JP3253580B2 - 二槽式洗濯機 - Google Patents

二槽式洗濯機

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JP3253580B2 JP36074797A JP36074797A JP3253580B2 JP 3253580 B2 JP3253580 B2 JP 3253580B2 JP 36074797 A JP36074797 A JP 36074797A JP 36074797 A JP36074797 A JP 36074797A JP 3253580 B2 JP3253580 B2 JP 3253580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱水槽を有する二
槽式洗濯機に関する。特に、脱水用回転槽に関する。
【0002】
【従来の技術】二槽式洗濯機は、周知のように、洗濯槽
および脱水槽がハウジング内に配置されている。脱水槽
には、脱水時に高速回転される回転槽が備えられてい
る。従来、この回転槽は、樹脂製またはほうろう引き鋼
板製であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、樹脂製回転
槽は、その内表面が傷つきやすく、しかも傷がつくと、
汚れが付着しやすいという課題があった。一方、ほうろ
う引き鋼板製の回転槽は、汚れが付着しにくく清潔に保
ち易いが、ほうろうにひび割れ等が生じたとき、その部
分から錆が発生するという課題があった。特に、回転槽
は、洗濯物の片寄り等により大きく揺れることがあり、
衝撃を受けると、ほうろうがひび割れを生じ易かった。
【0004】そこで本発明は、従来の二槽式洗濯機の脱
水用回転槽が抱えていた課題を解決した、新規な脱水用
回転槽およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の二槽式洗濯機は、洗濯槽およ
び脱水槽を有し、この脱水槽に脱水用回転槽が配備され
た二槽式洗濯機において、 上記脱水用回転槽は、円筒状
の胴部と、この胴部の下方を塞ぐ底部とを有し、胴部
に、多数の水抜き孔が形成されたステンレス鋼製の円筒
状内槽が設けられ、 上記水抜き孔に、上記脱水用回転槽
の内側からバーリング加工が施され、 上記胴部には、内
槽の水抜き孔に対応する位置に、内槽の水抜き孔よりも
大きな水抜き孔が形成されていることを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の二
槽式洗濯機を、添付図面を参照しながら説明する。図1
は、本発明の一実施の形態にかかる二槽式洗濯機の概略
構成の正面断面図である。
【0016】二槽式洗濯機1は、ハウジング2内に、洗
いおよびすすぎのための洗濯槽3と、脱水するための脱
水槽4とを備えている。ハウジング2は、平面視で長方
形の略箱状に形成され、洗濯槽3と脱水槽4とを互いに
隣接させて収容している。ハウジング2内上部には、外
部の水道等の給水設備(図示せず)に接続される管、切
換弁等を有した給水機構5が設けられ、洗濯槽3と脱水
槽4の何れかに給水することができる。また、両槽の底
部につながる管、弁等を含む排水機構6が設けられ、両
槽から排水することができる。
【0017】洗濯槽3は、上方に開放された容器状に形
成され、その底部に攪拌翼31を有している。攪拌翼3
1は、モータを含む駆動装置32によって回転駆動さ
れ、洗濯槽3内部の水と洗濯物を攪拌して、洗い、すす
ぎを行なうことができる。図2は、図1の二槽式洗濯機
の脱水槽の側面断面図である。脱水槽4は、洗濯槽3に
比べて平面形状が小さくされている。脱水槽4は、ハウ
ジング2に固定された上方に開放された容器状の固定槽
41と、この固定槽41内に回転可能に支持された回転
槽40とを有している。回転槽40は有底円筒状に形成
されており、その底部21には、フランジ状部材45を
介して上下方向に延びる軸46が固定されている。この
軸46は、固定槽41の底部にある可撓性を有するシー
ル部材47を貫通して、モータ48の回転軸に連結され
ている。モータ48は、ばね等の弾性部材を含むダンパ
49によってハウジング2底部に支持されている。回転
槽40は、その振動をダンパ49で抑制されつつ、モー
タ48によって駆動されて高速で一方向に回転し、内部
