JP3252511B2 - 平膜濾過機 - Google Patents

平膜濾過機

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JP3252511B2
JP3252511B2 JP02963093A JP2963093A JP3252511B2 JP 3252511 B2 JP3252511 B2 JP 3252511B2 JP 02963093 A JP02963093 A JP 02963093A JP 2963093 A JP2963093 A JP 2963093A JP 3252511 B2 JP3252511 B2 JP 3252511B2
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幸之助 松下
久 野垣
郁夫 板倉
正樹 北村
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東陶機器株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D33/00Filters with filtering elements which move during the filtering operation
    • B01D33/15Filters with filtering elements which move during the filtering operation with rotary plane filtering surfaces
    • B01D33/21Filters with filtering elements which move during the filtering operation with rotary plane filtering surfaces with hollow filtering discs transversely mounted on a hollow rotary shaft

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品、医薬品、バイ
オ、ケミカル等の分野で利用される固定平膜濾過機、回
転平膜濾過機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円環板状の濾過膜を固定し、濾過膜の表
面に平行に延びる攪拌板を原液中で回転させつつ、該原
液を濾過する固定平膜濾過機が従来から知られている。
円環板状の濾過膜を原液中で回転させつつ、該原液を濾
過する回転平膜濾過機も従来から知られている。
【0003】従来の固定平膜濾過機は、一般に図5に示
す構造を有する。複数枚の円環板状の固定板101が、
外縁部を互いに当接させた状態で上下方向に積み重なっ
て配設されている。隣接する固定板101の当接部には
Oリング102が配設されている。隣接する各一対の固
定板101の内縁部が、Oリング103を介して、それ
ぞれ一枚の円環板状の固定平膜104の外縁部を挟持し
ている。下端の固定板101に螺着した複数のタイロッ
ド105が、周方向に互いに所定間隔を隔てて、上下方
向に延在し、固定板101を貫通している。タイロッド
105は、上端の固定板101上に配設されたナット1
06に螺合し、固定板101とOリング102、103
と固定平膜104とを一体的に緊密に締結している。
【0004】固定平膜104の組立て時のセンタリング
のために、固定平膜104の外側面は、固定板101の
上面の内縁部に形成された円環状の段部101aの側面
と、固定板101の下面の内縁部に形成された円環状の
段部101bの側面とに、僅かな径方向の隙間を隔てて
対峙している。一端が固定板101の円環状段部101
aの側面に開口し他端が固定板101の外側面に開口す
る複数の径方向の貫通孔101cが、周方向に所定の間
隔を隔てて固定板101に形成されている。一体的に緊
密に締結された固定板101、Oリング102、10
3、固定平膜104、タイロッド105、及びナット1
06によって構成される固定平膜組立体が、円板状の底
板107と円板状の頂板108とにより挟持されてい
る。固定平膜組立体と底板107と頂板108とは、周
方向に所定の間隔を隔てて配設された複数のタイロッド
109により一体的に緊密に締結されている。積み重な
った固定板101と底板107と頂板108とによりケ
