JP3261447B2 - 固相抽出用カートリッジ充填カラムの製造方法 - Google Patents

固相抽出用カートリッジ充填カラムの製造方法

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JP3261447B2
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分析用に供される
固相抽出用カートリッジ充填カラムの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、残留農薬、産業廃棄物等による環
境破壊が社会的問題として高まっており、より短時間で
しかも簡便な分析法に好適な固相抽出用カートリッジ充
填カラムの利用が広まっている。これら分析用に供され
る固相抽出用カートリッジ充填カラムを製造するには、
理論段数が高く、安定した性能を発揮させるため、充填
材料を斑なく緻密に充填する必要がある。
【0003】充填カラムの製造方法としては、特開昭5
4-107397号公報に、熱収縮性チューブ内にフィ
ルターと充填材料を挿入し、該チューブを加熱収縮させ
て充填材料を緻密に充填させることが、また特開平7-
253424号公報に、液体クロマトグラフィー用カラ
ムにおいて、カラムに充填材料を溶液に分散してから充
填した後に、周波数20〜90kHzの超音波で1〜3
0分間処理してカラムを製造する方法が開示されてい
る。
【0004】しかし、固相抽出用カートリッジ充填カラ
ムの製造時に、超音波による振動により、カラムの一体
化成形と安定した性能を同時に得る方法は知られていな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カートリッジ充填カラ
ムに粉末充填材料を単に圧力を用いて充填しても、充填
斑が生じ、所望の用途に供するのには問題がある。上述
の特開昭54-107397号公報で開示された方法では、チュ
ーブの加熱条件の僅かな変動でも熱収縮が均一にならな
いため、条件設定が難しく、その結果安定した性能を発
揮するカラムを製造するのに問題がある。
【0006】本発明は、簡単な方法でしかも多数の個々
のカラムにおいても安定的な性能を具備した固相抽出用
カートリッジ充填カラムの製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面円周部4
に凸突部5を有する熱可塑性合成樹脂製のカラム容器2
の円柱状材料充填室10に下部フィルター9を挿着し、
平均粒径が5〜200μmの粉体充填材料11を充填後
の容量に対して105〜130容量%充填し、上部フィ
ルター8と下部円周部6に凹欠部7を有する熱可塑性合
成樹脂製のカラム容器キャップ3をカラム容器2に取り
付けた後、超音波ウエルダー13で加圧下充填カラム1
に振動を与え乍らカラム容器2とカラム容器キャップ3
とを一体化させることを特徴とする固相抽出用カートリ
ッジ充填カラムの製造方法を構成するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のカラム容器2とカラム容
器キャップ3に用いられる熱可塑性合成樹脂としては、
ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル、ポリアセ
タール、ポリプロピレン、ポリエチレン等の超音波によ
り熱溶着可能な材料が挙げられ、カラム容器2とカラム
容器キャップ3の材料は同一でも異なったものでも良い
が、超音波による完全なる熱溶着を考慮すれば同一の方
が好ましい。また、カラム容器2とカラム容器キャップ
3は分析時に使用する溶媒に対して耐性を有し、溶出物
が極力ない材質のものを選択する必要があることから、
高分子量の高密度ポリエチレンやポリプロピレンを用い
たものが好ましい。
【0009】本発明で用いられる粉体充填材料をカラム
内で保持する上部フィルター8と下部フィルター9は、
孔径が粉体充填材料より小さく、使用時の溶媒の通液に
よる圧力損失が極力少ない孔径1〜40μmを具備した
ものを用いるのが好ましく、また、カラム容器2とカラ
