JP3246493U - スピーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】低音域の音楽性を高めるとともに、中高音域の強さを兼ね備え、明瞭性を確保し、多くの聴覚障害者がより明瞭に聞き取れ、また体積が小さい優位性も備え、音波経路をより広くして真のサラウンド効果を実現するとともに、音波の重畳を発生させて音の透過性をより高めることができる、スピーカーの提供。【解決手段】本考案のスピーカーは主に、発音素子1と、第1結合部材2と、複数の第2振動膜3と、複数の間隔部と、振動空間と、吸音素子4を含み、上述の構造により、第1振動膜と第2振動膜の設計を利用して、発音素子の低音域の音楽性を高めるとともに、中高音域の明瞭性を確保し、多くの聴覚障害者がより明瞭に聞き取れるようにすることができ、また複合屈曲部Rと間隔部の設計により、音波経路をより広くすると同時に音の透過性をより高めることができ、さらに吸音素子が騒音低減と第2振動膜の支持の二重の機能を提供する。【選択図】図2

Description

本考案は、高音域、中音域、低音域の全周波数音波を提供し、音楽性と聴覚障害者支援の両面を兼ね備え、音波の経路が広く、音の透過性に優れ、全体の体積が小さい、スピーカーに関する。
聴覚障害は、病変の位置に基づいて、伝音性難聴、感音(神経)性難聴、中枢性難聴、混合性難聴に分類されるが、そのうち感音性難聴は内耳や聴神経に発生する。神経性難聴を引き起こす原因としては、濾過性ウイルスの感染、耳毒性薬物による治療、老化、騒音環境への暴露などが挙げられる。また、内耳に発生すると「聴覚補充」現象がよく起こるが、このタイプの聴覚障害者は、高音域部分の聴力が低音域より悪くなることが多く、このため低音域の母音は比較的よく聞こえるが、高音域の子音ははっきり聞こえないことが多い(林口長庚医院耳鼻咽喉科の健康教育内容に基づく)。
また、一般的なスピーカーは音を前方に伝えることしかできず、せいぜい音波を反射する手段で音波の経路を変化させることができる程度であり、本質的には全く変わっておらず、逆に通常の音波と反射音波の時間的遅延を発生させ、不要なエコーを発生させる可能性がある。複数の音波経路を作るために複数のスピーカーを使用すると、スピーカーの体積や購入コストの増加を招く。
しかしながら、上述のスピーカーは使用時に次のような問題と欠点が存在し、改善が必要である。
第一に、ほとんどが中周波と高周波の音波だけを増幅するため、聴覚障害者の多くはスピーカーの音響効果をやはり聞き取ることができないが、重低音スピーカーを使用すると、聴力が正常な使用者に不快感を与える可能性がある。
第二に、時間的遅延のあるサラウンドサウンドはエコーの問題があり、スピーカーの数を増やすとスピーカーの体積とコストの増加につながる。
第三に、放射状の音波経路を小型で軽量のスピーカーに組み込むことはできず、強力な透過性を持つスピーカーは、より高い出力やより大きな体積を必要とし、やはり携帯性を備えていない。
本考案の主な目的は、発音素子に同時に第1振動膜と第2振動膜を設け、低音域の音楽性を高めるとともに、中高音域の強さを兼ね備え、明瞭性を確保し、多くの聴覚障害者がより明瞭に聞き取れるようにすることができ、また体積が小さい優位性も備え、さらに第2振動膜に設けた複合屈曲部と間隔部の設計により、音波経路をより広くして真のサラウンド効果を実現するとともに、音波の重畳を発生させて音の透過性をより高めることができる、スピーカーを提供することにある。
以下、本考案について説明する。請求項1に記載するスピーカーは、主に、発音素子と、第1結合部材と、複数の第2振動膜と、複数の間隔部と、振動空間と、吸音素子を含み、
前記発音素子が、表面に第1振動膜を備え、
前記第1結合部材が、前記発音素子上に設置され、かつ前記第1振動膜の中央に当接され、
