JP3249585B2 - ハイブリッド型単相可変リアクタンスモータ - Google Patents

ハイブリッド型単相可変リアクタンスモータ

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JP3249585B2 JP22482892A JP22482892A JP3249585B2 JP 3249585 B2 JP3249585 B2 JP 3249585B2 JP 22482892 A JP22482892 A JP 22482892A JP 22482892 A JP22482892 A JP 22482892A JP 3249585 B2 JP3249585 B2 JP 3249585B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変リアクタンスモー
タに係り、特にロータの回転位置に対するトルク変換特
性を改良すべく極がオフセットされている単相可変リア
クタンスモータに係る。
【0002】
【従来の技術】本件出願人と同一人に譲渡された米国特
許第516280号には、ハイブリッド型単相可変リア
クタンスモータが開示されている。当該モータに関して
解決されるべき一つの問題は、モータの始動性を改善す
ることである。何故ならば、この型式のモータは最小リ
アクタンス位置を有し、もしロータがその位置に停止す
ると、モータを再始動するトルクを発生させることが困
難となることである。前記出願には幾つかの実施例が記
載されているが、それらは全体としてロータを再始動が
容易な好ましい位置に停止せしめるようにモータを構成
することである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き発明による
モータは意図された目的を十分に達成するものではある
が、尚幾つかの問題が残されている。その一つは尚未だ
ロータがそこに停止すると再始動が困難となるような安
定な停止位置即ち最小リアクタンス位置が存在すること
である。この問題はもはや上記米国特許出願が改良対象
としていた従来の単相可変リアクタンスモータに於ける
程重大ではないが、それでも尚問題ではある。この問題
を重大なものとする一つの事項は、モータに使用されて
いる軸受の型式である。かかる軸受は通常ボール軸受か
スリーブ軸受である。しかし何れの形式の軸受も或る摩
擦負荷帯域を有している。実際の摩擦の大きさはモータ
の回転速度の関数である。しかしいずれにしても通常の
運転速度に於て自動心出し式のスリーブ軸受はローラ軸
受の2〜3倍の摩擦負荷を有する。摩擦負荷を考慮する
と、モータの再始動が可能なためには、ロータが停止す
べきでない或る限界領域が存在する。この領域はホール
効果装置が働かない領域であり、また巻線により励磁さ
れた極が負のトルクを生ずる虞れのある領域である。こ
の限界領域にて得られる磁気トルクは軸受による摩擦荷
重に打勝つに十分でなければならず、さもなくばロータ
はこの領域内に停止したままとなる。即ちモータは再始
動しなくなる。
【0004】第二の問題はモータの楕円化によって生ず
るノイズである。モータはステータとロータの組立体が
殻或いは枠体ないに装着された構造を有する。単相可変
リアクタンスモータの典型的な2極構造に於ては、ロー
タとステータの極が整合したとき、互いに直交する極に
於て一方では薄板を重ね合せた枠体を内側へ押し縮め他
方ではそれを外側へ押し拡げようとする力が生ずる。こ
れらの力は円形断面の枠体を楕円形に変型させようとす
る。かかる枠体の撓みによってノイズが発生する。実験
によればこの原因によるノイズは4デシベルに達するこ
とが計測された。これは好ましくない騒音レベルであ
る。
【0005】本発明は、上記の問題に対処し、これらの
問題を解決したハイブリッド型単相可変リアクタンスモ
ータを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明に
よれば、内向きに突出た複数の歯を有し該歯の内端の間
に中央孔が形成されかかる歯が実質的に直径方向に対向
した対をなしかかる歯の対が周方向に実質的に一様に隔
置されているステータと、前記ステータ歯の一対と作動
的に関連し励磁されることにより該ステータ歯の一時的
励磁を行なう巻線と、前記中央孔内に回転可能に配置さ
れ実質的に半径方向に互いに反対方向に突出た少なくと
も一対の歯を有するロータと、第二の対のステータ歯と
その一方の歯の端部に前記中央孔に隣接して配置された
永久磁石とを有し、該第二の対のステータ歯の一つの歯
は該第二の対の歯の縦軸線に対してオフセットされてお
り、該オフセットはそれがなされていないと前記ロータ
