JP3267467B2 - 限流ヒューズ付交流負荷開閉器 - Google Patents

限流ヒューズ付交流負荷開閉器

Info

Publication number
JP3267467B2
JP3267467B2 JP14456095A JP14456095A JP3267467B2 JP 3267467 B2 JP3267467 B2 JP 3267467B2 JP 14456095 A JP14456095 A JP 14456095A JP 14456095 A JP14456095 A JP 14456095A JP 3267467 B2 JP3267467 B2 JP 3267467B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
load switch
circuit
fuse
limiting fuse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14456095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08340631A (ja
Inventor
浩 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP14456095A priority Critical patent/JP3267467B2/ja
Publication of JPH08340631A publication Critical patent/JPH08340631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3267467B2 publication Critical patent/JP3267467B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • Breakers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、負荷を交流電源から
遮断する限流ヒューズ付交流負荷開閉器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来(従来例1)の限流ヒュ
ーズ付交流負荷開閉器のブロック図である。この従来例
1はストライカを附属した限流ヒューズ(以下、単にヒ
ューズと呼ぶ)を使用した限流ヒューズ付負荷開閉器を
示す。ストライカは、従来から知られているように、負
荷開閉器の引外し鎖錠手段を直接解錠することができる
大きな機械的エネルギーを有するヒューズの溶断表示手
段と、この機械的エネルギーを上記鎖錠手段まで伝達し
て解鎖する伝達手段とから構成されている。このストラ
イカは、ヒューズが溶断したときにヒューズの下端より
飛び出し、負荷開閉器を機械的にトリップさせ、ヒュー
ズの不得手とする小電流域を負荷開閉器で遮断させるた
めのものである。図10において、1は交流回路Lに接
続された負荷(図示せず)を回路的に開閉する負荷開閉
器、2は交流回路Lに所定電流値以上の電流が流れると
溶断し回路電流を遮断するヒューズ、3はヒューズ2が
溶断したときヒューズ2に設けられたストライカ2a
(3相交流回路に使用されるストライカの場合)の3相
の内の何れか1本の作動により負荷開閉器1を開放動作
させる機構を有する開閉器開放手段を示す。
【0003】図11は従来(従来例2)の限流ヒューズ
付交流負荷開閉器のブロック図である。この従来例2は
過電流引外し装置を附属した限流ヒューズ付負荷開閉器
を示す。図11において、1は負荷開閉器、2はヒュー
ズ、4はヒューズ2の許容電流未満でかつ所定電流値以
上の過電流が交流回路Lに流れると回路電流を遮断する
過電流引外し装置、5は過電流引外し装置4の作動によ
り負荷開閉器1を開放動作させる機構を有する開閉器開
放手段を示す。
【0004】図12は従来(従来例3)の限流ヒューズ
付交流負荷開閉器のブロック図である。この従来例3は
地絡継電器を備えた限流ヒューズ付負荷開閉器を示す。
図12において、1は負荷開閉器、2はヒューズ、6は
交流回路Lの電流を検出する変流器、7は交流回路Lの
電圧を計測用に適した電圧に降圧する計器用変圧器、8
は交流回路Lの事故時に流れる地絡事故を検出する地絡
継電器、9は地絡継電器8の地絡事故検出により負荷開
閉器1を開放動作させる機構を有する開閉器開放手段を
示す。
【0005】図13は以上説明した従来例1,2,3に
おけるヒューズと過電流引外し装置と地絡継電器の動作
特性図である。図13において,横軸のIは電流、縦軸
のtは時間を示す。また、Iaは限流ヒューズ付交流負
荷開閉器が設けられている交流回路の定格電流、Ibは
その交流回路の短絡電流、Icはその交流回路のテイク
オーバ電流(I−t特性ラインが交差する点の電流)を
示す。また、PFはヒューズのI−t特性ライン、OC
は過電流引外し装置のI−t特性ライン、Gは地絡継電
器のI−t特性ラインを示す。
【0006】次に以上説明した従来例1,2,3の動作
について説明する。まず、図10に示す従来例1の限流
ヒューズ付交流負荷開閉器において、ヒューズ2の3相
の内のいづれか一本が過電流により溶断したらストライ
カ2aが作動し、これに応答して開閉器開放手段3が作
動することにより、負荷開閉器1が開放動作し、負荷が
交流回路Lから遮断される。図13のI−t特性ライン
PFで示すように短絡電流Ibがテイクオーバ電流Ic
より大きい時はヒューズ2が先に溶断するため短絡電流
Ibはヒューズ2で遮断されるが、短絡電流Ibがテイ
クオーバ電流Ic以下の時はヒューズの特性のばら付き
により、3相短絡の場合、一本のヒューズが溶断して残
りの2相の電流が√3/2に減少するため、残り2本の
ヒューズが溶断する前に一本のヒューズのストライカに
より負荷開閉器1が開放し電流を遮断する。この場合の
負荷開閉器はテイクオーバ電流Ic以下の故障電流を遮
断可能であることが必要となる。
