JP3246055U - 新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジング - Google Patents

Abstract

【課題】エネルギー消費量を著しく低減させる新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジングを提供する。
【解決手段】第１チャンバ１と、第２チャンバ２と、第１チャンバ１及び第２チャンバ２を貫通する中部組立チャンバ３とを含む、新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジングであって、第１チャンバ１と第２チャンバ２との間がセパレータ４により分離され、第２チャンバ２の開口部がカバープレートにより閉め切られて、独立した密封チャンバを形成し、第１チャンバ１の一端に真空ポンプと接続される吸引ジョイント５が設けられており、汲み上げられた液が密封チャンバを介して集中的に排出される。
【選択図】図２

Description

本考案は、加圧フィルタのアクセサリーに関し、詳しくは新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジングに関する。

縦型ディスクフィルタは主として非鉄金属業界のアルミナ工場の水酸化アルミニウム培養液、石炭業界の浮選精鉱及びスライム、各種の鉱山の浮選精鉱、尾鉱及び赤泥、化学工業等の各業界の固液分離に用いられる。縦型ディスクフィルタのフィルタディスクは、スラリーで満たされたフィルタのタンクにおいて回転し、フィルタディスク外に濾布で被覆され、真空ポンプの吸引作用により、回転するフィルタディスクに圧力差が形成される。フィルタディスクはスラリーに入った後、液体吸収エリアに入り、スラリーにおける固体粒子が濾布によりブロックされ、濾布にケーキが形成される。ろ液はセクタープレートの内部、中心軸の内部の流路を通って分配ヘッドを流れて真空受液タンクに入る。フィルタディスクはスラリーから出た後、順に吸い取りエリア、送風エリアに入る。送風エリアの圧縮空気は濾布を介してケーキを吹き落す。フィルタディスクは回転し続け、送風する正圧と、液体を吸収する負圧とを仕切るブラインドゾーンに入り、回転し続けてまた液体吸収エリアに入り、１つの作業サイクルを完成させる。この過程では、フィルタの分配ヘッドは、主として各エリア間の切り換えを完成するために用いられる。現在、国内外のろ過設備は、１本のパイプを用いてオープン的に液体を汲み上げることしかできず、真空の無駄遣いが大きい。

上記技術的課題を解決するために、本考案は、以下の技術的手段を提供する。第１チャンバと、第２チャンバと、第１チャンバ及び第２チャンバを貫通する中部組立チャンバとを含む、新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジングであって、前記第１チャンバと第２チャンバとの間がセパレータにより分離され、前記第２チャンバの開口部がカバープレートにより閉め切られて、独立した密封チャンバを形成し、前記第１チャンバの一端に真空ポンプと接続される吸引ジョイントが設けられており、汲み上げられた液が密封チャンバを介して集中的に排出される新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジング。

本考案が従来技術に比べたメリットは、以下の通りである。本考案は、複数列の液体汲み上げ孔を設置することにより、真空ポンプの吸引で、加圧フィルタ又はフィルタにおける液体をその中の一列の孔を介して汲み出して排出し、別の一列の孔は、荷卸しが必要となるまで、ハウジングにおける閉鎖セグメントが物理的に閉塞され、真空で液体を汲み上げることができず、ハウジングにおける第３の液体汲み上げ孔は１２°おきに通じることで作用し、圧縮空気が一瞬の間に分配ヘッドにより伝送され、ちょうど出口の濾過プレートの内部に伝送され、濾布を広げて、ケーキが自動的に落ち、兼ねて濾布を閉塞させる可能性のある細孔を貫通させ、ケーキの含水率を低減し、排出を削減し、２回の汚染を回避し、エネルギー消費量を著しく低減させる。

本考案に係る新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジングの概略構成図である。 本考案に係る新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジングの概略的断面図である。

本考案の実施例の目的、技術的手段及びメリットがより明らかになるように、以下、本考案の実施例中の図面を参照しながら、本考案の実施例中の技術的手段を明確で完全に説明する。明らかに、説明される実施例は本考案の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。通常、ここで、図面に説明表示される本考案の実施例のアセンブリは、種々の異なる配置で配列と設計を行うことができる。

なお、本考案の実施例の説明では、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」等で示される方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、又は該考案の製品が使用時に通常置かれる方位又は位置関係である。本考案を容易に説明し、及び説明を簡単にするものに過ぎず、示される装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成、操作しなければならないことを指示又は暗示するものではない。従って、本考案を制限するものと理解されるべきではない。また、用語「第１」、「第２」、「第３」等は区別説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示又は暗示するものと理解されるべきではない。

また、「水平」、「垂直」、「懸垂」等の用語は、部材が絶対水平又は懸垂となることを要求するのを示さず、やや傾斜してもよい。例えば、「水平」とは、その方向が「垂直」に対してより水平となることのみを意味し、該構造が必ず完全に水平であることを示さず、やや傾斜してもよい。

本考案の実施例の説明では、「複数」とは少なくとも２つを意味する。

なお、本考案の実施例の説明では、別途明確な規定や限定がない限り、用語「設置」「取付」、「連結」、「接続」が現れる場合、広く理解されるべきである。例えば、固定接続されてもよく、着脱可能に接続されてもよく、又は一体的に接続されてもよい。機械的に接続されてもよく、電気的に接続されてもよい。直接連結されてもよく、仲介部材によって間接的に連結されてもよく、２つの素子内部が連通してもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて、本考案における上記用語の具体的な意味を理解することができる。