が停止したとき再始動困難となる安定停止位置となるロ
ータ回転位置の存在をなくすものであることを特徴とす
るハイブリッド型単相可変リアクタンスモータによって
達成される。
【0007】また上記の課題は、本発明によれば、ハイ
ブリッド型単相可変リアクタンスモータの始動性及び作
動性を改良する方法にして、複数の内向きに突出た歯を
有し該歯は中央孔の周りに実質的に直径方向に対向する
対をなしこれらの歯対が前記中央孔の周りに実質的に一
様に隔置された態様にステータを形成し、前記ステータ
の歯の一対に近接して巻線を設けそれが励磁されること
により該ステータ歯が一時的に励磁されるようにし、少
なくとも一対の実質的に直径方向に互いに反対方向へ外
向きに突出た歯を有し前記中央孔内に回転可能に配置さ
れるようロータを形成し、前記ステータ歯の第二の対の
一対の歯の内端に前記中央孔に隣接して永久磁石を設
け、前記第二の対のステータ歯の一方の歯を該第二の対
のステータ歯の縦軸線に対してオフセットし、該オフセ
ットによってもし該オフセットがなされなければロータ
が停止したとき再始動が困難となる安定した停止位置が
生ずることをなくするものであるようにすることを特徴
とする方法によって達成される。
【0008】上記のオフセットはロータ回転方向に沿っ
て前記縦軸線の何れの側に行われてもよい。前記ステー
タは各々がオフセットされた歯を有するよう形成された
薄板を複数枚重ね合せた構造であってよい。オフセット
される歯は前記永久磁石が設けられる歯であってよい。
オフセットの角度は極の数がNであるときには20°/
Nとされてよい。ロータ及びステータはそれぞれ2極以
上であるのが好ましく、これによって枠体の楕円化の量
を減ずることができる。ロータの極の数及びステータの
歯対の数は正の整数値である。ステータ歯の前記第二の
対の他方の歯にはロータの回転位置を検出するロータ位
置検出装置が設けられてよい。
【0009】
【実施例】図1はステータ13とロータ15を有するハ
イブリッド型単相可変リアクタンスモータ11を示す。
ロータは縦方向の中央孔内に配置されている。ステータ
は4つの内向きに突出た歯13A〜13Dを有してい
る。歯13A、13Bは第一の対の歯をなしており、歯
13C、13Dは第二の対の歯をなしている。これらの
歯はステータの周縁に沿って一様に隔置されており、各
対の歯は互いに直径方向に向かい合って配置されてい
る。19にて全体的に示された巻線は歯13A、13B
に対するものである。この巻線が通電されると、歯13
A、13Bが一時的に磁化される。ロータ15は軸21
により回転可能に支持されており、二つの半径方向外向
きに突出た歯15A、15Bを有する。これらの歯は互
いに180°隔てられている。歯13Cの内端には中央
孔に隣接して永久磁石23が設けられている。この永久
磁石の機能はモータが停止されたときロータを好ましい
位置に維持し、次にモータが始動されるとき始動を容易
にすることである。歯13Cに向かい合ってロータ15
の位置を検出するためのホール効果装置25が設けられ
ている。この装置は巻線19が通電されていることを検
出するものである。一対のステータ歯13C、13Dに
関する共通の縦軸線がALにて示されている。
【0010】各ロータ歯はそれぞれの歯を第一の部分1
5Eと15Fとに分ける肩部15C、15Dを有してい
る。これら第一及び第二の部分は各ステータに向き合っ
たときロータの極とステータの極の間に異なる空隙与え
る。図2に示された例では、ロータ15′は半径方向に
突出た歯15A′、15B′を有し、各はそれぞれ肩部
S1、S2によって郭定された三つの部分A、B、Cを
有している。これらの部分はステータの歯と向き合った
ときそれぞれ異なる大きさの空隙RA、RB、RCを与
える。このように互いに異なる空隙を与える理由は上記
の米国特許第516280号に詳細に記載されている。
かかる空隙の変化は前記ホール効果装置を切換え、巻線
19に供給する電流を制御することである。
【0011】図3は本発明によるハイブリッド型単相可
変リアクタンスモータ31を示している。このモータは
ステータ33とロータ35を有している。ロータは中央
孔37内に配置され、軸39により回転式に支持されて
いる。ステータは複数個の内向きに突出た歯41を有し
ており、これらの歯の内側に前記中央孔が郭定されてい
る。図3に示すステータは四つの歯41A〜41Dを有
している。これらの歯は互いに直径方向に向かい合った
歯対(対41A、41B及び対41C、41D)をなし
ている。巻線によって励磁される各歯はステータの一つ
の極をなし、従ってモータ31は二極発電機でもある。
各歯は中央孔の周りにほぼ一様に隔置されている。巻線
