JP3245317U - 測量機用バックパック - Google Patents

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Abstract

【課題】測量機を保護しながら容易な運搬を可能にすると共に、簡単に測量機を出し入れでき、かつ、測量機用部品等の損傷を防止する測量機用バックパックを提供すること。【解決手段】レーザー測量機を収容する収容空間Sを有するバッグ本体2と、レーザー測量機を保護するクッション45,46と、収容空間を覆うカバー5と、ショルダーストラップとを備えた測量機用バックパックであって、バッグ本体2は、天面開口部30と、天面開口部に連続して形成され、正面の一部が開口した正面開口部32を有し、カバー5は、正面開口部の下側周縁部32Aを支点にして捲ることができるように開口部4の周縁部に開閉可能に取り付けられており、カバー5の天面開口部を覆う領域には、レーザー測量機の部品等を収納できる収納ボックス25が接続され、収納ボックスの外壁には、バッグ本体を置いてカバーを捲って着地する領域に緩衝材50が設けられている。【選択図】図6

Description

本考案は、レーザー測量機を運搬するための測量機用バックパックに関する。
従来からレーザー測量機を運搬するためのキャリングケースとして、樹脂成形で作られたハードケースがよく用いられている。ハードケースを用いるのは、レーザー測量機が遠い物に正確にレーザー光を照射する必要がある等の精密機械であるため、筐体の僅かな歪み、及び、レーザー光が出射されるガラス窓やレーザー光を受けるプリズム等の傷が問題になるからである。
この点、このレーザー測量機を入れたハードケースは重く、持ち運ぶのに相当な体力を消耗する。このため、ハードケースに一対のショルダーストラップを着脱可能に付けて、背負って持ち運べるようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-64140号公報
しかし、特許文献1のハードケースを背負うタイプのものは、いくら背負えるようにしてもハードケース自体に相当な重量があったり硬かったりし、また、ショルダーストラップの着脱も必要もあるため、運搬は必ずしも容易ではない。
そこで、考案者はハードケースではなく、軽い布製のバックパックにレーザー測量機の本体を収容し、そして、レーザー測量機の周りにクッションを密着させて保護することを考えた。また、プリズム等の部品については、測量機本体と一緒に収容すると、出し入れの際に傷つく恐れがあるため、天面の蓋に収容できる空間を設けることを考えた。
ところが、このようなバックパックでは、ハードケースのように蓋を大きく開けることができないし、クッションが測量機に密着した状態から測量機を取り出すため、重い測量機を出し入れするのは大変である。
更に、蓋にプリズム等の部品を収容すると、バックパック内の測量機本体を取り出そうとして蓋を外す際、その揺れでプリズム等が傷つく恐れもある。
本考案は、前記課題を解決するためになされたものであり、レーザー測量機を保護しながら容易な運搬を可能にすると共に、簡単にレーザー測量機を出し入れでき、かつ、測量機用部品等の損傷を有効に防止する測量機用バックパックを提供することを目的とする。
前記課題は、内側にレーザー測量機を収容する収容空間を有し、可撓性のあるバッグ本体と、前記レーザー測量機を保護するクッションと、前記収容空間を覆うカバーと、背面の一対のショルダーストラップとを備えた測量機用バックパックであって、前記バッグ本体は、天面に前記レーザー測量機を前記収容空間に出し入れするための天面開口部と、前記天面開口部に連続して形成され、正面の一部が開口した正面開口部とからなる開口部を有し、前記カバーは、前記正面開口部の下側周縁部を支点にして捲ることができるように前記開口部の周縁部に開閉可能に取り付けられており、前記カバーの前記天面開口部を覆う領域には、前記レーザー測量機の部品及び/又は付属品を収納できる収納ボックスが接続されており、前記収納ボックスの外壁には、前記バッグ本体を置いて前記カバーを捲って着地する領域に緩衝材が設けられている測量機用バックパックにより解決される。
