JP3246546U - ラドン含有浴槽マット - Google Patents
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Abstract
【課題】 ラドンパウダーの付着した表面積を大きくするとともに、良好なクッション性を有して肌触りもよく、しかも、製造コストも抑えることができるラドン含有浴槽マットを提供すること。【解決手段】 浴槽の底部に敷設して使用可能なマット部材であって、クリンプ加工糸を引き揃えてなる無撚糸によって編物基布1を形成する一方、この編物基布1を貫通して挟み込む略格子状の抑え糸2を配設して、かつ、編物基布1の表面には、接着剤と混練されたラドンパウダー3を付着しており、前記抑え糸2に囲まれた部位に膨出部4を形成するという技術的手段を採用した。【選択図】 図1
Description
実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 掲載年月日;2023年12月22日 掲載アドレス; https://www.facebook.com/CozyMicroCurrent/posts/791415083000644 https://www.cozymicro.net/items/81147745
本考案は、温熱器具の改良、更に詳しくは、ラドンパウダーの付着した表面積を大きくするとともに、良好なクッション性を有して肌触りもよく、しかも、製造コストも抑えることができるラドン含有浴槽マットに関するものである。
天然温泉に含まれる有効成分としてラドンやラジウムなどが知られており、それらが発する微量の放射線によって免疫力や自然治癒力が高まる「ホルミシス効果」を得ることができる。
そして、家庭の風呂であってもラドン温泉の浴用効果を得るための器具として、例えば、弾性体にラジウム鉱石の粉末を練り込んで形成して、浴槽内で使用することができるマットレスが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この<特許文献1>記載のマットレスにおいては、弾性体の表面におけるラドンが露出する表面積が小さく、ホルミシス効果が小さくなるという問題がある。
また、皮膚に直接接触するにもかかわらず、肌触りが今一つであるとともに、繰り返し接触して摩擦することによって、ラドンが剥離しやすいという問題もある。更には、材料の混練や成形などの製造工程が複雑で、製造コストが大きくなるという問題もあった。
本考案は、従来の技術に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、ラドンパウダーの付着した表面積を大きくするとともに、良好なクッション性を有して肌触りもよく、しかも、製造コストも抑えることができるラドン含有浴槽マットを提供することにある。
本考案者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
即ち、本考案は、浴槽の底部に敷設して使用可能なマット部材であって、
クリンプ加工糸を引き揃えてなる無撚糸によって編物基布1を形成する一方、この編物基布1を貫通して挟み込む略格子状の抑え糸2を配設して、かつ、編物基布1の表面には、接着剤と混練されたラドンパウダー3を付着しており、
前記抑え糸2に囲まれた部位に膨出部4を形成するという技術的手段を採用したことによって、ラドン含有浴槽マットを完成させた。
クリンプ加工糸を引き揃えてなる無撚糸によって編物基布1を形成する一方、この編物基布1を貫通して挟み込む略格子状の抑え糸2を配設して、かつ、編物基布1の表面には、接着剤と混練されたラドンパウダー3を付着しており、
前記抑え糸2に囲まれた部位に膨出部4を形成するという技術的手段を採用したことによって、ラドン含有浴槽マットを完成させた。
また、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、前記抑え糸2を編物基布1の経編組織に沿って一体に編成するという技術的手段を採用することもできる。
更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、前記編物基布1の裏面に滑り止めシート5を積層するという技術的手段を採用することもできる。
本考案は、浴槽の底部に敷設して使用可能なマット部材において、クリンプ加工糸を引き揃えてなる無撚糸によって編物基布を形成する一方、この編物基布を貫通して挟み込む略格子状の抑え糸を配設して、かつ、編物基布の表面には、接着剤と混練されたラドンパウダーを付着して、前記抑え糸に囲まれた部位に膨出部を形成したことによって、ラドンパウダーの付着した表面積を大きくするとともに、良好なクッション性を有して肌触りもよく、しかも、製造コストも抑えることができることから、産業上の利用価値は頗る大きい。