43(43A、43B)は一対の歯41A、41Bに対
し設けられている。こ巻線が通電されるとこれら一対の
歯を一時的に磁化する。
【0012】ロータ35は互いに直径方向に隔たって配
置された一対の外向きの歯45A、45Bを有する。各
歯は肩部51にて仕切られた第一の部分47と第二の部
分49とを有する。他方の一対の歯41C、41Dのう
ちの一方の歯41Dの内端部には永久磁石53が設けら
れている。歯41Cには中央孔に設けられたロータ35
の回転位置を検出するためのロータ位置検出装置55が
設けられている。
【0013】本発明の重要な一つの局面は、一対の歯4
1C、41Dのうちの一つ(歯41D)が縦軸線ALに
対してオフセットされていることである。図3に示す如
く、縦軸線に対する歯41Dの中心線のオフセット角は
Xである。このオフセット角は種々の値とされ得るが、
二極モータの場合には10°程度である。また図3に於
ては歯41Dは縦軸線に対して反時計廻り方向にオフセ
ットされているが、このオフセットは図8に示す如く時
計廻り方向になされてもよい。何れにしても、かかるス
テータは通常薄板の積層体よりなっているので、各薄板
の形状は何れかの方向に所要角度オフセットされた形状
のものであってよい。そのように一様なオフセットを有
する薄板を積重ねてステータを構成することにより、で
き上がったステータは縦軸線に沿って一様にオフセット
されたものとなる。従ってかかるオフセット角はステー
タ用薄板の製造に先立って定められるのが好ましい。
【0014】図3に示す如く、歯41Dはその中央孔に
隣接した内端に永久磁石53を有する。巻線を取付ける
際のスペースの関係から、永久磁石を有する歯がオフセ
ットされる歯とされるのが好ましい。かかる永久磁石の
取付けに関しても、各ステータ用薄板はそれに相当した
設計とされる。
【0015】ステータ歯の一つをオフセットさせる目的
は図6Aより理解されよう。この図はロータの位置(電
気角)に対するトルクを示す。このグラフには三つ場合
が示されている。その一つはステータ歯のオフセットが
全く行われていないモータについてのものであり、他の
一つは反時計廻り方向オフセットを伴なう本発明による
モータについてのものであり、更に他の一つは時計廻り
方向オフセットを伴なう本発明によるモータについての
ものである。このグラフには二のつ帯域が示されてい
る。そのうちの破線にて示されている帯域は、ボール軸
受の場合の摩擦を克服するに要するトルクの範囲をモー
タの速度に対して示す。この摩擦の大きさはモータの速
度の関数として変化するので、必要なトルクは直線では
なく帯域によって表わされる。実線にて示す帯域はスリ
ーブ軸受の場合の摩擦を克服するに要するトルクの範囲
をモータの速度に対して示す。スリーブ軸受の範囲の上
限はローラ軸受のそれより2〜3倍大きい。
【0016】図6Aにはオフセットなしの単相可変リア
クタンスモータの特性も示されている。90°と165
°の間の領域では、巻線により励磁された極により生じ
るトルクは負になることがある。磁石とそれに関連する
極とにより生ずる全てのトルクが正であって回転数が0
にコーストダウンする間に軸受により生ずる摩擦抵抗よ
り大きくなければならないのはこの領域である。もしこ
の条件が満たされないと(例えば点P1)、ロータはそ
の点に止まったままとなるであろう。ホール効果装置が
作動されずモータ始動用の電流が巻線へ供給されなくな
るのはこの点である。もし電流が供給されたとしてもモ
ータは所定の方向と逆の方向に回転する。
【0017】図6Aに於ける本発明のモータに対する特
性線図より分る通り、ステータ歯の一つをオフセットす
ることの効果はかかる問題をなくすることである。点P
2或いはP3(それぞれ反時計廻り方向或いは時計廻り
方向オフセット)に於て得られるトルクは摩擦負荷帯域
の最大値よりも大きいことが理解されよう。従ってこれ
らの点に於てロータが停止したままとなる問題は生じな
い。
【0018】図8に示す時計廻り方向オフセットモータ
は、図3に示す反時計廻り方向オフセットモータより更
にもう一つの利点を有する。時計廻り方向オフセットモ
ータの安定点P5は反時計廻り方向オフセットモータの
安定点P4より大きい電気角度位置にある。このことに
よって同じ励磁力に対してより大きな始動トルクが得ら
れる。何故なら、図5に示す如くロータステップアーク
49が巻線によって励磁された極によりよく重なるから
である。このことはまた始動電流を減ずる。何故ならば
それはより高いインダクション位置にあるからである。
その結果より小さい始動瞬間電流にてより高い始動トル
クを得ることができる。
【0019】図5にはロータ35の構造が図3に於ける
よりもより詳しく示されている。各ロータ極はステータ
