JP3244556B2 - 複合加工装置 - Google Patents

複合加工装置

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JP3244556B2
JP3244556B2 JP01907793A JP1907793A JP3244556B2 JP 3244556 B2 JP3244556 B2 JP 3244556B2 JP 01907793 A JP01907793 A JP 01907793A JP 1907793 A JP1907793 A JP 1907793A JP 3244556 B2 JP3244556 B2 JP 3244556B2
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耕一 青山
完治 大高
實 黒澤
昌直 岩田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多軸ヘッドを備えた加
工装置において、一部のツールをスピンドル軸と直交方
向に可変として、複数種類のワークに対応させるように
した装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多軸ヘッドの加工装置において、
2種類以上のワークを加工しようとする時は、例えば夫
々別個のトランスファーラインを並設して別個の加工装
置で加工するのが一般である。これは、量産効率の面か
ら1加工ステーションでの加工時間をなるべく短くする
のが望ましいからであり、ワークの態様に応じた加工装
置を夫々のトランスファーラインに設けて加工するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
多種少量生産の機会が増え、しかも投資効率の向上の面
からも複数のトランスファーラインを設けることは必ず
しも有利でなくなり、より効率的な加工装置が望まれる
ようになってきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明は往復動自在なスライドテーブル上に切削
加工ユニットを設け、該切削ユニット3はベースフレ
ーム4と第1のスピンドル体5及び第2のスピンドル体
6からなり、各スピンドル体5,6を1つの駆動モータ
12から回転伝達機構13を介して回転を伝達せしめる
とともに、一方のスピンドル体これのスピンドル軸
と直交方向に移動自在とした複合加工装置において、
前記第1スピンドル体5は複数のスピンドル軸a〜dを
備えて固定側とし、前記第2スピンドル体6は1本のス
ピンドル軸eからなって移動側とし、該第2スピンドル
体6の移動機構は、ベースフレーム4に設けたスライド
ガイド22に沿って水平方向に移動自在とした移動体2
1と、ベースフレーム4に固定し、該移動体21を進退
移動させるたシリンダユニット20と、移動体21の移
動量を検出するセンサ30と、前記移動体21の移動方
向の両側に設けたストッパ当接部21b,21cと当接
し、該移動体21の位置を規制するベースフレーム4側
に設けられたストッパ23,24とを備えることを特徴
とする
【0005】
【作用】スライドテーブルを前進させてワークを加工す
るが、例えばある種類のワークに対しては所定のスピン
ドル群の相互間隔を狭めて加工し、又ある種類のワーク
に対しては所定のスピンドル群の間隔を拡げて加工す
る。従って加工態様が多様化し、種類の異なる複数のワ
ーク加工に対応出来る。
【0006】
【実施例】本発明の複合加工装置の実施例について添付
した図面に基づき説明する。図1は切削加工ユニットの
内部構造の概要を示す平面図であり、図2は図1のA視
からの正面図、図3はB視からの内部構造を説明するた
めの説明図、図4は図1のA視方向からみた回転伝達機
構の説明図である。
【0007】本発明の複合加工装置は、図2に示すスラ
イドガイド1に沿って紙面垂直方向に(図1の上下方向
に)摺動自在なスライドテーブル2を備えており、この
スライドテーブル2上には切削加工ユニット3が設けら
れている。
【0008】この切削加工ユニット3は、スライドテー
ブル2に固着されるベースフレーム4と、このベースフ
レーム4内に設けられた第1のスピンドル体5と第2の
スピンドル体6を備え、第1のスピンドル体5には複数
のスピンドルを設けるとともに、第2のスピンドル体6
には1本のスピンドルを設けている。
【0009】すなわち、第1のスピンドル体5には、図
2に示すように、4本のスピンドル軸a、b、c、dま
わりに回転自在な3本のスピンドルが設けられ、各スピ
ンドル軸a、b、c、dの先端には、例えば図1に示す
ツール7、8、9、10のようなタイプのツールが取着
自在とされている。
【0010】又、第2のスピンドル体6には、図2に示
すような単一のスピンドル軸eまわりに回転自在なスピ
ンドルが設けられ、スピンドル先端には、例えば図1、
図3に示すようなツール11が取着自在とされている。
そして、この第2のスピンドル体6は後述するように、
ベースフレーム4に沿って図2の左右方向に移動可能と
されている。因みに、図3は側面視による切削加工ユニ
ット3の内部構造を示すものであり、実際には第2のス
ピンドル体6の陰となって見えにくい第1のスピンドル
体5を下方に下げて図示している。
【0011】ところで、各スピンドルには、図3に示す
1つの駆動モータ12から回転伝達機構13を介して回
転を伝達するようにしている。
【0012】すなわち、駆動モータ12の出力軸12a
には駆動ギア14が取り付けられ、この駆動ギア14に
は、図4に示すような2つの被動ギア15、16が噛合
して、各被動ギア15、16の下流に夫々の系統のギア
列を構成している。
【0013】そして、第1のスピンドル体5にあって
は、最終の各ギアから図3に示すような複数の連結軸1
7を設けて各スピンドル軸a、b、c、dに回転を伝達
するようにし、第2のスピンドル体6にあっては図1、
図3に示すような最終ギア19から連結軸18を延出さ
せてスピンドル軸e先端のツール11に回転を伝達する
ようにしている。
【0014】次に、第2のスピンドル体6の構成につい
て説明する。
【0015】第2のスピンドル体6は、ベースフレーム
4に取り付けられたシリンダユニット20によって左右
動自在な移動体21を備えている。
【0016】つまり、この移動体21は、図3に示すよ
うに、ベースフレーム4の前面に設けられたスライドガ
