JP3264013B2 - 膜分離装置 - Google Patents

膜分離装置

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JP3264013B2
JP3264013B2 JP01594293A JP1594293A JP3264013B2 JP 3264013 B2 JP3264013 B2 JP 3264013B2 JP 01594293 A JP01594293 A JP 01594293A JP 1594293 A JP1594293 A JP 1594293A JP 3264013 B2 JP3264013 B2 JP 3264013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆浸透膜、限外濾過
膜、精密濾過膜等の分離膜を有する平膜モジュールを容
器内の原液中に浸漬して処理液を取り出す膜分離装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】平膜モジュールを容器内の原液中に浸漬
する従来の膜分離装置としては、本願出願人が提案した
特開平1−29313号公報に記載のものが公知であ
る。この従来の膜分離装置は、図7に示すように、容器
1の内部に、平膜2a,2bを有する単位モジュール3
…を所定の間隔を空けて同じ高さで複数配置して平膜モ
ジュール4を構成し、各単位モジュール3の集水管5に
接続したヘッダー管6に処理液回収管7を接続し、処理
液回収管7の途中に設けたポンプの作動により処理液を
取り出すように構成されている。この様な構成からなる
膜分離装置は、原液の水深にもとづく水頭差を利用して
低エネルギーで膜分離でき、濾過操作を間欠的に繰り返
したり、曝気管8から曝気エアを送り込むことにより膜
面に付着するゲル状物の成長を抑止するとともに、原液
通路(膜と膜の間隔)の閉塞を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原液中
に紙片状や糸状の異物SSが混在していると、図9に示
すように、原液の流れ込む、即ち流入口に相当する単位
モジュール3…の下端部分に紙片状或は糸状の異物SS
が絡まり、原液通路10の入口を塞ぎ、遂には原液通路
10全体に汚泥が詰まり、濾過速度が著しく低下してし
まう。この様な問題を解決する手段として、原液中の紙
片状或は糸状異物SSを除去した後に膜分離することが
考えられるが、廃水などの処理の場合にはこれらの除去
を完全に行なうことは極めて困難であり、また、その除
去には大がかりな装置と多大な運転動力を必要とするの
で、現実的な解決策とは言えない。そこで、本発明は、
低動力で濾過でき、且つ、高い濾過速度を維持しつつ、
原液通路の流入口が閉塞しない膜分離装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するために開発されたもので、容器内の原液中に浸
漬する平膜モジュールを有し、平膜モジュールに接続し
た透過液回収管から処理液を取り出す膜分離装置におい
て、平膜モジュールの互いに隣合う単位モジュールの先
端部の位置を異ならせたことを特徴とする膜分離装置で
ある。
【0005】
【作用】単位モジュールの先端に紙片状或は糸状の異物
SSが絡まっても、隣合う単位モジュールの先端は位置
が異なり同一平面上にないので、先端に絡まった異物S
S同士の距離が離れており、したがって原液が流入する
間隙を確保することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1は本発明の一実施例に係る膜分離装置11
の構成を示す内部透視斜視図である。この膜分離装置1
1は、容器12の内部に平膜モジュール13を備え、こ
の平膜モジュール13の下方乃至その近傍に曝気管14
…を配置し、この曝気管14から送出される気泡により
容器12内の原液に平膜モジュール13の下方から上方
に上昇してから再び曝気管14側に下降する循環対流を
起こし、この循環流の撹拌作用により平膜モジュール1
3にゲル状物が付着することを防止している。
【0007】平膜モジュール13は、複数の単位モジュ
ール15…から構成されており、本実施例では同じ大き
さの単位モジュール15…を垂直方向に向けて所定の間
隔dで取り付けてあるが相互に隣合う単位モジュール1
5a,15bの取付高さは交互に異ならせてある。
【0008】単位モジュール15aは、図2に示すよう
に、網などからなるスペーサ16の両側に膜17,17
を張設し、両膜17,17の間に形成される透過液室1
8の上端を上集水管19aに、下端を下集水管20aに
それぞれ連通し、左右の側縁等を封止して透過液室18
