JP3245428U - テーピングキット - Google Patents

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【課題】表皮から真皮及び筋膜に至る構造部分に対し、目的に応じて刺激の深さを調整可能なテーピングキットを提供すること。【解決手段】本考案では、伸縮性のある基材と該基材の片面に接着剤層とを少なくとも備える身体貼着用のテープを2枚以上有するテーピングキットであって、長手方向に複数のスリットを有する第1のテープと、長手方向に複数のスリットを有し、前記第1のテープの少なくとも一部に重ねて貼着される第2のテープと、を有するテーピングキットを提供する。【選択図】図4

Description

本考案は、身体貼着用のテープを2枚以上有するテーピングキットに関する。より詳しくは、表皮、真皮、及び筋膜等へ作用するテーピングキットに関する。
現在、民間療法、経絡の歪み矯正、ツボ刺激、痩身、筋膜や筋肉の機能回復、骨や関節の機能回復、腱位置矯正、身体マッサージ、身体保温、身体保護、肩こりなどの凝り、痛み、炎症などの軽減、テーピング、美容、身体患部治療などの分野で、テープが活用されている。
この身体貼着用テープは、上記例示の所望の効果を発揮できるように、材質、形態、機能面などから改良がなされている。例えば、接着剤層の形状や形態について工夫が施された身体貼着用テープが幾つか提案されている。
特許文献1には、患部に貼られたテープが皮膚を引っ張ることなく刺激を与えることができるテープが開示されている。このテープは、テープ長手方向に延びるスリット部がテープ幅方向に複数形成されていることが特徴である。
特許文献2には、特許文献1と同様の機能を有するテープが開示され、該テープには、テープ長手方向を向く所定長のスリット部が断続的に幅方向にわたって形成されている。
特許文献3には、発汗時にはがれ難く、かつ通気性のあるテープが開示されている。このテープは、基材の折り目が露出する曲がりくねった線状の間隙が接着剤層に形成している。
特許文献4には、肩こり、頭痛、整理痛、関節痛、筋肉痛に有効なテープが開示されている。このテープは、二層の接着剤層を備え、第一の接着剤層と第二の接着剤層との間が所定距離離間していることが特徴である。
特開2002-238944号公報 特開2002-233545号公報 特開平10-033741号公報 特開2001-245920号公報
本考案は、表皮から真皮及び筋膜に至る構造部分に対し、目的に応じて刺激の深さを調整可能なテーピングキットを提供することを主目的とする。
本考案では、まず、伸縮性のある基材と該基材の片面に接着剤層とを少なくとも備える身体貼着用のテープを2枚以上有するテーピングキットであって、
長手方向に複数のスリットを有する第1のテープと、
長手方向に複数のスリットを有し、前記第1のテープの少なくとも一部に重ねて貼着さ
れる第2のテープと、
を有するテーピングキットを提供する。
本考案に係るテーピングキットにおいて、前記第1のテープの前記スリットは、長手方向両端部を残して、長手方向内部に設けることができる。
本考案に係るテーピングキットにおいて、前記第2のテープの前記スリットも、長手方向両端部を残して、長手方向内部に設けることができる。
本考案に係るテーピングキットには、長手方向に複数のスリットを有し、前記第1のテープ及び前記第2のテープの少なくとも一部に重ねて貼着される第3のテープを、更に有することができる。
この場合、前記第3のテープの前記スリットも、長手方向両端部を残して、長手方向内部に設けることができる。
本考案に係るテーピングキットは、切開術後の皮膚貼付用に用いることができる。
本考案では、次に、伸縮性のある基材と該基材の片面に接着剤層とを少なくとも備える身体貼着用のテープの貼付方法であって、
長手方向に複数のスリットを有する第1のテープを、患部に貼付する、第1貼付工程と、
長手方向に複数のスリットを有する第2のテープを、前記第1のテープの少なくとも一部に重ねて貼着する、第2貼付工程と、
