JP3259699B2 - Lsi不良解析装置及び方法 - Google Patents

Lsi不良解析装置及び方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIの不良解析
装置及び方法に係わり、特にメモリLSIの不良解析装
置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のLSI不良解析装置としては、例
えば米国のKLA-Tencor社製やInspex社製のものが有名で
あるが、これらの装置で解析可能なのは、ウエハ1枚あ
たりの不良数が数万個程度の場合である。また、不良原
因解明および歩留まり向上を目的とするメモリLSI不
良解析装置としては、特開平7−72206号公報があ
り、これはプロセス技術者と回路技術者とレイアウト技
術者のノウハウをパーソナルコンピュータ(以下、P
C)上に実装したエキスパートシステムである。さら
に、半導体不良解析システムとして、特開平7−221
156号公報,特開平8−124977号公報等があ
り、これらは、フェイルビット解析を高速かつ高精度に
行なうシステムである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
不良解析装置には、解析可能な不良数の上限が低いとい
う問題点がある。すなわち、解析時間に長時間を要する
ため1日あたりに解析可能な不良数が少ないという問題
である。十分な解析ができないことは不良原因の発見の
遅れにつながり、製造歩留まりを低下させてしまう恐れ
がある。従来の不良解析装置で想定されているダイナミ
ックランダムアクセスメモリ(以下、DRAM)の容量
は16メガビットあるいは64メガビットであり、また
1ウエハ上に作製されるDRAMのチップ数は数百程度
であり、ウエハの直径は200mmである。
【0004】仮に、不良濃度が10ppm、すなわち素
子100万個中10個が不良だったとした場合、不良数
はウエハ1枚あたり10万個を越えてしまうことにな
り、従来の装置では十分な解析ができない。しかも、近
年メモリの大容量化、および高密度化のスピードはます
ます増加傾向にあり、今後は256メガビット以上のD
RAMの不良解析に対応していく必要がある。加えて、
ウエハサイズも300mmに大口径化していくことは確
実であり、その場合、解析すべき不良数の数は相乗的に
増加することになる。
【0005】容量が4倍、ウエハサイズの大口径化によ
りチップ数が2.5倍になると仮定した場合、不良数は
10倍になる。このままでは、解析可能なウエハ数が従
来の1/10以下になり、従来の発明では十分な不良解
析ができない。なお、特開平7−221156号公報,
特開平8−124977号公報の発明においては、本発
明と類似の領域分割の処理を行なっているが、これは、
装置異常など領域性のある不良を特定するためのもの
で、本発明のような解析時間短縮の効果はない。
【0006】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、LSIに対する不良解析処理時間を短縮する
と共に、メモリの大容量化、ウエハの大口径化に伴うデ
ータ量の増大に対応した不良解析を可能にすることを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、LSIの不良解析装置に係わる第1の
手段として、LSIチップを試験する試験手段と、LS
Iチップの試験結果について不良個所の解析対象領域を
指定する領域指定手段と、解析対象領域内に不良個所が
あるか否かを判定する領域内判定手段と、解析対象領域
内にある不良個所について不良解析を行なう不良解析手
段とを具備する手段を採用する。
【0008】また、第2の手段として、LSIチップを
試験する試験手段と、LSIチップの試験結果を複数の
分割領域に分割し、各々の分割領域を不良個所の解析対
象領域を指定する領域分割手段と、解析対象領域内に不
良個所があるか否かを判定する領域内判定手段と、各分
割領域について解析対象領域内にある不良個所について
不良解析を行なう不良解析手段とを具備する手段を採用
する。
【0009】第3の手段として、LSIチップを試験し
て得られた不良個所の不良数の最大値を不良数しきい値
として設定する不良数しきい値設定手段と、LSIチッ
プの試験結果を分割する際の分割形状を設定する分割形
