JP3246966U - 関節可動域測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定者が関節可動域を片手で連続して、簡単確実に測定することが可能であり、さらに、関節各部の角度データも測定の都度自動的に記録することのできる関節可動域測定装置を提供する。【解決手段】関節可動域測定装置10において、測定対象となる部位を定める接触面を有する本体と、本体における接触面の傾斜角度に応じた出力信号を出力する角度検出部16と、角度検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算する信号処理演算部としての制御部70と、本体に設けられた操作スイッチ13、14と、信号処理演算部により算出された傾斜角度の情報を送信する送信部30と、を備えた。【選択図】図3

Description

本考案は、人体の関節部の屈伸角度を測定する関節可動域測定装置に関する。詳しくは、
リハビリ訓練等で治療をしている患者の関節の回動域等の角度を測定する装置に関する。
重度の病気や大怪我を治療した場合、回復した後に、適切なリハビリテーションを行うことにより、正常であった頃の身体能力を回復できる事は知られている。そのために、様々な装置および機器が開発され使用されている。
従来から使用されているものとして、リハビリ訓練をしている患者の関節可動域を測定する装置が開発され使用されている。例えば、実用新案登録第2541486号(医療用携帯型ディジタル式ゴニオメーター)に開示されている。
この実用新案は、リハビリ訓練等で治療をしている患者の関節の回動域等の角度を測定するものであり、一方アームと他方アームの二つのアームを中空軸で回動自在となるように軸接続し、一方アームと他方アームの回動量を角度検出器により検出し、信号処理を行った後に表示器にディジタル表示する測定器である。この測定器は、測定時には作業療法士等の測定者が手に一方アームと他方アームを持って、被測定者の測定箇所にあてがって、測定していた。
実用新案登録第2541486号公報
前述のように、測定部が二つのアームで構成される測定器においては、測定時、測定者は両手がふさがった状態となる為、さらに、測定者が患者の関節を動かして関節の回動域の角度を測定することは困難であった。したがって、作業効率が悪いものとなっていた。
又、現状、関節の可動域を計測する際は、分度器型もしくはデジタルのゴニオメーターにより測定し、測定者が表示を読み取ってカルテ等に記録している。
患者の状態によっては多くの関節を計測する必要があり、(1)関節を固定、(2)ゴニオメータを測定箇所に当てる、(3)角度読み取り、(4)記録する、の流れを各関節で順に行うため、測定と記録に時間がかかる。
本考案は、このような問題に鑑みなされたもので、測定者が関節可動域を片手で連続して、簡単確実に測定することが可能であり、さらに、関節各部の角度データも測定の都度自動的に記録することのできる関節可動域測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の考案は、人体の関節部の屈伸角度を測定する関節可動域測定装置において、下面を人体の測定部位に接触させ、測定対象となる部位を定める接触面を有する本体と、前記本体における接触面の傾斜角度に応じた出力信号を出力する角度検出部と、前記角度検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算する信号処理演算部と、前記本体に設けられた操作スイッチと、前記信号処理演算部により算出された傾斜角度の情報を送信する送信部と、を備えた、ことを特徴とするものである。
請求項2記載の考案は、請求項1に記載の関節可動域測定装置において、前記信号処理演算部は、測定する関節の基準面に、前記本体における接触面を接触させた後、前記操作スイッチを押下することで第1の傾斜角度を測定する第1の測定制御手段と、測定する関節の測定面に、前記本体における接触面を接触させた後、前記操作スイッチを押下することで第2の傾斜角度を測定する第2の測定制御手段と、前記第1の傾斜角度と前記第2の傾斜角度の差分を演算することにより、関節可動域を算出する差分角度演算手段と、を備えた、ことを特徴とするものである。
請求項3記載の考案は、請求項2に記載の関節可動域測定装置において、前記関節可動域とは、前記測定する関節の基準面に、前記本体における接触面を接触させた際の前記接触面の仮想延長線と、前記測定する関節の測定面に、前記本体における接触面を接触させた際の前記接触面の仮想延長線とが交差する交差角度のことである、ことを特徴とするものである。
