JP3245682U - 湿式排土装置 - Google Patents

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博 松田
義昭 諏訪
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Abstract

【課題】本考案は、工事現場等に出入りする工事用車両のタイヤなどに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置において、洗い落された泥土がそのまま下方に堆積してしまうことを防ぎ、泥土を効率良く泥落装置の下方から外側へ排出することを可能とした装置を提供するものである。【解決手段】本考案の湿式排土装置10は、泥落装置の下方に設置するものであり、上方から落下する泥土を含む洗浄液を受け止めるとともに、外縁部11へ向かう少なくとも一方向へ下って傾斜する泥土受け領域1を有する。この泥土受け領域は、例えば、傾斜方向に沿って凹状をしたもの、具体的には、傾斜方向を軸として二つの平坦な斜面を相対して有する上向きに窪んだ断面V字状をしたものとなっている。また、本考案の湿式排土装置10は、設置場所の移動を容易にする可動手段5を備えるものとすると望ましい。【選択図】図1

Description

本願考案は、工事現場等に出入りする工事用車両のタイヤに付着した泥土などの汚れを素早く洗い落すようにした泥落装置に関し、詳しくは、工事用車両のタイヤやその付近から洗い落された泥土がそのまま下方に堆積してしまうことを防ぎ、泥土を効率良く外側へ排出するようにした湿式排土装置に関するものである。
土木や建築などの各種現場において、工事用車両が現場から退出する際、車両のタイヤやその付近に付着した泥土や小石などの異物(以下、単に「泥土」という。)をそのままにしていると、退出した車両から泥土が落下し、現場周辺の環境を汚染してしまうことになる。
そのため、現場では退出時にタイヤなどを清掃し、車両に付着した泥土が場外に持ち出されてしまうことを防止している。
車両に付着した泥土を落とす方法として、高圧洗浄機を使用して汚れたタイヤを洗い流す方法がある。しかしながら、高圧洗浄機を使用する場合、電源やエンジンといった動力源を要するとともに、高圧洗浄機を扱う人員を要することになる。この際、人員として工事用車両の運転手が自ら高圧洗浄機を扱う者となると、現場からの退出時にその都度運転席から降りなければならず、煩わしいといわざるを得ない。
また、工事用車両のような大型車では、運転席が高い位置にあるため乗り降りが大変であるとともに、乗り降り回数が増えることで落下や飛び降りを誘発し、それにより怪我をしてしまうおそれがある。しかも、雨天の場合、靴の裏やステップが濡れた状態となっていることから、雨で滑って怪我してしまうおそれが一層増えるものとなる。
一方、現場の出口付近に車両が通過する水たまりを作り、タイヤを入水させて汚れたタイヤを洗い流す方法もある。この方法では、電力を必要とせず、しかも工事用車両の運転手はその都度乗り降りすることを要せず簡便に対処することができる。ところが、タイヤの溝内に入り込んで強く付着した泥土や、工事用車両の下面や側面に付着した泥土を十分に落とすことができないものである。
そこで、工事用車両の自走回転力でポンプを回転させて、車両の下面や側面に当たるように設置したノズルから噴出される水などの洗浄媒体圧を利用して、タイヤに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置が従来提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
この泥落装置は、電力を必要としないとともに、工事用車両の運転手はその都度乗り降りすることを要せず、しかも、タイヤに強く付着した泥土や、工事用車両の下面や側面に付着した泥土も十分に落とすことができるものとなっている。
