JP3265397B2 - 電力変換装置の制御方法及びその方法を用いてなる電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置の制御方法及びその方法を用いてなる電力変換装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変圧器を介して負荷に
交流電力を供給する電力変換装置の制御方法及びその方
法を用いてなる電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば無停電電源用の電力変換装
置としてのインバータなどにおいて、負荷との間の絶縁
が要求される場合、インバータの出力を変圧器を介して
負荷に供給することが一般的である。
【0003】このような電力変換装置の出力周波数と出
力電圧を目標値に制御するため、通常、変圧器の出力側
の電圧を検出し、この検出電圧Vdetを目標周波数を有
する目標出力電圧Vrefに一致させるようにインバータ
を制御する電圧制御ループが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、電圧制御ループを形成するインバータ
本体、電圧制御演算回路、パルス幅変調等のゲート制御
回路等で、直流分が発生した場合、インバータの出力交
流に直流分が含まれてしまうことについて配慮されてい
なかった。このように、インバータの出力交流に直流分
が含まれると、出力に接続された変圧器が直流偏磁され
るため、変圧器の損失が増大するという問題がある。最
悪の場合は、変圧器が飽和し、負荷へ電力を供給できな
くなったり、インバータの出力電流が過大となり、イン
バータに著しく悪影響を与え、信頼性を損ない、かつ負
荷に安定した電力を供給できなくなるといった問題点が
ある。
【0005】本発明の目的は、以上の点を考慮し、イン
バータの出力交流から直流分を除去して変圧器の飽和を
抑制することができる電力変換装置の制御方法及びこれ
を用いた電力変換装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、直流を交流に変換し変圧器を介して負荷
に供給するインバータの各スイッチング素子を、電圧制
御指令に基づいて駆動して前記インバータの出力周波数
と出力電圧とを制御する電力変換装置の制御方法におい
て、前記インバータの出力に含まれる直流分を検出し、
該直流分に基づいて前記電圧制御指令を補正して前記変
圧器の偏磁を防止することを基本とする。
【0007】この場合において、インバータの出力に含
まれる直流分の検出は、前記変圧器の出力電圧を検出
し、該検出電圧に目標出力電圧の折り返し値を乗算し、
該乗算値に含まれる直流分を抽出することにより行う。
また、前記変圧器の出力電圧と前記目標出力電圧をそれ
ぞれ周波数分析し、各周波数ごとに前記乗算と直流分の
抽出を行うことが好ましい。インバータが3相の場合
は、前記直流分の検出は、前記インバータの出力電圧を
検出し、該検出電圧を直交2相成分に分解し、目標出力
電圧を直交2相成分に分解してそれぞれ折り返し値を求
め、それぞれ対応する2相成分ごとに検出電圧と目標出
力電圧とを乗算し、該乗算値に含まれる直流分を抽出す
ることにより行うことができる。
【0008】
【作用】このように構成することにより、本発明によれ
ば次の作用により目的が達成される。インバータの出力
電圧に直流分が含まれると、出力交流波形は図2(c)
に示すように全体にシフトされたものとなる。ところ
が、変圧器は直流分を通さないので変圧器の出力電圧の
波形は、図2(d)に示すように、振幅が抑えられた扁
平部分を含んだものとなる。すなわち、変圧器の出力電
圧は直流分を直接含んでいないから、その検出電圧Vre
fから直流分を直接検出できない。そこで、目標出力電
圧指令の波形を電気角πごとに折り返してなる折り返し
値を乗算すると、図2の(e)に示すように、インバー
タの出力電圧Vinvの波形に相似のものが得られる。但
し、直流分の影響は図示のように出力電圧Vinvと逆の
関係になる。このようにして得られた乗算値から交流分
を除去すれば、図2の(f)に示したような直流分が抽
出できる。この抽出は1次遅れの伝達関数回路等のフィ
ルタを用いればよい。
【0009】そして、抽出された直流分に応じてインバ
ータの電圧制御指令を補正することにより、インバータ
の出力から直流分を除去できる。これにより、変圧器の
偏磁を防止でき、またインバータをより安定に制御する
ことが可能となる。したがって、安定した出力電圧が得
られ、安定な電力を負荷に供給することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示実施例を用いて説明す
る。図1に本発明の一実施例の単相インバータを用いて