上記構成によれば、測量機用バックパックは、その内側にレーザー測量機を収容する収容空間を有し、可撓性のあるバッグ本体と、レーザー測量機を保護するクッションと、背面の一対のショルダーストラップとを備えている。このため、可撓性のあるバッグ本体を体形に馴染ませながら背負って、レーザー測量機を容易に運搬でき、また、クッションでレーザー測量機を保護できる。
そして、バッグ本体は、天面にレーザー測量機の出入口となる天面開口部と、この天面開口部に連続して形成され、正面の一部が開口した正面開口部とからなる開口部が形成されている。したがって、この開口部を覆うカバーを外せば、天面開口部から正面開口部にかけての大きな開口となり、測量機の出し入れが容易となる。
そして、このカバーは正面開口部の下側周縁部を支点にして捲ることができるように開口部の周縁部に開閉可能に取り付けられている。したがって、カバーを開けて捲りさえすれば、大きな開口部から測量機を出し入れでできる。
ここで、このカバーを捲ると、支点を正面開口部の下側周縁部にしたため、カバーがコンクリート等の床や地面に衝突し、その衝撃でカバーに接続された収納ボックス内のプリズム等の部品が傷つく恐れがある。しかし、収納ボックスの外壁には、バッグ本体を置いてカバーを捲った際に着地する領域に緩衝材が設けられている。したがって、地面等に衝突した際の衝撃を和らげて、部品の損傷を有効に防止できる。
また、好ましくは、前記クッションは、前記レーザー測量機の周側面に接する第1のクッションと、前記レーザー測量機の頭部を上から押さえる第2のクッションとを有し、前記第1のクッションは、少なくとも正面側の上面が、前記支点と同等または低く配置され、前記第2のクッションは、前記カバーの下面に接続されていることを特徴とする。
従って、カバーを捲った際、第1のクッションがバッグ本体の正面開口部を塞ぐことがなく、広い開口部から容易にレーザー測量機を出し入れできる。また、第1のクッションは高さがなく、レーザー測量機の周側面全体に接しないことになるため、クッションが密着し過ぎてレーザー測量機が取出し難くなるような事態も防止できる。
この点、第1のクッションを支点より高くしないと、クッションでレーザー測量機の周側面を覆えない部分が生じる。しかし、カバーの下面にある第2のクッションでレーザー測量機の頭部を上から押さえて確実に固定できる。しかも、第2のクッションはカバーに接続されているため、カバーを捲れば、それに追従して移動してくれるので、レーザー測量機を容易に出し入れできる。
更に、カバーを反転させて捲ると、カバーの下面に接続された第2のクッションは収容ボックスの正面側に位置することになるため、収容ボックスの正面を保護するクッションにもなる。そして、このように第2のクッションをカバーの下面に接続する構成において、収納ボックスの左右側面を、その周囲に比べて目立つ色彩にすると好ましい。そうすると、カバーを捲った状態では、収納ボックスは第2のクッションで正面側が保護され、背面側は第1のクッションで保護され、底面側は緩衝材50で保護され、そして、左右側面の目立つ色彩で使用者の注意を引いて、蹴とばされる等の事態も防止できる。
また、好ましくは、前記第1のクッションは、数種類の前記レーザー測量機に対応して交換可能とされており、かつ、収容される前記レーザー測量機のバッテリーが背面側に配置されるように導く形状となっていることを特徴とする。従って、第1のクッションを適宜交換して種々のレーザー測量機用のバックパックとすることができ、また、背負った際、背中の近くに重いバッテリーを自然と配置して、背負い易くなる。
また、好ましくは、前記収納ボックスは、前記カバーの上面に配置され、前記収納ボックスの上面は、前記カバーが前記収容空間を覆っている状態において、正面側に向かうに従って下方となる傾斜面とされていることを特徴とする。そうすると、収納ボックスの上面の傾斜面に当たった雨を正面側に直ぐに流して、内側の部品等の濡れを防止できる。また、小石等が傾斜面に当たっても、その衝撃を和らげて、内側の部品等を有効に保護できる。
