JP3257495B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3257495B2
JP3257495B2 JP36518597A JP36518597A JP3257495B2 JP 3257495 B2 JP3257495 B2 JP 3257495B2 JP 36518597 A JP36518597 A JP 36518597A JP 36518597 A JP36518597 A JP 36518597A JP 3257495 B2 JP3257495 B2 JP 3257495B2
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脱臭機能を備え
た空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の空気調和機においては、単に室内
空気の温度調節だけでなく、脱臭機能等を付加して高機
能化する開発が進められている。例えば特開平1−23
4729号公報には、臭気成分を分解する光触媒層を有
する脱臭装置を内装させたセパレート形空気調和機の室
内機が記載されている。
【0003】この脱臭装置は、吸着剤としての活性炭の
表面に酸化チタン系の光触媒層を設けてハニカム状に形
成した脱臭用エレメントと、これに紫外線を照射するた
めの紫外線ランプとを備えている。上記の光触媒層に紫
外線が照射されると、酸化力の強いOHラジカルが表面
に発生し、これによって、臭気成分としての例えばメチ
ルメルカブタン等が酸化分解されて無臭化される。した
がって、この脱臭装置を通過する空気中の臭気成分はま
ず吸着剤に吸着されるが、この吸着された臭気成分は、
上記の光触媒層によってさらに酸化分解されるので、吸
着剤は常にリフレッシュされ、優れた脱臭性能を長期に
わたって安定に保つことが可能になっている。
【0004】なお、例えば壁掛け式の室内機は、断面が
略矩形状の本体ケーシングの前面上部側に吸込口、前面
下部側に吹出口がそれぞれ設けられ、吸込口から吹出口
に至る通風経路上に熱交換器と送風ファンとが順次配設
される。そして、上記公報記載の室内機内には、熱交換
器と送風ファンとの間の通風経路上に、上記した脱臭用
エレメントが配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように脱臭エレメントを熱交換器と送風ファンとの間に
独立に設けた構成においては、この脱臭エレメントをハ
ニカム状に形成しているものの、これを室内空気が通過
する際の通風抵抗が加わることによって、全体的な風量
性能が低下するという問題を有している。
【0006】つまり、吸込口を通して本体ケーシング内
に吸込まれた室内空気は、例えば、熱交換器における多
数のフィンが付設された冷媒配管の周囲を通過する際
に、その前後で分流と合流とを順次生じるような流れ状
態となる。同様に、各フィンに沿って流れる際にも、そ
の前後で分流と合流とを生じる。このように、通風経路
に交差して位置する冷媒配管やフィンなどの通風経路交
差部材を室内空気が通過する際には、その上流端と下流
端とで分流と合流とを順次生じるような流れ状態とな
り、このときの流れ方向の変化の度合いや渦流などの乱
れの発生度合に応じた大きさの通風抵抗が発生する。
【0007】そして、特に上記した分流・合流に伴う通
風抵抗は、ハニカム形状の脱臭エレメントを通過する際
にも同様に生じることになり、この結果、脱臭エレメン
トの設置に伴って全体的な通風抵抗が増加し、これによ
って、風量性能の低下が生じている。
【0008】この発明は、上記した問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、風量性能の低下を抑えて
良好な脱臭効果を得ることが可能な空気調和機を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、本体ケーシング1における室内空気の吸込口5
から吹出口9へと至る通風経路上に、冷媒配管12bが
多段に設けられた熱交換器12と、送風ファン11とを
設けた室内空調ユニットを備え、上記通風経路に沿って
流れる空気が、上記冷媒配管12bを通過する前後で分
流と合流とを伴って流れるように構成された空気調和機
において、紫外線の照射により励起して臭気成分を分解
する光触媒層を備えた脱臭用エレメント14に、上記通