【0007】図11に示す従来例2における過電流引外
し装置4付きの限流ヒューズ付交流負荷開閉器の場合
は、図13のI−t特性ラインOCで示すように故障電
流Iがテイクオーバ電流Icより大きい時はヒューズ2
で電流を遮断し、テイクオーバ電流Ic以下の故障電流
Iでは過電流引外し装置4がヒューズ2より先に作動す
るため、負荷開閉器1が電流を遮断する。この場合も負
荷開閉器1はテイクオーバ電流Ic以下の故障電流Iを
遮断可能であることが必要となる。
【0008】図12に示す従来例3における地絡継電器
8付きの限流ヒューズ付交流負荷開閉器の場合は、図1
3のI−t特性ラインGで示すように故障電流Iがテイ
クオーバ電流Ic以下の故障電流Iでは地絡継電器8が
ヒューズ2より先に作動するため、負荷開閉器1が電流
を遮断する。この場合も負荷開閉器1はテイクオーバ電
流Ic以下の故障電流Iを遮断可能であることが必要と
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の限流ヒューズ付
交流負荷開閉器は以上のように構成されているので、小
さい故障電流は負荷開閉器で遮断する場合が多いが、ヒ
ューズと他の過電流保護装置との時間協調が微妙である
ため、負荷開閉器やヒューズ等の少しの動作点設定の誤
差により、大きい故障電流でも負荷開閉器で遮断する危
険がある。また、従来の限流ヒューズ付交流負荷開閉器
の負荷側に変圧器が接続され、その二次側(負荷側)の
短絡電流を負荷開閉器で遮断する場合は大きなTRV
(過渡回復電圧)が発生して遮断失敗を生ずる等の問題
点があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、負荷開閉器で大きい故障電流
を遮断しないように、負荷開閉器の開放動作の制御を適
切に行なわせ、信頼性及び安全性が高く、また、負荷開
閉器やヒューズ等の動作点設定も容易な限流ヒューズ付
交流負荷開閉器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、二次側に
接続された負荷に電力を供給する変圧器14の一次側に
接続された交流回路Lに該限流ヒューズ付交流負荷開閉
器を適用し、負荷開閉器1及び限流ヒューズ2側と変圧
器14の一次側との間の交流回路Lの電流を検出する変
流器(電流検出手段)6と、この変流器6からの電流を
入力し、該電流が変圧器14の二次側の3相短絡電流以
上の故障電流では限流ヒューズ2で故障をクリアする設
定とし、変圧器14の二次側の3相短絡電流未満の故障
電流では限流ヒューズ2より先に動作する設定とした過
電流リレー(電流設定手段)12と、この過電流リレー
12の動作後時間をカウントするもので、変圧器14の
二次側の3相短絡電流では限流ヒューズ2が3相中の2
本以上溶断するに十分な時限を有するタイマ13と、こ
のタイマ13による時限経過時の出力により負荷開閉器
1を開放動作させる開閉器開放手段11とを備えたこと
を特徴とするものである。 第2の発明は、二次側に接続
された負荷に電力を供給する変圧器14の一次側に接続
された交流回路Lに該限流ヒューズ付交流負荷開閉器を
適用し、負荷開閉器1及び限流ヒューズ2側と変圧器1
4の一次側との間の交流回路Lの電流を検出する変流器
(電流検出手段)6と、この変流器6からの電流を入力
し、該電流が変圧器14の二次側の3相短絡電流以上の
故障電流では限流ヒューズで故障をクリアする設定と
し、変圧器14の二次側の3相短絡電流未満の故障電流
では限流ヒューズ2より先に動作する設定とした過電流
リレー(電流設定手段)12と、この過電流リレー12
の動作後時間をカウントするもので、変圧器14の二次
側の3相短絡電流では限流ヒューズ2が3相中の2本以
上溶断するに十分な時限を有するタイマ13と、このタ
イマ13による時限経過時の出力、あるいはストライカ
2a付きの限流ヒューズ2の3相中の2本以上の溶断に
よる2本以上のストライカの作動により負荷開閉器1を
開放動作させる開閉器開放手段11とを備えたことを特
徴とするものである。 第3の発明は、二次側に接続され
た負荷に電力を供給する変圧器14の一次側に接続され
た交流回路Lに該限流ヒューズ付交流負荷開閉器を適用
し、負荷開閉 器1及び限流ヒューズ2側と変圧器14の
一次側との間の交流回路Lの電圧を検出して降圧する計
器用変圧器(電圧検出手段)7と、この計器用変圧器7
からの電圧を入力し、該電圧が限流ヒューズ2の溶断に
より3相交流における不平衡になった時に動作する不平
衡電圧リレー(不平衡電圧検出手段)15と、この不平
衡電圧リレー15の動作後時間をカウントするもので、
変圧器14の二次側の3相短絡電流でも限流ヒューズ2
が3相中の2本以上溶断するに十分な時限を有するタイ
マ13と、このタイマ13による時限経過時の出力によ
り負荷開閉器1を開放動作させる開閉器開放手段11と
を備えたものである。 第4の発明は、二次側に接続され
た負荷に電力を供給する変圧器14の一次側に接続され
た交流回路Lに該限流ヒューズ付交流負荷開閉器を適用
し、ストライカ付きの限流ヒューズを各相毎に2組使用
し、変圧器14の一次側の短絡ではストライカ付きの限
流ヒューズの2組の内の一方が先に溶断する特性の限流
ヒューズ2を選定し、変圧器14の二次側の短絡では他
方が先に溶断する特性の限流ヒューズ2を選定するよう
に構成し、一方の限流ヒューズ2の溶断による当該スト
ライカ2aの作動後時間をカウントするもので、限流ヒ
ューズ2が3相中の2本以上溶断するに十分な時限を有
する一方のタイマ13と、他方の限流ヒューズ21の溶
断による当該ストライカ21aの作動後時間をカウント
するもので、限流ヒューズ21が3相中の2本以上溶断
するのに十分な時限を有する他方のタイマ23と、上記
両タイマ13,23の何れかのタイマによる時限経過時
の出力により負荷開閉器1を開放動作させる開閉器開放
手段11とを備えたことを特徴とするものである。 第5
の発明は、二次側に接続された負荷に電力を供給する変
