JP3256675B2 - 過電流保護装置 - Google Patents

過電流保護装置

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JP3256675B2
JP3256675B2 JP28403097A JP28403097A JP3256675B2 JP 3256675 B2 JP3256675 B2 JP 3256675B2 JP 28403097 A JP28403097 A JP 28403097A JP 28403097 A JP28403097 A JP 28403097A JP 3256675 B2 JP3256675 B2 JP 3256675B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータを備え
る給電線の過電流保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平8−322137号公報
に開示された従来の過電流保護装置を含む電鉄変電所の
き電線システムは、図14に示すように、回生電気車1
に電力を供給するき電線3に接続される給電線5に対
し、遮断器11、インバータ用変圧器9、インバータ
7、直流高速度遮断器12、遮断器11とインバータ用
変圧器9間に計器用変流器13が接続され、特に遮断器
11と計器用変流器13に対し、過電流保護継電装置1
5,17,19を接続して構成されている。
【0003】過電流保護継電装置19は、瞬時形で、整
定(動作電流値)を、インバータ7の定格電流に対して
600〜700%程度の電流値に設定し、整定以上の電
流が供給された時に、遮断器11に対しトリップ信号を
発する。過電流保護継電装置17は、整定をインバータ
7の定格電流に対し300%程度の電流値に設定し、整
定以上の電流が所定時間供給された時に、遮断器11に
対しトリップ信号を発する。過電流保護継電装置15
は、長時間形で、整定をインバータの定格電流に対し1
80%程度の電流値が、1分以上供給された時に、遮断
器11に対しトリップ信号を発する。
【0004】一方、回生電気車1からの電力をインバー
タ7にて直流/交流変換し、給電線5にて有効利用する
が、この間に、例えば給電線5に供給される電力が過電
流保護継電装置15,17,19で規定されるいずれか
の保護特性を越えた場合には、その過電流保護継電装置
15,17,19のうち該当する装置からのトリップ信
号が遮断器11及び直流高速度遮断器12に供給されて
遮断器11及び直流高速度遮断器12が開放され、これ
により給電線5が遮断されインバータの破壊が防止され
る。
【0005】図15にインバータ7の耐量特性と保護特
性との関係を示す。過電流保護継電装置15,17,1
9の保護特性の組合せにてインバータ7の耐量を保護す
る。即ち耐量曲線Aより低い電流値を定め(定格保証
点)、保護特性a,b,Cで補うように設定されてい
る。
【0006】給電線5に対し定格周波数電源の電力を供
給した時に、即ち遮断器11投入時において、遮断器1
1投入時の短絡事故が生じていた場合には、例えば過電
流保護継電装置19に供給される電流値(負荷)が保護
特性aを越える結果、過電流保護継電器19から遮断器
11及び直流高速度遮断器12にトリップ信号が発せら
れる。但し、インバータ用変圧器9の励磁突入電流を越
えない保護特性をもつものとする。
【0007】また、給電線5に対し定格周波数電源の電
力を供給した後で、過電流保護継電装置19の動作が許
容される時間が経過した後に、過電流継電装置17に供
給される電流値(負荷)が保護特性bを越える結果、過
電流保護継電装置17から遮断器11及び直流高速度遮
断器12にトリップ信号が発せられる。
【0008】また、給電線5に対し定格周波数電源の電
力を供給した後で、過電流保護継電装置17の動作が許
容される時間が経過した後、過電流継電装置15に供給
される電流値(負荷)が保護特性Cを越える結果、過電
流保護継電装置15から遮断器11及び直流高速度遮断
器12にトリップ信号が発せられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の過
電流保護装置は、限られた定格保障点を3要素の過電流
保護継電装置15,17,19で保護していたため、定
格保障点以外で、耐量を満足する電流値でも過電流継電
装置15,17,19のうちいずれかが動作してしまう
等という問題点があった。
【0010】また、従来装置においては、過電流保護継
電装置15,17,19の3要素でインバータ7を保護
していたが、それらは予め特定の保護特性、即ち座標上
に表現した場合に時間軸に対し平行な直線特性から成る
保護特性に決定されてしまうもので、実際のインバータ
7の耐量特性の特に曲線に対し近似して設定されたもの
ではなく、この関係から実際の耐量と保護特性の設定値
との間に比較的大きな開きが存在するため、インバータ
7の耐量特性を十分に活用していないという問題点があ
った。
【0011】しかも従来装置においては、過電流保護継
電装置15,17,19の保護特性を予め特定の保護特
性に決定してしまうため、インバータが別のものに変更
