JP3247307U - 可搬式の家屋 - Google Patents

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Abstract

【課題】土地に定着していないが、比較的安価で快適に過ごせるゆとりある屋内空間を確保する、可搬式家屋を提供する。【解決手段】枠材を含まない木質パネルの端面への釘打ちによって骨組みを使わずに屋内空間23を画した、軽トラックに載せて移動可能な家屋である。木質パネルには、典型的には端面への釘打ちが実用上可能な中実の積層材、なかでもランバーコア合板が選択される。木質パネル同士の接合には接着剤を使用せず、釘28のみが使用される。支持棒の貫通可能な孔を前後方向に沿って2つ以上有する載置台に載せてから軽トラックの荷台に載せる。【選択図】図2

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、軽トラックの荷台やトレーラーに載せて移動可能な家屋に関するものである。
都市計画法上、原則市街化を抑制すべき区域である市街化調整区域においてはごく一部の例外を除いて建築物の設置が認められていない(同法34条)。ここでの「建築物」には、基礎工事の有無によらず、常時土地に定着した状態のものが含まれる(同4条、建築基準法2条1号)ことから、住宅・事務所・倉庫・店舗・作業小屋として使用するユニットハウス、プレハブ、コンテナ、トレーラーハウスなどもこれに該当する。特に農家において、事務作業や休憩を目的としてビニールハウスの外に設置した小屋等が市街化を助長する違法建築物とみなされるようになり、近年、市町村から撤去要請がなされるようになっている(非特許文献1)。
ビニールハウス内に作業デスクや休憩スペースを設置することも一案ではあるが、熱がこもりやすく、特に夏場の15時を過ぎれば暑さのため、事務作業や休憩など出来るはずはなく、その時間も制限されるという問題がある。また自宅に帰って作業することも一案ではあるが、自宅と農地が離れている場合などは、行って帰っての作業が面倒になるという問題がある。
移動可能なスペースを確保する手段として、従来からキャンピングカー等があるが、高単価であり、最も安価な軽キャンパーでも最低100万円で通常250万円以上するうえ、ルーフが低く、足元などのスペースが狭いため、作業しにくいうえに快適ではない。トレーラーハウスも最低数百万円からと高価であるうえ、牽引免許が必要になる点がネックになる。テントも設営が面倒なうえ、風雨の影響を受けやすく滞在中の不安感は常に残る。
以上のような背景から、土地に定着はしていないが、人が入って休憩したり、事務作業したり、環境を変えてワーケーションもできる、比較的安価で快適な空間を確保することについては一定のニーズが存在する。
近年一般家屋の工法として、木質パネル工法、木質パネル接着工法と称される工法が普及しはじめている。工法については各社様々な説明をしており、一貫した定義はされていないが、いずれも工期短縮を目的として、柱や梁といった骨組みを現場で組み立てることなく、予め工場で製造しておいた木質パネルを現場に持ち込んで、床材を取り囲むように直立設置する木造枠組壁工法の範疇に入る工法を指していると考えられる。これらの工法で使用される木質パネルは、それ自体が既に枠材を使って製造されていることが通常である(特許文献1)。
枠材を使った木質パネルは、予め工場でフェノール樹脂フォーム、ウレタン樹脂フォーム、ポリスチレンフォーム等の断熱材を嵌め込み固定した状態で用意されることから、現場での組み立てには時間がかからない利点があるが、枠材幅は通常105mm幅で市販され、枠材内に内断熱で断熱材を配し、さらに内側を木質パネルで覆うことから、屋内空間を狭める要因となりうる。
実用新案登録第3221507号公報、図2
茅ヶ崎市ウェブサイト、「市街化調整区域の違反建築物とは?」、2023年3月31日(URL: https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/machidukuri/shidou/1008189.html)