ム容器キャップ3と同様に、分析時に使用する溶媒に対
して耐性を持ち、しかも溶出物が極力ない材質のものを
選択する必要があることから、高分子量の高密度ポリエ
チレンやポリプロピレンを用いたものが好ましく、上部
フィルター8と下部フィルター9は同材質のものでも異
材質のものでも良い。
【0010】本発明で用いられる粉体充填材料は、特に
限定されるものではなく、例えばシリカゲル、アルミ
ナ、オクタデシルシリカ、硫酸ナトリウム、ポリマー系
イオン交換樹脂等が挙げられ、平均粒径が大き過ぎると
理論段数が低下するので所望の性能が発揮されず、小さ
過ぎると圧力損失が大きくなってしまうことから、5〜
200μmのものを用いるが好ましく、40〜150μ
mのものを用いるのが更に好ましい。
【0011】本発明の固相抽出用カートリッジ充填カラ
ムは、図1に示す如くの形状で、カラム容器2に下部フ
ィルター9、粉体充填材料11、上部フィルター8が充
填、挿着され、カラム容器キャップ3と一体化されてい
る。熱可塑性合成樹脂製のカラム容器2とカラム容器キ
ャップ3は図2(A)、(B)に示される形状に射出成
形で製作される。このときカラム容器2の上面円周部4
には、円周幅のほぼ中央に三角形状の凸突部5を円周に
設け、カラム容器キャップ3の下部円周部6には、円周
幅の中央の凸突部5に対応する部位に逆三角形状の凹欠
部7が円周に設けられる。そして図2(C−1)、(C
−2)の如く、凸突部5の高さは凹欠部7の深さより長
くしておくことが必要である。
【0012】本発明の固相抽出用カートリッジ充填カラ
ムの製造方法は、上述の如く製作されたカラム容器2に
下部フィルター9を挿着し、その上に相対湿度50%以
下の粉体充填材料を、メスシリンダで無振動状態で計量
し、充填後の粉体充填材料の容量に対して105〜13
0容量%になるように投入充填し、上部フィルター8と
カラム容器キャップ3をカラム容器2に取り付けた後
に、図3に示す如くカラム容器2を支持する金属製の治
具12で支え、カラム容器キャップ3に超音波ウエルダ
ー13に取り付けられたホーン部14を当接し、加圧下
で超音波ウエルダー13を作動させる。この操作によ
り、カラム容器2の上面円周部4の凸突部5とカラム容
器キャップ3の下部円周部6の凹欠部7が相合した状態
で、加圧下にて超音波処理されるため、超音波により熱
可塑性合成樹脂製の凹欠部7より長い凸突部5が集中的
に加熱溶融されて、溶融物が凸突部5と凹欠部7の隙間
を埋めながら、更にその周辺部のカラム容器2の上面円
周部4とカラム容器キャップ3の下部円周部6も相合
し、相合部分が加熱接着されて、充填カラム1として一
体化される。また、これと同時にホーン部14より充填
カラム1に伝達される振動により、粉体充填材料が均一
で緻密に圧縮充填される。
【0013】このとき、超音波ウエルダー13による圧
力は3〜6kg/cm2 、超音波の周波数は15〜30
のkHz、超音波の出力は450w〜2kwの範囲で
0.5〜5秒間処理することが好ましい。処理時間が短
いと熱溶融による一体化が不完全で使用時に液漏れを生
じ、また、粉体充填材料に充分振動が伝わらず、5秒を
越えると熱溶融が進行し過ぎて充填カラム1の形状を変
形させる恐れを生ずる上、粉体充填材料の破砕を招く恐
れも生ずる。加える圧力と超音波の出力が低いと、粉体
充填材料に振動が伝播せず、カラム容器2とカラム容器
キャップ3の一体化も充分にならず、液漏れ等を生じ、
高いと充填カラム1の形状の変形や粉体充填材料の破砕
を招くので好ましくない。
【0014】[実施例]以下、本発明について、実施例
により具体的に説明するが、カラム容器2とカラム容器
キャップ3の寸法は一例を示したものであり、本発明は
この範囲に限定されるものではない。なお、各実施例の
評価は、以下の方法で行った。
【0015】・有効理論段数の算出方法(半値幅法) 測定されたクロマトグラムから次式より求めた。
【0016】
【数1】
【0017】 但し、n:有効理論段数(段)、tR:ピ
ークのリテンションタイム(min)、 t0 :充填材料に保持されないピークのリテンション
