JP3246952U - 刃物研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら、技術を要せず、効率よく高精度に刃物の刃先を研磨することができる刃物研磨装置を提供する。【解決手段】刃物研磨装置Aは、刃物を載置する研磨台2と、刃物を研磨する研磨材11dが設けられた研磨具1と、を備えている。研磨具1は、研磨材11dが面状に設けられた研磨面を有する研磨部11と、研磨部11の研磨材11dが設けられていない端部から研磨面と平行に延出する当接部12と、を備えている。研磨台2は、基部21と、基部21に固定され、その上端面が研磨具1の当接部12と当接することにより研磨具1の刃物の長手方向に沿う水平移動をガイドするガイド部22と、ガイド部22から離間するように基部21に固定され、刃物をその刃先がガイド部22側に突出するように載置する載置台23と、を備え、載置台23の載置面23cはガイド部22側が高くなる傾斜面として形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、包丁等の刃物を研磨する刃物研磨装置に関する。
従来、刃物の刃先を研磨するために砥石が使用されてきており、現在でも使用されている。しかしながら、砥石を用いた刃先の研磨では、砥石に対する刃の角度を一定に保つ等の技術が必要であり、容易ではないという問題がある。また、砥石で研磨する前に砥石を水に浸しておく等の準備が必要であり、必要な際にすぐに研磨することができないという問題もある。
このような課題、特に前者の課題を解決するために様々な提案が行われている。例えば、特許文献1には、横長で後方に緩やかに傾斜し、刃物を載置する刃物載置台と、一端に設けたローラーと他端に設けた板状の研磨材とを備えた研ぎ板と、を備えた刃物研ぎ具が開示されている。この刃物研ぎ具では、ローラーが設置面に接した状態で刃物の長手方向に直交する方向に研ぎ板を動かすことで刃物の刃先を研磨することができる。このとき、ローラーが設置面に接し、研ぎ板が刃物の刃先に接するため、で刃先に対する研磨材の角度が固定され、特に技術を要することなく一定角度で刃先を研磨することができる。
また、特許文献2には、その上面に、包丁の刃先をその上面から突出させるとともに、刃先角に合わせた規定角度で支持する支持面が形成された支持台と、包丁の刃先を研磨するための研磨具を備えた包丁研磨装置が開示されている。この包丁研磨装置では、包丁の刃先角に合わせた角度で包丁が支持されているため、研磨具を水平方向に移動させて刃先を研磨することにより、刃先の研磨角を一定にすることができる。
特開2010―260160号公報 実用新案登録第3199376号公報
上述したように、特許文献1,2の技術では刃物を載置台の上に傾斜させて固定させ、研磨具を略水平に移動させて研磨するため、刃と研磨具との角度を一定に保つことができ、砥石を用いた研磨のような技術は要しない。しかしながら、特許文献1の技術では、刃物の長手方向と直交方向に研磨を行うため、研ぎむらが生じやすく、また、作業効率も低下するおそれがある。一方、特許文献2の技術では、研磨具を略水平に移動させると研磨具が支持台に当接し、研磨具が劣化するおそれがあり、好ましくない。
本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成でありながら、技術を要せず、効率よく高精度に刃物の刃先を研磨することができる刃物研磨装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案に係る、刃物を載置する研磨台と、当該刃物を研磨する研磨材が設けられた研磨具と、を備えた刃物研磨装置は、前記研磨具は、前記研磨材が面状に設けられた研磨面を有する研磨部と、前記研磨部の前記研磨材が設けられていない端部から前記研磨面と平行に延出する当接部と、を備え、前記研磨台は、基部と、前記基部に固定され、その上端面が前記研磨具の前記当接部と当接することにより前記研磨具の前記刃物の長手方向に沿う水平移動をガイドするガイド部と、前記ガイド部から離間するように前記基部に固定され、前記刃物をその刃先が前記ガイド部側に突出するように載置する載置台と、を備え、前記載置台の前記刃物を載置する載置面は前記ガイド部側が高くなる傾斜面として形成されている。