風経路に直交する方向の断面寸法が上記冷媒配管12b
の径と略同等の通気交差部14aを設けて形成すると共
に、該通気交差部14aを冷媒配管12bの上流側又は
下流側に近接させて設けていることを特徴としている。
【0010】このような構成において、脱臭用エレメン
ト14の通気交差部14aを冷媒配管12bの例えば上
流側に近接させて設けた場合には、上記の通風経路に沿
って流れる室内空気は、脱臭用エレメント14の通気交
差部14aの上流端の位置で分流してこの通気交差部1
4aに沿って流れ、この際に、空気中の臭気成分が除か
れる。
【0011】そして、通気交差部14aからその下流側
に近接する冷媒配管12bへと至る際には、これらを通
過するときの流路幅が略同等であるので、流れ方向の変
化は殆ど生じずに通気交差部14aでの分流状態をその
まま維持して冷媒配管12bに沿って流れ、この冷媒配
管12bを通過後に合流する。したがって、脱臭用エレ
メント14と冷媒配管12bとを順次通過する際の流れ
方向の変化や分流・合流回数が少なくなり、これに伴
い、全体的な通気抵抗が小さくなって、風量性能の低下
が抑制される。
【0012】また、多段に並ぶ冷媒配管12bの数に応
じて、脱臭用エレメント14の通気交差部14aが設け
られることで、この脱臭用エレメント14を通過する空
気に接する表面積がより大きくなり、これによって、よ
り優れた脱臭能力を得ることができる。
【0013】請求項の空気調和機は、本体ケーシング
1における室内空気の吸込口5から吹出口9へと至る通
風経路上に、多数のフィン12aが並設された熱交換器
12と、送風ファン11とを設けた室内空調ユニットを
備え、上記通風経路に沿って流れる空気が、上記フィン
12aを通過する前後で分流と合流とを伴って流れるよ
うに構成された空気調和機において、紫外線の照射によ
り励起して臭気成分を分解する光触媒層を備えた脱臭用
エレメント14に、上記通風経路に直交する方向の断面
寸法が、上記フィン12aと略同等の厚さ寸法を有する
薄板状の通気交差部14aを設けて形成すると共に、該
通気交差部14aを該フィン12aの上流側又は下流側
に近接させて設けていることを特徴としている。
【0014】また、請求項の空気調和機は、本体ケー
シング1における室内空気の吸込口5から吹出口9へと
至る通風経路上に熱交換器12と送風ファン11とを設
けた室内空調ユニットを備え、上記通風経路に沿って流
れる空気が、上記吸込口5に列設された格子部材5aを
通過する前後で分流と合流とを伴って流れるように構成
された空気調和機において、紫外線の照射により励起し
て臭気成分を分解する光触媒層を備えた脱臭用エレメン
ト14に、上記通風経路に直交する方向の断面寸法が、
上記格子部材5aの厚さ寸法と略同等の通気交差部14
aを設けて形成すると共に、これら格子部材5aの各下
流側に近接させて上記通気交差部14aをそれぞれ設け
ていることを特徴としている。
【0015】これらの場合も、脱臭用エレメント14と
熱交換器12のフィン12a、又は脱臭用エレメント1
4と吸込口5の格子部材5aとを順次通過する際の流れ
方向の大きな変化は生じず、これに伴い、全体的な通気
抵抗が小さくなって、風量性能の低下が抑制される。ま
た、脱臭用エレメント14の通気交差部14aが、熱交
換器12のフィン12aや吸込口5の格子部材5aに応
じて数多く設けられることで、この脱臭用エレメント1
4を通過する空気との接触面積がより大きくなり、これ
によって、より優れた脱臭能力を得ることができる。
【0016】請求項の空気調和機は、上記脱臭用エレ
メント14が、臭気成分を吸着する吸着剤の表面に光触
媒層を設けて成ることを特徴としている。
【0017】このような構成によれば、脱臭用エレメン
ト14を室内空気が通過する際に、臭気成分はまず吸着
剤に吸着される。そして、脱臭用エレメント14に紫外
線を照射することにより、吸着されている臭気成分が酸
化分解されて吸着剤がリフレッシュされ、これによっ
て、優れた脱臭能力が長期にわたって安定して維持され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕 次に、この発明の空気調和機における一実施形態につい
て、図1を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】同図には、本実施形態におけるセパレート
形空気調和機の室内機を示している。室内空調ユニット