を有する貼付方法を提供する。
本考案に係る貼付方法は、切開術後の皮膚に適用することができる。
本考案によれば、表皮から真皮及び筋膜に至る構造部分に対し、目的に応じて刺激の深さを調整することが可能である。
テーピングキットの身体貼着用のテープを1枚、身体に貼着する際の皮膚の内部構造を示す概念図である。 テーピングキットの身体貼着用のテープを2枚、身体に貼着する際の皮膚の内部構造を示す概念図である。 テーピングキットの身体貼着用のテープを3枚、身体に貼着する際の皮膚の内部構造を示す概念図である。 第1実施形態に係るテーピングキット1を身体に貼着した際の概念図である。 第1実施形態に係るテーピングキット1の貼着前の概念図である。 第2実施形態に係るテーピングキット1を身体に貼着した際の概念図である。 第2実施形態に係るテーピングキット1の貼着前の概念図である。 第3実施形態に係るテーピングキット1を身体に貼着した際の概念図である。 第3実施形態に係るテーピングキット1の貼着前の概念図である。 第4実施形態に係るテーピングキット1を身体に貼着した際の概念図である。第4実施形態に係るテーピングキット1の概念図である。 第4実施形態に係るテーピングキット1の貼着前の概念図である。 第5実施形態に係るテーピングキット1を身体に貼着した際の概念図である。 第5実施形態に係るテーピングキット1の貼着前の概念図である。 第6実施形態に係るテーピングキット1を身体に貼着した際の概念図である。 第6実施形態に係るテーピングキット1の貼着前の概念図である。 実験例1において、テープの貼付方法を示す図面代用写真である。 実験例1において、疼痛値の結果を示す図面代用グラフである。 実験例1において、オピオイド鎮痛剤の使用量の結果を示す図面代用グラフである。 実験例1において、パラセタモール(鎮痛剤)の使用量の結果を示す図面代用グラフである。 実験例1において、呼吸障害の自覚症状の数を示す図面代用グラフである。 実験例1において、疼痛の程度を6段階に分けた場合の人数を示す図面代用グラフである。 実験例2において、テープの貼付方法を示す図面代用写真である。 実験例2において、テープの貼付方法を示す図面代用写真である。 実験例2において、テープの貼付方法を示す図面代用写真である。 実験例2において、テープの貼付方法を示す図面代用写真である。 実験例3において、テープの貼付方法を示す図面代用写真である。 実験例3において、テープの貼付方法を示す図面代用写真である。 実験例3において、筆記テストの結果を示す図面代用写真である。
以下、本考案を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本考案の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本考案の範囲が狭く解釈されることはない。
<テーピングキット>
まず、本開示のテーピングキット1のテープを身体に貼付する際の、皮膚の内部構造について、説明する。図1は、テーピングキットの身体貼着用のテープを1枚、身体に貼着した際の皮膚の内部構造を説明する概念図である。なお、図1では、説明の都合上、血管を極端に太く記載している(以下、同様)。図1Aは、正常な内部構造を示し、図1Bは、表皮が炎症を起こして膨張した様子を示す。皮膚の内部には、毛細血管やリンパ管等の体液の流通管や神経が存在するが、例えば、表皮部分が炎症を起こして膨張すると、真皮、皮下組織、筋膜、筋肉等及びこれらに存在する体液の流通管や神経が圧迫され、体液の流通が滞ったり、痛みを感じたりする。ここで、身体貼着用テープ11を、1枚、皮膚に貼付すると、図1Cに示すように、表皮が持ち上げられて、真皮、皮下組織、筋膜、筋肉等及びこれらに存在する体液の流通管や神経への圧迫から解放され、血液やリンパ液等の体液の流通も改善される。その結果、痛みが軽減され、炎症の治癒が促進される。