ーシング110が形成されている。
【0005】回転軸111が、固定平膜104の円環を
貫通して、上下方向に延在している。複数枚の円環板状
の固定板112が回転軸111に外嵌し、隣接する各一
対の固定板112の外縁部が、それぞれ一枚の円環板状
の攪拌板113の内縁部を挟持している。固定板112
と攪拌板113と回転軸111とは、周方向に互いに所
定間隔を隔てて配設され上下方向に延在するタイロッド
114により、一体的に緊密に締結されている。攪拌板
113は隣接する固定平膜104の間に延びている。
【0006】図示しない、モータにより回転軸111が
回転駆動され、ひいては、攪拌板113が回転駆動され
る。原液は、底板107に形成された入口115を通っ
てケーシング110内に流入し、頂板108に形成され
た出口116を通ってケーシング110から流出する。
原液は、固定平膜104により濾過される。固定平膜1
04を透過した透過液は、固定板101に形成された貫
通孔101cを通り、ケーシング110から流出する。
Oリング102は、隣接する固定板101の当接部をシ
ールし、透過液が固定板101の当接部からケーシング
110の外側に漏出するのを阻止する。Oリング103
は、固定板101と固定平膜104との隙間をシール
し、原液が透過液に混入するのを阻止する。固定平膜濾
過機にあっては、攪拌板の回転により、膜表面での濃度
分極が抑制され、且つ膜汚染が防止される。
【0007】従来の回転平膜濾過機は、一般に図6に示
す構造を有する。回転軸201が上下方向に延在してい
る。複数枚の円環板状の固定板202が、内縁部を互い
に当接させた状態で上下方向に積み重なって、回転軸2
01に外嵌している。隣接する固定板202の当接部に
はOリング203が配設されている。隣接する各一対の
固定板202の外縁部が、Oリング204を介して、そ
れぞれ一枚の円環板状の回転平膜205の内縁部を挟持
している。下端の固定板202に当接する回転軸201
のフランジ部201aに螺着した複数のタイロッド20
6が、周方向に互いに所定間隔を隔てて上下方向に延在
し、固定板202を貫通している。タイロッド206
は、上端の固定板202上に配設されたナット207に
螺合し、回転軸201と固定板202とOリング20
3、204と回転平膜205とを一体的に緊密に締結し
ている。
【0008】回転平膜205の組立て時のセンタリング
のために、回転平膜205の内側面は、固定板202の
上面の外縁部に形成された円環状の段部202aの側面
と、固定板202の下面の外縁部に形成された円環状の
段部202bの側面とに、僅かな径方向の隙間を隔てて
対峙している。一端が固定板202の円環状段部202
aの側面に開口し他端が固定板202の内側面に開口す
る複数の径方向の貫通孔202cが、周方向に所定の間
隔を隔てて固定板202に形成されている。回転軸20
1には、固定板に形成された貫通孔202cに連通する
径方向の孔201bが形成され、更に孔201bに連通
する軸方向の孔201cが形成されている。回転軸20
1と固定板202との間には、孔201bを間に挟んで
Oリング208が配設されている。
【0009】複数枚の円環板状の固定板209が、外縁
部を互いに当接させた状態で上下方向に積み重なってい
る。隣接する各一対の固定板209の内縁部が、Oリン
グ210を介してそれぞれ一枚の円環板状の邪魔板21
1の外縁部を挟持している。固定板209とOリング2
10と邪魔板211とは、周方向に互いに所定間隔を隔
てて配設され上下方向に延在するタイロッド212によ
り、一体的に緊密に締結されている。
【0010】一体的に緊密に締結された固定板209、
Oリング210、邪魔板211、タイロッド212によ
って構成される邪魔板組立体が、円板状の底板213と
円板状の頂板214とにより挟持されている。邪魔板膜
組立体と底板213と頂板214とは、周方向に所定の
間隔を隔てて配設された複数のタイロッド215により
一体的に緊密に締結されている。積み重なった固定板2
09と底板213と頂板214とによりケーシング21
6が形成されている。
【0011】一体的に緊密に締結された回転軸201
と、固定板202と、Oリング203、204、208
と、回転平膜205と、タイロッド206と、ナット2
07とにより構成される回転平膜組立体が、ケーシング
216内に収容されている。回転平膜205は邪魔板2
11の間に延びている。
【0012】図示しない、モータにより回転軸201が