前記複数の第2振動膜の一端が、前記第1結合部材上に周設され、かつ各前記第2振動膜を折り曲げて複数のセクションを有する複合屈曲部が形成され、前記複合屈曲部が、前記第1結合部材に隣接する第1屈曲部と、界定於前記第1屈曲部の前記第1結合部材から離隔された一側に定義された少なくとも1つの第2屈曲部と、前記第2屈曲部の前記第1屈曲部から離隔された一側に定義された第3屈曲部を含み、
前記複数の間隔部が、相隣する前記第2振動膜の間に定義され、
前記振動空間が、前記複数の第2振動膜を折り曲げて囲んで形成され、
前記吸音素子が、前記振動空間内に設置され、騒音低減と第2振動膜の支持に用いられる。
請求項2に記載するスピーカーは、請求項1における発音素子上にフレーム部が設けられ、前記第1振動膜が前記フレーム部内に設置され、かつ前記複数の第2振動膜の前記第1結合部材から離隔された端部が前記フレーム部上に設置される。
請求項3に記載するスピーカーは、請求項1における第1結合部材上に少なくとも1つの結合面が設けられ、前記複数の第2振動膜に対応して結合され、かつ相隣する前記第2振動膜の結合部分と互いに平行ではない。
請求項4に記載するスピーカーは、請求項1における第1結合部材の一端に、前記第2振動膜を係止するためのストッパ部が設けられる。
前記請求項5に記載するスピーカーは、請求項1における第1結合部材上に、各前記第2振動膜の間隔距離を固定して保持するための複数の位置規制部が設けられる。
請求項6に記載するスピーカーは、請求項1における発音素子上に、前記振動空間を貫通して延びる支持部材が設置され、かつ前記支持部材の前記発音素子から離隔された一端に、前記複数の第2振動膜の前記第1結合部材から離隔された一端が設置される。
請求項7に記載するスピーカーは、請求項1における振動空間内に第2結合部材が設置され、かつ前記第2結合部材上に複数の結合曲面が設けられ、前記複数の第2振動膜の前記第1結合部材から離隔された一端を設置するために用いられる。
請求項8に記載するスピーカーは、請求項6における支持部材の前記発音素子から離隔された一端に遮蔽部材が設置される。
請求項9に記載するスピーカーは、請求項1における第1結合部材がリング、前記発音素子の防塵カバーまたはボイスコイルのうちのいずれかである。
請求項10に記載するスピーカーは、請求項1における複数の第2振動膜が、前記発音素子の上方に移動可能に設置される。
請求項11に記載するスピーカーは、主に、発音素子と、第1振動膜と、第1結合部材と、複数の第2振動膜と、複数の間隔部と、振動空間と、吸音素子と、浮動部材を含み、
前記発音素子上にフレーム部が設けられ、
前記第1振動膜が、前記発音素子上に設置され、かつ前記フレーム部内に配置され、
前記第1結合部材が、前記発音素子上に設置され、かつ前記第1振動膜の中央に当接され、
前記複数の第2振動膜の一端が、前記フレーム部上に間を隔てて設置され、他端が前記第1結合部材上に周設され、かつ各前記第2振動膜を折り曲げて複数のセクションを有する複合屈曲部が形成され、前記複合屈曲部が、前記第1結合部材に隣接する第1屈曲部と、前記第1屈曲部の前記第1結合部材から離隔された一側に定義された少なくとも1つの第2屈曲部と、前記第2屈曲部の前記第1屈曲部から離隔された一側に定義された第3屈曲部を含み、
前記複数の間隔部が、相隣する前記第2振動膜の間に定義され、
前記振動空間が、前記複数の第2振動膜を折り曲げて形成され、
前記吸音素子が、前記振動空間内に設置され、騒音低減と第2振動膜の支持に用いられ、
前記浮動部材が、前記第1結合部材上に設置され、かつ前記第2振動膜と同期して振動する。
請求項12に記載するスピーカーは、請求項11における第1結合部材上に複数の結合面が設けられ、前記複数の第2振動膜に対応して結合され、かつ相隣する前記第2振動膜の結合部分と互いに平行ではない。
請求項13に記載するスピーカーは、請求項11における浮動部材が円錐形の態様であり、前記第1結合部材に固定される結合リングを備える。