としてのこの室内機は、断面略矩形状の本体ケーシング
1を備え、この本体ケーシング1は、室内壁面に沿って
固定される背面側(図において右側)の底フレーム2
と、この底フレーム2の前面側に取り付けられた前面グ
リル3とによって構成されている。この前面グリル3に
は、その前面開口を覆う前面パネル4がさらに取り付け
られ、この前面パネル4における上端側の断面円弧状部
と下端側とを除く領域に、前面吸込口5が形成されてい
る。また、底フレーム2と前面グリル3との各天板面2
a・3aに上面吸込口6が形成されており、これら前面
吸込口5と上面吸込口6との内側には、その全体にわた
って防塵用フィルタ7が装着されている。
【0020】一方、前面グリル3における下端部前面側
に、水平フラップ8・8や垂直フラップ(図示せず)が
設けられた吹出口9が形成されている。そして、この本
体ケーシング1内には、上記した前面吸込口5や上面吸
込口6から吹出口9に至る通風経路上に、冷媒回路にお
ける凝縮器(暖房運転時)や蒸発器(冷房運転時)とし
て機能する熱交換器10と、クロスフローファンから成
る送風ファン11とが順次配置されている。
【0021】熱交換器10は、底フレーム2と前面グリ
ル3との各天板面2a・3aの連接箇所に下側から近接
する部位を頂部とする逆V字状に、前面側熱交換器12
と背面側熱交換器13とを組み合わせて構成されてい
る。前面側熱交換器12は、上記頂部から前面パネル4
の下端部近傍までの高さ寸法を有し、前面グリル3の天
板面3aから前面パネル4に至る内面形状に概略沿うよ
うに、前面側にやや凸状に湾曲させた形状で形成されて
いる。また、背面側熱交換器13は、前面側熱交換器1
2の半分程度の高さ寸法を有し、上記頂部から背面側に
向かって底フレーム2に近接する位置まで下り傾斜する
ように配置されている。
【0022】上記した前面側熱交換器12と背面側熱交
換器13との各下端部間に、前記送風ファン11が設け
られ、底フレーム2における送風ファン11の背後から
吹出口9に至る面は、滑らかに湾曲させた形状のスクロ
ール部2bとして形成されている。
【0023】なお、前面側熱交換器12は、薄板状のフ
ィン12aを、紙面に直交する方向(以下、室内機長手
方向という)に沿って多数並設し、これらに冷媒配管1
2b…を貫通させて構成されている。この熱交換器12
では、上下方向に所定の間隔を置いて複数段の冷媒配管
12b…が、フィン12aにおける前面側と背面側との
各外形線の内側に沿って、前列側と後列側との2列にわ
たって設けられている。これら冷媒配管12bは、図示
してはいないが、紙面の手前側と奥側との両端部で、順
次、U字管によって接続されている。背面側熱交換器1
3も上記とほぼ同様に構成されている。
【0024】本体ケーシング1内には、さらに、上記し
た前面側熱交換器12の前面に沿って、脱臭用エレメン
ト14が配置されている。この脱臭用エレメント14
は、活性炭から成る吸着剤の表面に酸化チタン系の光触
媒層を設けて作製されており、形状的には、室内機長手
方向にそれぞれ延びる棒状の通気交差部14a…を、前
面側熱交換器12における前列側の多段の冷媒配管12
b…と同間隔で上下方向に並設して形成されている。
【0025】各通気交差部14aは断面略矩形状に形成
され、その高さ方向の寸法は冷媒配管12bの管径とほ
ぼ同等で、かつ、これら通気交差部14a…は、前面側
熱交換器12における前列側の冷媒配管12b…に各々
対応する高さ位置、すなわち、前面吸込口5や上面吸込
口6から前面側熱交換器12へと至る通気経路上におけ
る各冷媒配管12bの上流側に、それぞれ近接して位置
するように構成されている。
【0026】さらに、上記脱臭用エレメント14と前記
防塵用フィルタ7との間における前面吸込口5の上端部
近傍の高さ位置に、室内機長手方向に延びる棒状の紫外
線ランプ(光源)15が配置されている。
【0027】なお、前面側熱交換器12の下端には、こ
の熱交換器12で発生したドレン水を受けるためのドレ
ンパン16が設けられ、また、背面側熱交換器13の下
端にも、この熱交換器13で発生したドレン水を受ける
ための背面側ドレンパン17が設けられている。この背
面側ドレンパン17は、底フレーム2におけるスクロー
ル部2bの上端部から背面側上方に延びる壁面と、内側
上方に突出する突片部とによって、断面V字状の凹溝と
して形成されている。
【0028】上記構成の室内機において、送風ファン1