上記現状に鑑み、本考案は、土地に定着していないが、比較的安価で快適に過ごせるゆとりある屋内空間を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本考案の1つの側面は、枠材のない木質パネルの端面への釘打ちによって骨組みなしに屋内空間を画した移動可能な家屋である。上記構成によれば、柱や梁等の骨組みを組む手間なく市販の木質パネル建材の釘打ち等で屋内空間を画することが可能であるので、空間に余裕がある家屋を短い工期で安価に製造可能になる。
上記家屋は、木質パネルが、端面への釘打ちが実用上可能な中実(ソリッドコア)の木質積層材であることが好ましく、ランバーコア合板であることがより好ましい。枠材を使用する場合、窓を開けるためにどうしても枠材や桟の切断が必要になり、構造強度の低下は避けられない問題があるが、上記構成によれば、一定の強度が維持されていて、割れや反り、ゆがみなどの狂いが少なく扱いやすい素材としての性質に加えて、窓をくりぬいても枠材を使用する場合に比べて、構造強度の低下が抑制され、耐震性にも優れたものとなる。
上記家屋は、隣り合う木質パネル同士が接着剤で接着されておらず、隣り合う木質パネルの境界線がトタンの帯板で覆われていることが好ましい。斯かる構成によれば、接着剤の塗布と固化に要する時間が不要になり工期が短縮する一方、トタンの当て板により、つぎ/はぎ部の強度を補強することができる。
上記家屋は、木質パネルが、床材と壁材を構成しており、床材の主面寸法が完成時の屋内床面の寸法に略等しく、床材の端面が壁材の表面下端部に当接していることが好ましい。床材上に壁材を直立設置する場合、床材の端面から壁材の主面にかけて跨ぐようにI字型のジョイント金具を宛がい2箇所に釘打ちすることで固定していたが、上記構成によれば、床材の端面が隠れて見栄えが良くなるうえ、釘打ちは2箇所から1箇所に減り、さらなる工期短縮が可能になる。
上記目的を達成するためになされた本考案の他の側面は、可動手段の荷台上に載置台を備え、該載置台上に上述の家屋を備えた移動式家屋であって、載置台の左右側面には、支持棒が貫通可能な孔を有する移動式家屋である。孔に支持棒を2本以上通して、ジャッキで支持することで、載置台ごと家屋を支持することができ、支持棒を荷台の高さから若干ジャッキアップした状態で、可動手段を前方に移動し、次いでジャッキを降下させることによって家屋を地面に一時的に置くことが可能になる。
本考案の家屋は、骨組みを要することなく枠材のない市販の木質パネル建材の釘打ちによる相互接合により屋内空間を画することが可能であるので、工期を短縮して安価に製造可能である。とりわけ枠材のない木質パネルとして、中実(ソリッドコア)の木質積層材を使用する場合、強度的にも信頼性が高いうえ、浸水等もなく、快適な屋内空間を確保できる。
移動式家屋(サウナ)の一例を示す全体写真。 一実施形態に係る移動可能な家屋から壁材と天井材とを1枚ずつ外し、補強帯板の一部を剥がした状態を示す斜視図。 箱体の外側の積層構造を示す図1のAA断面図。 床材と壁材との下端部付近の接合方法を示す拡大断面図。
以下では、本明細書で使用する「用語」について定義する。
「家屋」とは、人が滞在することを主な目的とした空間であり、人が入ることができても荷物を輸送することを主な目的とする荷箱は含まれない。典型的な家屋には開放感、採光、風通しなどを考慮して窓が付いているが、コンセント等の内装や設置物から人の滞在可能性を認識しうるものであれば必ずしも窓がついていなくてもよい。
「可動手段」とは、動力の有無を問わず、家屋を土地に定着しない状態、すなわち動かせる状態にする手段である。可動手段は、典型的には車輪、キャタピラー等を有しており、例えば、軽トラックの荷台や、牽引用自動車により牽引される被牽引車(トレーラー)等が挙げられる。
図1および図2に示す本考案の一実施形態に係る移動式家屋1は、軽トラック11の荷台3上に、支持棒が貫通可能な孔5を可動手段の前後方向に沿って左右側面4の2箇所に有する載置台6を備え、該載置台6上に家屋7を備える。家屋7の屋外に面する側は、屋内空間23を画する箱体21の下面を除く各面を覆うサイディング8と、箱体21の下辺を除く8辺に配されたサイディング8の端面の露出を防止する出隅部材9と、家屋7を荷台3の引掛ツメ12に緊縛するためのラッシングベルトを取り付けるベルト係留リング13と、サイディング8の開口部に嵌め込まれたサッシ付き窓14と、開放することで箱体21の内外を連絡し空気の流通を確保する通気窓15、キャンプ場や屋外設置した発電機から電源供給を受けることを想定したコンセント16とを備える。