状設定手段と、LSIチップの試験結果について解析対
象領域を指定する領域指定手段と、解析対象領域内に不
良個所があるか否かを判定する領域内判定手段と、解析
対象領域内の不良数をカウントする不良数カウント手段
と、該不良数カウント手段による不良数が前記不良数し
きい値を越えている場合には、前記分割形状に基づいて
LSIチップを複数の分割領域に分割する領域再分割手
段と、解析対象領域内にある不良個所について不良解析
を行なう不良解析手段とを具備し、不良個所の不良数が
不良数しきい値を越えないようにLSIチップの試験結
果を複数の分割領域に分割し、各分割領域について不良
解析を行なうという手段を採用する。
【0010】第4の手段として、不良箇所の分布傾向が
同一な複数のLSIチップの不良を解析するLSI不良
解析装置において、LSIチップの試験結果について不
良解析対象領域に指定する領域指定手段と、不良解析対
象領域を不良解析する不良解析手段と、不良個所の分布
に基づいてLSIチップの試験結果を分割する際の分割
形状を設定する分割形状設定手段と、分布と分割形状に
基づいて周期性の不良個所が含まれないようにLSIチ
ップの試験結果を複数の分割領域に分割する領域再分割
手段と、各分割領域における不良個所の分布を比較する
不良分布比較手段とを備え、あるLSIチップの各分割
領域における不良個所の分布の比較結果に基づいて分布
傾向が同一な分割領域がある場合には、次のLSIチッ
プの不良解析に際して、分布傾向が同一な分割領域のう
ち何れかを代表させて解析対象領域とするという手段を
採用する。
【0011】さらに、本発明では、LSI不良解析方法
に係わる第1の手段として、LSIチップの試験結果に
ついて不良個所の解析対象領域を限定し、該解析対象領
域内にある不良個所について不良解析を行なうという手
段を採用する。
【0012】第2の手段として、LSIチップの試験結
果を複数の分割領域に分割し、各々の分割領域に不良個
所の解析対象領域を指定して不良解析を行なうという手
段を採用する。
【0013】第3の手段として、LSIチップの試験に
よって得られた不良個所が所定の不良数しきい値を越え
ないようにLSIチップの試験結果を分割し、各々の分
割領域に不良個所の解析対象領域を指定して不良解析を
行なうという手段を採用する。
【0014】第4の手段として、LSIチップの試験に
よって得られた不良箇所の分布傾向が同一な複数のLS
Iチップの試験結果の不良を解析する方法において、あ
るLSIチップの試験結果を複数の分割領域に分割し、
該各分割領域について不良個所の解析を行って各分割領
域における不良個所の分布を検出し、同一の分布を有す
る分割領域については何れか1つの分割領域を代表領域
に設定し、次のLSIチップの試験結果について不良解
析を行う際には、前記代表領域と不良個所の分布が異な
る分割領域について不良個所の解析を行うという手段を
採用する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係わるLSIの不良解析装置及び方法の実施形態につい
て説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、LS
Iの1つであるメモリLSIの不良解析に関するもので
ある。
【0016】〔第1実施形態〕最初に、図1〜図6を参
照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1
は、本実施形態におけるLSI不良解析装置の機能構成
を示すブロック図である。この図に示すように、本LS
I不良解析装置は、試験手段11、領域指定手段12、
領域内判定手段13及び不良解析手段14から構成され
る。
【0017】試験手段11は、解析対象であるメモリL
SIに対して電気的な試験を行ない、その試験結果をビ
ットマップデータとして自らに備えられた記憶装置に記
憶させるものである。
【0018】領域指定手段12は、上記試験手段11に
記憶されたビットマップデータ(試験結果)を解析する
に当たり、メモリLSIチップの領域(解析範囲)を指
定するものである。具体的には、図2に示すように、解
析範囲としてx座標の下限x1と上限x2、y座標の下限
y1と上限y2を設定することにより、メモリLSIチッ
プ上の限定された矩形領域Xを指定する。
【0019】領域内判定手段13は、ビットマップデー
タ中の各不良ビットが上記領域指定手段12によって指
