JP3245056U - 仮設トイレおよび洗浄ガンノズル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】便器に付着した汚物を取除く等、便器を洗浄することのできる仮設トイレを提供する。【解決手段】便器2を内部に備え、外部と内部とを仕切る壁を有するトイレブース1によって構成される仮設トイレであって、洗浄水を貯留する洗浄水槽4と、洗浄水槽に貯留した洗浄水が供給される便器と、便器に接続され、便器から排出される屎尿を貯留する便槽3と、洗浄水槽に貯留した洗浄水が供給され、洗浄水を便器に噴射する洗浄ノズル9と、洗浄水槽に接続される吸込口、吐出口及び操作部を有し、トイレブースに固定される方向切換弁17と、方向切換弁と洗浄ノズルとを接続する可撓性を有する長尺のホース64と、を備え、方向切換弁は、洗浄ノズルを接続する第1切換位置と、便器2を接続する第2切換位置とに切換えられる。【選択図】図3

Description

本考案は、建築現場、運動場や海水浴場等の屋外にて使用される仮設トイレに関する。
特許文献1は、洗浄用水タンク、便器、便槽及び足踏式給水ポンプを備える仮設トイレを開示する。足踏式給水ポンプは、吸込口を洗浄用水タンクに接続し、吐出口を配管に接続して配置される。配管は、足踏式給水ポンプの吐出口及び便器に接続される。
仮設トイレにおいて、足踏式給水ポンプは、足踏み操作スイッチの足踏み操作によって、吸込口から洗浄用水タンクの水を吸引して、吸引した水を吐出口から配管に吐出する。足踏式給水ポンプから吐出された水は、配管を通して便器に供給され、便器の屎尿を便槽に排出する。
特開平10-25789号公報
特許文献1では、足踏式給水ポンプから便器に供給される水によって、便器の屎尿を便槽に排出できるものの、便器に付着した汚物を取除く等、便器を洗浄できない。
本考案は、便器に付着した汚物を取除く等、便器を洗浄することのできる仮設トイレを提供することにある。
本考案に係る仮設トイレは、便器を内部に備え、外部と内部とを仕切る壁を有するトイレブースによって構成される仮設トイレであって、洗浄水を貯留する洗浄水槽と、前記洗浄水槽に貯留した前記洗浄水が供給される便器と、前記便器に接続され、前記便器から排出される屎尿を貯留する便槽と、前記洗浄水槽に貯留した前記洗浄水が供給され、前記洗浄水を前記便器に噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄水槽に接続される吸込口、吐出口及び操作部を有し、前記操作部の操作によって、前記吸込口から前記洗浄水槽に貯留した前記洗浄水を吸引して、前記吐出口から吐出するポンプと、前記便器、前記洗浄ノズル及び前記ポンプの前記吐出口の夫々に接続されてなると共に、前記トイレブースに固定される方向切換弁と、前記方向切換弁と前記洗浄ノズルとを接続する可撓性を有する長尺のホースと、を備え、前記方向切換弁は、手動操作によって、前記ポンプの前記吐出口及び前記洗浄ノズルを接続する第1切換位置と、前記ポンプの前記吐出口及び前記便器を接続する第2切換位置とに切換えられることを特徴とする。ここで、仮設トイレに設置された洗浄水槽に貯留した洗浄水が供給され、前記洗浄水を前記仮設トイレに設置された便器に噴射可能な洗浄ノズルと、前記便器、前記洗浄ノズル及び前記洗浄水槽の夫々に接続されてなると共に、前記トイレブースに固定される方向切換弁と、前記方向切換弁と前記洗浄ノズルとを接続する可撓性を有する長尺のホースと、を備えるものを洗浄ノズル装置として好ましい。洗浄ノズル装置は、前記構成とすることで、既設の仮設トイレに対して後付けできるものであることが好ましい。
前記操作部を操作して、ポンプの吐出口から洗浄水槽に貯留した洗浄水を吐出する。ポンプの吐出口から吐出された洗浄水は、洗浄ノズルに供給される。洗浄ノズルは、ポンプの吐出口から吐出された洗浄水(洗浄水槽に貯留した洗浄水)が供給され、洗浄水を便器に噴射して、便器に付着した汚物を取除く等、便器を洗浄する。洗浄ノズルから便器に噴射された洗浄水は、便器から取除かれた汚物と共に、便槽に排出される。
前記洗浄水槽に貯留した洗浄水を便器に供給する。便器に排出された屎尿は、洗浄水槽から供給された洗浄水によって、便器から便槽に排出される。