使用者が本考案のスピーカーを起動すると、発音素子が第1振動膜を通じて音波を発生し、そのうち一部の音波が通常どおり前方に向かって伝播され、残りが第2振動膜に伝達され、振動空間と共振を発生し、第2振動膜に同期して音波を発生させることができ、かつ第2振動膜が第1結合部材に周設されているため、放射状に水平方向の音波を広げる条件を備えており、複数のセクションを有する複合屈曲部の設計と相まって、音波経路の角度を変化させ、音波の伝達方向の範囲をより広くし、さらに間隔部の設計により、第1振動膜が発生する音波と、第2振動膜が発生する音波と、間隔部から透過される音波とを重ね合わせ、音波を強化することができ、スピーカーの体積を小さくするだけでなく、音楽の透過性を高め、吸音素子が騒音低減と第2振動膜の支持の二重の機能を提供する。
上述の技術により、本考案は従来のスピーカーに存在する、低音域を強化できないため聴覚障害者に適用できない、サラウンドサウンドにエコーの問題がある、音波の透過性が不足している、体積が大きくコストが高い問題点を打破し、上述の利点を達成することができ、実用性と進歩性を備えている。
本考案の実施例1の立体図である。 本考案の実施例1の分解図である。 本考案の実施例1の図1のA-A線での断面図である。 本考案の実施例1の振動膜の結合を示す立体図である。 本考案の実施例1の発音振動を示す断面図である。 本考案の実施例1の音波経路を示す概略図である。 本考案の実施例2の組み立てを示す概略図である。 本考案の実施例3の断面図である。 本考案の実施例3の音波経路を示す概略図である。 本考案の実施例4の分解図である。 本考案の実施例5の立体図である。 本考案の実施例5の分解図である。 本考案の実施例5の曲率を示す概略図である。 本考案の実施例6の分解図である。 本考案の実施例6の実施を示す概略図である。 本考案の実施例7の立体図である。 本考案の実施例7の分解図である。 本考案の実施例7の図16のA-A線での断面図である。 本考案の実施例7の曲率を示す概略図である。 本考案の実施例8の分解図である。 本考案の実施例9の断面図である。 本考案の実施例9の使用状態を示す概略図である。 本考案の実施例10の分解図である。
図1から図3に示すように、本考案のスピーカーは主に、発音素子1と、第1結合部材2と、複数の第2振動膜3と、吸音素子4と、を含み、
当該発音素子1が、表面に第1振動膜11を備え、
当該第1結合部材2が、当該発音素子1上に設置され、かつ当該第1振動膜11の中央に当接され、当該第1結合部材2上に少なくとも1つの結合面21が設けられ、
当該複数の第2振動膜3の一端が、当該第1結合部材2上に周設され、かつ当該結合面21に対応して結合され、当該結合面21と相隣する当該第2振動膜3の結合部分が互いに平行でなく、また各当該第2振動膜3を折り曲げて複数のセクションを有する複合屈曲部Rが形成され、当該複合屈曲部Rが、当該第1結合部材2に隣接する第1屈曲部R1と、当該第1屈曲部R1の当該第1結合部材2から離隔された一側に定義された少なくとも1つの第2屈曲部R2と、当該第2屈曲部R2の当該第1屈曲部R1から離隔された一側に定義された第3屈曲部R3を含み、当該複数の第2振動膜3が、水滴型、ファンブレード型、または風車型之いずれかの形態に構成され、かつ本実施例の第2屈曲部R2は、4種類の曲率半径R21、R22、R23、R24で構成され、
複数の間隔部31が、相隣する当該第2振動膜3の間に定義され、
振動空間32が、当該複数の第2振動膜3を折り曲げて囲んで形成され、当該振動空間32内に第2結合部材33が設置され、かつ当該第2結合部材33上に複数の結合曲面331が設けられ、当該複数の第2振動膜3の当該第1結合部材2から離隔された一端を設置するために用いられ、
当該吸音素子4が、当該振動空間32内に設置され、騒音低減と当該複数の第2振動膜3の支持に用いられる。