図2に示す本考案の一実施形態に係る箱体21は、屋内空間23を画する材料として柱や天井梁、床梁等の骨組みを含まず、面体のみで構成されていることを特徴とする。即ち、木造軸組工法を使用せずに床材22、壁材24および天井材26のみで製造される。なお、図1に見える出隅部材9は、サイディング8の端面が露出する各隅部の見栄えを良くするためのものであり、「屋内空間23を画する」ための材料ではないことから、骨組みには該当しないことに留意されたい。
床材22、壁材24および天井材26として使用される木質パネルは、それ自体に枠材を含まないことを特徴とする。
即ち、ツーバイフォー工法、木質パネル工法、木質接着パネル工法などの木造枠組壁工法を使用せずに製造される。より好ましい実施形態における木質パネルは、枠材に囲まれた空間に縦横方向の棧を含まない。さらに好ましい実施形態では、構造用合板と断熱材とが一体化された状態では提供されない。
木質パネルの材質としては、端面への釘打ちが実用上可能な中実(ソリッドコア)の積層材を好適に採用することができる。本明細書において「端面への釘打ちが実用上可能」とは、通常使用する先端が潰れていない釘を端面に打っても釘が抜けることがなく、充分な接合強度を保てることを意味する。
本明細書において「中実の積層材」とは、目視で認識可能な空洞を実質的に含まない積層材であって、見かけ密度が積層材を構成する単層無垢材の全乾比重以上のものを意味する。見かけ密度は、家屋の重量と強度の両立の観点で、通常0.20g/cm~0.50g/cmの範囲である。このような積層材としては、ランバー(挽板)の集成材または直交集成板(ファルカタ集成材の典型的な比重:0.370g/cm、ファルカタ(ホワイトシリス)単層無垢材の全乾比重:0.34g/cm)、釘や木ねじでランバー同士を留め付けた釘接合集成板(NLT)、木ダボ接合積層材(DLT)等のマスティンバーを好適に採用することができる。木質パネルの材質としてはなかでもコスト、寸法精度に優れ、品質が均一で高強度な点で、ランバー(挽板)の集成材または直交集成板を芯材として両面に接着剤で単板または合板を張り合わせたランバーコア合板が好ましい。ランバーコア合板としては市販品を容易に入手可能である。
ランバーコア合板の厚みは、家屋の想定重量と要求される強度を考慮して、通常18mm~30mmの範囲で選択されるが、本実施形態においては21mmのものを使用している。18mmにした場合でも十分な強度を保ちながら、総重量を対21mm比で30kgほど軽減できる。
箱体21においては、木質パネルを客先が希望する所定の大きさにくりぬき、サッシ付き窓14が嵌め込まれており、箱体21の内外を連絡し空気の流通を確保する通気口25も設けている。サッシ付き窓14は、住宅用建材メーカーが寸法指定で提供可能なものであるので、安価にかつ高い信頼性のものを使用することができる。
箱体21の内側には、単板または合板の木目を生かして何も貼らなくてもよいし、壁紙を貼ってもよい。
箱体21の外側の構成について図3を用いて説明する。
床材22の直下には、ポリスチレンフォームの断熱材17aと遮熱防水シート18、天井材26の直上については、ポリスチレンフォームの断熱材17a、遮熱防水シート18、サイディング8aをこの順に直貼りしている。サイディング8aは、屋内空間23を可能な限り広く確保しつつ断熱性を確保するため、トタンの単板を採用している。
壁材24の屋外側については、隣り合う壁材24cと壁材24dの境界線を覆うように、一定幅のトタンの補強帯板30を貼ってから、遮熱防水シート18およびサイディング8bをこの順に直貼りしている。サイディング8bは、屋内空間23を可能な限り広く確保しつつ断熱性を確保するため、断熱材17bと一体化した金属系サイディングを採用している。サイディング8aとポリスチレンフォーム断熱材17aとの間、および、断熱材17bと壁材24との間には、断熱性を補う遮熱防水シート18を敷いている。
本実施形態に係る家屋7の製造工程は、概説すれば以下の工程を含む。
床材22、壁材24および天井材26を予め必要想定寸法に裁断する工程(S1)、
床材22を壁材24の厚み分だけ切削する工程(S2)、
壁材24を直立した状態で床材22の端面27に宛がう工程(S3A)、