1が駆動されると、前面吸込口5および上面吸込口6を
通して室内空気が本体ケーシング1内に吸い込まれ、吸
い込まれた空気は、防塵用フィルタ7、脱臭用エレメン
ト14、熱交換器10、送風ファン11を順次通過し、
吹出口9から室内へと吹き出される。この際、防塵用フ
ィルタ7通過時に塵埃が除去され、そして、脱臭用エレ
メント14通過時に、例えばメチルメルカブタン等の臭
気成分が前記した吸着剤に吸着される。こうして臭気成
分の濃度が低下した室内空気が、熱交換器10通過時に
所定温度に加熱、或いは冷却された空調空気となり、こ
の空調空気が室内へと吹き出される。
【0029】このような運転が継続されることで、空気
中の臭気成分は脱臭用エレメント14を通して循環する
際に次第に除去され、臭いのない清浄な空気に置換され
る。なお、運転の継続中、或いは適宜の間隔で紫外線ラ
ンプ15が点灯され、紫外線が脱臭用エレメント14に
照射される。紫外線が照射されると、前記した光触媒層
の表面に酸化力の強いOHラジカルが発生し、これによ
って、吸着剤に吸着されている臭気成分が酸化分解され
る。したがって、吸着剤の吸着能力は紫外線の照射によ
って適宜リフレッシュされ、これによって、優れた脱臭
性能が長期にわたって安定して維持される。
【0030】また、本実施形態においては、脱臭用エレ
メント14の形状を定める際の通風経路交差部材とし
て、前面側熱交換器12における前列側の冷媒配管12
b…を選定し、脱臭用エレメント14の通気交差部14
aにおける通風経路に直交する方向の断面寸法を、上記
冷媒配管12bの径と略同等として、これら各冷媒配管
12bの上流側に近接させて設置している。
【0031】したがって、室内空気が脱臭エレメント1
4における各通気交差部14a間の開口を通過する際の
流路幅は冷媒配管12bの間隔と同等であるので、上記
開口通過後の室内空気は、その大半がそのままの流れ方
向を維持し、脱臭エレメント14から上記冷媒配管12
bへと至る空気の流れ方向に大きな変化は生じない。
【0032】一方、各通気交差部14aの上流側では、
各通気交差部14aの前端部に向かって流れてきた空気
が上下に分流することになるが、この部位で分流して上
下の開口を通して流れる空気は、各通気交差部14aの
下流側にすぐに冷媒配管12b…が位置しているので、
上記の分流状態を維持して冷媒配管12b…を通過す
る。すなわち、通気交差部14aを通過後に一旦合流し
て冷媒配管12bの前端部で再度分流するような流れ状
態は、通気交差部14aの表面層に近いわずかな流路範
囲においてのみ生じるだけとなり、上記した分流や合流
に伴う流れ方向の変化も極力小さくなる。
【0033】この結果、脱臭エレメント14から前面側
熱交換器12の前列側の冷媒配管12b…を通過するま
での間、流れ方向の変化は小さく、したがって、脱臭エ
レメント14を内装しても通気抵抗の増加が極力抑えら
れ、良好な風量性能が維持される。
【0034】また、前面側熱交換器12における多段の
冷媒配管12bに応じた数の通気交差部14a…を設け
ることで、空気との接触面積がより大きくなるので、良
好な脱臭性能を得ることができる。
【0035】〔実施形態2〕 次に、この発明の他の実施形態について図2および図3
を参照して説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形
態1と同一の機能を有する部材には同一の番号を付記し
て、詳細な説明を省略する。
【0036】図2に示すように、本実施形態の室内機に
おいては、前記実施形態1とほぼ同様に、前面側熱交換
器12におけるフィン12aの前面側に、この外形に沿
う形状の脱臭用エレメント14が近接させて設けられて
いる。この脱臭用エレメント14は、フィン12aを通
風経路交差部材として形状が設定されているもので、図
3に示すように、フィン12aとほぼ同様の厚さ寸法の
薄板状に各通気交差部14aが形成されている。そし
て、これらをフィン12a…と同間隔で多数並設し、か
つ、各通気交差部14a…が各フィン12a…とほぼ同
一面上にそれぞれ位置するように構成されている。
【0037】このような構成においても、脱臭用エレメ
ント14から前面側熱交換器12を通過する空気の流れ
方向に大きな変化は生じず、また、脱臭用エレメント1
4における薄板状の各通気交差部14a…の上流端で分
流した空気は、分流状態を維持して各フィン12a間を