前記洗浄ノズルから便器に噴射される洗浄水によって、便器に付着した汚物の取除き等、便器を洗浄できる。
前記方向切換弁を第2切換位置から第1切換位置に切換え、操作部を操作して、ポンプの吐出口から洗浄水槽に貯留した洗浄水を吐出する。ポンプの吐出口から吐出された洗浄水は、方向切換弁の第1切換位置において、洗浄ノズルに供給される。洗浄ノズルは、方向切換弁の第1切換位置において、ポンプの吐出口から吐出された洗浄水(洗浄水槽に貯留した洗浄水)が供給され、洗浄水を便器に噴射して、便器に付着した汚物を取除く等、便器を洗浄する。洗浄ノズルから便器に噴射された洗浄水は、便器から取除かれた汚物と共に、便槽に排出される。
前記方向切換弁を第1切換位置から第2切換位置に切換え、操作部を操作して、ポンプの吐出口から洗浄水に貯留した洗浄水槽を吐出する。ポンプの吐出口から吐出された洗浄水は、方向切換弁の第2切換位置において、便器に供給される。便器に排出された屎尿は、ポンプの吐出口から供給された洗浄水(洗浄水槽に貯留した洗浄水)によって、便器から便槽に排出される。
前記方向切換弁を第1切換位置、第2切換位置に切換えて、ポンプの操作部を操作することで、洗浄ノズルから便器に噴射される洗浄水によって、便器に付着した汚物の取除き等、便器を洗浄でき、便器に供給される洗浄水によって、便器から屎尿を便槽に排出できる。
また、前記方向切換弁が、前記トイレブースの壁に着脱可能に固定されてなることとしてもよい。さらに、可撓性を有し、前記ポンプの前記吐出口及び前記方向切換弁に接続される吐出管と、可撓性を有し、前記便器及び前記方向切換弁に接続される供給管と、前記トイレブースの壁に設けられたクリップ部材と、を備え、前記クリップ部材に前記吐出管及び前記供給管が挟持されることによって、前記方向切換弁が、前記壁に着脱可能に固定されてなることとしても好ましい。このとき、前記方向切換弁を固定する固定部材を備えることが好ましい。
また、前記便器が、便槽に代えて下水管に接続されてなることを特徴とする仮設トイレであってもよい。
ポンプの操作部を操作して、ポンプの吐出口から吐出された洗浄水は、便器に供給される。便器に排出された屎尿は、ポンプの吐出口から供給された洗浄水(洗浄水槽に貯留した洗浄水)によって、便器から下水管に排出される。
また、洗浄ノズルは、ポンプの吐出口から吐出された洗浄水(洗浄水槽に貯留した洗浄水)が供給され、洗浄水を便器に噴射して、便器に付着した汚物を取除く等、便器を洗浄する。洗浄ノズルから便器に噴射された洗浄水は、便器から取除かれた汚物等と共に、下水管に排出される。
上記下水管に接続された便器であれば、ポンプの操作部を操作することで、洗浄ノズルから便器に噴射される洗浄水によって、便器に付着した汚物の取除き等、便器を洗浄できる。
本考案に係る請求項7は、前記洗浄ノズルは、手動操作によって、前記洗浄水を前記便器に噴射することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の仮設トイレである。
本考案によれば、トイレブースに固定された方向切換弁と接続された可撓性を有する長尺のホースによって、ホースと洗浄ノズルだけを手に持って洗浄ノズルを壁から取り外すと共に、便器に対して移動自在(移動可能)とすることができる。さらに、洗浄ノズルから便器に噴射される洗浄水によって、便器に付着した汚物の取除き等、便器を洗浄できる。
仮設トイレを示す正面図である。 仮設トイレを示す右側面図である。 図1のJ-J矢視図であって、便器、洗浄水槽、足踏みポンプ及び洗浄ノズル等を示す図である。 吐出管及び供給管をトイレブースの壁に固定するクリップ部材を平面方向から見た図である。 図1のK-K断面図であって、便器、洗浄水槽、足踏みポンプ等を示す図である。 図5のN-N断面図である。 図5のO-O一部断面図である。 (a)は、第2切換位置にある方向切換弁、洗浄ノズル、吐出管及び供給管を示す正面図、(b)は、第2切換位置にある方向切換弁において、ボールを示す断面図である。 (a)は、第1切換位置にある方向切換弁、洗浄ノズル、吐出管及び供給管を示す正面図、(b)は、第1切換位置にある方向切換弁において、ボールを示す断面図である。 仮設トイレにおいて、便器を下水管に接続した断面図である。
本考案に係る仮設トイレについて、図1乃至図10を参照して説明する。