壁材24の下端付近の主面29から床材22の端面27を貫通させるように釘28を打ち接合する工程(S4A)、
天井材26で壁材24の上端面31に蓋をし、床材22、壁材24および天井材26で囲まれた屋内空間23を有する箱体21を形成する工程(S5)、
取り付ける建材の大きさに壁材24をくりぬいて開口部に建材を嵌め込み固定する工程(S6)。
床材22、壁材24および天井材26を予め必要想定寸法に裁断する工程(S1)は、1枚の木質パネルが床、壁、天井の必要想定寸法に満たない場合は、必要に応じて予めスライディングテーブルソー等で大きめのサイズに木質パネルの裁断を行うステップ(S1-1)と、裁断後の端面に、モルダー加工またはプレーナー加工を施すステップ(S1-2)と、接合予定の複数枚の木質パネルを整列し密着させることで必要想定寸法に達していることを確認するステップ(S1-3)とを含んでいてよい。
本実施形態における整列方法としては、接合する複数の木質パネルの表面単板または合板の繊維方向が揃っている方が屋内空間23を露出させたまま使用する場合は見栄えはよいが、必ずしも揃っていなくてもよい。
工程(S1)において、必要想定寸法は、概ね下記式により概算する。
完成時の家屋7の外側寸法(幅、長さ、高さ)-サイディング8の厚さ-断熱材17の厚さ
家屋7の外側寸法は、将来家屋を可動手段に載せることを考慮して、道路交通法上の車長規制(積載物の長さは車両の長さにその長さの10分の2を加えた長さまで積載可能)、車幅規制(積載物の幅は車両の幅にその幅の10分の2を加えた幅まで積載可能)および高さ規制(軽トラックの場合、地面から最高2.5m)を限度として計算する必要がある。
サイディング8の厚さは、材質や意匠性によっても異なるが、厚みが大きくなれば重くなるため、積載重量制限(軽トラックの場合約350kg)を考慮して、窯業系サイディングの場合約14mm~16mm、樹脂系サイディングの場合約1mm~24.5mm、金属系サイディング(角波)の場合約11mm~15mmに設定される。
断熱材17の厚さは、要求される断熱性、車幅規制、確保したい屋内空間23の大きさ等を考慮して決定されるが、本実施形態では、壁材24の外側については、金属系サイディング(角波)の凹凸の隙間に組み込んでいるため、実質0mm厚であり、天井材26の直上および床材22の直下については15mm厚のポリスチレンフォームを配置している。
床材22を壁材24の厚み分だけ切削する工程(S2)は、マルチツール、モルダー、ムラとりプレーナー等を用いて行えばよい。
図4(a)に示す壁材24を直立した状態で床材22の端面27に宛がう工程(S3A)および壁材24の下端付近の主面29から床材22の端面27を貫通させるように釘28を打ち接合する工程(S4A)は、隣接する壁材24a,24b,24c,24dの端面同士を密着させた状態で順次行っていく。これにより、床材22の端面27を隠しながら床材22の周囲に壁材24が直立設置される。
釘28の種類は、全ネジまたは半ネジのいずれであってもよいが、本実施形態においては半ネジを採用している。
釘28の長さは通常、壁材24の厚さの2.5倍~3.5倍に設定すればよい。本実施形態における釘の長さは、壁材24の厚さを21mmに設定し、ランバーコア合板を使用することとしたことから、65mmのものを使用している。なお、木質パネルに繊維方向がある場合、こばに打つときは、約52.5mm(2.5倍)、木口に打つときは、約73.5mm(3.5倍)に設定することができる。
本実施形態における接合方法としては、隣接する木質パネル同士が接着剤で貼り合わされていないことを特徴としており、隣接する木質パネルが互いに直交する場合(例えば、壁材24aと壁材24bの関係)は平打ち付けつぎを採用しているが、包み打ち付けつぎ、留形包み打ち付けつぎ等のその他公知の接合方法も採用しうる。また隣接する木質パネルが同一面を構成する場合(例えば、壁材24cと壁材24dの関係)は、平はぎを採用しているが、相欠きはぎ、雇いざねはぎ、本実はぎ、蟻ざねはぎ、木ネジはぎ、相互はぎ、傾斜はぎ、たぼはぎ、ビスケットジョイント等のその他公知の接合方法も採用しうる。