の洗濯物を脱水することができる。
【0018】本実施の形態では、回転槽40は、ステン
レス鋼製の内槽24と、内槽24の周囲を覆う樹脂製の
保護槽とを備えている。内槽24がステンレス鋼製であ
るから、摩擦を小さくできて、洗濯物を容易に出し入れ
することができる。また、ステンレス鋼は硬いので、洗
濯物を出し入れする際に傷が内面部分に付き難く、しか
もステンレス鋼は錆びにくく、従って、清潔に保つこと
ができる。
【0019】以下、詳細に説明する。図3は、図1の脱
水槽の拡大側面断面図である。図2と図3を参照する。
回転槽40は、ステンレス鋼製の円筒状の内槽24と、
樹脂製の保護槽とを含んでいる。保護槽は、最下部にあ
る底部21と、この底部21から上方に延設された円筒
状の胴部22と、最上部にある環部23とを有してい
る。胴部22は、内槽24と二重筒構造を成す外槽を構
成している。
【0020】内槽24は、ステンレス鋼の薄板で略円筒
状に形成されている。内槽24は、上部が大きくなるテ
ーパ状の滑らかな内周面24bを有しており、出し入れ
される洗濯物との摩擦が少なくされている。内周面24
bが、回転槽40の内面部分の主要部を形成している。
また、内槽24の外周面24cは、上部が大きくなるテ
ーパ状に形成され、このテーパは、胴部22の内周面2
2cのテーパと同じ勾配に設定されている。また、内槽
24の外周面24cは、胴部22の内周面22cにほぼ
密着状態で嵌合している。
【0021】内槽24には、脱水時に水を流出させる多
数の水抜き孔24aが開けられている。水抜き孔24a
には、バーリング加工が施され、各水抜き孔24aの周
縁部は、外側へ向かって張り出している。バーリング加
工を施すと、水抜き孔24aの周縁部が、内槽24の内
周面24bと滑らかにつながって水抜き孔24aの深さ
方向に延びる。従って、ピンやマッチ棒等の細長い異物
を通り難くすることができる。また、内周面24bと衣
類が接しても、衣類を傷付けない。
【0022】胴部22にも、多数の水抜き孔22aが形
成されている。この水抜き孔22aは、内槽24の水抜
き孔24aよりも大きく形成されており、水抜き孔24
aを取り囲んでいる。水抜き孔24aは、バーリング加
工が施されているから、外側にばり等がある。そこで、
胴部22は、内槽24にあるばり等に対して、ユーザの
手や洗濯物等を保護する保護部材として機能する。特
に、胴部22の水抜き孔22aを形成する部分の厚み
は、内槽24の外周面のバーリング加工により外側へ張
り出した張り出し量よりも深くなるように設定されてい
る。これによって、水抜き孔22aを形成する部分が内
槽24のバーリング加工された部分を確実に保護するこ
とができる。
【0023】というのは、回転槽40と固定槽41との
間に区画される隙間に洗濯物が入り込んだ場合、その洗
濯物を取り出そうとして、ユーザの手が回転槽40の周
囲にさし入れられることがある。内槽24の外周面にあ
るばり等の突起部は、水抜き孔22aの内奥部にあって
水抜き孔22aの周縁部22bによって保護されるの
で、上述の突起部とユーザの手や洗濯物等とが不用意に
接触することを防止することができる。よって安全な脱
水用回転槽とすることができる。なお、保護部材として
は、水抜き孔24aの全周を連続して取り囲む円形のも
のを例示したが、これには限定されない。要は、保護部
材は、水抜き孔24a周縁部の突起部を保護するよう
に、回転槽40外側に、水抜き孔24aの近傍に設けら
れていればよい。
【0024】胴部22は、略円筒状に形成されており、
上方の内径が大きくなるテーパ状の内周面22cを有し
ている。この内周面22cのテーパの勾配は、樹脂成形
のための抜き勾配として、例えば、0.5度に設定され
ている。胴部22の外周面には、補強用リブ22dが周
方向に延びており、高さ方向には延びていない。これに
よって、回転時の補強用リブ22dによる泡立ちを防止
することができる。
【0025】底部21は、凹湾曲した皿状に形成されて
いる。底部21は、軸46の上端部に固定されたフラン
ジ状部材45とねじ締結されている。また、底部21と
胴部22との境界部分には、溝21aが形成されてい
る。この溝21aは、回転槽40の内側にあって、環状
に形成されて、上方に開放されている。この溝21aに
は、内槽24の下端部が嵌め込まれている。溝21aの