通過することになる。したがって、このような脱臭用エ
レメント14によって、通気抵抗の増加が極力抑えら
れ、良好な風量性能が維持される。
【0038】さらに、各フィン12aに応じて多数の通
気交差部14aを設けることで、空気との接触面積がよ
り大きくなるので、さらに良好な脱臭性能を得ることが
できる。
【0039】〔実施形態3〕 次に、この発明のさらに他の実施形態について図4を参
照して説明する。
【0040】同図に示すように、本実施形態において
は、前面吸込口5と上面吸込口6との内側に装着されて
いる防塵用フィルタ7の内側に沿う形状で、脱臭用エレ
メント14が設置されている。また、この脱臭用エレメ
ント14と前面側熱交換器12との間における前面吸込
口5の上端部近傍の高さ位置に、紫外線ランプ15が配
置されている。
【0041】上記の脱臭用エレメント14は、防塵用フ
ィルタ7と同程度の厚さを有すると共に、前面吸込口5
の下端部にほぼ相当する高さ位置から、上面吸込口6に
おける前面側に至る形状で作製され、特に、前面吸込口
5の下端部から上端部に至る高さ領域では、室内機長手
方向にそれぞれ延びる棒状体から成る通気交差部14a
…を、吸込口5における後述する前面水平格子5a…と
同間隔で上下方向に並設して構成されている。
【0042】ここで、上記した前面吸込口5についてさ
らに詳述する。この前面吸込口5には、室内機長手方向
に沿って水平に延びる多数の格子部材(以下、前面水平
格子という)5a…が上下方向に所定の間隔で設けられ
ている。これら前面水平格子5a…はそれぞれ薄板状に
形成され、所定の角度傾斜させて互いに平行に設けられ
ている。これら各前面水平格子5a…間に、前記送風フ
ァン11を駆動したときに室内空気が本体ケーシング1
内に吸い込まれる際の前面吸込口流路5b…が形成され
ている。
【0043】なお、底フレーム2と前面グリル3との各
天板面2a・3aにおける上面吸込口6も、上記と同様
に、室内機長手方向に延びる薄板状の複数の格子部材
(以下、上面水平格子という)6a…を、前面水平格子
5a…よりも広い間隔で設けて構成されている。これら
上面水平格子6a…間に、上方の室内空気が本体ケーシ
ング1内に吸い込まれる上面吸込口流路6bが形成され
ている。
【0044】脱臭用エレメント14の各通気交差部14
a…は、薄板体から成る前面水平格子5aの板厚とほぼ
同等の厚さ寸法(上下方向の寸法)で形成され、かつ、
各前面水平格子5a…のほぼ延長線上に各通気交差部1
4a…がそれぞれ位置するように設けられている。これ
により、各前面吸込口流路5b…のほぼ延長線上には、
これら前面吸込口流路5b…とほぼ同等幅の開口が各通
気交差部14a…間にそれぞれ位置するようになってい
る。
【0045】なお、この脱臭用エレメント14の上端部
は、上面吸込口6における前面側から2番目の上面水平
格子6aの真下に位置しており、この部位には、上面水
平格子6aの厚さ寸法とほぼ同等幅の棒状の上端通気交
差部14bが設けられ、この上端通気交差部14bより
も前面側に、上面吸込口6における前面側から1番目の
上面吸込口流路6bと同等幅を有する上部開口14cが
形成されている。
【0046】上記構成の室内機においては、脱臭用エレ
メント14の各通気交差部14aは、前面吸込口5の前
面水平格子5aの延長線上に防塵用フィルタ7を挟んで
近接して設けられ、また、上面吸込口6における前面側
には、上面吸込口流路6bと同等幅を有する上部開口1
4cが設けられているので、前面吸込口流路5bや上面
吸込口流路6bから防塵用フィルタ7を通して本体ケー
シング1内に吸い込まれた空気は、そのまま流れ方向を
殆ど変化させずに脱臭用エレメント14を通過する。
【0047】すなわち、本実施形態では、脱臭用エレメ
ント14における特に前面側の通気交差部14aの形状
や配置を、通風経路交差部材としての吸込口5における
前面水平格子5aに応じて定め、その下流側に近接して
配置した構成であるので、前記各実施形態とほぼ同様
に、前面吸込口5から脱臭用エレメント14を通過する
際の空気の流れ方向に大きな変化は生じず、前面吸込口
5の前端部で分流した空気は、分流状態を維持して脱臭
用エレメント14の各通気交差部14a間を通過する。
また、上面吸込口6を通して吸込まれる空気も、上面水
平格子6aに応じた形状の上端通気交差部14bと上部
開口14cとが設けられているので、脱臭用エレメント