また、好ましくは、前記バッグ本体の側面は、その前後方向の長さに比べて大きい長さを有する布地と、前記布地を折り畳んだ状態で前記バッグ本体の側面に押さえ自在な押さえ手段と、を有することを特徴とする。従って、大きな布地を折り畳んで側面に押さえて保持できる。そして、この押さえを解除して折り畳まれた布地を広げれば、例えば、布地の内側に測量ポール等の長物を差し込み、そして、再度、押さえ手段で布地を押さえて長物をバッグに保持できる。
以上、本考案によれば、レーザー測量機を保護しながら容易な運搬を可能にすると共に、簡単にレーザー測量機を出し入れでき、かつ、測量機用部品等の損傷を有効に防止する測量機用バックパックを提供することができる。
本考案の実施形態に係る測量機用バックパックの正面・平面・右側面側の斜視図であり、測量機を収容している図。尚、測量機は一点鎖線で表している。 図1の測量機用バックパックの背面・平面・左側面側の斜視図。尚、一点鎖線で囲った図は二点鎖線で囲った部分を側面から見た図。 図1の測量機用バックパックの正面・底面・右側面側の斜視図。 図4(A)はショルダーストラップ等を除去して端末収納部のみを概念的に図示したものであり、図4(B)は図1の測量機用バックパックの背面図。背面側に収容された携帯情報端末入れを取り外した状態の図。 図1の測量機用バックパックの収納ボックスの蓋を開けて視認した平面図。 図1の測量機用バックパックのカバーを捲った状態の斜視図。尚、側面やレーザー測量機を透かして、その先の形状を図示している。 図1の測量機用バックパックの第1のクッションについて、バッグ本体に対する着脱構造の説明図。 図7とは異なる第1及び第2のクッションの例。
以下に、本考案の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本考案の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本考案の範囲は、以下の説明において特に本考案を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、以下の「正面」とは使用者が背中に背負うためのショルダーストラップと反対側の面をいい、この正面を基準にして各面を表現している。
(測量機用バックパックの全体構成)
図1~図4はナップサック、リュックサック等とも称されるバックパックであり、特にレーザー測量機(以下「測量機」という)TDを運搬するのに適した測量機用バックパック(以下、「バックパック」という)1である。なお、図1~図3では、ショルダーストラップ8の一部を省略して図示している。
これらの図のバックパック1は、全体的に、有底で中空状の略四角柱状であり、ベースが合成繊維の織布または不織布よって構成され、背負った際に使用者の体形に追従して形状が変化する可撓性を有する。なお、ベースは可撓性を有するが、後述する種々のクッションにより、バックパック1は自立可能である。
このバックパック1は「バッグ本体2」「クッション4」「カバー5」「ショルダーストラップ8」を備えている。以下、これらの構成概要について説明する。
先ず、バッグ本体2の全体的な構成について説明する。
バッグ本体2は、内側に測量機TDを立てた状態で収容する収容空間Sを有する。尚、収容空間S内に、多少傷ついても問題のない部品等を固定する手段を設けてもよい。
バッグ本体2の底面を含む下部2Aは、少なくとも表面がゴム生地とされ、防水性と防汚性を発揮して、地面に置いた際の測量機TDの濡れや汚れを防止している。
バッグ本体2の正面には厚みの小さいポケットである正面ポケット16が設けられている。正面ポケット16は、図1及び図3に示すように、垂直方向に沿って横に設けられたファスナー17で開閉可能とされている。ファスナー17は務歯と、この務歯に係止されたスライダーとからなる。スライダーには滑り止めとなるゴム状の持ち手17Aが設けられている。本実施形態において以降に説明するファスナーは同様の構成である。
図2に示すように、バッグ本体2の一方の側面には、測量機の電源ケーブル等の収納が予定されたサイドポケット43がある。サイドポケット43の上部はファスナー19で開閉可能である。尚、サイドポケット43の表面には小さなポケット21が設けられている。この小さなポケット21にはファスナーがなく、迅速な出し入れができる。