タイム(min)、 w:ピークの半値幅(min)を示す。 ・カラム圧力の測定およびカラムからの液漏れ試験方法 以下の方法により行った。なお移動相は、体充填材料
がシリカゲルのときはイソプロピルアルコールを、オク
タデシルシリカゲルのときは水を用いた。 (1)高速液体クロマトグラフィー装置(ファルマシア
LKBバイオテクノロジー社製)に固相抽出用カートリ
ッジ充填カラム試料を装着するための装着管のみを取り
付け、移動相を0.5ml/minから9.0ml/m
inまで流速を上げながら流し、その際、0.5ml/
min毎の圧力Aを測定する。 (2)次いで、装着管に内径0.25mm、長さ35c
mのステンレス製の抵抗管のみを取り付け、(1)と同
様に移動相を0.5ml/minから9.0ml/mi
nまで流速を上げながら流し、その際、0.5ml/m
in毎の圧力Bを測定する。 (3)圧力Bと圧力Aとの差から、抵抗管の正味圧力を
算出し、流量−正味圧力のグラフを作成する。 (4)装着管と抵抗管の間に固相抽出用カートリッジ充
填カラム試料を装着し、移動相を9ml/min流した
ときの圧力Cを測定し、9ml/min時の圧力Bとの
差から、カラム圧力を算出し表示した。 (5)該カラム試料の出口圧力が5.0kg/cm2
になるように、(3)のグラフから流量を算出して、そ
の流量で5min移動相を流したときに、カラム容器と
カラム容器キャップの溶着部分からの液漏れの有無を確
認する。
【0018】実施例1 高分子量の高密度ポリエチレン(日本ポリオレフィン
(株)製、商品名:ジェイレックスHD E760N)を
用いて射出成形機にて図2に示すL1 が35.0mm、
2 が7.7mm、L3 が7.9mm、L4 が6.2m
m、L5 が4.0mm、L6 が15.8mm、L7 が1
0.2mm、L8 が19.2mm、L9が15.8m
m、L10が10.2mm、L11が6.0mm、L12
4.0mm、L13が2.0mm、L14が22.2mm、
15が21.0mm、L16が15.0mm、L17が1
3.0mm、L18が8.0mm、L19が0.5mm、L
20が0.9mm、L21が0.5mm、L22が0.4mm
の寸法の上面円周部4に三角形状の凸突部5を有するカ
ラム容器2と下部円周部6に前記凸突部4の長さより短
い深さの逆三角形状の凹欠部7を有するカラム容器キャ
ップ3を製作した。カラム容器2の円柱状の材料充填室
の下部に円板状の厚さ2.4mmで平均孔径30μmの
高分子量の高密度ポリエチレン製の下部フィルター9
((有)プライフ製、商品名:H−PE−66)を挿着し、
この上に粉体充填材料11として粒径が75〜150μ
mのシリカゲル(和光純薬工業(株)製、商品名:ワコ
ーゲルC−200E)を、充填後の容量が圧縮されて
1.33mlとなるように、その105容量%にあたる
1.40mlを投入し、下部フィルター9と同一材質か
らなる上部フィルター8とカラム容器キャップ3をカラ
ム容器2に取り付けた後、カラム容器2を図3の如く金
属製の治具に固定し、超音波ウエルダー13(精電舎電
子工業(株)製、装置名:SONOPET−1500
B)で、カラム容器キャップ3の側からホーン部14を
介して、カラム容器2とカラム容器キャップ3の接触部
分の上面円周部4と下部円周部6に4.5kg/cm2
の圧力を加え乍ら、超音波の周波数15.15kHz、
出力1,200wにて0.8秒間処理し、固相抽出用カ
ートリッジ充填カラム試料No.1を得た。同様にして
シリカゲルを充填後の容量に対して118容量%、13
0容量%にあたる1.57ml、1.73ml投入して
固相抽出用カートリッジ充填カラム試料No.2、N
o.3を得た。また比較例としてシリカゲルを充填後の
容量に対して100容量%、135容量%にあたる1.
33ml、1.80ml投入して固相抽出用カートリッ
ジ充填カラム試料No.4、No.5を得た。更に比較
例として、試料1を得たときと同様にシリカゲルを1.
40ml投入し、超音波ウエルダーを用いずに、カラム
容器2の上面円周部4に130℃で溶融させた高分子量
の高密度ポリエチレンを一面に塗布し、カラム容器キャ
ップ3を取り付け、下部円周部6と上面円周部4を接触
させて、固化する前に4.5kg/cm2 の圧力を0.