ところが、上述した泥落装置は、移動可能な前輪スロープ、後輪スロープ、中間スロープと、移動困難な前輪部、後輪部とに分かれており、前輪部及び後輪部は、工事用車両が乗車した際、動かないように数か所基礎と固定金具を溶接したものとなっているため、移動が困難な前輪部と後輪部の下部に、泥土が堆積してしまうという問題がある。
すなわち、この泥落装置では、前輪部に設けられている前輪泥落しローラと、後輪部に設けられている後輪泥落し前ローラ及び後輪泥落し後ローラとによって、工事用車両の下面や側面に付着した泥土を車両から洗い落とすものであるために、洗い落とされた泥土が移動困難な前輪部と後輪部の下部にそのまま堆積してしまうものとなっている。
しかしながら、この泥落装置の下面と地面との距離は、100~250mm程度と狭く(低く)、狭い現場では各本体を吊り上げて掃除することが困難であるとともに、泥土が堆積してしまう場所に設置された前輪部と後輪部は、動かないように固定されたものとなっているため、泥落装置の下から堆積物を掻き出すには時間と労力を要している。
また、泥落装置の下面と地面との距離を広げるには、泥落装置全体の高さを上げる必要があるが、その場合、工事用車両の運転手の目線が高くなってしまうことで、運電手に恐怖感を与えてしまうおそれがある。
しかも、前輪スロープと後輪スロープの傾斜角度を低く抑えるため、スロープを長くする必要があるが、設置スペースがとれない狭い現場が多く、スロープの長さを最小限にとどめる必要があるために、簡単に対処することができない。
このような事情から、現在、堆積した泥土は、高圧洗浄機や、とんぼと称されるT字形をした?き出し具などを使用して、人力で泥落装置の外側へ出すことで対応している。
ところが、上述したように高さの低い泥落装置下面と地面との間から泥土の堆積物を?き出す作業は、前かがみの中腰姿勢で行わなければならないことから非常に煩わしく困難であり、相当な時間と労力を要するものとなっているのが実情である。
しかも、泥落装置の下面は視覚的にはっきりと確認することができないことから、?き出し漏れによって頻繁に作業を要することとなるおそれも多分にある。
そこで、上述したような泥落装置の下方に堆積する泥土を速やかに除去可能とするために、泥落装置下面と地面との間に、落下する泥土を堆積させる底板を備える移動用車輪付きの受け箱体を押し込み、また、引き出し可能に構成した受け箱式排土装置が提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
この装置であれば、受け箱体を引き出すことで、泥落装置の下方に堆積し乾燥した泥土を簡便に速やかに除去することが可能となる。
しかしながら、特許文献3に開示された受け箱式排土装置の場合、受け箱体に堆積させる泥土の高さに注意を払っていなければならない。
すなわち、この受け箱式排土装置の場合においても、洗い落とされた泥土が泥落装置の下方に堆積してしまうことに変わりはなく、堆積した泥土を排除するために、泥落装置の下から受け箱体を引き出す作業が必要である。
また、水を利用した上記泥落装置を利用すると、箱型のために箱の内部に泥水が溜まってしまい受け箱体の寿命(耐用)が縮減してしまうことになる。
特許第6629104号公報 特許第6639957号公報 登録実用新案第3222848号公報
本考案は、上記従来の事情に鑑み開発されたものであり、工事用車両のタイヤに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置において、タイヤやその付近から洗い落された泥土がそのまま下方に堆積してしまうことを防ぎ、泥土を効率良く泥落装置の下方から外側へ排出することを可能とした技術を提供することを目的とするものである。
本考案に係る湿式排土装置は、工事用車両のタイヤに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置の下方に設置する湿式排土装置であって、上方から落下する泥土を含む洗浄液を受け止める泥土受け領域を有し、前記泥土受け領域は、前記外縁部へ向かう少なくとも一方向へ下って傾斜していることを特徴とする。
上述した湿式排土装置において、泥土受け領域は、傾斜方向に沿って凹状をしているものとすることができる。
