JP3251273B2 - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JP3251273B2
JP3251273B2 JP2000-102591A JP2000102591A JP3251273B2 JP 3251273 B2 JP3251273 B2 JP 3251273B2 JP 2000102591 A JP2000102591 A JP 2000102591A JP 3251273 B2 JP3251273 B2 JP 3251273B2
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キヤノン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子を有
する光電変換セルからの信号を読み出す光電変換装置に
係り、特に暗信号のバラツキや駆動ノイズ等の不要成分
を除去することを企図した光電変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の光電変換装置の一例を
示す概略的構成図である。
【0003】同図において、光センサS1〜Snからの読
出し信号は蓄積用コンデンサC1〜Cnに一旦蓄積され
る。そして走査回路101の動作タイミングに従ってト
ランジスタQs1〜Qsnが順次ON状態になることで、各
読出し信号は順次出力ライン102に現われ、アンプ1
03を通して外部へ出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例では、光センサの暗信号や駆動ノイズ等の不
要成分が読出し信号に含まれて出力されるという同題点
を有していた。
【0005】ここで駆動ノイズとは、光センサを駆動し
て信号を読出す時に発生するノイズであり、素子形状等
の製造上のバラツキに起因するノイズや素子分離等に起
因し光照射量に依存するスミア等をいう。
【0006】また、暗信号とは光センサの暗電流である
が、そのバラツキは光センサの蓄積時間および温度に大
きく依存している。
【0007】このような駆動ノイズや暗信号等の不要信
号は、特に低照度撮像時に問題となる。低照度撮像時に
おいては撮像による情報信号レベルが低くなるために、
結果的にSN比が低下し、画質を劣化させるからであ
る。したがって、画質を改善するためには、上記不要信
号を低減させることが必要となる。
【0008】しかしながら、上述したように、暗信号は
温度や蓄積時間の依存性が大きく、駆動ノイズはその依
存性が小さいために、これら不要信号を除去しようとす
れば、両信号を分離して補正係数を定めることが必要と
なり、そのためには多大のメモリを必要とする。その結
果、信号処理の複雑化、コストの上昇、撮像装置の大型
化という問題を生じさせていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による光電変換装
置は、増幅用のトランジスタを含む光電変換セルを複数
有する光電変換装置であって、前記光電変換セル内で光
電変換によって生じた信号を前記増幅用のトランジスタ
から読み出す第1のモードと、前記光電変換セル内の前
記増幅用のトランジスタの入力側をリセットした後の
号を前記増幅用のトランジスタから読み出す第2のモー
ドとを制御する制御部と、前記第1のモードによって読
み出された信号と前記第2のモードによって読み出され
た信号との差分処理を行うための差分処理手段と、一ラ
イン分の前記光電変換セルに含まれる前記増幅用トラン
ジスタの入力側を同一のタイミングでリセットするため
リセット手段と、前記第1のモード及び前記第2のモ
ードにおいて、それぞれ一ライン分の前記光電変換セル
に含まれる前記増幅用トランジスタから信号を同一のタ
イミングで読み出す読み出し手段と、を有することを特
徴とする。
【0010】[作用]本発明による光電変換装置は、前
記各光電変換セル毎の前記増幅用のトランジスタの入力
側のバラツキに起因するノイズを残存信号として、読出
し信号からリフレッシュ後の残存信号を差し引くことに
よって、光電変換素子の暗信号や駆動ノイズ等の不要成
分を読出し信号から除去することができる。さらに、増
幅用トランジスタの入力側を同一のタイミングでリフレ
