JP3264451B2 - 瞬時電流制御型pwmインバータ - Google Patents

瞬時電流制御型pwmインバータ

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JP3264451B2 JP19161592A JP19161592A JP3264451B2 JP 3264451 B2 JP3264451 B2 JP 3264451B2 JP 19161592 A JP19161592 A JP 19161592A JP 19161592 A JP19161592 A JP 19161592A JP 3264451 B2 JP3264451 B2 JP 3264451B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、3相電動機を駆動す
るためのインバータに係り、特に電力逆変換器を構成す
る半導体スイッチング素子のスイッチング損失を低減さ
せた瞬時電流制御型PWMインバータに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の瞬時電流制御型PWMイン
バータのブロック構成図である。図7に示した瞬時電流
制御型PWMインバータ101は、電圧形PWMインバ
ータに電流制御系を設けたもので、各相の電流指令IU
*,IV*,IW*と電流検出器102U,102V,
103Wで検出した各相の電流iu,iv,iwとの差
を演算回路103U,103V,103Wで求め、求め
た差をスイッチング制御手段104内の各ヒステリシス
・コンパレータ104U,104V,104Wへ供給し
て、各ヒステリシス・コンパレータ104U,104
V,104Wの出力に基づいて電力逆変換器105内の
各相のトランジスタをスイッチング駆動することで、3
相電動機106の各巻線へ供給される電流が指令値に追
従するよう制御するものである。符号107は直流電源
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の瞬時電流制御型
PWMインバータ101では、各相の電流指令IU*,
IV*,IW*と電動機106へ実際に供給されている
電流との差を監視して、電力逆変換器105内の各相の
トランジスタを独立にオン・オフ制御しているため、不
必要なスイッチングが生ずる可能性がある。実際には2
つの相の電流値が決まれば他の1相の電流は決定される
ので、同時にスイッチングするのは2相で充分である。
このように従来の瞬時電流制御型PWMインバータ10
1では、3相交流電圧の全周期に亘ってスイッチングを
行なう構成であるから、電力逆変換器105内の各相の
スイッチング素子のスイッチング損失が継続的に発生し
ている。
【0004】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は電力逆変換器を構成するス
イッチング素子のスイッチング損失を低減させることの
できる瞬時電流制御型PWMインバータを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る瞬時電流制御型PWMインバータは、
WM変調によって脈動が生じている電圧信号から該脈動
分を除去した電圧信号を生成するフィルタ手段を備え、
各相の供給電圧を検出する電圧検出手段と、各相の電圧
検出出力に基づいて最も電圧が低い相を選択する相電圧
比較手段と、選択された相の電圧が最も低いと検出され
る期間の両端からフィルタ手段における入出力信号遅延
時間分をそれぞれ除いた期間だけ選択された相に対応す
る正極側のスイッチング素子を非導通状態に、選択され
た相の負極側のスイッチング素子を導通状態へ保持する
PWMスイッチング停止手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0006】請求項2に係る瞬時電流制御型PWMイン
バータは、選択された相の電圧最も高いと検出される
期間の両端からフィルタ手段における入出力信号遅延時