また、泥土受け領域が凹状をしたものである場合、泥土受け領域は、傾斜方向を軸として二つの平坦な斜面を相対して有する断面V字状であるものとすることができる。
更に、泥土受け領域が断面V字状である場合、泥土受け領域は、底部が丸みを帯びているものとすることもできる。なお、底部とは、斜面の低位置側の谷部をいう。
また、上述した湿式排土装置において、泥土受け領域は、平坦であり、泥土を含む洗浄液が泥土受け領域の外縁部より溢れ出ることを防止する溢流防止領域を更に有するものとしてもよい。
泥土受け領域が平坦である場合、溢流防止領域は、泥土受け領域を挟んで相対する位置の外縁部に形成され、泥土受け領域は、溢流防止領域が形成されていない外縁部へ向かって傾斜しているものとすることができる。つまり、泥土受け領域が平坦である場合、泥土受け領域の周囲の外縁部全体に溢流防止領域を設けるものとしてもよいし、泥土受け領域を挟んで相対する位置の外縁部に溢流防止領域を設け、この溢流防止領域が形成されていない外縁部へ向かう少なくとも一方向へ下って傾斜しているものとしてもよい。
また、上述した湿式排土装置において、前記泥土受け領域は、離反する二方向に下って傾斜しているものとすることができる。
また、上述した湿式排土装置において、前記泥土受け領域は、滑り抵抗が低いものとしてもよい。
また、上述した湿式排土装置は、設置場所の移動を容易にする可動手段を更に備えるものとしてもよい。
また、上述した湿式排土装置は、前記泥土受け領域に向かって洗浄液を噴射する洗浄液供給手段を更に備えるものとしてもよい。
更に、上述した湿式排土装置は、前記泥土受け領域に振動を与える振動付与手段を更に備えるものとしてもよい。
更にまた、上述した湿式排土装置は、前記泥落装置に直接設置して、当該泥落装置の泥落作業時に発生する振動を利用して泥土の落下に作用させるようにしてもよい。
本考案によれば、工事用車両のタイヤなどに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置において、洗い落された泥土を含む洗浄液が効率良く泥落装置の下方から外側へ流出(排出)されるものとなっている。つまり、洗い落された泥土を含む洗浄液は、落下する洗浄液の流れの勢いと泥土の重さにより泥土受け領域の下る傾斜に導かれ、泥土受け領域の外縁部へ向かって容易に流出されるものとなる。
故に、本考案の装置においては、泥落装置の下方に洗い落された泥土は、そのまま堆積してしまうことがないので、泥落装置の下方から泥土を?き出したりする煩わしさや、泥土の堆積高さに注意を払いつつ、泥土が堆積した受け箱体を泥落装置の下方から引き出したりする煩わしさをなくすことができる。
本考案に係る湿式排土装置を示す斜視図である。 図1に示す湿式排土装置における泥土受け領域の構成を説明する側面視模式図である。 図1に示す湿式排土装置における泥土受け領域の底部の他の構成を説明する正面視縦断面図である。 図1に示す湿式排土装置における泥土受け領域の底部の利点を説明する正面視縦断面視模式図である。 本考案に係る他の湿式排土装置を示す斜視図である。 本考案に係る他の湿式排土装置を示す斜視図である。 図6に示す湿式排土装置における泥土受け領域の底部の他の構成を説明する正面視縦断面図である。 本考案に係る湿式排土装置の使用方法を説明する概略図である。
以下、本考案に係る湿式排土装置の実施の形態の一例について、図面を参照して説明する。
本考案に係る湿式排土装置は、工事用車両のタイヤやその付近に付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置の下方に設置して用いるものであって、洗い落された泥土を効率良く泥落装置の外側へ流出(排出)ようにしたものである。つまり、本考案は、洗い落された泥土が、泥落装置の下部に堆積してしまうことを防ぎ、その処理がし易いように効率良く泥落装置の下方から外側へ泥土を排出することを目的とするものである。
なお、以下に述べる実施の形態は、本考案の好適な具体例であるため技術的に種々の限定が付されているが、本考案の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<第一の実施の形態>