ッシュするので、時間的なずれが発生せず、信号の書き
込み時間及び読み出し時間も少なくとも一ライン同一の
タイミングで実行され得るので、読み出し画像の不自然
さを少なくすることができる。
【0011】この光電変換セル内の光電変換素子として
は、MOS型、静電誘導型、ベース蓄積型等の各種光セ
ンサを用いることができ、特にベース蓄積型によるベー
スに蓄積された光電荷と残存信号とを増幅して読み出す
方式を以下の実施形態の光電変換素子として説明する。
【0012】また、光電変換セルのリフレッシュとは、
光電変換セルの光情報の消去を意味する。光センサの種
類によって、読出しと同時に光情報が消去されるもの、
読出しによっては、光情報が消去されず繰返し読出し可
能なものがある。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本実施形態で使用される光
電変換素子について説明する。
【0014】図11(A)は、特開昭60−12759
号公報〜特開昭60−12765号公報に記載されてい
る光電変換セルの概略的断面図、図11(B)は、その
等価回路図である。
【0015】両図において、n+シリコン基板1上に光
電変換セルが形成され配列されており、各光電変換セル
はSi02、Si34、又はポリシリコン等より成る素
子分離領域2によって隣接する元電変換セルから電気的
に絶縁されている。
【0016】各光電変換セルは次のような構成を有す
る。
【0017】エピタキシャル技術等で形成される不純物
濃度の低いn-領域3上にはpタイプの不純物をドーピ
ングすることでp領域4が形成され、p領域4には不純
物拡散技術又はイオン注入技術等によってn+領域5が
形成されている。p領域4およびn+領域5は、各々バ
イポーラトランジスタのベ一スおよびエミッタであり、
トランジスタの増幅回路を構成する。
【0018】このように各領域が形成されたn-領域3
上には酸化膜6が形成され、酸化膜6上に所定の面積を
有するキャパシタ電極7が形成されている。キャパシタ
電極7は酸化膜6を挟んでp領域4と対向し、キャパシ
タ電極7にパルス電圧を印加することで浮遊状態にされ
たp領域4の電位を制御する。
【0019】その他に、n+領域5に接続されたエミッ
タ電極8、基板1の裏面に不純物濃度の高いn+領域1
1、およびバイポーラトランジスタのコレクタに電位を
与えるためのコレクタ電極12がそれぞれ形成されてい
る。
【0020】次に、基本的な動作を説明する。まず、バ
イポーラトランジスタのぺ一スであるp領域4は負電位
の初期状態にあるとする。このp領域4側から光13が
入射し、入射光によって発生した電子・正孔対のうちの
正孔がp領域4に蓄積され、蓄積された正孔によってp
領域4の電位が正方向に上昇する(蓄積動作)。
【0021】続いて、キャパシタ電極7に読出し用の正
電圧パルスが印加され、蓄積動作時のベ一ス電位変化分
に対応した読出し信号が浮遊状態にしたエミッタ電極8
から出力される(読出し動作)。ただし、ベ一スである
p領域4の蓄積電荷量はほとんど減少しないために、読
出し動作の繰出しが可能である。
【0022】また、p領域4に蓄積された正孔を除去す
るには、エミッタ電極8を接地し、キャパシタ電極7に
正電圧のリフレッシュパルスを印加する。このパルスを
印加することでp領域4はn+領域5に対して順方向に
バイアスされ、蓄積された正孔が除去される。そして、
リフレッシュパルスが立下がった時点でp領域4は負電
位の初期状態に復帰する(リフレッシュ動作)。以後、
同様に蓄積、読出し、リフレッシュという各動作が繰り
返される。
【0023】しかしながら、リフレッシュ動作によって
p領域4の電位を初期状態に復帰させるには、十分長い
パルス幅のリフレッシュパルスを必要とする。このため
に高速動作を達成するには、リフレッシュパルス幅を短
かくすることが必要である。しかし、リフレッシュパル
ス幅を短かくすると、完全なリフレッシュ動作が行われ
ないために、残像に暗信号や駆動ノイズ等の不要成分も
加わってくる。
【0024】図12は、上記光電変換セルに印加するリ
フレッシュパルス幅tとリフレッシュ後の光電変換セル
出力との関係を示すグラフである。
【0025】同グラフにおいて、t=0の時の出力は蓄