回転駆動され、ひいては、回転平膜205が回転駆動さ
れる。原液は、底板213に形成された入口217を通
ってケーシング216内に流入し、頂板214に形成さ
れた出口218を通ってケーシング216から流出す
る。原液は、回転平膜205により濾過される。回転平
膜205を透過した透過液は、固定板202に形成され
た貫通孔202cを通り、更に回転軸201に形成され
た径方向孔201b、軸方向孔201cを通ってケーシ
ング216から流出する。Oリング203は、隣接する
固定板202の当接部をシールし、透過液が該部に侵入
するのを阻止する。Oリング208は、固定板202と
回転軸201との当接部をシールし、透過液が該部に侵
入するのを阻止する。Oリング204は、固定板202
と回転平膜205との隙間をシールし、原液が透過液に
混入するのを阻止する。回転平膜濾過機にあっては、邪
魔板により、膜表面での濃度分極が抑制され、且つ膜汚
染が防止される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来構造の固定平膜濾
過機にあっては、隣接する固定板101の当接部をシー
ルするためにOリング102を配設し、固定板101と
固定平膜104との隙間をシールするためにOリング1
03を配設していたので、シール部品の点数が多いとい
う問題があった。また、Oリングの使用に際しては、接
触面積が少ないので所望のシール性能を得るために面圧
を高くする必要があり、固定平膜、特にセラミック製の
固定平膜の損傷を招く可能性があった。従来構造の回転
平膜濾過機においても、同様の問題があった。本発明は
上記の問題に鑑みてなされたものであり、Oリング10
2の機能とOリング103の機能とを兼ね備えたシール
部材を有し、シール部品の点数が従来構造の固定平膜濾
過機に比べて少なく、またシール部材との接触部におい
て固定平膜の損傷のおそれの無い固定平膜濾過機を提供
することを目的とする。また本発明は、Oリング203
の機能とOリング204の機能とを兼ね備えたシール部
材を有し、シール部品の点数が従来構造の回転平膜濾過
機に比べて少なく、またシール部材との接触部において
回転平膜の損傷のおそれの無い回転平膜濾過機を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、外縁部を互いに当接させた状態
で積み重なって配設された環状の固定板と、隣接する固
定板の内縁部によって挟持される環状の平膜と、内縁部
が固定板と平膜との間に延びて両者の間の隙間をシール
し外縁部が隣接する固定板の間に延びて両者の間の隙間
をシールする環状のシール部材と、固定板と平膜とシー
ル部材とを緊密に締結する締結部材と、平膜の環を貫通
して延在する回転軸と、回転軸に固定され、隣接する平
膜の間に延びる攪拌板とを備え、環状のシール部材に
は、環状の平膜の外縁部と嵌合して当該外縁部の固定板
との当接による損傷を防止する環状の段部が形成されて
いることを特徴とする固定平膜濾過機を提供する。また
本発明においては、回転軸と、回転軸に外嵌すると共に
内縁部を互いに当接させた状態で積み重なって配設され
た環状の固定板と、隣接する固定板の外縁部によって挟
持された環状の平膜と、外縁部が固定板と平膜との間に
延びて両者の間の隙間をシールし内縁部が隣接する固定
板の間に延びて両者の間の隙間をシールする環状のシー
ル部材と、回転軸と固定板と平膜とシール部材とを緊密
に締結する締結部材とを備え、環状のシール部材には、
環状の平膜の内縁部と嵌合して当該内縁部の固定板との
当接による損傷を防止する環状の段部が形成されている
ことを特徴とする回転平膜濾過機を提供する。
【0015】
【作用】本発明にあっては、内縁部が固定板と平膜との
間に延びて両者の間の隙間をシールし外縁部が隣接する
固定板の間に延びて両者の間の隙間をシールする環状の
シール部材が、従来構造の固定平膜濾過機におけるOリ
ング102の機能とOリング103の機能とを兼ね備え
る。環状のシール部材に形成された環状の段部が、環状
の平膜の外縁部と嵌合して当該外縁部の固定板との当接
による損傷を防止する。また本発明にあっては、外縁部
が固定板と平膜との間に延びて両者の間の隙間をシール
し内縁部が隣接する固定板の間に延びて両者の間の隙間
をシールする環状のシール部材が、従来構造の回転平膜
濾過機におけるOリング203の機能とOリング204
の機能とを兼ね備える。環状のシール部材に形成された
