JP3250467B2 - 映像要約方法および映像表示方法 - Google Patents

映像要約方法および映像表示方法

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JP3250467B2 JP26428796A JP26428796A JP3250467B2 JP 3250467 B2 JP3250467 B2 JP 3250467B2 JP 26428796 A JP26428796 A JP 26428796A JP 26428796 A JP26428796 A JP 26428796A JP 3250467 B2 JP3250467 B2 JP 3250467B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像の検索、編
集、加工、早見などを支援する方法に係り、特にビデオ
テープやビデオディスクに格納された映像を要約して、
再生または表示をする映像要約方法および映像表示方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像の編集、早見においては、映像の中
から見たい部分を効率よく探すための映像要約手段が不
可欠である。画像の中から特定の代表画像を選択するこ
とを特徴とする映像要約手段として、例えば、特開昭6
4ー68084号に記載された方法(以下、シーン一覧
表示という。)、ショット毎ラッシュ再生法、特開平7
−236153号に記載された方法(以下、色差相関値
法という。)、特開平6−149902号に記載された
方法(以下、時間長指定要約法という。)が知られてい
る。
【0003】シーン一覧表示は、シーンチェンジをあら
かじめ調べておき、図14に示すように、シーンチェン
ジ直後の画像を一覧表示する方法である。図14におい
て、(1)〜(9)がシーンチェンジ直後の画像を表し
ている。この方法では、一つのシーンをシーンの先頭画
像で代表させる。
【0004】「シーン」とは、映像編集などの分野でし
ばしば使われる映像の単位であり、多くの場合、「一つ
のビデオカメラで時間的に連続して撮影された部分」と
定義される。本願では「シーン」をこれより広い意味に
用いるものとし、「シーン」とは、「映像を何らかの基
準に従って分割して形成した映像の単位」をいうものと
する。シーンは、ショット、カットと呼ばれることもあ
る。「シーンチェンジ」とは、多くの場合、編集でつな
いだ部分、ビデオカメラの撮影を中断した部分のよう
に、シーンが変化する部分をいう。本願ではこれより広
い意味に用いるものとし、「シーンチェンジ」とは、
「映像を何らかの基準に従って分割する際に分割された
部分」をいうものとする。シーンチェンジは、カットと
呼ばれることもある。また、「フレーム」とは、映像を
構成する各画像をいうものとする。
【0005】映像を自動的にシーンに分割する方法とし
ては、共通色比率法(山田、藤岡、金森、松島、「部分
領域ごとの共通色に注目したシーンチェンジ検出方法の
検討」、テレビジョン学会技術報告,Vol.17,No.55)、
映像変化モデル法(山田、藤岡、金森、松島、坂内、
「編集効果を含む映像のシーンチェンジ検出方法」、テ
レビジョン学会、マルチメディアと映像処理シンポジウ
ム'94)などが提案されている。
【0006】ショット毎ラッシュ再生法は、各シーンの
先頭部分を標準速度で次々に再生する映像要約方法であ
る。この方法は、映像の要約を見るための方法であり、
途中で再生を中断せずに最初から最後まで再生して利用
する。
【0007】時間長指定要約法は、全部または一部のシ
ーンを一定時間づつ再生する方法であり、要約動画像の
時間長が指定された値になるように、各シーンの時間長
を用いて、各シーンの再生時間または再生シーン数を決
める。
【0008】色差相関値法は、カメラアングルのみが変
わって、同様な内容をもつシーンをグループ化すること
で、シーン一覧表示に比べて能率的な映像検索を可能に
する映像要約方法である。この方法では、シーンの先頭
画像(以下、カット画面という。)を求めながら、カッ
ト画面間の色差ヒストグラム相関値を求め、色差ヒスト
グラム相関値をしきい値以上にするカット画面を同一グ
ループのカット画面とみなす。このとき、類似背景を有
するカット画面同士が、同一グループになる。また、カ
ット画面を一覧表示する場合には、同一グループ内で最
初に検出されたカット画面を親画面にして、同一グルー
プ内の残りのカット画面を子画面にして表示する。例え
ば、2番目〜3番目のシーンが同一グループで、6番目
〜8番目のシーンが同一グループであるとき、図15に
示すように表示する。図15において、(1)〜(9)
は、それぞれ1番目のカット画面から9番目のカット画
面までを表す。
【0009】以下、色差相関値法を用いた従来の映像要
約システムについて説明する。図16は従来例である映
像要約システムを示すブロック図である。図16におい
て、1501、1502は映像の入力装置であって、1
501はビデオディスク装置、1502はVTRであ
る。1503はビデオディスク装置1501やVTR1
502からの映像信号を処理しながら、シーンチェンジ
検出と色差相関値法を用いて映像を要約する映像要約装
置であり、フレーム画像を取り込む画像取り込み手段1
504と、シーンチェンジを検出するシーンチェンジ検
出手段1505と、カット画面(シーンの先頭画像)の
グループ化を実行するグループ生成手段1506から構
成される。1507は、ビデオディスク装置1501と
VTR1502を制御する制御装置である。1508
は、映像を圧縮する映像圧縮装置である。1509は映
像要約装置1503で作成されたカット画面とシーンチ
ェンジのデータとグループのデータと、映像圧縮装置1
508で圧縮された映像データを保存するファイルサー
バーである。1510はファイルサーバに格納されたデ
ータと画像と映像を表示する映像表示装置である。
【0010】以上のように構成された映像要約システム
について、図17に示すフローチャートを用いてその全
体の動作を説明する。
【0011】手順1601では、図16における制御装
置1507がビデオディスク装置1501とVTR15
02を制御して、映像の再生を開始し、同時に映像圧縮
装置1508での映像の圧縮を開始する。圧縮された映
像はファイルサーバ1509に保存する。
【0012】手順1602では、制御装置1507が映
像が終了したかどうか判定する。映像が終了した場合に
は手順1607に進み、そうでなければ、手順1603
に進む。
【0013】手順1603では、画像取り込み手段15
04が再生中のフレーム画像を取り込む。
【0014】手順1604では、シーンチェンジ検出手
段1505が画像取り込み手段1504で取り込まれた
フレーム画像を処理して、前述した共通色比率法等を用
いてシーンチェンジが発生したかどうか検出する。
【0015】手順1604で「シーンチェンジが発生し
た」と判定された場合には手順1605に進み、そうで
なければ手順1602に戻る。
【0016】手順1605では、シーンチェンジ検出手
段1505で検出したシーンチェンジが発生した時点の
フレーム番号とカット画面をファイルサーバ1509に
保存する。
【0017】手順1606では、グループ生成手段15
06が、時系列のカット画面間の色差ヒストグラム相関
値を求め、色差ヒストグラム相関値をしきい値以上にす
るカット画面を同一グループのカット画面とみなす。グ
ループ化の結果をファイルサーバー1509に保存して
から、手順1602に戻る。
【0018】手順1607では、制御装置1507が映
像の再生と映像の圧縮を中止する。手順1608では、
使用者が映像の表示方法を選択する。代表的な部分を動
画で見たい場合には、手順1610に進む。静止画を用
いて見たい部分を探したい場合には、手順1609に進
む。
【0019】手順1609では、使用者が見たい部分を
効率よく探せるように、システムが映像表示装置151