積動作後の読出し信号であり、入射光の照度に対応した
レベルの読出し信号が示されている。
【0026】このような光電変換セルの出力レべルはリ
フレッシュ動作によって低下するが、その低下の様子
も、またリフレッシュ後の残存信号のレベルも入射光の
照度によって異なっている。
【0027】すなわち、同一リフレッシュ動作を行った
場合に、残存信号レベルが一定値とはならず、高照度側
ほど残存信号レベルが高くなっている。すなわち、残像
があることを示している。
【0028】また、高照度の場合では、残存信号レベル
は低照度の場合より高いが、初期の読出し信号に比べて
大幅に低下しており、実質的には読出し信号に含まれる
不要成分の割合が低いことを示している。それに対して
低照度の場合は、残存信号レベルは低くなっているが、
初期の読出し信号レベルに比べると低下の幅は小さいた
めに、読出し信号に含まれる不要成分の割合が高くなっ
ている。
【0029】このような特性を有する上記光電変換セル
であっても、次に詳述するように、初期の読出し信号か
らリフレッシュ後の残存信号を差し引くことによって、
上記特有の残像成分だけではなく、前述した暗信号や駆
動ノイズ等の不要成分をも同時に除去することができ
る。以下、本発明の実施形態を説明する。
【0030】図1は、本発明による光電変換装置の一実
施形態の基本構成を説明するための回路図である。
【0031】図1において、光電変換セルSのエミッタ
電極8は垂直ラインVLに接続され、トランジスタQr
を介して接地される。また垂直ラインVLはトランジス
タQt 1およびQt2を介して蓄積用コンデンサCt1および
Ct2にそれぞれ接続され、コンデンサCt1およびCt2
トランジスタQs1およびQs2を介して出力ライン21お
よび22に各々接続される。出力ライン21および22
は、差動アンプ23の入力端子に接続されている。
【0032】また、トランジスタQs1およびQs2のゲー
ト電極には走査回路からパルスφが印加され、トランジ
スタQt1およびQt2のゲート電極にはパルスφt1および
φt2が各々印加される。さらに、トランジスタQrのゲ
ート電極にはパルスφvcが印加され、光電変換セルSの
キャパシタ電極7には読出し又はリフレッシュパルスφ
rcが印加される。
【0033】次に、動作を説明する。
【0034】図2は、図1に示す回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【0035】まず、パルスφt1、φt2およびφvcによっ
てトランジスタQt1、Qt2およびQrをON状態にし
て、コンデンサCt1およびCt2をクリアする(期間
1)。
【0036】続いて、トランジスタQt1をONにしたま
まで、パルスφrcをキャパシタ電極7に印加すること
で、光電変換セルSの読出し信号がコンデンサCt1に蓄
積される(期間T2)。
【0037】続いて、パルスφrcを印加したままで、ト
ランジスタQt1をOFFにした後、パルスφvcによって
トランジスタQrをONにする。このパルスφvcのパル
ス幅によって光電変換セルSのリフレッシュ動作が行わ
れる(期間T3)。
【0038】リフレッシュ動作が終了すると、パルスφ
rcを印加したままで、パルスφt2によりトランジスタQ
t2をONとする。これによって、光電変換セルSの残存
信号がコンデンサCt2に蓄積される(期間T4)。
【0039】こうしてコンデンサCt1およびCt2に読出
し信号および残存信号が蓄積されると、パルスφによっ
てトランジスタQs1およびQs2をONにし、読出し信号
および残存信号を出力ライン21および22を通して差
動アンプ23に入力する。そして、差動アンブ23から
は、読出し信号と残存信号との差に比例した信号Sout
が出力される(期間T5)。
【0040】すでに述べたように、信号Soutは暗信号
や駆動ノイズ等の不要成分および残像成分が除去された
信号であり、入射光の照度に正確に対応したものとなっ
ている。特に、低照度側での不要成分除去が効果的であ
り、S/N向上に寄与している。
【0041】図3は、本実施形態の回路図である。
【0042】本実施形態は、図1に示す回路がn個配列
された構成となっている。
【0043】同図において、光電変換セルS1〜Snの