間分をそれぞれ除いた期間だけ選択された相に対応する
正極側のスイッチング素子を導通状態に、選択された相
負極側のスイッチング素子を非導通状態へそれぞれ保
持するPWMスイッチング停止手段を備えたことを特徴
とする。
【0007】 なお電圧検出手段は、速度指令または3
相電動機の実際の回転速度に応じてPWMスイッチング
停止の期間を異ならしめるよう構成するのが望ましい。
【0008】
【作用】請求項1および2に係る瞬時電流制御型PWM
インバータは、3相電動機の各相に供給される電圧を検
出し、最も低い相または最も高い相に対応する正極側お
よび負極側のスイッチング素子のPWMスイッチング動
作を停止させるので、この期間はスイッチング素子のス
イッチング損失が発生しない。1相のPWMスイッチン
グを停止させても他の2相がPWMスイッチング制御さ
れていれば、3相電動機へ指令電流に対応する電流を供
給することができる。
【0009】 なお、3相電動機の各相に供給される電圧
は脈動しているので、フィルタ手段を用いて脈動線分を
除去した電圧信号を抽出して、各相の電圧比較を行な
う。フィルタ手段は入出力遅延時間を有するので、3相
電動機に実際に供給されている電圧と相電圧比較手段に
入力される電圧とが異なりる。このため、電圧検出手段
の出力を単に比較しただけでは、電圧の最も高いまたは
低い相の選択期間にずれを生じる。スイッチング動作を
停止させるタイミングがずれると、3相電動機へ供給さ
れる電流波形が歪んでしまう。そこで、フィルタ手段の
遅延時間に応じた電圧を補正して判定することで、選択
期間のずれをなくすことができる。
【0010】 また、フィルタ手段の遅延時間が一定であ
っても、3相交流の周波数が変化すれば補正すべき電圧
が異なってくる。そこで、速度指令または3相電動機の
実際の回転速度に基づいて補正量を調節することで、選
択期間のずれをなくすことができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は請求項1に係る瞬時電流制御型PW
Mインバータのブロック構成図である。請求項1に係る
瞬時電流制御型PWMインバータ1は、各相の電流指令
IU*,IV*,IW*と電流検出器2U,2V,2W
で検出した電流値との偏差を求める演算手段3U,3
V,3Wと、各相の偏差出力ΔU,ΔV,ΔWに基づい
てスイッチング制御信号UP,UN,VP,VN,W
P,WNを生成して出力するスイッチング制御手段4
と、電力逆変換器5と、直流電源6と、3相電動機Mの
各相に供給されている電圧を検出する電圧検出手段7
と、各相間の電圧を比較して電圧が最も低い相を選択す
るための相電圧比較手段8と、3相電動機Mの出力軸の
回転位置もしくは回転数を検出するためのエンコーダ9
と、エンコーダ9の出力9aに基づいて3相電動機Mの
回転速度を検出する回転速度検出手段10とからなる。
【0012】 スイッチング制御手段4は、各相毎に設け
られたヒステリシス・コンパレータHU,HV,HW
と、同じく各相毎に設けられたPWMスイッチング停止
手段41,42,43とを備える。
【0013】 各ヒステリシス・コンパレータHU,H
V,HWは、各偏差出力ΔU,ΔV,ΔWが予め設定さ
れた第1のしきい値を超えると電力逆変換器5内の正極
側の各スイッチング素子5a,5c,5eのオン・オフ
を制御するための各信号up,vp,wpをHレベル、
負極側の各スイッチング素子5b,5d,5fのオン・
オフを制御するための各信号un,vn,wnをLレベ
ルにする。また、各偏差出力ΔU,ΔV,ΔWが予め設
定された第2のしきい値(第1のしきい値よりも小さな
値)以下になると各信号の論理レベルを反転するよう構
成している。
【0014】 PWMスイッチング停止手段41,42,
43は、相電圧比較手段8の各比較出力UL,VL,W
LがLレベルの場合、ヒステリシス・コンパレータH
U,HV,HWの出力信号up,un,vp,vn,w
p,wnの論理レベルをそのままスイッチング制御信号
UP,UN,VP,VN,WP,WNとして出力する
が、相電圧比較手段8の各比較出力UL,VL,WL