壁材24の上端面31に天井材26で蓋をして接合することで、床材22、壁材24および天井材26で囲まれた屋内空間23を有する箱体21を形成する工程(S5)は、壁材24の上端面31に対して天井材26を固定する場合は平打ち付けつぎを採用しているが、壁材24同士および天井材26同士の接合は、平はぎを採用している。使用する釘は壁材24の床材22への固定に用いたものと同じである。壁材24の上端面31に天井材26で蓋をすることで、万一屋根の隙間等から箱体21の頂面に雨水が入り込んだとしても屋内空間23に直接入り込まないようにできる。
取り付ける建材の大きさに壁材24をくりぬいて開口部にベルト係留リング13、サッシ付き窓14、通気窓15、コンセント16等の建材を嵌め込み固定する工程(S6)は、マルチツール、先端誘導ネジ式ドリル、座刳りビットドリル等の公知の工具で建材の寸法・形状に合わせて壁材24をくりぬくステップを含む。建材の壁材24への固定にあたっては、素材同士の相性や防水効果を高める目的で接着剤やコーキングを併用することもあるが、一般に皿ネジ、平ネジ等を用いて固定すればよい。
なお、本考案の実施の形態は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、また、上記実施形態に説明される構成のすべてが本考案の必須要件であるとは限らない。本考案は、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当該技術的範囲に属する限り種々の改変等の形態を採り得る。
例えば、床材22、壁材24および天井材26として使用する木質パネルの厚さは、互いに異なっていてもよい。
また載置台6の左右側面4にある孔5の位置または大きさを支持棒が家屋の下で交差可能なように変えることもできる。こうすることで家屋7の荷重負荷を支持棒の交差部にも分散させることができる。
また、家屋7の製造工程において、図4(b)に示すように、工程(S3A)と工程(S4A)に代えて、床材22上に壁材24を直立させる工程(S3B)、および、床材22の端面から壁材24の主面にかけて跨ぐようにI字型のジョイント金具32を宛がい2箇所に釘28a,28bを打ち固定する工程(S4B)を実施することもできる。
また載置台6の左右側面4にある孔の形状は円形としたが、パレットのように四角形に開口していてもよい。支持棒が可動手段11の前後方向に沿って2本以上入る孔であれば、孔の数は可動手段の前後方向に沿って2つ以上ある必要はなく、大きく開いた1つであってもよい。
本考案に係る家屋は、人が入って休憩・就寝したり、事務作業したり、環境を変えてワーケーションもできることから、キャンピングカー、モバイルオフィス、移動店舗、キッチンカー、フードトラック、移動可能なサウナ室等に応用可能で、産業上の利用可能性は大である。
1 移動式家屋
3 荷台
4 左右側面
5 孔
6 載置台
7 家屋
8,8a,8b サイディング
9 出隅部材
11 軽トラック(可動手段)
12 引掛ツメ
13 ベルト係留リング
14 サッシ付き窓
15 通気窓
16 コンセント
17,17a,17b 断熱材
18 遮熱防水シート
21 箱体
22 床材
23 屋内空間
24,24a,24b,24c,24d 壁材
25 通気口
26 天井材
27 床材の端面
28,28a,28b 釘
29 壁材の下端付近の主面
30 補強帯板
31 壁材の上端面
32 I字型のジョイント金具

Claims (6)

  1. 枠材を含まない木質パネルの端面への釘打ちによって骨組みを使わずに屋内空間を画した移動可能な家屋。
  2. 木質パネルが、端面への釘打ちが実用上可能な中実(ソリッドコア)の木質積層材である請求項1に記載の家屋。
  3. 木質パネルが、ランバーコア合板である請求項1に記載の家屋。
  4. 隣り合う木質パネル同士が接着剤で接着されておらず、隣り合う木質パネルの境界線がトタンの帯板で覆われている請求項1に記載の家屋。
  5. 木質パネルが、床材と壁材を構成しており、
    床材の主面寸法が完成時の屋内床面の寸法に略等しく、床材の端面が壁材の表面下端部に当接している、請求項1に記載の家屋。
  6. 可動手段の荷台上に載置台を備え、該載置台上に請求項1に記載の家屋を備えた移動式家屋であって、載置台の左右側面には、支持棒が貫通可能な孔を有する移動式家屋。

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