圧器14の一次側に接続された交流回路Lに該限流ヒュ
ーズ付交流負荷開閉器を適用し、ストライカ付きの限流
ヒューズを各相毎に2組使用し、変圧器14の一次側の
短絡ではストライカ付きの限流ヒューズの2組の内の一
方が先に溶断する特性の限流ヒューズ2を選定し、変圧
器14の二次側の短絡では他方が先に溶断する特性の限
流ヒューズ21を選定するように構成し、上記いずれか
の組の限流ヒューズが3相中の2本以上の溶断による2
本以上のストライカの作動により負荷開閉器1を開放動
作させる開閉器開放手段11を備えたことを特徴とする
ものである。 第6の発明は、負荷開閉器1が閉動作して
いる状態で、限流ヒューズ2が溶断したことをストライ
カ2aの作動または3相交流における不平衡電圧を検出
する不平衡電圧リレー(不平衡電圧検出手段)15の動
作で検出し、かつ交流回路Lの電流が規定値以下に減少
したことを電流リレー(電流検出手段)16で検出した
時に負荷開閉器1を開放動作させる開閉器開放手段11
を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】第1の発明においては、変圧器14の二次側の
3相短絡電流以上の故障電流の場合は、すぐに限流ヒュ
ーズ2で遮断され、変圧器14の二次側の3相短絡電流
未満の故障電流の場合は過電流リレー12が先に動作
し、タイマ13にて限流ヒューズ2が2本以上溶断する
に十分な時限をもって開閉器開放手段11は負荷開閉器
1を開放動作させる。 第2の発明において、2本以上の
限流ヒューズ2が溶断すると、2本以上のストライカ2
aが作動し、これにより開閉器開放手段11は負荷開閉
器1を開放動作させる。また、変圧器14の二次側の3
相短絡電流以上の故障電流の場合はすぐに限流ヒューズ
2で遮断され、変圧器14の二次側の3相短絡電流未満
の故障電流の場合は過電流リレー12が先に動作し、タ
イマ13にて限流ヒューズが2本以上溶断するに十分な
時限をもって開閉器開放手段11は負荷開閉器1を開放
動作させる。 第3の発明において、限流ヒューズ2が溶
断すると、交流回路Lに不平衡電圧が発生して不平衡電
圧リレー15が動作し、これによりタイマ13は限流ヒ
ューズ2が2本以上溶断するに十分な時限の経過時に開
閉器開放手段11を作動させ、負荷開閉器1を開放動作
させる。 第4の発明において、変圧器14の一次側に短
絡が発生すると、限流ヒューズ2が溶断してストライカ
2aが作動し、これによりタイマ13が限流ヒューズ2
が2本以上溶断するに十分な時限の経過時に開閉器開放
手段11を作動させ、負荷開閉器1を開放動作させる。
また、変圧器14の二次側に短絡が発生すると、限流ヒ
ューズ21が溶断してストライカ21aが作動し、これ
によりタイマ23が限流ヒューズ21が2本以上溶断す
るに十分な時限の経過時に開閉器開放手段11を作動さ
せ、負荷開閉器1を開放動作させる。 第5の発明におい
て、変圧器14の一次側に短絡が発生し2本以上の限流
ヒューズ2が溶断して2本以上のストライカ2aが作動
すると、開閉器開放手段11は負荷開閉器1を開放動作
させる。また、変圧器14の二次側に短絡が発生し2本
以上の限流ヒューズ21が溶断して2本以上のストライ
カ21aが作動すると 、開閉器開放手段11は負荷開閉
器1を開放動作させる。 第6の発明において、負荷開閉
器1が閉動作している状態で、限流ヒューズが溶断しス
トライカ2aが作動し、交流回路Lの電流が規定値以下
に減少したことを電流リレー16が検出すると、開閉器
開放手段11は負荷開閉器1を開放動作させる。また、
負荷開閉器1が閉動作している状態で、限流ヒューズが
溶断し、不平衡電圧により不平衡電圧リレー15が動作
し、交流回路Lの電流が規定値以下に減少したことを電
流リレー16が検出すると、開閉器開放手段11は負荷
開閉器1を開放動作させる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【実施例】
実施例1.以上、この発明の実施例1を図1に基づいて
説明する。図1は、この発明の実施例1に係る限流ヒュ
ーズ付交流負荷開閉器のブロック図である。図1におい
て、1は3相交流回路のうちの例えば第1相目の交流回
路Lに接続された負荷(図示せず)を回路的に開閉する
負荷開閉器、2は交流回路Lに所定電流値以上の電流が
流れると溶断し回路電流を遮断する限流ヒューズ(以下
単にヒューズと呼ぶ)、2aはヒューズ2に設けられた
ストライカ、2bは図示しない第2相目の交流回路に設
けられたヒューズに設けられたストライカ、2cは図示
しない第3相目の交流回路に設けられたストライカ、1
0はヒューズが2本以上溶断し2本以上のストライカが
作動したことをストライカ作動信号により検出し作動信
号を出力するストライカ作動状況検出手段、11はスト
ライカ作動状況検出手段10からの作動信号に応答して
負荷開閉器1を開放動作させる機構を有する開閉器開放
手段である。
【0026】次に本実施例1の動作について説明する。
3相のヒューズの3本の特性を全く同一にすることは不
可能で、必ず規格値以内で溶断特性に差が生ずる。3相
短絡時には、初めに例えば1本のヒューズが溶断し、こ
れにより残りの2本のヒューズには√3/2に減少した
短絡電流が流れるため、残りの2本のヒューズの溶断時
間が更に遅れる。この間に従来例のごとく初めの1本の
ヒューズの溶断により負荷開閉器を開放動作させると短
絡電流を負荷開閉器で開放することになり、高いTRV
(過渡回復電圧)により遮断失敗する可能性がある。
【0027】そこで本実施例1では、ストライカ作動状
況検出手段10によりヒューズが2本以上溶断し、スト
ライカ2a,2b,2cのうちの2本以上のストライカ
が作動したことをストライカ作動信号により検出し、開
閉器開放手段11へ作動信号を出力する。これにより開
閉器開放手段11は負荷開閉器1を開放動作させる。従
って短絡による大きな故障電流は2本のヒューズですで
に遮断しているため負荷開閉器1は大きな故障電流を遮
断するようなことがなくなる。