図2は、テーピングキットの身体貼着用のテープを2枚、身体に貼着する際の皮膚の内部構造を説明する概念図である。図2Aは、正常な内部構造を示し、図2Bは、表皮及び真皮が炎症を起こして膨張した様子を示す。例えば、表皮及び真皮部分が炎症を起こして膨張すると、前記図1と同様に、真皮、皮下組織、筋膜、筋肉等及びこれらに存在する体液の流通管や神経が圧迫され、体液の流通が滞ったり、痛みを感じたりする。ここで、身体貼着用テープ11を、2枚、皮膚に貼付すると、図2Cに示すように、表皮及び真皮が持ち上げられて、真皮、皮下組織、筋膜、筋肉等及びこれらに存在する体液の流通管や神経への圧迫から解放され、血液やリンパ液等の体液の流通も改善される。その結果、痛みが軽減され、炎症の治癒が促進される。
図3は、テーピングキットの身体貼着用のテープを3枚、身体に貼着する際の皮膚の内部構造を説明する概念図である。図3Aは、正常な内部構造を示し、図3Bは、筋肉が炎症を起こして膨張した様子を示す。例えば、筋肉部分が炎症を起こして膨張すると、前記図1及び図2と同様に、真皮、皮下組織、筋膜、筋肉等及びこれらに存在する体液の流通管や神経が圧迫され、体液の流通が滞ったり、痛みを感じたりする。ここで、身体貼着用テープ11を、3枚、皮膚に貼付すると、図3Cに示すように、表皮、真皮及び筋膜が持ち上げられて、真皮、皮下組織、筋膜、筋肉等及びこれらに存在する体液の流通管や神経への圧迫から解放され、血液やリンパ液等の体液の流通も改善される。その結果、痛みが軽減され、炎症の治癒が促進される。
以上説明したように、本開示のテーピングキットは、少なくとも2枚以上の身体貼着用のテープを有し、これを目的に応じて所望の枚数、重ねて身体に貼着することで、表皮、真皮及び筋膜を段階的に持ち上げることが可能である。前記図1~3に示すように、炎症を起こしている部分に応じて、貼付するテープの枚数を調整すれば、刺激(持ち上げる)の深さを調整することが可能である。
例えば、開腹手術、開頭手術、美容整形手術等の切開術後の皮膚に、本開示のテーピングキットのテープを重ねて貼着することで、切開術後の痛みの軽減が図れ、かつ、傷の回復の早期化が期待できる。
また、例えば、筋肉痛、関節痛等が生じた身体に、本開示のテーピングキットのテープを重ねて貼着することで、各種痛みを軽減し、かつ、早期治癒効果が期待できる。
更に、例えば、運動を行う際に、目的の部位に本開示のテーピングキットのテープを重ねて貼着することで、筋肉への血流が促進され、運動機能が向上すると共に、筋肉痛等の発生を予防する効果も期待できる。
加えて、本開示のテーピングキットのテープを重ねて貼着することで、骨折等の外傷後の後遺症(痛み、震え、しびれ、機能低下等)を軽減したり、軽度の早期内蔵疾患(早期心疾患等)の安定化や改善等も期待できる。
図4は、第1実施形態に係るテーピングキット1を身体に貼着した際の概念図である。図5は、第1実施形態に係るテーピングキット1の貼着前の概念図である。本実施形態に係るテーピングキット1は、身体貼着用のテープを2枚以上有する。具体的には、第1のテープ11と、第2のテープ12と、を少なくとも有する。また、必要に応じて、第3のテープ13、第4のテープ等、目的に合わせてテープの数を増やすことも可能である。
本開示のテーピングキット1のテープは、図示しないが、従来の身体貼着用テープと同様に、伸縮性のある基材と該基材の片面に接着剤層とを少なくとも備える。基材を形成する材料は、特に限定されず、従来、身体貼着用テープの分野で使用されているあらゆる素材を自由に選択して用いることができる。例えば、綿布のような織布、不織布、編布、紙、合成樹脂フィルム、発泡シート、高分子シート、などを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。特に、被着体への順応性の観点から、柔軟性、伸縮性を有する素材が好ましい。また、皮膚呼吸を妨げ、ムレなどを防止するために、通気性を有する素材が好ましい。
