JP3246417B2 - 誘導装置 - Google Patents

誘導装置

Info

Publication number
JP3246417B2
JP3246417B2 JP30001197A JP30001197A JP3246417B2 JP 3246417 B2 JP3246417 B2 JP 3246417B2 JP 30001197 A JP30001197 A JP 30001197A JP 30001197 A JP30001197 A JP 30001197A JP 3246417 B2 JP3246417 B2 JP 3246417B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
information
amplitude
targets
polarization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30001197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11133147A (ja
Inventor
親房 野中
俊之 酒巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP30001197A priority Critical patent/JP3246417B2/ja
Publication of JPH11133147A publication Critical patent/JPH11133147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3246417B2 publication Critical patent/JP3246417B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クラッタ反射波
に埋もれた戦車、艦船などの目標反射波から固定及び低
速移動の複数目標の情報を検出し、単数目標もしくは複
数目標へ誘導装置を搭載した飛しょう体を誘導する誘導
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15と図16は従来の誘導装置と目標
検出図を示すものである。図15において、1は誘導装
置であり、2は発振した連続信号を予め定められたPR
Iで変調し、増幅した送信信号を生成する送信器、3は
予め定められたタイミングで送受信の信号を切り換える
送受切換器、4は送信器2で生成した送信信号を送受切
換器3を介して送信波として空間に放射し、送信波の一
部が目標5で反射され、受信波として受けてSUM受信
信号とDIF受信信号を生成するアンテナ、6はSUM
受信信号とDIF受信信号を送信器2で生成した送信信
号を用いて、位相検波してSUM及びDIFのビデオ信
号に変換する受信器、7−1は予め定められたPRIの
時間分SUMビデオ信号を遅延させる移動目標抽出部7
を構成する遅延器、7−2は前記遅延したSUMビデオ
信号と受信器6からの遅延しないSUMビデオ信号との
時間差をもった2つのSUMビデオ信号を減算処理によ
りn/PRIの周波数応答をもつフィルタ特性を作り、
前記周波数特性に従ったSUMビデオ信号に含まれる速
度(周波数)をもつ目標を抽出する移動目標抽出部7を
構成する比較器、8はコヒーレント積分(Fast F
ourier Transform:FFT)によって
周波数変換したSUMビデオ信号をCFAR処理した
後、前記SUMビデオ信号の振幅が予め定められたレベ
ル以上を目標と判定する目標検出器、9は目標検出器8
からの目標検出可否の情報を処理開始のトリガとして、
受信器6からのSUMビデオ信号とDIFビデオ信号を
用いて、正規化した電圧に変換し、この電圧に対応した
目標方向とアンテナ主軸とが成す角の誤差角度の演算及
びこの誤差角度から積分処理により角速度の演算をする
角度誤差演算器、10はアンテナ首振角度に対応した角
速度12を出力するジャイロ、11は角度誤差演算器9
からの角速度とジャイロ10からの角速度を用いて、ア
ンテナ主軸が目標方向に向くように制御するアンテナ制
御器と、12は誘導装置外部に出力して誘導装置1を目
標5に誘導する角速度である。
【0003】この動作を図15と図16に基づいて説明
する。図16の(a)は目標検出時の運用を示すもの
で、1は誘導装置、Mは誘導装置1を搭載した飛しょう
体、T1は固定目標、T2は低速移動目標、T3は高速
移動目標、P1−1は検出開始位置、P1−2は飛しょ
う体Mのある時間(距離)移動した位置、T2−1とT
3−1は飛しょう体Mの位置P1−1の時の各々の目標
位置、T2−2とT3−2は飛しょう体Mのある時間移
動した位置P1−2の時の各々の目標位置を示す。誘導
装置1を搭載した飛しょう体Mの位置P1−1の時、送
信器2で生成した送信信号を送受切換器3を介してアン
テナ4から背景を含む戦車や艦船などの複数目標5に送
信波として放射し、反射された受信波をアンテナ4で受
けてSUM受信信号とDIF受信信号を生成する。前記
受信信号を受信器6において送信信号を用いて位相検波
して複数目標5の振幅、位置(距離、角度)、速度の情
報を含むSUMビデオ信号とDIFビデオ信号に変換す
る。前記SUMビデオ信号から、移動目標抽出部7を構
成する遅延器7−1で予め定められたPRIの時間分S
UMビデオ信号を遅延させて、この遅延したSUMビデ
オ信号と受信器6からの遅延しないSUMビデオ信号と
の時間差をもった2つのSUMビデオ信号を比較器7−
2で減算処理により、n/PRIの周波数応答をもつフ
ィルタ特性を作り、前記周波数応答に従ったSUMビデ
オ信号に含まれる速度(周波数)をもつ目標を抽出す
る。前記抽出した周波数応答に従った速度を含むSUM
ビデオ信号から目標検出器8でFFT処理によって周波
数変換及びCFAR処理した後、前記SUMビデオ信号
の振幅が予め定められたレベル以上の場合図16の
(d)に示すように前記移動目標抽出部7で作るフィル
タ特性の周波数応答内に含まれる速度(周波数)をもつ
移動目標T3を目標と判定する。(d)はクラッタ反射
波が大の時の複数目標を検出した結果を周波数と距離で
示した図で、fcはドップラ周波数零を、fdは斜線領
域がクラッタによるドップラ周波数範囲を、fT1は目標
T1のドップラ周波数、fT2は目標T2のドップラ周波
数、fT3は目標T3のドップラ周波数をそれぞれ示す。
目標検出器8からの目標検出可否の情報を処理開始のト
リガとして、受信器6からのSUMビデオ信号とDIF
ビデオ信号を用いて、角度誤差演算器9で正規化した電
圧に変換し、この電圧に対応した目標方向とアンテナ主
軸とが成す角の誤差角度の演算及びこの誤差角度から積
分処理により角速度の演算をする。ジャイロ10でアン
テナ首振角度に対応した角速度12を演算する。前記2
つの角速度を用いて、アンテナ制御器11でアンテナ主
軸が目標方向に向くように制御する。また、ジャイロ1
0からの角速度12を用いて、誘導装置外部に出力し、
誘導装置1を搭載した飛しょう体Mを目標へ誘導する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の誘
導装置では、クラッタ反射波レベルが小、目標反射波レ
ベルが大の時、図16の(b)に示すように灰色の四角
で示す実際の目標位置に対して検出した結果、黒色の長
方形で示す角度分解能に依存する位置になる。つまり、
同一距離にある目標T1と目標T2の分別は出来ないと
いう問題がある。また、クラッタ反射波レベルが大、目
標反射波レベルが小の時、(c)に示すように点線の四
角で示す実際の目標位置に対して検出した結果、クラッ
タに埋もれ目標の検出が出来ないという問題がある。ま
た、クラッタ反射波レベルが大、目標反射波レベルが
小、T1は固定目標、T2は低速移動目標、T3は高速
移動目標の時、(d)に示すように移動目標抽出処理し
た結果、黒色の四角で示す高速移動目標T3の検出は可
能だが、点線の四角で示す固定目標T1と低速移動目標
T2はクラッタによるドップラ周波数範囲fdに埋も
れ、目標の検出が出来ないという問題がある。また、通
常のモノパルス処理による誘導では、(b)に示すよう
に、ビーム幅内の同一距離に複数目標が存在する場合安
定した誘導が出来ないという問題がある。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、クラッタの反射波に埋もれた固
定及び低速移動目標の反射波であっても、受信した受信
信号からクラッタと固定及び低速移動の複数目標を分別
し、さらにビーム幅内における同一距離における複数目
標を分別できる。この結果、固定目標及び低速度を含む
複数移動目標を検出し、複数目標もしくは自動選択によ
り単数目標に誘導装置を搭載した飛しょう体を誘導する
