JP3246406B2 - 半導体記憶装置およびそのテスト方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびそのテスト方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンク構成を有す
る半導体記憶装置およびそのテスト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体記憶装置およびそのテスト
方法は、従来のバンク構成の半導体記憶装置およびその
診断テストの方法をいう。
【0003】バンク構成を持つ半導体記憶装置として、
例えば、外部CLK信号を基準に全ての動作が行われる
同期式ダイナミックメモリ(シンクロナスDRAM)が
ある。バンク構成を持つ半導体記憶装置の特徴として
は、各バンクを独立に動作させることができることであ
る。このバンク構成の数は、製品の仕様によって変わっ
てくる。バンク構成数の決定は、ボンディング時に決定
している。
【0004】図3にボンディング切り替えの構成図を示
す。図3において、ボンディングオプションパッド50
1へのボンディング信号BX1を、ボンディングオプシ
ョン切り替え回路502に取り込み、バンク構成の判定
を行い、信号BAKNをバンク切り替え回路503に送
り、判定したバンク構成で動作を行う。
【0005】図4にボンディングオプション切り替え回
路502の回路構成例を示す。図4において、ボンディ
ングオプションパッド501をボンディングしGNDに
接続した場合、信号BX1はGNDと等価となり、接点
610はLOWレベルとなる。インバータ601、60
2、603により、信号BAKNはHIGHレベルが出
力される。
【0006】図3および図4において、ボンディングオ
プションパッド501をオープンにした場合、信号BX
1はオープンとなり、Pチャンネルトランジスタ60
4、605、606、607により、接点610はVC
Cにより充電され、HIGHレベルとなる。その結果、
インバータ601、602、603により、信号BAK
NはLOWレベルが出力される。
【0007】図5に2バンク構成品を、図6に4バンク
構成品を示す。これはボンディングオプションパッドを
ボンディングしてGNDに接続した時が2バンク構成、
ボンディングオプションパッドをオープンにした時が4
バンク構成を表す。
【0008】図5の2バンク構成品のバンクセレクト動
作は、信号A13がLOWレベルの時バンクAを、信号
A13がHIGHレベルの時バンクBを選択する。図6
の4バンク構成品のバンクセレクト動作は、信号A12
がLOWレベルかつ信号A13がLOWレベルのときバ
ンクA、信号A12がHIGHレベルかつ信号A13が
LOWレベルのときバンクB、信号A12がLOWレベ
ルかつ信号A13がHIGHレベルのときバンクC、信
号A12がHIGHレベルかつ信号A13がHIGHレ
ベルのときバンクDを選択する。
【0009】よって、上記従来例においては、バンク構
成の違いによりその各々について、診断テスト工程で、
テストパターンを作成しなければならない。その理由
は、診断テストでバンク交互にアクセスするバンクピン
ポンテストにおいて、図5の2バンク構成品では、信号
A13をLOWレベル/HIGHレベルと切り替えるこ
とにより、バンクAとバンクBを交互にアクセスする。
また、図6の4バンク構成品では、信号A12と信号A
13のLOWレベル/HIGHレベルの切り替えによ
り、バンクA/バンクB/バンクC/バンクDを交互に
アクセスする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例における問題点は、バンク構成の違いによりその各
々について、診断テスト工程で、テストパターンを作成
しなければならない。この様にアクセスするバンクを指
定する信号が、2バンク構成では信号A13のみ、4バ
ンク構成では信号A12と信号A13と異なり、バンク
ピンポンテスト時のバンク選択信号が異なる為、2バン
ク構成品と4バンク構成品では各々で異なるテストパタ
ーンを作成しなければならない問題点を伴う。
【0011】本発明は、バンク構成の異なる半導体記憶
装置において、テストモード信号によりバンク構成を設
定しての測定を可能とした、半導体記憶装置およびその
テスト方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の半導体記憶装置は、バンクの診断テスト実