された場合に、その耐量特性に適切に対応しきれないと
いう問題点があった。
【0012】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、誤動作の虞れがなく、インバータの
元々の耐量特性を十分に活用することができる過電流保
護装置を提供することを第1の目的とし、しかもインバ
ータの仕様が変更されてもその耐量特性に適切に対応す
ることができる過電流保護装置を提供することを第2の
目的とする。また、過電流保護機能に加え、遮断器等の
制御機能をも加え、装置の用途を拡大することを第3の
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、インバータを備える給電線の過電流保護装置におい
て、上記インバータの電源側に接続された計器用変流器
を介して上記給電線の電流を入力する入力装置と、上記
入力装置に入力された電流の電流値を検出する検出部
と、上記インバータの耐量特性に近似する保護特性を決
定する情報である、上記インバータの運転時間(横軸)
とその時の電流値(縦軸)とから構成され定格保証点を
決定する複数の座標データを記憶する記憶部と、上記記
憶部が記憶する上記複数の座標データに基いて、直線特
性が、上記インバータの耐量曲線の凹部では当該凹部に
接することなく当該凹部の接線と平行な傾きの直線にな
るように、凸部では内接する最小直線になるように、単
一曲線の保護特性を演算する演算部と、上記検出部が検
出する電流値と上記演算部が演算する上記保護特性とを
時々刻々比較し、上記検出した電流値が上記保護特性の
電流値よりも高い場合には起動命令を出力する比較部
と、上記起動命令を受けると、上記インバータの電源側
に接続された遮断器及び上記インバータのき電線側に接
続された直流高速度遮断器を開放させて上記給電線を遮
断するように、上記遮断器及び上記直流高速度遮断器に
対しトリップ信号を発する遮断部とを備えるものであ
【0014】請求項2に記載の発明は、上記記憶部が、
複数種のインバータの耐量特性に近似する複数種の保護
特性を決定し得る複数種の情報を記憶し、上記記憶部が
記憶する上記複数種の保護特性を決定する複数種の情報
のうち上記給電線に実際に使用されるインバータに関す
る保護特性を決定する情報を、上記遮断器の投入前に選
択するための選択部をさらに備え、上記演算部は、上記
選択部により選択された情報に基いて保護特性を演算す
るものである。
【0015】
【0016】請求項3に記載の発明は、上記記憶部が、
上記座標データの代わりに、複数種のインバータの耐量
特性に近似する複数種の保護特性を決定し得る単一の動
作特性式、及び当該動作特性式に用いる上記複数種の保
護特性を決定し得る複数組の変数群を記憶し、上記記憶
部が記憶する上記複数種の保護特性を決定する複数組の
変数群のうち上記給電線に実際に使用されるインバータ
に関する保護特性を決定する変数群を、上記遮断器の投
入前に選択するための選択部をさらに備え、上記演算部
は、上記動作特性式に上記選択部により選択された変数
群を用いて保護特性を演算するものである。
【0017】請求項4に記載の発明は、上記遮断器及び
上記直流高速度遮断器を操作するための操作部と、上記
操作部の操作に応じて投入、開放制御信号を上記遮断器
及び上記直流高速度遮断器へ出力する出力部とをさらに
備えるものである。
【0018】
【0019】請求項5に記載の発明は、上記遮断器及び
上記直流高速度遮断器を外部で操作した操作信号を入力
するための操作入力部と、上記操作入力部の操作信号に
応じて投入、開放制御信号を上記遮断器及び上記直流高
速度遮断器へ出力する出力部とをさらに備えるものであ
る。
【0020】請求項6に記載の発明は、上記比較部によ
る比較結果のうち上記保護特性の電流値よりも高い上記
検出した電流値を印刷する印刷部をさらに備えるもので
ある。
【0021】請求項7に記載の発明は、上記記憶部が、
上記検出部により検出された電流値を記憶し、上記記憶
部に記憶されている上記検出された電流値を統計的に処
理する処理部と、上記処理部により統計処理されたデー
タを印刷する印刷部と、上記処理部により統計処理され
たデータを表示する表示部とをさらに備えるものであ
る。
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施の形態1を図に基づ
き説明する。図1は本実施の形態に係る過電流保護装置
の構成を示す図である。本実施の形態による過電流保護
装置を含む電鉄変電所のき電線システムは、回生電気車
1から電力を供給するき電線3に接続される給電線5に
対し、図示しない定格周波数電源を接続する一方で、従
来技術同様にインバータ7、インバータ用変圧器9、遮
断器11、直流高速度遮断器12、及び計器用変流器1
3を接続しており、特に、遮断器11と計器用変流器1
3に対し、過電流保護装置31を接続して構成してい
る。
【0024】過電流保護装置31は、計器用変流器13
に接続され、給電線5の電流を入力する入力装置33
と、入力装置33とバス35を介して接続され、入力装
置33に入力されるところの即ち給電線5に供給される
電流値を検出する検出部37と、バス35に接続されて