ことに利用するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明による誘導装
置は、発振した連続信号を予め定められたPRIで変調
し、増幅した送信信号を生成する送信器と、予め定めら
れたタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器
と、送信器で生成した送信信号を送受切換器を介して空
間に送信波として放射し、送信波の一部が目標で反射さ
れ、受信波として受けてSUM受信信号とDIF受信信
号を生成するアンテナと、SUM受信信号とDIF受信
信号を送信器で生成した送信信号を用いて、位相検波し
て目標の振幅、位置(距離、角度)の情報を含むSUM
ビデオ信号とDIFビデオ信号に変換する受信器と、前
記SUMビデオ信号を用いて、目標の振幅、位置(距
離、角度)の情報を含む時間差をもった2つの画像デー
タを生成した後、2つの画像データを減算することによ
って、低速度で移動する複数目標の振幅、位置(距離、
角度)の情報を含んだ差画像データを抽出し、低速度で
移動する複数目標を検出して、この検出した振幅、位置
(距離、角度)の情報を含む複数の移動目標情報を生成
する低速度移動目標検出部と、前記複数の移動目標情報
を用いて、単複目標の判定と脅威度の判定を行って目標
を特定し、この目標の位置の情報を含む特定目標情報を
生成する目標判定部と、前記特定目標情報もしくはSU
Mビデオ信号とDIFビデオ信号を用いて、目標からの
反射方向とアンテナの主軸方向とがなす角の誤差角度の
演算及びこの誤差角度から積分処理により角速度の演算
をする角度誤差演算部と、アンテナ首振角度に対応した
角速度を出力するジャイロと、角度誤差演算部からの角
速度とジャイロからの角速度を用いて、アンテナ主軸が
目標方向に向くように制御するアンテナ制御器と、ジャ
イロからの角速度を用いて、積分処理によりアンテナ首
振角度を演算する積分器を備えた誘導装置で、低速度で
移動する複数目標を検出すること及び特定した脅威度レ
ベルが高い移動目標へ誘導する手段を有する。
【0007】また、第2の発明による検出装置は、受信
器からのSUMビデオ信号を予め定められたPRI毎の
時間で遅延させる遅延器と、遅延時間で予め定められた
PRI毎のタイミングで制御する手段と、前記遅延させ
たSUMビデオ信号を誘導装置外部が出力する自機動揺
信号で位相補償し、離散フーリエ変換によって得られる
距離と周波数(角度)と振幅から成るPRI分遅延させ
た画像データを生成する第2のDBS処理器と、受信器
からの遅延しないSUMビデオ信号を前記第2のDBS
処理器と同じ処理によって距離と周波数(角度)と振幅
から成る遅延しない画像データを生成する第1のDBS
処理器と、前記2つの画像データを減算によって低速度
で移動する複数目標の振幅、位置(距離、角度)の情報
を含んだ差画像データを抽出する比較器と、前記差画像
データと受信器からのSUMビデオ信号を用いて、CF
AR、PDIの処理した後、予め定められた振幅レベル
以上を目標と判定して、判定した目標に対応した差画像
データに含まれる周波数の情報を用いて逆離散フーリエ
変換によって精角度(ビーム幅内を高分解能化した角度
のこと)を演算し、複数の移動目標情報と目標情報を生
成する目標検出器を備えた第1の発明記載の誘導装置を
構成する低速度移動目標検出部で、低速度で移動する複
数目標の振幅と位置を検出する手段を有する。
【0008】また、第3の発明による判定装置は、低速
度移動目標検出部で検出された複数目標の振幅と位置の
情報を含む複数の移動目標情報と単数目標の振幅と位置
の情報を含む目標情報を用いて、複数の移動目標情報か
ら予め定められた振幅レベル以上を超えた目標数をカウ
ントすることで複数目標か単数目標かの判定処理と目標
情報から予め定められた振幅レベル以上を検出すること
で目標の有り無しを判定処理し、前記に示す2つ判定処
理結果から単数目標か複数目標かの追尾処理系統を切り
換える情報を含む追尾処理切換信号の生成と複数の移動
目標情報を出力する目標判定器と、前記追尾切換信号を
用いて単数目標か複数目標のどちらかの追尾処理系統に
切り換えて目標判定器から出力された複数の移動目標情
報を出力する単複切換器と、この単複切換器から出力さ
れた複数の移動目標情報から予め定められた振幅、位置
のしきい値を基準に複数目標の脅威度レベルを判定し、
この判定した脅威度レベルと位置の情報を含む脅威度レ
ベル情報を生成する脅威度判定器と、前記脅威度レベル
情報から脅威度レベルが高い目標を選択する目標特定器
を備えた第1の発明記載の誘導装置を構成する目標判定
部で、単複目標の判定と威度の判定と目標を特定する手
段を有する。
【0009】また、第4の発明による検出装置は、受信
器から出力されたSUMビデオ信号とDIFビデオ信号
を用いて、正規化した電圧値に変換し、この電圧値に対
応した目標方向とアンテナ主軸方向とが成す角の誤差角
度を演算するモノパルス処理の第1の角度誤差演算器
と、判定装置から出力された特定移動目標情報に含まれ
る位置情報からその目標とアンテナ主軸方向とが成す角
の誤差角度を演算する第2の角度誤差演算器と、前記2
つの誤差角度を第3の発明による判定装置から出力され
た追尾処理切換信号によって、モノパルス処理により得
られた誤差角度もしくはDBS処理の結果から得られた
誤差角度のどちらかを選択するモノパルス処理/DBS
処理切換器と、選択した誤差角度を積分処理により角速
度を演算する積分器を備えた第1の発明記載の誘導装置
を構成する角度誤差検出部で、DBS処理によって得ら
れた特定目標移動情報から目標方向とアンテナ主軸とが
成す角の誤差角度を演算すること及びモノパルス処理と
DBS処理それぞれで得た誤差角度を単複目標の判定結
果で自動で切り換える手段を有する。
【0010】また、第5の発明による誘導装置は、第1
の発明記載の誘導装置に対して、新たに固定目標検出部
を追加した構成からなり、第1の発明による同等の処理
と、送受信の信号を予め定められたPRI毎で偏波を切
り換えると、受信器からのSUMビデオ信号を用いて目
標と背景クラッタの偏波特性の差異から減算によって、
クラッタ内に埋もれた単数固定目標の振幅、位置(距
離、角度)を含む情報を抽出し、単数固定目標を検出す
る固定目標検出部を備えた誘導装置で、低速度で移動す
る複数目標と固定目標を検出すること及び特定した脅威
度レベルが高い移動目標もしくは固定目標へ誘導する手
段を有する。
【0011】また、第6の発明による検出装置は、予め
定められたPRIで送受信の信号の偏波を切り換える偏
波切換器と、受信器からの目標の振幅、位置(距離、角
度)、偏波特性の情報を含むSUMビデオ信号を第2の
発明による検出装置を構成する遅延器と同等の遅延処理
によって遅延させる遅延器と、前記遅延させたSUMビ
デオ信号と受信器からの遅延しないSUMビデオ信号を
用いて、目標と背景クラッタの偏波特性の差異から減算
によって、クラッタ内に埋もれた単数固定目標の振幅、
位置(距離、角度)を含む情報を抽出する偏波比較器
と、低速度移動目標部を構成する目標検出器と同等の検
出処理によって、単数固定目標を検出する目標検出器を
備えた第5の発明記載の誘導装置を構成する固定目標検
出部で、単数の固定目標の振幅と位置を検出する手段を
有する。
【0012】また、第7の発明による検出装置は、受信
器からの目標の振幅、位置(距離、角度)、偏波特性の
情報を含むSUMビデオ信号を保持するメモリと、各種
の偏波特性によるクラッタデータを保持する偏波記録器
と、メモリに保持されたSUMビデオ信号と偏波記録器
に保持されたクラッタデータを用いて、目標と背景クラ
ッタの偏波特性の差異から減算によって、単数固定目標
の振幅、位置(距離、角度)を含む情報を抽出する偏波
比較器と、検出装置を構成する目標検出器と同等の検出
処理によって、単数固定目標の検出と目標検出ができな
い場合偏波記録器から新たなクラッタデータの取り出し
とメモリにストックしたSUMビデオ信号を呼び出しの
トリガ信号を生成する目標検出器を備えた第5の発明記
載の誘導装置を構成する固定目標検出部で、単数固定目
標の振幅と位置を検出すること及びさまざまな偏波特性
を持つクラッタデータを記録すること及び目標検出され
るまで偏波記録器から新たなクラッタデータを取り出し
て、メモリに保持されたSUMビデオ信号と比較する手
段を有する。
【0013】また、第8の発明による誘導装置は、第1
の発明記載の誘導装置に新たに複数目標追尾点演算器及
び第3の発明記載の判定装置に新たに単複目標切換器を
追加した構成からなり、第1〜4の発明と同等の処理に
より、低速度移動目標検出部から出力された目標の振幅
と位置の情報を含む複数の移動目標情報を用いて目標判
定部において単複目標を判定した結果に従って、単数目
