるためタンクの形状変更に迅速対応できな
いという欠点がある。このため、最近ではロボットアー
ムによるタンク支持方法が主流になりつつある。このロ
ボットアームによるタンク支持方法は、図3および図4
のように、多軸ロボット5のアーム5aの先端部に取り
付けた燃料タンク把持手段6のC型フレーム6aに、自
由に回転する上下一対の回転軸6b,6cを配設し、こ
の回転軸6b,6cによって上下部材a,bの上面およ
び下面を圧着支持するもので、シーム溶接機2の上下電
極輪3,4の回転に伴う燃料タンクdの回転角を回転角
度検出器8で検出し、検出された回転角と接合フランジ
部cの周縁輪郭形状に基づき、多軸ロボット5を制御装
置10で制御し、電極輪3,4に対して接合フランジ部
cが常に接線方向に送り込まれるように回転軸6b,6
cを逐次移動させるようになっている。なお、図3中、
6d…上下動装置、7…回転付与手段、9…接触検出器
である。回転付与手段7は、燃料タンクdの接合フラン
ジ部cの溶接開始位置を上下電極輪3,4間に移動させ
るために溶接開始前に作動させる。また押圧力検出器9
は、溶接動作時、燃料タンクdの接合フランジ部cと下
部電極輪4との押圧力を検出し、この押圧力が所定値を
下回ったとき、燃料タンクdの把持手段6を下方に移動
させて前記押圧力を所定値まで増大させるよう多軸ロボ
ット5の制御装置10に信号を発するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のロボットアーム
5aによる支持方法は、電極輪3,4の回転ないし溶接
部位の移動に伴い回転軸6b,6cを刻々と移動させる
が、電極輪3,4が燃料タンクdのコーナ部以外の直線
部を溶接している時は回転軸6b,6cも直線移動して
燃料タンクdは姿勢を変えずにほぼ平行移動するので、
電極輪3,4に作用する燃料タンクdの送り負荷はゼロ
に近い。しかし、図5(b)のように電極輪3(4)が
燃料タンクdのコーナ部を溶接する時は、図5(a)に
示すように、電極輪3(4)によって燃料タンクdを回
転運動させなければならないので、電極輪3,4に比較
的大きな送り負荷が作用する。このため、電極輪3,4
の回転速度が若干低下し、図1の(a)に示すように、
溶接塊(ナゲット)Nのオーバラップ量が大きくなり、
オーバヒートによる溶接不良を生じる可能性がある。ま
た電極輪3,4がコーナ部を通過した直後は燃料タンク
dが回転移動から平行移動に移行し、これに伴い電極輪
3,4に作用する送り負荷が急減して電極輪3,4の回
転速度が急増し、ナゲットNのオーバラップ不良で溶接
不良となるおそれがある。
【0004】このような燃料タンクdの周縁の溶接フラ
ンジ部の送り負荷の変動とそれに伴う電極輪3,4の進
行速度の変化による溶接不良を解消するには、断続通電
の時間ピッチを変更したり、電極輪3,4の回転速度を
変更する等の対策が必要になるが、これらを変更するに
は制御系の大幅な改造が必要であり、コストがかかり過
ぎる。本発明の目的は、通電ピッチや電極輪の回転速度
を変更することなく、電極輪の送り速度の変化による溶
接不良を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、接合フランジ部に対する上下電極輪の相対速
度に比例して、溶接電流の断続通電ピッチは変えない
で、上下電極輪間に流す所定値の直流電流の所定の短時
間における周波数をインバータ制御にて増大させるよう
にした。
【0006】これにより、通電ピッチや電極輪の回転速
度を制御しなくても、上下電極輪の進行速度が落ちた時
は上下電極輪に流れる電流が小さくなってナゲットNが
小さくなり、この反対に上下電極輪の進行速度が上がっ
た時は上下電極輪に流れる電流が大きくなってナゲット
Nが大きくなる。このため、ナゲットNのオーバラップ
量が常に一定となり、安定した溶接品質が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1の(b)は本発明の溶接電流
の流し方を示したものであって、上下電極輪3,4が正
常速度の時(接合フランジ部cの直線部を溶接している
時)は700Hz、遅い速度の時(接合フランジ部cの
コーナ部を溶接し始めた時)は500Hz、早い速度の
時(接合フランジ部cのコーナ部を溶接し終わった時)
は1000Hzで、それぞれ直流電流をチョッピングし
て上下電極輪3,4間に通電する。チョッピングはイン
バータ制御にて行ない、一回のチョッピングスイッチO
Nで所定値の電流が所定の短時間流れるようなインバー
タ制御を行なう。従ってチョッピングの周波数が高い程
接合フランジ部cに対する入熱量が多いことになる。
【0008】本発明は電極輪3,4の移動速度に比例し
て溶接電流の周波数を高くしているので、電極輪3,4
が低速でナゲットNのピッチが狭まった時は低い周波数
により小さなナゲットNを形成し、電極輪3,4が高速
でナゲットNのピッチが拡がった時は高い周波数により
大きなナゲットNを形成するようにしているため、溶接
電流の断続通電ピッチは従来のままで電極輪3,4の移
動速度が変化しても、ナゲットNのオーバラップ量が一
定化され、溶接不良を防止することができる。
【0009】電極輪3,4の速度は接合フランジ部cの
形状ないしコーナ部の曲率半径から一義的に定まるた
め、あらかじめ図3の回転角度検出器8によって検出さ
れる角度と接合フランジ部cのコーナ部前後の特定位置
との関係を制御装置10に記憶させておけば、電極輪
3,4の回転速度をいちいち検出しなくても最適なイン
バータ制御による最適な大きさのナゲット形成ができ、
ナゲットNのオーバラップ量を常に最適にすることがで
きる。本発明は、自動車用燃料タンクのシーム溶接に適
用して好適であるが、他の同様な気密ないし液密タンク
のシーム溶接に利用しても同様な作用効果が得られるも
のである。
【0010】
【発明の効果】本発明は、電極輪の移動速度に比例して
溶接電流を増大させるようにしたので、電極輪がタンク
周縁のコーナ部を通過するときに速度変化が生じても、
従来の通電ピッチはそのままでも溶接ナゲットの大きさ
を変えることにより隣接ナゲットとのオーバラップ量を
常に一定にするようにしたから、シーム溶接機の制御系
の変更を最小限度にして溶接不良を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶接電流の流し方とナゲットのオーバラップ状
況との関係を、本発明と従来で比較して示す図。
【図2】燃料タンクの断面図。
【図3】燃料タンクをロボットアームで支持した従来の
シーム溶接機の側面図。
【図4】燃料タンクの接合フランジ部と電極輪を示す斜
視図。
【図5】コーナ部溶接時の燃料タンクの平面図。
【符号の説明】
d 燃料タンク 2 シーム溶接機 3 上部電極輪 4 下部電極輪 5 多軸ロボット 6 燃料タンク把持手段 8 回転角度検出器 10 制御装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 11/06 B23K 11/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に分割成形されたタンクをロボット
    アームの先端部で回転自由に支持した状態で、タンクの
    周縁の接合フランジ部を上下電極輪間に挟んでシーム溶
    接する方法において、接合フランジ部に対する上下電極
    輪の相対速度に比例して、溶接電流の断続通電ピッチは
    変えないで、上下電極輪間に流す所定値の直流電流の所
    定の短時間における周波数をインバータ制御にて増大さ
    せるようにしたタンクのシーム溶接方法。
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JP2013166178A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Honda Motor Co Ltd シーム溶接方法及びシーム溶接装置

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