定された解析範囲内にあるか否かを判定するものであ
る。具体的には、領域内判定手段13は、不良ビットの
xアドレスが領域指定手段12によって設定された上記
下限x1と上限x2との間にあり、かつ、yアドレスが
下限y1と上限y2の間にある場合、当該不良ビットは
解析対象領域内に含まれると判定する。
【0020】不良解析手段14は、このような領域内判
定手段13によって指定領域内にあると判定された不良
ビットについて、詳細な不良解析を行なうものである。
【0021】このように、ビットマップデータについて
限定された矩形領域Xを解析範囲とすることにより、解
析対象となる不良ビットの数を減らすことができるの
で、解析時間を短縮することができる。
【0022】〔第2実施形態〕次に、第2実施形態につ
いて、図3及び図4を参照して説明する。なお、以下の
説明において、上記第1実施形態と同一の構成要素につ
いては同一符号を付して説明を省略する。
【0023】図3は、本実施形態におけるLSI不良解
析装置のブロック図であるが、上記第1実施形態との相
違点は、領域指定手段12に代えて領域分割手段21を
備えている点である。この領域分割手段21は、ビット
マップデータを複数の領域に分割すると共に、この分割
数に応じた領域指定手段12を具備するものである。例
えば、領域分割手段21は、図4に示すようにメモリL
SIの全チップ領域(x,y)=(0,0)〜(102
3,1023)を縦2分割、横2分割することによって
4分割する。
【0024】領域分割手段21は、自らに備えられた各
領域指定手段12を上記各分割領域にそれぞれ割り当て
る。各領域指定手段12は、自らに割り当てられた分割
領域を解析範囲に指定する。
【0025】具体的には、領域分割手段21は、第1の
領域指定手段12によって分割領域(0,0〜511,
511)を解析範囲に指定し、第2の領域指定手段12
によって分割領域(0,512〜511,1023)を
解析範囲に指定し、第3の領域指定手段12によって分
割領域(512,0〜1023,511)を解析範囲に
指定し、さらに第4の領域指定手段12によって分割領
域(512,512〜1023,1023)を解析範囲
に指定する。
【0026】図5は、メモリLSIの全ての不良ビット
について解析する際に、上述したように全チップ領域を
領域分割した場合と領域分割しない場合とを比較した図
である。例えば、不良ビット間の相関等について解析し
ようとした場合、図5のように解析対象領域を分割して
各分割領域毎に解析することにより、当該分割領域内の
不良ビットだけが解析対象になるので、解析を行なう不
良ビットの組合せ数を減らすことができ、解析時間の大
幅な短縮を実現することができる。
【0027】このような効果について、一例として不良
ビットが全領域にわたって均一に分布するビットマップ
データを解析する場合について説明する。なお、不良ビ
ットの不良数を4N個、分割領域を図4に示した格子状
4分割とする。この場合、不良分布が均一なので、各分
割領域内の不良数はそれぞれN個となる。
【0028】不良ビット間の相関等について解析する場
合、解析時間は不良ビットの総組合せ数に比例する。し
たがって、領域分割をしない場合の解析時間Tは下式
(1)によって与えられ、領域分割をした場合の解析時
間T’は下式(2)によって与えられる。なお、Cは定
数である。 T=C・4N(4N−1)/2=2C・N(4N−1) (1) T’=4・C・N(N−1)/2=2C・N(N−1) (2)
【0029】すなわち、領域分割の効果は、上記式
(1),(2)に比として下式(3)のように表され、
Nが十分大きい場合には4とみなすことができる。 T/T’=2C・N(4N−1)/2C・N(N−1) =(4N−1)/(N−1) ≒4 (3)
【0030】この解析時間の短縮効果は、分割数に依存
することが明白である。領域をm等分して分割解析する
ことにより、m倍の解析時間の短縮効果が得られ、分割
数に比例した解析時間の短縮が可能となる。
【0031】〔第3実施形態〕次に、本発明の第3実施
形態について、図6〜図9を参照して説明する。なお、
以下の説明において、上記第1,2実施形態と同一の構
成要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0032】図6は、本実施形態におけるLSI不良解
析装置のブロック図である。この図に示すように、本L