底部には、複数箇所の連通孔21bが形成されている。
この連通孔21bを通じて、万一内槽24外周面24c
と胴部22内周面22cとの間に隙間が生じたとして
も、この隙間にある水を下方へ排水することができるの
で、隙間に汚れが溜まることを防止することができる。
溝21aの内周側壁部は、内槽24の下部に形成された
段差部24eを支持している。また、溝21aの底には
内槽24の下端に形成された凹部24fと係合する突部
21cが形成され、内槽24の周方向の回り止めとして
機能する。それゆえ、ステンレス製の内槽24と樹脂製
の胴部22との両者の熱膨張の差によって、万一両者の
間に隙間が生じることがあったとしても、両者は確実に
一体回転できて、問題なく脱水用回転槽として機能す
る。
【0026】環部23は、樹脂材で環状に形成され、内
槽24と胴部22との上部同士と互いに嵌合している。
環部23は、胴部22の上端部に嵌合状態で、熱融着に
よって接合されている。次に、この回転槽40の製造方
法を説明する。先ず、内槽24を形成する。すなわち、
多数の水抜き孔24aが形成され、各水抜き孔24aに
は内面側からバーリング加工が施されたステンレス鋼製
の円筒状の内槽24を形成する。例えば、ステンレス板
材に多数の水抜き孔24aを形成し、この水抜き孔24
aにバーリング加工を施し、この孔開きのステンレス板
材を筒状に形成する。なお、内槽24の形成方法は、上
述のものに限定されず、例えば、ステンレス板材を筒状
に形成し、形成された筒状部材に多数の水抜き孔24a
を形成し、この水抜き孔24aにバーリング加工を施し
てもよく、公知の加工方法を利用できる。
【0027】次に、胴部22および底部21を一体に樹
脂成形する。胴部22の内径は、内槽24の外径よりも
所定量大きく樹脂成形される。例えば、胴部22の内径
が略200mmに対して所定量は1〜2mmに設定さ
れ、この所定量は、成形後の経時変化に伴う樹脂の自然
収縮によって、胴部22の内周面22cと内槽24の外
周面24cとの間の隙間がなくなるように設定されてい
る。
【0028】この樹脂成形直後、すみやかに成形品を型
から取り出して、胴部22の大径側の端部からその内部
へ内槽24を挿入する。このとき、胴部22内径は収縮
前の大きい状態であることと、胴部22の内周面22c
がテーパ状であることと、胴部22の水抜き孔22aが
内槽24の水抜き孔24aよりも大きいこととが相まっ
て、水抜き孔24aにバーリング加工を施すことによっ
て内槽24外周面24cに水抜き孔24a周縁部が出っ
張っていても、この周縁部が胴部22にぶつかることな
く、内槽24を胴部22にスムーズに挿入することがで
きる。
【0029】この後、環部23を胴部22の上端部に熱
融着で固定する。このように、本実施の形態の製造方法
によれば、ステンレス鋼製の内槽24と樹脂製の外槽と
しての胴部22および底部21を別々に構成して、両者
を良好に組合せることができる。すなわち、樹脂成形直
後で内径が大きい胴部22に内槽24を容易に挿入で
き、しかも、時間経過に伴う樹脂の自然収縮を利用し
て、胴部22と内槽24との間の隙間を自然に且つ確実
に少なくすることができる。
【0030】また、胴部22の内周面22cと内槽24
の外周面24cとを同じ勾配のテーパ面で形成すること
により、内槽24を胴部22内に挿入しやすい。また、
本実施の形態の二槽式洗濯機の脱水用回転槽によれば、
以下の効果を奏する。すなわち、回転槽40の内面部分
である内周面24bをステンレス鋼製とすることで、通
常狭くて洗濯物の出し入れがし難い傾向にある二槽式洗
濯機の脱水用回転槽の摩擦を小さくできるので、洗濯物
を容易に出し入れすることができる。また、ステンレス
鋼製の内面部分は、樹脂材に比べて硬くて傷つき難く、
しかもほうろう引き鋼板に比べて錆び難いので、回転槽
40を清潔に保つことができる。
【0031】特に、胴部22内周面にステンレス鋼製の
内槽24を設け、そこに水抜き孔24aを形成すれば、
水抜き孔24a部分への汚れの付着が少なく、しかも錆
の生じない、清潔度の高い構成にできる。また、水抜き
孔24a周縁部にあるばり等が回転槽40の内方に突出
することがバーリング加工によって防止されている。
【0032】ところで、内面部分をステンレス鋼製とす
ると、水抜き孔24aの周縁部にばり等の突起部が生じ
