JP3257765B2 - 増幅装置 - Google Patents

増幅装置

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JP3257765B2
JP3257765B2 JP30527696A JP30527696A JP3257765B2 JP 3257765 B2 JP3257765 B2 JP 3257765B2 JP 30527696 A JP30527696 A JP 30527696A JP 30527696 A JP30527696 A JP 30527696A JP 3257765 B2 JP3257765 B2 JP 3257765B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば移動通
信、衛星通信、放送システムなどの共通増幅装置に適用
され、入力信号の包絡線電力尖頭値(Peak Env
elop Power:以下PEPと記す)が平均電力
に比較して著しく大きいような信号の増幅に適する増幅
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばマイクロ波帯における通信、放送
に用いられる送信装置では、数MHzから約十MHzの
帯域をもつマルチキャリア信号の増幅が必要となる。マ
ルチキャリア信号のスペクトルを模式的に図1に示す。
N個のキャリア信号を中心とし、変調信号によるスペク
トラム広がりが形成された第1乃至第Nチャネル#1〜
#Nからなり、通常、各チャネル間間隔は等しい、マル
チキャリア信号の帯域幅Bは第1乃至第Nチャネルをカ
バーする帯域であり、その中心が中心周波数foであ
る。このマルチキャリア信号では各チャネルのキャリア
の振幅、位相の条件によっては、PEPが著しく増大
し、平均電力のキャリア数(N)倍にまで達する可能性
がある。このことは送信装置で用いられる増幅器の所要
飽和出力を増大させる原因となり、送信装置の小形化、
低消費電力化の重大な妨げとなる。
【0003】このような問題を解決するため、従来にお
いて、各キャリアの初期位相を特定の関係にすることが
提案されている。例えばIEEE TRANSACTI
ONS ON COMMUNICATIONS,Vo
l.41,No.4.April,1993,pp.6
31〜635,D.R Gimlin等“On Min
imizing the Peak−to−Avera
ge Power Ratio for the Su
m of N Sinusoids”参照されたい。し
かし、この方法は、各キャリアが変調されていない場合
にのみ効果がある。つまり、各チャネルが正弦波のキャ
リアのままの場合であり、各キャリアがそれぞれ変調信
号により変調されると、特定した初期位相の関係がくず
れ、大きなPEPが発生するようになる。
【0004】また前述のようなマルチキャリア信号を低
歪に増幅するのに適するものとしてフィードフォワード
増幅器が知られている。フィードフォワード増幅器は例
えば1992年11月24日発行米国特許第5,16
6,634号明細書に示されている。従来のフィードフ
ォワード増幅器を図2を参照して簡単に説明する。入力
端子1に入力された信号Sinは、電力分配器2によ
り、可変減衰手段3、可変移相手段4および主増幅器5
が挿入された主増幅経路14と、遅延手段6が挿入され
た線形経路15とに分配される。この2つの経路14,
15を通過した各々の信号は方向性結合器7に入力さ
れ、主増幅経路14の信号はそのまま主信号経路16に
出力され、後述するように主増幅器歪成分は歪増幅経路
17に出力される。主信号経路16には遅延手段8が挿
入されており、歪増幅経路17には可変減衰手段9、可
変移相手段10、補助増幅器11が挿入されている。主
信号経路16ならびに歪増幅経路17を通過する信号
は、電力合成手段12に入力され、電力合成されて出力
端子13に出力される。
【0005】可変減衰手段3および可変移相手段4は、
電力合成手段7において主増幅経路14の信号と線形経
路15の信号とが逆相で足し合わされ、主増幅器5で生
ずる歪成分が歪増幅経路17に出力されるように調整さ
れる。また、可変減衰手段9および可変移相手段10
は、主信号経路16の信号に含まれる歪成分と歪増幅経
路17で補助増幅器11で増幅した歪成分とが、電力合
成手段12で逆相に足し合わされ、出力端子13に歪が
除去された信号が出力されるように調整される。主増幅
器5で発生する歪は、線形領域の不完全性による歪と飽
和特性による歪に大別できるが、フィードフォワード増
幅器は構成的には主増幅器5で生じた歪成分は全て、入
力端子1から電力合成手段7までの歪検出部18で検出
可能であり、電力合成手段7から出力端子13までの歪
除去部19により前記歪が除去できる。ただし、補助増
幅器11は線形動作することが必須である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の第1目的は
マルチキャリア信号のように信号の包絡線電力に著しく
大きなピークが生じる信号を、線形増幅することを可能
とする増幅装置を提供することにある。この発明の他の
目的は前記第1目的を達成すると共に飽和増幅出力が比
較的小さな増幅器を使用でき、比較的簡単な構成で小
形、安価に構成できる増幅装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1観点によ
れば入力信号は非線形の移相量周波数特性をもつ第1移
相手段へ入力され、その第1移相手段の出力が増幅器で
増幅され、その増幅出力が、第1移相手段の移相器周波
数特性と逆特性をもつ第2移相手段へ入力され、その出
力として上記入力信号の増幅出力を得る。
【0008】この発明の第2観点によれば信号分離手段
により入力信号から主信号と差信号が得られ、その主信
号は第1信号経路へ供給され、差信号は、上記第1移相
手段、上記増幅器−上記第2移相手段が挿入された第2
信号経路に供給され、上記第1信号経路の出力と上記第
2信号経路の出力とが第1電力合成手段により電力合成
されて上記出力端子へ供給される。
【0009】信号分離手段はフィードフォワード増幅器
における歪検出部で構成され、上記第1、第2信号経路
及び第1電力合成手段により歪除去部が構成される。あ
るいは信号分離手段は、入力信号を、その包絡線電力が
所定値以下になるように制限した上記主信号と、その主
信号と入力信号との差である上記差信号とに分離する手
段であり、上記第1信号経路に主増幅器が挿入される。
この場合の信号分離手段はアナログ技術、又はディジタ