この構成では、研磨具の当接部が研磨台のガイド部の上面に当接することによって、研磨具が刃物の長手方向に沿う水平方向への移動がガイドされる。また、研磨台には刃物が、ガイド部側が高くなるよう、また、刃先がガイド部側に突出するように載置される。この状態で、研磨具の研磨面を刃先に当接させて、刃物の長手方向に沿うように移動させることにより、刃先を所定角度で容易に高精度で研磨することができる。また、研磨方向が刃物の長手方向に沿う方向であるため、研ぎむらが少なく、効率よく研磨することができる。
本考案に係る刃物研磨装置の好適な実施形態の一つでは、前記研磨具は、前記研磨面と前記当接部との境界の近傍に、前記ガイド面の法線方向に突出する凸状規制部を備えている。
この構成では、研磨具をガイド部の上面に当接させる際に、凸状規制部をガイド部の載置台側に位置させておくことにより、研磨具をガイド部側に引いた場合であっても、研磨面がガイド部に当接することを規制し、研磨面の劣化を防止することができる。また、研磨具をガイド部側に引いた場合でも、載置台側に押した場合にも、凸状規制部がガイド部または刃物の刃先に当接するため、研磨具が必要以上に移動することが規制されるため、安全性を高めることができる。
本考案に係る刃物研磨装置の好適な実施形態の一つでは、前記載置台に載置された前記刃物の刃先と前記ガイド部との間に上下方向に挿抜可能に設けられ、前記刃物の刃先を当接させることにより前記刃物の前記ガイド部側への突出量である出代を規定する出代規定具を備えている。
この構成では、出代規制具を用いることにより、容易に刃物の出代を略一定にすることができる。そのため、常に刃先の同じ部分を研磨することができ、研磨の精度を高く保つことができる。
本考案に係る刃物研磨装置の好適な実施形態の一つでは、前記出代規定具は、前記ガイド部の前記載置台側の面に当接する背板と、前記背板から前記載置台側に突出する凸部と、を備え、前記ガイド部の前記載置台側の面に、前記出代規定具の長手方向の移動を規制する規制部を備えている。
この構成では、出代規定具はガイド部の規制部によって、長手方向への移動が規制されているため、上方へのみ移動することができる。そのため、出代規定具を取り外す際に、刃先を傷つけにくくなっている。また、背板がガイド部に当接することによって、出代規定具がガイド部側に移動することが規制されるため、凸部に刃先を当接させることにより、確実に出代を一定に保つことができる。
本考案に係る刃物研磨装置の好適な実施形態の一つでは、前記ガイド部の高さは可変である。
本考案に係る刃物研磨装置では、ガイド部と研磨台との相対的な高さと、載置台の載置面の傾斜角度と、によって刃物の研磨角度が規定される。そのため、上述の構成のようにガイド部の高さを可変とすることにより、任意の研磨角度で刃物を研磨することが可能となる。また、これにより、本考案に係る刃物研磨装置は片刃の刃物の研磨にも利用することができる。
実施形態における刃物研磨装置の斜視図である。 実施形態における刃物研磨装置の側面図である。 実施形態における刃物(包丁)の斜視図である。 刃物研磨装置を用いた刃物(包丁)を研磨する工程の概略図である。 刃物研磨装置を用いた刃物(包丁)を研磨する工程のフロー図である。 刃物研磨時の刃物研磨装置と刃物との位置関係を示す側面図である。
以下に図面を用いて、本考案に係る刃物研磨器装置の実施形態を説明する。図1に示すように、本実施形態における刃物研磨装置Aは、研磨具1と、研磨台2と、出代規定具3と、を備えている。なお、図1では、出代規定具3は取り外した状態を実線で表し、取り付けた状態を破線で表している。以下では、この刃物研磨装置Aの構成、および、この刃物研磨装置Aによって包丁100(本考案における刃物の例)を研磨する方法を説明する。また、以下の説明では図1において規定したxyz軸に関して、x軸に沿う方向を幅方向、y軸に沿う方向を高さ方向、―z側を手前側、+z側を奥側、と称することがある。
〔研磨具〕
本実施形態における研磨具1は、研磨部11と、研磨部11の端部から延出する当接部12と、を備えている。研磨部11は、略角柱状の芯材11aと、芯材11aの対向面に固定された一対の板状部材11bと、各々の板状部材11bの法線方向外側に突出する突起部11c(本考案における凸状規制部の例)と、を備えている。板状部材11bの外側面には研磨材11dが配されており、研磨面を構成している。本実施形態では、研磨材としてサンドペーパーを用いており、各々の板状部材11bには異なる番手(目の粗さ)のもの、例えば#180と#1000とを貼り付けている。
突起部11cは小さな柱状部材であり、研磨部11と当接部12との境界近傍に設けられている。この突起部11cは、刃物を研磨する際に不用意に研磨具1が研磨台2から脱落する等を防止し、安全性を高めるためのものである。詳細については後述する。