そして、サイドポケット43とは反対側のバッグ本体2の他方の側面には、図1及び図3に示すように、正面ポケット16やサイドポケット43には入らない測量ポールなどの長物をバッグ本体2に固定するための布地20と押さえ手段60が配設されている。これらについては後で詳述する。
図4に示すように、バッグ本体2の背面には、測量機の遠隔制御装置であるタブレット端末やノートブックパソコン等の携帯情報端末を収納する端末収納部29を有する。端末収納部29にはファスナー27が付いており、そこから携帯情報端末を出し入れできる。端末収納部29はウレタンやスポンジ等で全体がクッション性を有し、使用者の着用感を向上させると共に、携帯情報端末だけではなく収容空間内の測量機も背面から保護している。
図3に示すように、バッグ本体2の底面は複数の滑り止め36を有する。滑り止め36はゴム製であり、そのグリップ力で滑りを防止すると共に、バックパック1を置いた際の衝撃を吸収する。各滑り止め36は、一対のブロック部36B,36Bと、この一対のブロック部36B,36Bに挟まれた中央の溝36Aとから構成されている。
この滑り止め36は、溝36Aが左右方向に沿った第1の滑り止め37と、溝が前後に沿った滑り止め38とからなり、これにより前後左右の滑りを防止している。
次に、クッション4の全体的な構成について説明する。
上述のように、バックパック1には、背面のクッションとなる端末収納部29(図4参照)により測量機の背面が保護される。更に、図1に示すように、バックパック1は、測量機の周側面と底面に接して、左右側面と正面と底面を保護するための第1のクッション46(図6参照)と、天面を保護するための第2のクッション45(図6参照)を有している。このように本実施形態のクッション4は端末収納部29、第1のクッション46、及び第2のクッション45とで、測量機TDの6面全てを保護している。第1および第2のクッション45,46は、衝撃吸収性を有する例えばスポンジやウレタン等で形成されている。第1および第2のクッション45,46については後で詳述する。
次に、カバー5の全体的な構成について説明する。なお、カバー5については、図1~図4では殆どの領域が後述する収納ボックス25で隠れているため、適宜、カバー5を捲った図6も参照して説明する。
図1及び図2のカバー5はバッグ本体2の収容空間Sを覆う蓋であり、R方向(正面側の方向)に反転して捲ることができるように、ナイロンやポリエステルの生地等からなる可撓性部材をベースにしている。そして、カバー5で収容空間Sを覆った状態において、その上面の天面開口部30(図6参照)を覆う領域には、プリズム等の測量用部品または付属品を収納する収納ボックス25が接続されている。
収納ボックス25はファスナー26で開閉可能な蓋51を有する。ファスナー26は左右側面と背面にのみ配置され、蓋51は正面側を支点にして、カバー5と同じR方向に捲ることができる。
次に、ショルダーストラップ8の全体的な構成について説明する。
ショルダーストラップ8はショルダーハーネス・肩ベルト等とも呼ばれ、図2及び図4に示すように背面に一対配置されて、左右の肩に掛けられる。各ショルダーストラップ8は上端部8Aがバッグ本体2に接続され、下端部8Bがウェビング41を介してバッグ本体2の下部2Aの左右に連結されている。なお、バックパック1の背面には、バッグ本体2の下部2Aに縫合されたウェビング42を介して腰ベルト44が配設されている。腰ベルト44は長さ調節が可能である。また、背面にはループ状の取っ手28もある。
以上のバックパック1については、更に以下の特徴も有する。
〔収納ボックスについて〕
図5はプリズム等の部品を収納する収納ボックス25について、その蓋51を開けて見た平面図であり、内側には、測量機からのレーザー光を受けて測量機に返すためのプリズムPMを収納するプリズム収納部14が複数(図の場合は3箇所)配置されている。各プリズム収納部14は、クッション性のある第1及び第2の仕切り板13,53で他の空間と隔てられている。第1の仕切り板13と第2の仕切り板53とは互いに直交しており、移動可能なように面ファスナー52,33で着脱可能に接続されている。このようにして、第1及び第2の仕切り板13,53で、各プリズム収納部14内にプリズムPMを押さえて保護している。