Hレベルの場合、正極側のスイッチング素子を駆動する
ための信号UP,VP,WPをLレベルに保持し、負極
側のスイッチング素子を駆動するための信号UN,V
N,WNをHレベルに保持するよう構成している。な
お、図1では各PWMスイッチング停止手段41,4
2,43を、論理和回路、論理積回路、論理反転回路を
用いて構成した例を示している。
【0015】 図2は電圧検出手段の一具体例を示すブロ
ック構成図である。電圧検出手段7は、3相電動機Mに
供給されている各相の電圧VU,VV,VWを電子回路
で取り扱いやすい電圧に減衰される減衰器71U,71
V,71Wと、各相に供給されている電圧VU,VV,
VWの脈動成分を除去するためのフィルタ手段72U,
72V,72Wと、3相電動機Mへ供給している3相交
流電圧の平均値を検出する平均電圧検出手段73とを備
える。減衰器71U,71V,71Wは、演算増幅器O
Pを用いて、各相の印加電圧VU,VV,VWと3相電
動機Mの中点電圧または直流電源6の中点電圧VNとの
差電圧を入力抵抗RIと帰還抵抗RFとの比で減衰させ
た電圧VVN,VUN,VWNをそれぞれ出力する。
【0016】 フィルタ手段72U,72V,72Wは、
演算増幅器OPと2組の抵抗,コンデンサを用いた2次
ローパスフィルタで構成しており、脈動成分を除去した
電圧検出出力VVA,VUA,VWAをそれぞれ出力す
る。
【0017】 平均電圧検出手段73は、各相へ供給電圧
VU,VV,VWを全波整流し、平滑化して得た平均電
圧出力VEを出力するよう構成している。
【0018】 図3は相電圧比較手段の一具体例を示すブ
ロック構成図である。相電圧比較手段8は、各相の電圧
差を求める相間電圧差演算手段8a,8b,8cと、各
相間電圧差演算手段8a,8b,8cから出力されるU
相とV相の差電圧信号8d,V相とW相の差電圧信号8
e,W相とU相の差電圧信号8fとに基づいて最も電圧
の低い相を判定する判定手段8gと、この判定手段8g
へ2種類の判定基準電圧VTH1,VTH2を供給する
判定基準電圧生成手段8hとを備える。
【0019】 判定手段8gは6個の電圧比較器CP1〜
CP6と、3個のノア回路で構成している。判定基準電
圧生成手段8hは、平均電圧出力VEならびに3相電動
機Mの回転数に係る信号MSをそれぞれ対応するデジタ
ル信号へ変換するD/A変換器と、D/A変換された平
均電圧信号ならびに回転数信号をアドレスとして予め登
録した2種類の判定基準電圧VTH1,VTH2を出力
する変換テーブル等を備える。
【0020】 図4はフィルタ手段の信号遅延時間による
影響を示す説明図である。図4(a)は3相電動機Mの
各相へ実際に供給されている電圧波形を、図4(b)は
フィルタ手段72U,72V,72Wの出力波形を示
す。図4に示すようにフィルタ手段を72U,72V,
72W介して脈動成分を除去した電圧信号VUA,VV
A,VWAに基づいて電圧の最も低い相を検出すると、
検出期間にずれを生ずる。
【0021】 図5はフィルタ手段の信号遅延の影響を補
正する手法の説明図である。図5はU相が最も低い電圧
となる期間について示したもので、(a)は3相電動機
Mの各相へ実際に供給されている電圧波形を、(b)は
フィルタ手段の出力波形を示す。フィルタ手段の遅延時
間に応じた電圧Vtdだけ他の相の電圧を補正しておい
て比較することで、最も低い区間でないのに最も低いと
判断するのを防止することができる。例えばU相が最も
低い区間を切り出すには、VU<VV−Vtd,VU<
VW−Vtdの期間を検出すればよい。
【0022】 単純にフィルタ手段の出力で判断すると、
図4(b)に示す期間Aは実際にはU相が最も低い電圧
であるが、U相が最も低い期間と判断できない。期間B
はU相が最も低くそれを正しく判断できる。期間CはU
相が最も低い電圧ではないのにU相が最も低いと判断し
てしまう。ここで、期間Cが存在すると波形が歪むた
め、このような期間を除く必要がある。そこで、最も簡
単な方法としてフィルタ手段を介した電圧検出出力で最
