JP3262437B2 - コネクタの絶縁構造及び電磁アクチュエータのコネクタ接続部における絶縁構造 - Google Patents

コネクタの絶縁構造及び電磁アクチュエータのコネクタ接続部における絶縁構造

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JP3262437B2 JP34331193A JP34331193A JP3262437B2 JP 3262437 B2 JP3262437 B2 JP 3262437B2 JP 34331193 A JP34331193 A JP 34331193A JP 34331193 A JP34331193 A JP 34331193A JP 3262437 B2 JP3262437 B2 JP 3262437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタの絶縁構造に
係り、特に、コネクタが取り付けられる装置との間にお
ける絶縁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁弁は、例えば、油圧制御装置などに
用いられるが、近年、油圧制御装置の電子化が進むに伴
い、高い耐水性が求められつつあり、従来の耐水性では
満足されない状況になりつつある。すなわち、図2に示
された電磁弁の一部縦断面において、先ず、概略構成を
説明すれば、この図は電磁弁の一部を構成する電磁アク
チュエータ部分を示したものであるが、ソレノイド本体
部1は、図示しない部分にソレノイドを有し、いわゆる
電磁アクチュエータが構成、収納されているものであ
る。このソレノイド本体部1には、絶縁部材によりモー
ルド成形されて端子3が保持されたコネクタ部2が取着
されている。
【0003】ソレノイド本体部1とコネクタ部2とは、
その間に接着剤6が充填されて相互に固着された状態と
なっている。そして、コネクタ部2の端子3は、ソレノ
イド本体部1の接続部4に接続され、この接続部4に接
続された電磁ソレノイドからの配線(図示せず)と接続
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コネク
タ部2とソレノイド本体部1との間に充填された接着剤
6は、コネクタ部2とソレノイド本体部1との間に外部
からの水の侵入を完全に阻止できる程ではないので、厳
しい耐水条件の下では、浸水部8が生じてしまい、端子
3と導電部材からなるソレノイド本体部1との間の絶縁
状態が破られ、動作不良を生じるという問題があった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、厳しい耐水条件の下でも絶縁不良を生じることなく
安定確実な動作を可能とするコネクタの絶縁構造を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るコネクタの絶縁構造は、1又は2以上の導電部材から
なる端子がモールド成形により保持されてなるコネクタ
であって、その基部側が接着剤によりコネクタが使用さ
れる装置に固着されるものにおいて、前記コネクタの基
部側に位置する前記端子の部位に絶縁コーティングを施
してなり、前記コネクタが使用される装置の端子接続部
へ接続される前記端子の前記絶縁コーティングが施され
た端部近傍は、前記コネクタの基部側と前記コネクタが
使用される装置との間の前記接着剤に覆われてなるもの
である。
【0007】請求項2記載の発明に係る電磁アクチュエ
ータのコネクタ接続部における絶縁構造は、電磁コイル
が収納されたソレノイド本体部に接着剤によりコネクタ
を固着してなる電磁アクチュエータにおいて、前記コネ
クタに保持される導電部材からなる端子の前記ソレノイ
ド本体部側の部位に絶縁コーティングを施してなり、前
記ソレノイド本体部の端子接続部へ接続される前記端子
の前記絶縁コーティングが施された端部近傍は、前記コ
ネクタの基部側と前記ソレノイド本体部との間の前記接
着剤に覆われてなるものである。
【0008】
【作用】コネクタの端子自体に絶縁コーティングが施さ
れているので、この絶縁コーティングが施されている端
子の近傍に外部から水が侵入しても、端子が水に触れる
ことがなくなるので、浸水による絶縁破壊が防止される
こととなるものである。
【0009】
【実施例】以下、図1を参照しつつ本発明の一実施例に
ついて説明する。ここで、図1は本発明に係るコネクタ
の絶縁構造の一実施例を示す縦断面図である。尚、以下
に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。
【0010】本実施例は、電磁アクチュエータに適用し
た例である。すなわち、図1には、例えば、電磁弁など
に使用される電磁アクチュエータの一部が縦断面で示さ
れており、具体的にはソレノイド本体部1にコネクタ部