おり、インバータ7の実際の耐量特性に近似する保護特
性を決定する情報を記憶する記憶部39と、バス35を
介して検出部37及び記憶部39に接続されており、記
憶部39に記憶された上記情報からインバータ7の実際
の耐量特性に近似する保護特性を演算する演算部として
の機能、並びに、検出部37が検出する給電線5の電流
値と演算部としての機能が演算した上記保護特性とを比
較する比較部としての機能を備えるCPU(演算部:比
較部)41と、給電線5の遮断器11に接続されると共
にバス35を介してCPU(演算部:比較部)41に接
続されており、CPU(演算部:比較部)41の比較部
が検出部37が検出する給電線5の電流値と演算部が演
算した上記保護特性とを比較した結果、電流値が上記保
護特性を越えることを認識した時に遮断器11にトリッ
プ信号を発し、遮断器11を開放させる遮断部43とを
備えて構成されている。
【0025】なお、本実施の形態では、入力装置33と
検出部37とを別々の部材としているが、入力装置33
に対し検出部37の機能を持たせるよう構成しても良い
ことは勿論である。
【0026】記憶部39に記憶されるインバータ7の実
際の耐量特性に近似する保護特性を決定する情報は、図
2に示すように、定格保証点を決定する複数のデータ、
即ちデータ1、データ2、データ3、データ4、データ
5から成る。各データ1,2,3,4,5は例えばイン
バータ7の運転時間とその時の負荷(電流値)とから構
成されており、各データ1,2,3,4,5を繋ぐよう
にブログラムされて、単一曲線となる。即ち、この単一
曲線は、インバータ7の既知の負荷特性に鑑み、座標
(横軸に時間、縦軸に負荷)における座標データ、即ち
データ1,2,3,4,5に対応する点25(時間、負
荷)、点26(時間、負荷)、点27(時間、負荷)、
点28(時間、負荷)、点29(時間、負荷)の情報を
記憶部39に記憶し、ブログラムにより各点25,2
6,27,28,29を接続することにより、図3に示
すように、直線特性の組合せでインバータ7の実際の耐
量特性に近似する保護特性a1を実現する。
【0027】尚、保護特性a1の直線特性は、インバー
タ7の耐量曲線の凹部では当該凹部に接することなく当
該凹部の接線と平行な傾きの直線(斜めの線)に設定
し、凸部では内接する最小直線(斜めの線)により構成
する。
【0028】次に動作につき説明する。回生電気車1か
らの電力をインバータ7にて給電線5に供給する。イン
バータ7の運転開始時、即ち遮断器11投入時に、過電
流保護装置31が駆動を開始し、先ず計器用変流器13
を介して給電線5の電流が入力装置33に入力される。
【0029】入力装置33に給電線5の電流が入力され
ると、その電流はバス35を介して検出部37に入力さ
れてその電流の電流値が検出される。検出部37で電流
値が検出されると、その電流値の具体的な値がバス35
を介してCPU(演算部:比較部)41に入力される。
【0030】一方、CPU(演算部:比較部)41で
は、記憶部39から図2に示したデータを受取り、かつ
ブログラムに応じてそのデータを接続し、インバータ7
の実際の耐量特性に近似する保護特性a1のデータ(単
一曲線)を作成する。その後、CPU(演算部:比較
部)41では、検出部37から給電線5に供給される電
流値の具体的な値がバス35を介して入力されると、そ
の電流値の具体的な値と既に作成したインバータ7の実
際の耐量特性に近似する保護特性a1のデータ(単一曲
線)とを時々刻々と比較する。
【0031】CPU(演算部:比較部)41で、前述の
比較を行った結果、給電線5に供給される電流値の具体
的な値が、既に作成したインバータ7の実際の耐量特性
に近似する保護特性a1のデータ(単一曲線)よりも低
いと判断した場合には、遮断部43に対しても何も行わ
ないが、逆に、給電線5に供給される電流値の具体的な
値が、既に作成したインバータ7の実際の耐量特性に近
似する保護特性a1のデータ(単一曲線)よりも高いと
判断した場合には、遮断部43に対して起動命令を出力
する。
【0032】そして、起動命令を受けた遮断部43は遮
断器11及び直流高速度遮断器12に対しトリップ信号
を発し、遮断器11及び直流高速度遮断器12を開放さ
せ、これにより給電線5を遮断し、インバータ7の破壊
を防止する。
【0033】本実施の形態では、インバータ7の既知の
負荷特性に鑑み、座標(横軸に時間、縦軸に負荷)にお
けるその負荷特性に近似した複数の座標データを記憶部
39に入力し、CPU(演算部:比較部)41でプログ
ラムに基いて当該複数の座標データを繋いで保護特性a
1を演算し、且つ、CPU(演算部:比較部)41で、
給電線5に供給される電流値の具体的な値と当該保護特
性a1のデータ(単一曲線)とを時々刻々と比較するよ
うに構成したことで、定格保証点を3要素の過電流保護
継電装置15,17,19で保護する場合に比べ、不要
動作を顕著に低減させることができる。
【0034】また本実施の形態では、インバータ7の既
知の負荷特性に鑑み、座標(横軸に時間、縦軸に負荷)
におけるその負荷特性に近似した複数の座標データを入
力し、プログラムに基いて当該複数の座標データを繋い