標追尾処理もしくは複数目標追尾処理のどちらかを選択
する単複切換器と、同様に複数の移動目標情報を用いて
複数目標の位置情報から複数目標の追尾点となる位置情
報を最適演算する複数目標追尾点演算器を備えた誘導装
置で、低速度の移動目標を検出すること及び複数目標の
最適追尾点を演算すること及び単複目標のどちらを追尾
するか自動で選択すること及び複数目標もしくは特定し
た目標(単数目標)へ誘導する手段を有する。
【0014】また、第9の発明による誘導装置は、第5
の発明記載の誘導装置及びこの誘導装置を構成する第6
の発明記載の検出装置に、新たに第8の発明記載の誘導
装置を構成する目標判定部内の単複切換器と複数目標追
尾点演算器を追加した構成からなり、第5、6、8の発
明と同等の処理を備えた誘導装置で、低速度の移動目標
と固定目標を検出すること及び複数目標の最適追尾点を
演算すること及び単複目標のどちらを追尾するか自動で
選択すること及び複数目標もしくは特定した目標(単数
目標)へ誘導する手段を有する。
【0015】また、第10の発明による誘導装置は、第
5の発明記載の誘導装置及びこの誘導装置を構成する第
7の発明記載の検出装置した構成に、新たに第8の発明
記載の誘導装置する目標判定部内の単複切換器と複数目
標追尾点演算器を追加した構成からなり、第5、7、8
の発明と同等の処理を備えた誘導装置で、様々なクラッ
タデータをメモリに保持すること及び低速度の移動目標
と固定目標を検出すること及び複数目標の最適追尾点を
演算すること及び単複目標のどちらを追尾するか自動で
選択すること及び複数目標もしくは特定した目標(単数
目標)へ誘導する手段を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1及び図2及び図3はこの発明の実施
の形態1を示す構成図と運用図と目標検出図である。図
1において、従来の構成図である図15に対する新規部
分として、低速度移動目標検出部13と目標判定部14
と角度誤差演算部15と積分器16である。13は受信
器6からのSUMビデオ信号を用いて、目標の振幅、位
置(距離、角度)の情報を含む時間差をもった2つの画
像データを生成した後、2つの画像データを減算するこ
とによって低速度で移動する複数目標の振幅、位置(距
離、角度)の情報を含んだ差画像データを抽出し、低速
度で移動する複数目標を検出して、この検出した振幅、
位置(距離、角度)の情報を含む複数の移動目標情報を
生成する低速度移動目標検出部、14は前記複数の移動
目標情報を用いて、単複目標の判定と脅威度の判定を行
って目標を特定し、特定した目標の位置の情報を含む特
定目標情報を生成する目標判定部、14はSUMビデオ
信号とDIFビデオ信号もしくは特定目標情報を用い
て、目標からの反射方向とアンテナの主軸方向とが成す
角の誤差角度の演算とこの誤差角度から積分処理により
角速度の演算をする角度誤差演算部、16はジャイロ1
0からの角速度を用いて、積分処理によりアンテナ首振
角度を演算する積分器である。その他の構成は従来例と
同等である。
【0017】この動作を図1に基づき説明する。図1に
おいて、送信器2で生成した送信信号を送受切換器3を
介してアンテナ4において背景を含む戦車や艦船などの
複数目標5に送信波として放射して、反射された受信波
を受けて、SUM受信信号とDIF受信信号を生成す
る。前記受信信号を受信器6において送信器6からの送
信信号を用いて位相検波して複数目標5の振幅、位置
(距離、角度)、速度の情報を含むSUMビデオ信号と
DIFビデオ信号に変換する。前記SUMビデオ信号を
用いて、低速度移動目標検出部13において目標の振
幅、位置(距離、角度)の情報を含む時間差をもった2
つの画像データを生成した後、2つの画像データを減算
することによって低速度で移動する複数目標の振幅、位
置(距離、角度)の情報を含んだ差画像データを抽出
し、低速度で移動する複数目標を検出して、この検出し
た振幅、位置(距離、角度)の情報を含む複数の移動目
標情報を生成する。前記複数の移動目標情報を用いて、
目標判定部14において単複目標の判定と脅威度の判定
を行って目標を特定し、目標の位置の情報を含む特定目
標情報を生成する。前記特定目標情報もしくは受信器6
からのSUMビデオ信号とDIFビデオ信号を用いて、
角度誤差演算部15において目標の反射方向とアンテナ
の主軸方向とが成す角の誤差角度をそれぞれ演算し、低
速度移動目標検出部からの追尾処理切換信号によって、
どちらかの誤差角度を選択した後、積分処理により角速
度を演算する。ジャイロ10においてアンテナ首振角度
に対応した角速度を演算し、アンテナ制御器11におい
て角度誤差演算部15からの角速度とジャイロ10から
の角速度を用いて、アンテナ主軸が目標方向に向くよう
に制御する。ジャイロ10からの角速度を用いて、積分
器16において積分処理によりアンテナ首振角度を演算
する。また、前記角速度を誘導装置外部に出力する。図
2及び図3において、上記の各動作と従来と同等に動作
する誘導装置1の運用例として、図2の(a)は上面図
を(b)は側面図を示し、1は誘導装置、Mは誘導装置
1を搭載した飛しょう体、5は複数目標の領域、T1は
固定目標、T2は低速移動目標、T3は高速移動目標、
T2−1〜4とT3−1〜4は飛しょう体Mの位置P1
〜4時の目標T2及びT3の移動した位置、B1〜3は
飛しょう体Mの位置P1〜3時のビーム幅による照射範
囲をそれぞれ示す。誘導装置1を搭載した飛しょう体M
は、太線で示した飛しょう経路Rに従って飛しょうしな
がら、複数目標5に対して誘導装置1から送信波を放射
し、図16の(a)に示すような位置条件で時間差をも
った2つの画像データを生成して、減算処理と検出処理
によって、図3の(c)及び(d)に示すような低速度
で移動する複数目標を検出する。この検出結果を用いて
脅威度判定に脅威度レベルが高い高速移動目標T3を特
定し、DBS処理の結果から得られた図2の目標位置T
3−2からの反射波方向V1とアンテナ主軸方向V2と
が成す誤差角度ΔAz2と、V5とV6とが成す誤差角
度ΔE12のそれぞれの誤差角度によって、目標T3へ
の誘導を開始する。SUMビデオ信号を用いてクラッタ
から目標の検出でき、且つDBS処理により得られた画
像データが単数目標のみと判定した時(飛しょう体Mが
位置P3時)、モノパルス処理に切り換えて、モノパル
ス処理で得られた目標位置T3−3からの反射波方向V
3とアンテナ主軸方向V4とが成す誤差角度ΔAz3
と、V7とV8とが成す誤差角度ΔE13のそれぞれの
誤差角度によって、アンテナ主軸を目標方向に補正し、
この補正したアンテナ首振角度に対応した角速度12に
よって、誘導装置1を搭載した飛しょう体Mを目標T3
に向かって誘導する。
【0018】このような構成をとることによって、従来
の目標検出図を示す図16の(b)に示す同一距離で異
なる位置にいる複数目標の弁別が不可能であった問題
が、図3の(a)に示すように分別可能になり、また図
16の(d)に示す低速移動目標の検出が不可能であっ
た問題が、図3の(c)及び(d)に示すように検出可
能になる。よって、クラッタに埋もれた低速移動目標の
検出及び同距離にある複数目標の検出ができ、特定した
目標に誘導装置を搭載した飛しょう体を誘導することが
可能になる。
【0019】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2を示す構成図であり、実施の形態1の誘導装置を構
成する低速度移動目標検出部13である。図4におい
て、遅延器18と第1のDBS処理器19と第2のDB
S処理器20と比較器21と目標検出器22と予め定め
られたPRIのタイミングで遅延制御する手段から構成
される。18は受信器6からのSUMビデオ信号を予め
定められたPRIの時間で遅延させる遅延器、20は前
記遅延させたSUMビデオ信号を誘導装置外部が出力す
る自機動揺信号17で位相補償し、離散フーリエ変換に
よって得られる距離と周波数(角度)と振幅から成るP
RI分遅延させた画像データ生成する第2のDBS処理
器、19は受信器6からの遅延しないビデオ信号を前記
第2のDBS処理と同じ処理によって距離と周波数(角
度)と振幅から成る遅延しない画像データを生成する第
1のDBS処理器、21は前記2つの画像データを減算
によって低速度で移動する複数目標の振幅、位置(距
離、角度)の情報を含んだ差画像データを抽出する比較
器、22は前記差画像データと受信器6からのSUMビ
デオ信号を用いて、CFAR,PDIの処理した後、予
め定められた振幅レベル以上を目標と判定して、その目
標に対応した差画像データに含まれる周波数の情報を用
いて逆離散フーリエ変換によって精角度(ビーム幅内を
高分解能化した角度)を演算する目標検出器である。
【0020】この動作を図1と図4に基づき説明する。
受信器6からのSUMビデオ信号を遅延器18において