0上に映像の要約を表示する。例えば、図14に示した
ように、カット画面を一覧表示する。また、同一グルー
プと判定されたカット画面を、同一グループ内で最初に
検出されたカット画面と連結して子画面の形式で表示し
てもよい。2番目のシーンと3番目のシーンが同一グル
ープで、6番目〜8番目のシーンが同一グループである
とき、図15のように表示されることになる。
【0020】手順1610では、システムが映像表示装
置1510上に映像の各グループの先頭部分を所定の時
間ずつ、例えば5秒ずつ表示する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来、画像の中から特
定の代表画像を選択することを特徴とする映像要約装置
は、一つの番組の中でどの映像が重要であるかがその映
像の内容等により異なるにもかかわらず、一つの基準の
みにより代表画像を選択していた。例えば「従来の技
術」の欄で説明した色差相関値法を用いた映像要約装置
では、「カメラアングルのみが異なる同様な内容をもつ
シーンは同一のグループである」という映像要約基準の
みによって番組の代表画像を選択していた。しかし同方
法では、例えばニュース番組においてしばしば起こるよ
うに、現場のアナウンサーが事件を説明するシーン等の
ように同一背景であっても人間が現れているシーンやそ
の直後のシーンのように重要な情報を有している可能性
が高いシーンを代表画像として選択することができな
い。これらの画像は背景が類似している限り全てまとめ
られてしまうからである。また同方法では、衛星放送の
番組「ハイテクシャワーインターナショナル」等のよう
に本編の各記事から2〜3シーンの動画像を抜き出して
作成されたダイジェストが最初に流れてから本編が流れ
る番組で、これらのダイジェスト画像を代表画像となる
ように本編をグループ化することができない。ダイジェ
スト部分と本編部分とを区別せず、隣り合うシーン間の
みで類似度を判断するからである。
【0022】映像要約装置のみならず、その映像要約装
置により得られた要約情報を含む映像情報を表示する映
像表示装置についても課題があった。すなわち、全ての
シーンの一部又は全部を何らかの方法で再生するショッ
ト毎ラッシュ再生法や時間長指定要約法に基づく映像表
示装置においては、映像のシーンの数が多いときには代
表画像も多くなり、使用者側の負担となっていた。ま
た、画像の中から所定の基準に従って代表画像を選択す
る映像要約装置により得られた要約情報を含む映像情報
を表示する映像表示装置においても、映像のシーンの数
が多いときには代表画像が多くなることが多く、その結
果、一覧表示される画像が多くなり、見たい部分を探し
にくいということがしばしばあった。例えばニュース番
組を要約した場合には、多くの場合、各記事から数十枚
のシーンの代表画像が表示されるために、一つの記事を
見終わるまでに、数十枚のシーンの代表画像を見る必要
があるという課題があった。
【0023】また、図16、図17を用いて説明したシ
ステムにおける映像表示装置では静止画を用いて見たい
部分を探すことはできるが、動画と音声を用いて見たい
部分を探すことができないという課題を有していた。さ
らに、ショット毎ラッシュ再生法と時間長指定要約法で
は静止画を用いて見たい部分を探すことができないだけ
でなく、一定時間に達しないシーンが再生される場合、
その一定時間の中に次のシーンの先頭の映像が含まれる
のでその一定時間の終わりまで次のシーンが再生され、
その後再び当該次のシーンが先頭から一定時間再生され
るので、この当該次のシーンの先頭の映像が連続してか
つ重複して再生されるという課題を有していた。
【0024】以上で述べたように、映像の内容や使用者
の好み等に関わりなく一定の映像要約基準のみで画一的
に代表画像を選択する映像要約装置や代表画像を映像の
長さ等に関係なく表示する映像表示装置では、映像の内
容等に依存する多様性および要約に対する使用者の多様
なニーズに対応できないという課題を有していた。
【0025】本発明は上記従来技術の課題を解決するも
ので、映像内容の多様性および使用者の好みの多様性に
対応する映像要約装置および要約情報を効率的に表示す
るための映像表示装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る映像要約方法を実現する映像要約装置
は、取り込まれた映像を所定の基準に基づいて分割して
形成した複数のシーンを複数の時系列グループにまとめ
るためのまたは上記複数のシーンより所定のシーンを選
択するための映像要約手段を複数用意している。この複
数の映像要約手段とは、一定時間以上継続するシーンだ
けを検出してその代表画像を抜き出す手段、色差相関値
法などを用いてグループ化した結果に対して一定時間以
上継続するシーンがその前後のシーンと同一グループに
ならないように修正してから各グループの代表画像を抜
き出す手段、さらに、映像のダイジェストを含む数十シ
ーンのそれぞれの代表画像と他のシーンのそれぞれの代
表画像との間で類似度を計算し類似度がしきい値以上に
なるシーンを検出してその代表画像だけを抜き出す手段
等であり、各手段によって抜き出された映像要約情報は
内部または外部に備えられた記録手段に映像情報自体と
共に記録される。本発明に係る映像表示方法を実現する
映像表示装置では、上記記録手段に記録された映像要約
情報である映像の要約画像である代表画像を一覧表示
し、一覧表示された画像の中から見たい部分の画像を指
定すると、その部分以降の映像が再生される。さらに、
あらかじめ映像要約手段の優先順位と、各映像要約手段
の中での画像選択の優先順位を決めておき、これらの優
先順位を用いて代表画像を決定し、使用者に指定された
枚数以下の画像を抜き出すことができる
【0027】
【0028】
【0029】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、取り込
まれた映像のシーンチェンジを検出することにより分割
して形成した複数のシーンの所定の画像(以下、シー
ンの所定の画像を代表画像という。)と先頭フレーム番
号を出力するシーンチェンジ検出過程と、時系列的にそ
の前後のシーンの代表画像の類似度を計算することによ
り代表画像を含むシーンを時系列グループにまとめる時
系列グループ生成過程と、前記同一の時系列グループ内
にあっても一定時間以上継続するシーンを検出し、前記
一定時間以上継続するシーンを1つの時系列グループと
し、それ以外を別の時系列グループに分割する時系列グ
ループ追加過程と、前記各時系列グループの代表画像と
先頭フレーム番号を出力する映像要約情報出力過程とか
らなる映像要約方法であり、一定時間以上継続するシー
ンは全て抜き出すとともに、所定の基準で時系列のシー
ンをグループ化するという作用を有する。請求項2記載
の発明は、取り込まれた映像のシーンチェンジを検出す
ることにより分割して形成した複数の各シーンの所定の
画像(以下、シーンの所定の画像を代表画像という。)
と先頭フレーム番号を出力するシーンチェンジ検出過程
と、前記各シーンの内一定時間以上継続するシーンを時
系列グループとして出力する時間判定過程と、前記一定
時間以上継続するシーンを除き、時系列的にその前後の
シーンの代表画像の類似度を計算することにより代表画
像を含むシーンを時系列グループにまとめる時系列グル
ープ生成過程と、前記時系列グループの代表画像と先頭
フレーム番号を出力する映像要約情報出力過程とからな
る映像要約方法であり、一定時間以上継続するシーンは
全て抜き出すとともに、所定の基準で時系列のシーンを
グループ化するという作用を有する。
【0030】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載した映像要約方法の時系列グループ生成
過程におけるシーンの代表画像間の類似度を計算する方
法が、比較すべき代表画像間で共通する色を持つ画素の
