JP3263778B2 - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

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JP3263778B2
JP3263778B2 JP17639497A JP17639497A JP3263778B2 JP 3263778 B2 JP3263778 B2 JP 3263778B2 JP 17639497 A JP17639497 A JP 17639497A JP 17639497 A JP17639497 A JP 17639497A JP 3263778 B2 JP3263778 B2 JP 3263778B2
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輝也 澤田
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日本コントロール工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁ポンプに係
り、特に石油給油機に用いられる石油圧送用の電磁ポン
プに関するものである。
【0002】従来、電磁ポンプは、断続電流(50ヘル
ツ〜60ヘルツ)が電磁コイルに印加されて磁気ロッド
に生じる断続の吸磁力を利用してプランジヤ並びにピス
トンを往復動させ、吸入弁と吐出弁との協同作業にてポ
ンプ作用を行ない、流体を吸入孔から吸入し、加圧して
吐出孔より吐出させていた。このような従来の電磁ポン
プにあっては、古くは特公昭52−38243号公報に
示され、所望する50HZまたは60HZにて定格運転
が行なわれて定出力(例えば略18kg/cm2 )を得てい
た。
【0003】しかしながら、近年このような電磁ポンプ
が使用されるバーナの能力制御を行なうために、該バー
ナに供給される燃料の圧力を制御することで、燃焼制御
が行なわれている。このため、燃料を供給する電磁ポン
プにあっては、電磁コイルに印加される断続電流(パル
ス)の通電幅を制御するデューティ比制御にて能力を制
御している例が主流となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電磁ポンプの駆動波形
は図6に示すようで、例えば周波数が41.6HZ、電
圧が150Vで、パルス幅Dを2mSから6mSに変化
させ、吐出圧力を3kg/cm2 から20kg/cm2 に比例制
御している。このような駆動波形を前述のような公知の
電磁ポンプに印加するが、パルス幅Dが4mSを越える
ようなデューティ比が大きい値時に、プランジヤが磁気
ロッドに吸着してストロークが取れなくなることがたび
たび発生していた。特に、始動時に発生率が高くなって
いた。これは、電磁ポンプにあって致命的な欠陥であっ
た。
【0005】この対策として、磁気ロッドとプランジヤ
との距離を従来例のものより大きく取ることや、上ばね
の荷重を大きくして反発力を大きくする方法などが考え
られたが、両者とも電磁ポンプの能力が変わってしま
い、能力を確保する手段を新たに講じなければならず、
新たなる問題が発生してしまい採用することが出来なか
った。
【0006】そこで、この発明は、磁気ロッドにプラン
ジヤが吸着するのを防止することを目的とし、併せてポ
ンプの能力の変更を伴わない電磁ポンプを提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の電磁ポンプ
は、電磁コイルに印加されるパルス電流にて磁気ロッド
に生じる断続の磁気力にて往復動されるプランジヤ及び
吸入弁と吐出弁と協同してポンプ作用を行なう電磁ポン
プにおいて、前記磁気ロッドのプランジヤ側に非磁性材
のインシュレータを設けたことにある(請求項1)。
【0008】そして、使用されるインシュレータは金属
が用いられ、一部切欠の環状となっている(請求項2)
が、樹脂やゴムが用いられる場合には、環状であっても
問題ない(請求項3)。
【0009】このため、電磁ポンプの電磁コイルにデュ
ーティ比の大きなパルスが印加されても、プランジヤが
磁気ロッドに吸引されるが、非磁性材のインシュレータ