粘着剤層を形成する粘着剤の種類も特に限定されず、公知の身体貼着用テープに用いることができる粘着剤を自由に選択して用いることができる。例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、ウレタン系、ビニルエーテル系、シリコーン系、水系、エマルジョン系、UV系、などの粘着剤を用いることができる。
基材と粘着剤層の厚みは、本考案の効果を損なわない限り限定されないが、例えば、基材の厚さを10~75μm、粘着剤層の厚さを1~60μmとすることができる。また、粘着剤層の形態も特に限定されず、基材の片面全体に粘着剤層を備えてもよいし、通気性を向上させるために、基材の片面に、粘着剤層を有する部分と粘着剤層を有さない部分とで、所望のパターンを形成することも可能である。以下、各テープについて、詳細に説明する。
(1)第1のテープ11
第1のテープ11には、長手方向に複数のスリット111を備える。スリット111の形態は、本考案の効果を損なわない限り特に限定されず、目的に応じて自由に設計することができる。
例えば、図4及び5に示す第1実施形態に係るテーピングキット1の第1のテープ11のように、長手方向両端部を残して、長手方向内部にスリット111を設けることができる。このように成形することで、テープ11を貼付した中心部分の皮膚を持ち上げる効果を発揮させることができる。
また、例えば、図6及び7に示す第2実施形態に係るテーピングキット1の第1のテープ11のように、長手方向の片方の端部を残して、長手方向内部から他方の端部に至るまで、スリット111を設けることも可能である。このように成形することで、スリット111の方向に沿って皮膚を持ち上げ、皮膚組織下の血液やリンパ液をスリット111の方向に沿って流れやすくすることができる。
その他、例えば、図8及び9に示す第3実施形態に係るテーピングキット1の第1のテープ11ように、中心部に孔112を設け、この孔112から両端部に至るまで、スリット111を設けることも可能である。このように成形することで、テープ11を貼付した中心部分の皮膚を持ち上げると同時に、皮膚組織下の血液やリンパ液をスリット11の方向に沿って流れやすくすることができる。
(2)第2のテープ12
第2のテープ12には、前記第1のテープ11と同様に、長手方向に複数のスリット121を備える。スリット121の形態は、本考案の効果を損なわない限り特に限定されず、目的に応じて自由に設計することができる。スリット121の具体的な形態は、前記第1のテープ11のスリット111と同様のため、ここでは割愛する。
そして、第2のテープ12は、前記第1のテープ11の少なくとも一部に重ねて貼着するテープである。第2のテープ12の貼着方法は、第1のテープ11の少なくとも一部に重ねられていれば特に限定されないが、例えば、図4及び5の第1実施形態及び図6及び7の第2実施形態に示すように、第1のテープ11のスリット111と、第2のテープ12のスリット121とが、交差するように重ねて貼着することができる。また、図8及び9の第3実施形態に示すように、中心部を重ねて貼着することも可能である。
第1のテープ11と第2のテープ12とは、図4~9の第1~3実施形態のように、同一の形態であってもよいし、異なる形態に設計することも可能である。例えば、図10及び11に示す第4実施形態のように、第1のテープ11については、長手方向両端部を残して、長手方向内部にスリット111を設けた形態にとし、第2のテープ12については、長手方向の片方の端部を残して、長手方向内部から他方の端部に至るまで、スリット121を設けた形態とすることができる。
(3)第3のテープ13
図12は、第5実施形態に係るテーピングキット1を身体に貼着した際の概念図である。図13は、第5実施形態に係るテーピングキット1の貼着前の概念図である。第3のテープ13には、前記第1のテープ11及び前記第2のテープ12と同様に、長手方向に複数のスリット131を備える。スリット131の形態は、本考案の効果を損なわない限り特に限定されず、目的に応じて自由に設計することができる。スリット131の具体的な形態は、前記第1のテープ11のスリット111及び前記第2のテープ12のスリット121と同様のため、ここでは割愛する。