割合を計算するものであることを特徴とする映像要約方
法であり、一定時間以上継続するシーンは全て抜き出す
とともに、色に関する類似度を基準として時系列のシー
ンをグループ化するという作用を有する。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】請求項4に記載の発明は、取り込まれた映
像をそのシーンチェンジを検出することにより分割して
形成した複数のシーンを複数の時系列グループにまとめ
るための一つ以上の映像要約過程と、前記映像要約過程
によりまとめられた時系列グループの代表画像と先頭フ
レーム番号を出力する映像要約出力過程とからなる映像
要約方法において、複数のシーンを複数の時系列グルー
プにまとめるための映像要約過程が、全てのシーンをそ
れぞれ一つの時系列グループにする第1の映像要約過程
と、一定時間以上継続するシーンから次の一定時間以上
継続するシーンの前のシーンまでを一つの時系列グルー
プにまとめる第2の映像要約過程と、時系列的にその前
後のシーンの所定の画像(以下、シーンの所定の画像を
代表画像という。)の類似度を所定の基準に従って計算
して類似度がしきい値以上になる代表画像を含むシーン
を時系列グループにまとめ、第2の映像要約過程で検出
された前記一定時間以上継続するシーンを1つの時系列
グループとし、それ以外を別の時系列グループに分割す
る第3の映像要約過程のいずれかから1つ以上を選択す
ることを特徴とするものであり、使用者が映像の特徴等
に合わせて代表画像を決定するための複数の映像要約情
報を用意するという作用を有する。
【0035】
【0036】
【0037】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の映像要約方法であって、使用者が、映像要約過程の優
先順位および出力すべき代表画像の数を入力し、その情
報に従って映像要約を行うという作用を有する。請求項
6に記載の発明は、請求項5に記載の映像要約方法にお
いて、映像要約出力過程が、優先順位が高い映像要約過
程によって得られた代表画像および先頭フレーム番号か
ら順番に、使用者から入力された数の代表画像および先
頭フレーム番号を出力することを特徴とするもので、入
力された情報に従って映像要約を行うという作用を有す
る。
【0038】請求項7に記載の発明は、請求項1から請
求項6のいずれかの映像要約方法により出力されたそれ
ぞれの先頭フレーム番号を先頭にして、任意の時間毎に
映像を順次再生し、再生中に指定されたフレームを先頭
にして、映像を再生することを特徴とする映像表示方法
であって、音声や被写体の動きを考慮しながら見たい部
分を指定できるという作用を有する。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】以下、本発明に基づく実施の形態を図面を
参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1は第1の実施の形態であっ
て、複数の映像要約基準に基づき映像より要約情報を抽
出する映像要約装置と、この装置により選択された映像
の要約情報およびその映像自体を表示する映像表示装置
を組み合わせて構成した映像要約システムを示すブロッ
ク図である。
【0043】図1において、101、102は映像出力
装置であって、101はビデオディスク装置、102は
VTRである。103はビデオディスク装置101やV
TR102からの映像信号を処理しながら、映像を要約
する映像要約装置であって、フレーム画像を取り込む画
像取り込み手段104と、シーンチェンジを検出するシ
ーンチェンジ検出手段105と、一定時間以上継続する
シーンを検出する時間判定処理手段106と、シーンの
代表画像のグループ化を実行するグループ生成手段10
7と、時間判定処理手段106とグループ生成手段10
7の出力を受けてグループ化の結果を修正するグループ
追加手段108と、シーンの代表画像の間の類似度を計
算する画像類似度計算手段109と、類似度計算手段で
求めた類似度がしきい値以上になるシーンを検出する画
像基準処理手段110から構成される。111は、ビデ
オディスク装置101とVTR102を制御する制御装
置である。112は、映像を圧縮する映像圧縮装置であ
る。113は映像圧縮装置112で圧縮された映像デー
タと、映像要約装置103で検出された各種シーンとグ
ループのデータと、それぞれの代表画像を保存するファ
イルサーバーである。114はファイルサーバ113に
格納されたデータを用いて映像を表示する映像表示装置
であり、映像要約装置で抜き出された画像の位置付近の
映像を一定時間づつ次々に再生する要約映像再生手段1
15と、映像の再生を制御するユーザーインタフェース
手段116と、指定された位置以降の映像を再生する映
像再生手段117から構成される。
【0044】映像要約システムの映像要約装置103
は、例えば、コンピュータハードウエアおよびソフトウ
エアの組み合わせにより実現することができる。また、
映像表示装置114のうち、要約映像再生手段115お
よび映像再生手段117はコンピュータ上で実現するこ
とができ、ユーザーインターフェース手段116はCR
T等のモニターおよびコンピュータのハードウエアおよ
びソフトウエアの組み合わせにより実現することができ
る。
【0045】本実施の形態に係る映像要約装置103は
4つの映像要約基準を備えている。第1の映像要約基準
は、映像の含む全てのシーンの先頭画面を代表画像とす
る映像要約基準である。以下では、この映像要約基準を
全シーン表示モードという。第2の映像要約基準は、一
定値以上の時間長を有するシーンの先頭画面を代表画像
とする映像要約基準である。以下では、この映像要約基
準を時間判定モードという。第3の映像要約基準は、時
間判定モードで選択されたシーンを除くシーンを色差相
関値法によりグループ化し、時間判定モードで選択され
たシーンおよび上記グループ化されたシーンの先頭画面
を代表画像とする映像要約基準である。以下では、この
映像要約基準をハイブリッドモードという。第4の映像
要約基準は、特定のニュース番組のように映像のダイジ
ェストが番組の冒頭等にあることがあらかじめわかって
いる映像の当該ダイジェストを含む部分の代表画像とそ
の他のシーンの先頭画面との間の類似度を、複数の画像
領域内の画素のRGB成分の比較によって計算し、所定
のしきい値以上の値を持つシーンの先頭画面を代表画像
とする映像要約基準である。以下では、この映像要約基
準を画像基準モードという。
【0046】以上のように構成される映像要約システム
について、図2に示すフローチャートを用いてその動作
を説明する。
【0047】手順201では、図1における制御装置1
11がビデオディスク装置101とVTR102を制御
して、映像の再生を開始し、同時に映像圧縮装置112
での映像の圧縮を開始する。
【0048】手順202では、制御装置111が映像が
終了したかどうか判定する。映像が終了した場合には手
順212に進み、そうでなければ、手順203に進む。
【0049】手順203から手順211までは映像要約
装置103において行われる処理である。
【0050】手順203では、画像取り込み手段104
が再生中のフレーム画像を取り込む。
【0051】手順204では、シーンチェンジ検出手段
105が、画像取り込み手段104で取り込まれたフレ
ーム画像を処理して、「従来の技術」の欄で述べた共通
色比率法を用いて、シーンチェンジが発生したかどうか
を判定する。ただし、共通色比率法では、次シーンのフ
レーム画像を2枚処理してからシーンチェンジが検出さ
れるので、「シーンチェンジが発生した」という判定は
「前回取り込んだフレーム画像がカット画面である」こ
とを表す。
【0052】図3は、今述べたシーンチェンジ検出手段
105がシーンチェンジを検出する方法と前シーンを示
す説明図である。図3において、aは手順203で取り
込まれたフレーム画像であり、bは1回前の手順203