図1乃至図10において、第2実施形態の仮設トイレX1(以下、「仮設トイレX1」という)は、トイレブース1、便器2、便槽3、洗浄水(水)を貯留する洗浄水槽4、ポンプ12、吸込管61、洗浄ノズル9(洗浄ガンノズル)、方向切換弁17、吐出管62及び供給管63を備える。
図1乃至図10において、第1実施形態の仮設トイレX1(以下、「仮設トイレX1」という)は、トイレブース1(トイレボックス)、便器2、便槽3、洗浄水(水)を貯留する洗浄水槽4(水槽/水タンク)、ポンプ12、複数の吸込管61、洗浄ノズル9、供給管10(第1供給管)及び供給管11(第2供給管)を備える。
トイレブース1は、図1乃至図3に示すように、ブース本体21、ドア22(扉)、屋根23(天井板、天井壁)及び床板24(フロアーパネル)を有する。
ブース本体21は、図1乃至図3に示すように、例えば、直方体(矩形の筒体)に形成され、扉枠26(前面板/前面壁)、左右の側板27,28(左右の側面壁)及び後板29(後面壁)を有する。
扉枠26は、扉枠26の内側に出入口30を有する。
ドア22は、図1乃至図3に示すように、扉枠26(ブース本体21)に配置される。ドア22は、扉枠26に回転自在に取付けられて、出入口30を開閉する。
屋根23は、図1乃至図3に示すように、ブース本体21の一方の端(一方の筒端)を閉塞して、ブース本体21に固定される。
底板24は、図1乃至図3に示すように、ブース本体21の他方の端(他方の筒端)を閉塞して、ブース本体21に固定される。
トイレブース1は、図3に示すように、ブース本体21、屋根23及び底板24によって、トイレブース1の内部にトイレ空間δ(空間/トイレ室)を形成する。トイレブース1は、トイレブース1の内部にトイレ空間δを有する。扉枠26の出入口30は、トイレ空間δ(ブース本体21内)に開口される。
便器2は、例えば、洋式便器であって、屎尿(糞尿)等の汚物が排出される。便器2は、洗浄水槽4の洗浄水(水)が供給される。便器2は、図3に示すように、トイレブース1のトイレ空間δ(トイレブース1内)に配置される。
便器2は、図3に示すように、トイレ空間δ(トイレブース1内)において、扉枠26(ドア22/出入口30)に間隔を隔てて、後板29側(後面壁側)に配置される。便器2は、トイレ空間δ(トイレブース1内)において、各側板27,28に間隔を隔てて配置される。便器2は、トイレ空間δ(トイレブース1内)において、床板24上に設置されて、床板24(トイレブース1)に固定される。
便槽3は、図1乃至図3に示すように、便器2に接続され、便器2から排出される屎尿(糞尿)や汚物を貯留する。トイレブース1は、床板24に設置した便器2を便槽3に接続して、便槽3上に載置される。
洗浄水槽4(水タンク)4は、洗浄水(水)を貯留する。洗浄水槽4は、図1乃至図3に示すように、トイレブース1のトイレ空間δ(トイレブース1内)に配置される。洗浄水槽4は、トイレ空間δ(トイレブース1内)において、各側板27,28及び便器2の間、後板29及び便器2の間に配置される。洗浄水槽4は、トイレ空間δ(トイレブース1内)において、床板24上に設置されて、床板24(トイレブース1)に固定される。
洗浄水槽4は、図3に示すように、床板24との間にポンプ収納空間σ(収納空間)を形成して、床板24上に設置される。ポンプ収納空間σは、便器2及び側板(右側板)の間に形成される。ポンプ収納空間σは、扉枠26側(ドア22側)に開口して、洗浄水槽4及び床板24の間に形成される。
便器2は、図3、図5、図7及び図9に示すように、例えば、洋式便器であって、洗浄水槽4に貯留した洗浄水が供給される。便器2は和式便器であってもよい。
ポンプ12は、図3に示すように、洗浄水槽4及び方向切換弁17に接続される。ポンプ12は、洗浄水槽4に接続される吸込口13、吐出口14及び操作部15を有し、操作部15の操作によって、吸込口13から洗浄水槽4に貯留した洗浄水を吸引して(吸込んで)、吸引した洗浄水(吸込んだ洗浄水)を吐出口14から吐出する。
ポンプ12は、操作部15の1回の操作によって、吸込口13から一定流量の洗浄水を吸引して、吸引した洗浄水(一定流量の洗浄水)を吐出口14から吐出する。ポンプ12は、操作部15の操作によって、洗浄水槽4内から洗浄水を吸引し、吸引した洗浄水を吐出して、洗浄水を方向切換弁17に供給する。