が両者間に介在されるようになって、プランジヤが磁気
ロッドに吸着が阻止され、該プランジヤは常時往復動さ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0011】図1において、電磁ポンプ1は、鉄などの
磁性材で形成されたケース4内に断続電流(パルス電
流)が供給される電磁コイル2を有する。この電磁コイ
ル2は、樹脂のボビン3に電線が巻回されて形成される
もので、このボビン3の上端及び下端には上板5及び下
板6が配され、前記ケース4と共に磁気回路を構成して
いる。そして、ボビン3の中央を貫通して形成された貫
通孔には、金属性で非磁性材のガイドパイプ7が嵌挿さ
れている。
【0012】前記ガイドパイプ7の上方には、磁気ロッ
ド10が配され、更にこのガイドパイプ7の下方には、
Oリング11を介してポンプ本体12に嵌挿されてい
る。前記磁気ロッド10は、鉄等の磁性材で形成され、
中心軸方向に通孔14を有し、この磁気ロッド10の略
下半分はOリング13を介して前記ガイドパイプ7と前
記ボビン3に嵌挿され、上半分は前記ケース4より外部
に突出しており、この部分が吐出継手10aとなってお
り、該吐出継手10a側の通孔14は吐出孔14aとな
っている。
【0013】プランジヤ16は、鉄などの磁性材によっ
て略円筒状に形成されたもので、上ばね17と下ばね1
8によって前記ガイドパイプ7内に形成のプランジヤ作
動室19内に摺動自在に支持される。また、このプラン
ジヤ作動室19は、プランジヤ16によって上ばね室1
9aと下ばね室19bとに分けられ、両室19a,19
bは、該プランジヤ16の軸方向に形成の縦孔20にて
連通されている。
【0014】ピストン21は、その上端が前記したプラ
ンジヤ16の下部に固着され、その下端は、ポンプ本体
12に形成の孔にOリング22を介して嵌挿された円筒
状のシリンダ23内に挿入され、前記プランジヤ16の
往復動に伴って往復動される。なお、シリンダ23はO
リング22を介してポンプ本体12に支えられると共
に、前記下ばね18の下端をその外周方向に環状に形成
されたフランジ24によって支持している。
【0015】ポンプ室25は、ポンプ本体12と前記ピ
ストン21の先端によって画成される空間で、前記ピス
トン21の往復動によってその容積を変化させ、図示し
ない吸入弁と吐出弁と協同してポンプ作用を行なうもの
である。詳述すれば、ピストン21が上昇してポンプ室
25内が負圧となると、吸入弁が開いて吸入孔26から
流体(燃焼)を吸い込み、またピストン21が下降して
ポンプ室25の容積が減少し、ポンプ室25が正圧とな
ると吐出弁を開けて前記流体を吐出するものである。
【0016】この吐出弁から吐出された流体は、図示し
ない通路を経て前記プランジヤ作動室19内に流れ込
み、その通路の途中に吐出圧の脈動を防止するアキュー
ムレータ27が設けられている。
【0017】上述のような構成における電磁ポンプ1
は、例えば41.6HZのパルス電流が電磁コイル2に
印加され、電磁コイル2が励磁されると、ケース4、上
板5、磁気ロッド10、プランジヤ16、下板6による
磁気回路が構成され、プランジヤ16は上ばね17に抗
して磁気ロッド10方向へ吸引され変位される。そし
て、プランジヤ16の上方への変位により上ばね17が
圧縮されて、該上ばね17に反発エネルギーがためられ
る。この際、同時にピストン21も上方へ変位し、ポン
プ室25内に吸入弁を開けて流体を吸い込む。
【0018】そして、電磁コイル2の磁力が消磁する
と、上ばね17の反発力にてプランジヤ16は下方へ変
位され、これに伴いピストン21も下方へ変位しポンプ
室25内の流体を加圧し、吐出弁を開けて流体をプラン
ジヤ作動室19内へ送り出す。このような動作の繰り返
しで、例えば毎秒41.6回振動(41.6HZの場
合)し、ピストン21も共に往復動するため、吸入弁と
吐出弁とによりポンプ作用を行ない、流体を吸入孔26
から吸入し、吐出孔14aより吐出させている。
【0019】次に、この発明に係る部分について説明す
ると、図1のみならず図2乃至図4において、磁気ロッ
ド10は前述のように、中心の軸方向に通孔14が形成
され、該通孔14の途中に絞り31が設けられ、最上端