も低いと検出される期間をフィルタの遅延時間td分だ
けけずってしまう方法をとる。具体的には、図4(b)
の期間Bの始りから期間Dを考える。そして、点線と電
圧検出出力VWAが交わる点とVUAとの差(期間Bと
期間Cとの境界線での差)の電圧Vtd分だけ補正した
状態でU相が最も低い期間を検出する。したがって、こ
の方法では実際にスイッチングが停止する期間が2×t
dだけ短くなる。
【0023】 フィルタの遅延時間が一定であっても、3
相電動機Mへ供給している交流電圧の電圧値や周波数が
異なると補正すべき電圧Vtdが変化する。そこで、各
種の運転条件における補正電圧Vtdを予め測定し、そ
の測定結果をROMテーブルとして格納したものを判定
基準電圧生成手段8h内に設けることで、正確な期間検
出を行なうようにしている。なお、2種類の判定基準電
圧VTH1,VTH2を設けたのは、検出動作の安定化
を図るための不感帯を設けるためである。
【0024】 なお、この実施例では2相間の差電圧を求
め、その差電圧と各判定基準電圧VTH1,VTH2と
を比較する構成を示したが、対象とする相(例えばU
相)の電圧を先に補正しておいて(例えばVUA−Vt
d)、他の相の電圧(例えばVVA,VVW)との大小
比較を行なう構成としてもよい。
【0025】 以上の構成であるから請求項1に係る瞬時
電流制御型インバータ1は、3相電動機Mへ供給される
各相の電圧を電圧検出手段7で検出し、相電圧比較手段
8は電圧が最も低い相を選択しその相に対応する比較出
力UL,VL,WLをHレベルにするので、この比較出
力UL,VL,WLに基づいてPWMスイッチング停止
手段41,42,43は電圧が最も低い相のPWMスイ
ッチングを停止し、電圧が他の相よりも低くなっている
間は、その相に対応する正極側のスイッチング素子5
a,5c,5eをオフ状態、負極側のスイッチング素子
5b,5d,5fをオン状態に保持する。
【0026】 したがって、電圧が他の相よりも低くなる
期間はその相のスイッチング素子のPWMスイッチング
が停止され、他の2つの相のPWMスイッチングによっ
て、各相の電流指令IU*,IV*,IW*に応じた電
流制御がなされる。従来のインバータでは1周期の全期
間に亘ってスイッチングを繰り返しているが、この発明
に係るインバータでは1周期の内約1/3の期間はスイ
ッチングを停止するので、スイッチングに伴うスイッチ
ング損失を低減させることができる。
【0027】 図6は請求項2に係る瞬時電流制御型PW
Mインバータのブロック構成図である。請求項2に係る
瞬時電流制御型PWMインバータ11は、電圧検出手段
7の電圧検出出力VUA,VVA,VWAに基づいて電
圧の最も高い相を検出する相電圧比較手段18を備える
とともに、相電圧比較手段18の出力UH,VH,WH
に基づいて電圧が最も高い相のPWMスイッチングを停
止させ、その相の正極側のスイッチング素子5a,5
c,5eをオン状態に、負極側のスイッチング素子5
b,5d,5fをオフ状態へ保持するPWMスイッチン
グ停止手段51,52,53を備えたものである。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および2に
係る瞬時電流制御型PWMインバータは、1相の電圧が
他の相の電圧よりも低いまたは高い期間は、その相のス
イッチング素子のスイッチング動作を停止させる構成と
したので、PWM変調信号に基づいて電力逆変換器を構
成するスイッチング素子を全周期に亘ってスイッチング
制御する従来のものと比較して、スイッチング素子のス
イッチング損失を略1/3低減することができる。
【0029】 また、 PWM変調によって脈動が生じてい
る電圧信号を入力とし脈動分を除去した電圧信号を生成
するためのフィルタ手段の入出力信号遅延時間によって
生ずる検出電圧の実際値とのずれ分の補正を含めて最も
電圧の低い相または最も電圧の高い相を選択する構成と
したので、電圧の最も低いまたは高い期間を正確に検出
することができる。
【0030】 請求項に係る瞬時電流制御型PWMイン