【0028】なお、ヒューズの小電流遮断不能領域にお
いては、ヒューズの溶断後、ヒューズが破壊される以前
に負荷開閉器1は開放動作を完了している。
【0029】以上説明したように本実施例1によれば、
2本以上のヒューズの溶断による2本以上のストライカ
の作動により負荷開閉器を開放動作させるように構成し
たので、負荷開閉器は負荷電流以下の遮断容量で十分
で、短絡による大きな故障電流を遮断することがなくな
り、これにより遮断失敗を防ぐことができ、また、負荷
開閉器やヒューズ等の動作点設定も容易になり、したが
って信頼性及び安全性が向上する。
【0030】実施例2.図2は、この発明の実施例2に
係る限流ヒューズ付交流負荷開閉器のブロック図であ
る。図2において、1は負荷開閉器、2はヒューズ、1
1は開閉器開放手段で、実施例1と同様である。6は交
流回路Lの電流を検出する変流器、12は変流器6の検
出した電流が過電流の時に動作する過電流リレー、13
は過電流リレー12が動作してから所定時間後に開閉器
開放手段11を作動させるタイマ、14は交流回路Lに
接続された変圧器を示す。負荷開閉器1、ヒューズ2、
及び変流器6は変圧器14の一次側(電源側)に接続さ
れ、過電流リレー12はヒューズ2と変圧器14の一次
側との間に設けられた変流器6を介して接続されてい
る。過電流タレー12の動作点の設定は、変圧器14の
二次側(負荷側)の3相短絡電流より大きい故障電流で
はヒューズ2で故障をクリアする設定とし、変圧器14
の二次側の3相短絡電流以下の故障電流では過電流リレ
ー12がヒューズ2より先に動作する設定とする。タイ
マ13の時間設定は、変圧器14の二次側の3相短絡電
流ではヒューズが2本以上溶断するに十分な時限を設定
する。
【0031】図3は、本実施例2におけるヒューズと過
電流リレーの動作特性図である。図3において、横軸の
Iは電流、縦軸のtは時間を示す。また、PFはヒュー
ズのI−t特性ライン、Rは過電流リレー12のI−t
特性ライン、Iaは本限流ヒューズ付交流負荷開閉器が
設けられている交流回路の定格電流、Ibはその交流回
路の短絡電流、Icはその交流回路のテイクオーバ電流
(I−t特性ラインPFとI−t特性ラインRが交差す
る点の電流)、Idは変圧器14の二次側で3相短絡時
の短絡電流を変流器6の設置側(変圧器14の一次側)
に変換した変流器側電流を示す。
【0032】次に本実施例2の動作について説明する。
図2のヒューズ2及び過電流リレー12の動作点の設定
を図3に示すごとく、故障電流Iがテイクオーバ電流I
cより大ではヒューズ2が先に溶断し、テイクオーバ電
流Ic以下の故障電流Iでは過電流リレー12が先に動
作するように協調をとっておく。変圧器14の電源側の
短絡ではヒューズ2が先に溶断し、故障電流を遮断して
事故をクリアする。変圧器14の負荷側の短絡ではIc
>Idなので過電流リレー12が先に動作し、セルフホ
ールドさせてタイマ13を駆動する。タイマ13の時間
設定は、変圧器14の負荷側の短絡で、ヒューズ2本以
上が溶断するに十分な時限とする。タイマ13が時間を
カウント中にヒューズが2本以上溶断し事故電流を遮断
して事故をクリアする場合もある。タイマ13がカウン
ト動作を終了すると開閉器開放手段11にて負荷開閉器
1を開放動作させるが、この場合は、すでにヒューズが
完全に2本以上溶断されているため負荷開閉器1で故障
電流を遮断することはなく、事故をクリアすることはな
い。
【0033】以上説明したように本実施例2によれば、
変圧器の負荷側の3相短絡電流より大きい故障電流では
ヒューズで故障電流を遮断し、変圧器の負荷側の3相短
絡電流以下の故障電流では過電流リレーが先に動作し、
タイマにてヒューズが2本以上溶断するのに十分な時限
をもって負荷開閉器を開放動作させるように構成したの
で、負荷開閉器は短絡による大きな故障電流を遮断する
ことがなくなり、これにより遮断失敗を防ぐことがで
き、また、負荷開閉器やヒューズ等の動作点設定も容易
になり、したがって信頼性及び安全性が向上する。
【0034】実施例3.図4は、この発明の実施例3に
係る限流ヒューズ付交流負荷開閉器のブロック図であ
る。図4において、図1及び図2に示す構成要素に対応
するものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
この図4に示す実施例3は、前記の実施例1と実施例2
を併合して実施するもので、主に変圧器14の電源側の
短絡事故により2本以上のヒューズ2が溶断して2本の
ストライカ2aの作動を検出するストライカ作動状況検
出手段10で開閉器開放手段11を作動させ、負荷開閉
器1を開放動作させる場合と、主に変圧器14の負荷側
の短絡事故による過電流リレー12及びタイマ13の動
作で開閉器開放手段11を作動させ、負荷開閉器1を開
放動作させる場合とを併合したものである。各々の動作
については実施例1,2と同じなので重複説明を省略す
る。
【0035】以上説明したように本実施例3によれば、
2本以上のヒューズの溶断による2本以上のストライカ
の作動により負荷開閉器を開放動作させるように構成し
たとともに、変圧器の負荷側の3相短絡電流より大きい
故障電流ではヒューズで故障電流を遮断し、変圧器の負
荷側の3相短絡電流以下の故障電流では過電流リレーが
先に動作し、タイマにてヒューズが2本以上溶断するの
に十分な時限をもって負荷開閉器を開放動作させるよう
に構成したので、負荷開閉器は短絡による大きな故障電
流を遮断することがなくなり、これにより遮断失敗を防
ぐことができ、また、負荷開閉器やヒューズ等の動作点
設定も容易になり、特に一方の構成の装置が不動作であ
っても、他方の構成の装置でバックアップでき、したが
って信頼性及び安全性が更に向上する。
【0036】実施例4.図5は、この発明の実施例4に
係る限流ヒューズ付交流負荷開閉器のブロック図であ
る。図5において、図1、図2、及び図12に示す構成
要素に対応するものには同一の符号を付し、その説明を
省略する。図5において、15はヒューズ2が溶断する