で設定した保護特性a1を用いるから実際のインバータ
7の耐量特性に近似した保護特性を得ることができ、従
ってインバータ7の耐量特性を十分に活用することがで
きる。
【0035】実施の形態2.図4に本発明の実施の形態
2の構成を示す。図中、図1と同一部分には同一符号を
付加する。記憶部39aには、インバータ7を含む他の
複数種のインバータの各々の実際の耐量特性に近似する
複数種の保護特性を決定する情報が記憶されている。一
方、選択部45は、例えばキーボード等の操作手段を備
えており、その適当な操作に応じて記憶部39aに記憶
されている複数種のインバータの各々の実際の耐量特性
に近似する複数種の保護特性を決定する情報のうち、実
際に給電線5に用いられるインバータに対応する保護特
性を決定する情報を選択し、これをCPU(演算部:比
較部)41に転送させることを可能にする。
【0036】記憶部39aに記憶されるインバータ7の
実際の耐量特性に近似する保護特性を決定する情報は、
図5に示すように、定格保証点を決定する複数のデー
タ、即ちデータ1、データ2、データ3、データ4、デ
ータ5に対し複数の特性1…特性Nを設定して構成され
る。各データ1,2,3,4,5に対し設定される特性
1は例えばインバータ7の運転中、即ち遮断器11投入
時の経過時間とその時の負荷(電流値)とから構成され
ており、当該特性1における各データ1,2,3,4,
5を繋ぐようにブログラムされて、単一曲線になる。
【0037】また同様に、各データ1、2,3,4,5
に対し設定される特性Nは他のインバータの運転時間と
その時の負荷(電流値)とから構成されており、当該特
性Nにおける各データ1,2,3,4,5を繋ぐように
プログラムされて、単一曲線になる。
【0038】即ち、これら単一曲線は、対応するインバ
ータの既知の負荷特性(耐量特性)に鑑み、座標(横軸
に時間、縦軸に負荷)における座標データ(特性1…特
性N)即ちデータ1,2,3,4,5に対応する点25
…点n1(時間、負荷)、点26…点n2(時間、負
荷)、点27…点n3(時間、負荷)、点28…点n4
(時間、負荷)、点29…点n5(時間、負荷)の情報
を記憶部39aに記憶し、プログラムにより各点25・
・・点n1、点26…点n2、点27…点n3、点28
…点n4、点29…点n5を繋ぐことにより、図6に示
すように、直線特性の組合せでインバータ7を含む複数
のインバータの実際の耐量特性に近似する複数種の保護
特性b1…bNを実現する。保護特性b1は図5に示す
特性1に対応し、保護特性bNは図5に示す特性Nに対
応する。
【0039】尚、各保護特性b1…bNの直線特性も、
インバータの耐量曲線の凹部では当該凹部に接すること
なく当該凹部の接線と平行な傾きの直線(斜めの線)に
設定し、凸部では内接する最小直線(斜めの線)により
構成する。
【0040】次に本実施の形態の動作について説明す
る。例えば給電線5に設置される整流器の運転が開始さ
れる前、即ち遮断器11投入前に、過電流保護装置31
の選択部45を操作して複数種の保護特性b1…bNを
決定する情報のうち、給電線5に実際に設置されるイン
バータに対応する保護特性(例えばb1)を決定する情
報、即ち座標データを予め選択する。
【0041】上述の選択動作を行うと、CPU(演算
部:比較部)41では、その選択を認識して、記憶部3
9aから当該インバータに対応する保護特性(例えばb
1)の情報、即ち座標データ(例えば特性1におけるデ
ータ1,2,3,4,5)を取込み、プログラムにより
当該座標データを繋ぎ、図6に示すように、給電線5に
実際に設置されるインバータの耐量特性に近似する保護
特性(例えばb1)のデータ(単一曲線)を作成する。
【0042】その後、給電線5に実際に設置されるイン
バータの運転が開始される時、即ち遮断器11投入時
に、先ず例えば計器用変流器13を介して給電線5の電
流が入力装置33に入力されるのを待ち、入力装置33
に給電線5の電流が入力されると、その電流はバス35
を介して検出部37に入力されてその電流の電流値が検
出される。検出部37で電流値が検出されると、その電
流値の具体的な値がバス35を介してCPU(演算部:
比較部)41に入力される。
【0043】一方、CPU(演算部:比較部)41で
は、検出部37から給電線5に供給される電流値の具体
的な値がバス35を介して入力されると、その電流値の
具体的な値と既に作成したインバータの実際の耐量特性
に近似する保護特性(例えばb1)のデータ(単一曲
線)とを時々刻々に比較する。
【0044】CPU(演算部:比較部)41で、上述の
比較を行った結果、給電線5に供給される電流値の具体
的な値が、既に作成したインバータの実際の耐量特性に
近似する保護特性(例えばb1)のデータ(単一曲線)
よりも低いと判断した場合には、遮断部43に対して何
も行わないが、逆に、給電線5に供給される電流値の具
体的な値が、既に作成したインバータの実際の耐量特性
に近似する保護特性(例えばb1)のデータ(単一曲
線)よりも高いと判断した場合には、遮断部43に対し
て即座に起動命令を出力する。
【0045】そして起動命令を受けた遮断部43は遮断
器11及び直流高速度遮断器12に対しトリップ信号を