SI不良解析装置は、不良数しきい値設定手段41、分
割形状設定手段42、不良数カウント手段43、領域再
分割手段44、及び上述した領域指定手段12、領域内
判定手段13、不良解析手段14から構成されている。
【0033】以下、このように構成されたLSI不良解
析装置の動作について、図7に示すフローチャートに沿
って説明する。まず、不良数しきい値設定手段41は、
解析する不良数の最大値を不良数しきい値として設定す
る(ステップS11)。続いて、分割形状設定手段42
は、領域再分割の際の分割形状を縦方向と横方向の分割
数で設定する(ステップS12)。例えば、図4に示し
たように格子状に4分割(縦に2分割、横に2分割)す
る場合には、分割数を(2,2)と指定する。
【0034】領域指定手段12及び領域内判定手段13
は、上記第1,2実施形態の場合と同様である。すなわ
ち、解析対象領域をx座標、y座標のそれぞれの上限・
下限によって指定し(ステップS13)、ビットマップ
データを読込んで各不良ビットについて指定領域内にあ
るか否かを判定する(ステップS14)。そして、不良
数カウント手段43は、このステップS14の処理にお
いて、指定領域内と判定された不良ビットの不良数を計
数し(ステップS15)、その不良数がステップS11
において設定された不良数しきい値を越えているか否か
を判定する(ステップS16)。
【0035】その結果、不良ビットの不良数が不良数し
きい値を越えていた場合、領域再分割手段44は解析対
象領域を再分割する(ステップS17)。このときの分
割形状は、ステップS12の処理において設定した形状
に従うものである。この解析対象領域を再分割処理で
は、例えば図8に示すように処理が行われる。
【0036】すなわち、チップ全領域Aについて不良数
をカウントし、このチップ領域A内の不良ビットの不良
数が上記不良数しきい値を越えていた場合には、分割形
状(格子状4分割)に基づいてチップ全領域Aは4つの
分割領域B、C、D、Eに分割される。そして、新たな
分割領域Bについて不良数をカウントし、分割領域B内
の不良数が不良数しきい値以下である場合には、分割領
域Bについては再分割は行なわない。
【0037】さらに、領域再分割手段44は、分割領域
Cについても不良ビットの不良数をカウントし、分割領
域C内の不良数が不良数しきい値を越えている場合に
は、図示するように当該分割領域Cをさらに格子状に4
分割する。以下、同様に各分割領域D,Eの再分割を行
ない、すべての分割領域内の不良ビットの不良数が不良
数しきい値設定手段41によって設定された不良数しき
い値以下とになるようにする。
【0038】領域指定手段12は、このような再分割処
理の結果生成された分割領域について新たに領域指定を
行ない(ステップS13)、上記処理を繰り返す。
【0039】一方、ステップS16において不良数が不
良数しきい値を越えていないと判断された場合、不良解
析手段14は各分割領域の不良解析を行なう(ステップ
S18)。一領域の不良解析が終了したら、ほかに未解
析の領域がないかを確認し(ステップS19)、未解析
の分割領域がある場合には、当該分割領域を新たに解析
対象領域として指定して(ステップS13)、上記処理
を繰り返す。このようにして全ての分割領域について不
良ビットの不良解析が終了すると、装置全体の動作を終
了する。
【0040】このように各分割領域の不良ビットの不良
数が不良数しきい値設定手段41によって設定された不
良数しきい値よりも小さくなるように動的に処理するこ
とにより、図9に示すように、不良ビットの密度の高い
ことろはより小さい分割領域に、不良ビットの密度の低
いところはより大きい分割領域となり、各解析対象領域
内の不良ビットの不良数の均一化を図ることができる。
【0041】〔第4実施形態〕次に、本発明の第4実施
形態について、図10〜図12を参照して説明する。本
実施形態は、試験条件が段階的に厳しくなる場合、ある
いは製造条件を最適値から段階的にずらして行くといっ
た場合に、不良ビットの分布傾向は同一であるが不良数
が段階的に増加している複数のビットマップデータを解
析する際に、領域分割した後、さらに分布傾向が類似の
分割領域については解析対象から除外することで、トー
タル的な解析時間の短縮を図るものである。
【0042】図10は本実施形態のブロック図である。
この図に示すように、本LSI不良解析装置は、分割形
状設定手段51、領域再分割手段52、不良分布比較手
