JP3246064U

JP3246064U - オフセット印刷装置

Info

Publication number: JP3246064U
Application number: JP2024000115U
Authority: JP
Inventors: ハイラーペーター; ポステルスミヒャエル
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 2023-01-17
Filing date: 2024-01-16
Publication date: 2024-03-15
Anticipated expiration: 2034-01-16
Also published as: DE102023134104A1; CN118358248A

Abstract

【課題】湿し装置ローラの回転速度を無段階に調整できるオフセット印刷装置を提供する。【解決手段】オフセット印刷装置は、第１の歯車列１４の歯車６、１２、１３に属する第１の歯車６を備えた版胴１と、第２の歯車列１６の歯車８、１５に属する第２の歯車８を備えたインキ装置ローラ３を含む複数のインキ装置ローラを備えたインキ装置２と、第３の歯車列２０の歯車１０、１７、１８、１９に属する第３の歯車１０を備えた湿し装置ローラ５を含む複数の湿し装置ローラを備えた湿し装置４と、内歯歯車２５、太陽歯車２６および遊星枠２７の形態の構成要素を備えた遊星歯車機構２４とを備える。第２の歯車列１６の１つの歯車１５と第１の歯車列１４の１つの歯車１２との間に第１の切換クラッチＫ１が配置されており、第２の歯車列１６の１つの歯車１５と第３の歯車列２０の１つの歯車１９との間に第２の切換クラッチＫ２が配置されている。【選択図】図１

Description

本考案は、オフセット印刷装置であって、第１の歯車列の歯車に属する第１の歯車を備えた版胴と、第２の歯車列の歯車に属する第２の歯車を備えたインキ装置ローラを含む複数のインキ装置ローラを備えたインキ装置と、第３の歯車列の歯車に属する第３の歯車を備えた湿し装置ローラを含む複数の湿し装置ローラを備えた湿し装置と、内歯歯車、太陽歯車および遊星枠の形態の構成要素を備えた遊星歯車機構とを備える、オフセット印刷装置に関する。

独国特許出願公開第１０２０１５２０９５２１号明細書には、このようなオフセット印刷装置が記載されている。

本考案の課題は、更なるオフセット印刷装置を提供することである。

この課題は、オフセット印刷装置であって、第１の歯車列の歯車に属する第１の歯車を備えた版胴と、第２の歯車列の歯車に属する第２の歯車を備えたインキ装置ローラを含む複数のインキ装置ローラを備えたインキ装置と、第３の歯車列の歯車に属する第３の歯車を備えた湿し装置ローラを含む複数の湿し装置ローラを備えた湿し装置と、内歯歯車、太陽歯車および遊星枠の形態の構成要素を備えた遊星歯車機構とを備える、オフセット印刷装置において、第２の歯車列の１つの歯車と第１の歯車列の１つの歯車との間に第１の切換クラッチが配置されており、第２の歯車列の１つの歯車と第３の歯車列の１つの歯車との間に第２の切換クラッチが配置されていることを特徴とする、オフセット印刷装置によって解決される。

本考案に係るオフセット印刷装置の利点は、湿し装置ローラの回転速度を無段階に調整することが可能になるということである。

種々の改良形態が互いに任意の組合せで可能である：

第１の歯車列の歯車との間に第１の切換クラッチが配置されている第２の歯車列の歯車と、第３の歯車列の歯車との間に第２の切換クラッチが配置されている第２の歯車列の歯車とは、第２の歯車列の同一の歯車であってもよいし、第２の歯車列の２つの異なる歯車であってもよい。

遊星歯車機構の構成要素のうちの１つの構成要素に、第１のシャフトを介してモータが結合されていてよい。

モータが第１のシャフトを介して結合されている遊星歯車機構の構成要素は、太陽歯車であってよい。

第１の歯車列の歯車のうちの１つの歯車は、第２のシャフトを介して遊星歯車機構の構成要素のうちの１つの構成要素に結合されていてよい。

第１の歯車列の歯車が第２のシャフトを介して結合されている遊星歯車機構の構成要素は、内歯歯車であってよい。

第３の歯車列の歯車のうちの１つの歯車は、遊星歯車機構の構成要素のうちの１つの構成要素として形成されていてよいかまたはこの構成要素に同軸かつ相対回動不能に結合されていてよい。

第３の歯車列の歯車として形成されているかまたは第３の歯車列の歯車が同軸かつ相対回動不能に結合されている遊星歯車機構の構成要素は、遊星枠であってよい。

改良形態は、以下の実施例の説明および対応する図面からも明らかである。

本考案に係るオフセット印刷装置の伝動機構パターンを示す図である。

オフセット印刷装置は、圧胴と、ゴム胴と、版胴１とを備える。さらに、オフセット印刷装置は、インキ装置ローラ３が属する複数のインキ装置ローラを備えたインキ装置２を備える。インキ装置ローラ３は、軸方向に往復運動する摩擦ローラである。オフセット印刷装置は、さらに、湿し装置ローラ５が属する複数の湿し装置ローラを備えた湿し装置４を備える。湿し装置ローラ５は、軸方向に往復運動する摩擦ローラである。