ル技術にて構成される。
【0010】この発明の第3観点によれば、上記入力端
子と上記増幅器の入力端子との間に、第1入力経路と、
上記第1移相手段が挿入された第2入力経路との何れか
に入力信号を通す第1切替手段が設けられ、上記増幅器
と上記出力端子との間に、第1出力経路と、上記第2移
相手段が挿入された第2出力経路との何れかに増幅出力
信号を通す第2切替手段が設けられ、上記入力信号の包
絡線電力が検出手段で検出され、その検出包絡線電力が
しきい値を越えると、制御手段により、第1、第2切替
手段が制御されて入力信号は第2入力経路を通り、増幅
信号は第2出力経路を通るようにされる。
【0011】
【発明の実施の形態】図3にこの発明の基本構成を示
す。入力端子1からの入力信号は第1移相手段21を通
じて増幅器22へ供給され、増幅器22の増幅出力は第
2移相手段23を通じて出力端子13へ出力される。第
1移相手段21及び第2移相手段23はそれぞれその移
相量が周波数に対して非線形に変化し、かつ、その変化
特性が例えば図4の曲線24,25に示すように、互い
に逆の特性である。この第1移相手段21の移相量周波
数特性としては、例えば次式の二乗位相特性を用いる。
【0012】Ψ(f)=−α(f−fO 2 ここで、αは二乗特性の係数である。上式において移相
量Ψ(f)は周波数fOにおける移相量を基準(0)と
した相対値である。この二乗位相特性は、チャープレー
ダで用いられるチャープフィルタや、マルチ正弦波キャ
リア信号の包絡線電力尖頭値(PEP)の平均電力に対
する比(PAPR)を低減する初期位相設定法において
適用がみられる。係数αは、チャープフィルタでは α=πT/B と表せる。ここでTはチャープ信号の周期、Bは周波数
帯域である。また、Tをマルチ正弦波キャリア信号の周
期(キャリア周波数間隔をΔfとするとT=1/Δf)
とした場合には、上記初期位相設定法における位相設定
式の一例となる。
【0013】このように構成されているため、入力端子
1に図5Aに示すように大きなピーク26,27をもっ
て信号が入力されても、第1移相手段21でその入力信
号の各周波数成分が互いに異なる位相シフトを受け、つ
まり周波数が異なるがそろっていた位相が互いにずれ、
第1移相手段21の出力信号は例えば図5Bに示すよう
に、ピーク26,27が小さくなる。この大きなピーク
がなくなった状態で信号は増幅器22で図5Cに示すよ
うに増幅される。従って増幅器22に要求される飽和電
力値を低減でき、増幅器22を小形、かつ安価なもので
構成できる。この増幅器22で増幅された出力信号は第
2移相手段23でその各周波数成分が第1移相手段21
で受けた移相量と逆特性で位相シフトされ、つまり各周
波数成分についての第1、第2移相手段21,23でそ
れぞれ受けた移相量の和は互いに等しくなり、第2移相
手段23の出力信号の各周波数成分相対位相は、第1移
相手段21の入力信号のそれと同一となり、第2移相手
段23の出力信号は図5Dに示すように、図5Aの入力
信号波形とほぼ同一波形であり、かつ利得G倍に増幅さ
れたものとなる。
【0014】次に第1、第2移相手段21,23の具体
例を説明する。例えば図6Aに示すリアクタンス回路よ
りなる2次遅延等化回路は図6Bに示すように単峰性の
遅延量の周波数特性を有する。よって図6Cに示すよう
にこのようなリアクタンス回路(2次遅延等化回路)Z
1 乃至Zn を縦続接続し、これら回路Z1 〜Zn の各特
性を選定して、第1又は第2移相手段21又は23に必
要とされる特性に近似した非線形移相回路を構成するこ
とができる。
【0015】移相手段21、23としては分散遅延線を
用いることもできる。図7は分散形遅延線を弾性表面波
回路で構成した例を示す。この場合、弾性表面波回路は
圧電基板31上にすだれ状電極(1対の櫛歯状電極を互
にかみ合せて配したもの)の2組32a,32bが形成
されて、すだれ状電極32aに印加された信号が圧電基
板31上の弾性表面波に変換されて、圧電基板31上を
伝搬し、他方のすだれ状電極32bに到達して電気信号
に変換される。この場合、すだれ状電極32a,32b
の各電極間ピッチが弾性表面波伝搬方向において、徐々
に変化し、かつその変化方向が、電極32aと32bと
で逆とされている。図7Aに示したものを第1移相手段
21として用いた場合は、その電極ピッチの変化方向が
逆とされた図7Bに示すものが第2移相手段23として
用いられ、その逆に用いてもよい。
【0016】移相手段21,23の更に他の例を図8
A,Bに示す。移相手段21においては入力信号は信号
分岐手段33でn分岐され、それぞれ中心周波数f1
n の帯域通過フィルタ341 〜34n に通されて、周
波数帯ごとに分離され、更にそれぞれ遅延線351 〜3
n でそれぞれ遅延量T1 〜Tn だけ遅延した後、信号
合成手段36で合成される。移相手段23も図8Bに示
すように、信号分岐手段37でn分岐され、中心周波数
がf1 〜fn の帯域通過フィルタ381 〜38nで分離
され、遅延線391 〜39n でそれぞれ遅延量Tn 〜T
1 の遅延が与えられた後、信号合成手段41で合成され
る。この際、遅延線35i(i=1,2,…,n)の遅
延量と遅延線39iの遅延量との和がT1 +Tn になる
ようにされている。
【0017】図3に示した実施例では入力端子1の入力
信号のPEPが比較的小さい場合には、第1移相手段2
1でPEPが大きなものとされる場合もある。このよう
な点から、PEPが高い部分の信号に対してのみ有効に
この発明が作用するようにすることが望ましい。フィー
ドフォワード増幅器(図2)においては、その入力端子
1の入力信号中のPEPが著しく大、つまり主増幅器5
の飽和電力より大きく越えると、歪が著しく発生し、歪
増幅経路17へ供給される主増幅経路14の出力信号と
線形経路15の出力信号との差信号のPEPが著しく大
きくなる。従って、歪増幅経路17にこの発明を適用す
れば常に良好に動作する。フィードフォワード増幅器に
この発明を適用した例を図9と図2と対応する部分に同
一符号を付けて示す。図2の構成に対し、それ以外につ
いては図2と同様である。ここで、第1移相手段21お
よび第2移相手段22は周波数に対して移相量が非線形
に変化する移相手段である。以下にこの増幅装置の動作
について説明する。
【0018】図10Aは、入力端子1に入力される信号
Sinの包絡線電力Pの波形例を示し、マルチキャリア
信号においては、各キャリアの振幅、位相の条件によ
り、信号の包絡線電力尖頭値(PEP)は平均電力Pa
に対して著しく増大し、入力信号Sinの包絡線電力P