図1に示すように、本実施の形態における湿式排土装置10は、泥落装置から落下する泥土や小石などの異物を含む洗浄液を受け止める泥土受け領域1を有する。
湿式排土装置10の泥土受け領域1は、外縁部11へ向かう一方向へ下って傾斜している。泥土受け領域1が傾斜する勾配角度θ1は、湿式排土装置10を設置する場所(泥落装置下面と地面との間)の高さや、傾斜方向に流れる距離(泥土受け領域1の傾斜方向における長さ)によって左右されるが、図2に示すように、例えば、接地面Gを基準として3~4°程度の勾配が得られれば、泥土を含む洗浄液を流れ易いものとすることができる。
また、本実施の形態において、前記泥土受け領域1は、傾斜方向に沿って上向きに窪んだ凹状をしたものとなっている。具体的には、傾斜方向を軸として二つの平坦な斜面を相対して有する断面V字状をした泥土受け領域1となっている。
二つの斜面の勾配角度θ2は、泥土受け領域1の勾配角度θ1と同様、湿式排土装置10を設置する場所(泥落装置下面と地面との間)の高さや、泥土を含む洗浄液を受け止める範囲によって左右されるが、図3に示すように、例えば、接地面Gを基準としてそれぞれ18°程度の勾配とすれば、泥土を含む洗浄液を一層効率良く流出させることができる。
このように泥土受け領域1が凹状をしていると、上方から落下する泥土を含む洗浄液を凹部領域に集め、効率良く泥土受け領域1の外縁部11から外方へ流出(排出)させることができる。
また、泥土受け領域1が断面V字状をしたものであると、上方から落下する泥土を含む洗浄液の勢いを衰えさせることなく、泥土受け領域1の谷状の底部12に集めることができる。また、洗浄液が同じ水量でも、水位を高くして泥土受け領域1の外縁部11に泥土を含む洗浄液を効率良く流出させることができる。
つまり、傾斜する泥土受け領域1の低位置側が、泥土を含む洗浄液が流れ落ちる泥土受け領域1の外縁部11となり、図1において泥土受け領域1上に点線矢印で示すように、泥土を含む洗浄液は、二つの平坦な斜面を伝わって低位置側の谷状の底部12へ向かって流れるとともに、傾斜する外縁部11へ向かって流れるものとなる。
なお、洗浄液とは、工事用車両のタイヤや下面、側面に付着した泥土などを洗い落す水や洗浄成分を含む洗浄水などの液状媒体をいう。
また、泥土受け領域1は、底部12が丸みを帯びていると望ましい。つまり、二つの斜面の低位置側同士が合わさる部分を尖らせずに、丸みを付けたものとする。
このように底部12が丸みを帯びていると、底部12側の幅が拡張されたものとなるので、泥土(固形分)は泥土受け領域1において洗浄液に深く沈むこととなり、泥土の排出効率を上げることができる。
すなわち、現場においてダンプなどの工事用車両のタイヤへ付着する小石は概ね2~4cm程度であり、形状にもよるが小石の高さが高いと流れ難い傾向にある。
ところが、泥土受け領域1の底部12に丸みを付けることで、図4において右図に示すように、小石Sが洗浄液Wに深く沈むこととなる。そうすると、洗浄液の流れによる押圧力が大きくなり、小石など大きな泥土であっても効率良く泥土受け領域1の外縁部11から外方へ流出させることができる。
図4は、泥土受け領域1の底部12の形状を比較して利点を説明するものであり、左側に、底部12が尖ったV字状の泥土受け領域1に小石Sが存在する状態が示されて、右側に、底部12が丸みを帯びたV字状の泥土受け領域1に小石Sが存在する状態が示されたものとなっている。
図4において、底部12が丸みを帯びた方が、底部12が尖った方より高さt分だけ低くなるものとして示されている。故に、洗浄液Wが同じ高さである場合、底部12が丸みを帯びた方が小石Sは洗浄液Wに深く沈むこととなる。
この泥土受け領域1は、例えば、金属板をV字形に曲折して成形したり、合成樹脂をV字形に成型したり、木材をV字形に組み上げたり、布や樹脂製のシート材をV字形に吊るすなどすることにより構成される。
また、泥土受け領域1は、泥落装置においてタイヤなどから泥土を除去する泥落しローラが設置された領域の面積と略等しいか、それより大きいものであることが望ましい。