予め定められたPRI分遅延させた後、前記遅延させた
SUMビデオ信号を第2のDBS処理器20において誘
導装置外部が出力する自機動揺信号17で位相補償し、
離散フーリエ変換によって得られる距離と周波数(角
度)と振幅から成るPRI分遅延させた画像データ生成
する。また、第1のDBS処理器19において受信器6
からの遅延しないSUMビデオ信号を前記第2のDBS
処理器20と同じ処理によって距離と周波数(角度)と
振幅から成る遅延しない画像データを生成する。前記時
間差をもった2つの画像データを比較器21において減
算によって低速度で移動する複数目標の振幅、位置(距
離、角度)の情報を含んだ差画像データを抽出する。前
記差画像データと受信器6からのSUMビデオ信号を用
いて、目標検出器22においてCFAR,PDIの処理
した後、予め定められた振幅レベル以上を目標と判定し
て、複数目標5に対応した差画像データに含まれる周波
数の情報を用いて逆離散フーリエ変換によって精角度
(ビーム幅内を高分解能化した角度のこと)を演算す
る。DBS処理から得られた複数目標5の振幅と位置
(距離、精角度)の情報を含む複数の移動目標情報とS
UMビデオ信号から検出した振幅と位置(距離、粗角度
(ビーム幅に等価な分解能の角度))の情報を含む目標
情報を目標判定部14に出力する。このような構成をと
ることによって、低速度で移動する複数目標の振幅と位
置を検出することができる。
【0021】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3を示す構成図であり、実施の形態1の誘導装置を構
成する目標判定部14である。図5において、目標判定
器23と脅威度判定器24と目標特定器25から構成さ
れる。23は実施の形態2の低速度移動目標検出部13
で検出された複数の移動目標情報と目標情報を用いて、
複数の移動目標情報から複数目標か単数目標かの判定処
理と予め定められた振幅レベル以上を超えた目標数をカ
ウント処理し、また目標情報から予め定められた振幅レ
ベル以上を超えた目標の有り無し判定処理する目標判定
器、24は目標判定器23の単複判定が複数目標の場合
複数の移動目標情報から、この単複切換器から出力され
た複数の移動目標情報から予め定められた振幅、位置の
しきい値を基準に複数目標の脅威度レベルを判定し、こ
の判定した脅威度レベルと位置の情報を含む脅威度レベ
ル情報を生成する脅威度判定器、25は前記複数目標の
位置と脅威度レベルが含まれる情報から、脅威レベルが
高い目標を選択する目標特定器である。
【0022】この動作を図1と図5に基づき説明する。
実施の形態2の低速度移動目標検出部13で検出された
複数の移動目標情報と目標情報を用いて、目標判定器2
3において複数の移動目標情報から複数目標か単数目標
かの判定処理と予め定められた振幅レベル以上を超えた
目標数をカウント処理し、また目標情報から予め定めら
れた振幅レベル以上を超えた目標の有り無し判定処理す
る。目標判定器23の単複判定が複数目標の場合複数の
移動目標情報から、脅威度判定器24において予め定め
られた振幅、位置のしきい値を基準に複数目標の脅威度
レベルを算出して、この複数目標の位置と脅威度レベル
が含まれる脅威度レベル情報から、目標特定器25にお
いて脅威レベルが高い目標を選択する。前記特定した目
標の位置の情報を含む特定移動目標情報と追尾処理切換
信号を角度誤差演算部15に出力する。このような構成
をとることによって、単複目標の判定と威度の判定と目
標を特定することができる。
【0023】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4を示す構成図であり、実施の形態1の誘導装置を構
成する角度誤差演算部15である。図6において、第1
の角度誤差演算器26と第2の角度誤差検出器27とモ
ノパルス処理/DBS処理切換器28と積分器29から
構成される。26は受信器6から出力されたSUMビデ
オ信号とDIFビデオ信号を用いて、正規化した電圧値
に変換し、その電圧値に対応した目標方向とアンテナ主
軸方向とが成す角の誤差角度を演算するモノパルス処理
の第1の角度誤差演算器、27は実施の形態3の目標判
定部14から出力された特定移動目標情報を用いて、位
置情報からその目標とアンテナ主軸方向とが成す角の誤
差角度を演算する第2の角度誤差演算器、28は前記2
つの誤差角度を用いて、実施の形態3の目標判定部14
から出力された追尾処理切換信号によって、モノパルス
処理により得られた誤差角度もしくはDBS処理の結果
から得られた誤差角度のどちらかを選択するモノパルス
処理/DBS処理切換器、29は積分処理により角速度
を演算する積分器である。
【0024】この動作を図1と図6に基づき説明する。
受信器6から出力されたSUMビデオ信号とDIFビデ
オ信号を用いて、第1の角度誤差演算器26において正
規化した電圧値に変換し、その電圧値に対応した目標方
向とアンテナ主軸方向とが成す角の誤差角度を演算をす
るモノパルス処理と、実施の形態3の目標判定部14か
ら出力された特定移動目標情報を用いて、第2の角度誤
差演算器27において位置情報からその目標とアンテナ
主軸方向とが成す角の誤差角度を演算し、前記2つの誤
差角度を用いて、モノパルス処理/DBS処理切換器2
8において実施の形態3の目標判定部14から出力され
た追尾処理切換信号によって、モノパルス処理により得
られた誤差角度もしくはDBS処理の結果から得られた
誤差角度のどちらかを選択した後、積分器29において
積分処理により角速度を演算する。前記角速度をアンテ
ナ制御器10に出力する。
【0025】このような構成をとることによって、DB
S処理によって得られた特定移動目標情報から目標方向
とアンテナ主軸とが成す角の誤差角度を演算すること
と、モノパルス処理とDBS処理それぞれで得られた誤
差角度を単複目標の判定結果で自動で切り換えることが
できる。
【0026】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5を示す構成図である。図7において、上記実施の形
態1の誘導装置に対して新たに固定目標検出部30を追
加した構成からなる。30は予め定められたPRI毎の
タイミングで送受信の信号の偏波を切り換え、また受信
器6からのSUMビデオ信号を用いて、目標と背景クラ
ッタの偏波特性の差異から減算によって、クラッタ内に
埋もれた単数固定目標の振幅、位置(距離、角度)を含
む情報を抽出し、単数固定目標を検出する固定目標検出
部である。その他の構成は実施の形態1と同等である。
【0027】この動作を図1〜3及び図5〜8及び図1
6に基づき説明する。図7において、送信器2で生成し
た送信信号を送受切換器3を介した後、固定目標検出部
30において予め定められたPRI毎で送受信の信号の
偏波を切り換え、アンテナ4において背景を含む複数目
標5に送信波として放射し、反射された受信波として受
け、SUM受信信号とDIF受信信号を生成し、この受
信信号を固定目標検出部30において同様に偏波を切り
換える。前記切り換えた受信信号を受信器6において目
標の振幅、位置(距離、角度)、偏波特性の情報を含む
SUMビデオ信号とDIFビデオ信号に変換する。前記
SUMビデオ信号を用いて、固定目標検出部30におい
て目標と背景クラッタの偏波特性の差異から減算によっ
て、クラッタ内に埋もれた単数固定目標の振幅、位置
(距離、角度)を含む情報を抽出し、単数固定目標を検
出して、単数の固定目標情報を生成する。前記単数の固
定目標情報と図8による実施の形態2の低速度移動目標
検出部13で検出処理した複数の移動目標情報を用い
て、図5による実施の形態3の目標判定部14において
単複目標の判定と脅威度の判定を行って目標を特定し、
特定した目標の振幅と位置の情報を含む特定目標情報も
しくはSUMビデオ信号から得られた単数の固定目標情
報を用いて、図6による実施の形態4の角度誤差演算部
15において目標の反射方向とアンテナの主軸方向とが
成す角の誤差角度の演算及びこの誤差角度から積分処理
により角速度の演算をする。前記誤差角度に対応した角
速度をアンテナ制御器10に出力し、前記角速度によっ
て目標方向にアンテナ4を補正する。上記の各動作と従
来及び実施の形態1と同等に動作する誘導装置1の運用
例として、誘導装置1を搭載した飛しょう体Mは、太線
で示した飛しょう経路Rに従って飛しょうしながら、複
数目標5に対して誘導装置1から送信波を放射し、図1
6の(a)に示すような位置条件で時間差をもった2つ
の画像データを生成して、減算処理と検出処理によっ
て、図3の(c)及び(d)に示すような低速度で移動
する複数目標の検出と図3の(b)に示すような単数の
固定目標の検出をする。それぞれの検出した結果から脅
威度判定によって脅威度レベルが高い高速移動目標T3