が主増幅器5の飽和出力Psに対応する入力レベルP
s′を大幅に超える場合には、歪増幅経路17には瞬時
電力の大きな成分が入力される。
【0019】第1移相手段21の入力では、図10Bに
示すように、主増幅器5の線形領域の不完全性で発生す
る歪成分が定常的に存在するが、入力信号Sinの包絡
線電力Pが飽和出力の入力換算値Ps′を超える時間に
は、大きなピーク電力が発生する。フィードフォワード
増幅器を低歪に動作させるためには、補助増幅器11に
は線形動作が必要とされる。従って、上記のように主増
幅器5の飽和特性により生ずる、高レベルなピーク電力
を持つ歪を補償するには、従来においては補助増幅器1
1の所要飽和出力をかなり大きく設定する必要があっ
た。しかし、第1移相手段21により図10Bに示す入
力信号の各周波数成分の位相がずれ、図10Cに示すよ
うに出力側でピーク電力が低減する。つまり、補助増幅
器11の入力側でピーク電力が低減し、それだけ補助増
幅器11の所要飽和出力を低減できる。
【0020】補助増幅器11で増幅された図10Dに示
す信号が第2移相手段22に入力され、第2移相手段2
2により、前の入力信号の位相関係を第1移相手段21
に入力された信号の位相関係に戻す位相補償が行われ、
図10Eに示す信号が電力合成手段12に入力される。
すなわち、第2移相手段22の出力には第1移相手段2
1の入力信号が線形増幅された信号が得られる。包絡線
電力Pのピーク電力は、図10B〜Eにピーク部分27
を例とするとP1 →P2 →GP2 →GP1 と変化する。
ここで、P2 <P1 であり、Gは補助増幅器11の利得
である。
【0021】入力信号のPEPが高い部分が増幅器に対
する要求を高くし、かつ歪発生の原因となる。よって、
入力信号を包絡線電力が所定値以下に制限した主信号
と、その主信号と入力信号との差の差信号とに分離して
増幅すればよい。これがこの発明の第2観点である。つ
まり図11に示すように入力端子1の入力信号は信号分
離手段43に入力され、包絡線電力を所定値(しきい値
Lth)に制限した主信号と、入力信号と主信号との差に
相当する差信号とに分離されて、主信号経路44と差信
号経路45とにそれぞれ出力される。図12A,B,C
にそれぞれ入力信号、主信号および差信号の各包絡線電
力の波形例を示す。主信号経路44および差信号経路4
5には、それぞれ主増幅器46および補助増幅器47が
挿入されている。ここで、主増幅器46は線形性の優れ
た増幅器、例えばフィードフォワード増幅器が用いられ
るものとする。主増幅器46および補助増幅器47でそ
れぞれ増幅された信号は、電力合成手段48で線形合成
され、出力端子13に出力される。電力合成手段48は
トランス回路やハイブリッド回路などで構成される。
【0022】この実施例では、主信号の包絡線電力はL
thに制限され、ピーク電力の増大を防止し、かつ主増幅
器46の飽和出力電力を対応する入力電力値以下にLth
を設定しているので、主増幅器46を高効率に動作させ
かつ主信号を線形増幅することができる。一方、Lthを
入力信号の平均電力の数倍程度に設定した場合、入力信
号の包絡線電力レベルがLthを超える時間、すなわち差
信号が発生する時間の全時間に対する割合は10-3程度
であり、差信号を増幅する際に発生する歪の影響は小さ
い。
【0023】つまり1個の増幅器のみを用いる従来技術
においてはその増幅器の飽和出力電力を、出力信号の平
均電力の10倍程度に選定していたが、例えばその時の
入力の平均電力の5〜6倍を前記しきい値Lthとす
る。このような作用効果が得られることを確かめるため
に、次の電子計算機シミュレーション実験を行った。第
1移相手段21の入力信号として、初期位相をランダム
に設定したN=32個の正弦波のキャリア信号を入力
し、その1000通りの初期位相の組合せについてシミ
ュレーションを行って評価した。第1移相手段21の移
相量周波数特性として二乗位相特性を用い、係数αを次
式とした。
【0024】α=π/((N−1)Δf2 ) つまり、Δfはキャリア周波数間隔であり、B=(N−
1)Δf、T=1/Δfとした。この時の第1移相手段
21の入力信号と出力信号のピーク電力の発生分布を求
め、その結果を図13に曲線28,29として示す。図
13の横軸はマルチキャリア信号のピーク電力を示し、
この電力は入力マルチキャリア信号の平均電力で規格化
したものであり、縦軸は発生確率を示す。入力信号の発
生は大きなPEPに対して、大きな確率をもつが、出力
信号の発生はPEPが0.2以下であり、つまり、大き
なPEPは現われない。出力信号のPEPの平均値は、
入力信号のPEPの平均値に比べ10分の1程度となっ
ている。このことは補助増幅器47の所要飽和出力を1
0分の1程度にすることができることを意味している。
入力信号をこのような大きなピークが現われない状態と
して増幅するから、増幅器の飽和電力を小とすることが
でき、かつ信号が歪むおそれもない。
【0025】図14に信号分離手段43の具体的構成例
を示す。入力端子1よりの入力信号は第1電力分配手段
51によりリミッタ経路52と線形経路53とに2分岐
される。リミッタ経路52には可変減衰手段102、可
変移相手段54、リミッタ55および第2電力分配手段
56が直列に設けられる。第2電力分配手段56はその
入力信号を二つ分配し、その一方を主信号経路44へ供
給する。線形経路53には遅延手段57が設けられ、こ
れを通過した信号と第2電力分配手段56の他方の出力
とが電力合成手段58で合成されて差信号経路45に供
給される。第1電力分配手段51および第2電力分配手
段56の電力分配比、電力合成手段58の電力合成比、
可変減衰手段102の減衰量、可変移相手段54の移相
量および遅延手段57の遅延量は、電力合成手段58に
入力されるリミッタ経路52と線形経路53との両信号
が互いに逆相で合成され、所望の差信号が生成されるよ
うに調整される。
【0026】リミッタ55としてはPINダイオードリ
ミッタ回路構成を用いることができる。可変減衰手段5
2はPINダイオードを用いて構成でき、また可変移相
手段54はサーキュレータやバラクタダイオード等を用
いて構成でき、ともに市販の製品の使用が可能である。
遅延手段57は遅延線を用いて構成できる。信号分離手
段43の他の具体例を図15に示す。入力信号はA/D
変換器61でディジタル信号に変換され、そのディジタ
ル信号はリミッティング処理手段62で、しきい値Lth
より大きなディジタル値はLthとして出力され、Lthよ
り小さい値はそのまま出力されてディジタル主信号とさ