請求項4記載の考案は、請求項1に記載の関節可動域測定装置において、前記関節可動域測定装置は、前記信号処理演算部によって演算された複数の前記測定部位の演算結果を記憶する記憶部を備えた、ことを特徴とするものである。
請求項5記載の考案は、請求項2に記載の関節可動域測定装置において、本体に、前記傾斜角度の情報又は前記関節可動域が出力される表示部を備えている、ことを特徴とするものである。
請求項6記載の考案は、請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の関節可動域測定装置において、前記角度検出部は、加速度センサ又は角速度センサである、ことを特徴とするものである。
請求項7記載の考案は、請求項2に記載の関節可動域測定装置において、前記関節可動域測定装置と、予め、専用アプリケーションが搭載された外部端末と、を含む関節可動域測定システムにおいて、前記関節可動域測定装置は、前記送信部を介して外部端末に前記傾斜角度の情報を送信し、前記外部端末における専用アプリケーションに基づき、前記関節可動域の測定が行われるように構成されている、ことを特徴とするものである。
請求項8記載の考案は、請求項7記載の関節可動域測定システムにおいて、前記外部端末とは、スマートフォン、タブレット又はパソコンの少なくとも何れか一つである、ことを特徴とするものである。
請求項9記載の考案は、請求項7記載の関節可動域測定システムにおいて、前記外部端末は表示部を備え、前記表示部には、前記関節可動域の測定に関する情報が前記測定部位の画像とともに表示される、ことを特徴とするものである。
請求項10記載の考案は、請求項9記載の関節可動域測定システムにおいて、前記表示部には、前記測定部位の前記角度の測定のために操作される前記本体に設けられた操作スイッチの押下、又は前記本体の振動による選択を受け付ける受付部が表示される、ことを特徴とするものである。
請求項11記載の考案は、請求項7記載の関節可動域測定システムにおいて、前記専用アプリケーションは、前記関節可動域の測定結果を用いて、電子カルテを作成する、ことを特徴とするものである。
請求項12記載の考案は、請求項7記載の関節可動域測定システムにおいて、前記専用アプリケーションは、前記測定対象者の診断書に含まれる所定の診断項目を前記表示部に表示するための診断項目表示手段、前記診断項目に従った前記測定を指示する指示手段、前記診断書を作成するための診断書作成手段の少なくともいずれか一つを備えた、ことを特徴とするものである。
請求項13記載の考案は、請求項12記載の関節可動域測定システムにおいて、前記外部端末は、前記診断項目に従った前記測定結果を保存する記憶手段を備えた、ことを特徴とするものである。
請求項1記載の考案によれば、人体の関節部の屈伸角度を測定する関節可動域測定装置において、下面を人体の測定部位に接触させ、測定対象となる部位を定める接触面を有する本体と、本体における接触面の傾斜角度に応じた出力信号を出力する角度検出部と、角度検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算する信号処理演算部と、
本体に設けられた操作スイッチと、信号処理演算部により算出された傾斜角度の情報を送信する送信部と、を備えた為、測定者は、簡易、迅速に人体の関節部の屈伸角度を測定することができ、測定した傾斜角度の情報を外部端末へ送信することができる。
請求項2記載の考案によれば、信号処理演算部は、測定する関節の基準面に、本体における接触面を接触させた後、操作スイッチを押下することで第1の傾斜角度を測定する第1の測定制御手段と、測定する関節の測定面に、本体における接触面を接触させた後、操作スイッチを押下することで第2の傾斜角度を測定する第2の測定制御手段と、第1の傾斜角度と第2の傾斜角度の差分を演算することにより、関節可動域を算出する差分角度演算手段と、を備えた為、測定者が関節可動域を片手で連続して、簡単確実に測定することが可能であり、作業効率がアップする。
請求項3記載の考案によれば、関節可動域とは、測定する関節の基準面に、本体における接触面を接触させた際の接触面の仮想延長線と、測定する関節の測定面に、本体における接触面を接触させた際の接触面の仮想延長線とが交差する交差角度のことである為、測定者にとって、測定する角度が分かり易い。
請求項4記載の考案によれば、関節可動域測定装置は、信号処理演算部によって演算された複数の測定部位の演算結果を記憶する記憶部を備えた為、最新分の測定データと過去分の測定データとを比較でき、便利である。