で取り込んだフレーム画像であり、cは2回前の手順2
03で取り込んだフレーム画像であり、dは3回前の手
順203で取り込んだフレーム画像である。この場合、
シーンチェンジはbとcとの間で発生しているが、それ
を検出するのはaを取り込んだ後であることを示してい
る。また、検出したシーンチェンジの直前のシーンを前
シーンと呼ぶ。
【0053】なお、映像変化モデル法などを用いてシー
ンチェンジを検出してもよい。また、あらかじめオペレ
ータがシーンチェンジを判断して、そのシーンチェンジ
が発生した時点のフレーム番号を入力しておいてもよ
い。
【0054】手順204でシーンチェンジ検出手段10
5が「シーンチェンジが発生した」と判定した場合には
手順205に進み、そうでなければ手順202に戻る。
【0055】手順205では、全シーンモードのシーン
の代表画面および先頭フレームを決定する。具体的に
は、手順204で取り込まれた画像およびシーンチェン
ジが発生した時点のフレーム番号を全シーンモードのシ
ーンの代表画面および先頭フレームとしてファイルサー
バ113に保存する。なお、画像をファイルサーバー1
13に保存する場合には、縮小して保存してもよい。
【0056】手順206では、時間判定モードのシーン
の代表画面および先頭フレームを決定する。具体的に
は、手順204で検出したシーンチェンジの直前のシー
ン(以下、前シーンという)の時間長を計算してから、
時間判定処理手段106で、時間長が8秒以上になる前
シーンを検出し、検出した前シーンの代表画像を時間判
定モードの代表画像とみなしてファイルサーバ113に
保存する。また、時間判定処理手段106で検出された
前シーンの先頭フレーム番号を時間判定モードで表示す
るシーンの先頭フレーム番号としてファイルサーバーに
保存する。
【0057】なお、本実施の形態では、8秒以上の前シ
ーンを検出したが、必ずしも8秒である必要はない。
【0058】手順207から209まででは、ハイブリ
ッドモードのシーンの代表画面および先頭フレームを決
定する。
【0059】手順207では、グループ生成手段107
が、手順204で検出したシーンチェンジ直後のシーン
(以下、次シーンという。)の代表画像と前シーンの代
表画像をファイルサーバー113から取り出し、その間
の色差ヒストグラム相関値を求め、色差ヒストグラム相
関値がしきい値以上になる場合に、次シーンの代表画像
をハイブリッドモードの代表画像とみなしてファイルサ
ーバ113に保存する。さらに、色差ヒストグラム相関
値がしきい値以上になる場合には、次シーンの先頭フレ
ーム番号をハイブリッドモードで表示するシーンの先頭
フレーム番号としてファイルサーバー113に保存す
る。
【0060】手順208は分岐処理である。前シーンの
時間長が8秒以上になる場合には、手順209に進み、
そうでなければ手順210に進む。
【0061】手順209では、グループ追加手段108
が時間長が8秒以上の前シーンの代表画像と次シーンの
代表画像をハイブリッドモードの代表画像とみなしてフ
ァイルサーバー113に保存する。さらに、上記前シー
ンの先頭フレーム番号と次シーンの先頭フレーム番号を
ハイブリッドモードで表示するシーンの先頭フレーム番
号としてファイルサーバー113に保存する。
【0062】手順210から211まででは、画像基準
モードのシーンの代表画面および先頭フレームを決定す
る。
【0063】手順210では、手順204においてシー
ンチェンジ検出手段105により求められた次シーンの
代表画像INと映像の先頭の20シーンの代表画像I
M(Mは1から20までの自然数)との間の類似度S(M,
N)を画像類似度計算手段110が計算する。類似度の計
算方法としては、各種の方法が考えられる。図4でその
一例を紹介する。図4は画像基準モードにおいて、ダイ
ジェストを含む部分の代表画像とその他のシーンとの間
の色彩の類似度を計算する際に画面をブロックへの分割
することを示す説明図である。すなわち、代表画像IM
を図4に示すように4×4個のブロックに分割し、i番
目のブロック内の画素の平均色のRGB成分Ri(M)、
i(M)、Bi(M)を用いて次式で計算すればよい。
【0064】
【数1】
【0065】(数1)式において、|x|はxの絶対値
を表す。また、従来例で述べた色差ヒストグラム相関値
を類似度として用いてもよい。
【0066】なお、以上の説明では、次シーンの代表画
像との間の類似度を計算する画像として、映像の先頭の
20シーンの代表画像を用いたが、これは、番組の構成
によって変更するようにすることもできる。具体的に
は、映像表示装置114のユーザインターフェース手段
116からの命令により画像類似度計算手段109が次
シーンの代表画像INを映像の先頭でない部分から選ぶ
ようにしてもよい。例えば、映像の末尾にダイジェスト
がある場合には、映像の末尾の複数シーンを用いる。
【0067】手順211では、画像基準処理手段110
で、Mが1から20までのいずれかの値をとるときに、
【0068】
【数2】
【0069】が成り立つかどうか調べ、(数2)が成立
するときに、次シーンの先頭フレーム番号を画像基準モ
ードで表示するシーンの先頭フレーム番号としてファイ
ルサーバー113に保存し、次シーンの代表画像を画像
基準モードの代表画像とみなす。(数2)においてθ
SIMはあらかじめ設定したしきい値である。
【0070】手順211の終了後、手順202に戻る。
手順212では、映像の再生と映像の圧縮を中止する。
【0071】ここまでの手順でファイルサーバー113
には、複数の映像要約基準、すなわち全シーンモード、
時間判定モード、ハイブリッドモード、画像基準モード
によりそれぞれ抜き出された要約情報、すなわち代表画
像と先頭フレーム番号が保存された。以下の手順213
から手順215までは表示装置114において行われる
処理である。
【0072】手順213では、使用者がユーザーインタ
ーフェース手段116を介してどのモードによる要約映
像を表示するかを選択する。選択肢は、上述したよう
に、時間判定モード、ハイブリッドモード、画像基準モ
ード、全シーン表示モードである。ユーザーインターフ
ェース手段116は、ファイルサーバー113に対し
て、選択されたモードのシーンの代表画像および先頭フ
レームの情報を要約映像再生手段115に送る旨の信号
を出力する。
【0073】手順214では、手順213で選択された
モードで表示されるべきシーンの先頭フレーム番号と代
表画像の情報が、ファイルサーバー113より要約映像
再生手段115に送られる。これらの情報に基づいて、
要約映像再生手段115は要約映像を表示する。ここで
は使用者がハイブリッドモードを選択した場合について
説明する。図5は本発明の第1の実施の形態における要
約映像の作成方法を示す説明図である。3段の映像情報
のうち、上段は映像自体、中段は上段の映像より抜き出
された5秒間の要約映像、下段は中段の要約映像のみを
連続的に再生することを示したものである。すなわち、
図5の下段に示すように、ハイブリッドモードの各代表
画像のシーンの先頭以降の5秒間の映像データをファイ
ルサーバー113からを取り出し、標準速度で次々に再
生する。
【0074】なお、各代表画像のシーンの先頭以降の映
像データの長さは5秒間でなくてもよい。また、各代表
画像のシーンの先頭以降の5秒間ではなく、「各代表画
像の2秒前から5秒間再生する」というように、各代表
画像の位置前後の映像を次々に再生してもよい。また、
標準速度で再生せずに、早送りで再生してもよい。ま
た、映像内容に合わせて早送りの速度を変えてもよい。
また、各代表画像のシーンの先頭以降の5秒間が複数の
シーンを含んでもよい。
【0075】使用者は、ユーザーインタフェース手段1
16を用いて要約映像の表示をしながら、見たい部分を
探す。要約映像の制御ボタンとしては、再生、逆再生、
静止、早送り、巻き戻し、1コマ送り、1コマ戻しなど
が考えられる。
【0076】手順215では、使用者が要約映像を見な