ポンプ12は、図3、図5に示すように、例えば、足踏みポンプである(以下、「足踏みポンプ12」という)。足踏みポンプ12(ポンプ)は、トイレブース1のトイレ空間δ(トイレブース1内)に配置される。足踏みポンプ12は、側板28(右側板)及び便器2の間に配置される。足踏みポンプ12は、ポンプ収納空間σに収納されて、洗浄水槽4及び床板24の間に配置される。足踏みポンプ12は、ポンプ収納空間σにおいて、底板24に固定される。
足踏みポンプ12は、図3、図5に示すように、洗浄水槽4及び方向切換弁17に接続される。足踏みポンプ12は、洗浄水槽4に接続される吸込口13、吐出口14及び足踏み操作部15(操作部)を有する。足踏み操作部15は、例えば、足踏みペダルスイッチ(フットペダルスイッチ)である。足踏みポンプ12(フットポンプ)は、足踏み操作部15(足踏みペダルスイッチ)をポンプ収納空間σの開口から扉枠26側(ドア22側)に突出して、ポンプ収納空間σ内に配置(収納)される。足踏み操作部15は、扉枠26及び洗浄水槽4の間のトイレ空間δに突出して配置される。
足踏みポンプ12は、図3、図5に示すように、足踏み操作部15(足踏みペダルスイッチ)の足踏み操作によって、吸込口13から洗浄水槽4に貯留した洗浄水(水)を吸引して、吸引した洗浄水(水)を吐出口14から吐出する。足踏みポンプ12は、足踏み操作部15の1回の足踏み操作によって、吸込口13から一定流量の洗浄水を吸引して、吸引した洗浄水(一定流量の洗浄水)を吐出口14から吐出する。足踏みポンプ12は、足踏み操作部15の足踏み操作によって、洗浄水槽4内から洗浄水を吸引し、吸引した洗浄水を吐出して、洗浄水槽4に貯留した洗浄水を方向切換弁17に供給する。
吸込管61は、図3、図5に示すように、洗浄水槽4(洗浄水槽4内)及び足踏みポンプ12(ポンプ)の吸込口13に接続される。足踏みポンプ12(ポンプ)の吸込口13は、吸込管61を通して洗浄水槽4(洗浄水槽4内)に接続される。洗浄水槽4に貯留した洗浄水(水)は、吸込管61を通って足踏みポンプ12(ポンプ)にて吸引される。
洗浄ノズル9は、図3、図8に示すように、洗浄水槽4に貯留した洗浄水が供給され、方向切換弁17に接続される。
洗浄ノズル9は、図3に示すように、洗浄水槽4に貯留した洗浄水が供給され、洗浄水を便器2(便器2内)に噴射する。洗浄ノズル9は、手動ポンプ12(ポンプ)の吐出口42に接続され、手動ポンプ12(ポンプ)の吐出口42から吐出される洗浄水(水)が供給され、洗浄水を便器2(便器2内)に噴射する。
洗浄ノズル9は、図3に示すように、手動操作によって、洗浄水(水)を便器2に噴射するノズルである。洗浄ノズル9は、例えば、ガンレバー45の手動操作によって、洗浄水を噴射するガンノズル(洗浄ガンノズル)である(以下、「洗浄ガンノズル9」という)。
洗浄ガンノズル9は、例えば、株式会社カクダイの製品「洗浄ノズルP799―202」である。
洗浄ガンノズル9は、図3に示すように、トイレブース1のトイレ空間δ(トイレブース1内)に配置される。洗浄ガンノズル9は、便器2(洗浄水槽4)及び屋根23の間のトイレ空間δ(トイレブース1内)に配置される。
洗浄ガンノズル9は、トイレ空間δ(トイレブース1内)において、トイレブースに固定された方向切換弁17と接続された可撓性を有する長尺のホース64によって、床板24に固定した便器2に対して移動自在(移動可能)にされる。
このとき、方向切換弁17が、図3及び図4に示すように、トイレブース1の側板27に固定部材171,172(クリップ部材171,172)によって着脱可能に固定されてなることが好ましい。方向切換弁17を固定したまま洗浄ガンノズル9を移動させることで移動重量が洗浄ガンノズル9及びホース64のみとなるため、洗浄ガンノズル9の移動が容易となる。また、方向切換弁17の切り替え操作を行う際にも、方向切換弁17を固定されてなることにより、片手で切替用のハンドル75を操作することが可能となる。方向切換弁17を側板27に着脱可能に固定することによって、洗浄ガンノズル9、ホース64、及び方向切換弁17を、既存の仮設トイレに後付けで取り付けることが可能となる。なお、洗浄ガンノズル9、方向切換弁17、及びホース64を合わせて洗浄ガンノズル装置とよんでもよい。なお、洗浄ガンノズル装置には、方向切換弁17の固定部材171、172を含めてもよい。