行のためのテストモード信号を出力するテストモード信
号発生回路と、診断テスト実行のバンク構成の形態を切
り替えるボンディングオプション切り替え回路と、テス
トモード信号とボンディングオプション切り替え回路の
出力信号とにより構成される信号を入力し、バンク構成
の形態を制御するバンク切り替え回路とを有し、バンク
の構成形態を制御して診断テスト実行の柔軟性を高めた
ことを特徴としている。
【0013】また、上記のテストモード信号により、バ
ンクの構成形態の切り替えに対応して診断テストのプロ
グラムの形態の切り替えを可能とし、テストモード信号
発生回路(104)は、ラッチ回路(205、206)
とNAND回路(207)とを有し、ラッチ回路はアド
レス信号(IA00B)とこのアドレス信号(IA00
B)の保持を制御するラッチ制御信号(TSAD)とが
入力され、NAND回路へはラッチ回路の出力信号と診
断テスト実行のタイミング信号(TSET)とが入力さ
れ、このNAND回路の出力信号がテストモード信号
(TETBA)を構成するとよい。
【0014】本発明の半導体記憶装置のテスト方法は、
バンクの診断テスト実行のためのテストモード信号を出
力するテストモード信号発生工程と、診断テスト実行の
バンク構成の形態を切り替えるボンディングオプション
切り替え工程と、テストモード信号とボンディングオプ
ション切り替え工程に対応し、バンク構成の形態を制御
するバンク切り替え工程とを有し、バンクの構成形態を
制御して診断テスト実行の柔軟性を高めたことを特徴と
している。
【0015】また、上記のテストモード信号により、バ
ンクの構成形態の切り替えに対応して診断テストのプロ
グラムの形態の切り替えを可能とし、テストモード信号
発生工程は、ラッチ工程と否定論理積工程とを有し、ラ
ッチ工程にはアドレス信号(IA00B)とこのアドレ
ス信号(IA00B)の保持を制御するラッチ制御信号
(TSAD)とが入力され、否定論理積へはラッチ工程
の出力信号と診断テスト実行のタイミング信号(TSE
T)とが入力され、この否定論理積工程の出力信号がテ
ストモード信号(TETBA)を構成するとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる半導体記憶装置およびそのテスト方法の実施の形態
を詳細に説明する。図1および図2を参照すると本発明
の半導体記憶装置およびそのテスト方法の実施形態が示
されている。
【0017】図1は、本発明の実施形態の半導体記憶装
置の回路構成図である。図1において、本実施形態の半
導体記憶装置は、ボンディングオプションパッド101
とボンディングオプション切り替え回路102とインバ
ータ105とが直列接続されて、NOR回路106の二
入力の一方の入力端子へ接続がされる。NOR回路10
6の二入力の他方の入力端子へは、テストモード信号発
生回路104が接続される。このNOR回路106の出
力端子は、バンク切り替え回路103へ接続されて構成
される。
【0018】上記により構成される本実施形態の半導体
記憶装置は、ボンディングオプションパッド101への
ボンディング信号BX1を、ボンディングオプション切
り替え回路102に入力し、ボンディングオプション切
り替え回路102の出力信号BAKNをインバータ10
5で反転して、NOR回路106の一方の入力信号とす
る。テストモード信号発生回路104からの出力信号T
ETBAを、NOR回路106の他方の入力信号とす
る。そして、NOR回路106の出力信号TBAKN
を、バンク切り替え回路103へ入力する。
【0019】図2は、テストモード信号発生回路104
の構成例を示す回路図である。本実施形態に適用される
テストモード信号発生回路104は、インバータ20
1、202、203、204、Pチャンネルトランジス
タ205、Nチャンネルトランジスタ206、NAND
回路207、を有して構成される。
【0020】次に、第一の動作について説明する。ま
ず、図2の通常動作時において、信号TSETと信号T
SADはLOWレベルである。NAND回路207の出
力は信号TSETによりHIGHレベルとなり、インバ
ータ204により反転されLOWレベルの信号TETB
Aが出力される。診断テスト工程でのテストモードは、
モードレジスタセット時の特定アドレスの選択により動
作する。本実施形態のテストモード信号を制御するアド
レスをIA00とすると、その反転信号IA00Bが図
2に入力される。