環状の段部が、環状の平膜の内縁部と嵌合して当該内縁
部の固定板との当接による損傷を防止する。
【0016】
【実施例】以下添付図に基づいて本発明の実施例を説明
する。本発明の実施例に係る固定平膜濾過機の固定板と
固定平膜との連結部の構造を図1、2に示す。図1から
分かるごとく、本濾過機にあっては、円環板状の固定板
1の上面の内縁部に上下2段の環状段部1a、1bが形
成され、固定板1の下面の外縁部に環状段部1cが形成
されている。固定板1は、上面の外縁部と下面の環状段
部1cとが嵌合した状態で積み重なって配設されてい
る。固定板1には、一端が環状段部1bの側面1b1
開口し、他端が固定板1の外側面1dに開口する複数の
径方向の貫通孔1eが、周方向に互いに所定の間隔を隔
てて形成されている。
【0017】上下に隣接する一対の固定板1の内縁部の
間に円環板状の固定平膜4の外縁部が延びている。固定
平膜4の外側面4aは、固定板1の環状段部1bの側面
1b1 に所定の間隔を隔てて対峙している。
【0018】円環板状のシール部材2の内縁部が、固定
平膜4の外縁部の上面と上側の固定板1の内縁部の下面
とにより挟持されている。シール部材2の内縁部の下面
に形成された環状段部2aが固定平膜4の外縁部の上部
と嵌合し、シール部材2の外縁部が上側の固定板1の内
縁部下面と下側の固定板1の環状段部1aの底面1a2
とにより挟持され、シール部材2の外側面が下側の固定
板1の環状段部1aの側面1a1 に当接している。図2
(a)に示すように、シール部材2の内縁には開放端が
径方向内方を向いたU型のリップ2bが形成されてい
る。シール部材2には、固定平膜4の外縁部の上面と上
側の固定板1の内縁部の下面とにより挟持される内縁部
の上面と下面とに、同心に2条の環状の突起2cが形成
され、上側の固定板1の内縁部下面と下側の固定板1の
環状段部1aの底面1a2 とにより挟持される外縁部の
上面と下面とに、環状の突起2dが形成されている。
【0019】円環板状のシール部材3が、固定平膜4の
外縁部の下面と下側の固定板1の環状段部1bの底面1
2 とにより挟持されている。シール部材3の上面に形
成された環状段部3aが固定平膜4の外縁部の下部と嵌
合し、シール部材3の外側面が下側の固定板1の環状段
部1bの側面1b1 に当接している。図2(b)に示す
ように、シール部材3の内縁には開放端が径方向内方を
向いたU型のリップ3bが形成されている。また、シー
ル部材3には、固定平膜4の外縁部の下面と下側の固定
板1の環状段部1bの底面1b2 とにより挟持される部
分の上面と下面とに、同心に2条の環状の突起3cが形
成されている。タイロッド5が、固定板1とシール部材
2、3と固定平膜4とを一体的に緊密に締結している。
上記を除き、本実施例に係る固定平膜濾過機は従来の固
定平膜濾過機と同様の構造を有する。
【0020】本実施例に係る固定平膜濾過機において
は、固定平膜4の外縁部の上面と上側の固定板1の内縁
部の下面とにより挟持されるシール部材2の内縁部と、
シール部材3の、固定平膜4の外縁部の下面と下側の固
定板1の環状段部1bの底面1b2 とにより挟持される
部分とにより、固定板1と固定平膜4との隙間がシール
され、原液の透過液への混入が阻止される。また、上側
の固定板1の内縁部下面と下側の固定板1の環状段部1
aの底面1a2 とにより挟持されるシール部材2の外縁
部により、隣接する固定板1の当接部、すなわち上側の
固定板1の下面外縁部に形成された環状段部1cと下側
の固定板1の上面外縁部との当接部がシールされ、該当
接部から濾過機外部への透過液の漏出が阻止される。以
上の説明から分かるごとく、シール部材2は、従来構造
の固定平膜濾過機におけるOリング102の機能とOリ
ング103の機能とを兼ね備えている。従って、シール
部材2の使用により、本実施例に係る固定平膜濾過機に
おいては、シール部材の点数が従来構造の固定平膜濾過
機に比べて少ない。
【0021】本実施例に係るシール部材2、3にあって
は、リップ2b、3b、環状突起2c、3cの採用によ
り、固定平膜4の平面精度が高くない場合でも、高いシ
ール性能が維持され、リップ2dの採用により、隣接す
る固定板の当接部のシールの万全が保証される。また、
シール部材2の内縁部の下面に形成された環状段部2a
が固定平膜4の外縁部の上部と嵌合し、シール部材3の
上面に形成された環状段部3aが固定平膜4の外縁部の
下部と嵌合することにより、固定平膜4の外側面と固定