れ、このディジタル主信号が、A/D変換器61の出力
ディジタル信号から差手段63で差し引かれるディジタ
ル差信号が得られる。ディジタル主信号、ディジタル差
信号はそれぞれD/A変換器64,65でアナログ信号
に変換され、これらアナログ信号はそれぞれ低域通過フ
ィルタ66,67で高周波成分が除去されて、主信号経
路44、差信号経路45へ出力される。リミッティング
処理手段62及び差手段63の各機能はマイクロプロセ
ッサで処理させることができる。
【0027】ディジタル信号処理によりディジタルマル
チキャリア信号を発生し、更にディジタル主信号、ディ
ジタル差信号を得、これらをアナログの主信号、差信号
にする例を図16に示す。周波数設定手段68により各
キャリア周波数fk (k=1,2,…,N)を示すデー
タが設定され、それらデータに応じて、キャリア信号発
生手段69kから複素ディジタルキャリア信号exp
(j2πfk t)が発生される。一方第kチャネルの複
素シンボルデータskがフィルタ70kで帯域制限さ
れ、乗算器71kで複素ディジタルキャリア信号exp
(j2πfk t)と複素乗算される。これらk個の複素
乗算結果は加算手段72で加算されて、ディジタル複素
マルチキャリア信号u(t)が生成される。この複素マ
ルチキャリア信号u(t)は図15で行われたと同様に
リミッティング処理手段62、差手段69によりディジ
タル複素主信号g(t)と、ディジタル複素差信号d
(t)とに分離される。
【0028】複素主信号g(t)の同相成分(実部)g
i (t)、直交成分(虚部)gq (t)、複素差信号d
(t)の同相成分(実部)di (t)、直交成分(虚
部)d q (t)はそれぞれD/A変換器64i,64
q、65i,65qでアナログ信号に変換され、更にそ
の各アナログ信号は低域通過フィルタ66i,66q,
67i,67qでそれぞれ高周波が除去される。フィル
タ66i,66qの各出力は直交変調器73で、フィル
タ67i,67qの各出力は直交変調器74でそれぞ
れ、局部発振器75よりの局部信号で直交変調され、高
周波の主信号、差信号とされて主信号経路44、差信号
経路45へ供給される。
【0029】以上の関係を式で示す。シンボルデータ
{sk}を帯域制限して得られたベースバンド信号の振
幅成分をak(t)、位相成分をφk(t)とすると、
複素マルチキャリア信号u(t)は次式で表せる。 u(t)=Σk=1 N k (t)exp[j2πfk +φk (t)] =A(t)exp[jΦ(t)] A(t)=|u(t)|,Φ(t)=argu(t) しきい値となる振幅をLとするならば、複素主信号と複
素差信号は次式で表せる。
【0030】 |u(t)|≦Lでg(t)=u(t) |u(t)|>Lでg(t)=Lexp[jΦ(t)] d(t)=u(t)−g(t) これら複素信号より、同相成分および直交成分として、
それぞれの実部および虚部をベースバンド信号の同相成
分と直交成分として出力する。
【0031】 gi (t)=Re[g(t)],gq (t)=Im[g(t)] di (t)=Re[d(t)],dq (t)=Im[d(t)] 上記ベースバンド信号は直交変調器73,74に入力さ
れ、周波数fo の搬送波を直交変調、次式で表される信
号がそれぞれ出力される。 g(t)=Re[g(t)exp(j2πfO t)] d(t)=Re[d(t)exp(j2πfO t)] この図16に示した信号分離形マルチキャリア信号発生
器では、入力される各搬送周波数{fk}のデータ、シ
ンボルデータ{sk}に応じて、主信号成分g(t)と
差信号成分d(t)を逐次計算する。この計算は通常マ
イクロプロセッサで行われる。{fk}および{sk}
の組み合わせに対してベースバンド主信号および差信号
を予め計算して、図17に示すようにROM等の記憶素
子76に格納しておき、{fk}および{sk}の入力
に応じて主信号および差信号の波形データを記憶素子7
6から読み出すようにしてもよい。
【0032】図11に示した実施例に対し、図18に示
すように、主増幅器46の入力側に遅延手段78が挿入
され、補助増幅器47の入力側に可変減衰手段79およ
び可変移相手段81が直列に挿入された構成とすること
もできる。遅延手段78、可変減衰手段79および可変
移相手段81は、主増幅器46および補助増幅器47の
伝送特性により生じる、電力合成手段48での振幅およ
び位相の不整合を補正するために設けられており、これ
らは図18で示す挿入箇所に限らず、主信号経路44お
よび差信号経路45の同様の効果が得られる何れの箇所
に挿入してもよい。また、遅延手段78、可変減衰手段
79および可変移相手段81をすべて設ける必要はな
く、主増幅器46および補助増幅器47の実際の回路特
性に応じて必要なものを挿入すればよい。
【0033】図11に示した実施例中に、図19に示す
ように、主増幅器46および補助増幅器47の入力側に
周波数変換手段82を挿入してもよい。周波数変換手段
82は、主信号経路44および差信号経路45のそれぞ
れについて設けられたミキサ83および84、帯域通過
フィルタ85および86と共通に設けられた局部発振器
87で構成される。このように周波変換手段82を設け
た回路構成は、信号分離手段43や入力端子1の前段に
設けられる回路を低い周波数あるいは低速で動作させる
場合に有効である。図20は図11に示した実施例に対
し、図3に示したこの発明の第1観点を適用したもので
ある。補助増幅器47の入力側および出力側の差信号経
路45に、それぞれ図3の実施例で用いた第1移相手段
21および第2移相手段23が設けられる。信号分離手
段43より分離された差信号は図12Cに示したよう
に、尖頭なパルス状となっているが、第1移相手段21
により、前述したように同相に近い状態にあった差信号
の各周波数成分の位相が互いにずらされて、ピーク電力
が低減され、この状態で補助増幅器47で増幅され、そ
の増幅出力信号の周波数成分の位相が第2移相手段23
により第1移相手段21の入力での状態と同一とされ、
信号分離手段43で分離された差信号が線形増幅された
信号が得られる。
【0034】図20の実施例に対しても、図18の実施
例の考えと同様に、図21に示すように信号分離手段4
3と主増幅器46との間の経路44に遅延手段78、減
衰手段79および移相手段81が設け、第1移相手段2
1および第2移相手段23において遅延、減衰および移
相が発生する場合に、その影響を補償するようにするこ
とができる。これらの挿入は図21で示される挿入位置
に限らず、主信号経路44および差信号経路45におい