なる電力変換装置の全体構成図を示す。図において、主
回路部は、直流電源1、インバータ2、変圧器3から成
り、変圧器3の出力に接続された出力端子4から、負荷
へ交流電力を供給するようになっている。一方、制御装
置は、変圧器3の出力電圧を検出する電圧変成器5と、
これにより検出された検出電圧Vdetと与えられる目標
出力電圧Vrefの偏差を求め、この偏差を比例積分処理
して電圧制御指令Doを生成出力する制御演算回路6
と、この電圧制御指令Doを入力しパルス幅変調によ
り、インバータ2の各スイッチング素子を駆動するゲー
トパルスGを発生するゲートパルス発生回路7と、この
ゲートパルスGを増幅して各ゲートに供給するゲートパ
ルス増幅回路8とを含んで構成されている。以上の構成
は、従来と同一である。
【0011】ここで、本発明の特徴部にかかる偏磁補償
制御手段の構成について説明する。偏磁補償制御回路1
0は折り返し手段11と乗算手段12フィルタ13と
を有してなる。折り返し手段11は極性判定手段11a
と乗算手段11bとからなる。極性判定手段11aは目
標出力電圧指令Vrefを入力し、その極性が正の期間は
「1」、負の期間は「−1」の信号を乗算手段11bに
出力する。乗算手段11bは目標出力電圧指令Vrefを
入力し、これに極性判定手段11aの出力信号を乗じて
出力する。すなわち、折り返し手段11は目標出力電圧
指令を電気角πごとに折り返してなる折り返し値|Vre
f|を出力する。次の乗算手段12は電圧変成器5から
検出電圧Vdetを取り込み、これに折り返し値|Vref|
を乗じて出力する。フィルタ13は例えば1次遅れの伝
達関数(k/(1+Ts))を有し、入力される乗算値
の直流分D1を抽出して出力するようになっている。こ
のD1は加算器9に−入力され、これにより電圧制御指
令DoはD1だけ減算補正されるようになっている。
【0012】このように構成される実施例の動作を、図
2に示した各部の波形図を参照して説明する。図2にお
いて、(a)は目標出力電圧指令Vref、(b)は目標出
力電圧指令の折り返し値|Vref|、(c)は直流分を
含んだインバータ2の出力電圧、(d)は電圧変成器5
で検出された検出電圧Vdet、(e)は乗算手段12の
出力、(f)はフィルタ13の出力D1、(g)は電圧
制御指令Do、(h)は補正された電圧制御指令Dを示
している。なお、図2では目標出力電圧指令の一周期分
のみに着目して示している。
【0013】(a)の目標出力電圧指令Vrefは折り返
し手段11により、半周期を基準にして同図(b)に示
すような波形の折り返し値|Vref|に変換される。次
に、乗算手段12により(b)に示す折り返し値|Vre
f|と(d)に示す検出電圧Vdetとの乗算を行う。な
お、ここでは(c)に示すように出力電圧に直流分が含
まれ変圧器3が飽和しているとし、かつ変圧器3は直流
分を通さないため電圧変成器5で検出する検出電圧Vde
tが(d)のようになる場合を考えている。したがっ
て、(e)のような乗算結果が得られる。さらに、
(e)の乗算結果を一次遅れ要素で成るフィルタ13に
より、交流分の影響が出ないように出力電圧の周期の5
倍以上の時定数で積分すると、(e)の乗算結果の正負
の大きさの違いによって、電圧指令値の周期以上の長い
時間を考えた場合は、(f)に示すようなフィルタ13
の出力D1、すなわち、インバータ2の出力電圧に含ま
れている直流分が検出される。
【0014】そこで、(g)に示す制御演算回路6の出
力である電圧制御指令Doに、偏磁補償制御回路10の
出力である直流分D1を除去するように加算器9で加算
し、(h)に示す加算結果Dを得る。このとき加算器9
の符号関係を図示のようにし、直流分D1は出力電圧の
直流分を除去するような極性に、フィルタ13で変換す
る。このDを電圧制御指令としてゲートパルスGを作成
するゲートパルス発生回路7に与える。ゲートパルス発
生回路7では、電圧制御指令Dを変調波とするパルス幅
変調により、電圧制御指令Dに応じたパルス幅のパルス
列からなるゲートパルスGをゲートパルス増幅回路8に
出力する。ゲートパルス増幅回路8はゲートパルスGを
増幅してインバータ2の各スイッチング素子のゲートに
ゲート信号を出力する。このようにして、インバータ2
は、制御演算回路6の出力である電圧制御指令Doと偏
磁補償制御回路10の出力D1を加算器9で出力電圧の
直流分を除去するように補正した電圧制御指令Dによっ
て制御されることになる。したがって、インバータ2の
出力電圧に含まれる直流分を除去することが可能とな
る。
【0015】図3に、上記実施例における制御演算回路
6と偏磁補償制御回路10の処理をマイクロコンピュー
タを用いて実現する場合の処理内容をフロー図で示す。
図示のように、目標出力電圧指令Vrefと検出電圧Vdet
を取り込む処理ブロック301、302、制御演算回路