第１の歯車６は、版胴１に同軸に配置されて、相対回動不能に結合されている。第１の歯車６は、版胴１の軸７に装着されている。第２の歯車８は、インキ装置ローラ３に同軸に配置されて、相対回動不能に結合されている。第２の歯車８は、インキ装置ローラ３の軸９に装着されている。第３の歯車１０は、湿し装置ローラ５に同軸に配置されて、相対回動不能に結合されている。第３の歯車１０は、湿し装置ローラ５の軸１１に装着されている。第１の歯車６は、歯車１２および歯車１３に噛み合っている。歯車６，１２，１３は、斜歯歯列を有している。歯車６，１２，１３は、第１の歯車列１４の構成部分である。第２の歯車８は、歯車１５に噛み合っている。歯車８，１５は、第２の歯車列１６の構成部分である。第３の歯車１０は、歯車１７に噛み合っており、この歯車１７は歯車１８に噛み合っており、この歯車１８は歯車１９に噛み合っている。歯車１０，１７，１８，１９は、第３の歯車列２０の構成部分である。歯車１２，１５，１９は、互いに同軸に配置されている。歯車１５は、歯車１２と１９との間に配置されている。歯車１５は、歯車１２と１９とが回転可能に装着されている軸２１に固く装着されている。歯車１８は、フレーム２３に回転可能に支承された軸２２に固く装着されている。

遊星歯車機構２４は、構成要素として内歯歯車２５、太陽歯車２６および遊星枠２７を備える。遊星枠２７は、それぞれ内歯歯車２５および太陽歯車２６に噛み合う遊星歯車２８を支持する。遊星歯車２８は、遊星枠２７に回転可能に支承されている。このために、遊星歯車２８は、遊星枠２７に回転可能に支承された軸に固く装着されていてよい。図面には、遊星歯車２８が、遊星枠２７に固定された軸に回転可能に装着されている別の変化形態が示してある。歯車１７は、機能を一にして遊星枠２７を形成している。したがって、遊星枠２７は、歯車１７を形成する外側歯列を備えている。

遊星歯車機構２４を駆動するために、電動式のモータ２９が配置されている。モータ２９は、第１のシャフト３０を介して太陽歯車２６に結合されている。第１のシャフト３０は、モータ２９のモータシャフトまたはモータシャフトの延長部である。太陽歯車２６は、モータ２９と同軸に配置されていて、第１のシャフト３０に固く装着されている。図面には、モータ２９がダイレクトドライブとして太陽歯車２６に結合されている変化形態が示してある。代替的な変化形態によれば、モータ２９は、伝動機構段（図示せず）を介して太陽歯車２６に結合されていてよい。歯車１３と内歯歯車２５とは、互いに同軸に配置されていて、第２のシャフト３１を介して互いに相対回動不能に結合されている。

歯車１２と歯車１５との間には、遠隔操作式に切り換えることができる第１の切換クラッチＫ１が配置されている。第１の切換クラッチＫ１が接続されている場合には、第１の切換クラッチＫ１は、トルクを歯車１２および１４のうちの一方の歯車から他方の歯車に伝達し、第１の切換クラッチＫ１が切断されている場合には、第１の切換クラッチＫ１はトルクを伝達しない。歯車１５と歯車１９との間には、遠隔操作式に切り換えることができる第２の切換クラッチＫ２が配置されている。第２の切換クラッチＫ２が接続されている場合には、第２の切換クラッチＫ２は、トルクを歯車１５および１９のうちの一方の歯車から他方の歯車に伝達し、第２の切換クラッチＫ２が切断されている場合には、第２の切換クラッチＫ２はこのようなトルクを伝達しない。歯車１８とフレーム２３との間には第３の切換クラッチが配置されており、この第３の切換クラッチは、遠隔操作式に切り換えることができ、ブレーキＢを形成している。

図示の装置は、次のように機能する：
本刷りのための第１の運転モードでは、第１の切換クラッチＫ１は接続されており、第２の切換クラッチＫ２は切断されている。さらに、ブレーキＢは、作動させられていないか、もしくは切断されている。インキ装置ローラ３は、第１の歯車列１４および第２の歯車列１５を介して、印刷機械のメインモータ（図示せず）によって回転駆動される。湿し装置ローラ５は、遊星歯車機構２４の出力体（遊星枠２７）を介して、遊星歯車機構２４の２つの入力体の回転数の重畳から生じる回転数で駆動される。その際、一方の入力体（内歯歯車２５）は、第１の歯車列１４を介してメインモータにより駆動され、他方の入力体（太陽歯車２６）は、モータ２９により駆動される。この場合、湿し装置ローラ５は、版胴１と同期せずに回転することができる。