発し、遮断器11及び直流高速度遮断器12を開放さ
せ、これにより給電線5を遮断しインバータの破壊を防
止する。
【0046】本実施の形態では、複数種のインバータの
各々の既知の負荷特性(耐量特性)に鑑み、座標(横軸
に時間、縦軸に負荷)におけるそれらの負荷特性に近似
した複数種の座標データを入力し、そのうち、選択部4
5で選択した座標データをブログラムに基いて繋ぎ、こ
れにより給電線5に実際に設置されるインバータに適し
た保護特性を用いるから、実施の形態1の効果に加え
て、給電線5においてインバータが別のものに変更され
た場合にも、選択操作を行うのみで、その耐量特性に適
切に対応した保護特性を得ることができる。即ち各変電
所形態に左右されない適切な保護特性を得ることができ
る効果がある。
【0047】実施の形態3.図7に本発明の実施の形態
3の構成を示す。図中、図1と同一部分には同一符号を
付加する。記憶部39bには、インバータ7を含む他の
複数のインバータの各々の実際の耐量特性に近似する複
数種の保護特性を決定し得る数式(動作特性式)T=X
/(Iz+Y)を記憶する。尚、ここでTは動作時間、
Iは整定値に対する倍数、X,Y,Zは変数である。ま
た、記憶部39bには、その数式に用いる各種変数X,
Y,Zが種々記憶されている。各種変数は、インバータ
7を含む他の複数のインバータの各々の実際の耐量特性
に関係して設定されるものである。
【0048】選択部45aは、例えばキーボード等の操
作手順を備えており、その適当な操作に応じて記憶部3
9bに記憶されている各種変数のうち、実際に給電線5
に用いられるインバータに対応する保護特性を決定し得
る変数を選択し、これをCPU(演算部:比較部)41
aに転送させることを可能にする。CPU(演算部:比
較部)41aは、記憶部39bから転送された数式、及
び変数(この変数は選択部45aにより選択されたもの
である)を受取り、当該変数を用いて数式を演算して、
実際に給電線5に用いられるインバータに対応(近似)
する保護特性を作成する演算部としての機能、及び、演
算部の機能で演算した保護特性のデータと検出部37が
検出する給電線5の電流値とを比較する比較部としての
機能を備えている。
【0049】記憶部39bに記憶される各種変数の一例
としては、図8に示すように、例えば遮断器11投入状
態にて、運転時間がT1〜T2では、変数XはX1、変
数YはY1、変数ZはZ1を用い、遮断器11投入後、
運転時間がT2〜T3では、変数XはX2、変数YはY
2、変数ZはZ2を用い、以下同様に様々な変数を用
い、遮断器11投入状態で、運転時間がTv〜Twで
は、変数XはXn、変数YはYn、変数ZはZnを用い
る。
【0050】これは一種のインバータに対応したもので
あるが、他の機種のインバータに対応させる場合には、
各動作時間T1〜T2,T2〜T3、…Tv〜Twにお
いて、各々他の別種の変数が適用されるものである。ま
た、変数の設定には実験値を用いることができる。
【0051】この変数を用いて上記数式を演算すると、
図9に示すような保護特性を得ることができる。即ち、
変数(X1,Y1,Z1)を用いて上記数式を演算する
と特性曲線C1が得られ、変数(X2,Y2,Z2)を
用いて上記数式を演算すると特性曲線C2が得られ、変
数(Xm,Ym,Zm)を用いて上記数式を演算すると
特性曲線Cmが得られ、変数(Xn,Yn,Zn)を用
いて上記数式を演算すると特性曲線Cnが得られる。
尚、図9では耐量特性の図示を省略している。
【0052】次に動作について説明する。例えば給電線
5に設置されるインバータ7の運転が開始される前、即
ち遮断器11投入前に、過電流保護装置31の選択部4
5aを操作して記憶部39bに記憶される複数組の変数
群のうち、給電線5に実際に設置されるインバータに対
応する変数群を予め選択する。
【0053】上述の選択動作を行うと、CPU(演算
部:比較部)41aでは、その選択を認識して、記憶部
39bから当該インバータに対応する変数群(図8参
照)、及び数式を取込み、プログラムにしたがって当該
変数群を用いて数式を演算し、図9に示すように、給電
線5に実際に設置されるインバータの耐量特性に近似し
た保護特性(例えば図9に示す保護特性c1,c2、・
・・cm,cn)を作成する。
【0054】その後、給電線5に実際に設置されるイン
バータの運転が開始される時、即ち遮断器11投入時
に、先ず例えば計器用変流器13を介して給電線5の電
流が入力装置33に入力されるのを待ち、入力装置33
に給電線5の電流が入力されると、その電流はバス35
を介して検出部37に入力されてその電流の電流値が検
出される。検出部37で電流値が検出されると、その電
流値の具体的な値がバス35を介してCPU(演算部:
比較部)41aに入力される。
【0055】一方、CPU(演算部:比較部)41aで
は、検出部37から給電線5に供給される電流値の具体
的な値が入力されると、その電流値の具体的な値と既に
作成したインバータの実際の耐量特性に近似する保護特
性(例えばc1,c2、…cm,cn)とを時々刻々と
比較する。即ち、遮断器11投入後、運転時間と保護特
性(例えばc1,c2、・・・cm,cn)において一