当接部12は円柱状の部材であり、研磨部11の端部に固定されている。具体的には、研磨部11の板状部材11bが設けられていない端面に固定されている。すなわち、当接部12は研磨部11の研磨面と平行に延出するように研磨部11に固定されている。図2に示すように、当接部12の直径は研磨部11の一対の研磨面11d-11d間の距離と略同一である。なお、本実施形態では当接部12を円柱状としたが本考案の目的を達する限りにおいては角柱状等、他の形状であっても構わない。
〔研磨台〕
研磨台2は、基部21と、ガイド板22(本考案におけるガイド部の例)と、載置台23と、を備えている。基部21は少し厚みのある板状の部材である。この基部21の手前側の端部には板状のガイド板22が固定されている。このガイド板22は、後述するように、刃物を研磨する際に研磨具1を幅方向(刃物の刃の長手方向)に沿ってガイドする役割を担うものである。そのため、ガイド板22の幅方向長さは研磨する刃物の刃の長さよりも長いことが好ましい。
載置台23は、略コの字状の部材であり、一対の側板23aと、一対の側板23aの上端にわたる天板23bと、を備えている側板23aの下端部近傍は、ガイド板22から奥側に離間した位置で基部21の側面に固定されている。すなわち、載置台23は幅方向において基部21に跨るように設けられている。
天板23bの上面は研磨する刃物を載置する載置面23cである。本実施形態では、この載置面23cには滑り止めとして軟質塩ビテープを貼り付けている。載置面23cにこのような滑り止めを設けることにより、研磨の際に不用意に刃物が動くことを防止し、安全性を高めることができる。なお、滑り止めはこれに限定されるものでなく、他の材質のものを用いても構わない。なお、載置面23cを粗面加工することにより摩擦抵抗を高くして滑り止め効果を付与することもできるが、刃物を固定した際に刃物に傷がつくおそれがあるため、本実施形態のように柔らかい摩擦抵抗が大きい素材を用いることが好ましい。
図2に示すように、載置台23の載置面23cはガイド板22側(手前側)が上になるように傾斜している。この傾斜角θは刃物の刃先の角度に対応しており、本実施例では載置面23cの傾斜角θが約15°になるように載置台23を傾けて基部21に固定している。
ガイド板22の載置台23側(奥側)の面には、幅方向に離間して配置された一対の規制部22aが設けられている。規制部22aは略角柱状であり、その軸心方向が高さ方向に沿い、載置台23側(奥側)に突出するように設けられている。この一対の規制部22aは、これらの中心位置と載置台23の中心位置とが一致するように設けられている。この一対の規制部22aの幅方向における対向面間の距離は、後述する出代規定具3の長手方向長さに略一致している。そのため、一対の規制部22aの間に配置された出代規定具3は幅方向側の両側面が規制部22aに当接し、出代規定具3の幅方向の移動が規制される。
〔出代規定具〕
出代規定具3は、後述するように、刃物を載置台23に固定した際に、刃先の出代(刃先のガイド板22側への突出量)を定めるために使用するものである。このような、出代規定具3を用いることにより、刃先の手前側への突出位置を略一定にすることができるため、常に刃先の同じ位置を同じ角度で研磨することができる。すなわち、常に研磨状態を略同一に保つことができる。
本実施形態における出代規定具3は、底板31と、底板31の幅方向の両端に固定された一対の側板32(本考案における凸部の例)と、一対の側板32の手前側の端部にわたって設けられた背板33と、を備えている。この出代規定具3を使用する際には、研磨台2のガイド板22と載置台23との間に、背板33を研磨台2のガイド板22に当接させながら上方から差し込んで配置する。
本実施形態では、出代規定具3の凸部を一対の側板32で構成しているため、刃物の刃先との当接部分を小さくすることができ、出代規定具3を引き抜きが容易となるとともに、刃先を傷つけにくくなっている。また、一般的な包丁等の刃先は直線ではなく曲線であるため、刃先と凸部(側板32)とを2点で接触させることによって、確実に刃物の出代を規定することができる。
図2に示すように、側板32の側面視(幅方向視)形状は、長方形ではなく台形である。具体的には、上述の使用姿勢において、載置台23側(奥側)の辺が上端から下端に向けて若干引退した台形状となっている。このような形状とすることにより、出代規定具3を上方に引き抜く際に側板32の先端が下側ほど刃先から離間するため、刃先に接触しにくくなっている。