段54、及び上述した領域指定手段12と不良解析手段
14とから構成されている。
【0043】図11は、このように構成された本LSI
不良解析装置の動作を示すフローチャートである。ここ
では、不良ビットの密度の低いビットマップデータ(す
なわちLSIチップ)から順次処理することを想定して
いる。
【0044】まず、領域指定手段12によって、解析対
象となる複数のビットマップデータのうち、不良ビット
の密度が一番低いビットマップデータを基準領域(基準
解析対象領域)に指定し、不良解析手段14によって、
この基準解析対象領域について不良解析を行なう(ステ
ップS101)。この解析結果により不良ビットの分布
傾向が明らかになるので、分割形状設定手段51は、こ
の分布傾向に基づいてビットマップデータの領域分割を
行なう際の分割形状の設定を行なう(ステップS10
2)。
【0045】例えば、分割形状設定手段51は、周期F
の周期性不良が含まれていた場合には、分割後の各分割
領域のサイズが周期F以上となるように分割形状を設定
する。そして、領域再分割手段52は、分割形状設定手
段51によって設定された分割形状に基づいてビットマ
ップデータの分割を行い(ステップS103)、さらに
不良解析手段14によって各分割領域毎に不良解析を行
なう(ステップS104)。すなわち、不良解析手段5
3は、同一のビットマップデータについて、分割しない
場合と分割した場合とについて2回不良解析を行なう。
【0046】このような2つの解析結果に対して、不良
分布比較手段54は、上記各分割領域毎に解析結果の比
較を行う(ステップS105)。この比較の結果、複数
の分割領域について不良分布の傾向が同一であると判定
された場合、これ以降の処理については、そのうちの一
領域(代表領域)によって代表させることができる。す
なわち、同一の不良分布の分割領域については、代表領
域のみを解析対象とし、かつ不良分布の異なる分割領域
を解析対象とすれば良い。したがって、領域指定手段1
2は、このように不良分布に基づいて選定された分割領
域を新たな解析対象領域に指定する(ステップS10
6)。ここで、一般には、複数の分割領域を解析対象領
域に指定することになる。
【0047】これ以降、より不良ビット密度の高いビッ
トマップデータの不良解析処理が行われる。すなわち、
不良解析手段14は、次に不良ビット密度の高いLSI
チップのビットマップデータを読込み、上述したように
領域指定手段12によって指定された解析対象領域につ
いて不良解析を行なう(ステップS107)。この不良
解析を終えた時点で、全てのビットマップデータの解析
が完了していない場合は(ステップS108)、再び解
析対象領域を分割して(ステップS103)、上述した
処理を繰り返し、全てのビットマップデータの解析が完
了している場合には全体の処理を終了する。
【0048】次に、図12を参照することにより、本実
施形態の処理をより具体的に説明する。
【0049】ここでは、3つのLSIチップのビットマ
ップデータの不良解析を想定しており、各々のビットマ
ップデータのデータIDを1,2,3としている。ま
た、これらのビットマップデータは、試験条件を順次厳
しくした結果生成されたものであり、不良の分布傾向は
同一であるが、不良数は例えば4倍ずつ増加するもので
ある。すなわち、データID1のビットマップデータの
不良数は4N、データID2の不良数は16N、データ
ID3の不良数は64Nである。また、解析対象領域
は、ビットマップデータの全領域に設定されているもの
とする。
【0050】これらの条件の下、まず、不良密度の一番
低いデータID1のビットマップデータの不良解析がビ
ットマップデータの全領域に亘って行なわれる(図13
a参照)。続いて、分割形状が縦2分割、横2分割の格
子状4分割に設定され(図13b参照)、データID1
の解析対象領域が格子状の4つの分割領域A,B,C,
Dに分割され、各分割領域A,B,C,Dについて不良
解析が行われる。
【0051】この不良解析の結果、分割領域B,Cの不
良分布が同一で、分割領域A,Dの不良分布はそれぞれ
異なっていた場合、分割領域B,Cについてはどちらか
一方の領域で不良解析を代表させれば良いので、例えば
分割領域Bを代表領域とする。また、分割領域A,Dに
ついては、各々が分割領域B,Cとは異なる不良分布な
ので、そのまま代表領域となる。したがって、代表領域