そのうち、当該発音素子1はスピーカーであり、当該第1振動膜11は発音素子1の円錐形の薄膜であり、当該第1結合部材2はリングの態様であり、当該第2振動膜3は材質が低密度発泡ポリエチレン(Polyethylene Foam、PE Foam)であり、本実施例は水滴型の形状を例とし、当該間隔部31は第2振動膜3の間の間隙であり、当該吸音素子4は材質がポリウレタン(PU)フォーム、ポリエチレン(PE)フォーム、ガラスファイバー綿、またはロックウール之いずれかである。しかしながら、上述の要素に対応する形態は、好ましい実施形態の例として提供されるものであり、同じ機能を有するすべての形態が、本発明の範囲に属するものとみなされ、上記に例示されたものに限定されない。
図1から図6に示すように、上述の構成部材を組み立てたとき、図2から図4に示すように、発音素子1は一般的な円錐形の態様の第1振動膜11を備えたスピーカーである。本考案は第1振動膜11の一側に第2振動膜3が設置され、設置時は第1結合部材2を通じて行われる。当該第1結合部材2はリング、前記発音素子1の防塵カバーまたはボイスコイルのうちのいずれかとすることができ、本実施例はリングを例とするため、当該第1結合部材2は当該第1振動膜11の中央箇所に粘着固定され、第1振動膜11と第2振動膜3の伝達媒体となる。かつ第1結合部材2の外側表面は環状の結合面21であり、第2振動膜3の結合時にその一端を直接結合面21上に粘着することができる。続いて設計により複合屈曲部Rを備えた第2振動膜3が共同で取り囲んで水滴の態様を形成し、第2振動膜3の他方の一端が第2結合部材33の結合曲面331上に粘着される。当該第2結合部材33は、円形の片体または中空の円筒状とすることができる。円形の片体の態様である場合、複数の結合曲面331のみを提供し、第2振動膜3を粘着して、第2振動膜3内の振動空間32を最大化させるが、第2振動膜3の複合屈曲部Rを支持するために、支持のための手段が必要であり、本実施例では、高周波ノイズを除去する機能を有する吸音素子4を用いて、振動空間32を埋めることで支持しており、当該吸音素子4に二重の機能を具備させている。中空の円筒状である場合、円筒の外側に支持フレーム332が設けられ、吸音素子4を当該支持フレーム332上に固定することができ、吸音素子4の位置を第2屈曲部R2箇所に限定し、最大の支持効果を発揮させるとともに、吸音素子4の使用量を減少し、材料コストを抑えることができる。
図2、図5、図6に示すように、実際の使用時は、発音素子1が第1振動膜11を通じて音波を発生するとき、ごく一部の音波が通常どおり前方に向かって伝播された後、振動空間32を通過してさらに前方へと伝達され(破線矢印A1)、ごく一部の音波が第2振動膜3にぶつかった後、後方へ伝達され(破線矢印A2)、残りの音波は第2振動膜3と振動空間32に伝達され(破線矢印A3)、第2振動膜3に向かって伝達された部分が、第2振動膜3を上下方向に運動させ、発音素子1の上方に移動可能に位置させ、その材質の特性により若干の変形を生じることで、振動空間32と共振を発生し、第2振動膜3を同期して音波を発生させることができる。かつ、第2振動膜3は第1結合部材2を囲んで設置されているため、放射状に水平方向の音波を広げる条件を備えており、加えて第2振動膜3の振動と相まって、その全体において毎秒伝達する音波の方向が異なり、音を空間内の各所に伝達して環境全体を満たすことができる。
複数のセクションを有する複合屈曲部Rの設計を組み合わせ、音波経路の角度を変化させ、音波の伝達方向の範囲をさらに大きくする(一点鎖線矢印B)。具体的には、第1屈曲部R1は第2振動膜3の第1結合部材2に貼合される部分であり、第3屈曲部R3は第2振動膜3の第2結合部材33に貼合される部分であり、第2屈曲部R2は第1屈曲部R1と第3屈曲部R3を連接する中間部分である。本実施例において、第1屈曲部R1と第3屈曲部R3の曲率半径は固定曲率であり、第2屈曲部R2は複数の曲率で構成される。本実施例は曲率半径R21、曲率半径R22、曲率半径R24の固定曲率と、曲率半径R23の徐々に変化する曲率を含む。この複合屈曲部Rは最良の実施例を挙げただけにすぎず、使用者の音質に対するニーズや聴覚障害者の有効な可聴周波数の状況に基づいて、カスタマイズした調整を行い、各種異なる周波数の音波を発生させることができる。当該有効な可聴周波数とは、多くの聴覚障害者が聞き取れる音波の周波数範囲を指す。