本実施形態の収納ボックス25には、バッテリーBTや充電機CHも収納可能である。バッテリーBTや充電機CHは、プリズムPMに悪影響を与えないように、第2の仕切り板53と壁54で動きが規制されている。壁54も面ファスナー55で移動可能に接続されている。
収納ボックス25の外壁の内側には、薄板あるいは高硬度のクッション材からなる芯材(不図示)が入っており、図5に示す左右側面25Aと正面25C、及び図2に示す背面25Bには適度な剛性がある。このため、カバーに可撓性があっても、収納ボックス25が接続された領域は可撓性が概ねなくなる。
尚、図5に示す収納ボックス25の蓋51の裏には、ネット57が配設されている。
そして、収納ボックス25の上面(蓋51)は、図2の一点鎖線で囲った図に示すように、収容空間を覆っている状態において、正面側に向かうに従って下方となる傾斜面とされている。図の傾斜面の水平方向に対する傾斜角度θ1は約20度であるが、本発明はこれに限られず、例えば10~45度の任意の範囲であってもよい。従って、上から降ってきた小石等が収納ボックス25に当たっても、その衝撃を和らげて、収納ボックス内の測量用部品を有効に保護できる。また、雨が降っても、迅速に雨を正面側に流して、中の部品や使用者の背中の濡れを防止できる。
また、収納ボックス25の左右側面25Aは、その周囲に比べて目立つ色彩とされている。本実施形態の場合、収納ボックス25の左右側面25Aの周囲は黒や灰色の黒色系統であり、左右側面25Aは黄色系統である。黄色系統はバックパック1の中で最も目立つ色の一つでもある。これにより、図6のようにカバー5を反転して捲り、使用者が測量機TDを出し入れする際、収納ボックス25の左右側面25Aへの接触を防止できる。
〔開口部とカバーと収納ボックスについて〕
図6に示すように、バッグ本体2については、収容空間Sと繋がった天面開口部30及び正面開口部32とで、レーザー測量機DTの出入り口となる開口部を構成している。
天面開口部30は、バッグ本体2の天面(上面)にある。図の天面開口部30は、正対視で略四角形状であり、正面側に向かうに従って下方となるように傾斜している。
正面開口部32はバッグ本体2の正面の一部に形成された開口であるが、天面開口部30に連続して形成されているため、少なくとも正面の上部が開口することになる。図の正面開口部32は、正対視で略四角形状であり、バッグ本体2の高さ方向の中央部まで開口すると共に、バッグ本体2の左右両端部まで開口している。このようにして、開口部は大きな開口面積を有し、レーザー測量機DTの出し入れを容易にしている。
これら天面開口部30と正面開口部32を覆うカバー5は、正面開口部32の下側周縁部32Aを支点に反転して捲って、収容空間Sを露出させることができる。具体的には、カバー5は、バッグ本体2に対して、正面開口部32の下側周縁部32Aで固定されているが、その他の縁部は図1及び図2に示す左右側面のファスナー12と背面のファスナー18により開閉可能になっている。なお、左右側面のファスナー12は、バッグ本体2の側面と上面との間の第1のファスナー12Aと、側面と正面との間の第2のファスナー12Bとからなっている。
ここで、図6に示すように、カバー5を捲る支点を正面開口部32の下側周縁部32Aにしたため、カバー5を捲ると、カバー5に付いた収納ボックス25が地面や床等に衝突し、その衝撃で中のプリズム等に悪影響を及ぼす恐れがある。しかし、収納ボックス25の外壁には、バッグ本体2を置いてカバー5を捲った際に着地する領域に緩衝材50が設けられている。したがって、地面等に衝突した際の衝撃を和らげて、部品の損傷を有効に防止できる。
本実施形態の場合、下側周縁部(支点)32Aとは反対側の収納ボックス25の先端部(カバー5が収容空間を覆った図2の状態では、収納ボックス25の背面25B)に、複数の緩衝材50,50が設けられている。そして、カバー5を捲ると緩衝材50,50が着地するように下側周縁部(支点)32Aが配置されている。尚、図1に示すように、バッグ本体2の側面と正面との間の第2のファスナー12Bも、この支点より下には配置されていない。