洗浄ガンノズル9(洗浄ノズル)は、図3に示すように、トイレ空間δ(トイレブース1内)において、便器2の外側の退避位置Q1(例えば、便器2及び後板29の間の退避位置)と、便器2(便器2内)に対向する対向位置Q2(噴射位置)との間で移動自在(移動可能)にされる。対向位置Q2は、洗浄ガンノズル9を便器2(便器2内)に対向して、洗浄ガンノズル9から洗浄水(水)を便器2(便器2内)に噴射できる位置である。
方向切換弁17(三方弁)は、図8、図9に示すように、便器2、足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14、及び洗浄ガンノズル9の夫々に接続される。方向切換弁17は、洗浄ガンノズル9に接続され、洗浄ガンノズル9に固定されて、洗浄ガンノズル9に一体にされる。
方向切換弁17は、図8、図9に示すように、手動操作によって、足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14及び洗浄ガンノズル9を接続する第1切換位置P1と、足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14及び便器2を接続する第2切換位置P2とに切換えられる。
方向切換弁17は、図8、図9に示すように、例えば、ボールバルブ(三方ボールバルブ)であって、ハンドル75の手動操作(手動回転操作)によって、第1切換位置P1と、第2切換位置P2とに切換えられる。方向切換弁17(ボールバルブ)は、ハンドル75の手動操作(手動回転操作)によって、L形の流路を有するボール76を回転(時計方向に90度回転、又は反時計方向に90度回転)することで、第1切換位置P1と、第2切換位置P2とに切換えられる。
方向切換弁17は、図3及び図7に示すように、トイレブース1のトイレ空間δ(トイレブース1内)に配置される。方向切換弁17は、トイレ空間δ(トイレブース1内)において、便器2(洗浄水槽4)及び屋根23の間に配置される。
方向切換弁17は、図3、図7及び図8に示すように、洗浄ガンノズル9に固定する(洗浄ガンノズル9に一体にする)ことで、洗浄ガンノズル9と共に、退避位置Q1と対向位置Q2(噴射位置)との間で移動自在(移動可能)にされる。
吐出管62は、図3、図5に示すように、可撓性を有し、足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14及び方向切換弁17に接続される。吐出管9は、可撓性管(可撓性チューブ)である。吐出管62は、一方の管端(管端側)を足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14に接続し、他方の管端(管端側)を方向切換弁17に接続して、吐出口14及び方向切換弁17を接続する。足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14は、吐出管62を通して方向切換弁17に接続される。
吐出管62は、図3、図5に示すように、足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14から延びて、洗浄水槽4(便器2)及び屋根23の間にトイレ空間δに突出(延在)される。吐出管62の他方の管端(管端側)は、洗浄水槽4(便器2)及び屋根23のトイレ空間δに配置される。
供給管63は、図3に示すように、可撓性を有し、便器2及び方向切換弁17に接続される。供給管63は、可撓性管(可撓性チューブ)である。供給管63は、一方の管端(管端側)を便器2に接続し、他方の管端(管端側)を方向切換弁17に接続して、便器2及び方向切換弁17を接続する。便器2は、供給管63を通して方向切換弁17に接続される。
供給管63は、図3、図5に示すように、便器2(洗浄水槽4)及び屋根23の間のトイレ空間δに配置(配管)される。