また、背板33は、下方を開放するように、その下端が底板31から離間するように設けられている。このような形状のため、出代規定具3を上方に引き抜く際に、背板33の下面に指を引っ掛けることができ、容易に引き抜くことができる。
〔刃物の研磨方法〕
この説明で用いる包丁100(刃物)は、図3に示すように、柄101と、刃部102と、を備えている。また、刃部102は、刃が形成された刃先102aと、刃先102aと反対側の刃が形成されていない峰102bと、先端部分の切っ先102cと、を備えている。
以下に、図4と図5のフロー図を用いてこの包丁100を研磨する手順を説明する。なお、以下の説明において、包丁100の切っ先102cを+x側に向けた姿勢を第1姿勢、その際に上側に位置している面を第1面と称し、切っ先102cを-x側に向けた姿勢を第2姿勢、その際に上側に位置している面を第2面と称する。
まず、研磨台2を机等の安定した平面上に設置する。このとき、研磨台2の下に薄い滑り止め等を敷いておくと研磨台2が不用意に動くことを防止することができる。次に、研磨台2に出代規定具3を上方から挿入する(図4(a),#01)。具体的には、研磨台2の一対の規制部22aの間に、出代規定具3の背板33が研磨台2のガイド板22に当接するように上方から下方に向けて滑りこませる。そして、出代規定具3と研磨台2のガイド板22とを固定する。例えば、ダブルクリップ(図示せず)でガイド板22と背板33とを挟持して固定することができるが、当然ながら他の方法を用いて固定しても構わない。
次に、包丁100を載置台23の載置面23c上に第1姿勢となるように載置する(図4(b))。具体的には、まず、包丁100の刃部102の長手方向の中心と出代規定具3の中心とが略一致する状態で包丁100の刃部102を載置面23c上に載置し(#02)、刃先102aが出代規定具3の側板32の前端に軽く当接する位置まで包丁100を出代規定具3側(手前側)にスライド移動させる(#03)。そして、刃部102の峰102b側から、刃部102と載置台23の天板23bとを共に挟持して固定する(図4(c),#04)。本実施形態では、ダブルクリップ4を用いて、刃部102と載置台23の天板23bとを挟持固定しているが他の方法を用いて固定しても構わない。
包丁100の固定が完了すると、出代規定具3の固定を解除して、上方に引き抜く(図4(d),#05)。上述したように、出代規定具3は規制部22aによって長手方向の移動が規制されているため、真上にのみ移動することができる。また、出代規定具3の側板32は下方が研磨台2のガイド板22側に引退しているため、側板32の載置台23側の端面が刃先102と接触しにくくなっており、スムーズに出代規定具3引き抜くことができる。
ここから、包丁100の研磨を行う。研磨は荒研ぎ、細目研ぎの順で行うが、使用するサンドペーパーの番手が異なるだけで手順は同じであるため、荒研ぎのみを詳細に説明する。荒研ぎを行う場合には、研磨具1の研磨面11dのうち、#180のサンドペーパーが設けられた側の研磨面11dが下になるように、研磨部11の側方(板状部材が設けられていない側)を軽く握る。そして、当接部12が研磨台2のガイド板22の上面に当接し、突起部11cをガイド板22の載置台23側(奥側)に位置させた状態で、研磨面11dを包丁100の刃先102a上に当て、幅方向にスライドさせる(図4(e),#06)。荒研ぎを行う場合には手首の力を用いて研磨具1を往復移動させるのが好ましい。なお、図4(e)において、研磨具1の移動方向を破線矢印で表している。
このとき、図6に示すように、研磨具1の姿勢は研磨台2のガイド板22と、刃先102aとによって規定されているため、安定して研磨することができる。また、研磨面11dは略水平になっており、包丁100の刃部102は略15°傾いているため、刃先102aを15°の角度で研磨することができる。誤って研磨具1を手前側に引きすぎた場合や奥側に押しすぎた場合でも、突起部11cが研磨台2のガイド板22や包丁100の刃先102aに当接するため、研磨具1が研磨台2上から外れにくくなっており、安全に研磨を行うことができる。
このようにして第1面の荒研ぎが完了すると、第2面の荒研ぎを行う(#07)。具体的には、包丁100の固定を解除し、柄101と切っ先102cとを反対に向け、上述した方法で再度固定し、研ぎを行う(図4(f))。図4(f)においても、研磨具1の移動方向を破線矢印で表している。