ことによる3相交流回路の不平衡電圧の発生により作動
する不平衡電圧リレーである。この不平衡電圧リレー1
5は、交流回路Lの電圧変動を計器用変圧器7を介して
受け、不平衡電圧の発生により作動し、タイマ13を駆
動させる。
【0037】次に本実施例4の動作について説明する。
タイマ13の時間設定は変圧器14の負荷側(二次側)
の3相短絡電流でもヒューズ2が2本以上溶断するに十
分な時限を設けている。ヒューズ2が溶断したことによ
り不平衡電圧リレー15が作動し、タイマ13を駆動す
る。タイマ13が駆動中に2本目のヒューズも溶断す
る。タイマ13が所定時間カウント後、開閉器開放手段
11にて負荷開閉器1を開放動作させるが、この場合も
ヒューズ2が2本以上すでに溶断しているため、負荷開
閉器1で大きな故障電流を遮断することはなく、事故を
クリアすることはない。
【0038】以上説明した実施例4によれば、ヒューズ
の溶断を不平衡電圧リレーで検出し、ヒューズが2本以
上溶断するに十分な時限を設けたタイマで負荷開閉器を
開放動作させるので、ヒューズに特別なストライカを設
ける必要がなく、負荷開閉器やヒューズ等の動作点の設
定も容易になり、したがって、信頼性及び安全性が向上
する。
【0039】実施例5.図6は、この発明の実施例5に
係る限流ヒューズ付交流負荷開閉器のブロック図であ
る。図6において、図1及び図2に示す構成要素に対応
するものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6において、21は変圧器14の負荷側の短絡事故を
クリアするストライカ21a付のヒューズ、23はヒュ
ーズ21のストライカ21aの作動により駆動されるタ
イマである。図7は図6中のヒューズの動作特性図を示
し、図7において、PFはヒューズ2のI−t特性ライ
ン、SFはヒューズ21のI−t特性ラインを示す。
【0040】次に本実施例5の動作について説明する。
ヒューズの選定は、変圧器14の電源側の短絡では短絡
電流(故障電流)が大きいため、図7のI−t特性ライ
ンPFで示すI−t特性を持つヒューズ2が先に溶断
し、変圧器14の負荷側の短絡では短絡電流(故障電
流)が小さいため、図7のI−t特性ラインSFで示す
I−t特性を持つヒューズ21が先に溶断する。各ヒュ
ーズ2,21の溶断をストライカ2a,21aで検出し
てタイマ13,23を駆動させ、該当ヒューズ2,21
が2本以上溶断するに十分な時限を設定し、そのいずれ
かのタイマの動作により開閉器開放手段11を作動さ
せ、負荷開閉器1を開放動作させる。
【0041】以上説明したように本実施例5によれば、
ストライカ付きのヒューズを2組使用したので、変圧器
の負荷側の事故でもタイマにより確実にヒューズで故障
電流を遮断でき、これにより、負荷開閉器やヒューズ等
の動作点設定が容易で、信頼性及び安全性が向上する。
【0042】実施例6.図8は、この発明の実施例6に
係る限流ヒューズ付交流負荷開閉器のブロック図であ
る。図8において、図1及び図6に示す構成要素に対応
するものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8において、21は変圧器14の負荷側での短絡電流
をクリアするストライカ21a付きのヒューズ、20は
ヒューズ21のストライカ21aの作動を検出するスト
ライカ作動状態検出手段である。
【0043】次に本実施例6の動作について説明する。
ヒューズ2,21のI−t特性は図7に示す特性と同じ
である。各ヒューズ2、21の溶断状況を各ストライカ
2a,21a作動により各ストライカ作動状態検出手段
10,20で検出し、各ヒューズが2本以上溶断したら
開閉器開放手段11により負荷開閉器1を開放動作させ
る。
【0044】以上説明したように本実施例6によれば、
ストライカ付きのヒューズを2組使用したので、変圧器
の負荷側の事故でも確実にヒューズで故障電流を遮断で
き、かつ遮断時には2本以上のヒューズの溶断を条件と
するため、負荷開閉器やヒューズ等の動作点設定が容易
になり、したがって信頼性及び安全性が向上する。
【0045】実施例7.図9は、この発明の実施例7に
係る限流ヒューズ付交流負荷開閉器のブロック図であ
る。図9において、図1、図4、及び図5に示す構成要
素に対応するものには同一の符号を付し、その説明を省
略する。図9において、16は負荷開閉器1の開放可能
電流以下でオフする電流リレーである。この電流リレー
16は変流器6に接続されている。
【0046】次に実施例7の動作について説明する。負
荷開閉器1が投入され、ヒューズ2が溶断したことをス
トライカ2aの作動または不平衡電圧リレー15の作動
で検出したのと、故障電流が負荷開閉器1の開放可能電
流以下に減少したことを検出したのとを(電流リレー1
6がオフしたことを)アンド条件として開閉器開放手段
11にて負荷開閉器1を開放動作させる。
【0047】以上説明したように本実施例7によれば、
ヒューズが溶断したことをストライカの作動または不平
衡電圧リレー等で検出したことと、故障電流が負荷開閉
器の開放可能電流以下に減少したことを検出したことと
のアンド条件で負荷開閉器を開放動作させるので、負荷
開閉器やヒューズ等の動作点の設定が容易になり、信頼
性及び安全性が向上する。
【0048】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、変圧
器の二次側の3相短絡電流以上の故障電流では限流ヒュ
ーズで故障をクリアし、変圧器の二次側の3相短絡電流
未満の故障電流では、過電流リレーが先に動作し、タイ
マにて限流ヒューズが2本以上溶断するに十分な時限を
もって負荷開閉器を開放動作させるように構成したの
で、短絡による故障電流を負荷開閉器で遮断することが
なくなり、これにより負荷開閉器の遮断失敗を防ぐこと
ができ、また、負荷開閉器や限流ヒューズ等の動作点設
定も容易になり、したがって信頼性及び安全性が向上す
るという効果が得られる。 第2の発明によれば、変圧器