方向切換弁17は、図8及び図9に示すように、吐出管62及び供給管63によって、便器2及び足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14に接続されると、手動操作(ハンドル75の手動操作)によって、吐出管62及び洗浄ガンノズル9を接続する第1切換位置P1と、吐出管62及び供給管63を接続する第2切換位置P2に切換えられる。
ここで、図3、図4に示すように吐出管62及び供給管63が、側板27に設けられたクリップ部材171、172の挟持部によって挟持されることによって、方向切換弁17をトイレブース1に固定することが好ましい。
方向切換弁17を固定することで、洗浄ガンノズル9を退避位置Q1から取り外して、便器2(便器2内)に対向する対向位置Q2まで移動させる際に、方向切換弁17を持ち上げずに移動させることができる。
吐出管62の管全長、又は便器2(洗浄水槽4)及び屋根23の間のトイレ空間δに突出(延在)する吐出管62A(62)の管長さLaは、図3に示すように、退避位置Q1と対向位置Q2との間に、洗浄ガンノズル9(洗浄ガンノズル9及び方向切換弁17)を移動自在(移動可能)とする管長さである。
吐出管62は、退避位置Q1及び対向位置Q2との間に、洗浄ガンノズル9(洗浄ガンノズル9及び方向切換弁17)を移動可能(移動自在)とする管長さを有する。
供給管63の管全長は、図3に示すように、退避位置Q1と対向位置Q2との間に、洗浄ガンノズル9(洗浄ガンノズル9及び方向切換弁17)を移動自在(移動可能)とする管長さである。
供給管63は、退避位置Q1と対向位置Q2との間に、洗浄ガンノズル9(洗浄ガンノズル9及び方向切換弁17)を移動可能(移動自在)とする管長さである。
仮設トイレX1を使用する者(以下、「使用者」という)は、図1、図5及び図6に示すように、ドア22を開いて出入口30からトイレ空間δ(トイレブース1内)に入り、ドア22を閉じて、便器2に屎尿を排出する。使用者は、図8及び図9に示すように、屎尿を便器2(便器2内)に排出すると、ハンドル75を手動操作して、方向切換弁17を第1切換位置P1から第2切換位置P2に切換える。使用者は、ハンドル75を手動操作(手動回転操作)して、ボール76を時計方向に90度回転して、方向切換弁17を第1切換位置P1から第2切換位置P2に切換える。
使用者は、図3、図5、図7に示すように、方向切換弁17を第1切換位置P1から第2切換位置P2に切換えると、足踏み操作部15(足踏みペダルスイッチ)を床板24に向けて足踏み操作する。使用者は、足によって足踏み操作部15を床板24に向けて下げて、足踏み操作を行う。足踏みポンプ12(ポンプ)は、使用者による足踏み操作部15(操作部)の足踏み操作によって、吸込口13から洗浄水槽4に貯留した洗浄水(水)を吸引して、吸引した洗浄水を吐出口14から吐出する。洗浄水槽4に貯留した洗浄水は(水)は、足踏み操作部15(操作部)の操作によって、吸込管61を通って吸込口13から吸引される。
足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14から吐出された洗浄水(水)は、図3、図5、図7に示すように、方向切換弁17の第2切換位置P2において、便器2に供給される。足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14から吐出された洗浄水(水)は、図10に示すように、方向切換弁17の第2切換位置P2において、吐出口14、方向切換弁17(ボール76のL形の流路)、及び供給管63を通って便器2(便器2内)に供給される。
便器2(便器2内)に供給された洗浄水(水)は、図6に示すように、便器2の屎尿と共に便器2内を流れて、便槽3に排出される。便槽3は、便器2から排出される屎尿(洗浄水を含む屎尿)を貯留する。
使用者又は仮設トイレX1を清掃する者(以下、「清掃者等」という)は、図3、図6に示すように、便器2に付着した汚物を取除く等、便器2を洗浄する際に、洗浄ガンノズル9(洗浄ノズル)を把持して、洗浄ガンノズル9(洗浄ガンノズル9及び方向切換弁17)を退避位置Q1から対向位置Q2に移動する。吐出管62(便器2及び屋根23の間のトイレ空間δに延在する吐出管62A)及び供給管63は、洗浄ガンノズル9(洗浄ガンノズル9及び方向切換弁17)の退避位置Q1から対向位置Q2への移動に伴って、弾性変形(曲げられて)、洗浄ガンノズル9(洗浄ガンノズル9及び方向切換弁17)を対向位置Q2に移動させる。