請求項5記載の考案によれば、関節可動域測定装置は、本体に、傾斜角度の情報又は関節可動域が出力される表示部を備えている為、測定部の手元で測定データを確認でき便利である。又、本体に表示部を設けることでスタンドアロン(端末なし)でも使用できる。
請求項6記載の考案によれば、角度検出部は、加速度センサ又は角速度センサである為、
汎用品として市場で容易に入手できる。
請求項7記載の考案によれば、関節可動域測定装置と、予め、専用アプリケーションが搭載された外部端末と、を含む関節可動域測定システムにおいて、関節可動域測定装置は、送信部を介して外部端末に傾斜角度の情報を送信し、外部端末における専用アプリケーションに基づき、関節可動域の測定が行われるように構成されている為、外部端末を後付けで非接触に設置することにより、関節可動域測定システムとして簡単に機能拡張でき、測定データを外部端末に送信することができる。
請求項8記載の考案によれば、外部端末とは、スマートフォン、タブレット又はパソコンの少なくとも何れか一つである為、ユーザが身近に所有している端末機器を利用して関節可動域測定システムを構成でき、関節可動域測定システムとして安価で占有スペースが小さいながらも測定データを見易くすることができる。又、音声で測定結果を伝える機能を追加すれば、都度画面を見なくてよい為、便利である。
請求項9記載の考案によれば、外部端末は表示部を備え、表示部には、関節可動域の測定に関する情報が測定部位の画像とともに表示される為、測定データ全体を表示部で確認でき便利である。
請求項10記載の考案によれば、表示部には、測定部位の角度の測定のために操作される本体に設けられた操作スイッチの押下、又は本体の振動による選択を受け付ける受付部が表示される為、測定部の手元で測定のための操作ができ便利である。
請求項11記載の考案によれば、専用アプリケーションは、関節可動域の測定結果を用いて、電子カルテを作成する為、電子カルテにおける関節各部の角度データを測定の都度自動的に記録することができ、便利である。
請求項12記載の考案によれば、専用アプリケーションは、測定対象者の診断書に含まれる所定の診断項目を前記表示部に表示するための診断項目表示手段、診断項目に従った測定を指示する指示手段、診断書を作成するための診断書作成手段の少なくともいずれか一つを備えた為、測定対象者の診断書に含まれる所定の診断項目について、関節各部の角度データを測定の都度自動的に表示部に表示する、診断項目に従った測定を指示する、又は診断書を作成することができ、便利である。
請求項13記載の考案によれば、外部端末は、診断項目に従った測定結果を保存する記憶手段を備えた為、最新分の測定データと過去分の測定データとを比較でき、便利である。
本考案の第一実施形態の関節可動域測定システムの外観構成の一例を示す斜視図である。 関節可動域測定装置に組み込まれている制御基板の平面図である。 関節可動域測定システム全体のブロック図である。 角度検出部が加速度センサである場合に加速度成分を測定する3軸方向を示す斜視説明図である。 本発明の関節可動域測定時におけるフロー図である。 外部端末における本発明の設定・測定画面を示す平面図である。 (a)指の関節可動域の測定方法を示す説明図である。(b)手首の関節可動域の測定方法を示す説明図である。 肩の関節可動域の測定方法を示す説明図である。 オプション補助板の外観構成の一例を示す斜視図である。
次に、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した第1の実施例につき説明する。
〔システム全体の構成〕
図1は、関節可動域測定装置10を用いた関節可動域測定システム1全体の外観構成の一例を示す斜視図である。図1に示すように、関節可動域測定システム1は、関節可動域測定装置10と、専用アプリケーションがインストールされた外部端末41と、を含むシステムであり、関節可動域測定装置10で測定したデータが外部端末41に無線送信される。
これによれば、外部端末41を後付けで非接触に設置することにより、関節可動域測定システム1として簡単に機能拡張でき、測定データを外部端末41に送信することができる。
外部端末41とは、スマートフォン、タブレット又はパソコンなどのことである。
これによれば、ユーザが身近に所有している端末機器を利用して関節可動域測定システム1を構成でき、関節可動域測定システム1として安価で占有スペースが小さいながらも測定データを見易くすることができる。又、外部端末41は、他用途に使用できない専用ソフトが入った専用端末などを使用してもよい。