2が接続されている部分が示されている。ソレノイド本
体部1は、図示されない部分にコイル及びこのコイルに
よる吸引力で移動される可動鉄心等を収納してなるもの
で、内部のコイル(図示せず)へは、コネクタ部2の端
子3を介して外部から通電されるようになっているもの
である。
【0011】このソレノイド本体部1には、コネクタ部
2の端子3が接続される接続部4が設けられており、端
子3は一旦この接続部4に接続され、この接続部4の図
示しない端子を介してソレノイド本体部1内のコイルに
接続されるようになっている。尚、この接続部4とソレ
ノイド本体部1との間には、ソレノイド本体部1の気密
性を保つためにOリング5が設けられている。
【0012】一方、コネクタ部2は、図示しない接続ケ
ーブルの端部に接続された相手側コネクタがねじ込みに
よって接続されるもので、例えば、絶縁性の合成樹脂材
等によりモールド成形されてなるもので、内部には、導
電部材からなる端子3が複数設けられているものであ
る。コネクタ部2の基部側2bと先のソレノイド本体部
1の接続部4との間には、従来と同様に接着剤6が充填
され、コネクタ部2とソレノイド本体部1とが固着状態
となっている。
【0013】またコネクタ部2の端子3の一方は、コネ
クタ部2の開口部2aに突出しており、他方はコネクタ
部2の内部を通り、ソレノイド本体部1の接続部4の端
子接続部4aへ挿入、接続されている。そして、この端
子3の特に、接続部4に近い部分には、絶縁コーティン
グ7が施されている。この絶縁コーティング7はコネク
タ部2のモールド成形の前に施されるものである。絶縁
コーティングの好適な例としては、例えば、ミール材を
コーティングする方法がある。また、絶縁性接着剤を塗
布したり、絶縁性ゴムを焼き付けたり、さらには、熱収
縮チューブを被覆するようにしてもよい。
【0014】しかして、上記構成において、例えば、接
着剤6の収縮により、コネクタ部2とソレノイド本体部
1との間で且つ端子3とソレノイド本体部1の端部との
間に、水が侵入して浸水部8が生じても、端子3には、
少なくとも上述したようにソレノイド本体部1側の部位
に絶縁コーティング7が施されているので、従来と異な
り、浸水部8を介して端子3とソレノイド本体部1の端
部との間で絶縁状態が破られるようなことがなくなり、
厳しい耐水条件の下でも、安全に使用することができる
こととなる。
【0015】尚、上述の実施例においては、電磁ソレノ
イドのコネクタ部に適用した場合について説明したが、
本発明は電磁ソレノイドに限られる必要はなく、他の電
子機器のコネクタ部においても同様に実現できるもので
ある。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、コネクタの端子が浸水に触れないように構成するこ
とにより、端子の近傍で浸水が生じても端子に施された
絶縁コーティングにより浸水との接触が回避されるの
で、浸水により絶縁破壊に至るようなことがなくなり、
装置の動作を確保できるという効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】 従来のコネクタを一例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ソレノイド本体部、 2…コネクタ部、 3…端
子、 6…接着剤、 7…絶縁コーティング、 8…浸
水部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は2以上の導電部材からなる端子が
    モールド成形により保持されてなるコネクタであって、
    その基部側が接着剤によりコネクタが使用される装置に
    固着されるものにおいて、前記コネクタの基部側に位置
    する前記端子の部位に絶縁コーティングを施してなり、
    前記コネクタが使用される装置の端子接続部へ接続され
    る前記端子の前記絶縁コーティングが施された端部近傍
    は、前記コネクタの基部側と前記コネクタが使用される
    装置との間の前記接着剤に覆われてなることを特徴とす
    るコネクタの絶縁構造。
  2. 【請求項2】 電磁コイルが収納されたソレノイド本体
    部に接着剤によりコネクタを固着してなる電磁アクチュ
    エータにおいて、前記コネクタに保持される導電部材か
    らなる端子の前記ソレノイド本体部側の部位に絶縁コー
    ティングを施してなり、前記ソレノイド本体部の端子接
    続部へ接続される前記端子の前記絶縁コーティングが施
    された端部近傍は、前記コネクタの基部側と前記ソレノ
    イド本体部との間の前記接着剤に覆われてなることを特
    徴とする電磁アクチュエータのコネクタ接続部における
    絶縁構造。
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