6における電圧制御指令Doの演算をする処理ブロック
303、目標出力電圧指令の折り返し値|Vref|を算
出する処理ブロック304、目標出力電圧指令の折り返
し値|Vref|と検出電圧Vdetとの乗算を行う処理ブロ
ック305、乗算結果を積分によりフィルタ処理する処
理ブロック306、積分結果を電圧制御指令Doから減
算する処理ブロック307、この処理ブロック307の
演算結果をに基づいてPWM処理によりゲートパルス信
号を発生する処理ブロック308により構成できる。
【0016】図4に、本発明の他の実施例の主要部構成
図を示す。本実施例は図1実施例の偏磁補償制御回路1
0の部分を変形したものである。本実施例の偏磁補償制
御回路20は、目標出力電圧指令Vrefと検出電圧Vdet
をそれぞれ基本波成分と高調波成分に分割し、各周波数
成分に対応した直流分を検出するようにしたことであ
る。このために、折り返し手段21内に目標出力電圧指
令Vrefを基本波成分と高調波成分に分割する複数の高
調波発生回路22(22−1、…、22−n)が設けら
れ、これに合わせて乗算手段23(23−0、…23−
n)が設けられている。但し、極性判定手段24は共通
に一つ設けられている。また、乗算手段25も、検出電
圧Vdetを基本波成分と高調波成分に分割して検出する
複数の高調波検出回路26(26−0、…26−n)
と、これに合わせて乗算部27(27−0、…27−
n)が設けられている。また、各周波数成分の直流分を
抽出するため複数のフィルタ28(28−0、…28−
n)が設けられ、それらの出力do,…dnは加算器9
の−入力端子に入力されている。
【0017】このように構成され実施例の動作を、図5
に示した各部の波形を参照して説明する。図5(a)は
目標出力電圧指令Vref、(b)は第3次高調波成分の
折り返し値、(c)はインバータ2の出力電圧Vinv、
(d)は検出電圧Vdet、(e)は同図(b)と(d)
の乗算結果、(f)は第3次高調波成分に含まれる直流
成分を示す。まず、目標出力電圧指令Vrefの基本波成
分は、そのまま乗算手段23−0に入力され、ここにお
いて極性判定手段24からの極性判定信号に従って基本
波の折り返し値が作成される。また、目標出力電圧指令
Vrefの高調波成分は、高調波発生回路22(22−
1、…、22−n)で分割され、それぞれの成分の折り
返し値が乗算手段23(23−0、…23−n)で作成
される。図5(b)に第3次高調波成分の折り返し値を
例示する。図示のように、同図(a)の基本波の電気角
でπごとに折り返したものとなる。次に、各成分の折り
返し値と高調波検出回路26(26−0、…26−n)
の出力とが乗算手段25(25−0、…25−n)で求
められる。この乗算結果がフィルタ28(28−0、…
28−n)で積分され、これにより各成分に含まれる直
流分do,…dnが検出される。そして、この直流分d
o,…dnを除去するように加算器9により、電圧制御
指令Doに加算される。この加算補正の結果、図1実施
例と同様にインバータ2の出力電圧に含まれる各成分の
直流分を除去することが可能となる。
【0018】以上のように、本実施例においても、イン
バータ2の出力電圧の基本波成分と高調波成分に含まれ
る直流分が検出できるため、制御演算回路6の出力に偏
磁補償制御回路20の出力を加算し、ゲートパルス信号
を補正してインバータ2を制御することにより、出力電
圧に含まれる直流分を除去することができる。その結
果、変圧器3の偏磁を防止でき、インバータ2を安定に
制御することが可能となり、安定した出力電圧を得るこ
とができるという効果がある。
【0019】さらに、基本波成分と高調波成分とに分割
していることから、出力電圧に含まれる高調波成分の大
きさに応じて直流分d1,d2,……,dnに重み付け
をすることが可能となり、高調波成分の大きさに応じた
直流分を除去することができ、より安定した出力電圧を
得ることができるという効果がある。
【0020】図6に、本発明の更に他の実施例を示す。
本実施例は図1に示した単相出力の実施例に対し、3相
出力の電力変換装置に適用した実施例である。図示のよ
うに、主回路部は、直流電源31、3相インバータ3
2、変圧器33から成り、34は負荷へ接続される出力
端子である。また、制御装置は、電圧変成器35から出
力される検出電圧Vdetを直交2軸のd,q軸成分Vd,
Vqに分解する3/2相変換手段40と、3相の目標出
力電圧指令Vrefからいわゆる直交2軸のd軸、q軸の
指令値Vdr、Vqrに変換する3相/2相変換回路41と
を備え、これらd,q軸成分を一致させるように制御す
る構成となっている。すなわち、d軸の目標出力電圧指
令Vdrと検出電圧Vdの偏差を除去するように電圧制御
指令Dodを算出する制御演算回路42d、q軸の目標