関節可動域測定装置10(ゴニオメータ)とは、リハビリ訓練等で治療をしている患者の関節の回動域等の角度を測定する装置である。測定に際しては、日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会が制定する「関節可動域表示ならびに測定法」に沿って測定されることが多い。又、本考案における関節可動域測定装置10は、測定者が関節可動域を片手で連続して、簡単確実に測定することが可能であり、さらに、関節各部の角度データも測定の都度自動的に記録することのできるように構成されている。
図1に示すように、関節可動域測定装置10の本体11には、測定を指示する操作スイッチ13と保存されている測定データを削除する操作スイッチ14が取付けられ、又、操作部中央には液晶パネル等の表示部15を有している。尚、操作スイッチは機械的なスイッチでも、液晶パネル上のタッチスイッチでもよい。又、関節可動域測定装置10の本体11には、図2に示すように、表面に加速度センサ16が実装された基板17が内蔵されている。
[制御システム]
図3において、関節可動域測定装置10における送信部30側の制御部70はCPU701、メモリ702等を有し、制御部70には、加速度センサ16、操作スイッチ13、操作スイッチ14、表示部15、送信ユニット707、及び報知部703が接続されている。さらに、制御部70には、電源スイッチ706とバッテリ705が電源制御部704を介して接続される。又、外部端末41としての受信部40側の制御部71はCPU711、メモリ712等を有し、制御部71には、受信ユニット716、表示部714、操作部715、報知部713が接続されている。
図3に示すように、送信部30には、制御部70を介して加速度センサ16が接続されている。スイッチ706をオンにすると、バッテリ705からの電力が加速度センサ16および送信部30に供給される。これにより、送信部30は、加速度センサ16からの信号を、無線送信する。より詳細には、送信部30は加速度センサ16からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、送信部30は、デジタル信号(傾斜角度に応じた出力信号)を一定周期でサンプリングしてBluetooth(登録商標)の通信規格で受信部40に送信する。受信部40(信号処理演算部としての制御部71)は、傾斜角度の情報を算出する。あるいは、加速度センサからの信号を受信部40に送信することなく、送信部30(信号処理演算部としての制御部70)にて傾斜角度の情報を算出し、受信部40に送信するように構成してもよい。
[角度検出部の構成例]
図4に角度検出部としての加速度検知センサ16の概略図を示す。加速度検知センサ16には、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical System)型加速度センサを使用し、図4に示すようにX軸、Y軸、及びZ軸の3軸方向の重力加速度成分の分力を測定することによって姿勢・傾斜検知を行う。このような3軸加速度センサ等のMEMS技術を用いた傾き検知センサは、公知の技術であるので、詳細な説明は割愛する。尚、本実施例においては、関節可動域の測定はX軸、Y軸のデータだけを用い、Z軸のデータは、傾斜角度測定時における本体11のZ軸方向への倒れによる測定エラーの検知に用いる。又、角度検出部は、加速度検知センサ16に限らず、角速度センサを用いてもよい。尚、角速度センサを用いる場合は、角度センサと角速度センサの組み合わせ、又は角度センサと加速度センサと地磁気センサの組み合わせで用いる。
角度検出部は、加速度センサ又は角速度センサである為、汎用品として市場で容易に入手できる。
[関節可動域の測定]
次に、関節可動域測定装置10を用いた関節可動域の測定方法について説明する。関節可動域とは、人体の関節部の屈伸角度の可動域のことである。図1に示すように、関節可動域測定装置10の本体11には、測定を指示する操作スイッチ13と保存されている測定データを削除する操作スイッチ14が取付けられ、又、操作部中央には液晶パネル等の表示部15を有している。関節可動域測定システム1は、関節可動域測定装置10と、専用アプリがインストールされた外部端末41と、を含むシステムであり、関節可動域測定装置10で測定したデータが外部端末41に無線送信される。外部端末41とは、スマートフォン、タブレット又はパソコンなどのことである。
