JP3248986B2 - ジシクロペンタジエン−rim製品の装飾被膜 - Google Patents

ジシクロペンタジエン−rim製品の装飾被膜

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JP3248986B2
JP3248986B2 JP14149593A JP14149593A JP3248986B2 JP 3248986 B2 JP3248986 B2 JP 3248986B2 JP 14149593 A JP14149593 A JP 14149593A JP 14149593 A JP14149593 A JP 14149593A JP 3248986 B2 JP3248986 B2 JP 3248986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主成分がジシクロペン
タジエン(以下「DCPD」と略称する)である原料樹
脂を用いた、DCPD−RIM製品の装飾被膜に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】はじめに、DCPD−RIMの特色を以
下に記す。DCPDとは石油のC5留分に含まれる化合
物であり、2種類の液状の原料を型内に注入し反応硬化
させるRIM法で成形する為、射出成形とは異なり成形
時に高圧をかける必要がない。その分大型成形品を比較
的容易に成形でき、且つ安価な金型を選択できる。
【0003】しかもDCPD−RIMによる製品は、高
い剛性と対衝撃性を兼ね備え、物性の温度依存が少ない
ため、特に低温で脆くなることがなく、耐蝕性にも優れ
ており、また油化還元が可能であり、焼却が容易で無害
である等優れた特性をもっているため、前記形成品の表
面にメッキ処理による装飾被膜の形成によって、より広
い用途での使用が期待できるものである。従来は図2に
示す工程を経て形成品の表面に直接メッキを施し装飾被
膜を形成する方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
RIMによる成形品の表面状態は通常の射出成形と比較
して良好な表面状態が得難く表面修正が必要となる形成
品が多いが、修正材であるパテとメッキ膜との密着が悪
くパテ埋めが困難であることから、選別工程において大
きな傷や欠肉のあるものは全て不良品として廃棄され、
また小さな傷やピンホールのあるものはメッキ処理によ
ってその表面状態がそのまま写し出されるため#100
0までのサンディングを施す必要があり、廃棄対象とな
る不良品を少なくするためには高価な高精度金型を用い
る方法も有効であるが、RIM法の金型内で反応硬化さ
せることによる前記長所が表面状態が得にくいという短
所につながり、高精度金型を用いても通常の射出成形の
レベルまで不良率を改善することは不可能である。また
#1000までのサンディングは時間がかかる上に神経
をつかうものであった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、装飾被膜形成工程における表面修正を可能として
歩留を向上させると共に、密着度が強く耐ヒートサイク
ル性の良い、美しいDCPD−RIM製品のメッキ処理
による装飾被膜の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題の解決手段は、
DCPD−RIM形成品の素面上にABS系塗膜とメッ
キ膜を順次積層して構成したものである。また前記形成
品の素面上にウレタン系塗膜とABS系塗膜とメッキ膜
を順次積層しても良く、さらには形成品の素面上にウレ
タン系塗膜と緩衝用プライマー塗膜とABS系塗膜とメ
ッキ膜を順次積層しても良い。
【0007】
【作用】ABS系塗膜を形成することによってパテ埋め
による修正を可能とし、装飾被膜形成工程における歩留
を向上させる。また、製品の素面とABS系塗膜との間
にウレタン系塗膜を介在することによってメッキ膜の密
着性を向上させる。さらに、ABS系塗膜とウレタン系
塗膜との間に更に緩衝用プライマー塗膜を介在すること
によって耐ヒートサイクル性を向上させるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明による装飾被膜を形成する手順
について図面を参照しつつ具体的に説明する。図3に示
す如く、先ずDCPD−RIMによる形成品を大きな傷
や欠肉があるものと無いものとに選別し、大きな傷や欠
肉があるものにはパテ埋めと#240〜400までのサ
ンディングを施した後に洗浄及び脱脂を行い、それ以外