義的に定められる動作時間(T1〜T2,T2〜T3、
・・・Tv〜Tw)とを一致させて給電線5に供給され
る電流値の具体的な値とインバータの実際の耐量特性に
近似する保護特性(例えばC1,c2、・・・cm,c
n)とを比較する。
【0056】CPU(演算部:比較部)41aで、上述
の比較を行った結果、給電線5に供給される電流値の具
体的な値が、既に数式及び変数群を用いて作成したイン
バータの実際の耐量特性に近似する保護特性(例えばc
1,c2、…cm,cn)よりも低いと判断した場合に
は、遮断部43に対して何も行わないが、逆に、給電線
5に供給される電流値の具体的な値が、既に作成したイ
ンバータの実際の耐量特性に近似する保護特性(例えば
c1,c2、・・・cm,cn)よりも高いと判断した
場合には、遮断部43に対して起動命令を出力する。
【0057】そして起動命令を受けた遮断部43は遮断
器11及び直流高速度遮断器12に対しトリップ信号を
発し、遮断器11及び直流高速度遮断器12を開放さ
せ、これにより給電線5を遮断しインバータの破壊を防
止する。
【0058】本実施の形態では、インバータ7を含む他
の複数のインバータの各々の実際の耐量特性に近似する
複数種の保護特性を決定し得る数式(動作特性式)、及
び複数種の変数を記憶し、選択部45aの操作で給電線
5に実際に設置されるインバータに対応した変数を選
び、かつ、その変数を用いて数式を演算し保護特性を設
定するから、実施の形態1の効果に加えて、給電線5に
おいてインバータが別のものに変更された場合にも、選
択操作を行うのみで、その耐量特性に適切に対応した保
護特性を得ることができる。即ち各変電所形態に左右さ
れない適切な保護特性を得ることができる効果がある。
【0059】また本実施の形態では、保護特性を設定す
るのに数式を使用するから、インバータの実際の耐量特
性により近似させた保護特性(曲線を含む)を得ること
ができ、結果として、インバータの実際の耐量特性をよ
り十分に活用することができる。
【0060】また、本発明では、インバータを保護する
場合について説明したが、その他にも、例えば、受電回
路、変圧器回路等の保護にも適用することができ、その
場合にも上述と同様の効果がある。
【0061】実施の形態4.図10に本発明の実施の形
態4の構成を示す。図中、図1と同一部分には同一符号
を付加する。操作部53は、例えば押しボタンスイッチ
等の操作手段を備えており、その操作に応じて制御信号
を出力する出力部51を例えば補助リレー等を備えた遮
断器の投入回路、開放回路とすることで、その回路を動
作させて本装置から機器の制御等を行う。例えば、操作
手段が4組あれば遮断器11及び直流高速度遮断器12
の投入、開放制御を行うことができる。
【0062】実施の形態5.図11に本発明の実施の形
態5の構成を示す。図中、図1と同一部分には同一符号
を付加する。操作入力部55は、本装置からの操作スイ
ッチによる制御機能とは別の例えば無電圧a接点等外部
からのスイッチ等の操作手段を備えており、その操作に
応じて制御信号を出力する出力部51aを例えば補助リ
レー等を備えた遮断器の投入回路、開放回路とすること
で、その回路を動作させて本装置を経由して機器の制御
を行う。例えば、操作手段が4組あれば遮断器11及び
直流高速度遮断器12の投入、開放制御を行うことがで
きる。
【0063】実施の形態6.図12に本発明の実施の形
態6の構成を示す。図中、図1と同一部分には同一符号
を付加する。印刷部57は、CPU41(演算部:比較
部)の情報、例えば保護装置動作と判断した時の電流値
データを例えばプリンタ等にて印刷して保守データに用
いる。また、印刷の有無を選択する選択部を設けてもよ
い。
【0064】実施の形態7.図13に本発明の実施の形
態7の構成を示す。図中、図1と同一部分には同一符号
を付加する。検出部37の電流値を記憶部39aに記憶
し、その情報をバス35を経由し41bのCPU(演算
部:比較部:処理部)にて例えば、1日の最大電流等の
統計処理を行い、その処理情報を表示部59に液晶表示
等表示し、印刷部57aにプリンタ等に印刷して給電線
の電力情報を保守データに用いる。なお、統計方法の選
択、印刷の有無の選択、表示の有無を選択する選択部を
設けてもよい。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、インバー
タを備える給電線の過電流保護装置において、上記イン
バータの電源側に接続された計器用変流器を介して上記
給電線の電流を入力する入力装置と、上記入力装置に入
力された電流の電流値を検出する検出部と、上記インバ
ータの耐量特性に近似する保護特性を決定する情報であ
る、上記インバータの運転時間(横軸)とその時の電流
値(縦軸)とから構成され定格保証点を決定する複数の
座標データを記憶する記憶部と、上記記憶部が記憶する
上記複数の座標データに基いて、直線特性が、上記イン
バータの耐量曲線の凹部では当該凹部に接することなく
当該凹部の接線と平行な傾きの直線になるように、凸部
では内接する最小直線になるように、単一曲線の保護特
性を演算する演算部と、上記検出部が検出する電流値と
上記演算部が演算する上記保護特性とを時々刻々比較