図2の各緩衝材50はゴム製であり、一対のブロック部50B,50Bと、この一対のブロック部50B,50Bどうしに挟まれた中央の溝50Aを有し、各ブロック部50Bの変形を容易にして、緩衝効果とグリップ力を高めている。なお、溝50Aは左右方向に沿って形成され、前後方向のグリップ力を高めている。
〔第1及び第2のクッションについて〕
第1及び第2のクッション45,46について、主に図6及び図7を用いて説明する。図6はカバー5を捲った状態の斜視図であり、バッグ本体2の側面や測量機TDを透過して中の状態を視認にしている。また、ファスナー等も省略している。図7は第1のクッション46について、バッグ本体2に対する着脱構造の説明図であり、バッグ本体2の左右側面を透明にしており、また、カバー5や正面等を省略して図示している。
図6に示すように、バックパック1は、測量機TDの少なくとも周側面に接する第1のクッション46と、測量機TDの頭部を上から押さえる第2のクッション45を有する。
先ず、第1のクッション46から説明する。本実施形態の第1のクッション46は、測量機TDの周側面の部分である左右側面と正面、及び底面に接して、これらを保護する緩衝材である。即ち、第1のクッション46は、測量機TDの6面の内、背面をクッションとなる端末収納部29(図4参照)に、上面を第2のクッション45に任せ、その他の面を保護する。具体的には図7に示すように、第1のクッション46は、測量機TDの左右側面を保護する側面保護部46B,46C、正面を保護する正面保護部46D、底面を保護する底面保護部46Eを有する。これらの保護部46B,46C,46D,46Eは一体的に形成されている。
なお、第1のクッション46は収容した測量機に密着するようになっているが、出し入れが容易となるように、表面は滑らかな生地で覆われている。
この第1のクッション46は、図6に示すように、バッグ本体2に取り付けた状態における少なくとも正面側の上面46Aが、カバー5を捲る際の支点(即ち、正面開口部32の下側周縁部32A)と同等または低い位置に設けられるのが好ましい。これにより、第1のクッション46が測量機TDの出し入れの邪魔になることを防止できる。図の場合、上面46Aは、カバー5を捲る際の支点(下側周縁部32A)と同等の位置であり、背面側の上面まで同じレベルである。
また、第1のクッション46は、測量機TDのバッテリー(不図示)が収容空間Sの背面側に配置されるように導く形状とされている。例えば、図の測量機TDの場合は、背面側に一対のハンドルHA,HAを有し、このハンドルHA,HAの下側付近に重いバッテリーが設けられている。また、一対のハンドルHA,HAどうしの間隔は測量機本体の左右の間隔よりも大きい。測量機TDはかかる形状であるため、第1のクッション46の左側の側面保護部46Bと右側の側面保護部46Cとの間隔については、背面側の間隔Wが最も大きい。従って、使用者はハンドルHAを背面側に配置することになり、これにより、背中の近くに重いバッテリーを自然と配置させることができる。
このような第1のクッション46は着脱可能で数種類の測量機に対応して交換可能とされているため、その着脱構造について説明する。
図7に示すように、第1のクッション46の左右側面には帯状部材47,47が設けられている。各帯状部材47の上端部47Aのみが第1のクッション46の上部側面に縫合され、他端部47Bは自由端である。そして、第1のクッション46の左右側面の下部は、帯状部材47の他端部47Bが着脱可能な面ファスナー48を有する。これに対し、バッグ本体2の左右側面の内面には、前後方向の両端部59Aのみが縫合されたベルト59が設けられている。このような構成にすることで、第1のクッション46の帯状部材47の自由端である他端部47Bを、バッグ本体2の左右側面の内面とベルト59との間に通し、その後、他端部47Bを面ファスナー48に付けて、図6のように第1のクッション46をバッグ本体2内に固定できる。