なお、本実施の形態における湿式排土装置10は、複数の車輪5・・5を備えるものとなっている。車輪5は、設置場所の移動を容易にするための可動手段であって、タイヤやキャスタと称されるものと同じである。
このように可動手段を備えていると、高さの低い泥落装置の下方へ、湿式排土装置101を押し込んで設置したり、また、引き出したりする作業を容易に行うものとすることができる。
以上のように、本考案の湿式排土装置10は、泥落装置でタイヤなどから泥土を除去する際に用いた洗浄液を再利用して、泥落装置から洗い落された泥土などを効率良く泥土受け領域1の外縁部11から外方へ流出させるようにすることができる。つまり、湿式排土装置10は、上方に配される泥落装置によって洗い落された泥土が、泥落装置の下方の地面に堆積してしまうことを回避することができるものである。
故に、洗い落された泥土を処理する時間や労力を短縮することができるものとなる。しかも、洗い落された泥土は、視覚的にはっきりと確認することができるので、回収し易く処分がし易いものとなっている。
<第二の実施の形態>
また、考案においては、泥土受け領域の傾斜角度を大きくして、洗い落された泥土を一層効率良く泥土受け領域の外縁部に流出させるようにすることもできる。
すなわち、上述した第一の実施の形態とは、泥土受け領域の外縁部へ向かう傾斜方向が一方向ではなく、複数設けられる点で異なる。
なお、以下に述べる他の各実施の形態では、上述した第一の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。したがって、第一の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付してその説明は省略し、特に説明しない限り同じであるものとする。
図5に示すように、本実施の形態における湿式排土装置20では、泥土受け領域2が、離反する二方向に下って傾斜しているものとなっている。すなわち、この泥土受け領域2は、傾斜する方向の中央付近が一番高い位置となっており、ここから離反する二方向の外縁部21、21へ下って傾斜するものとなっている。
また、本実施の形態において、泥土受け領域2は、傾斜方向に沿って上向きに窪んだ凹状であって、傾斜方向を軸として二つの平坦な斜面を相対して有する断面V字状をしたものとなっている。
このように、泥土受け領域2の外縁部21へ向かう傾斜方向を複数設けることで、上方から落下する泥土を含む洗浄液をそれぞれの方向に分けて効率良く泥土受け領域2の外縁部11から外方へ流出させることができる。しかも、一方向に下って傾斜する場合に比して、泥土受け領域2が傾斜する勾配角度を大きくすることができるので、一層効率良く泥土を含む洗浄液を泥土受け領域2から外縁部21に流出させることができる。
なお、図5において、泥土受け領域2上に示す点線矢印は、離反する二方向の外縁部21、21へ向かう泥土を含む洗浄液の流れを示している。
故に、本実施の形態の湿式排土装置20は、泥落装置の下方における高さが低く、泥土受け領域の外縁部へ向かう傾斜方向が一方向では十分な勾配角度が得られない場合に有効である。
<第三の実施の形態>
また、考案においては、泥土受け領域の構成を簡易なものとし、洗い落された泥土を素早く泥土受け領域の外縁部に流出させるようにすることもできる。
すなわち、上述した第一の実施の形態とは、泥土受け領域の形状が凹状をしたものではなく、平面である点で異なる。
図6に示すように、本実施の形態における湿式排土装置30では、泥土受け領域3が平坦な平面をしたものとなっている。
また、本実施の形態において泥土受け領域3は、泥土受け領域3の外縁部より溢れ出ることを防止する溢流防止領域4を更に有するものとなっている。
図6において、溢流防止領域4は、泥土受け領域3を挟んで相対する位置の外縁部にそれぞれ形成されたものとして示されている。
この際、泥土受け領域3は、溢流防止領域4が形成されていない外縁部31へ向かって傾斜したものとなっている。
このように、泥土受け領域3が平坦な平面であると、上方から落下した泥土を含む洗浄液が一端泥土受け領域3の中央付近に集まることなく、泥土受け領域3で受け止められた後、素早く泥土受け領域3の外縁部31へ泥土を含む洗浄液を流出させることができる。