を特定し、実施の形態1と同じ動作によって、アンテナ
主軸を目標方向に補正し、ジャイロ10においてアンテ
ナ首振角度に対応した角速度12を演算し、前記角速度
12によって誘導装置1を搭載した飛しょう体Mを目標
T3に向かって誘導する。このような構成をとることに
よって、低速度で移動する複数目標と固定目標を検出す
ることと、特定した脅威度レベルが高い移動目標もしく
は固定目標へ誘導することできる。
【0028】実施の形態6.図9はこの発明の実施の形
態6を示す構成図であり、実施の形態5の誘導装置を構
成する固定目標検出部30である。図7及び図9におい
て、偏波切換器31と遅延器32と偏波比較器33と目
標検出器34と予め定められたPRIのタイミングで偏
波を切換制御する手段から構成される。31は送受信の
信号の偏波を切り換える偏波切換器、32は図8による
実施の形態2の低速度移動目標部13を構成する遅延器
18と同等の遅延処理によって、受信器6からのSUM
ビデオ信号を遅延させる遅延器、33は前記遅延させた
SUMビデオ信号と受信器6からの遅延しないSUMビ
デオ信号を用いて、目標と背景クラッタの偏波特性の差
異から減算によって、クラッタ内に埋もれた単数固定目
標の振幅、位置(距離、角度)を含む情報を抽出する偏
波比較器、34は実施の形態2の低速度移動目標部13
を構成する目標検出器22と同等の検出処理によって、
単数固定目標を検出する目標検出器である。
【0029】この動作を図7と図9に基づいて説明す
る。偏波切換器31において送受信の信号の偏波を切り
換え、受信器6からの目標の振幅、位置(距離、角
度)、偏波特性の情報を含むSUMビデオ信号を用い
て、遅延器32において、図8による実施の形態2の低
速度移動目標部13を構成する遅延器18と同等の遅延
処理により遅延させたSUMビデオ信号を生成する。前
記遅延したSUMビデオ信号と受信器6からの遅延しな
いSUMビデオ信号を用いて、偏波比較器33において
目標と背景クラッタの偏波特性の差異から減算によっ
て、クラッタ内に埋もれた単数固定目標の振幅、位置
(距離、角度)を含む情報を抽出する。前記抽出したS
UMビデオ信号を目標検出器34において、図8による
実施の形態2の低速度移動目標部13を構成する目標検
出器22と同等の検出処理によって、単数固定目標を検
出する。前記固定目標の振幅と位置(距離、角度)の情
報を含む固定目標情報を低速度移動目標検出部13に出
力する。このような構成をとることによって、固定目標
の振幅と位置を検出することができる。
【0030】実施の形態7.図10はこの発明の実施の
形態7を示す構成図であり、図7による実施の形態5の
誘導装置を構成する図9による実施の形態6とは異なる
固定目標検出部30である。図10において、偏波切換
器31とメモリ35と偏波記録器36と偏波切換器33
と目標検出器37から構成される。35は目標の振幅、
位置(距離、角度)、偏波特性の情報を含むSUMビデ
オ信号を保持するメモリ、36は各種の偏波特性による
クラッタデータを保持する偏波記録器、33はメモリ3
5からのSUMビデオ信号と偏波記録器36のクラッタ
データを用いて、目標と背景クラッタの偏波特性の差異
から減算によって、単数固定目標の振幅、位置(距離、
角度)を含む情報を抽出する偏波比較器、37は図8に
よる実施の形態2の低速度移動目標部13で構成する目
標検出器22と同等の検出処理によって、単数固定目標
を検出し、目標検出ができない場合偏波記録器36から
新たなクラッタデータの取り出しとメモリ35に保持し
たSUMビデオ信号の呼び出しのトリガ信号を生成する
目標検出器である。
【0031】この動作を図7と図10に基づいて説明す
る。目標の振幅、位置(距離、角度)、偏波特性の情報
を含むSUMビデオ信号をメモリ35に保持し、前記S
UMビデオ信号と偏波記録器36に保持された各種の偏
波特性によるクラッタデータを用いて、偏波比較器33
において目標と背景クラッタの偏波特性の差異から減算
によって、単数固定目標の振幅、位置(距離、角度)を
含む情報を抽出する。前記抽出した結果から図8による
実施の形態2の低速度移動目標部13で構成する目標検
出器22と同等の検出処理によって、単数固定目標を検
出し、目標検出ができない場合は偏波記録器から新たな
クラッタデータの取り出しとメモリにストックしたSU
Mビデオ信号の呼び出しのトリガ信号を生成し、再度偏
波比較器33と目標検出器37の処理を繰り返し、目標
を検出する。検出した固定目標の振幅と位置(距離、角
度)の情報を含む固定目標情報を低速度移動目標検出部
13に出力する。このような構成をとることによって、
実施の形態6と同等の効果が期待できる。
【0032】実施の形態8.図11と図12はこの発明
の実施の形態8を示す構成図であり、図1による実施の
形態1の誘導装置に新たに複数目標追尾点演算器38を
追加し、また図5による実施の形態3の目標判定部14
に新たに単複切換器39を追加した構成からなる。図1
2において、39は図4による実施の形態2である低速
度移動目標検出部13から出力された複数目標の振幅と
位置の情報を含む複数の移動目標情報を用いて、目標判
定器23にて単複目標を判定した単複追尾切換信号に従
って、単数目標追尾処理もしくは複数目標追尾処理のど
ちらかの処理系統に切り換える単複切換器、38は図1
2による単複切換器39にて複数目標追尾処理の系統に
切り替わり、目標判定器23から出力された複数の移動
目標情報を用いて、各複数目標の位置情報から複数目標
の追尾点となる位置情報を最適演算する複数目標追尾点
演算器である。その他の構成は実施の形態1と同等であ
る。
【0033】この動作を図11と図12と図13に基づ
いて説明する。実施の形態1〜4と同等の処理により、
図4による実施の形態2である低速度移動目標検出部1
3から出力された複数の移動目標情報を用いて、単複切
換器39において、図5による実施の形態3の目標判定
部14を構成する目標判定器23にて単複目標を判定し
た単複追尾切換信号に従って、単数目標追尾処理もしく
は複数目標追尾処理のどちらかの処理系統に切り換え
る。図12による単複切換器39にて複数目標追尾処理
の系統に切り替わり、目標判定器23から出力された複
数の移動目標情報を用いて、複数目標追尾点演算器38
において各目標の位置情報から複数目標の追尾点となる
位置情報を最適演算する。また図12による単複切換器
39にて単数目標追尾処理の系統に切り替わり、目標判
定器23から出力された複数の移動目標情報を用いて、
前記実施の形態3の目標判定部14を構成する脅威度判
定器24と目標特定器25と同等の処理により、特定し
た単数目標情報を演算する。複数目標追尾点情報もしく
は単数目標情報のどちらかを用いて、図12の目標判定
器23からの追尾処理切換信号によって、どちらかの情
報から実施の形態4の角度誤差演算部15と同等の処理
により、目標の反射方向とアンテナの主軸方向とが成す
角の誤差角度の演算及びこの誤差角度から積分処理によ
り角速度を演算する。この誤差角度に対応した角速度を
アンテナ制御器10に出力し、前記角速度によって目標
方向にアンテナ4を補正する。上記の各動作と従来及び
実施の形態1と同等に動作する誘導装置1の運用例とし
て、図13と図16に示す運用に従って、誘導装置1を
搭載した飛しょう体Mは、太線で示した飛しょう経路R
に従って飛しょうしながら、複数目標5に対して誘導装
置1から送信波を放射し、図16の(a)に示すような
位置条件で時間差をもった2つの画像データを生成し
て、減算処理と検出処理によって、図3の(c)及び
(d)に示すような低速度で移動する複数目標を検出し
た後(図13において飛しょう体MがP2時)、この検
出した低速移動目標T2、高速移動目標T3の振幅、位
置の情報が含む複数の移動目標情報から、複数目標追尾
点演算器38において2つの目標の最適な追尾点を演算
する。図12の目標判定部14を構成する目標判定器2
3においてDBS処理で得られた画像データから複数か
単数かを判定し、同図の単複切換器39にて追尾する処
理系統を切り換える。脅威度判定器24の脅威度判定に
よって脅威度レベルが高い高速移動目標T3を特定す
る。DBS処理の結果から得られた図13の目標位置T
3−2からの反射波方向V1とアンテナ主軸方向V2と
が成す誤差角度ΔAz2と、V5とV6とが成す誤差角
度ΔE12のそれぞれの誤差角度によって、目標T3へ
の誘導を開始する。SUMビデオ信号を用いてクラッタ
から目標の検出でき、且つDBS処理により得られた画
像データが単数目標のみと判定した時(飛しょう体Mが
位置P3時)、モノパルス処理に切り換えて、モノパル
ス処理で得られた目標位置T3−3からの反射波方向V
3とアンテナ主軸方向V4が成す誤差角度ΔAz3と、
V7とV8とが成す誤差角度ΔE13のそれぞれの誤差
角度によって、アンテナ主軸を目標方向に補正し、ジャ