て同様の効果が得られる何れの位置に挿入してもよい。
また、遅延手段78、減衰手段79および移相手段81
の全てを必ずしも挿入する必要はなく、第1移相手段2
1および第2移相手段23の実際の回路特性に応じて必
要なものを挿入する。
【0035】入力信号中のPEPが所定値より大きい部
分のみ、第1移相手段−増幅器−第2移相手段なる経路
を通し、PEPが所定値以下では、第1、第2移相手段
を通すことなく、増幅器を通すようにする実施例を説明
する。図22はその一例を示す。入力端子1に入力され
た信号は、方向性結合器91により分岐され、その分岐
出力の一方は信号の包絡線電力を検出する検出手段92
に供給され、検出手段92の検出信号は制御手段93に
入力される。方向性結合器91の分岐出力の他方は第1
切替手段94に入力され、これより入力経路95aある
いは95bの各一端に切替供給される。この入力経路9
5a,95bの他端は第2切替手段96により、何れか
一方が増幅器22に切替接続される。また、増幅器22
の出力は第3切替手段97に入力され、出力経路98a
あるいは98bの一端に切替供給される。この出力経路
98a,98bの他端は第4切替手段99により何れか
一方が出力端子13に切替接続される。一方の入力経路
95aには第1移相手段21が、また一方の出力経路9
8aには第2移相手段23がそれぞれ挿入される。ここ
で、第1移相手段21および第2移相手段23は、図3
の実施例で説明したものと同様のものである。
【0036】入力信号の包絡線電力が検出手段92で検
出され、その検出出力が入力される制御手段93は、入
力信号のPEPの値Lがしきい値Lth以下の場合には、
信号が入力経路95bおよび出力経路98bを通過する
ように第1乃至第4切替手段94,96,97,99を
切替制御する。PEPの値LがLthより大きい場合に
は、信号が入力経路95aおよび出力経路98aを通過
するように第1乃至第4切替手段94,96,97,9
9を切替制御する。制御手段93は例えば周波数間隔Δ
fの逆数に相当する周期で入出力経路の切替を行う。つ
まり、切替タイミング以前の一周期(=1/Δf)間の
入力信号のPEPがしきい値Lthを超える場合には、
入力経路95aおよび出力経路98aを通過するように
第1乃至第4切替手段94,96,97,99を切替制
御する。また、上記PEPがしきい値Lth以下となる
場合には、入力経路95bおよび出力経路98bを通過
するように第1乃至第4切替手段94,96,97,9
9を切替制御する。
【0037】検出手段92は、例えばダイオード、コン
デンサ、抵抗器等を用いて構成される。制御手段93
は、A/Dコンバータ、マイクロプロセッサ、ROM、
RAM、D/Aコンバータ等で構成でき、あるいは演算
増幅器、抵抗器等を用いるアナログ回路で構成すること
も可能である。第1乃至第4切替手段94,96,9
7,99は、例えば半導体スイッチで構成される。以下
に、この増幅装置の動作について説明する。
【0038】図23A,Bは、入力端子1に入力される
信号の包絡線電力の波形の例を示したものである。図2
3AはPEPの値Lがしきい値Lth以下である場合の例
であり、信号は入力経路95b、出力経路98bを通過
して、従来の増幅装置と同様の増幅動作が行われる。し
きい値Lthは、増幅器22の飽和出力に応じて設定さ
れ、PEPの値LがLth以下の場合に、増幅器22の飽
和特性に基づいて発生する歪が、信号対歪電力比で例え
ば60dB以上となるように設定する。図23BはPE
Pの値LがLthより大きい場合の例であり、信号は入力
経路95a、出力経路98aを通過して増幅動作が行わ
れる。この場合は既に説明した場合と同様に入力信号の
各周波数成分の位相が第1移相手段21で相対的にずら
され、PEPが低減されて増幅器22へ供給され、増幅
器22の出力は第2移相手段23で各周波数成分の相対
位相が、入力端子1における入力信号のそれと同様にな
り、出力端子13に、大きなPEPの信号でも線形増幅
された出力が得られる。
【0039】なお、以上の説明では、第1乃至第4切替
手段94,96,97,99は、入力信号が、そのPE
PにLth以上の部分があるか否かによって制御するもの
としているが、検出手段92で検出される包絡線電力の
瞬時変動にしたがい制御することもできる。この場合、
通常は入力経路95b及び出力経路98bを選択し、検
出手段92で検出される電力レベルがしきい値Lthを超
えるときに入力経路95a及び出力経路98aを切替選
択し、所定時間後に元の信号経路95b,98bに戻す
ように、第1乃至第4切替手段94,96,97,99
の切替制御をおこなう構成とする。前記所定時間は包絡
線電力のピークの幅程度であり、ほぼマルチキャリア信
号の帯域幅の逆数とすればよい。
【0040】第1移相手段21又は第2移相手段23で
減衰バイアス、遅延(各周波数成分に付加された同量の
遅延)が生じる場合には、これと同一の減衰量、遅延量
をそれぞれもつ減衰手段、遅延手段を入力経路95b又
は出力経路98bに挿入する。例えば図22に点線で示
すように入力経路95bに減衰手段101、遅延手段1
11を、出力経路98bに減衰手段102、遅延手段1
12を挿入する。
【0041】図24に示すように図22中の第2切替手
段96および第4切替手段99をそれぞれ経路結合・分
岐手段103および104で置き換えてもよい。入力経
路95a及び95bは経路結合・分岐手段103により
結合され、増幅器22に接続される。第1切替手段94
により、入力経路95aおよび95bのいずれの入力経
路が選択された場合も、選択された入力経路を通過した
信号が増幅器22に入力される。経路結合・分岐手段1
04についても、第3切替手段97により出力経路98
aおよび98bのいずれの出力経路が選択された場合
も、選択された出力経路を通過した信号が出力端子13
より出力される。なお、図24における切替手段を経路
結合・分岐手段に置き換えることは一方の切替手段に対
してのみで行ってもよい。図25に示すように、図22
中の第1切替手段94は第3切替手段97をそれぞれ経
路結合・分岐手段105,106で置き換えてもよい。
この置き換えも一方の切替手段に対してのみ行ってもよ
い。
【0042】上述において入力信号としてはマルチキャ
リア信号に限らず、包絡線電力に著しく大きいピークを
含む信号の増幅にこの発明は適する。
【0043】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第
1移相手段により入力信号のピーク値が低減され、その
状態で増幅器へ供給されるため、増幅器として飽和出力