極オフセット効果に影響する三つの要素を有している。
図5に示す如く、これらの要素はロータ極の主アーク、
ステップアーク、ステップギャップである。図6Aの特
性線図を得るのに用いられた二つのモータについてのそ
れらの値は下表に示す通りである。
【0020】 オフセット無し 反時計廻り 時計廻り モータ オフセットモータ オフセットモータ 極オフセット(度) 0 10 10 主アーク(度) 45 50 50 ステップアーク(度) 58 70 65 ステップギャップ(度) 0.050 0.075 0.050
【0021】二つのモータの構造の間にはかなりの差が
あるが、その差による影響はステータ極のオフセットに
よる効果に比して僅かである。
【0022】図4は本発明によるモータの他の一つの実
施例を示す。ここに31′にて全体的に示されているモ
ータはステータ33′とその中央孔に軸39′にて回転
式に支持されたロータ35′を有する。図を明瞭にする
ために巻線とロータ位置センサとは省略されている。ス
テータ歯41D′の端部には永久磁石53′が設けられ
ている。
【0023】モータ31′はN極ハイブリッド型単相可
変リアクタンスモータである。Nは2、4、6などの正
の整数値である。モータ31′の場合、Nは4である。
かかるモータは4−4モータとも称される。これはモー
タが四つのステータ極と四つのロータ極を有するという
意味である。ステータに於ては各極は前述の如く一対の
直径方向に向かい合って内側へ突出たステータ歯であ
る。従って四つのステータ極は41A′−41B′、4
1C′−41D′、41E′−41F′、41G′−4
1H′なる半径方向に対向する四対の歯よりなってい
る。ロータ35′は四のつ半径方向外向きに突出た歯4
5A′〜45D′を有し、各歯が一つのロータ極をなし
ている。歯41D′の中心線が一対の歯41C′−41
D′についての縦軸線AL′に対し角度X′だけオフセ
ットされている。この場合にも歯のオフセットは縦軸線
の何れの側になされてもよく、オフセット角の大きさは
10°迄である。
【0024】図6Aについて見ると、N相モータについ
ての効果はグラフを単に押し潰したものとなる。ステー
タ歯の数が増えることは1以上のステータ歯をオフセッ
トしなければならないことにはならない。またステータ
歯の数が増えることはオフセットの角度にも影響しな
い。ただ実施の上からは、N相の場合のオフセット角は
約20°/Nによって与えられる。
【0025】多極モータを用いることには他の有益な効
果がある。それは多極化することによりモータの枠体に
生ずる楕円化効果が低減することである。図7には2−
2モータ31が、そのロータ極45A、45Bをステー
タ歯41D、41Cと整合させた状態にて示されてい
る。この場合、ステータ歯41A、41B間に生ずる力
Fiは枠体を押し潰そうとする方向に作用する。このた
め枠体はその正常な円形形状より撓められる。ロータ極
が一対のステータ歯より他の一対のステータ歯へ向けて
移動するにつれてこれらの力は消失するので、モータが
数百rpm〜数千rpmの速度にて回転すると、このこ
とによってモータ騒音が生ずる。
【0026】4−4、6−6或いは8−8モータに於て
は、ステータ歯のオフセットがなされている場合にもな
されていない場合にも、極数が多い程上記の如き撓みは
減少する。極数が増えると枠体を楕円化しようとする力
を減ずる方向に他の力が生ずるからである。2−2モー
タに於ても枠体を撓ませようとする幾分かの力は生ずる
が、そ大きさは単相モータの場合に比して著しく小さ
い。従って多相化によってモータ騒音は著しく低減す
る。
【0027】以上の説明から本発明の目的が達成される
ことが理解されよう。
【0028】以上に説明した実施例について本発明の範
囲内にて種々の修正が可能であることは当業者にとって
明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】米国特許第516280号に開示されているハ
イブリッド型単相可変リアクタンスモータの概略図。
【図2】図1のモータのロータを示す概略図。
【図3】本発明によるハイブリッド型単相可変リアクタ
ンスモータのステータ歯が反時計廻り方向にオフセット
された実施例を示す概略図。
【図4】本発明によるモータの第二の実施例を示す概略
図。
【図5】図3及び図4のモータに用いられるロータの概
略図。
【図6A】本発明により得られるモータの作動特性の改
善を示すグラフ。
【図6B】上記のグラフに関する回転角度を示すモータ
の概略図。
【図7】ハイブリッド型単相可変リアクタンスモータに
生ずる楕円化現象を示す概略図。
【図8】本発明によるハイブリッド型単相可変リアクタ