板の環状段部1bの側面1b1 とが当接する事態が防止
され、ひいては固定平膜4の外側面が損傷する事態が防
止される。さらに、円環状のシール部材2、3の採用に
より、Oリングを収容するための環状溝が不要となるの
で、液溜まりが無くなりサニタリー性が向上する。ま
た、円環状のシール部材2、3にあっては、Oリングに
比べて固定平膜4に加わる面圧が低いので、シール部材
との当接部において固定平膜4が損傷する事態が防止さ
れる。
【0022】本発明の実施例に係る回転平膜濾過機の固
定板と回転平膜との連結部の構造を図3、4に示す。図
3から分かるごとく、本濾過機にあっては、円環板状の
固定板12の上面の外縁部に上下2段の環状段部12
a、12bが形成され、固定板12の下面の内縁部に環
状段部12cが形成されている。固定板12は、上面の
内縁部と下面の環状段部12cとが嵌合した状態で積み
重なって配設されている。固定板12には、一端が環状
段部12bの側面12b1 に開口し、他端が固定板12
の内側面12dに開口する複数の径方向の貫通孔12e
が、周方向に互いに所定の間隔を隔てて形成されてい
る。
【0023】上下に隣接する一対の固定板12の外縁部
の間に円環板状の回転平膜15の内縁部が延びている。
固定平膜15の内側面15aは、固定板12の環状段部
12bの側面12b1 に所定の間隔を隔てて対峙してい
る。
【0024】円環板状のシール部材13の外縁部が、回
転平膜15の内縁部の上面と上側の固定板12の外縁部
の下面とにより挟持されている。シール部材13の外縁
部の下面に形成された環状段部13aが回転平膜15の
内縁部の上部と嵌合し、シール部材13の内縁部が上側
の固定板12の外縁部下面と下側の固定板12の環状段
部12aの底面12a2 とにより挟持され、シール部材
13の内側面が下側の固定板12の環状段部12aの側
面12a1 に当接している。図4(a)に示すように、
シール部材13の外縁には開放端が径方向外方を向いた
U型のリップ13bが形成されている。シール部材13
には、回転平膜15の内縁部の上面と上側の固定板12
の外縁部の下面とにより挟持される外縁部の上面と下面
とに、同心に2条の環状の突起13cが形成され、上側
の固定板12の外縁部下面と下側の固定板12の環状段
部12aの底面12a2 とにより挟持される内縁部の上
面と下面とに、環状の突起13dが形成されている。
【0025】円環板状のシール部材14が、回転平膜1
5の内縁部の下面と下側の固定板12の環状段部12b
の底面12b2 とにより挟持されている。シール部材1
4の上面に形成された環状段部14aが回転平膜15の
内縁部の下部と嵌合し、シール部材14の内側面が下側
の固定板12の環状段部12bの側面12b1 に当接し
ている。図4(b)に示すように、シール部材14の外
縁には開放端が径方向外方を向いたU型のリップ14b
が形成されている。また、シール部材14には、回転平
膜15の内縁部の下面と下側の固定板12の環状段部1
2bの底面12b2 とにより挟持される部分の上面と下
面とに、同心に2条の環状の突起14cが形成されてい
る。回転軸11には、固定板に形成された貫通孔12e
に連通する径方向の孔11bが形成され、更に孔11b
に連通する軸方向の孔11cが形成されている。回転軸
11と固定板12との間には、孔11bを間に挟んでO
リング18が配設されている。タイロッド16が、回転
軸11と固定板12とシール部材13、14と回転平膜
15とを一体的に緊密に締結している。上記を除き、本
実施例に係る回転平膜濾過機は従来の回転平膜濾過機と
同様の構造を有する。
【0026】本実施例に係る回転平膜濾過機において
は、回転平膜15の内縁部の上面と上側の固定板12の
外縁部の下面とにより挟持されるシール部材13の外縁
部と、シール部材14の、回転平膜15の内縁部の下面
と下側の固定板12の環状段部12bの底面12b2
により挟持される部分とにより、固定板12と回転平膜
15との隙間がシールされ、原液の透過液への混入が阻
止される。また、上側の固定板12の外縁部下面と下側
の固定板12の環状段部12aの底面12a2 とにより
挟持されるシール部材13の内縁部により、隣接する固
定板12の当接部、すなわち上側の固定板12の下面内
縁部に形成された環状段部12cと下側の固定板12の
上面内縁部との当接部がシールされ、該部への透過液の
侵入が阻止される。以上の説明から分かるごとく、シー