8秒間加え、充分放熱して固相抽出用カートリッジ充填
カラム試料No.6を得た。
【0019】得られた固相抽出用カートリッジ充填カラ
ム試料No.1〜6に、移動相としてヘキサン対アセト
ニトリルが99:1を35℃にて流速2.0ml/mi
nで通液し乍ら、ベンゼン対ジメチルフタレート対移動
相が1:1:48を5μl注入した。これを紫外線吸光
光度計((株)島津製作所製、装置名:SPD−2A)
により254nmの吸収についてクロマトグラフを得、
ベンゼンのピークをt0 として、有効理論段数を算出
し、またカラム圧力の測定、カラムからの液漏れ試験を
行った。その結果を表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかな如く、本発明の試料N
o.1〜3は、有効理論段数とカラム圧力について良好
な結果が得られている。これに対して比較例の試料N
o.4はシリカゲルの投入容量(%)が低すぎるため、
充分緻密な充填ができず、有効理論段数が低くなってお
り、試料No.5は逆に粉体充填材料を圧縮しすぎるた
め、カラム圧力が増大している。また超音波ウエルダー
を用いなかった試料N0.6は、液漏れが確認されたう
え、圧力のみで充填したため均一で緻密な充填ができて
おらず、有効理論段数が低くなっているのが明らかであ
る。
【0022】実施例2 実施例1においての粉充填材料として用いられたシリ
カゲルの代わりに、粒径が40〜60μmのオクタデシ
ルシリカゲル(以下ODSという、和光純薬工業(株)
製、商品名:ワコーゲルLP−60C18)を用いた以
外は実施例1と同様の方法により、固相抽出用カートリ
ッジ充填カラム試料No.7〜9、比較例の固相抽出用
カートリッジ充填カラム試料N0.10〜12を得た。
【0023】得られた固相抽出用カートリッジ充填カラ
ム試料No.7〜12に移動相として水対アセトニトリ
ルが60:40を温度35℃にて流速2.0ml/mi
nで通液し乍ら、ウラシル38.5mg、ナフタレン
1,000mg、ベンゼン7.25mlをメタノール1
00mlに溶解した混合液を20μl注入した。これを
紫外線吸光光度計((株)島津製作所製、装置名:SP
D−2A)により254nmの吸収についてクロマトグ
ラフを得、ウラシルのピークをt0 として、ナフタレン
のピークから有効理論段数を算出し、またカラム圧力の
測定、カラムからの液漏れ試験を行った。その結果を表
2に示した。
【0024】
【表2】
【0025】表2から明らかな如く、本発明の試料N
o.7〜9は、有効理論段数とカラム圧力について良好
な結果が得られている。これに対して比較例の試料N
o.10はODSの投入容量(%)が低すぎるため、充
分緻密な充填ができず、有効理論段数が低くなってお
り、試料No.11は逆に粉体充填材料を圧縮しすぎる
ため、カラム圧力が増大している。また超音波ウエルダ
ーを用いなかった試料N.12は、液漏れが確認され
たうえ、圧力のみで充填したため均一で緻密な充填がで
きておらず、有効理論段数が低くなっているのが明らか
である。
【0026】実施例3 実施例1と同様の方法により得たカラム容器2に、平均
孔径15〜20μmのポリプロピレンの下部フィルター
9((有)プライフ製、商品名:PP−50)を挿着
し、これに粉体充填材料として粒径が40〜60μmの
シリカゲル(和光純薬工業(株)製、商品名:ワコーゲ
ルC−300HG)を充填後の容量が圧縮されて1.3
3mlとなるよう、その118容量%にあたる1.57
mlを投入し、実施例1で用いたのと同一の上部フィル
ター8と、実施例1と同様の方法により得たカラム容器
キャップ3をカラム容器2に取り付けた後、カラム容器
2を図3の如く金属製の治具に固定し、実施例1と同様
に超音波ウエルダー13(精電舎電子工業(株)製、装
置名:SONOPET−1500B)を用いて4.5k
g/cm2 の圧力を加え乍ら、超音波の周波数15.