バータは、速度指令または3相電動機の実際の回転速度
に基づいてフィルタ手段の入出力信号遅延時間によって
生ずる検出電圧の実際値とのずれ分の補正量を異ならし
める構成としたので、電圧の最も低いまたは高い期間を
各種の運転状態において正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る瞬時電流制御型PWMインバー
タのブロック構成図
【図2】電圧検出手段の一具体例を示すブロック構成図
【図3】相電圧比較手段の一具体例を示すブロック構成
【図4】フィルタ手段の信号遅延時間による影響を示す
説明図
【図5】フィルタ手段の信号遅延の影響を補正する手法
の説明図
【図6】請求項2に係る瞬時電流制御型PWMインバー
タのブロック構成図
【図7】従来の瞬時電流制御型PWMインバータのブロ
ック構成図
【符号の説明】
1,11 瞬時電流制御型PWMインバータ 2 電流検出器 4 スイッチング制御手段 5 電力逆変換器 5a〜5f スイッチング素子 6 直流電源 7 電圧検出手段 8,18 相電圧比較手段 9 エンコーダ 10 回転速度検出手段 41,42,43,51,52,53 PWMスイッチ
ング停止手段 M 電動機
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00 H02M 7/42 - 7/98

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相電動機の各相へ実際に供給される電
    流と指令電流とを比較し、その比較出力に基づいて3相
    ブリッジ接続された各スイッチング素子を導通・非導通
    をPWM制御する瞬時電流制御型PWMインバータにお
    いて、PWM変調によって脈動が生じている電圧信号から該脈
    動分を除去した電圧信号を生成するフィルタ手段を備え
    た、 各相の供給電圧を検出する電圧検出手段と、 前記
    各相の電圧検出出力に基づいて最も電圧が低い相を選択
    する相電圧比較手段と、前記選択された相の電圧が最も低いと検出される期間の
    両端から前記フィルタ手段における入出力信号遅延時間
    分をそれぞれ除いた期間だけ前記 選択された相に対応す
    る正極側のスイッチング素子を非導通状態に、前記選択
    された相の負極側のスイッチング素子を導通状態へ保持
    するPWMスイッチング停止手段と、 を備えたことを特徴とする瞬時電流制御型PWMインバ
    ータ。
  2. 【請求項2】 3相電動機の各相へ実際に供給される電
    流と指令電流とを比較し、その比較出力に基づいて3相
    ブリッジ接続された各スイッチング素子を導通・非導通
    をPWM制御する瞬時電流制御型PWMインバータにお
    いて、PWM変調によって脈動が生じている電圧信号から該脈
    動分を除去した電圧信号を生成するフィルタ手段を備え
    た、 各相の供給電圧を検出する電圧検出手段と、 前記
    各相の電圧検出出力に基づいて最も電圧が高い相を選択
    する相電圧比較手段と、前記選択された相の電圧が最も高いと検出される期間の
    両端から前記フィルタ手段における入出力信号遅延時間
    分をそれぞれ除いた期間だけ前記 選択された相に対応す
    る正極側のスイッチング素子を導通状態に、前記選択さ
    れた相の負極側のスイッチング素子を非導通状態へ保持
    するPWMスイッチング停止手段と、 を備えたことを特徴とする瞬時電流制御型PWMインバ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記電圧検出手段は、速度指令または3
    相電動機の実際の回転速度に応じて前記PWMスイッチ
    ング停止の期間を異ならしめるよう構成したことを特徴
    とする請求項1又は2記載の瞬時電流制御型PWMイン
    バータ。
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