【0021】モードレジスタセット時にテストモード動
作のアドレスとIA00のアドレスを選択すると、テス
トモード動作アドレスの選択により信号TSETと信号
TSADがHIGHレベルとなる。選択されたアドレス
信号IA00BはLOWレベルが入力される。信号TS
ADのHIGHレベルとインバータ201により反転し
たLOWレベルにより、Pチャンネルトランジスタ20
5とNチャンネルトランジスタ206からなるトランス
ファーゲートがONして、信号IA00BのLOWレベ
ルがインバータのラッチ回路205、206に保持さ
れ、接点208はHIGHレベルとなる。
【0022】信号TSETのHIGHレベルと接点20
8のHIGHレベルがNAND回路207に入力され、
NAND回路207からLOWレベルが出力される。出
力信号TETBAは、インバータ204により反転した
HIGHレベルが出力される。
【0023】第一の動作は、通常動作時、信号TETB
AはLOWレベルである。ボンディングオプション切り
替え回路102の出力信号BAKNは、インバータ10
5で反転して、NOR回路106を通して入力信号TB
AKNに伝わり、バンク切り替え回路103に入力す
る。この時、BAKNがLOWレベルだとTBAKNも
LOWレベル、BAKNがHIGHレベルだとTBAK
NもHIGHレベルになる。
【0024】テストモード時は、信号TETBAはHI
GHレベルであり、NOR回路106は常にLOWレベ
ルを出力する。この時、信号BAKNがLOWレベル/
HIGHレベルに関係なく、信号TBAKNはLOWレ
ベルとなりバンク切り替え回路103へ入力される。従
来の技術で示した2バンク構成品と4バンク構成品の場
合、通常動作時、2バンク構成品はボンディングオプシ
ョンパッド101をボンディングしGNDに接続する。
信号BX1はGNDレベルとなり、ボンディングオプシ
ョン切り替え回路102の出力信号BAKNはHIGH
レベルとなる。信号TBAKNもHIGHレベルであ
り、バンク切り替え回路103へ入力され2バンク構成
の動作をする。
【0025】4バンク構成品はボンディングオプション
パッド101をオープンにする。信号BX1はオープン
となり、ボンディングオプション切り替え回路102の
出力信号BAKNはLOWレベルとなる。信号TBAK
NもLOWレベルであり、バンク切り替え回路103へ
入力され4バンク構成の動作をする。テストモード時、
ボンディングオプションパッド101の有無に関係な
く、信号TBAKNは常にLOWレベルとなり、バンク
切り替え回路103へ入力され4バンク構成の動作をす
る。
【0026】次に、第二の動作について説明する。本第
二の動作では、診断テスト工程で、2バンク構成品のテ
スト時に、図1のテストモード信号発生回路104の出
力信号TETBAをHIGHレベルにする。このことに
より、4バンク構成品と同等の動作をして、バンクを交
互にアクセスするバンクピンポンテストでは、2バンク
動作品と4バンク動作品で同一のテストパターンでの測
定が可能となる。また、各バンクを同時にアクセスする
バンクマルチ動作時では、2バンク構成品で全アドレス
をアクセスする時間と、テストモード信号により4バン
ク構成品として動作させて全アドレスをアクセスする時
間とでは、4バンク構成品としての動作時の時間が半分
となる。
【0027】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施
の一例であるが、本発明はこれに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形
実施が可能である。
【0028】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
半導体記憶装置およびそのテスト方法は、バンクの診断
テスト実行のためのテストモード信号を出力し、診断テ
ストの形態を切り替え、テストモード信号をバンクへ切
り替える。本構成により、バンクの構成形態に対応した
診断テスト実行の柔軟性が高まる。よって、バンク構成
の異なる半導体記憶装置において、同一のテストパター
ンにて測定可能となりテストパターン作成の工数削減と
なる。また、バンクマルチ動作によりテスト時間の短縮
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置およびそのテスト方法
の実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】図1のテストモード信号発生回路の具体的な構
