JP3265215B2 - 糊付機の乾燥用シリンダーのサイフォンパイプユニット - Google Patents

糊付機の乾燥用シリンダーのサイフォンパイプユニット

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JP3265215B2
JP3265215B2 JP03332897A JP3332897A JP3265215B2 JP 3265215 B2 JP3265215 B2 JP 3265215B2 JP 03332897 A JP03332897 A JP 03332897A JP 3332897 A JP3332897 A JP 3332897A JP 3265215 B2 JP3265215 B2 JP 3265215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は糊付機の乾燥用シリン
ダーのサイフォンパイプユニットに関するものであり、
特に蒸気送入により加熱される糊付機の乾燥用シリンダ
ー内部に挿入されたドレン抜きサイフォンパイプ周りの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来上記型式のサイフォンパイプユニッ
トを用いた糊付機の糸乾燥用シリンダーにあっては、シ
リンダー内に蒸気を送入することによりシリンダーを加
熱し、乾燥室内を走行する糸を加熱状態のシリンダーと
接触させて乾燥している。シリンダー内に送入された蒸
気はシリンダーの加熱に熱エネルギーを奪われて水滴と
なってドレンを形成する。このドレンは後続送入された
蒸気から熱を奪って乾燥効率を低下させることになるの
で、シリンダー内部から積極的に排出する必要がある。
【0003】この目的からシリンダーの中心軸外端に取
り付けたロータリージョイントを介してドレン抜きが行
われる。すなわち図10、図11に示すように、従来ド
レン抜きはシリンダー1の中心軸3に内挿されたドレン
抜きパイプ5とその内端に接続されたサイフォンパイプ
9により行なわれ、蒸気の送入は中心軸3内のドレン抜
きパイプ5を囲む環状路15を介して行われる。
【0004】上記のサイフォンパイプ9はヒンジ継手7
を介してドレン抜きパイプ5の内端に接続され、サイフ
ォンパイプ9の先端には吸引口12が開口している円柱
状の吸引口部材11が取り付けられている。サイフォン
パイプ9は自重によりヒンジ継手7から下傾しており、
吸引口部材11はシリンダーの内周面13近くに位置し
ている。ドレン抜きパイプ5は適宜な吸引源に接続され
ているので、これに接続された吸引口部材11はシリン
ダー1の内周面13上のドレンDを吸引してシリンダー
1外に排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の構成において、
サイフォンパイプはいわば上下方向に自由な状態でヒン
ジ継手7から下傾している。ところが糊付機の運転が高
速化してくるとシリンダー1も高速回転し、その回転に
伴いシリンダー内部のドレンDは図11に示すようにシ
リンダー1の矢印Sの方向の回転に対しその内周面13
に沿って円周方向に激しく流動する。この流動するドレ
ンDは吸引口部材11に対して押し上げる力を及ぼすの
で、吸引口部材11は内周面13上のドレンの上方に浮
き上がってしまう。この結果吸引口部材11の吸引口1
2がドレン上面から離れドレンの吸引が不完全になり、
最悪の場合には吸引不可能となる。すなわちドレンの排
出が困難または不可能となってしまうという問題があ
る。
【0006】かかる従来技術の現状に鑑みてこの発明の
目的は、蒸気送入により加熱する糊付機の乾燥用シリン
ダーにおいて、サイフォンパイプを用いてドレン排出を
行うに際して、高速運転条件下においても吸引口部材の
浮上りを抑制して、確実なドレン排出を行うことにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、吸引口部材を少なくともシリンダー内のドレンの
流動域に亙って延在させるべく、吸引口部材を三角柱状
に構成し、かつ該三角柱の一面をしてシリンダーの内周
面を指向させ、他の二面をドレン流に対向させることを
要旨とするものである。
【0008】
【作用】シリンダーの回転に伴なうドレンの流動によ
り、吸引口部材のシリンダー内周面を指向する一面には
上向きの力(B)が作用するとともに他の二面には下向
きの力(A)が作用し、この下向きの力(A)が上向き
の力(B)よりも大きくすることで、吸引口部材の浮上
りを抑制する。
【0009】すなわちこの発明にあっては、シリンダー
の回転に伴ない内周面に沿って流動するドレンの流れの
持つ力を利用して吸引口部材をドレン吸引最適位置に保
っているのである。
【0010】
【実施例】図1〜図3に示すのはこの発明のサイフォン
パイプユニットの第1の実施例であって、シリンダー内
周面13を指向する三角柱状の吸引口部材21の一面2
1Aがシリンダーの軸心方向と平行な方向に延在してい
るものである。すなわちヒンジ継手7から下傾するサイ
フォンパイプ9の先端には三角柱状の吸引口部材21が
取り付けられている。この吸引口部材21の軸心はシリ
ンダー1の軸心に平行な方向を指向している。
【0011】このような構成とした結果、シリンダーが
回転するとシリンダー1の内周面13近傍では図4に示
すようにドレンDはシリンダーの内周面13に沿って流
動し、吸引口部材21に当って上側の流れD1と下側の
流れD2とに分かれる。この上側の流れD1により吸引
口部材21には下向きの力Aが作用し、下側の流れD2
により吸引口部材には上向きの力Bが作用する。すなわ
ち全体としては吸引口部材21にはこの2個の力A、B
の合力が作用する。したがって吸引口部材21の浮上り
を抑制するにはA>Bに設定すればよい。
【0012】ここで下向きの力Aの大きさは吸引口部材
21のシリンダー内周面を指向する面21Aと他の面2
1Bとの会合角θによって決まってくる。すなわち力A
は上側の流れD1が吸引口部材21の上側の面21Bに
及ぼす圧力Pの垂直分力で与えられる。この力Aは力学
的にはθの角度が45度のときに最大値を示すが、実際
には吸引口部材21やサイフォンパイプ9の重量及びド