関節可動域の測定は、日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会が制定する「関節可動域表示ならびに測定法」に沿って測定する。ここでは、その内の「指」、「手首」、「肩」における各関節可動域の測定方法について取り上げて説明する。
(1)指関節可動域の測定方法
人差し指の屈伸時の関節可動域の測定方法について順に説明する。
図7(a)に示すように、先ず、関節可動域測定装置10の下面であって、測定対象となる部位を定める接触面12を、測定する人差し指51の基準面21に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第1の傾斜角度を測定する(第1の測定制御手段)。次に、関節可動域測定装置10の接触面12を、測定する人差し指51の測定面22に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第2の傾斜角度を測定する(第2の測定制御手段)。次に、第1の傾斜角度と前記第2の傾斜角度の差分を演算することにより、人差し指51の関節可動域(θ1)を算出する(差分角度演算手段)。すなわち、この場合の関節可動域とは、測定する関節の基準面21に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線211と、測定する関節の測定面22に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線221とが交差する交差角度θ1のことである。尚、第1の測定制御手段、第2の測定制御手段及び差分角度演算手段は、制御部70又は制御部71に含まれる。
関節可動域測定装置10の表示部15及び、外部端末41の表示画面80の表示部87は、前記1回目の操作スイッチ13が押下されるまでは本体11の現在の傾斜角度がリアルタイムで表示され、前記1回目の操作スイッチ13が押下されると、押下時の本体11の傾斜角度を「0°」にする。2回目の操作スイッチが押下されるまでは、「0°」を基準とした本体11の現在の傾斜角度がリアルタイムで表示され、2回目の操作スイッチ13が押下されると、押下時の本体11の傾斜角度を表示し、この時の表示が関節可動域を示す。以下(2)、(3)の場合についても同様である。
(2)手首の関節可動域の測定方法
手首の屈伸時の関節可動域の測定方法について順に説明する。手首の屈伸時の関節可動域の測定は、上下2方向の屈伸(θ2、θ3)を2回に分けて測定する。
図7(b)に示すように、先ず、関節可動域測定装置10の下面であって、測定対象となる部位を定める接触面12を、測定する手首52の基準面23に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第1の傾斜角度を測定する(第1の測定制御手段)。次に、関節可動域測定装置10の接触面12を、測定する手首52の測定面241に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第2の傾斜角度を測定する(第2の測定制御手段)。
次に、第1の傾斜角度と前記第2の傾斜角度の差分を演算することにより、手首52の関節可動域(θ2)を算出する(差分角度演算手段)。すなわち、この場合の関節可動域とは、測定する関節の基準面23に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線231と、測定する関節の測定面241に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線2411とが交差する交差角度θ2のことである。
同様に、図7(b)に示すように、先ず、関節可動域測定装置10の下面であって、測定対象となる部位を定める接触面12を、測定する手首52の基準面23に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第1の傾斜角度を測定する(第1の測定制御手段)。
次に、関節可動域測定装置10の接触面12を、測定する手首52の測定面242に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第2の傾斜角度を測定する(第2の測定制御手段)。次に、第1の傾斜角度と前記第2の傾斜角度の差分を演算することにより、手首52の関節可動域(θ3)を算出する(差分角度演算手段)。すなわち、この場合の関節可動域とは、測定する関節の基準面23に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線231と、測定する関節の測定面242に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線2421とが交差する交差角度θ3のことである。