［実施例］
図１～図２を参照する。本実施例では、第１チャンバ１と、第２チャンバ２と、第１チャンバ１及び第２チャンバ２を貫通する中部組立チャンバ３とを含む、新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジングであって、前記第１チャンバ１と第２チャンバ２との間がセパレータ４により分離され、前記第２チャンバ２の開口部がカバープレートにより閉め切られて、独立した密封チャンバを形成し、前記第１チャンバ１の一端に真空ポンプと接続される吸引ジョイント５が設けられており、汲み上げられた液が密封チャンバを介して集中的に排出される新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジングが開示される。前記中部組立チャンバ３に周方向に複数の第１の液体汲み上げ孔６が設けられており、前記第１チャンバ１、第２チャンバ２の中部組立チャンバ３に近接する内縁に周方向に複数の第２の液体汲み上げ孔７が設けられており、前記第１チャンバ１、第２チャンバ２の中部組立チャンバ３から離れる外縁に周方向に液体汲み上げセクション８、閉鎖セクション９が設けられており、前記液体汲み上げセクション８に周方向に間隔を置いて第３の液体汲み上げ孔１０が設けられている。前記第３の液体汲み上げ孔１０間は２°～６０°間隔で任意に分布している。

本ハウジングは縦に見ると、左右の２つの開放空間、即ち、第１チャンバ、第２チャンバに分けられ、真ん中はステンレス鋼製のセパレータにより仕切られる。なかでも、第１チャンバに静止摩擦板と運動摩擦板を入れるほかに、さらに加圧フィルタ又はフィルタにプレスばめしなければならず、第２チャンバはステンレス鋼製のカバープレートを用いて閉じて、密封する空間を形成することができる。第１チャンバの下方の孔が機能の強い真空ポンプに接続されて吸引し、第３の液体汲み上げ孔は具体的な要求に応じて時計回りに配列されても、又は逆時計回りに配列されてもよい。

分配ヘッドのハウジングの作用の詳細について、金属間は直接接触すると、摩擦して熱が発生し焼き付き、非金属材料でブロックしなければならない。分配ヘッドのハウジングに設けられる静止摩擦板は、遮断の作用を果たし、また還気の作用を付与する。例えば、ドラム缶からオイルを汲み上げる場合、ドラム面に必ず大小の２つの孔が設けられており、その作用は、大孔からオイルを汲み上げる場合、小孔が還気できることである。小孔を塞ぐと、大孔からオイルを汲み上げることもできない。現在、国内外のろ過設備は、１本のパイプを用いてオープン的に液体を汲み上げることしかできず、真空の無駄遣いが大きい。本実施例は、分配ヘッドの複数列の孔により、真空ポンプの吸引で、加圧フィルタ又はフィルタにおける液体をその中の一列の孔を介して汲み出して排出し、別の一列の孔は、荷卸し（ケーキ）が必要となるまで、ハウジングに孔を有しない１つの円弧（即ち、閉鎖セクション）が物理的に閉塞され、真空で液体を汲み上げることができず、ハウジングにおける小孔（第３の液体汲み上げ孔）は１２°おきに通じることで作用し、圧縮空気が一瞬の間に分配ヘッドにより伝送され、ちょうど出口の濾過プレートの内部に伝送され、濾布を広げて、ケーキが自動的に落ち、兼ねて濾布を閉塞させる可能性のある細孔を貫通させ、ケーキの含水率を低減し、排出を削減し、２回の汚染を回避し、エネルギー消費量を著しく低減させる。

以上、本考案及びその実施の態様を説明したが、このような説明は制限性を有せず、図面に示すのも本考案の実施の態様の一つに過ぎず、実際の構造がこれに制限されるものではない。つまり、当業者がその示唆を受けて、本考案の趣旨を逸脱することなく、創造性なしで設計した該技術的手段と同様な構造態様及び実施例は、全て本考案の保護範囲に属すべきである。

Claims (3)

1. 第１チャンバと、第２チャンバと、第１チャンバ及び第２チャンバを貫通する中部組立チャンバとを含む、新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジングであって、前記第１チャンバと第２チャンバとの間がセパレータにより分離され、前記第２チャンバの開口部がカバープレートにより閉め切られて、独立した密封チャンバを形成し、前記第１チャンバの一端に真空ポンプと接続される吸引ジョイントが設けられており、汲み上げられた液が密封チャンバを介して集中的に排出されることを特徴とする、新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジング。
2. 前記中部組立チャンバに周方向に複数の第１の液体汲み上げ孔が設けられており、前記第１チャンバ、第２チャンバの中部組立チャンバに近接する内縁に周方向に複数の第２の液体汲み上げ孔が設けられており、前記第１チャンバ、第２チャンバの中部組立チャンバから離れる外縁に周方向に液体汲み上げセクション、閉鎖セクションが設けられており、前記液体汲み上げセクションに周方向に間隔を置いて第３の液体汲み上げ孔が設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジング。
3. 前記第３の液体汲み上げ孔間は２°～６０°間隔で任意に分布していることを特徴とする、請求項１に記載の新規加圧フィルタ及びフィルタ用分配ヘッドのハウジング。