し、上記検出した電流値が上記保護特性の電流値よりも
高い場合には起動命令を出力する比較部と、上記起動命
令を受けると、上記インバータの電源側に接続された遮
断器及び上記インバータのき電線側に接続された直流高
速度遮断器を開放させて上記給電線を遮断するように、
上記遮断器及び上記直流高速度遮断器に対しトリップ信
号を発する遮断部とを備えるので、構成的に不要動作の
虞れがなく、しかも保護特性が耐量特性に近似しインバ
ータの元々の耐量特性を十分に活用することができると
いう効果がある。
【0066】請求項2記載の発明によれば、上記記憶部
が、複数種のインバータの耐量特性に近似する複数種の
保護特性を決定し得る複数種の情報を記憶し、上記記憶
部が記憶する上記複数種の保護特性を決定する複数種の
情報のうち上記給電線に実際に使用されるインバータに
関する保護特性を決定する情報を、上記遮断器の投入前
に選択するための選択部をさらに備え、上記演算部は、
上記選択部により選択された情報に基いて保護特性を演
算するもので、請求項1記載の発明の効果に加えて、イ
ンバータの使用が変更されてもその耐量特性に適切に対
応することができ、即ち変電所の形態に左右されない適
切な保護特性を得ることができるという効果がある。
【0067】
【0068】請求項3記載の発明によれば、上記記憶部
が、上記座標データの代わりに、複数種のインバータの
耐量特性に近似する複数種の保護特性を決定し得る単一
の動作特性式、及び当該動作特性式に用いる上記複数種
の保護特性を決定し得る複数組の変数群を記憶し、上記
記憶部が記憶する上記複数種の保護特性を決定する複数
組の変数群のうち上記給電線に実際に使用されるインバ
ータに関する保護特性を決定する変数群を、上記遮断器
の投入前に選択するための選択部をさらに備え、上記演
算部は、上記動作特性式に上記選択部により選択された
変数群を用いて保護特性を演算するので、請求項1記載
の発明の効果に加えて、インバータの使用が変更されて
もその耐量特性に適切に対応することができ、即ち変電
所の形態に左右されない適切な保護特性を得ることがで
きる効果がある。また、数式を用いるから演算した保護
特性に曲線を含ませることができ、インバータの既知の
耐量特性をより有効に活用することができるという効果
がある。
【0069】請求項4に記載の発明によれば、上記遮断
器及び上記直流高速度遮断器を操作するための操作部
と、上記操作部の操作に応じて投入、開放制御信号を上
記遮断器及び上記直流高速度遮断器へ出力する出力部と
をさらに備えるので、本装置のみでインバータの保護と
遮断器の制御を行うことができるという効果がある。
【0070】請求項5に記載の発明は、上記遮断器及び
上記直流高速度遮断器を外部で操作した操作信号を入力
するための操作入力部と、上記操作入力部の操作信号に
応じて投入、開放制御信号を上記遮断器及び上記直流高
速度遮断器へ出力する出力部とをさらに備えるもので、
本装置を経由してインバータの保護と遮断器の制御を行
うことができるという効果がある。
【0071】請求項6に記載の発明は、上記比較部によ
る比較結果のうち上記保護特性の電流値よりも高い上記
検出した電流値を印刷する印刷部をさらに備えるもの
、保守データを残し保守を容易に行うことができると
いう効果がある。
【0072】請求項7に記載の発明は、上記記憶部が、
上記検出部により検出された電流値を記憶し、上記記憶
部に記憶されている上記検出された電流値を統計的に処
理する処理部と、上記処理部により統計処理されたデー
タを印刷する印刷部と、上記処理部により統計処理され
たデータを表示する表示部とをさらに備えるので、、イ
ンバータの保護と、遮断器の制御、保守データの採集を
行うことができ装置の多機能化を計ることができると共
に、例えば電鉄変電所の配電盤の縮小化が図れるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の構成を示す図であ
る。
【図2】 図1の記憶部に記憶されるデータの内容を示
す図である。
【図3】 図2のデータを用いて作成される保護特性を
示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2の構成を示す図であ
る。
【図5】 図4の記憶部に記憶されるデータの内容を示
す図である。
【図6】 図5のデータを用いて作成される複数種の保
護特性を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態3の構成を示す図であ
る。
【図8】 図7の記憶部に記憶される変数を示す図であ
る。
【図9】 図8の変数を用いて演算される保護特性を示
す図である。
【図10】 本発明の実施の形態4の構成を示す図であ
る。
【図11】 本発明の実施の形態5の構成を示す図であ
る。
【図12】 本発明の実施の形態6の構成を示す図であ
る。
【図13】 本発明の実施の形態7の構成を示す図であ
る。
【図14】 従来の構成を示す図である。
【図15】 従来の保護特性の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 回生電気車、3 き電線、5 給電線、7 インバ