イド22に沿って水平に摺動自在とされ、図1、図2に
示すように、シリンダユニット20のロッド20aが連
結する連結部21aと、片側側面の上下端に設けられた
一対のストッパ当接部21bと、反対側側面の中央部に
設けられたストッパ当接部21cを備えている。
【0017】そして、ベースフレーム4或いはスライド
ガイド22には、各ストッパ当接部21b、21cに当
接して移動体21の位置を規制する各ストッパ23、2
4を設けている。
【0018】ところで、前記連結軸18の後端は、前記
最終ギア19のギア軸19aに対してユニバーサルジョ
イント26を介して連結されるとともに、先端側もユニ
バーサルジョイント27を介して駆動軸25に連結され
ている。
【0019】そして、この連結軸18が配設された高さ
位置には、図1に示すように、ベースフレーム4に横長
の開口4aが設けられ、連結軸18との干渉を避けるよ
うにしている。
【0020】このため、シリンダユニット20の作動に
よって移動体21が移動しても、最終ギア19と駆動軸
25間の回転伝達機能は維持され、スピンドル軸e先端
のツール11による加工が可能である。尚、移動体21
の片側側面には、図1に示すように、側方に向けて張り
出す検知バー28を突設し、この検知バー28先端のド
ッグ29をセンサ30で検知するようにしている。つま
り、移動体21の移動量を検出するものである。
【0021】以上のように構成した複合加工装置の作動
の概要について説明する。
【0022】ワークが位置決めされると、スライドテー
ブル2が前進して加工が行われるが、例えばあるワー
対しては第2のスピンドル体6を第1のスピンドル体
5側に移動させてワークを加工する。こうすることによ
って、加工幅間隔の狭い態様で加工することが出来る。
【0023】又、他の種類のワークに対して加工する時
は、第2のスピンドル体6を逆の方向に移動させて加工
する。こうすることで、加工幅間隔の広い態様で加工す
ることも出来ることになる。又、第2のスピンドル体6
をワークと干渉しない位置まで退避させて第1のスピン
ドル体5のみで、或いは逆に第2のスピンドル体6のみ
で加工することも可能である。つまり、種類の異なる複
数のワークを加工することが出来る。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の複合加工装置は、
往復動自在なスライドテーブル2上に切削加工ユニット
3を設け、該切削ユニット3はベースフレーム4と第1
のスピンドル体5及び第2のスピンドル体6からなり、
各スピンドル体5,6を1つの駆動モータ12から回転
伝達機構13を介して回転を伝達せしめるとともに、一
方のスピンドル体6をこれのスピンドル軸eと直交方向
に移動自在とした複合加工装置において、前記第1スピ
ンドル体5は複数のスピンドル軸a〜dを備えて固定側
とし、前記第2スピンドル体6は1本のスピンドル軸e
からなって移動側とし、該第2スピンドル体6の移動機
構は、ベースフレーム4に設けたスライドガイド22に
沿って水平方向に移動自在とした移動体21と、ベース
フレーム4に固定し、該移動体21を進退移動させるた
シリンダユニット20と、移動体21の移動量を検出す
るセンサ30と、前記移動体21の移動方向の両側に設
けたストッパ当接部21b,21cと当接し、該移動体
21の位置を規制するベースフレーム4側に設けられた
ストッパ23,24とを備えるようにしたので、2個
スピンドル体5,6のうち一のスピンドル体をスピ
ンドル軸方向と直交方向に移動可能となり、加工の態様
が多様化し、1つのトランスファーラインで複数種類の
ワークを加工することが出来る。従って、設備投資も安
価となり効率的な加工が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】切削加工ユニットの内部構造の概要を示す平面
【図2】図1のA視からの正面図
【図3】図1のB視からの内部構造を説明するための説
明図
【図4】図1のA視方向からみた回転伝達機構の説明図
【符号の説明】
スライドテーブル、 3切削加工ユニット、
…ベースフレーム、第1のスピンドル体、 6
2のスピンドル体、 12…モータ、 13回転伝達
機構、 20シリンダユニット、 21移動体、
21b,21c…当接部、 22スライドガイド、
23,24…ストッパ、 a〜e…スピンドル軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒澤 實 埼玉県和光市本町8番1号 本田技研工 業株式会社 埼玉製作所 和光工場内 (72)発明者 岩田 昌直 埼玉県和光市本町8番1号 本田技研工 業株式会社 埼玉製作所 和光工場内 (56)参考文献 特開 昭52−78191(JP,A) 実開 昭63−107507(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 37/00 - 41/08 B23B 29/24 - 29/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動自在なスライドテーブル上に切
    削加工ユニットを設け、該切削ユニット3はベースフ
    レーム4と第1のスピンドル体5及び第2のスピンドル
    体6からなり、各スピンドル体5,6を1つの駆動モー
    タ12から回転伝達機構13を介して回転を伝達せしめ
    るとともに、一方のスピンドル体これのスピンドル
    と直交方向に移動自在とした複合加工装置におい
    て、 前記第1スピンドル体5は複数のスピンドル軸a〜dを
    備えて固定側とし、 前記第2スピンドル体6は1本のスピンドル軸eからな
    って移動側とし、該第2スピンドル体6の移動機構は、
    ベースフレーム4に設けたスライドガイド22に沿って
    水平方向に移動自在とした移動体21と、ベースフレー
    ム4に固定し、該移動体21を進退移動させるたシリン
    ダユニット20と、移動体21の移動量を検出するセン
    サ30と、 前記移動体21の移動方向の両側に設けたストッパ当接
    部21b,21cと当接し、該移動体21の位置を規制
    するベースフレーム4側に設けられたストッパ23,2
    4とを備える、 ことを特徴とする複合加工装置。
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