そして、第3のテープ13は、前記第1のテープ及び前記第2のテープの少なくとも一部に重ねて貼着するテープである。第3のテープ13の貼着方法は、第1のテープ11及び前記第2のテープの少なくとも一部に重ねられていれば特に限定されない。第3のテープ13の重ね貼りの具体的な態様は、前記第2のテープ12の重ね貼りの態様と同一のため、ここでは説明を割愛する。
また、第3のテープ13も、第1のテープ11及び第2のテープ12と同一の形態であってもよいし、異なる形態に設計することも可能である。図示しないが、例えば、第1のテープ11については、長手方向両端部を残して、長手方向内部にスリット111を設けた形態にとし、第2のテープ12及び第3のテープ13については、長手方向の片方の端部を残して、長手方向内部から他方の端部に至るまで、スリット121及び131を設けた形態とすることができる。
(4)その他
本開示のテーピングキット1には、前記第1~3のテープに加えて、必要に応じて、第4のテープ、第5のテープ・・・等、所望の枚数のテープを備えることが可能である。その場合、各テープは、同一の形態に設計することもできるし、異なる形態に設計することもできる。例えば、図8及び9に示す第3実施形態のように、スリットのないテープTを備えることも可能である。
また、図14及び15に示す第6実施形態のように、第1のテープ11~第3のテープ13を重ねて貼付した上に、更に、第1のテープ11~第3のテープ13よりも大きな第4のテープ14及び第5のテープ15を重ねて貼付することも可能である。このように貼付することで、例えば、第1のテープ11~第3のテープ13によって皮膚の痛みを軽減し、第4のテープ14及び第5のテープ15によって腫れを軽減させる効果が期待できる。
<身体貼着用テープの貼付方法>
本開示の身体貼着用テープの貼付方法は、第1のテープ11を患部に貼付する第1貼付工程と、第2のテープ12を前記第1のテープ11の少なくとも一部に重ねて貼着する第2貼付工程と、を少なくとも行う方法である。また、必要に応じて、第4のテープ14を貼付する第4貼付工程、図示しないが、第5のテープを貼付する第5貼付工程、・・・等、テープの枚数に合わせた回数の貼付工程を行うことが可能である。
なお、本開示の身体貼着用テープの貼付方法に用いる各テープの形態や、各テープの重ね貼り方法等は、前述した本開示のテーピングキットと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
<実験例1>
実験例1では、切開術後の患者において、本開示に係るテーピングキットを使用した場合の影響を調べた。
具体的には、心臓-胸部手術による中央胸骨切開術後の患者39名を、Microsoft Excelを用いて、テープ使用群23名とテープ不使用群16名にランダムに分け、図16の図面代用写真に示す方法で、テープを貼付し、1日目~8日目までの疼痛値、オピオイド鎮痛剤の使用量、パラセタモール(鎮痛剤)の使用量、呼吸障害の自覚症状、及び疼痛の程度について、それらの経過を調査した。疼痛値は、0~10の範囲で痛みが無い場合を0、強くなるほど大きな数値で評価した。なお、被験者の具体的背景を下記表1に示す。結果を図17~21に示す。
図17は、疼痛値の結果を示す図面代用グラフである。各群の値は、平均値を示す。図17に示す通り、テープ不使用群に比べ、テープ使用群の方が、1日目~8日目の全てにおいて疼痛値が低かった。また、2日目~6日目においては、テープ不使用群に比べ、テープ使用群の方が、有意差をもって、疼痛値が低値を示した。
図18は、オピオイド鎮痛剤の使用量の結果を示す図面代用グラフである。各群の値は、平均値を示す。図18に示す通り、テープ不使用群に比べ、テープ使用群の方が、1日目~4日目においてオピオイド鎮痛剤の使用量が低かった。また、1日目及び4日目においては、テープ不使用群に比べ、テープ使用群の方が、有意差をもって、オピオイド鎮痛剤の使用量が低値を示した。