ンスモータの時計廻り方向オフセットによる実施例を示
す概略図。
【符号の説明】
AL…縦軸線 S1、S2…肩部 P1、P2、P3、P4、P5…点 RA、AB、RC…空隙 11…モータ 13…ステータ 13A、13B、13C、13D…歯 14…巻線 15…ロータ 15A、15B、15C、15D、15E、15F…歯
の一部 15G、15H…肩部 19…巻線 21…軸 23…永久磁石 25…ホール効果装置 31…モータ 33…ステータ 35…ロータ 37…中央孔 39…軸 41…歯 41A、41B、41C、41D…歯 43…巻線 49…ステップアーク 51…肩部 53…永久磁石 55…ロータ位置検出装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−205571(JP,A) 米国特許516280(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 19/00

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内向きに突出た複数の歯を有し該歯の内端
    の間に中央孔が形成されかかる歯が実質的に直径方向に
    対向した対をなしかかる歯の対が周方向に実質的に一様
    に隔置されているステータと、 前記ステータ歯の一対と作動的に関連し励磁されること
    により該ステータ歯の一時的励磁を行なう巻線と、 前記中央孔内に回転可能に配置され実質的に半径方向に
    互いに反対方向に突出た少なくとも一対の歯を有するロ
    ータと、 第二の対のステータ歯とその一方の歯の端部に前記中央
    孔に隣接して配置された永久磁石とを有し、該第二の対
    のステータ歯の一つの歯は該第二の対の歯の縦軸線に対
    してオフセットされており、該オフセットはそれがなさ
    れていないと前記ロータが停止したとき再始動困難とな
    る安定停止位置となるロータ回転位置の存在をなくすも
    のであることを特徴とするハイブリッド型単相可変リア
    クタンスモータ。
  2. 【請求項2】請求項1のハイブリッド型単相可変リアク
    タンスモータにして、前記第二の対の歯の前記オフセッ
    トはロータ回転方向に沿って前記縦軸線の何れか一方の
    側になされていることを特徴とするハイブリッド型単相
    可変リアクタンスモータ。
  3. 【請求項3】請求項2のハイブリッド型単相可変リアク
    タンスモータにして、前記ステータはそれぞれがオフセ
    ット歯を形成された薄板を複数枚重ね合せた構造である
    ことを特徴とするハイブリッド型単相可変リアクタンス
    モータ。
  4. 【請求項4】請求項3のハイブリッド型単相可変リアク
    タンスモータにして、前記オフセット歯は前記永久磁石
    が設けられている歯であることを特徴とするハイブリッ
    ド型単相可変リアクタンスモータ。
  5. 【請求項5】請求項3のハイブリッド型単相可変リアク
    タンスモータにして、前記オフセットの角度は極数をN
    とすると20°/Nなる角度であることであることを特
    徴とするハイブリッド型単相可変リアクタンスモータ。
  6. 【請求項6】請求項2のハイブリッド型単相可変リアク
    タンスモータにして、前記ロータ及び前記ステータはそ
    れぞれ2極以上を有し、これによってモータの枠体の楕
    円化の程度を減ずるようになっていることを特徴とする
    ハイブリッド型単相可変リアクタンスモータ。
  7. 【請求項7】請求項6のハイブリッド型単相可変リアク
    タンスモータにして、前記ロータはN個の極を有し、ま
    た前記ステータはN対の歯を有し、Nは正の整数であ
    り、該N対のステータ歯は前記オフセットによる偏倚を
    除き前記ロータの周りに実質的に一様に隔置されている
    ことを特徴とするハイブリッド型単相可変リアクタンス
    モータ。
  8. 【請求項8】請求項1によるハイブリッド型単相可変リ
    アクタンスモータにして、前記第二の対のステータ歯の
    他方の歯に前記ロータの回転位置を検出するロータ位置
    検出装置が設けられていることを特徴とするハイブリッ
    ド型単相可変リアクタンスモータ。
  9. 【請求項9】内向きに突出て内部に中央孔を郭定する複
    数の歯を有し該歯が実施的に直径方向に対向した対をな
    しそれら歯対が前記中央孔の周りに実質的に一様に隔置
    されている如きステータと、前記ステータ歯の一対と作
    動的に関連し励磁されると該ステータ歯対を一時的に励