レンD1とD2との流速(シリンダー1の回転速度)お
よびその流速差から発生する力等の工程条件に応じて会
合角θの値を適宜設定する。ドレンの流れD1、D2は
一旦内周面13で持ち上げられた後、重力で落下してド
レンの流れD1の上を逆流して再度ドレンの流れD1、
D2として循環することになる。しかしいずれの場合に
おいても、吸引口部材21の他の面21Bまたは21C
のいずれかで力Aが発生することになり前記の通り浮き
上がりを防止する作用をする。
【0013】なお吸引口部材21のシリンダー内周面を
指向する面21Aと他の面21Bとの会合部は必ずしも
鋭角状である必要はなく、例えば図5に示すように若干
の丸みをつけてもよい。また吸引口部材21の長さはシ
リンダー内のドレンの流動域に亙って延在していればよ
いのであって、図示のようにサイフォンパイプ9の先端
部だけに亙ってもよく、サイフォンパイプ9のほぼ全長
に亙ってもよい。
【0014】また前記の例では下向きの力Aと上向きの
力Bとの双方を利用して、前者には吸引口部材の浮上り
を抑制させ、後者には吸引口部材の沈降による内周面と
の摩擦接触を防止させている。しかしこれに代えて例え
ば吸引口部材21の沈降を規制するためのストッパーを
設置してもよい。すなわちサイフォンパイプ9の下側に
おいて適宜な固定ストッパーをシリンダーに固定させて
もよい。すなわち吸引口部材21の沈降はこのストッパ
ーとサイフォンパイプ9との当接により防止し、下向き
の力Aのみを吸引口部材21の浮上り抑制に利用するよ
うにしてもよい。
【0015】図6〜図8に示すのはこの発明のサイフォ
ンパイプユニットの第2の実施例であって、シリンダー
内周面13を指向する吸引口部材31の一面31Aがシ
リンダーの軸心方向と交差する方向に延在しているもの
である。すなわち図8に明らかなように吸引口部材31
の軸心は水平方向に対して傾斜している。
【0016】この場合にもドレンDは図9に示すように
上側の流れD1と下側の流れD2とに分かれて、それぞ
れ吸引口部材31に下向きの力Aと上向きの力Bとを作
用させるのである。吸引口部材31の水平方向に対する
傾斜の度合いは工程条件に応じて適宜設定する。
【0017】またこの発明においては、サイフォンパイ
プの軸心方向に対して吸引口部材の軸心方向を若干左右
に振るように両者を連結してもよい。また吸引口部材の
シリンダー内周面を指向する面は該内周面の曲率に会わ
せて適宜湾曲するように構成してもよい。さらに三角柱
の面会合部に丸みを付与するには、例えば鉄板などの板
材を曲げて三角柱状にするとよい。
【0018】
【発明の効果】吸引口部材の浮上りが抑制されるので、
確実なドレンの排出が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のサイフォンパイプユニットの第1の
実施例の構成を示す概略斜視図である。
【図2】同じく一部断面端面図である。
【図3】同じく一部断面側面図である。
【図4】同実施例における吸引口部材に対する力の作用
態様を示す説明図である。
【図5】吸引口部材の隣接する面の会合部の一例を示す
説明図である。
【図6】この発明のサイフォンパイプユニットの第2の
実施例の構成を示す概略斜視図である。
【図7】同じく一部断面端面図である。
【図8】同じく一部断面側面図である。
【図9】同実施例における吸引口部材に対する力の作用
態様を示す説明図である。
【図10】従来のサイフォンパイプユニットの構成を示
す一部断面側面図である。
【図11】同じく端面図である。
【符号の説明】
1 :シリンダー 3 :中心軸 5 :ドレン抜きパイプ 7 :ロータリージョイント 9 :サイフォンパイプ 11、21、31 :吸引口部材 D :ドレン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06B 23/02,15/00 D21F 5/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥用シリンダーの中心軸に内挿されたド
    レン抜きパイプにヒンジ継手を介して連結されたサイフ
    ォンパイプが下傾しており、該パイプの先端部にシリン
    ダーの内周面近くのドレンの流動域に開口部を有するド
    レン吸引口部材を有している型式であって、吸引口部材
    が三角柱状であって、少なくともシリンダー内のドレン
    の流動域に亙って延在しており、かつ該三角柱の一面が
    シリンダーの内周面を指向しており、他の二面がドレン
    流に対向していることを特徴とする糊付機の乾燥用シリ
    ンダーのサイフォンパイプユニット。
  2. 【請求項2】シリンダー内周面を指向する吸引口部材の
    前記の一面がシリンダーの軸心方向と平行な方向に延在
    していることを特徴とする請求項1に記載のサイフォン
    パイプユニット。
  3. 【請求項3】シリンダー内周面を指向する吸引口部材の
    前記の一面がシリンダーの軸心方向と交差する方向に延
    在していることを特徴とする請求項1に記載のサイフォ
    ンパイプユニット。
  4. 【請求項4】前記のサイフォンパイプの下側の位置にお
    いて、下傾するサイフォンパイプに当接する配置で、シ
    リンダー内にストッパーが固定されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかひとつに記載のサイフォン
    パイプユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109594262A (zh) * 2018-10-29 2019-04-09 蔡聪聪 一种纺织生产用纱线双面烘干装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109594262A (zh) * 2018-10-29 2019-04-09 蔡聪聪 一种纺织生产用纱线双面烘干装置
CN109594262B (zh) * 2018-10-29 2021-03-12 宣城良知知识产权服务有限公司 一种纺织生产用纱线双面烘干装置

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