エミッタ電極8は垂直ラインVLl〜VLnに各々接続さ
れ、各垂直ラインには図1と同様の回路が接続されてい
る。各垂直ラインのトランジスタQrのゲート電極は共
通に接続され、パルスφvcが印加される。また、各トラ
ンジスタQt1のゲート電極および各トランジスタQt2
ゲート電極も共通に接続され、それぞれパルスφt1およ
びφt2が印加される。
【0044】各光電変換セルに対応するトランジスタQ
s1およびQs2のゲート電極は共に走査回路24の並列出
力端子に接続され、それぞれパルスφ1〜φnが印加され
る。また各トランジスタQs1は出力ライン21に、各ト
ランジスタQs2は出力ライン22に各々接続され、両出
力ラインは各々トランジスタQrhを介して接地されてい
る。トランジスタQrhのゲート電極には共にリセットパ
ルスφrhが印加される。
【0045】このような構成を有する本実施形態の動作
を図4を参照して簡単に説明する。
【0046】図4は、本実施形態の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【0047】すでに説明したように、期間T1において
各光電変換セルに対応するコンデンサCt1およびCt2
をクリアし、期間T2において各コンデンサCt1に各光
電変換セルの読出し信号を蓄積する。続いて、期間T3
において各光電変換セルをリフレッシュし、期間T4
おいてリフレッシュ後の各光電変換セルの残存信号を各
コンデンサCt2に蓄積する。
【0048】こうして各光電変換セルの読出し信号およ
び残存信号を蓄積した後、走査回路24からパルスφ1
がトランジスタQs1およびQs2のゲート電極に印加さ
れ、コンデンサCt1およびCt2に蓄積された光電変換セ
ルS1の読出し信号および残存信号が出力ライン21お
よび22に各々現われ、差動アンブ23で差分処理され
て出力される。出力ライン21に現われた読出し信号に
は不要成分が含まれているが、差動アンプ23によって
不要成分が除去され、出力信号Soutを得る。
【0049】光電変換セルS1の信号が出力されると、
パルスφrhによってトランジスタQrhがONとなり、出
力ライン21および22に残留している電荷が除去され
る。
【0050】以下同様にして、パルスφ2〜φnにより、
光電変換セルS2〜Snの読出し信号および残存信号が各
々コンデンサCt1およびCt2から出力ライン21および
22に取り出され、差動アンプ23を通して信号Sout
として順次出力される。
【0051】図5は、本実施形態を用いた撮像装置の概
略的ブロック図である。
【0052】同図において、ライン状又はエリア状の撮
像素子501が図3に示す本実施形態に相当する。撮像
素子501の出力信号SoutはAG等の信号処理を行う
信号処理回路502を通してNTSC信号等の標準テレ
ビジョン信号として出力される。
【0053】また、撮像素子501を駆動するための上
記各種パルスはドライバ503から供給され、ドライバ
503は制御部504からの制御信号に従ってパルスを
出力する。また、制御部504は露出制御手段505を
制御して撮像素子501に入射する光量を定める。
【0054】上述したように、本実施形態である撮像素
子501は、読出し信号から残存信号を差し引くことに
よって入射光の照度に正確に対応した出力信号Soutを
得ることができるために、信号処理回路502によって
適切なゲインが設定されるとともに、ノイズ成分がすで
に除去されていることで信号処理も簡単となる。
【0055】なお、上記実施形態では図3に示す方式の
光センサの場合を説明したが、本発明は光センサの特定
の方式に限定されるものではない。
【0056】また、本発明は複数水平ライン信号処理方
式のカラー撮像装置にも応用することができる。
【0057】図6は、本発明の他の実施形態の回路図、
図7は、本実施形態における読出し回路Riの具体的回
路図である。なお、本実施形態では2水平ライン信号処
理方式の場合を説明するが、3水平ライン以上の信号処
理方式であっても本質的には同じである。
【0058】図6において、光センサSはm×n個エリ
ア状に配列され、センサ表面にはモザイク状のRGB色
フィルタが配置されている。
【0059】光センサの出力は、列ごとに垂直ラインV
