JP3262308B2 - ハンドオーバ制御方法 - Google Patents

ハンドオーバ制御方法

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JP3262308B2 JP18301195A JP18301195A JP3262308B2 JP 3262308 B2 JP3262308 B2 JP 3262308B2 JP 18301195 A JP18301195 A JP 18301195A JP 18301195 A JP18301195 A JP 18301195A JP 3262308 B2 JP3262308 B2 JP 3262308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
において、通信中の移動局が他の無線ゾーンに移動する
ときに移動先の無線ゾーンの通話チャネルを捕捉して通
信を継続するハンドオーバ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、移動通信システムにおけるハン
ドオーバ制御の概要を示す。図において、無線基地局1
1と通信している移動局1は、その無線ゾーン21から
隣接する無線基地局12の無線ゾーン22に移動すると
きに、通信を継続するためには無線ゾーン21のゾーン
端でハンドオーバして無線基地局12の通話チャネルを
捕捉する必要がある。
【0003】図5は、従来のハンドオーバ制御例を示
す。図5(1) に示すように、移動局1の進行方向に複数
の無線基地局が存在し、無線ゾーン21のゾーン端にお
いて複数の無線ゾーン22,23が重なっている場合に
移動局1はハンドオーバ先を選択する。その手順は、図
5(2) に示すように、通信中の無線基地局11からの受
信入力レベルまたは通信品質(ビット誤り率,フレーム
誤り率等)を測定し、その少なくとも一方が所定値以下
になったときに、他の無線基地局12,13から送出さ
れている制御信号の受信入力レベルまたは通信品質を測
定する。従来のハンドオーバ制御では、複数の無線基地
局からの受信入力レベルまたは通信品質のうち、受信入
力レベルまたは通信品質が最も高い無線基地局(ここで
は12)を選択し、その無線ゾーンの通話チャネルに切
り替えて通信を継続するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、市街地では
無線基地局が高密度に配置され、ゾーン端で複数の無線
ゾーンが重なることがある。従来のハンドオーバ制御方
法では、通信中の移動局が他の無線ゾーンに移動する際
に、制御信号の受信入力レベルまたは通信品質が最も高
い無線基地局を選択する。したがって、図5に示すよう
に次々にハンドオーバ動作が起動され、ハンドオーバ時
に発生する瞬断(短時間の無音または雑音状態)により
サービス品質が低下することがある。
【0005】図6は、従来のハンドオーバ制御方法によ
る基点から測定点までの移動距離と平均劣化率の関係を
示す。ここでは、図5(1) に示す無線ゾーンの配置をモ
デルとし、各無線ゾーンの半径Rを 250m、ゾーン間の
距離d12,d23を 200mとする。移動局の移動速度を80
m/分、ハンドオーバによる瞬断時間を2秒/回とす
る。また、受信入力レベルが最も高い無線ゾーンにハン
ドオーバするものとし、基点を無線ゾーン21の中心と
する。
【0006】図に示すように、無線ゾーン21のゾーン
端でハンドオーバする際に一時的に大きくサービス品質
が劣化し、その後サービス品質は回復するが、次にハン
ドオーバする際に再び大きくサービス品質が劣化し、移
動局の移動履歴に対する平均劣化率が増加していく。こ
の平均劣化率Fa は、線状ゾーンの場合には
【0007】
【数1】
【0008】と表される。ここで、Fはゾーン周辺劣化
率であり、
【0009】
【数2】
【0010】で表される。ただし、mrはゾーン周辺の
着目点における所要CNRマージン、σは標準偏差を示
す(σ0=10σloge〔dB〕)。また、従来のハンドオー
バ制御方法では、ハンドオーバ動作が頻繁に起動される
ので、制御信号のトラヒックも同時に増加させる問題点
があった。本発明は、ハンドオーバ回数をできるだけ少
なくし、サービス品質の劣化および制御信号のトラヒッ
クの増加を抑えることができるハンドオーバ制御方法を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のハンドオーバ制
御方法では、ハンドオーバ対象となる無線ゾーンが複数
存在する場合に、各無線基地局からの受信入力レベルま
たは通信品質の変動傾向(上昇傾向にあるか下降傾向に
あるか)を検出し、それに応じてハンドオーバ先を決定
する。
【0012】すなわち、ハンドオーバ対象として複数の
無線ゾーンが存在するときに、(1)受信入力レベルまた
は通信品質が上昇傾向にある無線基地局の無線ゾーンに
ハンドオーバし、(2) 上昇傾向にある無線基地局の無線
ゾーンが複数ある場合には、受信入力レベルまたは通信
品質が所定値以上で最も低い無線ゾーンにハンドオーバ
し、(3) 上昇傾向にある無線基地局の無線ゾーンがない
場合には、受信レベルまたは通信品質が最も高い無線ゾ
ーンにハンドオーバする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のハンドオーバ制
御方法の実施形態を示す。ここでは、移動局1が無線基
地局11からの受信入力レベルまたは通信品質が所定値
以下となる無線ゾーン21のゾーン端において、受信入
力レベルまたは通信品質が所定値を越える無線基地局1
2,13の無線ゾーン22,23が重なっている場合を
想定する。
【0014】(1) に示すケースでは、無線基地局12か
らの受信入力レベルまたは通信品質が下降傾向にあり、
