JP3264945B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP3264945B2
JP3264945B2 JP18099291A JP18099291A JP3264945B2 JP 3264945 B2 JP3264945 B2 JP 3264945B2 JP 18099291 A JP18099291 A JP 18099291A JP 18099291 A JP18099291 A JP 18099291A JP 3264945 B2 JP3264945 B2 JP 3264945B2
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piezoelectric
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piezoelectric vibrator
ink
nozzle
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知明 阿部
隆寛 臼井
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Seiko Epson Corp
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印字データの入力を受け
た時点で、インク滴を飛翔させ、このインク滴により記
録用紙にドットを形成させるンクジェットヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドは、大きく分けて
3種類のものがあり、第1のものはノズルの先端にイン
クを瞬間的に気化させるヒータを設け、気化時の膨張圧
力によりインク滴を生成、飛翔させる、いわゆるバブル
ジェット型であり、また第2のものはインク室を形成す
る容器に信号により変形する圧電素子を設け、変形時に
生じる圧力によりインクを液滴として飛翔させるもの、
さらに第3のものは、インク溜部内にノズルに対向させ
て圧電素子を配設し、この圧電素子の伸縮によりノズル
領域に動圧を生じさせてインク滴を飛翔させるものであ
る。
【0003】上記第2の形式のオンデマンド型インクジ
ェットヘッドは、特開昭59ー48164号公報に示されたよ
うに、インク室を形成する容器の壁の一部に圧電素子を
設け、信号により圧電素子をたわみ変形させ生じる圧力
によってノズルからインク滴を飛翔させ、記録紙上にド
ットを形成するものである。
【0004】しかしながら、上記のオンデマンド型イン
クジェットヘッドは複数のノズルを必要とし、そのた
め、ノズルと1対1に対応して圧電振動子が必要であ
る。その際、圧電振動子は板上の基板に接合したのち、
ダイシングカット等の製造手段によって切断していた。
しかし、接合強度が圧電振動子毎に異なるなどの問題が
ある。このような問題を解消すべく、特開平3-264360号
公報には、圧電素子の複数個分のサイズを有する圧電振
動板に一端を残す様に切れ込みを入れて圧電素子を櫛歯
状に形成したインクジェット記録ヘッドが提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この記録ヘッドによれ
ば、複数個の圧電振動子の特性を均一化することができ
るものの、圧電振動子を構成する積層体の前端面、一方
の表面及び側面に接続層を形成し、積層体の側部に形成
された接続層をエッチングにより除去してから、表面に
導電パターンを形成するため、側面の圧電体層と導電体
層とが交互に積層された異層構造部のエッチングが必要
ととなり、圧電体層そのもの、及び層間にエッチング液
が作用して信頼性に不安があるという問題がある。本発
明は、このような問題に鑑みてなされたものであってそ
の目的とするところは、複数個の圧電振動子の特性を均
質化するとともに、信頼性の高いインクジェット式印字
ヘッドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、ノズルを有するノズル形成
基板と、前記ノズルの各々に1対1に接続して配置され
た圧力発生室を備え、圧電振動子により前記圧力発生室
の容積を変化させて前記ノズルからインク滴を吐出させ
るインクジェットヘッドにおいて、圧電材料と、内部電
極とを交互に積層するとともに、前記内部電極に接続
し、かつ一方の端面から一方の表面に連続する外部電極
と、他方の端面から他方の表面に連続する外部電極とを
相互が電気的に分離した状態で形成されたバルク材を、
非振動領域側を残すように櫛歯状に歯割して前記外部電
極を選択的に除去して前記圧電振動子が構成され、前記
外部電極への信号供給により前記各圧電振動子を独立に
駆動するようにした。
【0007】
【作用】圧電振動子の側面に対するエッチングが不要と
なるため、圧電材料と内部電極との異層領域がエッチン
グ液に晒されることがなく、信頼性を確保できる。
【0008】
【実施例】そこで、以下に本発明の詳細を実施例に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本発明のインクジェット
ヘッドを搭載したプリンタの一実施例を示すものであっ
て、記録媒体1は送りローラー2,3の押圧によりプラ
テン4に捲き付けられて、矢印5の方向に搬送される。
ガイド軸6,7に案内されtげプラテン4の軸に平行に
移動するキャリッジ8は、記録媒体1との対向面側に本
発明が特徴とするインクジェットヘッド9が搭載されて
おり、矢印10の方向に移動しつつ各々のノズルからイ
ンク滴を吐出して記録媒体1にインク像を形成する。
【0009】図2は、本発明のインクジェットヘッドの
一実施例を示すものであって、キャビティ形成部材36
には圧力発生室32が設けられ、それを密封するように
フィルム31が固定されている。フィルム31上には押
圧部材30が設けられ、圧電振動子20の先端が押圧部
材30に密着して接合されている。キャビティ36の他
方の面にはノズル形成基板33が接合されていて、圧力
発生室32に連通するようにノズル34が形成されてい
る。
【0010】このような構成により、共通のインク室3
8(図8)からインク供給口35を経由して圧力発生室
32にインク51が流れ込み、圧電振動子20の変位に
より加圧されてノズル34からインク滴が吐出する。
【0011】図3は、圧電振動子20の一実施例を示す
ものであって、チタン酸・ジルコン酸鉛等の圧電材料2
3と内部電極21、21’とが交互に積層された積層構
造として構成されている。内部電極21に接続するよう
に外部電極22が、また内部電極21’に接続するよう
に外部電極22’が側面と、端面に形成されている。こ
の圧電材料23は矢印60の方向に強い電界を印加して
予め分極されている。
【0012】これにより、図4に示すように各外部電極