清掃者等は、図8及び図9に示すように、洗浄ガンノズル9(洗浄ガンノズル9及び方向切換弁17)を対応位置Q2に移動すると、ハンドル75を手動操作して、方向切換弁17を第2切換位置P2から第1切換位置P1に切換える。清掃者等は、ハンドル75を手動操作(手動回転操作)して、ボール76を時計方向に90度回転して、方向切換弁17を第2切換位置P2から第1切換位置P1に切換える。
清掃者等は、図3、図5、図7に示すように、方向切換弁17を第2切換位置P2から第1切換位置P1に切換えると、足踏み操作部15(操作部)を足踏み操作(操作)する。足踏みポンプ12(ポンプ)は、清掃者等の足踏み操作部15(操作部)の足踏み操作(操作)によって、吸込口13から洗浄水槽4に貯留した洗浄水(水)を吸引して、吸引した洗浄水(水)を吐出口14から吐出する。洗浄水槽4に貯留した洗浄水(水)は、足踏み操作部15(操作部)の足踏み操作(操作)によって、吸込管61を通って吸込口13から吸引される。
足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14から吐出された洗浄水(水)は、図6に示すように、方向切換弁17の第1切換位置P1において、対向位置Q2にある洗浄ガンノズル9に供給される。足踏みポンプ12(ポンプ)の吐出口14から吐出された洗浄水(水)は、図34に示すように、方向切換弁17の第1切換位置P1において、吐出管62、方向切換弁17(ボール76のL形の流路)を通って洗浄ガンノズル9に供給される。
洗浄ガンノズル9に供給された洗浄水(水)は、図6に示すように、洗浄ガンノズル9の対向位置Q2において、洗浄ガンノズル9から便器2(便器2内)に噴射される。洗浄ガンノズル9は、洗浄水槽4に貯留した洗浄水(水)が供給されると、洗浄水を便器2(便器2内)に噴射する。
清掃者等は、洗浄ガンノズル9を便器2(便器2内/便器2の内面2A)に付着した汚物に向け、又は便器2内に向けて、洗浄ガンノズル9から洗浄水(水)を噴射することで、便器2に付着した汚物を取除く等、便器2(便器2内)を洗浄する。
清掃者等は、ガンレバー45を手動操作して、洗浄ガンノズル9から洗浄水(水)を便器2(便器2内)に噴射する。洗浄ガンノズル9は、ガンレバー45の手動操作によって、洗浄水を便器2に噴射する。清掃者等がガンレバー45を手動操作するまで、洗浄ガンノズル9(洗浄ノズル)は、洗浄水を噴射することなく、ガンレバー45の手動操作によって、洗浄水を便器2に噴射する。清掃者等は、洗浄ガンノズル9から洗浄水を噴射したいタイミングにて、ガンレバー45を手動操作することで、洗浄ガンノズル9から洗浄水を便器2に噴射できる。
洗浄ガンノズル9から便器2に噴射された洗浄水は、図6に示すように、便器2から取除かれた汚物と共に、便槽3に排出される。
清掃者等は、便器2を洗浄すると、図3に示すように、洗浄ガンノズル9を対向位置Q2から退避位置Q1に移動して、洗浄ガンノズル9をブース本体21(例えば、後板29)に取外し自在に取付ける。
このように、使用者(清掃者等)は、方向切換弁17を第1切換位置P1と、第2切換位置P2とに切換えることで、洗浄ガンノズル9(洗浄ノズル)から便器2に噴射される洗浄水によって、便器2に付着した汚物の取除き等、便器2を洗浄でき、便器2に供給される洗浄水によって、便器2から屎尿を便槽3に排出できる。
なお、仮設トイレX1において、ポンプ12は、手動ポンプまたは電動ポンプである構成も採用できる。
仮設トイレX1は、図10に示すように、便槽3を備えることなく、便器2を地中に埋設した下水管DTに接続する構成も採用できる。
トイレブース1は、図10に示すように、底板24を地面G(設置面)に当接して、下水管DTの上の地面Gに載置される。
便器2は、図10に示すように、排出管GTを通して下水管DTに接続される。
ポンプ12(手動ポンプ、足踏みポンプ、電動ポンプ)から便器2に供給される洗浄水は、図57に示すように、便器2に排出された屎尿と共に、排水管GTを通って下水管DTに排出される。洗浄ガンノズル9から便器2に噴射された洗浄水は、便器2から取除かれた汚物と共に、排水管GTを通って下水管DTに排出される。