ル部材13は、従来構造の回転平膜濾過機におけるOリ
ング203の機能とOリング204の機能とを兼ね備え
ている。従って、シール部材13の使用により、本実施
例に係る回転平膜濾過機においては、シール部材の点数
が従来構造の固定平膜濾過機に比べて少ない。
【0027】本実施例に係るシール部材13、14にあ
っては、リップ13b、14b、環状突起13c、14
cの採用により、回転平膜15の平面精度が高くない場
合でも、高いシール性能が維持され、リップ13dの採
用により、隣接する固定板の当接部のシールの万全が保
証される。また、シール部材13の外縁部の下面に形成
された環状段部13aが回転平膜15の内縁部の上部と
嵌合し、シール部材14の上面に形成された環状段部1
4aが回転平膜15の内縁部の下部と嵌合することによ
り、回転平膜15の内側面と固定板の環状段部12bの
側面12b1 とが当接する事態が防止され、ひいては回
転平膜15の外側面が損傷する事態が防止される。さら
に、円環状のシール部材13、14の採用により、Oリ
ングを収容するための環状溝が不要となるので、液溜ま
りが無くなりサニタリー性が向上する。また、円環状の
シール部材13、14にあっては、Oリングに比べて回
転平膜15に加わる面圧が低いので、シール部材との当
接部において回転平膜15が損傷する事態が防止され
る。
【0028】
【効果】以上説明したごとく、本発明においては、内縁
部が固定板と平膜との間に延びて両者の間の隙間をシー
ルし、外縁部が隣接する固定板の間に延びて両者の間の
隙間をシールする環状のシール部材が、従来構造の固定
平膜濾過機における固定板と平膜との間に配設されるO
リングの機能と、隣接する固定板間に配設されるOリン
グの機能とを兼ね備える。従って、本発明によれば、シ
ール部品の点数が従来構造の固定平膜濾過機に比べて低
減する。また、固定平膜とシール部材との接触部の面圧
も従来構造の固定平膜濾過機に比べて低減する。環状の
シール部材に形成された環状の段部が、環状の平膜の外
縁部と嵌合して当該外縁部の固定板との当接による損傷
を防止する。また本発明においては、外縁部が固定板と
平膜との間に延びて両者の間の隙間をシールし、内縁部
が隣接する固定板の間に延びて両者の間の隙間をシール
する環状のシール部材が、従来構造の回転平膜濾過機に
おける固定板と平膜との間に配設されるOリングの機能
と、隣接する固定板間に配設されるOリングの機能とを
兼ね備える。従って、本発明によれば、シール部品の点
数が従来構造の回転平膜濾過機に比べて低減する。ま
た、回転平膜とシール部材との接触部の面圧も従来構造
の回転平膜濾過機に比べて低減する。環状のシール部材
に形成された環状の段部が、環状の平膜の内縁部と嵌合
して当該内縁部の固定板との当接による損傷を防止す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る固定平膜濾過機の部分断
面図である。
【図2】図1の固定平膜濾過機が備えるシール部材の斜
視図である。
【図3】本発明の実施例に係る回転平膜濾過機の部分断
面図である。
【図4】図3の回転平膜濾過機が備えるシール部材の斜
視図である。
【図5】従来構造の固定平膜濾過機の断面図である。
【図6】従来構造の回転平膜濾過機の断面図である。
【符号の説明】
1 固定板 1a、1b、1c 環状段部 1e 貫通孔 2、3 シール部材 2a、3a 環状段部 2b、3b リップ 2c、2d、3c 環状突起 4 固定平膜 5 タイロッド 11 回転軸 11b 径方向孔 11c 軸方向孔 12 固定板 12a、12b、12c 環状段部 12e 貫通孔 13、14 シール部材 13a、14a 環状段部 13b、14b リップ 13c、13d、14c 環状突起 15 回転平膜 16 タイロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 正樹 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−294409(JP,A) 特開 昭52−98272(JP,A) 実開 昭62−151907(JP,U) 実開 昭61−108339(JP,U) 実開 昭58−144154(JP,U) 実開 平3−29705(JP,U) 実開 昭56−12163(JP,U) 実開 昭57−111313(JP,U) 実開 平6−3434(JP,U) 実開 平6−93535(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 63/08 B01D 63/00 500 B01D 63/16 F16J 15/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外縁部を互いに当接させた状態で積み重