22、22’に充電スイッチ41を閉じて、電極21、
21’間に矢印61の方向に電界を作用させると、圧電
材料23は圧電定数d31の圧電逆効果によって矢印6
2の方向に縮む。
【0013】そして図5のように充電スイッチ41を開
いてから、放電スイッチ42を閉じて各外部電極22、
22’を導通させて電荷を放電させると、圧電材料23
は矢印63の方向に伸びて元の状態に戻る。
【0014】このように構成された圧電振動子20を加
圧手段とするインクジェットヘッドは、図6に示すよう
にあらかじめ充電スイッチ41を閉じ、圧電材料23に
電界を印加すると、圧電振動子20が矢印64の方向に
変位して、加圧部材30を介してフィルム31をたわま
せた状態で静止する。
【0015】図7に示すように充電スイッチ41を開
き、同時に放電スイッチ42を閉じると、電荷が放電し
て圧電振動子20は矢印65の方向に変位する。これに
よって、加圧部材30が圧電振動子20に押されるか
ら、フィルム31はたわみ、圧力発生室32のインク5
1が加圧されてインク滴50としてノズル34から吐出
する。
【0016】その後、図6に示すように放電スイッチ4
2を開き、充電スイッチ41を閉じて、圧電振動子20
を矢印64の方向に収縮させて次回のインク滴の吐出に
備える。
【0017】このように構成された圧電振動子20は、
図8に示したようにケース37によりその不活性部27
を長さL2に渡って固定され、また活性部26はケース
37との間にギャップg1を確保して保持される。
【0018】本発明においては、複数の圧電振動子20
は、図9に示したように圧電振動板のバルク材24(図
10)に不活性部27側に連続部を形成するように切込
み25を形成することにより、一部が連続する櫛歯状に
形成されている。
【0019】すなわち、バルク材24から切込み25に
よって櫛歯状に切り出され、長さL1の棒形状を成して
いる。外部電極22は複数の圧電振動子20に1対1に
対応して配設されている。各々の外部電極22は電気的
には絶縁されていて、外部の駆動用回路と電気的に接続
される。
【0020】図10は歯割前のバルク材24で、圧電材
料23と、内部電極21、21’とを交互に積層して構
成されている。 前端側に露出する内部電極21に接続す
るように外部電極22がバルク材24の端面と一方の表
面にのみ形成され、また内部電極21’に接続するよう
に外部電極22’がバルク材24の他方の面に形成され
ている。
【0021】このバルク材24は、図11に示すように
ダイシングカッター70によって圧電振動子20のサイ
ズにあわせて図12に示すように不活性部側を残すよう
に切込み25が入りられる。このような切込み25を複
数回、繰り返すことにより、図13に示したように不活
性部で連続した複数の圧電振動子20が形成できる。
【0022】そして、最後にエッチング処理等によって
外部電極22を図9に示すように少なくとも各圧電振動
子20毎に分離するように選択的に除去することによ
り、各々の圧電振動子20に対して独立に駆動信号を供
給できる。
【0023】もとより、バルク材24の表面に一様に形
成された外部電極22を選択的に除去するため、活性部
側を内部電極と同一の材料により、また不活性部側を蒸
着等により他の材料で形成するものに比較して、異種材
料の接合部が存在しない分だけ信頼性が向上する。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
電振動子の圧電材料と内部電極との異層領域がエッチン
グ液に晒されることがなく、信頼性を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドを搭載したプリ
ンタの一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明のインクジェットヘッドの一実施例を示
す縦断面図である。。
【図3】同上インクジェットヘッドに使用する圧電振動
子の一実施例を示す図である。
【図4】同上圧電振動子の収縮工程を示す図である。
【図5】同上圧電振動子の伸長工程を示す図である。
【図6】同上インクジェットヘッドの圧力発生室膨張工
程を示す図である。
【図7】同上インクジェットヘッドの圧力発生室収縮工
程を示す図である。
【図8】圧電振動子の固定状態を示す斜視図。
【図9】同上圧電振動子の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図10】同上圧電振動子を構成する加工前のバルク材
の一実施例を示す斜視図。
【図11】バルク材の歯割工程を示す図である。
【図12】歯割工程により形成された溝を示す図であ
る。
【符号の説明】
9 インクジェットヘッド 20 圧電振動子 21、21’ 内部電極 22、22’ 外部電極 23 圧電材料 24 バルク材 25 切込み 26 活性部 27 不活性部 28 固定端部 32 圧力発生室 35 インク供給口 38 共通のインク室 70 ダイシングカッター

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを有するノズル形成基板と、前記
    ノズルの各々に1対1に接続して配置された圧力発生室
    を備え、圧電振動子により前記圧力発生室の容積を変化
    させて前記ノズルからインク滴を吐出させるインクジェ
    ットヘッドにおいて、 圧電材料と、内部電極とを交互に積層するとともに、前
    記内部電極に接続し、 かつ一方の端面から一方の表面に連続する外部電極と、
    他方の端面から他方の表面に連続する外部電極とを相互
    が電気的に分離した状態で形成されたバルク材を、非振
    動領域側を残すように櫛歯状に歯割して前記外部電極を
    選択的に除去して前記圧電振動子が構成され、前記外部
    電極への信号供給により前記各圧電振動子を独立に駆動
    するインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記外部電極がエッチングにより選択的
    に除去されている請求項1に記載のインクジェットヘッ
    ド。
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JP3248486B2 (ja) * 1998-06-02 2002-01-21 日本電気株式会社 インクジェット記録ヘッド及びその製造方法
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US6947201B2 (en) * 2003-12-08 2005-09-20 Xinetics, Inc. Transverse electrodisplacive actuator array

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