(3)肩の関節可動域の測定方法
肩の屈伸時の関節可動域の測定方法について順に説明する。肩の屈伸時の関節可動域の測定は、上下2方向の屈伸(θ4、θ5)を2回に分けて測定する。
図8に示すように、先ず、関節可動域測定装置10の下面であって、測定対象となる部位を定める接触面12を、測定する肩53の基準面25に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第1の傾斜角度を測定する(第1の測定制御手段)。次に、関節可動域測定装置10の接触面12を、測定する肩53の測定面262に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第2の傾斜角度を測定する(第2の測定制御手段)。次に、第1の傾斜角度と前記第2の傾斜角度の差分を演算することにより、肩53の関節可動域(θ4)を算出する(差分角度演算手段)。すなわち、この場合の関節可動域とは、測定する関節の基準面25に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線251と、測定する関節の測定面262に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線2621とが交差する交差角度θ4のことである。
同様に、図8に示すように、先ず、関節可動域測定装置10の下面であって、測定対象となる部位を定める接触面12を、測定する肩53の基準面25に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第1の傾斜角度を測定する(第1の測定制御手段)。次に、関節可動域測定装置10の接触面12を、測定する肩53の測定面261に接触させた後、操作スイッチ13を押下することで第2の傾斜角度を測定する(第2の測定制御手段)。次に、第1の傾斜角度と前記第2の傾斜角度の差分を演算することにより、肩53の関節可動域(θ5)を算出する(差分角度演算手段)。すなわち、この場合の関節可動域とは、測定する関節の基準面25に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線251と、測定する関節の測定面261に、本体11における接触面12を接触させた際の接触面12の仮想延長線2611とが交差する交差角度θ5のことである。
前述の手首と肩の関節可動域の測定については、関節可動域測定装置10の接触面12を、直接、測定対象となる部位(基準面23、25、測定面241、242、261、262)に接触させてもよいが、関節可動域測定装置10に図9に示す補助板18を一体的に装着する方が、長尺になる分、測定が容易になる。尚、関節可動域測定装置10の接触面12と補助板18の基準ライン181は、同一ライン上にある。
尚、関節可動域測定装置10は、複数の前記測定部位の演算結果を記憶する記憶部(メモリ702)を備えており、最新分の測定データと過去分の測定データとを比較でき、便利である。
以上によれば、測定者は、簡易、迅速に人体の関節部の屈伸角度を測定することができ、測定した傾斜角度の情報を外部端末41へ送信することができる。又、測定者が関節可動域を片手で連続して、簡単確実に測定することが可能であり、作業効率がアップする。又、関節可動域とは、測定する関節の基準面に、本体11における接触面を接触させた際の接触面の仮想延長線と、測定する関節の測定面に、本体11における接触面を接触させた際の接触面の仮想延長線とが交差する交差角度のことである為、測定者にとって、測定する角度が分かり易い。
[関節可動域測定システムの操作手順]
次に、関節可動域測定システム1の操作手順について、図5のフロー図を用いて説明する。
図5は、本発明の関節可動域測定時におけるフロー図である。図6は、その際の外部端末41の専用アプリケーションにおける表示画面80(表示部714)である。
これによれば、測定データ全体を表示画面80で確認でき便利である。
先ず、関節可動域測定装置10における送信部30のスイッチ706をオンにし(S1)、外部端末41における受信部40のスイッチ(不図示)をオンにすると、Bluetooth(登録商標)におけるペアリング接続を行い、接続が完了すると、外部端末41の表示画面に「connect」の文字が表示される。次に、外部端末41における専用アプリ(関節可動域測定)を起動すると、初期画面として図6に示す初期画面80が立ち上がる。