1〜VLnを通して読出し回路R1〜Rnへ入力する。
【0060】図7に示すように、任意の読出し回路Ri
(i=1,2,…,n)において、垂直ラインVLiは
トランジスタQt1〜Qt4を介して蓄積用コンデンサCt1
〜Ct 4に接続され、コンデンサCt1〜Ct4はトランジス
タQs1〜Qs4を介して出力ライン601〜604に各々
接続されている。本実施形態では2水平ライン信号処理
方式であるために、読出し信号を蓄積するコンデンサと
残存信号を蓄積するコンデンサとが各々2個ずつ設けら
れている。
【0061】トランジスタQt1〜Qt4の各ゲート電極
は、読出し回路R1〜Rnを通して各々共通に接続され、
各ゲート電極にはパルスφt1〜φt4が印加される。
【0062】また、読出し回路RiのトランジスタQs1
〜Qs4のゲート電極には、水平走査回路24からパルス
φiが印加され、トランジスタQs1〜Qs4は同時にON
/OFF動作を行う。
【0063】出力ライン601および602と出力ライ
ン603および604は、各々差動アンプ605と差動
アンプ606の入力端子に接続され、各差動アンプから
信号OUT1とOUT2が各々出力される。
【0064】また、垂直走査回路607およびインタレ
ース回路608によってフィールドが選択されるととも
に、そのフィールドにおける2水平ラインが順次選択さ
れ、選択された2水平ラインに光センサを駆動するため
のパルスがインタレース回路608に入力するパルスV
r1およびVr2のタイミングで順次印加される。
【0065】次に、本実施形態の動作を図8を参照しな
がら説明する。
【0066】図8は、本実施形態の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【0067】本実施形態では、2水平ラインにおける各
光センサの読出し信号および残存信号を水平ブランキン
グ(HBLK)期間に各読出し回路R1〜Rnの蓄積コン
デンサに転送する。2水平ラインのうち第1水平ライン
についての転送は期間TaにパルスVr1のタイミング
で、第2水平ラインについての転送は期間Tbにパルス
Vr2のタイミングで各々行われる。
【0068】転送動作は図3に示す実施形態の場合とほ
ぼ同様であるが、HBLK期間内に転送を行うために、
1水平ライン方式の場合に比べて転送時間が短かくな
る。そこで、残存信号を蓄積するコンデンサのクリアと
残存信号の蓄積とをほぼ同一の期間T3’およびT3”で
行っている。また、信号転送時に発生するスミアは転送
時間に比例するために、T2(T2’)、T3’(T3”)
を短かくすることでスミアを抑制することもできる。
【0069】まず、期間Taにおける期間T1でコンデ
ンサCt1およびCt2がクリアされた後、期間T2でパル
スVr1によってパルスφrc1が第1水平ラインに印加さ
れ、第1水平ラインの各光センサの読出し信号が読出し
回路R1〜Rnの各コンデンサCt1に蓄積される。続い
て、期間T3’において、第1水平ラインの光センサが
リフレッシュされ、リフレッシュ終了後の残存信号がコ
ンデンサCt2に蓄積される。
【0070】続いて期間Tbにおいて、第2水平ライン
についての転送がパルスVr2によるパルスφrc2の出力
によって第1水平ラインと同様に行われ、第2水平ライ
ンの各光センサの読出し信号および残存信号が各々コン
デンサCt3およびCt4に蓄積される。
【0071】こうして第1および第2水平ラインの読出
し信号および残存信号が読出し回路R1〜Rnの各コンデ
ンサCt1〜Ct4に蓄積されると、水平走査回路24から
パルスφ1〜φnが読出し回路R1〜Rnに順次出力され、
差動アンブ605からR,Gの点順次信号OUT1が、
差動アンプ606からG,Bの点順次信号OUT2がそ
れぞれ不要成分が除去されて出力される。ただし、次の
フィールドではOUT1がG,Bの点順次信号、OUT
2がR,Gの点順次信号となる。
【0072】図9は、本実施形態を用いた撮像装置の概
略的ブロック図である。
【0073】同図において、撮像素子901は図6及び
図7に示す光電変換装置である。撮像素子901の出力
信号OUT1およびOUT2は、サンプルホールド回路
902を経て信号処理回路903によってNTSC信号