の二次側の3相短絡電流以上の故障電流では限流ヒュー
ズで故障をクリアする設定とし、変圧器の二次側の3相
短絡電流未満の故障電流では限流ヒューズより先に動作
する設定とした過電流リレーと、この過電流リレーの動
作後時間をカウントするもので、変圧器の二次側の3相
短絡電流では限流ヒューズが3相中の2本以上溶断する
に十分な時限を有するタイマと、このタイマによる時限
経過時の出力、あるいはストライカ付きの限流ヒューズ
の3相中の2本以上の溶断による2本以上のストライカ
の作動により負荷開閉器を開放動作させる開閉器開放手
段とを備えて構成したので、短絡による故障電流を負荷
開閉器で遮断することがなくなり、これにより負荷開閉
器の遮断失敗を防ぐことができ、また、負荷開閉器や限
流ヒューズ等の動作点設定も容易になり、特に一方の構
成の装置が不動作であっても、他方の構成の装置でバッ
クアップでき、したがって信頼性及び安全性が更に向上
するという効果が得られる。 第3の発明によれば、限流
ヒューズの溶断により3相交流における電圧が不平衡に
なった時に動作する不平衡電圧検出手段と、この不平衡
電圧検出手段の動作後時間をカウントするもので、変圧
器の二次側の3相短絡電流でも限流ヒューズが3相中の
2本以上溶断するに十分な時限を有するタイマと、この
タイマによる時限経過時の出力により負荷開閉器を開放
動作させる開閉器開放手段とを備えて構成したので、限
流ヒューズに特別なストライカを設ける必要がなく、短
絡による故障電流を負荷開閉器で遮断することがなくな
り、これにより負荷開閉器の遮 断失敗を防ぐことがで
き、また、負荷開閉器や限流ヒューズ等の動作点設定も
容易になり、したがって信頼性及び安全性が向上すると
いう効果が得られる。 第4の発明によれば、ストライカ
付きの限流ヒューズを各相毎に2組使用し、変圧器の一
次側の短絡ではストライカ付きの限流ヒューズの2組の
内の一方が先に溶断する特性の限流ヒューズを選定し、
変圧器の二次側の短絡では他方が先に溶断する特性の限
流ヒューズを選定するように構成し、一方の限流ヒュー
ズの溶断による当該ストライカの作動後時間をカウント
するもので、限流ヒューズが3相中の2本以上溶断する
に十分な時限を有する一方のタイマと、他方の限流ヒュ
ーズの溶断による当該ストライカの作動後時間をカウン
トするもので、限流ヒューズが3相中の2本以上溶断す
るのに十分な時限を有する他方のタイマと、両タイマの
何れかのタイマによる時限経過時の出力により負荷開閉
器を開放動作させる開閉器開放手段とを備えて構成した
ので、変圧器の一次側はもちろん二次側の短絡でもタイ
マにより確実に限流ヒューズで故障電流を遮断でき、短
絡による故障電流を負荷開閉器で遮断することがなくな
り、これにより負荷開閉器の遮断失敗を防ぐことがで
き、また、負荷開閉器や限流ヒューズ等の動作点設定も
容易になり、したがって信頼性及び安全性が向上すると
いう効果が得られる。 第5の発明によれば、ストライカ
付きの限流ヒューズを各相毎に2組使用し、変圧器の一
次側の短絡ではストライカ付きの限流ヒューズの2組の
内の一方が先に溶断する特性の限流ヒューズを選定し、
変圧器の二次側の短絡では他方が先に溶断する特性の限
流ヒューズを選定するように構成し、いずれかの組の限
流ヒューズが3相中の2本以上の溶断による2本以上の
ストライカの作動により負荷開閉器を開放動作させる開
閉器開放手段を備えて構成したので、変圧器の一次側は
もちろん二次側の短絡でも確実に限流ヒューズで故障電
流を遮断でき、短絡による故障電流を負荷開閉器で遮断
することがなくなり、これにより負荷開閉器の遮断失敗
を防ぐことができ、また、負荷開閉器や限流ヒューズ等
の動作点設定も容易になり、したがって信頼性及び安全
性が向上するという効果が得られる。 第6の発明によれ
ば、負荷開閉器が閉動作している状態で、限流ヒューズ
が溶断したことをストライカの作動または3相交流にお
ける不平衡電圧を検出する不平衡電圧検出手段の動作で
検出し、かつ交流回路の電流が規定値以下に減少した
とを電流検出手段で検出した時に負荷開閉器を開放動作
させる開閉器開放手段を備えて構成したので、短絡によ
る故障電流を負荷開閉器で遮断することがなくなり、こ
れにより負荷開閉器の遮断失敗を防ぐことができ、ま
た、負荷開閉器や限流ヒューズ等の動作点設定も容易に
なり、したがって信頼性及び安全性が向上するという効
果が得られる。
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る限流ヒューズ付交
流負荷開閉器のブロック図である。
【図2】 この発明の実施例2に係る限流ヒューズ付交
流負荷開閉器のブロック図である。
【図3】 上記実施例2におけるヒューズと過電流リレ
ーの動作特性図である。
【図4】 この発明の実施例3に係る限流ヒューズ付交
流負荷開閉器のブロック図である。
【図5】 この発明の実施例4に係る限流ヒューズ付交
流負荷開閉器のブロック図である。
【図6】 この発明の実施例5に係る限流ヒューズ付交
流負荷開閉器のブロック図である。
【図7】 上記実施例5におけるヒューズの動作特性図
である。
【図8】 この発明の実施例6に係る限流ヒューズ付交
流負荷開閉器のブロック図である。
【図9】 この発明の実施例7に係る限流ヒューズ付交
流負荷開閉器のブロック図である。
【図10】 従来例1の限流ヒューズ付交流負荷開閉器
のブロック図である。
【図11】 従来例2の限流ヒューズ付交流負荷開閉器
のブロック図である。
【図12】 従来例3の限流ヒューズ付交流負荷開閉器
のブロック図である。
【図13】 従来例1〜3におけるヒューズと過電流引
外し装置と地絡継電器の動作特性図である。
【符号の説明】
1 負荷開閉器、2,21 ヒューズ(限流ヒュー
ズ)、2a,2b,2c,21a ストライカ、4 過
電流引外し装置、6 変流器(電流検出手段)、7 計
器用変圧器(電圧検出手段)、10,20 ストライカ
作動状況検出手段、5,9、11 開閉器開放手段、1
2 過電流リレー(電流設定手段)、13,23 タイ