また、間隔部31の設計により、第1振動膜11から振動空間32に伝達された音波は、一部が間隔部31箇所から第2振動膜3の外に透過し(実線矢印C)、第1振動膜11が発生した音波と、第2振動膜3が発生した音波と、間隔部31を透過した音波とが互いに重畳して音波が強化され、音楽の透過性を高めることができ、また、この音波強化の効果によって、スピーカーの体積増加の必要性も抑制することができる。
図7に示すように、本実施例は第2振動膜3の数量を6つに増加しているため、対応する間隔部31の数量も6つに増加しており、当該発音素子1上に当該振動空間を貫通して延びる支持部材5が設置され、かつ当該支持部材5の当該発音素子1から離隔された一端に、当該複数の第2振動膜3の当該第1結合部材2から離隔された一端が設置され、当該第1結合部材2の一端に、当該第2振動膜3を係止するためのストッパ部22が設けられ、かつ当該第1結合部材2上に各当該第2振動膜3の間隔距離を固定して保持するための複数の位置規制部23が設けられる。当該支持部材5は、当該発音素子1内に直接挿入されるため、第2振動膜3の複合屈曲部の支持効果をより効果的に提供し、また吸音素子4の支持力の負担を軽減し、音の劣化を防止することができる。このとき第1結合部材2と第2結合部材33はそれぞれ支持部材5の両端に嵌合され、かつ6つの第2振動膜3が第1結合部材2に粘着されるとき、位置規制部23を利用してより簡単に粘着位置を確定し、各間隔部31の大きさが同じになるように確約することができる。さらに当該ストッパ部22が第2振動膜3の端面に直接当接し、第2振動膜3の上下運動による位置ずれや形状変化の問題を回避することができる。
図8から図9に示すように、本実施例は当該支持部材5の当該発音素子1から離隔された一端に遮蔽部材6が設けられており、当該支持部材5は中空の円柱、または頂面に嵌合溝51を備えたものとすることができ、遮蔽部材6内側面の凸部61を緊密に結合することができる。これは、当該遮蔽部材6が上に伝達される音波経路を遮蔽し、発音素子1の音が水平方向の放射部分のみ保たれるようにすることで、上に伝達される音波が天井に反射され、不要なエコーやノイズを生じないようにすることができる実施態様であり、本考案をより室内環境での使用に適したものにする。
図10に示すように、本実施例は第2振動膜3の複合屈曲部の数値を変えたものであり、特に第2屈曲部R2に対して調整を行い、曲率半径R21と曲率半径R22のみを具備させ、同時に全体の外形をより縮小して、より持ち運びやすくするとともに、遮蔽部材6と支持部材5の結合方法をボルトSによる締結に変更し、結合強度をさらに向上させている。但し、ボルトSによる固定は、最良の実施例を説明したに過ぎず、ピン接合、嵌合、粘着、融着、緊合等の方法で固定することもでき、特に限定されるものではない。
図11から図13に示すように、本実施例の主な違いは、第2振動膜3を風車型に変更し、かつ第1結合部材2を発音素子1のボイスコイルに変更していることにあり、つまり、第2振動膜3が直接ボイスコイルと結合される。そのうち、第2振動膜3の数量は3つであり、第1結合部材2上に第2振動膜3の挿嵌結合に用いる複数の線形スリット24が設けられ、2つの線形スリット24ごとに1つの仮想的な結合面が構成され、そこに当該複数の第2振動膜3が結合されたとき、相隣する結合面が非平行状態になり、さらに、第2振動膜3の上端が支持部材5の上面で重ねられた後、直接ボルトSまたはその他の固定手段をすべての第2振動膜3に貫通させて支持部材5上に締結固定する。また、風車型の第2振動膜3は、その複合屈曲部Rにも違いがあり、本実施例における第1屈曲部R1と第3屈曲部R3の曲率半径は0であり、第2屈曲部R2はやはり複数の曲率で構成され、かつ曲率半径R21と曲率半径R22は徐々に変化する曲率に変更されている。