イロ10においてアンテナ首振角度に対応した角速度1
2を演算し、この角速度12によって誘導装置1を搭載
した飛しょう体Mを目標T3に向かって誘導する。この
ような構成をとることによって、実施の形態1と同等の
効果と、移動する複数目標もしくは特定した移動する目
標へ誘導することができる。
【0034】実施の形態9.図14はこの発明の実施の
形態9を示す構成図であり、図11による実施の形態8
の誘導装置と図9による実施の形態6の固定目標検出部
30を組み合わせた構成からなり、実施の形態1〜6と
同等の処理を備える。この動作を図13及び図14に基
づいて説明する。実施の形態1〜6と同等の処理によ
り、低速度で移動する複数目標を検出し、この移動する
複数目標に対し、複数の最適追尾点を演算して、この最
適追尾点へ誘導装置を誘導する。SUMビデオ信号を用
いてクラッタから目標の検出でき、且つDBS処理によ
り得られた画像データが単数目標のみと判定した時(飛
しょう体Mが位置P3時)、モノパルス処理に切り換
え、モノパルス処理で得られた誤差角度によって、アン
テナ主軸を目標方向に補正し、ジャイロ10においてア
ンテナ首振角度に対応した角速度12を演算し、この角
速度12によって誘導装置1を搭載した飛しょう体Mを
目標T3に向かって誘導する。このような構成をとるこ
とによって、実施の形態1と実施の形態5のそれぞれを
組み合わせた誘導装置と同等の効果が期待できる。
【0035】実施の形態10.図14はこの発明の実施
の形態10を示す構成図であり、図11による実施の形
態8の誘導装置と図10による実施の形態7の固定目標
検出部30を組み合わせた構成からなり、実施の形態1
〜5、7と同等の処理を備える。この動作を図13及び
図14に基づいて説明する。実施の形態1〜5、7と同
等の処理により、低速度で移動する複数目標と固定目標
を検出し、前記移動する複数目標に対し、複数の最適追
尾点を演算して、この最適追尾点へ誘導装置を誘導す
る。SUMビデオ信号を用いてクラッタから目標の検出
でき、且つDBS処理により得られた画像データが単数
目標のみと判定した時(飛しょう体Mが位置P3時)、
モノパルス処理に切り換え、モノパルス処理で得られた
誤差角度によって、アンテナ主軸を目標方向に補正し、
ジャイロ10においてアンテナ首振角度に対応した角速
度12を演算し、この角速度12によって誘導装置1を
搭載した飛しょう体Mを目標T3に向かって誘導する。
このような構成をとることによって、実施の形態9と同
等の効果が期待できる。
【0036】
【発明の効果】第1〜10の発明によれば、クラッタの
反射波に埋もれた固定及び低速移動目標の反射波であっ
ても、取得データから、クラッタと固定及び低速移動目
標を分別し、さらにビーム内における群目標を分別で
き、この結果固定、低速、低速以上の移動目標に対して
予め定められた脅威度レベルに従って中間誘導では単数
目標及び複数目標に、週末誘導では特定した目標(単数
目標)に誘導装置を搭載した飛しょう体を誘導すること
ができる。
【0037】また、第1〜4の発明によれば、従来に比
べて、低速移動目標の検出と、同一距離にある目標の分
別が可能になる。
【0038】また、第5〜7の発明によれば、第1の発
明に比べて、固定目標の検出が可能になる。
【0039】また、第7の発明によれば、第6の発明に
比べて、様々なクラッタの偏波データを保持しているた
め受信したデータに含まれるクラッタの偏波特性と一致
する確率並びに固定目標の検出確率が向上することが期
待できる。
【0040】また、第8〜10の発明によれば、第1、
5の発明に比べて、複数目標への誘導と、自動で単数目
標への切り換えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による誘導装置の実施の形態1を示
す図である。
【図2】 この発明による実施の形態1と5の誘導装置
においての運用図である。
【図3】 この発明による実施の形態1と5と8〜10
の誘導装置においての目標検出図である。
【図4】 この発明による実施の形態1と誘導装置を構
成する検出装置の実施の形態2を示す図である。
【図5】 この発明による実施の形態1と誘導装置を構
成する判定装置の実施の形態3を示す図である。
【図6】 この発明による実施の形態1と誘導装置を構
成する検出装置の実施の形態4を示す図である。
【図7】 この発明による誘導装置の実施の形態5を示
す図である。
【図8】 この発明による実施の形態5の誘導装置を構
成する検出装置を示す図である。
【図9】 この発明による実施の形態5の誘導装置を構
成する検出装置の実施の形態6を示す図である。
【図10】 この発明による実施の形態5の誘導装置を
構成する検出装置の実施の形態7を示す図である。
【図11】 この発明による誘導装置の実施の形態8を
示す図である。
【図12】 この発明による実施の形態8の誘導装置を
構成する判定装置を示す図である。
【図13】 この発明による実施の形態8〜10の誘導
装置においての運用図である。
【図14】 この発明による誘導装置の実施の形態9、
10を示す図である。
【図15】 従来の誘導装置を示す図である。
【図16】 従来の誘導装置においての目標検出図であ
る。
【符号の説明】
1 誘導装置、2 送信器、3 送受切換器、4 アン
テナ、5 目標、6受信器、7 移動目標抽出器、8
目標検出器、9 角度誤差演算器、10 アンテナ制御
器、11 ジャイロ、12 角速度、13 低速度移動
目標検出部、14 目標判定部、15 角度誤差演算
部、16 積分器、17 自機動揺信号、18 遅延
器、19 第1のDBS処理器、20 第2のDBS処
理器、21比較器、22 目標検出器、23 目標判定
器、24 脅威度判定器、25目標特定器、26 第1
の角度誤差演算器、27 第2の角度誤差演算器、28
モノパルス処理/DBS処理切換器、29 積分器、3
0 固定目標検出部、31 偏波切換器、32 遅延
器、33 偏波比較器、34 目標検出器、35メモ
リ、36 偏波記録器、37 目標検出器、38 複数
目標追尾点演算器、39 単複切換器、M 飛しょう
体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−230021(JP,A) 特開 平9−80142(JP,A) 特開 平6−207798(JP,A) 特開 平3−274396(JP,A) 特開 平2−130399(JP,A) 特開 昭59−3376(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95 F41G 7/00 - 11/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号を生成する送信器と、前記送信
    信号を予め定められた繰り返し周期(Pulse Re
    peition Inteval:PRI)のタイミン
    グで送受信の信号を切り換える送受切替器を介して、背
    景を含む目標に送信波として放射し、複数目標から反射
    された受信波を受けて受信信号を生成するアンテナと、
    送受信の切換を予め定められたPRI毎のタイミングで
    制御する手段と、前記アンテナから出力された受信信号
    を用いて複数目標の振幅、位置の情報を含むビデオ信号
    に変換する受信器と、前記ビデオ信号から複数目標の振
    幅、位置の情報を含む時間差をもった2つの画像データ
    の生成及び2つの画像データを減算することによって、
    低速度で移動する複数目標の振幅、位置の情報を含む差
    画像データの抽出及び差画像データから低速度で移動す
    る複数目標を検出して、複数目標の振幅、位置を含む複
    数の移動目標情報を出力する低速度移動目標検出部と、
    前記複数の移動目標情報から単複目標の判定と脅威度の
    判定を行って目標を特定し、目標の位置の情報を含む特
    定目標情報を生成する目標判定部と、前記特定目標情報
    もしくは受信器からのビデオ信号を用いて目標の反射方
    向とアンテナの主軸方向とが成す角の誤差角度の演算及
    びこの誤差角度から積分処理により角速度の演算をする
    角度誤差演算部と、前記誤差角度に対応した角速度によ
    り目標方向にアンテナを補正するアンテナ制御器とを備
    えたことを特徴とする誘導装置。
  2. 【請求項2】 上記低速度移動目標検出部は、受信器か
    らのビデオ信号を予め定められたPRI毎の時間で遅延
    させる遅延器と、遅延時間を予め定められたPRI毎の
    タイミングで制御する手段と、前記遅延させたビデオ信
    号を誘導装置外部が出力する自機動揺信号で位相補償
    し、離散フーリエ変換によって距離と周波数(角度)と