本考案の実施形態を図1から図4に基づいて説明する。図1中、符号1で指示するものは編物基布であり、符号2で指示するものは抑え糸、符号3で指示するものはラドンパウダー、符号4で指示するものは膨出部、符号5で指示するものは滑り止めシートである。
本考案は、浴槽Bの底部に敷設して使用可能なマット部材であって、構成するにあっては、まず、クリンプ加工糸を引き揃えてなる無撚糸によって編物基布1を形成する。本実施形態の編物基布1に使用する材料としては、ポリエステル糸を採用することができる。より具体的には、ポリエステル約167dtex(デシテックス)、48本のマルチフィラメントの糸に、クリンプ加工(捲縮加工)を施して8本を引き揃えてなる無撚糸によって構成する。編物基布1の編成組織は、特に限定されないが、経編組織を採用する。また、編物基布1の厚みは3~5mmであることが好ましい。
そして、編物基布1を貫通して挟み込む略格子状の抑え糸2を配設する。略格子状の具体的形状としては、正方形やひし形、長方形などを含む。本実施形態の抑え糸2には、編物基布1と同じポリエステル糸を使用することもできるし、他の材料を使用することもできる。また、糸の色を同じにしても良いし、異なる色にすることによって、デザイン性を付与することもできる。
次に、編物基布1の表面には、接着剤と混練したラドンパウダー3を付着させる。本実施形態のラドンパウダー3のラドンの種類としては、ラドン鉱石やラジウム鉱石、ドラバイト鉱石、ウラン鉱石、トリウム鉱石などを採用することができる。また、ラドンパウダー3の平均粒径は、約45μmが好ましい。
具体的な付着方法としては、まず、水1000ccに接着剤(ポリウレタン系ポリマー等)300ccと、ラドンパウダー3gとを混合して撹拌する。こうして作成した混合液をスプレーによって噴霧して、編物基布1の表面に付着させる。すると、この混合液が編物基布1の内部に浸透して繊維の隙間にまで入り込んで、その後硬化することによって、ラドンパウダー3を強固に付着させることができる。このように構成することによって、反復使用による接触によるラドンパウダー3の剥離を防止することができる。
更に、前記抑え糸2に囲まれた部位に膨出部4を形成する(図2および図3参照)。この膨出部4の高さは約3.5~5mmにすることができる。このような膨出部4を形成することによって、ラドンパウダー3の付着した表面積を大きくして、より多くのラドンパウダー3を付着させることができるとともに、編物基布1に良好なクッション性を付与することができて使用者の肌触りを良くすることができる。なお、本実施形態では、編物基布1を構成する糸にクリンプ加工糸を採用したことによって、ラドンパウダーの付着性が向上するとともに、簡単に膨出部4の高さを得ることができる。
本実施形態では、前記抑え糸2を編物基布1の経編組織に沿って一体に編成することができる。こうすることによって、経編機を使用して製造工程を簡素化することができて、製造コストの増大を抑制することができるとともに、膨出部4を簡単に形成することができる。
こうして構成された本実施形態のラドン含有浴槽マットは、図4に示すように、浴槽Bの底部に敷設して使用することができる。本実施形態では、前記編物基布1の裏面に滑り止めシート5を積層することができ、マットに滑りによる浴槽内での事故やケガを防止することができる。滑り止めシート5の使用材料には、PVC(ポリ塩化ビニル)などの樹脂(発泡)やゴムなどを採用することができる。
本考案は概ね上記のように構成されるが、本考案は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、編物基布1の編成組織をデザインに応じて変更したり、ラドンパウダーの種類や配合を変更しても良く、これら何れのものも本考案の技術的範囲に属する。
1 編物基布
2 抑え糸
3 ラドンパウダー
4 膨出部
5 滑り止めシート
B 浴槽
2 抑え糸
3 ラドンパウダー
4 膨出部
5 滑り止めシート
B 浴槽
Claims (3)
- 浴槽の底部に敷設して使用可能なマット部材であって、
クリンプ加工糸を引き揃えてなる無撚糸によって編物基布が形成されている一方、
この編物基布を貫通して挟み込む略格子状の抑え糸が配設されており、かつ、編物基布の表面には、接着剤と混練されたラドンパウダーが付着しており、
前記抑え糸に囲まれた部位に膨出部が形成されていることを特徴とするラドン含有浴槽マット。 - 前記抑え糸が編物基布の経編組織に沿って一体に編成されていることを特徴とする請求項1記載のラドン含有浴槽マット。
- 前記編物基布の裏面に滑り止めシートが積層されていることを特徴とする請求項1または2記載のラドン含有浴槽マット。
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