図14と図15に示すように、本実施例は第2振動膜3の複合屈曲部Rの数値を変えたものであり、同時全体の外形をさらに縮小し、持ち運びやすくなっている。かつ第2振動膜3を第2結合部材33と粘着するように変更し、同時にボルトSまたはその他の固定方法で固定される遮蔽部材6を追加して、組立てを簡素化するとともに、結合強度を高めている。具体的に説明すると、本実施例の第2振動膜3はやはり風車の態様であるが、その複合屈曲部Rに違いがあり、そのうち第1屈曲部R1の曲率半径が0であり、第3屈曲部R3の曲率半径が固定された曲率で、第2屈曲部R2はやはり複数の曲率で構成され、かつ曲率半径R21と曲率半径R22が固定された曲率となっている。また、第2振動膜3と結合される第1結合部材2はやはりボイスコイルであるが、結合位置が第1結合部材2上から延伸されて形成された片体を結合面21としており、これによりボイスコイルの機能に影響することなく、第2振動膜3を第1結合部材2と直接結合することができる。
図16から図19に示すように、本実施例の主な違いは、第2振動膜3をファンブレード型に変更し、かつ第1結合部材2を発音素子1の防塵カバーに変更していることにあり、つまり、第2振動膜3が防塵カバーと直接結合される。そのうち、第2振動膜3の数量は4つであるため、第1結合部材2上に4つの結合面21が一体成形されている。第2振動膜3の他端は発音素子1に結合されるため、当該発音素子1上にフレーム部12が設けられ、当該第1振動膜11が当該フレーム部12内に設置され、かつ当該複数の第2振動膜3の当該第1結合部材2から離隔された端部が当該フレーム部12上に設置される。具体的には、発音素子1がボルトSでフレーム部12上に締結され、第2振動膜3も当該ボルトSを同時に利用してフレーム部12上に共同で締結される(ボルトSでの固定は最良の実施例を説明したに過ぎず、 ピン接合、嵌合、粘着、融着、緊合等の方法で固定することもでき、特に限定されるものではない)ことにより、第2振動膜3が外側に向かって折り曲げられた4枚の独立した片体を形成し、それぞれが1つの振動空間32を形成する。吸音素子4は環状で当該複数の振動空間32内に連通して設置され、これにより、第2振動膜3の音波伝達経路を上方向への伝達を重視したものにすることができる。本実施例の第2振動膜3はファンブレードの態様であるが、その複合屈曲部に違いがあり、そのうち第1屈曲部R1の曲率半径は固定された曲率であり、第3屈曲部R3の曲率半径は0であり、第2屈曲部R2はさらに多くの不規則に変化する曲率半径で構成され、例えば、曲率半径R21、曲率半径R22、曲率半径R23、曲率半径R24、曲率半径R25、曲率半径R26などが含まれ、同一または同一ではない数値の曲率を有する。
図20に示すように、本実施例は上述の実施例とほぼ同じであるが、主な違いは、第2振動膜3の複合屈曲部Rの数値の変更と、第1結合部材2をボイスコイルに変更したことにあり、かつ第2振動膜3は同様に第1結合部材2上から延伸されて形成された4つの結合面21上に結合される。これにより、ファンブレードの態様の第2振動膜3も発音素子1のボイスコイル上に直接結合できることを説明している。また、本実施例の第2振動膜3の複合屈曲部Rも異なってもよく、そのうち第1屈曲部R1の曲率半径は固定された曲率であり、第3屈曲部R3の曲率半径は約0であり、第2屈曲部R2は曲率半径R21、曲率半径R22など、やはり複数の曲率で構成される。
図21に示すように、この図からはっきりと分かる通り、本実施例の第2振動膜3は同様にファンブレードの態様であり、当該第1結合部材2がリングの態様であり、かつ当該第1結合部材2上に浮動部材7が設置される。当該浮動部材7は第1結合部材2上に加工して設置されるか、第1結合部材2と一体成型されてもよく、本実施例は一体成型を例とし、かつ当該第2振動膜3と同期して振動することができる。これにより、発音素子1の作動時、第1結合部材2が可動端となり、フレーム部12が固定端となって、浮動部材7と第2振動膜3を同期して振動させることができる。