電力が比較的小さい安価な小形のものを使用することが
でき、この増幅器の出力が第2移相手段で、入力信号と
同様の包絡線電力波形に戻され、つまり線形増幅された
出力信号が得られる。
【0044】フィードフォワード増幅器の補助増幅器に
この発明を適用して、主増幅器の所要出力電力を比較的
小さくすることができる。また入力信号をその包絡線電
力の所定値以上を制限した主信号と、これと入力信号と
の差信号を作り、主信号、差信号をそれぞれ主増幅器、
補助増幅器でそれぞれ増幅した後に電力合成することに
より、主増幅器の所要飽和出力電力を比較的小さいもの
とすることができる。この場合、補助増幅器の前後に第
1,第2移相手段を設けることにより、補助増幅器の所
要出力電力を小さくし、かつ線形性の優れた出力信号が
得られる。
【0045】更に入力信号の包絡線電力がしきい値以下
では増幅器に直接入力信号を供給し、しきい値以上で入
力信号を第1移相手段を介して増幅器へ供給し、増幅器
の出力を第2移相手段に通すことにより、同様に増幅器
の所要飽和出力を小さいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチキャリア信号のスペクトルの例を示す
図。
【図2】従来のフィードフォワード増幅器の構成を示す
図。
【図3】この発明の基本構成を示すブロック図。
【図4】図3中の第1、第2移相手段の移相器周波数特
性の例を示す図。
【図5】図3の各部における信号包絡線電力波形例を示
す図。
【図6】Aはリアクタンス回路よりなる2次遅延等化回
路を示す図、Bは図6Aの回路の遅延量周波数特性の例
を示す図、Cは図6Aの回路の直列接続により移相手段
を構成した例を示すブロック図である。
【図7】Aは第1移相手段21を分散形遅延線で構成し
た例を示す平面図、Bは第2移相手段23を分散形遅延
線で構成した例を示す平面図である。
【図8】Aは第1移相手段21の他の構成例を示すブロ
ック図、Bは図8Aと対応する第2移相手段23の構成
例を示すブロック図である。
【図9】この発明をフィードフォワード増幅器に適用し
た例を示すブロック図。
【図10】図9の各部の信号の包絡線電力の波形例を示
す図。
【図11】この発明の他の実施例を示すブロック図。
【図12】この図11の各部の信号の包絡線電力の波形
例を示す図。
【図13】この発明の効果を説明するための、第1移相
手段における入力信号及び出力信号の各包絡線電力ピー
クパワーの確率分布のシミュレーション結果を示す図。
【図14】図11中の信号分離手段43の具体例を示す
ブロック図。
【図15】図11中の信号分離手段43の他の具体例を
示す機能構成図。
【図16】図11中の信号分離手段43とマルチキャリ
ア信号の発生部の具体的機能構成例を示すブロック図。
【図17】マルチキャリア信号の発生部の他の例を示す
ブロック図。
【図18】図11の実施例の変形例を示すブロック図。
【図19】図11の実施例の更に他の変形例を示すブロ
ック図。
【図20】図11の実施例の更に他の変形例を示すブロ
ック図。
【図21】図20の変形例の更に他の変形例を示すブロ
ック図。
【図22】この発明の第3観点の実施例を示すブロック
図。
【図23】図22の実施例の動作説明のための波形図。
【図24】この発明の第3観点の他の実施例を示すブロ
ック図。
【図25】この発明の第3観点の更に他の実施例を示す
ブロック図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−305237(JP,A) 特開 昭61−73406(JP,A) 特開 昭61−65612(JP,A) 特開 昭50−63868(JP,A) 特開 平9−298495(JP,A) 特開 平8−274748(JP,A) 特開 昭48−17648(JP,A) 特開 平9−8560(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04B 1/04 H03F 1/32 H04J 1/00 - 11/00

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に入力端が接続された、非線形
    の移相量周波数特性をもつ第1移相手段と、 その第1移相手段の出力端に入力端が接続された増幅器
    と、 その増幅器の出力端に、入力端が接続され、出力端が出
    力端子に接続された、上記第1移相手段とほぼ逆の移相
    周波数特性をもつ第2移相手段と、 を具備する増幅装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の増幅装置において、 上記入力端子に入力された入力信号から主信号と差信号
    を得、その差信号を上記第1移相手段へ供給し、上記主
    信号を第1信号経路へ供給する信号分離手段と、 上記第1信号経路を経た上記主信号と上記第2移相手段
    の出力信号とを合成して上記出力端子へ供給する第1電
    力合成手段とを含む。
  3. 【請求項3】 請求項2の増幅装置において、 上記信号分離手段は、上記入力信号を、第1,第2分岐
    端子に分配する電力分配手段と、上記第1,第2分岐端
    子にその1端が接続された主増幅経路、及び線形経路
    と、上記主増幅経路及び上記線形経路の各他端と接続さ
    れ、上記主増幅経路を経た信号を上記主信号として上記
    第1信号経路へ供給し、上記主増幅経路を経た信号と上
    記線形経路を経た信号との差をとり、上記差信号として
    上記第1移相手段へ供給する方向性結合器と、上記主増
    幅経路に挿入された主増幅器と、上記線形経路に挿入さ
    れた第1遅延手段とよりなり、 上記第1信号経路に挿入された第2遅延手段を含み、 上記第1移相手段、上記増幅器、上記第2移相手段の直
    列接続よりなる歪増幅経路を経た上記差信号と上記第1
    信号経路を経た信号中の歪成分とが上記第1電力合成手
    段で逆相で足し合わされる。
  4. 【請求項4】 請求項3の増幅装置において、 上記主増幅経路及び上記線形経路の少くとも一方に、可
    変減衰手段、可変移相手段が挿入され、上記第1信号経
    路及び上記歪増幅経路の少くとも一方に可変減衰手段及
    び可変移相手段の少なくとも一方が挿入されている。
  5. 【請求項5】 請求項2の増幅手段において、 上記信号分離手段は上記入力信号を、その包絡線電力が
    所定値以下になるように制限した上記主信号と、その主
    信号と上記入力信号との差である上記差信号とに分離す