故に、本実施の形態における湿式排土装置30は、泥土装置の下方における高さが高く、泥土受け領域の外縁部へ向かう傾斜の勾配角度が十分とれる場合においては、泥土の排出効率が上がり一層有効なものとなる。
また、前記泥土受け領域3を挟んで相対する位置の外縁部に溢流防止領域4を設けることで、泥土を含む洗浄液は溢流防止領域4が形成されていない外縁部31へ向かって流れ落ちることになり、泥土を回収し易くすることができる。
図6において泥土受け領域3上に示す点線矢印は、溢流防止領域4が形成されていない外縁部31へ向かう泥土を含む洗浄液の流れを示している。
なお、図示しないが、上述した湿式排土装置30においても、第二の実施の形態のように、泥土受け領域3が、離反する二方向に下って傾斜するものとしてもよい。
更に、第三の実施の形態における泥土受け領域3は、図7に示すように、底部32が丸みを帯びているものとしてもよい。つまり、上述した第一の実施の形態における泥土受け領域の断面がV字状をしたものと、第三の実施の形態における泥土受け領域が平坦な平面をしたものとの中間のような構造をしたものとしてもよい。
このように底部32が丸みを帯びていると、泥土(固形分)が洗浄液に沈むこととなり泥土の排出効率を上げることができる。
<その他の実施の形態>
上述した湿式排土装置10,20,30において、泥土受け領域1,2,3は、滑り抵抗が低い素材で形成されていることが望ましい。つまり、前記泥土受け領域1,2,3の滑り抵抗が低いと、小石など大きな泥土が泥土受け領域内に留まってしまうおそれを無くして、効率良く泥土受け領域の外縁部に流出させることができる。
滑り抵抗(値)が低いとは、摩擦(係数)が小さく、摺動性に優れた、滑り易い、処理が施されている、もしくはそのような素材で形成されていることであって、泥土受け領域1,2,3上に凹凸が少なく、滑らかな表面をしていることを意図する。
また、前記湿式排土装置10,20,30においては、図示しないが、泥土受け領域1に向かって洗浄液を噴射する洗浄液供給手段を備えるものとしてもよい。当該洗浄液供給手段は、例えば、所定の量の洗浄液を貯留するタンクと、このタンクから洗浄液を供給するポンプと、泥土受け領域に向けて洗浄液を噴射するノズルと、ポンプから供給された洗浄液をノズルへ送る洗浄液供給路とを備えることにより構成されるものとすることができる。
このように湿式排土装置10,20,30が夫々洗浄液供給手段を備えていると、洗浄液とともに流出されず、泥土受け領域1,2,3に小石などの泥土が残ってしまった場合でも、洗浄液供給手段より噴射される洗浄液によって確実に流出させることができる。
更に、上述した湿式排土装置10,20,30においては、図示しないが、泥土受け領域1,2,3に振動を与える振動付与手段を備えるものとして構成してもよい。当該振動付与手段は、泥土受け領域1,2,3を形成する部材を叩くなどして振動を付与する装置であり、例えば、バイブレータやアクチュエータを用いることができる。
このように前記湿式排土装置10,20,30が振動付与手段を備えていると、泥土受け領域1,2,3において小石などの泥土が効率良く下方へ移動し、一層効率良く泥土を含む洗浄液を流出させることができる。
また、前記湿式排土装置10,20,30を前記泥落装置100に直接設置して、当該泥落装置100の泥落作業時に発生する振動を利用して泥土の落下に作用させるようにしてもよい。
前記湿式排土装置を前記泥落装置に直接設置する際の設置構造は、泥落装置の振動が湿式排土装置に伝わるものであれば良く、例えば、泥落装置に湿式排土装置を溶接して設置するもの、レール構造・懸架構造・釣り下げ構造を用いて着脱自在に設置するもの等、各種の設置構造を採用することができる。
なお、泥落装置への湿式排土装置の設置部分については、湿式排土装置全体とするもののほか湿式排土装置の高位置側のみを設置部分として低位置側は接地面Gに接地させる構成としても良い。
以上のように構成された湿式排土装置10(20,30)は、図8に示すように、泥落装置100の下方に設置される。