内に原液が浸入しないように構成してある。そして、単
位モジュール15bも単位モジュール15aと同様の構
成であり、スペーサ16の両側に膜17,17を張設し
て間に透過液室18を形成し、透過液室18の上端を上
集水管19bに、下端を下集水管20bにそれぞれ連通
してある。
【0009】この様な構成からなる単位モジュール15
a,15b…を複数取り付けることにより平膜モジュー
ル13を構築する場合には、高い位置に配置する第1単
位モジュール15aについては、上集水管19aの一端
をシャフト21に、他端を上ヘッダー管22にそれぞれ
直接接続する。そして、上ヘッダー管22の一端に透過
液回収管23に接続し、この透過液回収管23の途中に
は吸引ポンプ24を設ける。また、この第1単位モジュ
ール15aの下集水管20aは、一端を連通管25に、
他端を下ヘッダー管26に立上げ管27を介してそれぞ
れ接続する。
【0010】一方、低い位置に配置する第2単位モジュ
ール15bについては、上集水管19bの一端をシャフ
ト21に、他端を上ヘッダー管22にそれぞれ立ち下が
り管28を介して接続する。そして、第2単位モジュー
ル15bの下集水管20bは、一端を連通管25に、他
端を下ヘッダー管26に直接接続する。
【0011】この様にして隣合う第1単位モジュール1
5aと第2単位モジュール15bの集水管19a,19
b,20a,20bを、立上げ管27や立ち下がり管2
8を介してヘッダー管22,26やシャフト21等に接
続すると、図2に示すように、隣合う第1単位モジュー
ル15aと第2単位モジュール15bの上端部分の高さ
が相違し、また、下端部分の高さも隣とは相違する。
【0012】次に、単位モジュール15の間隔dと高低
差hについて説明する。単位モジュール15a,15b
の間隔dを小さく設定すると、単位容積当りの膜面積を
大きく採れるが、間隔dを小さくすることは原液が流れ
る原液通路29を狭くすることでもあるので、この原液
通路29が閉塞する危険性が高まる。したがって、この
間隔dは分離対象液、即ち原液の組成、および運転条件
によって自ずと定まるが、概ね1〜10mmの範囲に設定
することが望ましい。また、隣合う単位モジュール15
a,15bの高低差hは、後述する異物SSの絡みを考
慮すると大きく設定することが望ましいが、大きすぎる
と単位容積当りの膜面積が小さくなってしまうので、d
≦h≦10dの範囲に設定することが望ましい。
【0013】上記した構成からなる膜分離装置11によ
り原液を処理する場合には、曝気管14から気泡を発生
させながら吸引ポンプ24を作動する。この様にする
と、図4に示すように、本実施例では平膜モジュール1
3の下方に曝気管14を配置してあるので、上昇する気
泡により平膜モジュール13の下方から上方に流れる循
環流が発生し、原液が隣合う単位モジュール15a,1
5b…の間隔d内、即ち原液通路29内を流れる。した
がって、隣合う単位モジュール15a,15bの下端部
分が原液通路29の流入口となる。
【0014】この状態で操作を行なうと、各単位モジュ
ール15a,15b…の膜17…を透過した処理液が透
過液室18を通って上集水管19a,19bから上ヘッ
ダー管22に集められ、この集められた処理液は吸引ポ
ンプ24の吸引作用により透過液回収管23内を通って
排出される。また、この様な操業を繰り返すと、図3に
示すように、原液中に混在している紙片状或は糸状の異
物SSが単位モジュール15a,15bの下端部分に絡
まって次第に成長する。
【0015】しかし、本発明に係る膜分離装置11にお
いては、隣合う単位モジュール15a,15bの下端部
分の位置が交互に異なっているので、各単位モジュール
15a,15bの下端部分に異物SSが絡まっても、原
液通路29の流入口として機能している隣合う単位モジ
ュール15a,15bの下端同士の間隔が付着した異物
SSによって閉塞されることはなく、原液が流入できる
間隔は確保される。したがって、各単位モジュール15
a,15bの濾過速度が大きく低下することを防止でき
る。
【0016】また、本実施例では、同じ大きさの単位モ
ジュール15a,15bを交互に高さを異ならせて取り
付けたので、下端部分の高さが異なるだけでなく、上端
部分の高さも異なる。したがって、図5に示すように、
平膜モジュール13から離れた位置に曝気管14を配設
し、平膜モジュール13の原液通路29内を上方から下
方に向けて原液を循環させる膜分離装置11に使用して
も、前記した場合と同様に、原液通路29の流入口、即
ち単位モジュール15a,15bの上端間隔が閉塞する
ことを防止する効果を発揮する。
【0017】さらにまた、容器12内に発生させる原液
の循環方向を所定時間ごとに変換する方式を採用した膜