図22に示すように、この図からはっきりと分かる通り、本実施と上述の実施例の主な違いは、当該第1結合部材2上に複数の結合面21が設けられ、当該複数の第2振動膜3に対応して結合され、かつ相隣する当該第2振動膜3の結合部分と互いに平行でなく、かつ当該浮動部材7は上が狭く下が広い円錐形状であり、底部に結合リング71を備えているため、本実施例の浮動部材7は、結合リング71を当該第1結合部材2上に加工して設置(例えば、粘着、融着、緊合、嵌合等の方法で設置)され、浮動部材7が円錐形状であるため、第1結合部材2との接触面積が比較的小さく、第1結合部材2との結合時、結合リング71が第1結合部材2にしっかり結合されるよう確約しさえすればよく、第1結合部材2とその他部分の構造上のクリアランスを考慮する必要がないため、組立てや固定がより簡便になる。
本考案のスピーカーは、次を重点として従来の技術を改善することができる。
第一に、発音素子1に同時に第1振動膜11と第2振動膜を設け、低音域の音楽性を高めるとともに、中高音域の強さを兼ね備え、明瞭性を確保し、多くの聴覚障害者がより明瞭に聞き取れるようにすることができ、また体積が小さい優位性も備えている。
第二に、第2振動膜3に設けた複合屈曲部Rと間隔部31の設計により、音波経路をより広くして真のサラウンド効果を実現するとともに、音波の重畳を発生させて音の透過性をより高めることができる。
第3に、吸音素子4は、高周波の鋭い騒音を除去する機能と、第2振動膜3支持して変形を防止する二重の機能を提供することができる。
第四に、発音素子1上に振動空間32を貫通して延びる支持部材5が設置され、第2振動膜3の複合屈曲部Rの支持効果をより効果的に提供することができ、また吸音素子4の支持力の負担を軽減し、音の劣化を防止することができる。
第五に、第1結合部材2上にストッパ部22と位置規制部23が設計されており、位置規制部23を利用してより簡単に粘着位置を確定し、各間隔部31の大きさが同じになるように確約することができ、また第2振動膜3の上下運動による位置ずれや形状変化の問題を回避することができる。
第六に、遮蔽部材を支持部材5の上面に設置し、発音素子1の音が水平方向の放射部分のみ保たれるようにすることで、不要なエコーやノイズを生じないようにし、本考案をより室内環境での使用に適したものにすることができる。
第七に、第2振動膜3の複合屈曲部Rを変化させる自由度が極めて高く、使用者の音質に対する要求に応じて、あるいは有効な低周波に対する聴覚障害者の状況に応じてカスタマイズした調整を行い、各種異なる周波数の音波を発生させることができる。
1 発音素子
11 第1振動膜
12 フレーム部
2 第1結合部材
21 結合面
22 ストッパ部
23 位置規制部
24 線形スリット
3 第2振動膜
31 間隔部
32 振動空間
33 第2結合部材
331 結合曲面
332 支持フレーム
4 吸音素子
5 支持部材
51 嵌合溝
6 遮蔽部材
61 凸部
7 浮動部材
71 結合リング
A1、A2、A3 破線矢印
B 一点鎖線矢印
C 実線矢印
R 複合屈曲部
R1 第1屈曲部
R2 第2屈曲部
R21、R22、R23、R24、R25、R26 曲率半径
R3 第3屈曲部
S ボルト

Claims (13)

  1. スピーカーであって、発音素子と、第1結合部材と、複数の第2振動膜と、複数の間隔部と、振動空間と、吸音素子を含み、
    前記発音素子が、表面に第1振動膜を備え、
    前記第1結合部材が、前記発音素子上に設置され、かつ前記第1振動膜の中央に当接され、
    前記複数の第2振動膜の一端が、前記第1結合部材上に周設され、かつ各前記第2振動膜を折り曲げて複数のセクションを有する複合屈曲部が形成され、前記複合屈曲部が、前記第1結合部材に隣接する第1屈曲部と、界定於前記第1屈曲部の前記第1結合部材から離隔された一側に定義された少なくとも1つの第2屈曲部と、前記第2屈曲部の前記第1屈曲部から離隔された一側に定義された第3屈曲部を含み、
    前記複数の間隔部が、相隣する前記第2振動膜の間に定義され、
    前記振動空間が、前記複数の第2振動膜を折り曲げて囲んで形成され、