がら見たい部分の先頭を指定する。図6は、要約映像の
再生部分を示す説明図である。すなわち、使用者がi番
目のシーンの代表画像の先頭を2秒見た時点でユーザー
インタフェース手段116によりそのシーンを指定した
場合、映像再生手段117による映像の再生開始時点は
「i番目のシーンの代表画像の先頭から2秒経過した時
点」となる。
【0077】図7に、見たい部分を指定するためのユー
ザーインターフェース116の画面の例を示す。図7に
おいて、aは要約映像を表示する部分、bは要約映像を
制御するボタン、cは見たい部分を指定するボタンであ
る。見たい部分を指定するボタンを押した瞬間に、aに
表示されている画像が、見たい部分の先頭とみなされ
る。従って、見たい部分で要約映像を静止させておき、
ボタンcを押すと、確実に見たい部分の先頭を指定する
ことができる。
【0078】なお、以上の説明では、グループの先頭シ
ーンの代表画像をハイブリッドモードの代表画像とした
が、他の方法で代表画像を選んでもよい。例えば、各グ
ループで最も時間長が長いシーンの代表画像をハイブリ
ッドモードの代表画像とみなしてもよい。また、本実施
の形態では選択するモードを4つ用意したが、4つでな
くてもよい。代表画像を求める順番も自由であり、必ず
しも、全シーン表示モード、時間判定モード、ハイブリ
ッドモード、画像基準モードの順番で代表画像を決定し
なくてもよい。
【0079】手順214において、要約映像を静止した
ときに、静止した位置の直前の代表画像の前後の代表画
像を一覧表示してもよい。そして、手順215におい
て、表示された代表画像の一つを見たい部分の先頭とし
て指定してもよい。同時に表示する代表画像の枚数は、
例えば24枚にすればよい。
【0080】また、手順214において、各代表画像の
シーンの先頭以降の5秒間の映像データを取り出すが、
直前の代表画像のシーンの先頭以降の5秒間の中に代表
画像のシーンの先頭フレームが含まれることがある。図
8は、かかる状況での要約映像の再生部分を示す説明図
である。上記説明のように、取り出した映像データを次
々に再生すると、図8のAの部分が2回再生されること
になる。そこで、図示したように、「直前の代表画像の
シーンの先頭以降の5秒間」の中に「代表画像のシーン
の先頭フレーム」が含まれる場合には、代表画像のシー
ンの先頭ではなく、直前に再生した部分(例えば、図8
のAの部分)の直後から再生してもよい。
【0081】(第2の実施の形態)図9は第2の実施の
形態であって、複数の映像要約基準に基づき映像より要
約情報を抽出するとともに使用者に指定された枚数以下
の代表画像を抜き出す映像要約装置と、この装置により
選択された映像の要約情報およびその映像自体を表示す
る映像表示装置を組み合わせて構成した映像要約システ
ムを示すブロック図である。
【0082】図9において、801、802は映像出力
装置であって、801はビデオディスク装置、802は
VTRである。803はビデオディスク装置801やV
TR802からの映像信号を処理しながら、使用者に指
定された枚数以下の画像を抜き出して映像を要約する映
像要約装置であって、フレーム画像を取り込む画像取り
込み手段804と、シーンチェンジを検出するシーンチ
ェンジ検出手段805と、一定時間以上継続するシーン
を検出する時間判定処理手段806と、シーンの代表画
像のグループ化を実行するグループ生成手段807と、
時間判定処理手段806とグループ生成手段807の出
力を受けてグループ化の結果を修正するグループ追加手
段808と、シーンの代表画像の間の類似度を計算する
画像類似度計算手段809と、類似度計算手段で求めた
類似度がしきい値以上になるシーンを検出する画像基準
処理手段810と、シーンチェンジ検出手段805と時
間判定処理手段806とグループ追加手段808と画像
基準処理手段810の出力を受けて代表画像を決定する
画像判定手段811から構成される。812は、ビデオ
ディスク装置801とVTR802を制御する制御装置
である。813は、映像を圧縮する映像圧縮装置であ
る。814は映像要約装置803で決定した代表画像と
そのフレーム番号を保存するファイルサーバーである。
815はファイルサーバー814に格納されたデータと
画像と映像を表示する映像表示装置である。
【0083】映像要約システムの映像要約装置803
は、例えば、コンピュータ上で実現することができる。
また、映像表示装置815は、例えば、コンピュータ
と、CRT等とモニターの組み合わせによる実現するこ
とができる。
【0084】本実施の形態に係る映像要約装置は4つの
映像要約基準を備えている。それらは第1の実施の形態
において説明したものと同じであるのでその説明は省略
する。
【0085】以上のように構成された映像要約システム
について、図10に示すフローチャートを用いてその動
作を説明する。
【0086】手順901では、手順201と同様に、図
9における制御装置812がビデオディスク装置801
とVTR802を制御して、映像の再生を開始し、同時
に映像圧縮装置813での映像の圧縮を開始する。
【0087】手順902では、手順202と同様に、映
像が終了したかどうか判定する。映像が終了した場合に
は手順912に進み、そうでなければ、手順903に進
む。
【0088】手順903では、手順203と同様に、画
像取り込み手段804が再生中のフレーム画像を取り込
む。
【0089】手順904では、手順204と同様に、シ
ーンチェンジ検出手段805が、画像取り込み手段80
4で取り込まれたフレーム画像を処理して、共通色比率
法等を用いてシーンチェンジが発生したかどうかを判定
する。
【0090】手順904で「シーンチェンジが発生し
た」と判定された場合には手順905に進み、そうでな
ければ手順902に戻る。
【0091】手順905では全シーンモードのシーンの
代表画面および先頭フレームを決定する。すなわち、手
順904で取り込まれた画像およびその画像のフレーム
番号をファイルサーバ814に保存する。保存した画像
は、シーンの代表画像として用いる。また、シーンの代
表画像を全シーン表示モードの代表画像とみなす。
【0092】手順906では時間判定モードのシーンの
代表画面および先頭フレームを決定する。すなわち、手
順206と同様に、手順904で検出したシーンチェン
ジの直前のシーン(以下、前シーンという)の時間長を
計算してから、時間判定処理手段806で、時間長が8
秒以上になる前シーンを検出し、検出した前シーンの代
表画像を時間判定モードの代表画像とみなす。
【0093】手順907から手順909まででは、ハイ
ブリッドモードのシーンの代表画面および先頭フレーム
を決定する。
【0094】手順907では、手順207と同様に、グ
ループ生成手段807が、手順904で検出したシーン
チェンジ直後のシーン(以下、次シーンという。)と前
シーンの代表画像間の色差ヒストグラム相関値を求め、
色差ヒストグラム相関値がしきい値以上になる場合に、
次シーンの代表画像をハイブリッドモードの代表画像と
みなしてファイルサーバー814に保存する。なお、色
差ヒストグラムを用いずに、共通画素法を用いて時系列
のシーンのグループ化を実行し、グループの先頭シーン
の代表画像をハイブリッドモードの代表画像とみなして
もよい。共通画素法については、本実施の形態に係る映
像要約装置の動作を説明した後に説明する。
【0095】手順908では、手順208と同様に分岐
処理を実行する。前シーンの時間長が8秒以上になる場
合には、手順909に進み、そうでなければ手順910
に進む。
【0096】手順909では、手順209と同様に、グ
ループ追加手段808が、前シーンの代表画像と次シー
ンの代表画像をハイブリッドモードの代表画像とみなし
てファイルサーバー814に保存する。
【0097】手順210から手順211まででは、画像
基準モードのシーンの代表画面および先頭フレームを決
定する。
【0098】手順910では、手順210と同様に、次