に吐出孔14aが形成されている。この磁気ロッド10
の外周中程には、つば32が形成され、該つば32の外
側が吐出継手10aとなっていると共に、該つばの外側
でケース4が係合され、その内側で図2のA部に前記上
板5が、そしてB部で前記ボビン3が、それからC部で
前記ガイドケース7がそれぞれ当接され、前記C部にあ
っては、Oリング11の収納用の環状溝33が形成さ
れ、D部にあっては前述のC部の直径のL分だけ小径と
なっており、前記C部との間に段部34が形成されて下
記するインシュレータ装着部37となっている。このD
部では、前記ガイドパイプ7と接触されていず、適宜な
隙間を有している。最下端のE部は、更に小径となって
前記上ばね17のばね受35となっている。
【0020】前記磁気ロッド10のインシュレータ装着
部37には、ステンレス、銅などの非磁性材より成るイ
ンシュレータ39が嵌着されている。このインシュレー
タ39は図3,図4にも示すように、中心に孔41を持
つ環状体で、一部切欠40が形成されていもので、当然
ながら非磁性材であるから、磁化されないが電力が生じ
るのを防ぐ目的で前述したごとく一部切欠40が存在す
る。
【0021】このインシュレータ39により磁気ロッド
10に吸引されるプランジヤ16は、デューティ比の大
きなパルスとなっても、電磁コイル2の消励(パルスO
FF)時には、吸着力が持続できず、該プランジヤ16
は磁気ロッド10に吸着されたままとなることはない。
即ち、プランジヤ16は、継続して往復動されるもので
ある。
【0022】また、インシュレータ39が装着される磁
気ロッド10のD部+E部との長さは、今までの電磁ポ
ンプ(従来例)と変わらず、従ってポンプの能力の変更
も生じない。
【0023】更に、インシュレータ39は、図5に示す
ように、樹脂やゴムの場合には環状となっている。即
ち、前述の実施の形態と異なり、一部切欠はない。これ
は当然ながら電力が生じることがないからである。
【0024】なお、磁気ロッド10は、磁気ロッドと吐
出継手とに分けられた構成の従来例である例えば、特開
平6−330855号公報に示す電磁ポンプにも適用で
きること当然である。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、磁気
ロッドに装着されたインシュレータにより、プランジヤ
が磁気ロッドに吸引されるが、吸着されることはなくな
り、プランジヤは常時往復動される。そして、磁気ロッ
ドの構成は今まで通りであり、何らのポンプ能力の変更
も生じないなどの効果をを奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】インシュレータが装着された磁気ロッドの断面
図である。
【図3】インシュレータの平面図である。
【図4】同上の断面図である。
【図5】他の実施の形態のインシュレータで、平面図で
ある。
【図6】パルス波形図である。
【符号の説明】
1 電磁ポンプ 2 電磁コイル 7 ガイドパイプ 10 磁気ロッド 12 ポンプ本体 14a 吐出孔 16 プランジヤ 17 上ばね 18 下ばね 21 ピストン 23 シリンダ 25 ポンプ室 31 絞り 32 つば 33 環状溝 34 段部 37 インシュレータ装着部 39 インシュレータ 40 一部切欠 41 孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルに印加されるパルス電流にて
    磁気ロッドに生じる断続の磁気力にて往復動されるプラ
    ンジヤ及び吸入弁と吐出弁と協同してポンプ作用を行な
    う電磁ポンプにおいて、 前記磁気ロッドのプランジヤ側に非磁性材のインシュレ
    ータを設けたことを特徴とする電磁ポンプ。
  2. 【請求項2】 インシュレータは金属が用いられ、一部
    切欠の環状となっていることを特徴とする請求項1記載
    の電磁ポンプ。
  3. 【請求項3】 インシュレータは樹脂やゴムが用いら
    れ、環状となっていることを特徴とする請求項1記載の
    電磁ポンプ。
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