    振幅から成るPRI分遅延させた画像データを生成する
    第2のDBS(Doppler Beam Sharp
    ping)処理器と、受信器からの遅延しないビデオ信
    号を前記第2のDBS処理器と同じ処理によって距離と
    周波数(角度)と振幅から成る遅延しない画像データを
    生成する第1のDBS処理器と、前記2つの画像データ
    を減算によって低速度で移動する複数目標の振幅、位置
    の情報を含む差画像データを抽出する比較器と、前記差
    画像データと受信器からのビデオ信号を一定誤警報確率
    (Constant False Alarm Rat
    e:CFAR)、ノンコヒーレント積分(Post D
    etection Integration:PDI)
    の処理した後、予め定められた振幅レベル以上を目標と
    判定して、判定した目標に対応した差画像データに含ま
    れる周波数の情報を用いて逆離散フーリエ変換によって
    精角度を演算する目標検出器とによって構成してなるこ
    とを特徴とした請求項1記載の誘導装置。
  3. 【請求項3】 上記目標判定部は、低速度移動目標検出
    部で検出された複数目標の振幅と位置の情報を含む複数
    の移動目標情報と単数目標の振幅と位置の情報を含む目
    標情報を用いて、複数の移動目標情報から予め定められ
    た振幅レベル以上を超えた目標数をカウントすることで
    複数目標か単数目標かの判定処理と目標情報から予め定
    められた振幅レベル以上を検出することで目標の有り無
    しを判定処理し、前記に示す2つ判定処理結果から単数
    目標か複数目標かの追尾処理系統を切り換える情報を含
    む追尾処理切換信号の生成及び複数の移動目標情報を出
    力する目標判定器と、前記追尾切換信号を用いて単数目
    標か複数目標のどちらかの追尾処理系統に切り換えて目
    標判定器から出力された複数の移動目標情報を出力する
    単複切換器と、この単複切換器から出力された複数の移
    動目標情報から予め定められた振幅、位置のしきい値を
    基準に複数目標の脅威度レベルを判定し、この判定した
    脅威度レベルと位置の情報を含む脅威度レベル情報を生
    成する脅威度判定器と、前記脅威度レベル情報から脅威
    度レベルが高い目標を選択する目標特定器とによって構
    成してなることを特徴とした請求項1記載の誘導装置。
  4. 【請求項4】 上記角度誤差演算部は、受信器から出力
    されたSUMビデオ信号とDIFビデオ信号を用いて、
    正規化した電圧値に変換し、この電圧値に対応した目標
    方向とアンテナ主軸方向との誤差角度を演算するモノパ
    ルス処理を行う第1の角度誤差演算器と、目標判定部か
    ら出力された特定の移動目標情報に含まれる位置情報か
    ら目標方向とアンテナ主軸方向との誤差角度を演算する
    第2の角度誤差演算器と、前記2つの誤差角度を用いて
    目標判定部から出力された追尾処理切換信号によって、
    モノパルス処理で得られた誤差角度もしくはDBS処理
    の結果から得られた誤差角度のどちらかを選択するモノ
    パルス処理/DBS処理切換器と、選択した誤差角度を
    積分処理により角速度を演算し、アンテナ制御器に出力
    する積分器とによって構成してなることを特徴とした請
    求項1記載の誘導装置。
  5. 【請求項5】 予め定められたPRI毎のタイミングで
    送受信信号の偏波の切り換え及び受信器からの目標の振
    幅、位置、偏波特性の情報を含むビデオ信号を用いて目
    標と背景クラッタの偏波特性の差異から減算によって、
    クラッタ内に埋もれた単数の固定目標の振幅、位置を含
    む情報を抽出し、単数の固定目標を検出して、目標の振
    幅、位置の情報を含む単数の固定目標情報を出力する固
    定目標検出部を付加したことを特徴とする請求項1記載
    の誘導装置。
  6. 【請求項6】 上記固定目標検出部は、予め定められた
    PRI毎のタイミングで送受信信号の偏波を切り換える
    偏波切換器と、受信器からの目標の振幅、位置、偏波特
    性の情報を含むビデオ信号を予め定められたPRI毎の
    タイミングで遅延させる遅延器と、遅延させたビデオ信
    号と受信器からの遅延しないビデオ信号を用いて、目標
    と背景クラッタの偏波特性の差異から減算によってクラ
    ッタ内に埋もれた単数の固定目標の振幅、位置を含む情
    報を抽出する偏波比較器と、前記減算した情報をCFA
    R、PDI処理した後、予め定められた振幅レベル以上
    を目標と判定し、単数の固定目標を検出して固定目標の
    振幅と位置の情報を含む単数の固定目標情報を低速度移
    動目標検出部に出力する目標検出器とによって構成して
    なることを特徴とした請求項5記載の誘導装置。
  7. 【請求項7】 上記固定目標検出部は、予め定められた
    PRI毎のタイミングで送受信信号の偏波を切り換える
    偏波切換器と、受信器からの目標の振幅、位置、偏波特
    性の情報を含むビデオ信号を保持するメモリと、各種の
    偏波特性によるクラッタデータが保持された偏波記録器
    と、メモリに保持されたビデオ信号と偏波記録器に保持
    された各種の偏波特性によるクラッタデータを目標と背
    景クラッタの偏波特性の差異から減算によって単数の固
    定目標の振幅、位置を含む情報を抽出する偏波比較器
    と、前記減算した情報をCFAR、PDI処理した後、
    予め定められた振幅レベル以上を目標と判定し、単数の
    固定目標を検出して目標検出ができない場合偏波記録器
    から新たなクラッタデータの取り出し及びメモリにスト
    ックされたビデオ信号を呼び出すためのトリガ信号を生
    成する目標検出器とによって構成してなることを特徴と
    した請求項5記載の誘導装置。
  8. 【請求項8】 低速度移動目標検出部で検出された複数
    目標の振幅と位置の情報を含む複数の移動目標情報と単
    数目標の振幅と位置の情報を含む単数の目標情報を用い
    て複数の移動目標情報から予め定められた振幅レベル以
    上を超えた目標数をカウントすることで複数目標か単数
    目標かの判定処理及び単数の目標情報から予め定められ
    た振幅レベル以上を検出することで目標の有り無しを判
    定処理し、前記に示す2つ判定処理結果から単数目標か
    複数目標かの追尾処理系統を切り換える情報を含む追尾
    処理切換信号の生成及び複数の移動目標情報を出力する
    目標判定器と、前記追尾切換信号を用いて単数目標か複
    数目標のどちらかの追尾処理系統に切り換えて目標判定
    器から出力された複数の移動目標情報を出力する単複切
    換器と、この単複切換器から出力された複数の移動目標
    情報から予め定められた振幅、位置のしきい値を基準に
    複数目標の脅威度レベルを判定し、この判定した脅威度
    レベルと位置の情報を含む脅威度レベル情報を生成する
    脅威度判定器と、前記脅威度レベル情報から脅威度レベ
    ルが高い目標を選択する目標特定器と、前記単複切換器
    から出力された複数の移動目標情報を用いて各目標の位
    置情報から複数目標の追尾点となる位置情報を最適演算
    する複数目標追尾点演算器とを付加したことを特徴とす
    る請求項1記載の誘導装置。
  9. 【請求項9】 予め定められたPRI毎のタイミングで
    送受信信号の偏波を切り換える偏波切換器と、受信器か
    らの目標の振幅、位置、偏波特性の情報を含むビデオ信
    号を予め定められたPRI毎のタイミングで遅延させる
    遅延器と、遅延させたビデオ信号と受信器からの遅延し
    ないビデオ信号を用いて、目標と背景クラッタの偏波特
    性の差異から減算によってクラッタ内に埋もれた単数の
    固定目標の振幅、位置を含む情報を抽出する偏波比較器
    と、前記減算した情報をCFAR、PDI処理した後、
    予め定められた振幅レベル以上を目標と判定し、単数の
    固定目標を検出して固定目標の振幅と位置の情報を含む
    単数の固定目標情報を低速度移動目標検出部に出力する
    目標検出器と、低速度移動目標検出部で検出された複数
    目標の振幅と位置の情報を含む複数の移動目標情報及び
    固定目標の振幅と位置の情報を含む単数の固定目標情報
    を用いて複数の移動目標情報から予め定められた振幅レ
    ベル以上を超えた目標数をカウントすることで複数目標
    か単数目標かの判定処理及び単数の固定目標情報から予
