JP3244548B2 - 複合吸水性シートおよびその製造方法 - Google Patents
複合吸水性シートおよびその製造方法Info
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Description
するシートに関し、例えば、鮮度保持シート、調湿シー
ト、結露防止用建材シート、コンクリート養生用シー
ト、土壌改良用シート、浸水防止シートなどとして水分
の吸収・発散などを目的として使用することができるシ
ートを提供するものである。
布などが用いられてきたが、これらは吸水量が少なくま
た保水性が弱くて外部からの刺激により水分が遊離する
などの問題があった。
吸水性樹脂が用いられる様になってきたが、吸水性樹脂
が粉末状のため、保持のためにパルプに分散させたりす
る必要があり作業性に問題があった。そこで先に、ポリ
アルキレンオキシドを熱可塑成形した後電離性放射線な
どを照射することによって吸水性成形品を得ることを提
案した。
水性成形品は用途によっては吸水速度や吸水倍率が十分
でなく、特に一時的に過剰の水分が供給された場合に迅
速に吸水できなかったり、また吸水後フィルムの形態を
保てない場合があるなどの問題があった。
ンオキシド成分を主体とするポリアルキレンオキシド系
ポリマの架橋層、他層が水溶性紙、水分散性紙または綿
の複合シートであり、ポリアルキレンオキシド系ポリマ
架橋層が吸水層、そして水溶性紙などの層が吸水速度や
吸水倍率の向上、あるいは吸水後の形を保つために設け
た層である。
は特に制限はなく、エチレンオキシド成分からなるも
の、あるいはエチレンオキシドを主体としほかのモノマ
を共重合して強度や成形性を改良したものが使用でき
る。
は吸水後の形状を保つために用いる層で、水により組織
が解離しやすい水溶性紙、水分散性紙または綿を用い
る。
透水、吸水性材料を用いることも考えられるが、本発明
者等が検討したところでは以下の点で不具合があること
を見出した。すなわち不織布、パルプ、紙などは確かに
それ自身で水を瞬時に吸収する能力を有するが、ポリア
ルキレンオキシドポリマ架橋層との複合体の場合、ポリ
アルキレンオキシドポリマ架橋層は水分を吸収すると膨
脹するが、不織布などが寸法変化しようとするのを妨げ
る悪影響がみられた。
発揮できなかった。これは不織布や通常の紙は、繊維を
繋ぎ止めるためにバインダを用いており、水を吸収した
時の寸法変化が不可能なためと考えられる。
橋層の吸水膨張を許容して吸水能力を向上させるため
に、水を瞬時に吸い、かつ水により分子や繊維がばらば
らになったり、ポリアルキレンオキシドポリマ架橋層の
寸法変化に対応できる程度の伸縮性を有する材料として
水溶性紙、水分散性紙または綿が適していることを見出
すに至った。
ロース(CMC)系のものが代表的なものであり、また
水分散性紙としてはトイレツトペーパなどとして用いら
れているものがある。この層は一時的な過剰の水分を吸
収すると共に、吸水シート全体の吸水能を高める。また
この層はポリアルキレンオキシド架橋シートと全面的ま
たは部分的に固着されているため、吸水しても流出する
ことはない。
オキシド架橋シートの片面または両面に設けることがで
きる。
ルキレンオキシドが熱可塑性を有することから、まず押
出ラミネート、熱ラミネート、プレス積層成形など熱に
よる積層を行う。また、ポリアルキレンオキシドを流延
法でシート化してこれを水溶性紙などと貼り合わせても
よい。
シートを架橋して吸水性にする。架橋は、電離性放射線
または紫外線などを照射することにより行うことができ
る。これは架橋処理を先に行うと、ポリアルキレンオキ
シドの融点以上の温度に達しても樹脂が流れず他の層と
融着させることが不可能になるためである。
〜20Mradの範囲が適当である。0.5Mradよ
りも少ないと架橋度が少なくて一部が水により溶出し、
また20Mradよりも大きいと極端に吸水倍率が低下
する。電離放射線の照射は、真空中または不活性ガス中
で無酸素状態で行うのが好ましい。
リマを、単軸押出機によりTダイ温度120℃の条件下
で押出し、厚さ50μmのキヤストフイルムを採取し、
そのフイルムと水溶性紙(CMC、50μm)をラミネ
ータによりロール温度60℃×圧力3kg/cmにて貼
り合わせた。
5Mradで電子線照射した。得られた積層体は吸水フ
イルム単独に比し水分の吸収速度が圧倒的に速く瞬時に
吸水した。またこの複合シートの吸水量は450g/m
2 であった。
リマを、単軸押出機によりTダイ温度120℃の条件下
で押出し、厚さ50μmのキャストフイルムを採取し、
そのフイルムと水分散性紙(50μm)を熱プレスによ
り積層した。
Mradで電子線照射した。得られた積層体は吸水フイ
ルム単独に比し水分の吸収速度が圧倒的に速く瞬時に吸
水した。またこの複合シートの吸水量は500g/m2
であった。
Tダイ温度120℃の条件下で押出し、厚さ50μmの
キヤストフイルムを採取し、そのフイルムと不織布(5
0μm)を熱プレスにより全面で積層した。
Mradで電子線照射した。得られた積層体は水に接触
するとみかけは水分を吸収し始める様に見えるが、吸水
フイルムが寸法変化しようとするのに対し不織布は寸法
変化を起こすことができず不織布側にカールする程度
で、この複合シートの吸水量はせいぜい100g/m2
に過ぎなかった。また不織布のみの吸水量は50g/m
2 であった。
キシドシートが十分な吸水能を示すとともに、架橋ポリ
アルキレンオキシドシートでは瞬時に吸収できない水分
を水溶性紙などが吸収するので、瞬間的ならびに経時的
に優れた吸水性能を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 エチレンオキシド成分を主体とするポリ
アルキレンオキシド系ポリマの架橋シートと、水溶性
紙、水分散性紙または綿とが積層されてなる複合吸水性
シート。 - 【請求項2】 エチレンオキシド成分を主体とするポリ
アルキレンオキシド系ポリマシートと、水溶性紙、水分
散性紙または綿とを重ね合わせ、全面または適宜箇所を
熱融着した後、電離性放射線または紫外線を照射しポリ
アルキレンオキシド系ポリマシートを架橋することを特
徴とする複合吸水性シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31737992A JP3244548B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 複合吸水性シートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31737992A JP3244548B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 複合吸水性シートおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06155667A JPH06155667A (ja) | 1994-06-03 |
JP3244548B2 true JP3244548B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=18087596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31737992A Expired - Fee Related JP3244548B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 複合吸水性シートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3244548B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0799640A4 (en) * | 1995-10-20 | 1999-07-14 | Nippon Catalytic Chem Ind | ADSORBENT AND METHOD FOR ADSORPING A SURFACTANT AND CARRIER OF THE SURFACTANT |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP31737992A patent/JP3244548B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06155667A (ja) | 1994-06-03 |
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