    なって配設された環状の固定板と、隣接する固定板の内
    縁部によって挟持された環状の平膜と、内縁部が固定板
    と平膜との間に延びて両者の間の隙間をシールし外縁部
    が隣接する固定板の間に延びて両者の間の隙間をシール
    する環状のシール部材と、固定板と平膜とシール部材と
    を緊密に締結する締結部材と、平膜の環を貫通して延在
    する回転軸と、回転軸に固定され、隣接する平膜の間に
    延びる攪拌板とを備え、環状のシール部材には、環状の
    平膜の外縁部と嵌合して当該外縁部の固定板との当接に
    よる損傷を防止する環状の段部が形成されていることを
    特徴とする固定平膜濾過機。
  2. 【請求項2】 前記環状のシール部材の内縁には開放端
    が径方向内方を向いたU型のリップが形成されている
    とを特徴とする請求項1に記載の固定平膜濾過機。
  3. 【請求項3】 前記環状のシール部材の内縁部と外縁部
    とには環状の突起が形成されていることを特徴とする
    求項1又は2に記載の固定平膜濾過機。
  4. 【請求項4】 外縁部を互いに当接させた状態で積み重
    なって配設された環状の固定板と、隣接する固定板の内
    縁部によって挟持された環状の平膜と、固定板と平膜と
    を緊密に締結する締結部材と、平膜の環を貫通して延在
    する回転軸と、回転軸に固定され、隣接する平膜の間に
    延びる攪拌板とを備える固定平膜濾過機に用いられて固
    定板と平膜との間をシールする環状のシール部材におい
    て、内縁部が固定板と平膜との間に延び、外縁部が隣接
    する固定板の間に延び、内縁には開放端が径方向内方を
    向いたU型のリップが形成され、内縁部と外縁部とには
    環状の突起が形成され、環状の平膜の外縁部と嵌合して
    当該外縁部の固定板との当接による損傷を防止する環状
    の段部が形成されていることを特徴とするシール部材。
  5. 【請求項5】 回転軸と、回転軸に外嵌すると共に内縁
    部を互いに当接させた状態で積み重なって配設された環
    状の固定板と、隣接する固定板の外縁部によって挟持さ
    れた環状の平膜と、外縁部が固定板と平膜との間に延び
    て両者の間の隙間をシールし内縁部が隣接する固定板の
    間に延びて両者の間の隙間をシールする環状のシール部
    材と、回転軸と固定板と平膜とシール部材とを緊密に締
    結する締結部材とを備え、環状のシール部材には、環状
    の平膜の内縁部と嵌合して当該内縁部の固定板との当接
    による損傷を防止する環状の段部が形成されていること
    を特徴とする回転平膜濾過機。
  6. 【請求項6】 前記環状のシール部材の外縁には開放端
    が径方向外方を向いたU型のリップが形成されている
    とを特徴とする請求項に記載の固定平膜濾過機。
  7. 【請求項7】 前記環状のシール部材の内縁部と外縁部
    とには環状の突起が形成されていることを特徴とする
    求項5又は6に記載の固定平膜濾過機。
  8. 【請求項8】 回転軸と、回転軸に外嵌すると共に内縁
    部を互いに当接させた状態で積み重なって配設された環
    状の固定板と、隣接する固定板の外縁部によって挟持さ
    れた環状の平膜と、回転軸と固定板と平膜とを緊密に締
    結する締結部材とを備える回転平膜濾過機に用いられて
    固定板と平膜との間をシールする環状のシール部材にお
    いて、外縁部が固定板と平膜との間に延び、内縁部が隣
    接する固定板の間に延び、外縁には開放端が径方向外方
    を向いたU型のリップが形成され、内縁部と外縁部とに
    は環状の突起が形成され、環状の平膜の内縁部と嵌合
    て当該内縁部の固定板との当接による損傷を防止する
    状の段部が形成されていることを特徴とするシール部
    材。
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