具体的には、図中の白抜き矢印で示す方向を、泥落装置100への工事用車両の進入方向とすると、この工事用車両の左右外側に泥土を含む洗浄液が流出(排出)されるように、湿式排土装置10(20,30)の外縁部11(21,31)を左右に向けて泥落装置100の下方に設置する。
図8において湿式排土装置10(20,30)は、泥落装置100に設けられた、前輪泥落しローラ101と後輪泥落し前ローラ102と後輪泥落し後ローラ103の三か所の下方に、それぞれ設置したものとして示されている。すなわち、泥落し用のローラ一ヶ所につき一つの湿式排土装置10(20,30)が設置されたものとして示されている。
なお、湿式排土装置10(20,30)は、前記したように泥落装置100に直接設置することで、当該泥落装置の泥落作業時に発生する振動を利用して泥土の落下に作用させるものとすることができる。
本考案の湿式排土装置は、工事用車両のタイヤなどに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置と一体で用いることが期待される。
1,2,3 泥土受け領域
4 溢流防止領域
5 車輪(可動手段)
10,20,30 湿式排土装置
11,21,31 外縁部
12,32 底部

Claims (12)

  1. 工事用車両のタイヤに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置の下方に設置する湿式排土装置であって、
    上方から落下する泥土を含む洗浄液を受け止める泥土受け領域を有し、
    前記泥土受け領域は、外縁部へ向かう少なくとも一方向へ下って傾斜している、
    ことを特徴とする湿式排土装置。
  2. 前記泥土受け領域は、傾斜方向に沿って凹状をしていることを特徴とする請求項1に記載の湿式排土装置。
  3. 前記泥土受け領域は、傾斜方向を軸として二つの平坦な斜面を相対して有する断面V字状であることを特徴とする請求項2に記載の湿式排土装置。
  4. 前記泥土受け領域は、底部が丸みを帯びていることを特徴とする請求項3に記載の湿式排土装置。
  5. 前記泥土受け領域は、平坦であり、
    前記泥土を含む洗浄液が前記泥土受け領域の外縁部より溢れ出ることを防止する溢流防止領域を更に有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の湿式排土装置。
  6. 前記溢流防止領域は、前記泥土受け領域を挟んで相対する位置の外縁部に形成され、
    前記泥土受け領域は、前記溢流防止領域が形成されていない外縁部へ向かって傾斜している、
    ことを特徴とする請求項5に記載の湿式排土装置。
  7. 前記泥土受け領域は、離反する二方向に下って傾斜していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
  8. 前記泥土受け領域は、滑り抵抗値が低いことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
  9. 前記湿式排土装置は、設置場所の移動を容易にする可動手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
  10. 前記泥土受け領域に向かって洗浄液を噴射する洗浄液供給手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
  11. 前記泥土受け領域に振動を与える振動付与手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
  12. 前記湿式排土装置は、前記泥落装置に直接設置するものであり、当該泥落装置の泥落作業時に発生する振動を利用して泥土の落下に作用するようにしたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
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