14を通過する際の流れ方向の変化は殆ど生じない。
【0048】したがって、この場合も、通気抵抗の増加
が極力抑えられ、良好な風量性能が維持される。また、
前面水平格子5aに応じた数の通気交差部14aを設け
ることで、空気との接触面積もより大きくすることがで
きるので、良好な脱臭性能を得ることができる。
【0049】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。例えば、実施形態1・2においては、
それぞれ、脱臭用エレメント14を前面側熱交換器12
の上流側に設けた例を挙げたが、下流側に設けて構成す
ることも可能である。
【0050】また、上記各実施形態では、前面側熱交換
器12における通風経路交差部材としての冷媒配管12
b・フィン12aや、前面吸込口5の前面水平格子5a
に対し、その数に応じて通気交差部12aを並設した構
成としたが、例えば、前面水平格子5aの全てに対応し
て設けずとも、数個おきに通気交差部12aを設けるな
どのその他の構成とすることが可能である。
【0051】また、上記各実施形態では、脱臭用エレメ
ント14を、活性炭から成る吸着剤の表面に酸化チタン
系の光触媒層を設けて構成したが、例えばゼオライトや
シリカゲル・活性アルミナなどを用いて吸着剤層を形成
することも可能であり、また、光触媒層としては、酸化
チタンの他、酸化亜鉛や酸化タングステンなどの紫外線
で励起される金属酸化物から成る半導体材料を単独で、
或いは混合して使用することが可能である。さらに、請
求項1の範囲においては、活性炭等から成る吸着剤を設
けることなく、例えばアルミナ−シリカ質の耐酸化性を
有するセラミックスを基材としてこれに酸化チタン系の
光触媒層のみを設けて構成することも可能である。
【0052】また、上記各実施形態では、逆V字状の熱
交換器10を内装すると共に上面吸込口6を設けて構成
された室内機を例に挙げたが、例えば、前面吸込口のみ
を備え、その内側に沿って熱交換器が内装された他の形
式の室内機にも本発明を適用することができる。さら
に、上記では、送風ファンをクロスフローファンで構成
したが、これは他の形式によって構成されるファンを用
いることも可能である。また、上記では、セパレート形
空気調和機の室内機を例に挙げて説明したが、一体形空
気調和機等においても本発明を適用して構成することが
できる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の空気
調和機においては、脱臭用エレメントに、冷媒配管の径
と略同等の断面寸法を有する通気交差部を設け、これを
冷媒配管の上流側又は下流側に近接させて設けているの
で、脱臭用エレメントと冷媒配管とを通過する際の空気
の流れ方向の変化や分流と合流との回数が少なくなる。
これにより、全体的な通気抵抗が小さくなって、風量性
能の低下が抑制される。また、多段に並ぶ冷媒配管の数
に応じて脱臭用エレメントの通気交差部が設けられるの
で、この脱臭用エレメントを通過する空気との接触面積
がより大きくなり、これによって、より優れた脱臭能力
を得ることができる。
【0054】請求項2及び請求項3の空気調和機におい
ては、脱臭用エレメントに、フィンの厚さ、又は格子部
材の厚さと略同等の断面寸法を有する通気交差部を設け
ているので、脱臭用エレメントとフィン、又は脱臭用エ
レメントと格子部材とを通過 する際の空気の流れ方向の
大きな変化が生じなくなる。これにより、全体的な通気
抵抗が小さくなって、風量性能の低下が抑制される。ま
た、熱交換器に並設されたフィン、又は吸込口に列設さ
れた格子部材の数に応じて脱臭用エレメントの通気交差
部が設けられるので、この脱臭用エレメントを通過する
空気との接触面積がより大きくなり、これによって、よ
り優れた脱臭能力を得ることができる。
【0055】請求項の空気調和機においては、上記脱
臭用エレメントが、臭気成分を吸着する吸着剤の表面に
光触媒層を設けて構成されているので、脱臭用エレメン
トに紫外線を照射することによって吸着剤に吸着されて
いる臭気成分が酸化分解されて吸着剤がリフレッシュさ
れ、これによって、優れた脱臭能力が長期にわたって安
定して維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における空気調和機の室
内機の縦断面図である。
【図2】この発明の他の実施形態における空気調和機の
室内機の縦断面図である。