分離装置11においても、前記した原液通路29の閉塞
防止効果を発揮させて使用することができ、しかも循環
流の方向を変えると、原液通路29の出口側の端部に絡
まっていた異物SSを原液の流れによって落下させるこ
ともできる。
【0018】要するに、本発明は、平膜モジュール13
の互いに隣合う単位モジュール15の先端部(原液通路
29の入口となる部分)の位置を原液の流れる方向に沿
って異ならせてあれば、換言すれば隣合う単位モジュー
ルの先端部が同一平面上に位置しない状態で設ければ、
原液通路29の入口閉塞防止効果を発揮することができ
る。したがって、隣合う単位モジュール15の先端の高
さを交互に換えるだけでなく、順次変化させてもよい。
【0019】また、平膜モジュール13は、上記したも
のに限定されるものではない。例えば、図6に示すよう
に、スペーサ16の両側に膜17,17を設けた単位モ
ジュール15a′,15b′…を所定の間隔dで隣合う
単位モジュールと交互に高さhだけ異ならせて複数配置
し、これら単位モジュール15a′,15b′…の左右
の側部をハウジング30,30に固定したものでもよ
い。なお、単位モジュール15a′,15b′…の上下
の縁は接着剤により封止し、また、単位モジュール15
a′,15b′…とハウジング30との接続部分もシー
ル部材や充填部材により封止し、透過液室18などの内
部に原液が浸入しないようにする。そして、この様な構
成からなる平膜モジュール13′を備える場合には、ハ
ウジング30の側面の最下部に開設した開口部31に透
過液回収管23を接続する。
【0020】上記した構成からなる平膜モジュール1
3′においても、隣合う単位モジュール15a′,15
b′の先端部の高さが交互に異なるので、前記した実施
例と同様に、各先端部分に紙片状或は糸状の異物SSが
絡まっても原液通路29の流入口を閉塞することはな
い。
【0021】なお、上記した実施例はいずれも容器12
が大気開放タイプであるが、本発明に係る膜分離装置1
1の容器12は大気に開放していない密閉タイプでもよ
い。この密閉タイプの容器12を備えた場合には、容器
12内を加圧するので、平膜モジュール13の透過液回
収管23に吸引ポンプ24を設ける必要はない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
位モジュールの先端部に異物SSが絡まっても、隣合う
単位モジュールの先端部は位置が異なっているので、原
液通路の流入口となる先端部が絡まった異物SSにより
閉塞されることがない。したがって、長時間に亙って高
い濾過速度を維持することができる。また、単位モジュ
ールの間隔を大きくすることなく原液通路の流入口の閉
塞を防止することができるので、単位容積当りの膜の面
積も減少することがなく、効率の良い膜分離装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部を透視した膜分離装置の斜視図である。
【図2】隣合う単位モジュールの高さを異ならせること
により先端部の位置を異ならせた平膜モジュールの断面
図である。
【図3】単位モジュールの先端部に異物SSが絡まった
状態における単位モジュールの断面図である。
【図4】原液が平膜モジュールの下方から上方に向けて
循環するようにした膜分離装置の側面図である。
【図5】原液が平膜モジュールの上方から下方に向けて
循環するようにした膜分離装置の側面図である。
【図6】平膜モジュールの他の実施例の一部欠截斜視図
である。
【図7】従来の膜分離装置の内部透視斜視図である。
【図8】従来の平膜モジュールの断面図である。
【図9】図8に示す平膜モジュールの単位モジュールの
先端部に異物SSが絡まった状態を示す拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
11 膜分離装置 12 容器 13 平膜モジュール 14 曝気管 15 単位モジュール 16 スペーサ 17 膜 18 透過液室 19 上集水管 20 下集水管 22 上ヘッダー管 23 透過液回収管 26 下ヘッダー管 27 立上げ管 28 立ち下がり管 29 原液通路 SS 異物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内の原液中に浸漬する平膜モジュー
    ルを有し、平膜モジュールに接続した透過液回収管から
    処理液を取り出す膜分離装置において、 平膜モジュールの互いに隣合う単位モジュールの先端部
    の位置を異ならせたことを特徴とする膜分離装置。
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