    磁する巻線と、前記中央孔内に回転可能に配置され少な
    くとも一対の実質的に半径方向に互いに離れる方向に外
    向きに突出た歯を有するロータと、前記ステータ歯の第
    二の対の一方の歯の内端に前記中央孔に隣接して設けら
    れた永久磁石と、前記第二の対のステータ歯の他方の歯
    に設けられて前記ロータの回転位置を検出するロータ位
    置検出装置とを有するハイブリッド型単相可変リアクタ
    ンスモータにして、前記第二の対のステータ歯の一方の
    歯は該第二の対の歯の縦軸線に対してオフセットされて
    おり、これによってもし該オフセットがなされていなけ
    ればロータが停止して再始動が困難となる安定したロー
    タ停止位置が生ずることをなくするものであることを特
    徴とするハイブリッド型単相可変リアクタンスモータ。
  10. 【請求項10】請求項9のハイブリッド型単相可変リア
    クタンスモータにして、前記歯のオフセットはロータ回
    転方向に沿って前記縦軸線の何れかの側になされている
    ことを特徴とするハイブリッド型単相可変リアクタンス
    モータ。
  11. 【請求項11】請求項10のハイブリッド型単相可変リ
    アクタンスモータにして、前記ステータは各々がオフセ
    ットされた歯を有するよう形成された薄板を複数枚重ね
    合せた構造であることを特徴とするハイブリッド型単相
    可変リアクタンスモータ。
  12. 【請求項12】請求項11のハイブリッド型単相可変リ
    アクタンスモータにして、前記永久磁石は前記のオフセ
    ットされた歯に設けられていることを特徴とするハイブ
    リッド型単相可変リアクタンスモータ。
  13. 【請求項13】請求項10のハイブリッド型単相可変リ
    アクタンスモータにして、前記のオフセットされた歯は
    極数をNとすると前記縦軸線に対して20°/Nの角度
    だけオフセットされていることを特徴とするハイブリッ
    ド型単相可変リアクタンスモータ。
  14. 【請求項14】請求項9のハイブリッド型単相可変リア
    クタンスモータにして、前記ロータと前記ステータとは
    各々2極以上であり、これによってモータの枠が楕円化
    する量を減じていることを特徴とするハイブリッド型単
    相可変リアクタンスモータ。
  15. 【請求項15】請求項14のハイブリッド型単相可変リ
    アクタンスモータにして、N個のロータ極とN対のステ
    ータ歯を有し、Nは正の整数であり、ステータ歯の対は
    前記オフセットによる偏倚を除き前記ロータの周りに実
    質的に一様に隔置されていることを特徴とするハイブリ
    ッド型単相可変リアクタンスモータ。
  16. 【請求項16】ハイブリッド型単相可変リアクタンスモ
    ータの始動性及び作動性を改良する方法にして、複数の
    内向きに突出た歯を有し該歯は中央孔の周りに実質的に
    直径方向に対向する対をなしこれらの歯対が前記中央孔
    の周りに実質的に一様に隔置された態様にステータを形
    成し、 前記ステータの歯の一対に近接して巻線を設けそれが励
    磁されることにより該ステータ歯が一時的に励磁される
    ようにし、 少なくとも一対の実質的に直径方向に互いに反対方向へ
    外向きに突出た歯を有し前記中央孔内に回転可能に配置
    されるようロータを形成し、 前記ステータ歯の第二の対の一対の歯の内端に前記中央
    孔に隣接して永久磁石を設け、 前記第二の対のステータ歯の一方の歯を該第二の対のス
    テータ歯の縦軸線に対してオフセットし、該オフセット
    によってもし該オフセットがなされなければロータが停
    止したとき再始動が困難となる安定した停止位置が生ず
    ることをなくするものであるようにすることを特徴とす
    る方法。
  17. 【請求項17】請求項16の方法にして、前記オフセッ
    トはロータ回転方向に沿って前記縦軸線の何れかの一方
    の側になされることを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】請求項17の方法にして、前記オフセッ
    トは極数をNとして20°/Nの角度であることを特徴
    とする方法。
  19. 【請求項19】請求項16の方法にして、前記第二の対
    のステータ歯の他方の歯に前記ロータの回転位置を検出
    するロータ位置検出装置を設けることを特徴とする方
    法。
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