【図3】図2に示す室内機における前面側熱交換器及び
脱臭用エレメントと紫外線ランプとを示す斜視図であ
る。
【図4】この発明のさらに他の実施形態における空気調
和機の室内機を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング 5 前面吸込口 5a 前面水平格子(格子部材、通風経路交差部材) 9 吹出口 10 熱交換器 11 送風ファン 12 前面側熱交換器 12a フィン(通風経路交差部材) 12b 冷媒配管(通風経路交差部材) 14 脱臭エレメント 14a 通気交差部 15 紫外線ランプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−220788(JP,A) 特開 平8−303803(JP,A) 特開 平9−152141(JP,A) 特開 平10−292925(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 B01D 53/04 B01D 53/86

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケーシング(1)における室内空気
    の吸込口(5)から吹出口(9)へと至る通風経路上
    、冷媒配管(12b)が多段に設けられた熱交換器
    (12)と、送風ファン(11)とを設けた室内空調ユ
    ニットを備え、上記通風経路に沿って流れる空気が、上
    記冷媒配管(12b)を通過する前後で分流と合流とを
    伴って流れるように構成された空気調和機において、紫
    外線の照射により励起して臭気成分を分解する光触媒層
    を備えた脱臭用エレメント(14)に、上記通風経路に
    直交する方向の断面寸法が上記冷媒配管(12b)の径
    略同等の通気交差部(14a)を設けて形成すると共
    に、該通気交差部(14a)を冷媒配管(12b)の上
    流側又は下流側に近接させて設けていることを特徴とす
    る空気調和機。
  2. 【請求項2】 本体ケーシング(1)における室内空気
    の吸込口(5)から吹出口(9)へと至る通風経路上
    に、多数のフィン(12a)が並設された熱交換器(1
    2)と、送風ファン(11)とを設けた室内空調ユニッ
    トを備え、上記通風経路に沿って流れる空気が、上記フ
    ィン(12a)を通過する前後で分流と合流とを伴って
    流れるように構成された空気調和機において、紫外線の
    照射により励起して臭気成分を分解する光触媒層を備え
    た脱臭用エレメント(14)に、上記通風経路に直交す
    る方向の断面寸法が、上記フィン(12a)と略同等の
    厚さ寸法を有する薄板状の通気交差部(14a)を設け
    形成すると共に、該通気交差部(14a)を該フィン
    (12a)の上流側又は下流側に近接させて設けている
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 本体ケーシング(1)における室内空気
    の吸込口(5)から吹出口(9)へと至る通風経路上に
    熱交換器(12)と送風ファン(11)とを設けた室内
    空調ユニットを備え、上記通風経路に沿って流れる空気
    が、上記吸込口(5)に列設された格子部材(5a)を
    通過する前後で分流と合流とを伴って流れるように構成
    された空気調和機において、紫外線の照射により励起し
    て臭気成分を分解する光触媒層を備えた脱臭用エレメン
    ト(14)に、上記通風経路に 直交する方向の断面寸法
    が、上記格子部材(5a)の厚さ寸法と略同等の通気交
    差部(14a)を設けて形成すると共に、これら格子部
    材(5a)の各下流側に近接させて上記通気交差部(1
    4a)をそれぞれ設けていることを特徴とする空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 上記脱臭用エレメント(14)が、臭気
    成分を吸着する吸着剤の表面に光触媒層を設けて成るこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの空気調
    和機。
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