ータ、9 インバータ用変圧器、11 遮断器、12
直流高速度遮断器、13 計器用変流器、31過電流保
護装置、33 入力装置、37 検出部、39,39
a,39b 記憶部、41,41a,41b CPU
(演算部:比較部)(演算部:比較部:処理部)45,
45a 選択部、51,51a 出力部、53 操作
部、55 操作入力部、57,57a 印刷部、59
表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/08 - 3/253 H02H 7/10 - 7/20 H02M 7/00 - 7/98

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータを備える給電線の過電流保護
    装置において、上記インバータの電源側に接続された計器用変流器を介
    して上記給電線の電流を入力する入力装置と、 上記入力装置に入力された電流の 電流値を検出する検出
    部と、 上記インバータの耐量特性に近似する保護特性を決定す
    る情報である、上記インバータの運転時間(横軸)とそ
    の時の電流値(縦軸)とから構成され定格保証点を決定
    する複数の座標データを記憶する記憶部と、 上記記憶部が記憶する上記複数の座標データに基いて
    直線特性が、上記インバータの耐量曲線の凹部では当該
    凹部に接することなく当該凹部の接線と平行な傾きの直
    線になるように、凸部では内接する最小直線になるよう
    に、単一曲線の保護特性を演算する演算部と、 上記検出部が検出する電流値と上記演算部が演算する上
    記保護特性とを時々刻々比較し、上記検出した電流値が
    上記保護特性の電流値よりも高い場合には起動命令を出
    する比較部と、上記起動命令を受けると、上記インバータの電源側に接
    続された遮断器及び上記インバータのき電線側に接続さ
    れた直流高速度遮断器を開放させて上記給電線を遮断す
    るように、上記遮断器及び上記直流高速度遮断器に対し
    トリップ信号を発 する遮断部とを備えることを特徴とす
    る過電流保護装置。
  2. 【請求項2】 上記記憶部は、複数種のインバータの耐
    量特性に近似する複数種の保護特性を決定し得る複数種
    の情報を記憶し、 上記記憶部が記憶する上記複数種の保護特性を決定する
    複数種の情報のうち上記給電線に実際に使用されるイン
    バータに関する保護特性を決定する情報を、上記遮断器
    の投入前に選択するための選択部をさらに備え、 上記演算部は、上記選択部により選択された情報に基い
    て保護特性を演算する ことを特徴とする請求項1記載の
    過電流保護装置。
  3. 【請求項3】 上記記憶部は、上記座標データの代わり
    に、複数種のインバータの耐量特性に近似する複数種の
    保護特性を決定し得る単一の動作特性式、及 び当該動作
    特性式に用いる上記複数種の保護特性を決定し得る複数
    組の変数群を記憶し、 上記記憶部が記憶する上記複数種の保護特性を決定する
    複数組の変数群のうち上記給電線に実際に使用されるイ
    ンバータに関する保護特性を決定する変数群を、上記遮
    断器の投入前に選択するための選択部をさらに備え、 上記演算部は、上記動作特性式に上記選択部により選択
    された変数群を用いて保護特性を演算する ことを特徴と
    する請求項1記載の 過電流保護装置。
  4. 【請求項4】 上記遮断器及び上記直流高速度遮断器を
    操作するための操作部と、 上記操作部の操作に応じて投入、開放制御信号を上記遮
    断器及び上記直流高速度遮断器へ出力する出力部と をさ
    らに備えることを特徴とする請求項1記載の 過電流保護
    装置。
  5. 【請求項5】 上記遮断器及び上記直流高速度遮断器を
    外部で操作した操作信号を入力するための操作入力部
    と、 上記操作入力部の操作信号に応じて投入、開放制御信号
    を上記遮断器及び上記直流高速度遮断器へ出力する出力
    部と をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の
    電流保護装置。
  6. 【請求項6】 上記比較部による比較結果のうち上記保
    護特性の電流値よりも高い上記検出した電流値を印刷す
    る印刷部 をさらに備えることを特徴とする請求項1記載
    過電流保護装置。
  7. 【請求項7】 上記記憶部は、上記検出部により検出さ
    れた電流値を記憶し、 上記記憶部に記憶されている上記検出された電流値を統
    計的に処理する処理部と、 上記処理部により統計処理されたデータを印刷する印刷
    部と、 上記処理部により統計処理されたデータを表示する表示
    部と をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の
    電流保護装置。
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