マ、14 変圧器、15 不平衡電圧リレー、16 電
流リレー(電流検出手段)、L 交流回路。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の負荷電流の開閉を行なわせる負荷
    開閉器と、故障時の短絡電流を遮断する限流ヒューズと
    を一体に組み合わせた構成を有し、3相交流回路の各相
    毎に設けられる限流ヒューズ付交流負荷開閉器におい
    て、二次側に接続された負荷に電力を供給する変圧器の
    一次側に接続された交流回路に該限流ヒューズ付交流負
    荷開閉器を適用し、上記負荷開閉器及び上記限流ヒュー
    ズ側と上記変圧器の一次側との間の交流回路の電流を検
    出する電流検出手段と、この電流検出手段からの電流を
    入力し、該電流が上記変圧器の二次側の3相短絡電流以
    上の故障電流では上記限流ヒューズで故障をクリアする
    設定とし、上記変圧器の二次側の3相短絡電流未満の故
    障電流では上記限流ヒューズより先に動作する設定とし
    た電流設定手段と、この電流設定手段の動作後時間をカ
    ウントするもので、上記変圧器の二次側の3相短絡電流
    では上記限流ヒューズが3相中の2本以上溶断するに十
    分な時限を有するタイマと、このタイマによる時限経過
    時の出力により上記負荷開閉器を開放動作させる開閉器
    開放手段とを設けたことを特徴とする限流ヒューズ付交
    流負荷開閉器。
  2. 【請求項2】 通常の負荷電流の開閉を行なわせる負荷
    開閉器と、故障時の短絡電流を遮断する限流ヒューズと
    を一体に組み合わせた構成を有し、3相交流回路の各相
    毎に設けられる限流ヒューズ付交流負荷開閉器におい
    て、二次側に接続された負荷に電力を供給する変圧器の
    一次側に接続された交流回路に該限流ヒューズ付交流負
    荷開閉器を適用し、上記負荷開閉器及び上記限流ヒュー
    ズ側と上記変圧器の一次側との間の交流回路の電流を検
    出する電流検出手段と、この電流検出手段からの電流を
    入力し、該電流が上記変圧器の二次側の3相短絡電流以
    上の故障電流では上記限流ヒューズで故障をクリアする
    設定とし、上記変圧器の二次側の3相短絡電流未満の故
    障電流では上記限流ヒューズより先に動作する設定とし
    た電流設定手段と、この電流設定手段の動作後時間をカ
    ウントするもので、上記変圧器の二次側の3相短絡電流
    では上記限流ヒューズが3相中の2本以上溶断するに十
    分な時限を有するタイマと、このタイマによる時限経過
    時の出力、あるいはストライカ付きの限流ヒューズの3
    相中の2本以上の溶断による2本以上のストライカの作
    動により上記負荷開閉器を開放動作させる開閉器開放手
    段とを設けたことを特徴とする限流ヒューズ付交流負荷
    開閉器。
  3. 【請求項3】 通常の負荷電流の開閉を行なわせる負荷
    開閉器と、故障時の短絡電流を遮断する限流ヒューズと
    を一体に組み合わせた構成を有し、3相交流回路の各相
    毎に設けられる限流ヒューズ付交流負荷開閉器におい
    て、二次側に接続された負荷に電力を供給する変圧器の
    一次側に接続された交流回路に該限流ヒューズ付交流負
    荷開閉器を適用し、上記負荷開閉器及び上記限流ヒュー
    ズ側と上記変圧器の一次側との間の交流回路の電圧を検
    出する電圧検出手段と、この電圧検出手段からの電圧を
    入力し、該電圧が上記限流ヒューズの溶断により3相交
    流における不平衡になった時に動作する不平衡電圧検出
    手段と、この不平衡電圧検出手段の動作後時間をカウン
    トするもので、上記変圧器の二次側の3相短絡電流でも
    上記限流ヒューズが3相中の2本以上溶断するに十分な
    時限を有するタイマと、このタイマによる時限経過時の
    出力により上記負荷開閉器を開放動作させる開閉器開放
    手段とを設けたことを特徴とする限流ヒューズ付交流負
    荷開閉器。
  4. 【請求項4】 通常の負荷電流の開閉を行なわせる負荷
    開閉器と、故障時の短絡電流を遮断する限流ヒューズと
    を一体に組み合わせた構成を有し、3相交流回路の各相
    毎に設けられる限流ヒューズ付交流負荷開閉器におい
    て、二次側に接続された負荷に電力を供給する変圧器の
    一次側に接続された交流回路に該限流ヒューズ付交流負
    荷開閉器を適用し、ストライカ付きの限流ヒューズを各
    相毎に2組使用し、上記変圧器の一次側の短絡では上記
    ストライカ付きの限流ヒューズの2組の内の一方が先に
    溶断する特性の限流ヒューズを選定し、上記変圧器の二
    次側の短絡では他方が先に溶断する特性の限流ヒューズ
    を選定するように構成し、一方の限流ヒューズの溶断に
    よる当該ストライカの作動後時間をカウントするもの
    で、上記限流ヒューズが3相中の2本以上溶断するに十
    分な時限を有する一方のタイマと、他方の限流ヒューズ
    の溶断による当該ストライカの作動後時間をカウントす
    るもので、上記限流ヒューズが3相中の2本以上溶断す
    るのに十分な時限を有する他方のタイマと、上記両タイ
    マの何れかのタイマによる時限経過時の出力により上記
    負荷開閉器を開放動作させる開閉器開放手段とを設けた
    ことを特徴とする限流ヒューズ付交流負荷開閉器。
  5. 【請求項5】 通常の負荷電流の開閉を行なわせる負荷
    開閉器と、故障時の短絡電流を遮断する限流ヒューズと
    を一体に組み合わせた構成を有し、3相交流回路の各相
    毎に設けられる限流ヒューズ付交流負荷開閉器におい
    て、二次側に接続された負荷に電力を供給する変圧器の
    一次側に接続された交流回路に該限流ヒューズ付交流負