    め定められた振幅レベル以上を検出することで固定目標
    の有り無しを判定処理し、前記に示す2つ判定処理結果
    から単数目標か複数目標かの追尾処理系統を切り換える
    情報を含む追尾処理切換信号の生成及び複数の移動目標
    情報を出力する目標判定器と、前記追尾切換信号を用い
    て単数目標か複数目標のどちらかの追尾処理系統に切り
    換えて目標判定器から出力された複数の移動目標情報を
    出力する単複切換器と、この単複切換器から出力された
    複数の移動目標情報から予め定められた振幅、位置のし
    きい値を基準に複数目標の脅威度レベルを判定し、この
    判定した脅威度レベルと位置の情報を含む脅威度レベル
    情報を生成する脅威度判定器と、前記脅威度レベル情報
    から脅威度レベルが高い目標を選択する目標特定器と、
    前記単複切換器から出力された複数の移動目標情報を用
    いて各目標の位置情報から複数目標の追尾点となる位置
    情報を最適演算する複数目標追尾点演算器とを付加した
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導装置。
  10. 【請求項10】 予め定められたPRI毎のタイミング
    で送受信信号の偏波を切り換える偏波切換器と、受信器
    からの目標の振幅、位置、偏波特性の情報を含むビデオ
    信号を保持するメモリと、各種の偏波特性によるクラッ
    タデータが保持された偏波記録器と、メモリに保持され
    たビデオ信号と偏波記録器に保持された各種の偏波特性
    によるクラッタデータを目標と背景クラッタの偏波特性
    の差異から減算によって単数の固定目標の振幅、位置を
    含む情報を抽出する偏波比較器と、前記減算した情報を
    CFAR、PDI処理した後、予め定められた振幅レベ
    ル以上を目標と判定し、単数の固定目標を検出して目標
    検出ができない場合偏波記録器から新たなクラッタデー
    タの取り出し及びメモリにストックされたビデオ信号を
    呼び出すためのトリガ信号を生成する目標検出器と、低
    速移動目標検出部で検出された複数目標の振幅と位置の
    情報を含む複数の移動目標情報及び単数の固定目標の振
    幅と位置の情報を含む固定目標情報を用いて複数の移動
    目標情報から予め定められた振幅レベル以上を超えた目
    標数をカウントすることで複数目標か単数目標かの判定
    処理及び単数の固定目標情報から予め定められた振幅レ
    ベル以上を検出することで固定目標の有り無しを判定処
    理し、前記に示す2つ判定処理結果から単数目標か複数
    目標かの追尾処理系統を切り換える情報を含む追尾処理
    切換信号の生成及び複数の移動目標情報を出力する目標
    判定器と、前記追尾切換信号を用いて単数目標か複数目
    標のどちらかの追尾処理系統に切り換えて目標判定器か
    ら出力された複数の移動目標情報を出力する単複切換器
    と、この単複切換器から出力された複数の移動目標情報
    から予め定められた振幅、位置のしきい値を基準に複数
    目標の脅威度レベルを判定し、この判定した脅威度レベ
    ルと位置の情報を含む脅威度レベル情報を生成する脅威
    度判定器と、前記脅威度レベル情報から脅威度レベルが
    高い目標を選択する目標特定器と、前記単複切換器から
    出力された複数の移動目標情報を用いて各目標の位置情
    報から複数目標の追尾点となる位置情報を最適演算する
    複数目標追尾点演算器とを付加したことを特徴とする請
    求項1記載の誘導装置。
JP30001197A 1997-10-31 1997-10-31 誘導装置 Expired - Lifetime JP3246417B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30001197A JP3246417B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 誘導装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30001197A JP3246417B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 誘導装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11133147A JPH11133147A (ja) 1999-05-21
JP3246417B2 true JP3246417B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=17879652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30001197A Expired - Lifetime JP3246417B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 誘導装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3246417B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3707469B2 (ja) * 2002-11-19 2005-10-19 三菱電機株式会社 二重偏波レーダ装置及びその信号処理方法
JP5900051B2 (ja) * 2012-03-15 2016-04-06 三菱電機株式会社 誘導装置
JP6350229B2 (ja) * 2014-11-11 2018-07-04 三菱電機株式会社 誘導装置
JP6895305B2 (ja) * 2017-04-24 2021-06-30 三菱重工業株式会社 誘導制御装置、誘導制御方法、飛しょう体及び誘導制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11133147A (ja) 1999-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5923282A (en) Radar system
US6229475B1 (en) Pulse doppler radar system with improved cluster target resolution capability
US7737882B2 (en) Radar device
EP1057043B1 (en) Improvements in or relating to radar systems
JP5020635B2 (ja) レーダにおける探索用ブロードビームの使用時の効率的な仰角推定技法
JP2010197133A (ja) 物体検知装置
JPWO2007015288A1 (ja) 軸ずれ量推定方法及び軸ずれ量推定装置
JP3318832B2 (ja) 誘導装置
KR101339108B1 (ko) 레이더 시스템의 표적 탐지방법
JP3246417B2 (ja) 誘導装置
CA2026023C (en) Bistatic radar seeker with range gating
EP0851238A2 (en) Doppler radar
JP2000147100A5 (ja)
US20110095939A1 (en) Process and system for determining the position and velocity of an object
US5608407A (en) Bistatic angle-cued radar system and processing method
KR20200114467A (ko) 레이다 표적 검출 연산량 감소 방법 및 장치
GB2093306A (en) Multiple Radar Combination System
KR102298950B1 (ko) 복수의 무인기 레이다를 이용한 동시적 위치 추적 방법
JP3784327B2 (ja) 測角レーダ装置
KR960704238A (ko) 레이더 장치(Rader apparatus)
JP2002156449A (ja) レーダ装置
JP2013200134A (ja) レーダ装置
GB2094089A (en) Distant transmitter range measurement
JP2747360B2 (ja) 追尾レーダ装置
JP2776032B2 (ja) 目標識別装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term