シーンの代表画像INと映像の先頭の20シーンの代表
画像IM(Mは1から20までの自然数)との間の類似
度S(M,N)、を画像類似度計算手段809が計算する。
【0099】手順911では、手順211と同様に、画
像基準処理手段810で、Mが1から20までのいずれ
かの値をとるときに、(2)式が成り立つかどうか調
べ、(2)式が成立するときに、次シーンの代表画像を
画像基準モードの代表画像とみなす。手順911の終了
後、手順902に戻る。
【0100】手順912では、手順212と同様に、映
像の再生と映像の圧縮を中止する。ここまでの手順でフ
ァイルサーバー814には、複数の映像要約基準、すな
わち全シーンモード、時間判定モード、ハイブリッドモ
ード、画像基準モードによりそれぞれ抜き出された要約
情報、すなわち代表画像と先頭フレーム番号が保存され
た。以下の手順913から手順918までは映像表示装
置815において行われる処理である。
【0101】手順913から手順916まででは、映像
の要約情報である代表画像を所定の枚数にまで取捨選択
する。以下では、映像要約装置で抜き出す代表画像の枚
数が24枚に設定されている場合について述べる。
【0102】手順913では、画像判定手段811が、
あらかじめ決めてある優先順位に基づいて、どのモード
による代表画像を抜き出すかを決定する。以下では、優
先順位の最も高いモードを画像基準モードとし、2番目
に高いモードを時間判定モードとし、3番目に高いモー
ドをハイブリッドモードとし、4番目に高いモードを全
シーン表示モードとした場合について述べる。なお、こ
の優先順位は、使用者が画像判定手段811に命令を送
ることのできるインターフェース手段を設けて自由に設
定する態様をとることができる。
【0103】まずモードを優先順位の最も高い画像基準
モードにより代表画像を決定する。画像基準モードによ
り代表画像が決定された後に手順916の分岐処理によ
りこの手順913に戻って来た場合には、前回決定した
モードよりも優先順位が一つ低いモードにより代表画像
を決定する。
【0104】手順914では、画像選択の優先順位にも
とづいて、手順913で決定したモードの代表画像に順
番を付ける。例えば、手順913で決定した代表画像の
中で、時間長の長いシーンの代表画像から順番に若い番
号をつけていく。同じモードの次の代表画像までの長さ
が長い代表画像から順番に若い番号を付けてもよい。
【0105】手順915では、若い番号から順番に、映
像要約装置で抜き出す代表画像とみなしていく。ただ
し、映像要約装置で抜き出す代表画像の枚数が24枚を
越えたら、作業を中断する。
【0106】手順916は分岐処理である。すでに映像
要約装置で抜き出すことに決定している代表画像の枚数
が24枚未満のときは、手順913に戻る。そうでなけ
れば、手順917に進む。
【0107】なお、以上の説明では、映像要約装置で抜
き出す代表画像の枚数を24枚に設定したが、必ずしも
24枚でなくてもよい。また、全てのモードによっても
代表画像の枚数が24枚未満のときは手順916で無限
ループに入るおそれがある。したがって、全てのモード
を選択した後もシーンの数が24枚未満になるときに
は、その時点での代表画像の枚数をシーンの数と同じに
なるようにしてもよい。
【0108】手順917では、使用者が見たい部分を効
率よく探せるように、システムが映像表示装置上に映像
の要約を表示する。例えば、手順915で決定した代表
画像を一覧表示する。
【0109】手順918では、使用者が見たい部分を指
定する。例えば、マウスなどのポインティングデバイス
を用いて、見たい部分の代表画像を指定する。映像表示
装置がファイルサーバーから映像データを受け取り、指
定された部分から映像を再生する。
【0110】なお、以上の説明では、手順917で代表
画像を一覧表示したが、実施の形態1の手順214で述
べたように、要約映像再生手段を用いて要約映像を表示
してもよい。また、代表画像を一覧表示する画像表示手
段を設けて、映像要約装置803の中に組み込んでもよ
い。この場合には、手順917でシステムが画像表示手
段を用いて映像の要約を表示する。
【0111】以上の説明では、設定された枚数以下の代
表画像のみを一覧表示しているが、時間判定モード、ハ
イブリッドモード、画像基準モードの各モードの代表画
像の一覧表示を選択できるようにしてもよい。
【0112】以下では、本実施の形態の映像要約システ
ムにおける手順907において時系列のシーンをグルー
プ化する際に採用することのできる共通画素法によるグ
ループ化について述べる。共通画素法は出願人が先に特
願平7−46970号において開示したものである。
【0113】共通画素法は、シーンに共通する色に着目
して、砂浜で撮影したシーンが続く場合のような類似背
景のシーンまたは様々な人物のバストショット(人物の
胸から上が映っているシーン)が続く場合のような、類
似被写体のシーンが時系列に連続する場合を検出し、一
つのグループに統合する方法である。
【0114】シーンは内容の最小単位である。従って、
1つのシーン内のフレーム画像は「同一人物が登場す
る」などの共通した特徴をもつ。そこで、各シーンの先
頭部分の動画像がシーンを代表するとみなし、この動画
像を代表時空間画像という。
【0115】「色が共通する画素」を同一物体とみなす
と、「異なる動きをする同一色の物体」のシーンがグル
ープ化される問題がある。この問題点を解決するため
に、同一色の物体が、異なる2つのシーンで共に静止し
ている場合と、異なる2つのシーンで共に動いている場
合に限って、同一色の物体を同一物体とみなす。即ち、
「動きの有無と色が共通する画素」を同一物体とみな
す。また、同一グループ内のシーンが共通色比率条件、
すなわち、各シーンの代表時空間画像において、「グル
ープ内のシーンの代表時空間画像に共通して現れる同一
物体」の画素の総数を全画素数で正規化した値がしきい
値θSHOT以上になるという条件を満たすと仮定する。
【0116】図11は共通色比率条件の様子を示す説明
図である。図11に示すように、シーンSC1〜SC4
代表時空間画像に共通して現れる物体がA(背景)の部
分のみであり、Aの部分の画素数の占める割合がシーン
SC4以外でしきい値θSHOT以上になるとき、シーンS
1〜SC3は共通色比率条件を満足するが、シーンSC
1〜SC4は共通色比率条件を満足しない。SC3〜SC4
が共通色比率条件を満足するかどうかは不定である。図
11の例では、SC3〜SC4のA(背景)とB(長方形
の物体)の部分が「シーンSC3〜SC4の代表時空間画
像に共通して現れる同一物体」となり、その画素数の占
める割合がシーンSC3、SC4の両方において100%
になるので、シーンSC3〜SC4は共通色比率条件を満
足する。
【0117】このとき、共通色比率条件を満足するシー
ンを同一グループとみなすと、シーンSC1〜SC3とシ
ーンSC3〜SC4が同一グループとなるので、シーンS
1〜SC4が同一グループとなるはずであるが、シーン
SC1〜SC4は共通色比率条件を満足せず矛盾が生じ
る。従って、共通色比率条件を満足しても、同一グルー
プ内のシーンとは限らない。
【0118】共通画素法では、同一グループ内で隣り合
うシーンの間の類似度が、異なるグループのシーンの間
の類似度に比べて大きい値になると仮定し、以下の手順
1〜2でグループの境界を求める。ただし、M=1と
し、Lの初期値は1とする。
【0119】手順1では、シーンSCM〜SCM+Lが共通
色比率条件を満足するかどうか判定する。満足する場合
には、Lに1を加えながら、共通色比率条件を満足しな
くなるまで判定を繰り返す。図11の例では、L=4に
なった時点で手順2に進む。
【0120】手順2では、共通色比率条件を満足する各
シーンSCM〜SCM+L-1に対して、次シーンとの類似度
を求め、類似度が最小になる部分をグループの境界とみ
なす。、図12はグループの境界の決定方法を示す説明