15kHz、出力1500wにて0.5秒間処理し、
固相抽出用カートリッジ充填カラム試料No.13を得
た。これと同様に、処理時間を1秒、5秒にして処理
し、固相抽出用カートリッジ充填カラム試料No.1
4、No.15を得た。また比較例として超音波ウエル
ダーを用いずに、カラム容器2の上面円周部4に130
℃で溶融させた高分子量の高密度ポリエチレンを一面に
塗布し、カラム容器キャップ3を取り付け、下部円周部
6と上面円周部4を接触させて、固化する前に4.5k
g/cm2 の圧力を0.5秒間加え、充分放熱して固
相抽出用カートリッジ充填カラム試料No.16を得
た。更に比較例として、超音波の処理時間を0.1秒、
10秒にして固相抽出用カートリッジ充填カラム試料N
o.17、No.18を得た。
【0027】得られた固相抽出用カートリッジ充填カラ
ム試料No.13〜18に、移動相としてヘキサン対ア
セトニトリルが99:1を35℃にて流速2.0ml/
minで通液し乍ら、ベンゼン対ジメチルフタレート対
移動相が1:1:48を5μl注入した。これを紫外線
吸光光度計((株)島津製作所製、装置名:SPD−2
A)により254nmの吸収についてクロマトグラフを
得、ベンゼンのピークをt0 として、有効理論段数を算
出し、またカラム圧力の測定、カラムからの液漏れ試験
を行った。その結果を表3に示した。
【0028】
【表3】
【0029】表3から明らかな如く、本発明の試料N
o.13〜15は、有効理論段数とカラム圧力について
良好な結果が得られている。これに対して比較例の試料
No.17は超音波の処理時間が短すぎるため、充分緻
密な充填ができず、有効理論段数が低くなっているう
え、カラム容器とカラム容器キャップの一体化も充分で
なく、液漏れが確認された。また、試料No.18は逆
に超音波の処理時間が長すぎるため、シリカゲルの破砕
が起き、有効理論段数が低くなっている上、充填カラム
の変形を招き、更にカラム圧力も増大した。また超音波
ウエルダーを用いなかった試料No.16は、液漏れが
確認されたうえ、圧力のみで充填したため均一で緻密な
充填ができておらず、有効理論段数が低くなっているの
が明らかである。
【0030】
【発明の効果】本発明の固相抽出用カートリッジ充填カ
ラムの製造方法は、一度の超音波ウエルダーの操作で、
粉体充填材料が充填されたカラム容器とカラム容器キャ
ップの完全な一体化が達せられると共に、同時に加えら
れる振動により粉体充填材料が均一で緻密な充填ができ
ることから、分析用に適した所望の有効理論段数を得、
しかも液漏れ等がなく、極めて簡便な方法によって安定
した性能を具備する固相抽出用カートリッジ充填カラム
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の固相抽出用カートリッジ充
填カラムの概略断面図、(B)は同斜視図である。
【図2】(A)はカラム容器キャップの概略断面図、
(B)はカラム容器の概略断面図、(C−1)は凸突部
の、(C−2)は凹欠部の拡大概略断面図である。
【図3】固相抽出用カートリッジ充填カラム製造時の治
具、超音波ウエルダーとホーン部の関係を示す概略断面
図である。
【符号の説明】 1 充填カラム 2 カラム容器 3 カラム容器キャップ 4 上面円周部 5 凸突部 6 下部円周部 7 凹欠部 8 上部フィルター 9 下部フィルター 10 材料充填室 11 粉体充填材料 12 治具 13 超音波ウエルダー 14 ホーン部 L1〜L22 各部位の寸法
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−253424(JP,A) 特開 昭54−134695(JP,A) 特開 昭52−56597(JP,A) 特開 平6−72458(JP,A) 特開 平2−166046(JP,A) 特開 平4−258761(JP,A) 特開 昭58−122823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 30/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面円周部4に凸突部5を有する熱可塑
    性合成樹脂製のカラム容器2の円柱状材料充填室10に
    下部フィルター9を挿着し、平均粒径が5〜200μm
    の粉体充填材料11を充填後の容量に対して105〜1
    30容量%充填し、上部フィルター8と下部円周部6に
    凹欠部7を有する熱可塑性合成樹脂製のカラム容器キャ
    ップ3とをカラム容器2に取り付けた後、超音波ウエル
    ダー13で加圧下充填カラム1に振動を与え乍らカラム
    容器2とカラム容器キャップ3とを一体化させることを
    特徴とする固相抽出用カートリッジ充填カラムの製造方
    法。
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