    る手段であり、上記第1信号経路に挿入された主増幅器
    を含む。
  6. 【請求項6】 請求項5の増幅装置において、 上記信号分離手段は上記入力信号を第1,第2分岐端子
    に分配する第1電力分配手段と、上記第1電力分配手段
    の第1分岐端子に接続され、入力された信号の包絡線電
    力を上記所定値以上を除去するリミッタと、そのリミッ
    タの出力信号を2分岐し、その一方を上記主信号として
    出力する第2電力分配手段と、上記第1電力分配手段の
    第2分岐端子に接続された遅延手段と、その遅延手段の
    出力信号と上記第2分配手段の他方の分岐出力信号とを
    逆移相で合成して上記差信号として出力する第2電力合
    成手段とよりなる。
  7. 【請求項7】 請求項5の増幅装置において、 上記信号分離手段は、上記入力信号をディジタル信号に
    変換するA/D変換器と、上記ディジタル信号中の所定
    値以上のものを上記所定値に変更してディジタル主信号
    とする手段と、上記ディジタル信号から上記ディジタル
    主信号を差し引いてディジタル差信号とする手段と、上
    記ディジタル主信号及び上記ディジタル差信号をそれぞ
    れアナログ信号に変換する第1,第2D/A変換器と、
    それら第1,第2D/A変換器より各アナログ信号を帯
    域制限してそれぞれ上記主信号及び上記差信号として出
    力する第1,第2低域通過フィルタとよりなる。
  8. 【請求項8】 請求項5の増幅装置において、 上記入力信号はマルチキャリア信号であって、 第1〜第Nチャネル(Nは2以上の整数)の各キャリア
    信号の周波数を示す周波数データを設定する周波数設定
    手段と、 上記設定された周波数データに応じた周波数をもつ、上
    記第1〜第Nチャネルの各複素ディジタルキャリア信号
    を発生するキャリア信号発生手段と、上記第1〜第Nチ
    ャネルの複素ディジタルキャリア信号と、上記第1〜第
    Nチャネルの複素シンボルデータとをそれぞれ複素乗算
    する乗算手段と、これらN個の複素乗算結果を加算して
    上記マルチキャリア信号のディジタル信号を得る加算手
    段と、上記ディジタルのマルチキャリア信号を、その包
    絡線電力が所定以上の値を上記所定値に変更したディジ
    タル主信号を得る手段と、上記ディジタルのマルチキャ
    リア信号から上記ディジタル主信号を差し引いてディジ
    タル差信号を得る手段と、上記ディジタル主信号の実部
    及び虚部をそれぞれアナログ信号に変換する手段と、こ
    れらアナログ信号で高周波信号を直交変調して上記主信
    号を得る手段と、上記ディジタル差信号の実部及び虚部
    をそれぞれアナログ信号に変換する手段と、これらアナ
    ログ信号で上記高周波信号を直交変調して上記差信号を
    得る手段とにより上記信号分離手段が構成されている。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8の何れかの増幅装置におい
    て、 上記第1信号経路と、上記第1移相手段、上記増幅器、
    上記第2移相手段よりなる第2信号経路の少くとも一方
    に挿入され、これら第1,第2信号経路の伝送特性をそ
    ろえる伝送特性調整手段を含む。
  10. 【請求項10】 請求項1の増幅装置において、 上記入力端子を第1入力経路の一端と、上記第1移相手
    段が挿入された第2入力経路の一端とに切替え接続する
    第1切替手段と、 上記第1入力経路の他端と、上記第2入力経路の他端を
    上記増幅器の入力端に切替え接続する第2切替え手段
    と、 上記増幅器の出力端に第1出力経路の一端と、上記第2
    移相手段が挿入された第2出力経路の一端とを切替え接
    続する第3切替手段と、 上記第1出力経路の他端と、上記第2出力経路の他端と
    を上記出力端子に切替え接続する第4切替手段と、 上記入力信号の包絡線電力を検出する検出手段と、 上記検出された包絡線電力をしきい値と比較して、包絡
    線電力がしきい値を越えると、上記第1,第2切替手段
    を上記第2入力経路に、上記第3,第4切替手段を上記
    第2出力経路にそれぞれ接続する制御手段と、 を具備する。
  11. 【請求項11】 請求項1の増幅装置において、 上記入力端子を第1入力経路の一端と、上記第1移相手
    段が挿入された第2入力経路の一端とに切替え接続する
    第1切替手段と、 上記第1入力経路の他端と上記第2入力経路の他端とを
    上記増幅器の入力端に接続する第1経路結合手段と、 上記増幅器の出力端に第1出力経路の一端と、上記第2
    移相手段が挿入された第2出力経路の一端とを切替え接
    続する第2切替え手段と、 上記第1出力経路の他端と上記第2出力経路の他端を上
    記出力端子に接続する第2経路結合手段と、 上記入力信号の包絡線電力を検出する検出手段と、 上記検出された包絡線電力をしきい値と比較して、包絡
    線電力がしきい値を越えると、上記第1切替手段を上記
    第2入力経路に、上記第2切替手段を上記第2出力経路
    にそれぞれ接続する制御手段と、 を具備する。
  12. 【請求項12】 請求項1の増幅装置において、 上記入力端子を第1入力経路の一端と、上記第1移相手
    段が挿入された第2入力経路の一端とに接続する第1経
    路分岐手段と、 上記第1入力経路の他端と、上記第2入力経路の他端を
    上記増幅器の入力端に接続する第1切替手段と、 上記増幅器の出力端に第1出力経路の一端と上記第2移
    相手段が挿入された第2出力経路の一端とを接続する第
    2経路分岐手段と、 上記第1出力経路の他端と、上記第2出力経路の他端と
    を上記出力端子に切替え接続する第2切替手段と、 上記入力信号の包絡線電力を検出する検出手段と、 上記検出された包絡線電力としきい値とを比較して、上
    記包絡線電力がしきい値を越えると上記第1切替手段を
    上記第2入力経路に、上記第2切替手段を上記第2出力
    経路にそれぞれ接続する制御手段、 を具備する。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至12の何れかの増幅装
    置において、 上記制御手段は包絡線電力としきい値の比較結果の状態
    から判断して、上記切替手段を上記第1入力経路及び上