図である。同図において、SC2とSC3の類似度が他の
類似度、すなわちSC1とSC2の類似度およびSC3
SC4の類似度に比べて小さい値なので、SC2とSC3
の間をグループの境界とみなす。
【0121】なお、代表時空間画像の代わりに代表画像
を用いてもよい。このときは、「色が共通する画素」を
同一物体とみなせばよい。
【0122】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、第2の実施の形態において説明した映像要約システ
ムにおいて、どのモードの代表画像から抜き出すかの選
択を、第2の実施の形態の手順913のようにあらかじ
め決められた優先順位に基づいてモードを決定するので
はなく、映像を解析してモードの優先順位を決定するこ
とにより行うものである。
【0123】図9の映像要約システムについて、図13
に示すフローチャートを用いてその動作を説明する。
【0124】手順1201〜手順1212の動作は、図
10に示した手順901〜手順912の動作と同じであ
るのでその説明を省略する。
【0125】手順1213では、画像判定手段811が
モードの優先順位を決定する。以下では、画像基準モー
ドの代表画像の枚数が5枚以上になるときには、優先順
位の最も高いモードを画像基準モードとし、2番目に高
いモードを時間判定モードとし、3番目に高いモードを
ハイブリッドモードとし、4番目に高いモードを全シー
ン表示モードとし、画像基準モードの代表画像の枚数が
5枚未満のときには、優先順位の最も高いモードを時間
判定モードとし、2番目に高いモードをハイブリッドモ
ードとし、3番目に高いモードを全シーン表示モードと
した例について述べる。なお、ここでは画像基準モード
の代表画像が5枚以上であるか否かを調べてモードの優
先順位を変えているが、必ずしも5枚に設定する必要は
ない。この例のようにモードの自動決定基準を定めたの
は、画像基準モードの要約映像が5枚以下の場合には要
約する映像にはヘッドラインが含まれていない可能性が
高いという推定に基づいている。なお、このようなモー
ドの自動決定基準は、使用者が画像判定手段811に命
令を送ることのできるインターフェース手段を設けて自
由に設定を変更する態様をとることができる。
【0126】手順1214では、手順1213で決定し
た優先順位にもとづいて画像判定手段811がモードを
決定する。まずモードを優先順位の最も高い画像基準モ
ードにより代表画像を決定する。画像基準モードにより
代表画像が決定された後に手順1217の分岐処理によ
りこの手順1214に戻って来た場合には、前回決定し
たモードよりも優先順位が一つ低いモードにより代表画
像を決定す。
【0127】以下では、映像要約装置で抜き出す代表画
像の枚数が24枚に設定されている場合について述べ
る。
【0128】手順1215では、手順914と同様に、
画像選択の優先順位にもとづいて、手順1214で決定
したモードの代表画像に順番を付ける。例えば、手順1
214で決定した代表画像の中で、時間長の長いシーン
の代表画像から順番に若い番号をつけていく。
【0129】手順1216では、手順915と同様に、
若い番号から順番に、映像要約装置で抜き出す代表画像
とみなしていく。ただし、映像要約装置で抜き出す代表
画像の枚数が24枚を越えたら、作業を中断する。
【0130】手順1217では、手順916と同様の分
岐処理を実行する。すでに映像要約装置で抜き出すこと
に決定している代表画像の枚数が24枚未満のときは、
手順1214に戻る。そうでなければ、手順1218に
進む。
【0131】手順1218では、手順917と同様に、
使用者が見たい部分を効率よく探せるように、システム
が映像表示装置上に映像の要約を表示する。例えば、手
順1216で決定した代表画像を一覧表示する。
【0132】手順1219では、手順918と同様に、
使用者が見たい部分を指定する。例えば、マウスなどの
ポインティングデバイスを用いて、見たい部分の代表画
像を指定する。映像表示装置がファイルサーバーから映
像データを受け取り、指定された部分から映像を再生す
る。
【0133】
【発明の効果】以上で説明した本発明は次のような有利
な効果を奏するため、一定の映像要約基準のみで画一的
に代表画像を選択する従来の映像要約装置や代表画像を
映像の長さ等に関係なく選択する従来の映像表示装置と
比べて、映像内容の多様性および使用者の好みの多様性
に対応することができる。 (1)請求項1から請求項3のいずれかに記載した発明
に基づく映像要約装置は、例えばニュース番組において
しばしば起こるように、現場のアナウンサーが事件を説
明するシーン等のように前後のシーンと同一背景であっ
ても重要な情報を有している可能性の高いシーンが一定
時間以上継続する場合には、そのシーンとその直後のシ
ーンのように重要な情報を有している可能性が高いシー
ンを背景が類似している前後のシーンから取り出すこと
ができる。グループ化の判断時間(本明細書の実施の形
態では8秒)より時間長の長いシーンとしては、ニュー
ス番組のアナウンサーのシーン、インタビューのシー
ン、登場人物による説明のシーン、フリップの出るシー
ンなどがある。我々の分析によれば、時間長の長いシー
ンの直後のシーンは、時間長の長いシーンと同様に重要
であることが多い。
【0134】例えば、ニュース番組で現場から事件を報
告する場合には、「現場に派遣された登場人物が事件の
背景を説明するシーン」に続いて、「事件に関連するシ
ーン」の映像が流れる。この場合、「現場に派遣された
登場人物が事件の背景を説明するシーン」の画像より
も、「事件に関連するシーン」の画像の方が、事件の内
容を的確に表しており、重要である。しかし、色差ヒス
トグラム相関を用いた代表画像決定方法では、現場とい
う同一背景のシーンになるため、「事件に関連するシー
ン」と「現場に派遣された登場人物が事件の背景を説明
するシーン」が同一グループになり、「事件に関連する
シーン」の画像が代表画像にならない問題がある。ま
た、時間判定モードでも、「事件に関連するシーン」が
必ずしも8秒以上にならないため、代表画像になるとは
限らない。
【0135】一方、ハイブリッドモードでは、8秒以上
のシーンとその直後のシーンが代表画像になるので、
「事件に関連するシーン」の画像が代表画像として選ば
れ、色差ヒストグラム相関用いた代表画像決定方法と時
間判定モードにない効果が得られる。時間長の長いシー
ンの中で、アナウンサーのシーン、インタビューのシー
ン、登場人物の説明のシーンにおいては、直後のシーン
と一緒に表示されないと、内容がわからないことが多
い。色差ヒストグラム相関を用いた代表画像決定方法を
用いたとき、時間長の長いシーンの前後のシーンが表示
されるケースが多いが、しきい値が不適当だったり、背
景が類似する場合には、直後のシーンが表示されない。
しかし、ハイブリッドモードでは、確実に直後のシーン
が表示される効果がある。従って、ハイブリッドモード
は、色差相関値法や時間判定モードと比較すると、かか
る種類の番組の要約においては優位性を有する。
【0136】(2)請求項4、請求項5および請求項6 に記載した発
明に基づく映像要約装置は、複数の映像要約基準を備え
ているため、単一の映像要約基準により映像を要約して
いた従来の映像要約装置と比較して、映像の内容の多様
性により適切に対応することができる。使用者は、番組
等によって映像要約基準を変更したり組み合わせたりす
ることが自由にできる。(3)請求項5および請求項6 に記載した発明に基づく
映像要約装置は、使用者が代表画像の枚数の上限を指定
できるので、代表画像の枚数を少なく抑えることがで
き、従来法に比べて見たい部分を簡単に探すことができ
る。さらに、あらかじめモードの優先順位を決めておい
た場合には、使用者が映像の特徴に合わせて代表画像を
決定できる。また、画像基準モードの代表画像の枚数が
しきい値以上になるかどうかによって代表画像の決定方
法を切り替える場合には、ダイジェストが存在する映像