に選定された分割領域A,B,Dが解析対象領域とな
る。
【0052】次に、データID2のビットマップデータ
を読込み、上述したように解析対象に選定された領域
A,B,Dについて不良解析を行なう(図12c参
照)。上記解析が終了した時点で、まだ未解析のデータ
ID3のビットマップデータがあるので引き続いて処理
を続行し、データID2の分割領域A、B、Dについて
再分割を行なう。ここで、分割領域をE〜Pとし、各分
割領域E〜Pについて不良解析を行なう(図13d参
照)。
【0053】この結果、分割領域E〜Hの不良分布が同
一、分割領域Iと分割領域Kの分布が同一、分割領域J
と分割領域Lの分布が同一、分割領域M〜Pの不良分布
は各々に異なっていた場合、分割領域E〜Hについては
何れか一つの領域で不良解析を代表させれば良く、例え
ば分割領域Eを代表領域とする。分割領域Iと分割領域
Kについてもどちらか一方の領域で代表させれば良く、
分割例えば領域Iを代表領域とすることができる。
【0054】また、分割領域Jと分割領域Lについても
どちらか一方の領域で代表させればよく、例えば分割領
域Jを代表領域とする。さらに、分割領域M〜Pについ
ては、各々に不良分布が異なるので、そのまま代表領域
となる。したがって、データID2のビットマップデー
タについては、分割領域E,I,J,M,N,O,Pを
解析対象領域に設定する。
【0055】続いて、データID3のビットマップデー
タの解析対象領域を求めるために、データID3のビッ
トマップデータが読込まれ、上記のように選択された分
割領域E,I,J,M,N,O,Pについて不良解析を
行なう(図13e参照)。なお、以降の処理は、上述し
た場合と同様なので、説明を省略する。そして、このよ
うにして、全てのビットマップデータの不良解析が完了
すると、全体の処理が終了される。
【0056】本実施形態のように、領域分割に加えて不
良ビットの分布状態に基づいて解析対象領域の選別を行
なうことにより、複数のビットマップデータの不良解析
を行う場合のトータル的な解析時間を短縮することがで
きる。例えば、データID3のビットマップデータにお
いて、領域分割により16倍(=分割数)、さらに領域
選別によって、16/7倍の解析時間の短縮を実現する
ことができる。データID3の解析を領域分割をしない
場合の解析時間Taは下式(4)によって表されるのに
対して、図13eの場合の解析時間Tbは、式(5)の
ように表される
【0057】 Ta=C・64N(64N−1)/2 =32C・N(64N−1) (4) Tb=7・C・4N(4N−1)/2 =14C・N(4N−1) (5) 例えば、不良分布の傾向が全ての分割領域について同一
だった場合には、代表領域は分割領域Eだけとなるの
で、16x16=256倍の解析時間短縮が実現でき
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるL
SI不良解析装置及び方法は、以下のような効果を奏す
る。 (1)特定の分割領域に限定して不良解析処理を行なう
ため、解析対象の不良数を減らすことができ、解析処理
に要する時間を短縮することができる。全不良ビットに
ついて解析する場合でも、領域を分割して各分割領域毎
に不良解析を行なうことで、遠く離れた不良ビットにつ
いては解析対象から除外することができ、解析処理に要
する時間を短縮することができる。 (2)また、領域分割は不良ビットの密度に応じて動的
に行われるので、解析するデータが増えたとしても、そ
れに応じて最適な領域分割を行なうことにより柔軟に対
応することが可能であり、解析処理時間の増大を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 本発明の第1実施形態における解析対象領域
の指定方法を説明する説明図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 本発明の第2実施形態における解析対象領域
の分割方法を説明する説明図である。
【図5】 本発明の第2実施形態の効果を説明する説明
図である。
【図6】 本発明の第3実施形態の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図7】 本発明の第3実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】 本発明の第3実施形態における解析対象領域