無線基地局13からの受信入力レベルまたは通信品質が
上昇傾向にある。この場合には、無線ゾーン21から無
線ゾーン23にハンドオーバする。(2) に示すケースで
は、無線基地局12,13からの受信入力レベルまたは
通信品質が上昇傾向にあるが、無線基地局13からの受
信入力レベルまたは通信品質が低い。この場合には、無
線ゾーン21から無線ゾーン23にハンドオーバする。
【0015】(3) に示すケースでは、無線基地局12,
13からの受信入力レベルまたは通信品質が下降傾向に
あるが、無線基地局13からの受信入力レベルまたは通
信品質が高い。この場合には、無線ゾーン21から無線
ゾーン23にハンドオーバする。
【0016】
【実施例】図2は、本発明のハンドオーバ制御方法の動
作フローを示す。図において、通信中の無線基地局から
の受信入力レベルまたは通信品質を測定し、その少なく
とも一方が所定値以下になったことを検出する。すなわ
ち、移動局がゾーン端に接近したことを検出すると、他
の無線基地局から送出されている制御信号の受信入力レ
ベルまたは通信品質を測定し、それが所定値以上を示し
ている無線基地局について受信入力レベルまたは通信品
質の変動傾向を検出する。次に、受信入力レベルまたは
通信品質の変動傾向が上昇傾向にある無線基地局を選別
し、その無線基地局が1つであればその無線ゾーンにハ
ンドオーバする。また、上昇傾向の無線基地局が複数あ
れば、受信入力レベルまたは通信品質が所定値以上で最
も低い無線ゾーンにハンドオーバする。また、上昇傾向
の無線基地局がない場合には、受信レベルまたは通信品
質が最も高い無線ゾーンにハンドオーバする。
【0017】図3は、本発明のハンドオーバ制御方法に
よる基点から測定点までの移動距離と平均劣化率の関係
を示す。ここでは、図6に示す従来のシミュレーション
条件と同一に設定し、受信入力レベルが上昇傾向にある
無線基地局の無線ゾーンにハンドオーバするものとす
る。図に示すように、ハンドオーバ回数が低減されるこ
とにより、移動局の移動履歴に対する平均劣化率も大き
く低減されることがわかる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のハンドオ
ーバ制御方法では、ハンドオーバ対象となる無線ゾーン
が複数存在する場合に、各無線基地局からの受信入力レ
ベルまたは通信品質が上昇傾向にある無線基地局の無線
ゾーンをハンドオーバ先を決定する。これにより、同一
無線ゾーン内で移動できる距離が増加し、ハンドオーバ
回数が低減するので、サービス品質を向上させることが
できるとともに制御信号のトラヒックの増加を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハンドオーバ制御方法の実施形態を示
す図。
【図2】本発明のハンドオーバ制御方法の動作フローを
示す図。
【図3】本発明方法による基点から測定点までの移動距
離と平均劣化率の関係を示す図。
【図4】移動通信システムにおけるハンドオーバ制御の
概要を示す図。
【図5】従来のハンドオーバ制御例を示す図。
【図6】従来方法による基点から測定点までの移動距離
と平均劣化率の関係を示す図。
【符号の説明】
1 移動局 11,12,13 無線基地局 21,22,23 無線ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−331637(JP,A) 特開 平8−88877(JP,A) 特開 平8−154264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 113 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局と通信中の移動局がその無線
    ゾーンのゾーン端に移動し、その無線基地局からの受信
    入力レベルまたは通信品質の少なくとも一方が所定値以
    下になったときに、他の無線ゾーンの通話チャネルに切
    り替えて通信を継続させるハンドオーバ制御方法におい
    て、 前記移動局が通信中の無線基地局からの受信入力レベル
    または通信品質の少なくとも一方が所定値以下になった
    ときに、他の無線基地局からの受信入力レベルまたは通
    信品質を測定してその変動傾向を検出し、 前記受信入力レベルまたは通信品質の変動傾向が上昇傾
    向にある無線基地局の無線ゾーンを選別し、上昇傾向に
    ある無線基地局の無線ゾーンが1つであればその無線ゾ
    ーンにハンドオーバし、上昇傾向にある無線基地局の無
    線ゾーンが複数ある場合には前記受信入力レベルまたは
    通信品質が所定値以上で最も低い無線ゾーンにハンドオ
    ーバし、上昇傾向にある無線基地局の無線ゾーンがない
    場合には前記受信レベルまたは通信品質が最も高い無線
    ゾーンにハンドオーバすることを特徴とするハンドオー
    バ制御方法。
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JP4573031B2 (ja) 2004-12-28 2010-11-04 日本電気株式会社 ハンドオーバー制御方法/プログラム/プログラム記録媒体、無線通信端末局/基地局/システム
JP5215821B2 (ja) * 2008-11-17 2013-06-19 京セラ株式会社 移動局装置およびハンドオーバ方法
FR2947137B1 (fr) * 2009-06-18 2012-04-13 St Ericsson Sa Controle de qualite pour transfert intercellulaire

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