インキ装置２の準備（例えば洗浄、インキ流入）のための第２の運転モードでは、第１の切換クラッチＫ１は切断されており、第２の切換クラッチＫ２は接続されている。さらに、ブレーキＢは、作動させられていないか、もしくは切断されている。インキ装置ローラ３および湿し装置ローラ５は、それぞれ遊星歯車機構２４の出力体を介して、２つの入力体の回転数の重畳から生じる回転数で駆動される。２つの入力体のうちの一方（内歯歯車２５）はメインモータにより駆動され、他方（太陽歯車２６）はモータ２９により駆動される。

インキ装置２が停止されている第３の運転モードでは、第１の切換クラッチＫ１は切断されており、第２の切換クラッチＫ２は接続されており、ブレーキＢは、作動させられているか、もしくは接続されている。ブレーキＢは、湿し装置ローラ５と、第２の切換クラッチＫ２を介してインキ装置ローラ３とを回転停止状態に保つ。メインモータは、遊星歯車機構２４を介して、作動させられていないモータ２９を駆動し、このモータ２９はジェネレータ運転で回転するか、もしくはモータブレーキとして働き、その際、インキ装置２のトルク負荷をシミュレートする。

１版胴
２インキ装置
３インキ装置ローラ
４湿し装置
５湿し装置ローラ
６（第１の）歯車
７軸
８（第２の）歯車
９軸
１０（第３の）歯車
１１軸
１２歯車
１３歯車
１４（第１の）歯車列
１５歯車
１６（第２の）歯車列
１７歯車
１８歯車
１９歯車
２０（第３の）歯車列
２１軸
２２軸
２３フレーム
２４遊星歯車機構
２５内歯歯車
２６太陽歯車
２７遊星枠
２８遊星歯車
２９モータ
３０（第１の）シャフト
３１（第２の）シャフト
Ｂブレーキ
Ｋ１（第１の）切換クラッチ
Ｋ２（第２の）切換クラッチ

Claims

オフセット印刷装置であって、
第１の歯車列（１４）の歯車（６，１２，１３）に属する第１の歯車（６）を備えた版胴（１）と、
第２の歯車列（１６）の歯車（８，１５）に属する第２の歯車（８）を備えたインキ装置ローラ（３）を含む複数のインキ装置ローラを備えたインキ装置（２）と、
第３の歯車列（２０）の歯車（１０，１７，１８，１９）に属する第３の歯車（１０）を備えた湿し装置ローラ（５）を含む複数の湿し装置ローラを備えた湿し装置（４）と、
内歯歯車（２５）、
太陽歯車（２６）および
遊星枠（２７）
の形態の構成要素を備えた遊星歯車機構（２４）と
を備える、オフセット印刷装置において、
前記第２の歯車列（１６）の１つの歯車（１５）と前記第１の歯車列（１４）の１つの歯車（１２）との間に第１の切換クラッチ（Ｋ１）が配置されており、前記第２の歯車列（１６）の１つの歯車（１５）と前記第３の歯車列（２０）の１つの歯車（１９）との間に第２の切換クラッチ（Ｋ２）が配置されていることを特徴とする、オフセット印刷装置。
前記遊星歯車機構（２４）の前記構成要素のうちの１つの構成要素に、第１のシャフト（３０）を介してモータ（２９）が結合されていることを特徴とする、請求項１記載のオフセット印刷装置。
前記モータ（２９）が前記第１のシャフト（３０）を介して結合されている前記遊星歯車機構（２４）の前記構成要素は、前記太陽歯車（２６）であることを特徴とする、請求項２記載のオフセット印刷装置。
前記第１の歯車列（１４）の前記歯車（６，１２，１３）のうちの１つの歯車（１３）は、第２のシャフト（３１）を介して前記遊星歯車機構（２４）の前記構成要素のうちの１つの構成要素に結合されていることを特徴とする、請求項１記載のオフセット印刷装置。
前記第１の歯車列（１４）の前記歯車（１３）が前記第２のシャフト（３１）を介して結合されている前記遊星歯車機構（２４）の前記構成要素は、前記内歯歯車（２５）であることを特徴とする、請求項４記載のオフセット印刷装置。
前記第３の歯車列（２０）の前記歯車（１０，１７，１８，１９）のうちの１つの歯車（１７）は、前記遊星歯車機構（２４）の前記構成要素のうちの１つの構成要素として形成されているかまたは該構成要素に同軸かつ相対回動不能に結合されていることを特徴とする、請求項１記載のオフセット印刷装置。
前記第３の歯車列（２０）の前記歯車（１７）として形成されているかまたは前記第３の歯車列（２０）の前記歯車（１７）が同軸かつ相対回動不能に結合されている前記遊星歯車機構（２４）の前記構成要素は、前記遊星枠（２７）であることを特徴とする、請求項６記載のオフセット印刷装置。