出力電圧指令Vqrと検出電圧Vqとの偏差を除去するよ
うに電圧制御指令Doqを算出する制御演算回路42q
と、加算手段43d,43qを介して入力される電圧制
御指令DdとDqを、3相正弦波状の電圧制御指令Do
に変換して出力する2相/3相変換回路44、2相/3
相変換回路44により3相に変換された電圧制御指令D
oの値に応じてゲートパルス信号Gを作成するゲートパ
ルス発生回路45、このゲートパルスを増幅して3相イ
ンバータ32の各スイッチング素子のゲートに出力する
ゲートパルス増幅回路46を含んで構成される公知の部
分に加え、図1実施例と同様の偏磁補償制御回路50
d,50qがそれぞれd,q軸に対応させて設けられて
いる。
【0021】各偏磁補償制御回路50d,50qは、目
標出力電圧指令Vdr、Vqrの折返し値を作成する折り返
し手段と、この折り返し値と検出電圧Vd、Vqを乗算
する乗算手段、及び乗算結果を積分するフィルタから構
成されており、具体的には、図1と同様の構成であるこ
とから説明を省略する。
【0022】このように構成される実施例の動作は、直
交2軸成分に分けて直流分を検出する点を除き図1実施
例と同様である。すなわち、d軸に対応した偏磁補償制
御回路50d出力である直流分Dd1と、制御演算回路
42dの出力である電圧制御指令Ddoを直流分を除去
するように加算手段43dで加算する。また、q軸に対
応した偏磁補償制御回路50qの出力である直流分Dq
1と、制御演算回路42qの出力である電圧制御指令D
qoを直流分を除去するように加算手段43qで加算す
る。次に、これらの加算結果Dd、Dqを2相/3相変
換回路44で3相の電圧制御指令Dを作成し、これに基
づいてゲートパルス発生回路45により3相のゲートパ
ルス信号Gを作成する。これに基づいてゲートパルス増
幅回路46は3相インバータ32の各スイッチング素子
を駆動制御し、3相インバータ回路32の出力から直流
分が除去される。
【0023】本実施例によれば、3相出力の電力変換装
置の場合も、偏磁補償制御回路50d,qによってイン
バータ32の出力電圧に含まれる直流分を検出でき、こ
れにより電圧制御指令を補正することにより、インバー
タ出力電圧に含まれる直流成分を除去することができ
る。その結果、変圧器33の偏磁を防止でき、インバー
タ32を安定に制御することが可能となり、安定した出
力電圧が得られ、負荷に安定な3相交流電力を供給でき
るという効果がある。また、3相の目標出力電圧指令値
あるいは出力電圧の検出電圧をd軸、q軸の2相に変換
する手段を用いることにより、3相出力の電力変換装置
の場合でも容易に本発明を実現できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インバータの出力に含まれる直流分を検出し、該直流分
を除去するように電圧制御指令を補正していることか
ら、インバータの出力に接続された変圧器の偏磁を防止
することができる。
【0025】また、変圧器の出力電圧を検出し、該検出
電圧に目標出力電圧の折り返し値を乗算し、該乗算値に
含まれる直流分を抽出することにより行うようにしたも
のによれば、変圧器を通さないインバータの出力に含ま
れる直流分を検出することができる。
【0026】また、インバータ出力の直流分が除去され
る結果、変圧器の偏磁が防止されるとともに、インバー
タを安定に制御することが可能になり、負荷に安定な電
力を供給できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電力変換装置の構成図であ
る。
【図2】図1実施例の動作を説明するための各部の波形
を示す図である。
【図3】図1実施例の制御装置の要部をコンピュータを
用いて実現する場合の処理手順を示すフロー図である。
【図4】本発明の他の実施例の電力変換装置の要部構成
図である。
【図5】図4実施例の動作を説明するための各部の波形
を示す図である。
【図6】本発明を3相の電力変換装置に適用してなる一
実施例の構成図である。
【符号の説明】
1、31 直流電源 2、32 インバータ 3、33 変圧器 4、34 出力端子 5、35 電圧変成器 6、42d,q 制御演算回路 7、45 ゲートパルス発生回路 8、46 ゲートパルス増幅回路 9、43d,q 加算器 10、20、50d,q 偏磁補償制御回路 11、21 折り返し手段 11a、24 極性判定手段 11b、23 乗算手段 12、25 乗算手段 13、28 フィルタ 22 高調波発生回路 26 高調波検出回路 40 3/2相変換手段 41 3/2相変換手段 44 2/3相変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 紀一 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平2−111266(JP,A) 特開 平2−95179(JP,A) 特開 昭64−89970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/537 H02M 7/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流を交流に変換し変圧器を介して負荷