次に、図5、図6に示す表示画面80において、ユーザの操作に基づき、初期設定の入力を受付ける。先ず、どの関節可動域を測定するか記録選択スイッチ81により選択する。例えば、人差し指を選択する(S2)。
例えば、人差し指を選択すると、ポインタ83が手のひらの画像の内、人差し指を指し示すと共に、人差し指のデータ表示エリア86上に「選択中」の表記が表示される。(S3)
次に、前述のように、関節可動域測定装置10を患者の人差し指に当て、関節可動域を測定する(S4)。尚、表示画面80には、関節可動域測定装置10の操作スイッチ13に相当する測定スイッチ82が配設されている。又、測定データを表示する表示部87が配設されている。
次に、人差し指のデータ表示エリア86の網掛け部85のように、測定データが表示画面80に記録される(S5)。この時、外部端末を見なくても良い様に関節可動域測定装置10の表示部15に測定データ表示や測定データを音声で発するようにしてもよい。
次に、続けて中指を測定する場合、記録選択スイッチ81により中指を選択し、人差し指と同様に計測する。
[他の実施例]
表示画面80には、測定部位の傾斜角度の測定のために操作される関節可動域測定装置10に設けられた操作スイッチ13の押下、又は関節可動域測定装置10の振動による選択を受け付ける受付部(記録選択スイッチ81など)が表示される。
これによれば、測定部の手元で測定のための操作ができ便利である。
外部端末41の専用アプリケーションは、関節可動域の測定結果を用いて、電子カルテを作成することができる。
これによれば、電子カルテにおける関節各部の角度データを測定の都度自動的に記録することができ、便利である。
前記専用アプリケーションは、測定対象者の診断書に含まれる所定の診断項目を表示部に表示するための診断項目表示手段、診断項目に従った測定を指示する指示手段、診断書を作成するための診断書作成手段の少なくともいずれか一つを備えた。
これによれば、測定対象者の診断書に含まれる所定の診断項目について、関節各部の角度データを測定の都度自動的に表示部に表示する、診断項目に従った測定を指示する、又は診断書を作成する、ことができ便利である。
又、外部端末41は、前記診断項目に従った前記測定結果を保存する記憶手段(メモリ712)を備えており、最新分の測定データと過去分の測定データとを比較でき、便利である。
尚、本考案が本実施の形態に限定されず、本考案の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本考案を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 関節可動域測定システム
10 関節可動域測定装置
11 本体
12 接触面
13 操作スイッチ
14 操作スイッチ
15 表示部
16 角度検出部
17 基板
18 補助板
21 基準面
22 測定面
23 基準面
24 測定面
25 基準面
26 測定面
30 送信部
40 受信部
41 外部端末
51 人差し指
52 手首
53 肩
70 制御部
71 制御部
80 表示画面

請求項5記載の考案は、請求項2に記載の関節可動域測定装置において、本体に、前記第1の傾斜角度及び前記第2の傾斜角度の情報又は前記関節可動域が出力される表示部を備えている、ことを特徴とするものである。
請求項7記載の考案は、請求項2に記載の関節可動域測定装置において、前記関節可動域測定装置と、予め、専用アプリケーションが搭載された外部端末と、を含む関節可動域測定システムにおいて、前記関節可動域測定装置は、前記送信部を介して外部端末に前記第1の傾斜角度及び前記第2の傾斜角度の情報を送信し、前記外部端末における専用アプリケーションに基づき、前記関節可動域の測定が行われるように構成されている、ことを特徴とするものである。
請求項10記載の考案は、請求項9記載の関節可動域測定システムにおいて、前記表示部には、前記測定部位の前記第1の傾斜角度及び前記第2の傾斜角度の測定のために操作される前記本体に設けられた操作スイッチの押下、又は前記本体の振動による選択を受け付ける受付部が表示される、ことを特徴とするものである。
請求項12記載の考案は、請求項記載の関節可動域測定システムにおいて、前記専用アプリケーションは、測定対象者の診断書に含まれる所定の診断項目を前記表示部に表示するための診断項目表示手段、前記診断項目に従った前記測定を指示する指示手段、前記診断書を作成するための診断書作成手段の少なくともいずれか一つを備えた、ことを特徴とするものである。