ている場合があり、次のような事態が想定される。すな
わち、二槽式洗濯機では、可撓性のあるダンパ49で支
持された回転槽40の外側の固定槽41内に洗濯物が入
り込み、この洗濯物を取り出すために、ユーザが手を回
転槽40と固定槽41との間に差し入れる場合がある。
このような場合に、ユーザの手や洗濯物がばり等の突起
部に接触しないように、本実施の形態では、保護槽が設
けられている。これによって、回転槽40から飛び出し
た洗濯物を取り出す際に、上述のように、ユーザの手や
洗濯物等がばり等で傷つくことを防止でき、安全性の高
い脱水用回転槽とすることができる。
【0033】また、回転槽40は、ステンレス鋼製内槽
24と胴部22との二重筒構造であることによって、十
分な強度を有することができるので、内槽24の厚みを
薄くして、内槽24をステンレス鋼の薄板で形成できる
結果、容易且つ安価に製造できる。しかも、胴部22に
保護部材を一体に容易に製造することができる。また、
このような二重筒構造では、筒同士の間に隙間が生じる
場合に、この隙間に水が入って汚れが溜まることや、ま
た、隙間が小さいと組み立て難くなることが想定され
る。これに対して本実施の形態では、また、内槽24お
よび胴部22は、互いにテーパ面で対向することによっ
て挿入し易い。しかも、同じ勾配のテーパ面であること
によって、テーパ面間の隙間をなくすることができるの
で、この隙間に水が入ることを防止できる結果、汚れが
溜まることを防止できる。
【0034】特に、内槽24外周面24cと胴部22内
周面22cとの両者を密着させることによって、両者間
の隙間を確実になくすることができるので、隙間に汚れ
が溜まることを確実に防止できる。また、バーリング加
工を施した水抜き孔24aからは、水が上述の隙間に入
ることを防止できるので、隙間に汚れが溜まることを確
実に防止することができる。というのは、バーリング加
工で外側に張り出した水抜き孔24a周縁部は、水抜き
孔24aを通る水を隙間から遠ざかるように水を案内す
ることができるので、水が隙間に入り込み難くなる。ま
た、バーリング加工で外側に張り出した水抜き孔24a
周縁部は、小さなボタンやピン、マッチ棒等の異物が水
抜き孔24aを通過し難くすることができるので、水抜
き孔24a径を大きくすることができる結果、水抜き孔
24aでは良好な水切れで水が飛び出して、水が隙間に
入り難くできる。従って、隙間に汚れが溜まることを確
実に防止することができる。
【0035】また、胴部22の水抜き孔22aを内槽2
4の水抜き孔24aより大きくすることによって、胴部
22と内槽24との組立時の位置合わせを簡易に済ませ
ることができるので、二重筒構造の回転槽40を容易に
組み立てることができる。また、胴部22の水抜き孔2
2aを内槽24の水抜き孔24aより大きくすることに
よって、胴部22と内槽24との間に隙間ができる場合
であっても、この隙間と水抜き孔24aとの間に距離を
隔てることができるので、水が水抜き孔24aから隙間
に入り難くできる結果、隙間に汚れが溜まることを確実
に防止することができる。
【0036】また、回転槽40の内面部分の主要部だけ
をステンレス鋼で、また、他の部分を樹脂で形成してい
る。これによって、底部21等の形状の複雑な部分を加
工し易い樹脂で、樹脂に比べて加工性の良くないステン
レス鋼で加工し易い内面部分を形成できるので、製造コ
ストを低減することができる。また、バーリング加工に
よって、異物の通過を阻止できる水抜き孔24a径を大
きくすることができるので、高い脱水効率を得つつ、水
抜き孔24aに洗濯物のボタン等が引っ掛かることを防
止できる。
【0037】また、上述の実施の形態では、胴部22は
従来と同様に樹脂材で形成されていたが、脱水用の回転
槽40では胴部22外周面に洗剤等が付着することは少
ないので、問題ない。なお、本実施の形態では、内槽2
4と胴部22とは別体であったが、一体に形成してもよ
い。例えば、ステンレス鋼製の内槽24をインサートと
して樹脂製の胴部22をインサート成形することが考え
られる。この製造方法によれば、胴部22への内槽24
の挿入作業を省くことができて、且つ胴部22と内槽2
4との間の隙間を確実になくすことができるので、内槽
24の外周面24cに容易に胴部22を一体化すること
ができる。なお、この製造方法では、胴部22の成型時