のものは選別に続いてそのまま洗浄及び脱脂を行う。次
に前記の前処理を施した形成品の表面にABS系塗料を
塗着し乾燥させた後、エッチング、中和の工程を経て無
電解メッキ処理を施し、形成品の素面1にABS系塗膜
2とメッキ膜3とが固着した積層構造の製品を得るもの
である。
【0009】この際、ABS系塗膜2は、エッチングに
よってゴム成分の二重結合が酸化されエッチング液中に
溶出するので、表面にはゴムが抜けた多数の穴ができ
る。その後触媒の付与、活性化を行うと触媒粒子がゴム
成分の溶出により生じた中に析出し、更に化学ニッケル
が付与されるとメッキは前記穴中の触媒を核として発生
し、穴を埋め樹脂上に薄膜が充分な電導性をもつまでに
成長し電解メッキが可能となる。このようにして形成さ
れたメッキ膜3は、ABS系塗膜2と充分な密着度をも
って形成されると共に、ABS系塗膜2と形成品の素面
1もしくは修正した面とも、従来以上の密着度を得るこ
とができるものである。
【0010】また図4に示す工法によって装飾被膜を形
成品の素面1上に順次ウレタン系塗膜4とABS系塗膜
2とメッキ膜3とを積層する構成にすると、密着性が良
いというウレタン系樹脂の性質から、ABS系塗膜2と
形成品の素面1もしくは修正した面との密着度を補強す
ることができる。
【0011】更に図5に示す工法によって形成品の素面
1上に順次ウレタン系塗膜4と緩衝用プライマー塗膜5
とABS系塗膜2とメッキ膜3とを積層する構成にする
ことによって、ウレタン系塗料の塗膜とABS系塗料の
塗膜との間に介在した緩衝用プライマー塗膜5が、該塗
膜を挟む塗膜の温度変化による膨脹及び収縮の差を緩衝
するためメッキ面のクラック発生が防止できるものであ
る。尚、前記各塗料の塗装は全てスプレー塗装によるも
ので同じ塗料の塗装を複数回施す場合もある。
【0012】本発明は上記の如く構成してあるため、大
きな傷及び欠肉がある形成品に対しても廃棄することな
く、パテ埋め等の表面修正を施して装飾被膜を形成する
ことが可能となり、激しい温度変化にさらされる箇所に
使用する部材に対しても装飾被膜を形成することが可能
となる。
【0013】
【発明の効果】本発明による装飾被膜によれば、DCP
D−RIM製品の装飾被膜形成工程における歩留を向上
することができると共に、前記の如く優れた特性をもつ
DCPD−RIM製品に対し、密着度と耐ヒートサイク
ル性が良く美しい装飾被膜を付与することとなり、DC
PD−RIM製品の様々な用途への実用性に顕著な効果
を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】の(イ)(ロ)(ハ) 本発明による装飾被膜を示す断面図である。
【図2】従来の装飾被膜の形成手順を示す説明図であ
る。
【図3】本発明による装飾被膜の形成手順を示す説明図
である。
【図4】本発明による装飾被膜の形成手順を示す説明図
である。
【図5】本発明による装飾被膜の形成手順を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 素面 2 ABS系塗膜 3 メッキ膜 4 ウレタン系塗膜 5 緩衝用プライマー塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 18/10 - 18/54 B32B 27/00 104 B32B 27/08 B32B 27/28 B32B 27/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形成品の素面(1)上にABS系塗膜
    (2)を被着し、さらにその上面にメッキ膜(3)を固
    着してあることを特徴とするジシクロペンタジエン−R
    IM製品の装飾被膜。
  2. 【請求項2】 形成品の素面(1)上にウレタン系塗膜
    (4)を被着し、さらにその上面にABS系塗膜(2)
    とメッキ膜(3)を順次固着してあることを特徴とする
    ジシクロペンタジエン−RIM製品の装飾被膜。
  3. 【請求項3】 形成品の素面(1)上にウレタン系塗膜
    (4)を被着し、さらにその上面に緩衝用プライマー塗
    膜(5)とABS系塗膜(2)とメッキ膜(3)を順次
    固着してあることを特徴とするジシクロペンタジエン−
    RIM製品の装飾被膜。
JP14149593A 1993-05-19 1993-05-19 ジシクロペンタジエン−rim製品の装飾被膜 Expired - Fee Related JP3248986B2 (ja)

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