請求項13記載の考案は、請求項12記載の関節可動域測定システムにおいて、前記外部端末は、前記診断項目に従った前記測定結果を保存する記憶手段を備えた、ことを特徴とするものである。

Claims (13)

  1. 人体の関節部の屈伸角度を測定する関節可動域測定装置において、
    下面を人体の測定部位に接触させ、測定対象となる部位を定める接触面を有する本体と、前記本体における接触面の傾斜角度に応じた出力信号を出力する角度検出部と、前記角度検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算する信号処理演算部と、
    前記本体に設けられた操作スイッチと、前記信号処理演算部により算出された傾斜角度の情報を送信する送信部と、を備えたことを特徴とする関節可動域測定装置。
  2. 前記信号処理演算部は、測定する関節の基準面に、前記本体における接触面を接触させた後、前記操作スイッチを押下することで第1の傾斜角度を測定する第1の測定制御手段と、測定する関節の測定面に、前記本体における接触面を接触させた後、前記操作スイッチを押下することで第2の傾斜角度を測定する第2の測定制御手段と、前記第1の傾斜角度と前記第2の傾斜角度の差分を演算することにより、関節可動域を算出する差分角度演算手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の関節可動域測定装置。
  3. 前記関節可動域とは、前記測定する関節の基準面に、前記本体における接触面を接触させた際の前記接触面の仮想延長線と、前記測定する関節の測定面に、前記本体における接触面を接触させた際の前記接触面の仮想延長線とが交差する交差角度のことである、ことを特徴とする請求項2に記載の関節可動域測定装置。
  4. 前記関節可動域測定装置は、前記信号処理演算部によって演算された複数の前記測定部位の演算結果を記憶する記憶部を備えた、ことを特徴とする請求項1記載の関節可動域測定装置。
  5. 前記関節可動域測定装置は、本体に、前記傾斜角度の情報又は前記関節可動域が出力される表示部を備えている、ことを特徴とする請求項2記載の関節可動域測定装置。
  6. 前記角度検出部は、加速度センサ又は、角度センサと角速度センサの組み合わせ、又は角度センサと加速度センサと地磁気センサの組み合わせである、ことを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の関節可動域測定装置。
  7. 前記関節可動域測定装置と、予め、専用アプリケーションが搭載された外部端末と、を含む関節可動域測定システムにおいて、前記関節可動域測定装置は、前記送信部を介して外部端末に前記傾斜角度の情報を送信し、前記外部端末における専用アプリケーションに基づき、前記関節可動域の測定が行われるように構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の関節可動域測定システム。
  8. 前記外部端末とは、スマートフォン、タブレット又はパソコンの少なくとも何れか一つである、ことを特徴とする請求項7記載の関節可動域測定システム。
  9. 前記外部端末は表示部を備え、前記表示部には、前記関節可動域の測定に関する情報が前記測定部位の画像とともに表示される、ことを特徴とする請求項7記載の関節可動域測定システム。
  10. 前記表示部には、前記測定部位の前記角度の測定のために操作される前記本体に設けられた操作スイッチの押下、又は前記本体の振動による選択を受け付ける受付部が表示される、ことを特徴とする請求項9記載の関節可動域測定システム。
  11. 前記専用アプリケーションは、前記関節可動域の測定結果を用いて、電子カルテを作成する、ことを特徴とする請求項7記載の関節可動域測定システム。
  12. 前記専用アプリケーションは、前記測定対象者の診断書に含まれる所定の診断項目を前記表示部に表示するための診断項目表示手段、前記診断項目に従った前記測定を指示する指示手段、前記診断書を作成するための診断書作成手段の少なくともいずれか一つを備えた、ことを特徴とする請求項7記載の関節可動域測定システム。
  13. 前記外部端末は、前記診断項目に従った前記測定結果を保存する記憶手段を備えた、ことを特徴とする請求項12記載の関節可動域測定システム。
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