に内槽24を金型や治具等に着脱する際、内槽24内面
に傷がつかないようにするのが望ましい。
【0038】また、上述の実施の形態では、保護部材と
しての樹脂製胴部22が、ステンレス鋼製の内槽24外
周面24cを保護していたが、これには限定されない。
保護部材は、内槽24のばり等の突起部が生じる虞のあ
る部分にあればよい。例えば、図4の側面図に示すよう
に、水抜き孔24aを囲む保護部材としての環状の周縁
部22bを、互いに桟部22mで連結して一体に形成し
た格子状の胴部22としてもよい。また、桟部22mが
なく、環状の周縁部22bだけを内槽24に一体に形成
することも考えられる。保護部材としては、少なくとも
水抜き孔24a周縁にあればよく、その素材も樹脂に限
定されない。
【0039】また、上述の実施の形態では、内槽24だ
けをステンレス鋼製としたが、これには限定されない。
例えば、胴部22、底部21、環部23もステンレス鋼
製としてもよい。要は、回転槽40の少なくとも内面部
分がステンレス鋼製であればよい。その他、本発明の要
旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能
である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、脱水用回転槽の内面をステンレス鋼製とする
ことによって、内面の摩擦が小さくて、洗濯物の出し入
れが容易である。また、ステンレス鋼製の内面は、硬く
て傷つき難く、しかも錆び難いので、汚れが付着しにく
く、清潔な脱水用回転槽とすることができる。
【0041】さらに、各水抜き孔に内面側からバーリン
グ加工が施されたことによって、水抜き孔周縁部分で洗
濯物等が引っ掛かることがなく、また、水抜き孔から小
さなボタンやピン等が飛び出すおそれもない。
【0042】胴部は内槽の外周面にて保護槽となってお
り、保護槽により脱水用回転槽の強度を高くでき、ステ
ンレス鋼製の内槽の厚みを薄くすることが可能である。
しかも、保護槽の水抜き孔は内槽の水抜き孔よりも大き
いので、保護槽と内槽との二重筒状の回転槽を容易に組
み立てることができる。また、脱水用回転槽の外周面に
ユーザの手が触れる場合があっても、手が直接ステンレ
ス鋼製の内槽に触れることがないので、安全な脱水用回
転槽とすることができる。
【0043】
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の二槽式洗濯機の概
略構成の正面断面図である。
【図2】図1の二槽式洗濯機の脱水槽の側面断面図であ
る。
【図3】図1の脱水槽の拡大側面断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の二槽式洗濯機の回
転槽の側面図である。
【符号の説明】
1 二槽式洗濯機 3 洗濯槽 21 底部(外槽、保護槽) 22 胴部(外槽、保護槽) 22a 水抜き孔 22c 内周面 24 内槽 24a 水抜き孔 24b 内周面(内面) 24c 外周面 40 回転槽(脱水用回転槽)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤木 孝嘉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−197291(JP,A) 実開 昭52−166372(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 29/00 D06F 39/12 D06F 49/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯槽および脱水槽を有し、この脱水槽
    に脱水用回転槽が配備された二槽式洗濯機において、 上記脱水用回転槽は、円筒状の胴部と、この胴部の下方
    を塞ぐ底部とを有し、胴部に、多数の水抜き孔が形成さ
    れたステンレス鋼製の円筒状内槽が設けられ、 上記水抜き孔に、上記脱水用回転槽の内側からバーリン
    グ加工が施され、 上記胴部には、内槽の水抜き孔に対応する位置に、内槽
    の水抜き孔よりも大きな水抜き孔が形成されていること
    を特徴とする二槽式洗濯機。
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