で、ダイジェスト部分の画像を優先して抜き出すことが
できるという効果をも有する。したがって、使用者が要
約映像検索する効率が従来の映像要約システムと比べて
向上する。(4)請求項7 に記載した発明に基づく映像表示装置
は、映像の情報およびその映像の要約情報を記録してい
るファイルサーバーの情報を利用して、各代表画像の位
置付近の一定時間の映像を次々に見ながら見たい部分を
指定できる、すなわち動画と音声を用いて見たい部分を
探すことができるので、音声や被写体の動きを考慮しな
がら見たい部分を指定できるようになる。さらに、重要
性の高いシーンなどから代表画像が選ばれているので、
再生される映像を見て、使用者が冗長に感じることはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における映像要約シ
ステムのブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態における映像要約シ
ステムの動作を示すフローチャート
【図3】シーンチェンジ検出手段がシーンチェンジを検
出する方法と前シーンを示す説明図
【図4】画像基準モードにおいて、画面をブロックへ分
割することを示す説明図
【図5】本発明の第1の実施の形態における要約映像の
作成方法を示す説明図
【図6】本発明の第1の実施の形態における見たい部分
の先頭からの再生開始の様子を示す説明図
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるユーザーイ
ンターフェイス手段を介して見たい部分を指定するため
の画面を示す説明図
【図8】本発明の第1の実施の形態における要約映像の
再生部分を示す説明図
【図9】本発明の第2の実施の形態における映像要約シ
ステムのブロック図
【図10】本発明の第2の実施の形態における映像表示
システムの動作を示すフローチャート
【図11】本発明の第2の実施の形態における共通色比
率条件の様子を示す説明図
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるグループ
の境界の決定方法を示す説明図
【図13】本発明の第3の実施の形態における映像表示
システムの動作を示すフローチャート
【図14】従来の映像表示装置におけるシーン一覧表示
を示す説明図
【図15】従来の映像表示装置における映像要約結果の
一覧表示を示す説明図
【図16】従来の映像要約システムのブロック図
【図17】従来の映像要約システムの動作を示すフロー
チャート
【図18】従来の共通色比率法で検出されるシーンチェ
ンジを示す図
【符号の説明】
101、801 ビデオディスク装置 102、802 VTR 103、803 映像要約装置 104、804 画像取り込み手段 105、805 シーンチェンジ検出手段 106、806 時間判定処理手段 107、807 グループ生成手段 108、808 グループ追加手段 109、809 画像類似度計算手段 110、810 像基準処理手段 811 画像判定手段 111、812 制御装置 112、813 映像圧縮装置 113、814 ファイルサーバー 114、815 映像表示装置 115 要約映像再生手段 116 ユーザーインタフェース手段 117 映像再生手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−38842(JP,A) 特開 平8−251540(JP,A) 特開 昭64−68084(JP,A) 特開 平7−236153(JP,A) 特開 平6−149902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り込まれた映像のシーンチェンジを検
    出することにより分割して形成した複数のシーンの所
    定の画像(以下、シーンの所定の画像を代表画像とい
    う。)と先頭フレーム番号を出力するシーンチェンジ検
    出過程と、時系列的にその前後のシーンの代表画像の類
    似度を計算することにより代表画像を含むシーンを時系
    列グループにまとめる時系列グループ生成過程と、前記
    同一の時系列グループ内にあっても一定時間以上継続す
    るシーンを検出し、前記一定時間以上継続するシーンを
    1つの時系列グループとし、それ以外を別の時系列グル
    ープに分割する時系列グループ追加過程と、前記各時系
    列グループの代表画像と先頭フレーム番号を出力する映
    像要約情報出力過程とからなる映像要約方法。
  2. 【請求項2】 取り込まれた映像のシーンチェンジを検
    出することにより分割して形成した複数の各シーンの所
    定の画像(以下、シーンの所定の画像を代表画像とい
    う。)と先頭フレーム番号を出力するシーンチェンジ検
    出過程と、前記各シーンの内一定時間以上継続するシー
    ンを時系列グループとして出力する時間判定過程と、前
    記一定時間以上継続するシーンを除き、時系列的にその
    前後のシーンの代表画像の類似度を計算することにより
    代表画像を含むシーンを時系列グループにまとめる時系
    列グループ生成過程と、前記時系列グループの代表画像
    と先頭フレーム番号を出力する映像要約情報出力過程と
    からなる映像要約方法。
  3. 【請求項3】 時系列グループ生成過程におけるシーン
    の代表画像間の類似度を、比較すべき代表画像間で共通
    する色を持つ画素の割合を計算することを特徴とする請
    求項1または2に記載の映像要約方法。
  4. 【請求項4】 取り込まれた映像をそのシーンチェンジ
    を検出することにより分割して形成した複数のシーンを
    複数の時系列グループにまとめるための一つ以上の映像
    要約過程と、前記映像要約過程によりまとめられた時系
    列グループの代表画像と先頭フレーム番号を出力する映
    像要約出力過程とからなる映像要約方法において、複数
    のシーンを複数の時系列グループにまとめるための映像
    要約過程が、全てのシーンをそれぞれ一つの時系列グル
    ープにする第1の映像要約過程と、一定時間以上継続す
    るシーンから次の一定時間以上継続するシーンの前のシ
    ーンまでを一つの時系列グループにまとめる第2の映像
    要約過程と、時系列的にそ の前後のシーンの所定の画像
    (以下、シーンの所定の画像を代表画像という。)の類
    似度を所定の基準に従って計算して類似度がしきい値以
    上になる代表画像を含むシーンを時系列グループにまと
    め、第2の映像要約過程で検出された前記一定時間以上
    継続するシーンを1つの時系列グループとし、それ以外
    を別の時系列グループに分割する第3の映像要約過程の
    いずれかから1つ以上を選択することを特徴とする映像
    要約方法。
  5. 【請求項5】 使用者が、映像要約過程の優先順位およ
    出力すべき代表画像の数を入力し、その情報に従って
    代表画像と先頭フレーム番号を出力することを特徴とす
    る請求項に記載の映像要約方法。
  6. 【請求項6】 映像要約出力過程が、優先順位が高い映
    像要約過程によって得られた代表画像および先頭フレー
    ム番号から順番に、使用者から入力された数の代表画像
    および先頭フレーム番号を出力することを特徴とする、
    請求項5に記載の映像要約方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかの映像
    要約方法により出力されたそれぞれの先頭フレーム番号
    を先頭にして、任意の時間毎に映像を順次再生し、再生
    中に指定されたフレームを先頭にして、映像を再生する
    ことを特徴とする映像表示方法。
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