このようにして、第1面と第2面とを研磨すると、第1面側にバリが生じるため、再度第1姿勢としバリ取りを行う(図4(g),#08)。バリ取りを行う際には、研磨具1を長手方向に略平行にスライドさせるのではなく、図4(g)において破線矢印で示すように、刃先102a側から峰102b側に、幅方向の中央に向けて斜めに押し出すようにスライドさせることが好ましい。なお、この作業をやり過ぎると第2面にもバリが生じるため、各方向1回ずつ程度とするのが好ましい。
荒研ぎは、キッチンペーパーやトイレットペーパーの芯に対して斜めに刃先を入れた際に、刃先が芯に食い込む程度になるまで行うのが好ましい。
荒研ぎが完了すると細目研ぎを行う(#09~#11)。細目研ぎは、研磨具1の研磨面11dのうち、#1000のサンドペーパーが設けられた側の研磨面11dを用いる点と、手首の力ではなく指の力を加える点において荒研ぎと異なっているだけで、具体的な手順は#06~#08と同様である。
このように、本考案に係る刃物研磨装置Aによれば、簡易な構成でありながら、技術を要せず、効率よく刃物の刃先を研磨することができる
〔別実施形態〕
(1)上述の実施形態では、研磨具1に目の細かさの異なる2種類の研磨材を配したが、1種類の研磨材を配しても良いし、3種類以上の研磨材を配しても構わない。
(2)上述の実施形態では、出代規定具3を用いて刃物を研磨する際の出代を規定したが、出代規定具はなくても構わない。この場合、研磨台2に規制部22aは設ける必要はない。
(3)上述の実施形態では、出代規定具3の一対の側板32を凸部としたが、本考案の目的を達する限りにおいては他の構成としても構わない。
(4)上述の実施形態では、ガイド板22の高さは固定としたが可変としても構わない。ガイド板22の高さを調整することによって、任意の研磨角度で刃物を研磨することが可能となる。これにより、出刃包丁や柳刃包丁等の片刃の刃物の研磨にも用いることができる。なお、ガイド板22の高さを可変とする構成は公知の様々な構成を用いることができるため、詳細な説明は省略する。
本考案は、包丁をはじめとする刃物の研磨に利用することができ、特に両刃の刃物の研磨に好適に使用することができる。ただし、ガイド部の高さを可変とした場合には、片刃の刃物の研磨にも好適に使用することができる。なお、本考案に係る刃物研磨装置Aは様々な材料で作成することができるが、木材を使用することにより廃棄等による環境への負荷を低減することができ、持続可能な開発に寄与することができ、好ましい。
A:刃物研磨装置
1:研磨具
11:研磨部
11d:研磨材(研磨面)
12:当接部
2:研磨台
21:基部
22:ガイド板(ガイド部)
22a:規制部
23:載置台
23b:天板
23c:載置面
3:出代規定具
32:凸部
33:背板

Claims (5)

  1. 刃物を載置する研磨台と、当該刃物を研磨する研磨材が設けられた研磨具と、を備えた刃物研磨装置であって、
    前記研磨具は、
    前記研磨材が面状に設けられた研磨面を有する研磨部と、
    前記研磨部の前記研磨材が設けられていない端部から前記研磨面と平行に延出する当接部と、を備え、
    前記研磨台は、
    基部と、
    前記基部に固定され、その上端面が前記研磨具の前記当接部と当接することにより前記研磨具の前記刃物の長手方向に沿う水平移動をガイドするガイド部と、
    前記ガイド部から離間するように前記基部に固定され、前記刃物をその刃先が前記ガイド部側に突出するように載置する載置台と、
    を備え、
    前記載置台の前記刃物を載置する載置面は前記ガイド部側が高くなる傾斜面として形成されている刃物研磨装置。
  2. 前記研磨具は、前記研磨面と前記当接部との境界の近傍に、前記ガイド面の法線方向に突出する凸状規制部を備えている請求項1記載の刃物研磨装置。
  3. 前記載置台に載置された前記刃物の刃先と前記ガイド部との間に上下方向に挿抜可能に設けられ、前記刃物の刃先を当接させることにより前記刃物の前記ガイド部側への突出量である出代を規定する出代規定具を備えた請求項1または2記載の刃物研磨装置。
  4. 前記出代規定具は、
    前記ガイド部の前記載置台側の面に当接する背板と、
    前記背板から前記載置台側に突出する凸部と、を備え、
    前記ガイド部の前記載置台側の面に、前記出代規定具の長手方向の移動を規制する規制部を備えた請求項3記載の刃物研磨装置。
  5. 前記ガイド部の高さは可変である請求項1記載の刃物研磨装置。
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