図19は、パラセタモール(鎮痛剤)の使用量の結果を示す図面代用グラフである。各群の値は、平均値を示す。図19に示す通り、テープ不使用群に比べ、テープ使用群の方が、1日目~7日目においてパラセタモール(鎮痛剤)の使用量が低かった。また、2日目においては、テープ不使用群に比べ、テープ使用群の方が、有意差をもって、パラセタモール(鎮痛剤)の使用量が低値を示した。
図20は、呼吸障害の自覚症状の数を示す図面代用グラフである。図20に示す通り、テープ不使用群においては、16人中14人が呼吸障害を訴えたのに対し、テープ使用群において呼吸障害を訴えたのは、23人中5人であった。また、呼吸障害を訴えなかった各群の人数は、テープ不使用群に比べ、テープ使用群の方が、有意差をもって、多い結果であった。
図21は、疼痛の程度を6段階に分けた場合の人数を示す図面代用グラフである。図21に示す通り、テープ不使用群においては、疼痛の程度がひどい方に人数が固まっているのに対し、テープ使用群においては、疼痛が軽い方に人数が固まっているのが分かる。また、軽度の疼痛(slight pain)については、テープ不使用群に比べ、テープ使用群の方が、有意差をもって、多い結果であり、非常に強い疼痛(very strong pain)については、テープ使用群に比べ、テープ不使用群の方が、有意差をもって、多い結果であった。
以上の結果から、本開示に係るテーピングキットを使用することにより、切開手術後の疼痛や呼吸困難等の症状を和らげ、早期回復を促す効果が得られることが確認できた。
<実験例2>
実験例2では、早期心房収縮に対して、本開示に係るテーピングキットを使用した場合の影響を調べた。
具体的には、不規則な鼓動、腰と背中から頸部、後頭部まで広がる痛みを訴える61才の男性に対し、図22~25の図面代用写真に示す方法で、テープを貼付した。その結果、心拍数が低下し、各所の痛みが軽減した。
この結果から、本開示に係るテーピングキットを使用することにより、軽度の早期心疾患の安定化や改善が図れることが示唆された。
<実験例3>
実験例3では、骨折後の後遺症に対して、本開示に係るテーピングキットを使用した場合の影響を調べた。
具体的には、右手の尺骨と橈骨を骨折後、手首の震え、機能低下、無感覚等の症状を訴える37才の男性に対し、図26及び27の図面代用写真に示す方法で、テープを貼付した。貼付開始から5週間後、筆記テストを行った結果、図28に示すように、筆圧が向上し、直線や曲線等の筆記の質も向上する結果であった。
この結果から、本開示に係るテーピングキットを使用することにより、骨折後の様々な後遺症の軽減化を図れることが示唆された。

Claims (6)

  1. 伸縮性のある基材と該基材の片面に接着剤層とを少なくとも備える身体貼着用のテープを2枚以上有するテーピングキットであって、
    長手方向に複数のスリットを有する第1のテープと、
    長手方向に複数のスリットを有し、前記第1のテープの少なくとも一部に重ねて貼着される第2のテープと、
    を有するテーピングキット。
  2. 前記第1のテープの前記スリットは、長手方向両端部を残して、長手方向内部に設けられた、請求項1に記載のテーピングキット。
  3. 前記第2のテープの前記スリットは、長手方向両端部を残して、長手方向内部に設けられた、請求項1又は2に記載のテーピングキット。
  4. 長手方向に複数のスリットを有し、前記第1のテープ及び前記第2のテープの少なくとも一部に重ねて貼着される第3のテープを、更に有する、請求項1から3のいずれか一項に記載をテーピングキット。
  5. 前記第3のテープの前記スリットは、長手方向両端部を残して、長手方向内部に設けられた、請求項4に記載のテーピングキット。
  6. 切開術後の皮膚貼付用の、請求項1から5のいずれか一項に記載のテーピングキット。
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