が形成され出力される。
【0074】撮像素子901を駆動する各パルスはドラ
イバ904から供給され、ドライバ904は制御部90
5によって制御されている。また、制御部905は露出
制御手段906を制御して撮像素子901に入射する光
量を定める。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る光電変換装置は、光電変換セルの読出し信号からリフ
レッシュ後の残存信号を差し引くことによって、光電変
換素子の暗信号や駆動ノイズ等の不要成分を読出し信号
から除去するという簡単な方法で、高SN比の映像信号
を得ることができるようになったために、光電変換装置
を低コストかつコンパクトに製造することができる。
【0076】また、リフレッシュタイミングを少なくと
も一ライン分を同一のタイミングで行うので、各光電変
換セルの残存ノイズのばらつきを小さくでき、読み出し
画像の不自然さを感じないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光電変換装置の一実施形態の基本
構成を説明するための回路図。
【図2】図1に示す回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャート。
【図3】本実施形態の回路図。
【図4】本実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図5】本実施形態を用いた撮像装置の概略的ブロック
図。
【図6】本発明の他の実施形態の回路図。
【図7】本実施形態における読出し回路Riの具体的回
路図。
【図8】本実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図9】本実施形態を用いた撮像装置の概略的ブロック
図。
【図10】従来の光電変換装置の一例を示す概略的構成
図。
【図11】(A)は、特開明60−12759号公報〜
特開明60−12765号公報に記載されている光電変
換セルの概略的断面図、(B)は、その等価回路図。
【図12】上記光電変換セルに印加するリフレッシュパ
ルス幅tとリフレッシュ後の光電変換セル出力との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 基板 3 n-エピタキシャル層 4 pベ一ス領域 5 n+エミッタ領域 7 キャパシタ電極 8 エミッタ電極 12 コレクタ電極 21,22 出力ライン 23 差動アンプ S1〜Sn 光電変換セル Ct1,Ct2 蓄積用コンデンサ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.増幅用のトランジスタを含む光電変換セルを複数有
    する光電変換装置であって、 前記光電変換セル内で光電変換によって生じた信号を前
    記増幅用のトランジスタから読み出す第1のモードと、
    前記光電変換セル内の前記増幅用のトランジスタの入力
    側をリセットした後の信号を前記増幅用のトランジスタ
    から読み出す第2のモードとを制御する制御部と、 前記第1のモードによって読み出された信号と前記第2
    のモードによって読み出された信号との差分処理を行う
    ための差分処理手段と、 一ライン分の前記光電変換セルに含まれる前記増幅用ト
    ランジスタの入力側を同一のタイミングでリセットする
    ためのリセット手段と、前記第1のモード及び前記第2のモードにおいて、それ
    ぞれ一ライン分の前記光電変換セルに含まれる前記増幅
    用トランジスタから信号を同一のタイミングで読み出す
    読み出し手段と、 を有することを特徴とする光電変換装置。 2.請求項1に記載の光電変換装置において、前記差分
    処理手段から出力された信号を処理する信号処理回路
    と、光電変換セルに入射する光量を制御する露光制御手
    段とを有することを特徴とする光電変換装置。
JP2000-102591A 1986-09-30 光電変換装置 Expired - Lifetime JP3251273B2 (ja)

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