成例を示す回路図である。
【図3】従来例の半導体記憶装置およびそのテスト方法
の構成を示すブロック構成図である。
【図4】図3のボンディングオプション切り替え回路の
具体的な構成例を示す回路図である。
【図5】2バンク構成品を示す構成図である。
【図6】2バンク構成品を示す構成図である。
【符号の説明】
101 ボンディングオプションパッド 102 ボンディングオプション切り替え回路 103 バンク切り替え回路 104 テストモード信号発生回路 105 インバータ 106 NOR回路 201 インバータ 204 インバータ 205 Pチャンネルトランジスタ 206 Nチャンネルトランジスタ 205、206 インバータのラッチ回路 207 NAND回路 208 接点 BX1 ボンディング信号 BAKN 出力信号 TETBA 出力信号 TBAKN NOR信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 29/00 G11C 11/401 - 11/4099 G01R 31/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンクの診断テスト実行のためのテスト
    モード信号を出力するテストモード信号発生回路と、 前記診断テスト実行のバンク構成の形態を切り替えるボ
    ンディングオプション切り替え回路と、 前記テストモード信号と前記ボンディングオプション切
    り替え回路の出力信号とにより構成される信号を入力
    し、前記バンク構成の形態を制御するバンク切り替え回
    路とを有し、前記バンクの構成形態を制御して 前記診断テスト実行の
    柔軟性を高めたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記テストモード信号により、前記バン
    クの構成形態の切り替えに対応して前記診断テストのプ
    ログラムの形態の切り替えを可能としたことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記テストモード信号発生回路(10
    4)は、ラッチ回路(205、206)とNAND回路
    (207)とを有し、前記ラッチ回路はアドレス信号
    (IA00B)と該アドレス信号(IA00B)の保持
    を制御するラッチ制御信号(TSAD)とが入力され、
    前記NAND回路へは前記ラッチ回路の出力信号と前記
    診断テスト実行のタイミング信号(TSET)とが入力
    され、該NAND回路の出力信号が前記テストモード信
    号(TETBA)を構成することを特徴とする請求項1
    または2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 バンクの診断テスト実行のためのテスト
    モード信号を出力するテストモード信号発生工程と、 前記診断テスト実行のバンク構成の形態を切り替えるボ
    ンディングオプション切り替え工程と、 前記テストモード信号と前記ボンディングオプション切
    り替え工程に対応し、前記バンク構成の形態を制御する
    バンク切り替え工程とを有し、前記バンクの構成形態を制御して 前記診断テスト実行の
    柔軟性を高めたことを特徴とする半導体記憶装置のテス
    ト方法。
  5. 【請求項5】 前記テストモード信号により、前記バン
    クの構成形態の切り 替えに対応して前記診断テストのプ
    ログラムの形態の切り替えを可能としたことを特徴とす
    る請求項4記載の半導体記憶装置のテスト方法。
  6. 【請求項6】 前記テストモード信号発生工程は、ラッ
    チ工程と否定論理積工程とを有し、前記ラッチ工程には
    アドレス信号(IA00B)と該アドレス信号(IA0
    0B)の保持を制御するラッチ制御信号(TSAD)と
    が入力され、前記否定論理積へは前記ラッチ工程の出力
    信号と前記診断テスト実行のタイミング信号(TSE
    T)とが入力され、該否定論理積工程の出力信号が前記
    テストモード信号(TETBA)を構成することを特徴
    とする請求項4または5記載の半導体記憶装置のテスト
    方法。
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