の分割方法を説明する第1の説明図である。
【図9】 本発明の第3実施形態における解析対象領域
の分割方法を説明する第2の説明図である。
【図10】 本発明の第4実施形態の機能構成を示すブ
ロック図である。
【図11】 本発明の第4実施形態の動作を示すフロー
チャートである。
【図12】 本発明の第4実施形態における解析対象領
域の分割方法を説明する説明図である。
【符号の説明】
11……試験手段 12……領域指定手段 13……領域内判定手段 14……不良解析手段 21……領域分割手段 41……不良数しきい値設定手段 42……分割形状設定手段 43……不良数カウント手段 44……領域再分割手段 51……分割形状設定手段 52……領域再分割手段 54……不良分布比較手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/319 G06F 11/22 H01L 21/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSIチップを試験して得られた不良個
    所の不良数の最大値を不良数しきい値として設定する不
    良数しきい値設定手段(41)と、 LSIチップの試験結果を分割する際の分割形状を設定
    する分割形状設定手段(42)と、 LSIチップの試験結果について解析対象領域を指定す
    る領域指定手段(12)と、 前記解析対象領域内に不良個所があるか否かを判定する
    領域内判定手段(13)と、 前記解析対象領域内の不良数をカウントする不良数カウ
    ント手段(43)と、 該不良数カウント手段(43)による不良数が前記不良
    数しきい値を越えている場合には、前記分割形状に基づ
    いてLSIチップを複数の分割領域に分割する領域再分
    割手段(44)と、 前記解析対象領域内にある不良個所について不良解析を
    行なう不良解析手段(14)とを具備し、 不良個所の不良数が不良数しきい値を越えないようにL
    SIチップの試験結果を複数の分割領域に分割し、各分
    割領域について不良解析を行なうことを特徴とするLS
    I不良解析装置。
  2. 【請求項2】 不良箇所の分布傾向が同一な複数のLS
    Iチップの不良を解析するLSI不良解析装置であっ
    て、 LSIチップの試験結果について不良解析対象領域に指
    定する領域指定手段(12)と、 前記不良解析対象領域を不良解析する不良解析手段(1
    4)と、 不良個所の分布に基づいてLSIチップの試験結果を分
    割する際の分割形状を設定する分割形状設定手段(5
    1)と、 前記分布と分割形状に基づいて周期性の不良個所が含ま
    れないようにLSIチップの試験結果を複数の分割領域
    に分割する領域再分割手段(52)と、 各分割領域における不良個所の分布を比較する不良分布
    比較手段(54)とを備え、 あるLSIチップの各分割領域における不良個所の分布
    の比較結果に基づいて分布傾向が同一な分割領域がある
    場合には、次のLSIチップの不良解析に際して、前記
    分布傾向が同一な分割領域のうち何れかを代表させて解
    析対象領域とすることを特徴とするLSI不良解析装
    置。
  3. 【請求項3】 LSIチップの試験によって得られた不
    良個所が所定の不良数しきい値を越えないようにLSI
    チップの試験結果を分割し、各々の分割領域に不良個所
    の解析対象領域を指定して不良解析を行なうことを特徴
    とするLSI不良解析方法。
  4. 【請求項4】 LSIチップの試験によって得られた不
    良箇所の分布傾向が同一な複数のLSIチップの試験結
    果の不良を解析する方法であって、 あるLSIチップの試験結果を複数の分割領域に分割
    し、該各分割領域について不良個所の解析を行って各分
    割領域における不良個所の分布を検出し、 同一の分布を有する分割領域については何れか1つの分
    割領域を代表領域に設定し、 次のLSIチップの試験結果について不良解析を行う際
    には、前記代表領域と不良個所の分布が異なる分割領域
    について不良個所の解析を行うことを特徴とするLSI
    不良解析方法。
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