    記第1出力経路に接続したまま、又は上記第2入力経路
    及び上記第2出力経路に接続したままにする手段であ
    る。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至12の何れかの増幅装
    置において、 上記制御手段は上記切替手段を上記第2入力経路及び上
    記第2出力経路に接続すると、所定時間後に、上記切替
    手段を上記第1入力経路及び上記第1入力経路との接続
    に戻す手段である。
  15. 【請求項15】 請求項10乃至12の何れかの増幅装
    置において、 上記第1移相手段の減衰量及び上記第2移相手段の減衰
    量とそれぞれほぼ等しい減衰量の減衰手段が上記第1入
    力経路及び上記第1出力経路に挿入されている。
  16. 【請求項16】 請求項10乃至12の何れかの増幅装
    置において、 上記第1移相手段のバイアス遅延量及び上記第2移相手
    段のバイアス遅延量とそれぞれほぼ等しい遅延量の遅延
    手段が上記第1入力経路及び上記第1出力経路に挿入さ
    れている。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16の何れかの増幅装置
    において、 上記第1,第2移相手段はリアクタンス回路より成る遅
    延等化回路で構成されている。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至16の何れかの増幅装置
    において、 上記第1,第2移相手段は弾性表面波回路よりなる分散
    形遅延線で構成されている。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至16の何れかの増幅装置
    において、 上記第1,第2移相手段は、入力された信号をn個(n
    は2以上の整数)の経路に分岐する信号分岐手段と、上
    記n個の経路にそれぞれ挿入された互いに異なる中心周
    波数の帯域通過フィルタと、上記n個の経路に挿入さ
    れ、上記帯域通過フィルタを通過した信号を、互いに異
    なる時間遅延させる遅延手段と、上記n個の経路よりの
    出力信号を電力合成して出力する電力合成手段とより構
    成されている。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19の何れかの増幅装置
    において、 上記入力信号はマルチキャリア信号である。
  21. 【請求項21】 入力端子に入力された入力信号を、包
    絡線電力が所定値以下になるように制限した主信号と、
    その主信号と上記入力信号との差である差信号とに分離
    して出力する信号分離手段と、 上記主信号を増幅する主増幅器と、 上記差信号を増幅する補助増幅器と、 上記主増幅器の出力と上記補助増幅器の出力とを電力合
    成して出力端子へ出力する電力合成手段と、を具備する
    増幅装置。
  22. 【請求項22】 請求項21の増幅装置において、 上記信号分離手段は上記入力信号を第1,第2分岐端子
    に分配する第1電力分配手段と、その第1電力分配手段
    の第1分岐端子に接続され、入力された信号の包絡線電
    力を上記所定値以上を除去するリミッタと、そのリミッ
    タの出力信号を2分岐し、その一方を上記主信号として
    出力する第2電力分配手段と、上記第1電力分配手段の
    第2分岐端子に接続された遅延回路と、その遅延回路の
    出力信号と上記第2分配手段の他方の分岐出力信号とを
    逆位相で合成して上記差信号として出力する第2電力合
    成手段とよりなる。
  23. 【請求項23】 請求項22又は6の増幅装置におい
    て、 上記リミッタ及び上記遅延回路の少くとも一方と直列に
    可変減衰手段、可変移相手段の少くとも一方が接続され
    ている。
  24. 【請求項24】 請求項21の増幅装置において、 上記信号分離手段は、上記入力信号をディジタル信号に
    変換するA/D変換器と、上記ディジタル信号をその所
    定値以上の値は上記所定値に変更してディジタル主信号
    とする手段と、上記ディジタル信号から上記ディジタル
    主信号を差し引いてディジタル差信号とする手段と、上
    記ディジタル主信号及び上記ディジタル差信号をそれぞ
    れアナログ信号に変換する第1,第2D/A変換器と、
    これら第1,第2D/A変換器より各アナログ信号を帯
    域制限してそれぞれ上記主信号及び上記差信号として出
    力する第1,第2低域通過フィルタとよりなる。
  25. 【請求項25】 請求項5乃至7、21乃至24の何れ
    かの増幅装置において、 上記主増幅器の入力側及び上記第1移相手段の入力側に
    それぞれ上記主信号及び上記差信号の各周波数を高くす
    る周波数変換手段が設けられている。
  26. 【請求項26】 請求項21の増幅装置において、 上記入力信号はマルチキャリア信号であって、 第1〜第Nチャネル(Nは2以上の整数)の各キャリア
    信号の周波数を示す周波数データを設定する周波数設定
    手段と、 上記設定された周波数データに応じた周波数をもつ、上
    記第1〜第Nチャネルの各複素ディジタルキャリア信号
    を発生するキャリア信号発生手段と、上記第1〜第Nチ
    ャネルの複素ディジタルキャリア信号と、上記第1〜第
    Nチャネルの複素シンボルデータとをそれぞれ複素乗算
    する乗算手段と、これらN個の複素乗算結果を加算して
    上記マルチキャリア信号のディジタル信号を得る加算手
    段と、上記ディジタルのマルチキャリア信号を、その電
    力包絡が所定以上の値を上記所定値に変更したディジタ
    ル主信号を得る手段と、上記ディジタルのマルチキャリ
    ア信号から上記ディジタル主信号を差し引いてディジタ
    ル差信号を得る手段と、上記ディジタル主信号の実部及
    び虚部をそれぞれアナログ信号に変換する手段と、これ
    らアナログ信号で高周波信号を直交変調して上記主信号
    を得る手段と、上記ディジタル差信号の実部及び虚部を
    それぞれアナログ信号に変換する手段と、これらアナロ
    グ信号で上記高周波信号を直交変調して上記差信号を得
    る手段とにより上記信号分離手段が構成されている。
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