    前記吸音素子が、前記振動空間内に設置され、騒音低減と第2振動膜の支持に用いられる、
    ことを特徴とする、スピーカー。
  2. 前記発音素子上にフレーム部が設けられ、前記第1振動膜が前記フレーム部内に設置され、かつ前記複数の第2振動膜の前記第1結合部材から離隔された端部が前記フレーム部上に設置される、ことを特徴とする、請求項1に記載のスピーカー。
  3. 前記第1結合部材上に少なくとも1つの結合面が設けられ、前記複数の第2振動膜に対応して結合され、かつ相隣する前記第2振動膜の結合部分と互いに平行ではない、ことを特徴とする、請求項1に記載のスピーカー。
  4. 前記第1結合部材の一端に、前記第2振動膜を係止するためのストッパ部が設けられる、ことを特徴とする、請求項1に記載のスピーカー。
  5. 前記第1結合部材上に、各前記第2振動膜の間隔距離を固定して保持するための複数の位置規制部が設けられる、ことを特徴とする、請求項1に記載のスピーカー。
  6. 前記発音素子上に、前記振動空間を貫通して延びる支持部材が設置され、かつ前記支持部材の前記発音素子から離隔された一端に、前記複数の第2振動膜の前記第1結合部材から離隔された一端が設置される、ことを特徴とする、請求項1に記載のスピーカー。
  7. 前記振動空間内に第2結合部材が設置され、かつ前記第2結合部材上に複数の結合曲面が設けられ、前記複数の第2振動膜の前記第1結合部材から離隔された一端を設置するために用いられる、ことを特徴とする、請求項1に記載のスピーカー。
  8. 前記支持部材の前記発音素子から離隔された一端に遮蔽部材が設置される、ことを特徴とする、請求項6に記載のスピーカー。
  9. 前記第1結合部材がリング、前記発音素子の防塵カバーまたはボイスコイルのうちのいずれかである、ことを特徴とする、請求項1に記載のスピーカー。
  10. 前記複数の第2振動膜が、前記発音素子の上方に移動可能に設置される、ことを特徴とする、請求項1に記載のスピーカー。
  11. スピーカーであって、発音素子と、第1振動膜と、第1結合部材と、複数の第2振動膜と、複数の間隔部と、振動空間と、吸音素子と、浮動部材を含み、
    前記発音素子上にフレーム部が設けられ、
    前記第1振動膜が、前記発音素子上に設置され、かつ前記フレーム部内に配置され、
    前記第1結合部材が、前記発音素子上に設置され、かつ前記第1振動膜の中央に当接され、
    前記複数の第2振動膜の一端が、前記フレーム部上に間を隔てて設置され、他端が前記第1結合部材上に周設され、かつ各前記第2振動膜を折り曲げて複数のセクションを有する複合屈曲部が形成され、前記複合屈曲部が、前記第1結合部材に隣接する第1屈曲部と、前記第1屈曲部の前記第1結合部材から離隔された一側に定義された少なくとも1つの第2屈曲部と、前記第2屈曲部の前記第1屈曲部から離隔された一側に定義された第3屈曲部を含み、
    前記複数の間隔部が、相隣する前記第2振動膜の間に定義され、
    前記振動空間が、前記複数の第2振動膜を折り曲げて形成され、
    前記吸音素子が、前記振動空間内に設置され、騒音低減と第2振動膜の支持に用いられ、
    前記浮動部材が、前記第1結合部材上に設置され、かつ前記第2振動膜と同期して振動する、
    ことを特徴とする、スピーカー。
  12. 前記第1結合部材上に複数の結合面が設けられ、前記複数の第2振動膜に対応して結合され、かつ相隣する前記第2振動膜の結合部分と互いに平行ではない、ことを特徴とする、請求項11に記載のスピーカー。
  13. 前記浮動部材が円錐形の態様であり、前記第1結合部材に固定される結合リングを備える、ことを特徴とする、請求項11に記載のスピーカー。
JP2024000562U 2023-08-25 2024-02-27 スピーカー Active JP3246493U6 (ja)

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