以上のように第1のクッション46は着脱可能であるため、例えば、図8に示す形状の第1のクッション146と交換することもできる。図8の第1のクッション146の場合、測量機本体が略円柱状であり、その背面の一部に突出したバッテリーBTのある測量機TD2に対応している。即ち、第1のクッション146は、バッテリーBTに対応する切り欠き部70を背面に配置している。これにより、図8の場合も、重いバッテリーBTが自然と背面側に配置される。
次に、第2のクッション45について、主に図6を用いて説明する。
第2のクッション45は、全体的に、薄板状ではなく、所定の厚みを有するブロック状である。第2のクッション45は、収容空間Sを覆った場合のカバー5の下面5Aの破線で示される領域ARに接続される。本実施形態の場合、第2のクッション45は、ウレタン等のクッション材からなるクッション本体80と、少なくともクッション本体80に比べて硬度が高く、カバー5に接続される側に配置された板状部81とを有する。尚、本実施形態の板状部81はプラスチック製の板である。
このような第2のクッション45は、カバー5を捲り直して天面開口部30と正面開口部32を覆えば、カバー5に追従して図6の一点鎖線の領域に配置される。そして、ファスナー12・18(図1・図2参照)でカバー5を閉めれば、第2のクッション45は測量機TDの頭部を効果的に押し当て、これにより、測量機TDを固定すると共に、衝撃を吸収する。
第2のクッション45は、カバー5で天面開口部30と正面開口部32を覆った状態で、図6の一点鎖線に示すように、測量機TDの上に突出したアンテナATを避ける形状とされており、図では右側が欠けている。
また、カバー5を覆った状態における第2のクッション45の上面(板状部81側の面)45Aは、正面側に向かうに従って下方となるように傾斜した傾斜面であり、この傾斜面は図2の収納ボックス25の蓋51の傾斜角度θ1と同様であり、蓋51の傾きをサポートしている。
図6の第2のクッション45は、カバー5の下面(収容空間S側に配置される面)5Aに設けられた面ファスナー65で着脱可能とされている。面ファスナー65は、別の測量機に対応したクッションに交換して接続可能なように、カバー5の下面5Aの破線で示される領域AR以外の領域にも配置されている。従って、例えば、図6に示す第2のクッション45よりも横幅の大きい図8に示す第2のクッション145もカバー5の下面5Aに接続できる。尚、図8の第2のクッション145は中央部に貫通孔145Aを有している。貫通孔145Aは測量機のアンテナを避けるための孔である。
図6の第2のクッション45は以上のように構成され、このため、カバー5を閉じると測量機TDを頭部から押さえて保護する。さらに、カバー5を捲って開いた図6の状態では、第2のクッション45は収納ボックス25の正面側も保護できる。なお、カバー5を捲った状態の収納ボックス25については、背面側は第1のクッション46で保護され、底面側は緩衝材50で保護される。また、収納ボックス25の左右側面の表面は周囲の色彩(本実施形態は黒色系統)に比べて目立つ色彩(本実施形態は黄色系統)であり、使用者の注意を引いて蹴とばされる等を防止している。
〔バッグ本体の側面について〕
図1及び図3に示すように、バッグ本体2の片側の側面には、測量ポールなどの長物等をバッグ本体2に保持するための布地20と、この布地20を押さえることが自在な押さえ手段60とが配設されている。
布地20は、合成繊維の織布または不織布であって可撓性を有し、前後方向の両端部20A,20Aのみがバッグ本体2に縫合されている。布地20は、平らに広げた場合、バッグ本体2の側面の前後方向の長さD1に比べて大きい長さを有する略四角形状であり、、未使用時は、これが折り畳まれた状態で側面に収められている。また、本実施形態の布地20は少なくとも裏面(バッグ本体2の側面側の面)が凹凸感のある織り方で形成されている。
押さえ手段60は、布地20を長物等の保持対象物と共に側面へ押さえ付けたり、その押さえ付けを解除したりするものである。具体的には、押さえ手段60は、長さ調節が可能であって、上下一対のベルトで構成されている。各ベルトにはバックル61が設けられ、バックル61の着脱により、布地20の側面への押さえつけを自在に行っている。