    に供給するインバータの各スイッチング素子を、目標出
    力電圧と前記変圧器出力の検出電圧との偏差を除去すべ
    く生成される電圧制御指令に基づいて駆動して前記イ
    ンバータの出力周波数と出力電圧とを制御する電力変換
    装置の制御方法において、前記変圧器出力の検出電圧に
    前記目標出力電圧の折り返し値を乗算し、該乗算値に含
    まれる直流分を抽出することにより前記インバータの出
    力に含まれる直流分を検出し、該直流分に基づいて前記
    電圧制御指令を補正して前記変圧器の偏磁を防止するこ
    とを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項において、前記検出電圧と前記
    目標出力電圧をそれぞれ周波数分析し、各周波数ごとに
    前記乗算と直流分の抽出を行うことを特徴とする電力変
    換装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 直流を交流に変換し変圧器を介して負荷
    に供給するインバータの各スイッチング素子を、目標出
    力電圧と前記変圧器出力の検出電圧との偏差偏差を除去
    すべく生成される電圧制御指令に基づいて駆動して、前
    記インバータの出力周波数と出力電圧とを制御する電力
    変換装置の制御方法において、前記インバータが3相の
    場合、前記変圧器出力の検出電圧を直交2相成分に分解
    するとともに前記目標出力電圧を直交2相成分に分解
    してそれぞれ折り返し値を求め、それぞれ対応する2相
    成分ごとに検出電圧と目標出力電圧とを乗算し、該乗算
    値に含まれる直流分を抽出して前記インバータの出力に
    含まれる直流分を検出し、該直流分に基づいて前記電圧
    制御指令を補正して前記変圧器の偏磁を防止することを
    特徴とする電力変換装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 直流電力を交流に変換し変圧器を介して
    負荷に電力を供給するインバータと、該変圧器の出力電
    圧を検出する電圧検出器と、目標とする周波数と電圧に
    応じた波形の目標出力電圧指令と前記電圧検出器により
    検出される検出電圧との偏差を除去すべく、該偏差に応
    じた波形の電圧制御指令を生成する電圧制御手段と、該
    電圧制御手段から出力される電圧制御指令に基づいて前
    記インバータの各スイッチング素子のゲート信号を生成
    して各スイッチング素子を制御するゲート制御手段とを
    含んでなる電力変換装置において、目標出力電圧指令の
    波形を電気角πごとに折り返してなる折り返し値を生成
    する折り返し手段と、該折り返し値と前記検出電圧を乗
    算する乗算手段と、該乗算手段の出力信号から直流分を
    抽出するフィルタとを有してなり、該フィルタの出力に
    より前記電圧制御指令を補正する偏磁補償手段を設けた
    ことを特徴とする電力変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項において、前記偏磁補償手段
    が、前記目標出力電圧と前記検出電圧とをそれぞれ基本
    波成分と高調波成分に分析する周波数分析手段を有して
    なり、該分析で得られた各周波数成分ごとに、前記折り
    返し手段と乗算手段とフィルタとを設けてなることを特
    徴とする電力変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項において、前記インバータが3
    相の場合、前記偏磁補償手段に、前記変圧器の出力電圧
    を検出して該検出電圧を直交2相成分に分解する第1の
    3/2相変換手段と、目標出力電圧を直交2相成分に分
    解する第2の3/2相変換手段とを設けるとともに、該
    直交2成分ごとに前記折り返し手段と乗算手段とフィル
    タと、該フィルタの出力を3相成分に変換する2/3相
    変換手段とを設け、該2/3相変換手段の出力により前
    記電圧制御指令の各相成分を補正することを特徴とする
    電力変換装置。
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