清掃者等は、図1及び図3、図5、図6~図9で説明したと同様に、洗浄ガンノズル9(洗浄ノズル)から和式便器2(和式便器2内)に噴射する洗浄水によって、和式便器2に付着した汚物の取除き等、和式便器2を洗浄できる。洗浄ガンノズル9から便器2に噴射された洗浄水は、便器2から取除かれた汚物と共に、便槽3(又は下水管DT)に排出される。
使用者は、図1及び図3、図5、図6~図9で説明したと同様に、ポンプ12(手動ポンプ、足踏みポンプ、電動ポンプ)の操作ボタン15を操作して、洗浄水を和式便器2に供給することで、和式便器2(和式便器2内)に供給された洗浄水によって、和式便器2に排出された屎尿を便槽3(又は下水管DT)に排出できる。
和式便器2に供給された洗浄水は、和式便器2に排出された屎尿と共に、便槽3(又は下水管DT)に排出される。
本考案は、仮設トイレの便器を洗浄するのに最適である。
X1 仮設トイレ
2 便器
3 便槽
4 洗浄水槽(水槽/水タンク)
9 洗浄ノズル(洗浄ガンノズル/ガンノズル)
12 ポンプ

Claims (7)

  1. 便器を内部に備え、外部と内部とを仕切る壁を有するトイレブースによって構成される仮設トイレであって、
    洗浄水を貯留する洗浄水槽と、
    前記洗浄水槽に貯留した前記洗浄水が供給される便器と、
    前記便器に接続され、前記便器から排出される屎尿を貯留する便槽と、
    前記洗浄水槽に貯留した前記洗浄水が供給され、前記洗浄水を前記便器に噴射する洗浄ノズルと、
    前記洗浄水槽に接続される吸込口、吐出口及び操作部を有し、前記操作部の操作によって、前記吸込口から前記洗浄水槽に貯留した前記洗浄水を吸引して、前記吐出口から吐出するポンプと、
    前記便器、前記洗浄ノズル及び前記ポンプの前記吐出口の夫々に接続されてなると共に、前記トイレブースに固定される方向切換弁と、
    前記方向切換弁と前記洗浄ノズルとを接続する可撓性を有する長尺のホースと、を備え、
    前記方向切換弁は、
    手動操作によって、前記ポンプの前記吐出口及び前記洗浄ノズルを接続する第1切換位置と、前記ポンプの前記吐出口及び前記便器を接続する第2切換位置とに切換えられる
    ことを特徴とする仮設トイレ。
  2. 前記方向切換弁が、固定部材によって前記トイレブースの壁に着脱可能に固定されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮設トイレ。
  3. 可撓性を有し、前記ポンプの前記吐出口及び前記方向切換弁に接続される吐出管と、
    可撓性を有し、前記便器及び前記方向切換弁に接続される供給管と、
    前記トイレブースの壁に設けられたクリップ部材と、を備え、
    前記クリップ部材に前記吐出管及び前記供給管が挟持されることによって、前記方向切換弁が、前記壁に着脱可能に固定されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮設トイレ。
  4. 前記便器が、便槽に代えて下水管に接続されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮設トイレ。
  5. 前記洗浄ノズルは、
    手動操作によって、前記洗浄水を噴射する
    ことを特徴とする請求項1に記載の仮設トイレ。
  6. 便器を内部に備え、外部と内部とを仕切る壁を有するトイレブースによって構成される仮設トイレに使用される洗浄ノズル装置であって、
    仮設トイレに設置された洗浄水槽に貯留した洗浄水が供給され、前記洗浄水を前記仮設トイレに設置された便器に噴射可能な洗浄ノズルと、
    前記便器、前記洗浄ノズル及び前記洗浄水槽の夫々に接続されてなると共に、前記トイレブースに固定される方向切換弁と、
    前記方向切換弁と前記洗浄ノズルとを接続する可撓性を有する長尺のホースと、を備える
    ことを特徴とする洗浄ノズル装置。
  7. 前記方向切換弁を前記トイレブースに対して着脱可能に固定する固定部材を備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の洗浄ノズル装置。
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