バッグ本体2の側面はこのような構成であるため、バックル61を外して、例えば図3の一点鎖線で示すように布地20を広げ、布地21とバッグ本体2の側面との間に測量ポール等の保持対象物を差し入れ、そして、押さえ手段(ベルト)60の長さ調整をしてバックル61を留めれば、布地21は可撓性を有するので長物(固定対象物)の形状に追従して形状を変化させながら、押さえ手段60と協働して長物を固定できる。
なお、本実施形態の押さえ手段60はバックル付きのベルトで構成されているが、本発明はこれに限られず、例えばゴム帯であっても構わない。また、図3の一点鎖線で示す布地20は最大限広げた図であり、保持対象物を差し入れる際は、このように最大限広げなくても構わない。
以上、本考案の実施形態について説明した。しかし、本考案は、上記実施形態に限定されず、実用新案登録請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
例えば、本実施形態の第1のクッション46は、測量機の左右側面、正面、底面を保護するクッション材としているが、バッグ本体2の底部には別のクッション材を固定し、第1のクッションは測量機の左右側面と正面だけを保護するようにしてもよい。
1・・・レーザー測量機、2・・・バッグ本体、4・・・クッション、5・・・カバー、20・・・布地、25・・・収納ボックス、30・・・天面開口部、32・・・正面開口部、45・・・第2のクッション、46・・・第1のクッション、50・・・緩衝材、60・・・押さえ手段、S・・・収容空間

Claims (6)

  1. 内側にレーザー測量機を収容する収容空間を有し、可撓性のあるバッグ本体と、前記レーザー測量機を保護するクッションと、前記収容空間を覆うカバーと、背面の一対のショルダーストラップとを備えた測量機用バックパックであって、
    前記バッグ本体は、天面に前記レーザー測量機を前記収容空間に出し入れするための天面開口部と、前記天面開口部に連続して形成され、正面の一部が開口した正面開口部とからなる開口部を有し、
    前記カバーは、前記正面開口部の下側周縁部を支点にして捲ることができるように前記開口部の周縁部に開閉可能に取り付けられており、
    前記カバーの前記天面開口部を覆う領域には、前記レーザー測量機の部品及び/又は付属品を収納できる収納ボックスが接続されており、
    前記収納ボックスの外壁には、前記バッグ本体を置いて前記カバーを捲って着地する領域に緩衝材が設けられている
    ことを特徴とする測量機用バックパック
  2. 前記クッションは、前記レーザー測量機の周側面に接する第1のクッションと、前記レーザー測量機の頭部を上から押さえる第2のクッションとを有し、
    前記第1のクッションは、少なくとも正面側の上面が、前記支点と同等または低く配置され、
    前記第2のクッションは、前記カバーの下面に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の測量機用バックパック。
  3. 前記収納ボックスの左右側面は、その周囲に比べて目立つ色彩とされていることを特徴とする請求項2に記載の測量機用バックパック。
  4. 前記第1のクッションは、数種類の前記レーザー測量機に対応して交換可能とされており、かつ、収容される前記レーザー測量機のバッテリーが背面側に配置されるように導く形状となっていることを特徴とする請求項2又は3に記載の測量機用バックパック。
  5. 前記収納ボックスは、前記カバーの上面に配置され、
    前記収納ボックスの上面は、前記カバーが前記収容空間を覆っている状態において、正面側に向かうに従って下方となる傾斜面とされている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の測量機用バックパック。
  6. 前記バッグ本体の側面は、その前後方向の長さに比べて大きい長さを有する布地と、前記布地を折り畳んだ状態で前記バッグ本体の側面に押さえ自在な押さえ手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の測量機用バックパック。
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