    荷開閉器を適用し、ストライカ付きの限流ヒューズを各
    相毎に2組使用し、上記変圧器の一次側の短絡では上記
    ストライカ付きの限流ヒューズの2組の内の一方が先に
    溶断する特性の限流ヒューズを選定し、上記変圧器の二
    次側の短絡では他方が先に溶断する特性の限流ヒューズ
    を選定するように構成し、上記いずれかの組の限流ヒュ
    ーズが3相中の2本以上の溶断による2本以上のストラ
    イカの作動により上記負荷開閉器を開放動作させる開閉
    器開放手段を設けたことを特徴とする限流ヒューズ付交
    流負荷開閉器。
  6. 【請求項6】 通常の負荷電流の開閉を行なわせる負荷
    開閉器と、故障時の短絡電流を遮断する限流ヒューズと
    を一体に組み合わせた構成を有し、3相交流回路の各相
    毎に設けられる限流ヒューズ付交流負荷開閉器におい
    て、上記負荷開閉器が閉動作している状態で、上記限流
    ヒューズが溶断したことをストライカの作動または3相
    交流における不平衡電圧を検出する不平衡電圧検出手段
    の動作で検出し、かつ交流回路の電流が規定値以下に減
    少したことを電流検出手段で検出した時に上記負荷開閉
    器を開放動作させる開閉器開放手段を設けたことを特徴
    とする限流ヒューズ付交流負荷開閉器。
JP14456095A 1995-06-12 1995-06-12 限流ヒューズ付交流負荷開閉器 Expired - Fee Related JP3267467B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14456095A JP3267467B2 (ja) 1995-06-12 1995-06-12 限流ヒューズ付交流負荷開閉器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14456095A JP3267467B2 (ja) 1995-06-12 1995-06-12 限流ヒューズ付交流負荷開閉器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08340631A JPH08340631A (ja) 1996-12-24
JP3267467B2 true JP3267467B2 (ja) 2002-03-18

Family

ID=15365105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14456095A Expired - Fee Related JP3267467B2 (ja) 1995-06-12 1995-06-12 限流ヒューズ付交流負荷開閉器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3267467B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5249647B2 (ja) * 2008-06-24 2013-07-31 パナソニック株式会社 遠隔検針システム
JP5134640B2 (ja) * 2009-04-02 2013-01-30 日本電信電話株式会社 回路遮断器
JP5175893B2 (ja) * 2010-03-30 2013-04-03 日本電信電話株式会社 回路遮断器および回路遮断制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08340631A (ja) 1996-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2552088C (en) Ground fault circuit interrupter (gfci) end-of-life (eol) status indicator
EP1461818A1 (en) Fault current limiting system
CN110474288B (zh) 可编程微机保护装置
CA2340397C (en) A monitor circuit for a current limiting device
JP3267467B2 (ja) 限流ヒューズ付交流負荷開閉器
JPH10285788A (ja) 漏電警報機能付き配線用遮断器
KR100745020B1 (ko) 모터 이중 보호 장치 및 그 방법
CA2340406C (en) An apparatus for limiting an electrical current
AU2002313978B2 (en) Apparatus and method for servicing a distribution bus
JP3091712B2 (ja) 過電流保護用開閉装置
JP3760759B2 (ja) 過電流継電装置
JP3777750B2 (ja) 転流式直流遮断装置
JP2006025513A (ja) 遮断器のトリップ装置
JP2002044859A (ja) 発電機の過励磁防止装置
JP3374211B2 (ja) 再閉路回路装置
JP2002199586A (ja) 電力係統連係装置
KR920009853B1 (ko) 배전선로 고장구간 자동제어장치
JP3269693B2 (ja) 保護継電装置
CN118199003A (zh) 一种断路器跳闸回路及其故障监测电路
JP2951774B2 (ja) 超限流電力ヒューズ用検出装置
JPS6138364Y2 (ja)
Paul SMART ULTRA FAST ACTING ELECTROINC CIRCUIT BREAKER
JPH05130731A (ja) 接地開閉器
JPH09200942A (ja) 地絡遮断制御装置
JPH0767239B2 (ja) スポツトネツトワーク受電装置の保護継電方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees