JP3244511U - 傘 - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP3244511U
JP3244511U JP2023003295U JP2023003295U JP3244511U JP 3244511 U JP3244511 U JP 3244511U JP 2023003295 U JP2023003295 U JP 2023003295U JP 2023003295 U JP2023003295 U JP 2023003295U JP 3244511 U JP3244511 U JP 3244511U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
umbrella
rib
lightening
wheel
umbrella according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023003295U
Other languages
English (en)
Inventor
康史 鈴木
Original Assignee
ムーンバット株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ムーンバット株式会社 filed Critical ムーンバット株式会社
Priority to JP2023003295U priority Critical patent/JP3244511U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3244511U publication Critical patent/JP3244511U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)

Abstract

【課題】傘生地の軽量化、各種パーツ類を構成する材料の軽量化という従来の手法とは異なる傘を提供する。【解決手段】中棒31に対してスライド移動する傘の下ろくろ34に、肉抜き構造101を設ける。傘は、放射方向に分岐する複数の親骨51のそれぞれが径方向に折り畳み可能に開閉する折り畳み傘である。下ろくろ34は、受骨52を回転可能に連結する部分(ろくろ部36)から上ろくろ33に向けて延び、下ろくろ34と上ろくろ33との間の間隔を確保するパイプ状のスペーサ42を備えている。肉抜き構造101は、スペーサ42に肉抜き穴102を設けた構造を有している。肉抜き穴102は、中棒31を介して対面する位置に一対設けられており、一対の肉抜き穴102を一組として、中棒31の軸方向に複数組配列されている。【選択図】図2

Description

本開示は、傘に関する。
傘には、ビニール傘のような安価で手軽なものから、多機能なものや、傘生地やハンドル等のパーツにこだわった高級品に至るまで、様々な種類のものがある。傘に要求される特性や性能は、個々の種類に応じて定められることが多い。
なかでも特許文献1に示すような折り畳み傘には、できるだけ軽量であることが求められる傾向がある。
傘を軽量化するには、傘生地を軽量化するか(特許文献2参照)、中棒や親骨といった各種のパーツ類を軽量化するのが常套手段である。パーツ類の軽量化は、一般的に、軽量な材料を用いることによって実現することができる(特許文献3-7参照)。
例えば特許文献3は、軽量化のために、中棒をプリプレグ材によって形成するようにした折り畳み傘を開示している(特許文献3の段落[0006]参照)。
特許文献4、5は、傘骨やダボ等を繊維強化樹脂によって形成するようにした折り畳み傘を開示している(特許文献4の段落[0002][0006]、特許文献5の段落[0004]参照)。
特許文献6、7は、繊維強化プラスチックの層を親骨に備えさせるようにした傘を開示している(特許文献6の段落[0007]、特許文献7の段落[0007]参照)。特許文献6の傘は、繊維強化プラスチックの層中に、斜向層、織物層又は不織布層を含ませている。特許文献7の傘は、繊維強化プラスチックの層の外表面に、凹部と凸部とを形成している。
特開2008-142124号公報 実用新案登録第3145258号公報 特開2018-122047号公報 特開平08-080207号公報 特開2001-245717号公報 特開2022-184000号公報 特開2022-185851号公報
傘の軽量化は、前述したように、傘生地の軽量化(特許文献2参照)や、各種パーツ類を構成する材料の軽量化(特許文献3-7参照)によって達成することができる。その一方で、傘を軽量化するためのその他の手段があれば、さらなる軽量化が可能になる。
あくまでも一例にすぎないが、傘生地を軽量化し、各種パーツ類を軽量化した先に、さらに軽量化を実現し得る、いわば第三の軽量化手段があれば、傘の一層の軽量化を図ることができる。
本開示の課題は、傘生地の軽量化、各種パーツ類を構成する材料の軽量化という従来の手法とは異なる傘の軽量化手法を提供することである。
中棒に対して下ろくろをスライド移動させる開閉操作に連動し、放射方向に分岐する複数の親骨のそれぞれが径方向に開閉する傘であって、前記下ろくろは、肉抜き構造を備えている。
傘生地の軽量化、各種パーツ類を構成する材料の軽量化という従来の手法とは異なる傘の軽量化手法を提供することができる。
第1の実施の形態の傘であり、(A)は傘生地を開いた状態、(B)は傘生地を省略した骨格構造のみの状態をそれぞれ示す正面図。 一本の親骨及び受骨(傘骨)を抽出して、開閉途中の傘骨を拡大して示す側面図。 一本の親骨及び受骨(傘骨)を抽出して、閉じられた傘骨を拡大して示す側面図。 下ろくろを拡大して示す、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図。 開閉操作直後の傘骨の状態として、下ろくろ及び上ろくろの周辺構造を拡大した正面図。 開かれた傘骨の状態として、下ろくろ及び上ろくろの周辺構造を拡大して示す正面図。 第2の実施の形態の傘であり、(A)は傘生地を開いた状態、(B)は傘生地を省略した骨格構造のみの状態をそれぞれ示す正面図。
傘の実施の形態をつぎの項目に沿って説明する。

[第1の実施の形態]
1.概要
2.骨格構造
(1)中棒
(2)開閉構造
(3)折り畳み構造
(イ)傘の折り畳み
(ロ)連動機構
(4)下ろくろ
(5)肉抜き構造
(6)上ろくろ
(7)各部の材料と形状
3.傘生地
4.作用効果
(1)基本的な作用効果
(2)軽量化
[第2の実施の形態]
1.概要
2.骨格構造
(1)中棒
(2)開閉構造
(3)肉抜き構造
3.傘生地
4.作用効果
[変形例]
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態を図1(A)(B)~図6に基づいて説明する。本実施の形態は、折り畳み方式の傘11、つまり折り畳み傘への適用例である。
1.概要
図1(A)(B)に示すように、傘11は、中棒31に対して親骨51を径方向に開閉するように設けた骨格構造12を備えている。親骨51は、元親骨51Aと中親骨51Bと先親骨51Cとに三分割されている。これらの元親骨51A、中親骨51B、及び先親骨51Cは、径方向に折り畳み可能に開閉する。これによって傘11は、三段に折り畳まれる。
傘11には、受骨52も設けられている。受骨52は、元親骨51Aに連結され、親骨51の開閉動作に一役買っている。
親骨51(元親骨51A、中親骨51B、先親骨51C)には、傘生地71が取り付けられている。傘生地71の詳細については後述する。
骨格構造12は、親骨51(元親骨51A、中親骨51B、先親骨51C)と受骨52との組を五組備えており、これらの親骨51及び受骨52から構成された傘骨53を五分割している。隣接する傘骨53の間の部分は小間54である。小間54も五分割されている。
2.骨格構造
(1)中棒
図1(A)(B)に示すように、中棒31は、使用者が手に握ることができるハンドル32を一端側の端部に備え、反対側の端部を親骨51に連結させるパイプ形状をした金属製の部材である。中棒31は入子状に分割された三つの管、大管31a、中管31b、及び小管31cによって構成されている。大管31aはハンドル32側の管であり、最も径が太い。ついで中間に位置する中管31b、そして元親骨51Aと連結する小管31cの順に径が細くなっている。大管31aには中管31bがスライド可能に収納され、中管31bには小管31cがスライド可能に収納されることによって全体が入子構造をなしている。
(2)開閉構造
図1(B)ないし図3に示すように、中棒31は、小管31cの端部に上ろくろ33を備えており、上ろくろ33に元親骨51Aを回転可能に取り付けている。五本ある元親骨51Aは、中棒31にほぼ平行に沿う位置から直角近くになるまで回転し、これによって傘11を開閉させる。このような元親骨51Aを開閉させる動作は、下ろくろ34と五本の受骨52とによって実現される。
下ろくろ34は、小管31cの外周側にスライド可能に取り付けられたパイプ状の部材である。受骨52は、一端を下ろくろ34に、反対側の端部を元親骨51Aの中ほどの位置に、回転可能に取り付けられている。小管31cに沿って下ろくろ34を上ろくろ33の方向に向けてスライド移動させると、受骨52が元親骨51Aを開く方向に押し、これによって傘11の開く動作が推進される。反対に小管31cに沿って下ろくろ34をハンドル32の方向に向けてスライド移動させると、受骨52が元親骨51Aを閉じる方向に引っ張り、これによって傘11の閉じる動作が推進される。
中棒31が備える小管31cは、出没自在に設けられて出っ張る方向に付勢されたはじき35を備えている。下ろくろ34は、五本の元親骨51Aを開いた状態にするまでスライド移動する過程ではじき35を乗り越え、乗り越えた後は、はじき35によってハンドル32の方向への移動が規制される。これによって傘11は開いた状態に維持される。この状態で傘11を閉じるには、はじき35を押し込み、はじき35による下ろくろ34の移動規制を解除する。移動規制が解除された下ろくろ34は、ハンドル32の方向に向けてスライド移動し、傘11の閉じる動作を可能にする。
(3)折り畳み構造
(イ)傘の折り畳み
図2に示すように、傘11が開かれる過程では、元親骨51Aは中棒31から離れるように回転し、中親骨51Bは元親骨51Aから離れるように回転し、先親骨51Cは中親骨51Bから離れるように回転する。これによって元親骨51Aと中親骨51Bとはほぼ同一直線上に、先親骨51Cはその直線から鈍角に屈曲した角度に位置づけられ、傘11が開かれる(図1(B)参照)。
傘11が閉じられる過程では、元親骨51Aは中棒31に近づくように、ハンドル32の方向に向けて回転し、中親骨51Bは元親骨51Aに近づくように、ハンドル32と反対方向に向けて回転し、先親骨51Cは中親骨51Bに近づくように、ハンドル32の方向に向けて回転する。これによって傘11が折り畳まれる(図3参照)。
図3に示すように、傘11が閉じられたとき、元親骨51A、中親骨51B、及び先親骨51Cからなる親骨51は、中棒31とほぼ平行をなし、傘11が折り畳まれた状態になる。図3では、三本の親骨51及び受骨52が重なり合って視認できなくなることを避けるために、やや開いた状態で傘骨53を描いているが、実際には、傘骨53は、中棒31とほぼ平行になるまで閉じられる。
(ロ)連動機構
このような傘11の折り畳み動作を実現する構造として、本実施の形態の傘11は、連動機構IMを備えている。連動機構IMは、中棒31に対して下ろくろ34をスライド移動させる開閉操作に連動し、放射方向に分岐する五本の傘骨53のそれぞれを径方向に折り畳み可能に開閉させる。
図2及び図3に基いて、連動機構IMについて説明する。
元親骨51Aと受骨52との連結部分には受けダボ55が設けられ、元親骨51Aと中親骨51Bとの連結部分には元ダボ56が設けられ、中親骨51Bと先親骨51Cとの連結部分には先ダボ57が設けられている。
受けダボ55は、元親骨51Aの中間部分に設けられた被連結体55aと、受骨52の先端部分に設けられた連結体55bとを備えている。連結体55bは、中棒31の軸方向と直交する軸回りに回転可能に被連結体55aと連結し、これによって元親骨51Aと受骨52とを回転可能に連結している。
元ダボ56は、中親骨51Bの後端部分に設けられた被連結体56aと、元親骨51Aの先端部分に設けられた連結体56bとを備えている。連結体56bは、中棒31の軸方向と直交する軸回りに回転可能に被連結体56aと連結し、これによって元親骨51Aと中親骨51Bとを回転可能に連結している。
先ダボ57は、先親骨51Cの後端部分に設けられた被連結体57aと、中親骨51Bの先端部分に設けられた連結体57bとを備えている。連結体57bは、中棒31の軸方向と直交する軸回りに回転可能に被連結体57aと連結し、これによって中親骨51Bと先親骨51Cとを回転可能に連結している。
受けダボ55は、第1の孔A1を連結体55bに設けている。元ダボ56は、第2の孔A2を被連結体56aに設けている。第1の孔A1が設けられているのは、受骨52において、被連結体55aに対する連結体55bの連結位置よりも、受骨52のやや根元側の位置である。第2の孔A2が設けられているのは、中親骨51Bにおいて、被連結体56aに対する連結体56bの連結位置を外れた中親骨51Bの根元側の端部である。
第1の孔A1と第2の孔A2との間には、元ばね58が掛け渡されている。元ばね58は、弾性を有する金属製のワイヤ状部材である。
元ばね58は、元親骨51Aの回転に応じて、中親骨51Bを回転させる。より詳しくは、元親骨51Aが開かれるとき、元ばね58は、第2の孔A2の位置で中親骨51Bの根元部分を引っ張り、中親骨51Bを開く方向に回転させる。元親骨51Aが閉じられるとき、元ばね58は、第2の孔A2の位置で中親骨51Bの根元部分を押し込み、中親骨51Bを閉じる方向に回転させる。
元ダボ56は、第3の孔A3を連結体56bに設けている。先ダボ57は、第4の孔A4を被連結体57aに設けている。第3の孔A3が設けられているのは、元親骨51Aにおいて、被連結体56aに対する連結体56bの連結位置よりも、元親骨51Aのやや根元側の位置である。第4の孔A4が設けられているのは、先親骨51Cにおいて、被連結体57aに対する連結体57bの連結位置を外れた先親骨51Cの根元側の端部である。
第3の孔A3と第4の孔A4との間には、先ばね59が掛け渡されている。中親骨51Bには、やや先端の中央部分に、フック60が取り付けられている。先ばね59は、弾性を有する金属製のワイヤ状部材であり、フック60に引っ掛けられて保持されている。
先ばね59は、元親骨51Aの回転に応じて、先親骨51Cを回転させる。より詳しくは、元親骨51Aが開かれるとき、先ばね59は、第4の孔A4の位置で先親骨51Cの根元部分を引っ張り、先親骨51Cを開く方向に回転させる。元親骨51Aが閉じられるとき、先ばね59は、第4の孔A4の位置で先親骨51Cの根元部分を押し込み、先親骨51Cを閉じる方向に回転させる。
(4)下ろくろ
図4(A)~(C)ないし図6に示すように、下ろくろ34は、パイプ形状をした部材であり、内部に中棒31を貫通させている。下ろくろ34は三つの役割を有している。
一つ目の役割は、受骨52を回転可能に保持することである。この役割を担っているのは、下ろくろ34の軸方向中央部分に設けられたろくろ部36である。
ろくろ部36は、受骨52の根元部分を差し込むための下骨溝37と、下骨溝37に差し込まれた受骨52の根元部分を貫通する下ワイヤ38を挿入するための下ワイヤ溝39とを有している。傘骨53は五分割され、受骨52は五本設けられているので、下骨溝37も五条設けられている。五本の受骨52は、それぞれ下骨溝37に差し込まれ、下ワイヤ38に束ねられて回転可能に保持される(図5、図6参照)。
二つ目の役割は、はじき35との引っ掛かりによる結合、及び結合解除を実現することである。下ろくろ34は、ろくろ部36から下方(ハンドル32の方向)に延びるストッパ40を有している。二つ目の役割を担っているのは、ストッパ40に設けた図示しないはじき孔と操作ボタン41とである。
図5に示す状態から、下ろくろ34を上方(上ろくろ33の方向)にスライド移動させると、図6に示すように、下ろくろ34ははじき35を乗り越える。このときはじき35は、ストッパ40に設けられたはじき孔から外部に突出して下ろくろ34に引っ掛かり、下ろくろ34の下方(ハンドル32の方向)へのスライド移動を規制する。
この状態のとき、はじき35に操作ボタン41が対面する。操作ボタン41は、押し込んでも初期位置に復帰可能な弾性力を有する部材である。操作ボタン41を押し込むと、はじき35は中棒31内に押し込まれ、下ろくろ34に対する引っ掛かりによる結合を解除する。はじき35との結合が解除された下ろくろ34は、下方(ハンドル32の方向)へのスライド移動が可能な状態になる。
三つ目の役割は、傘11を開いたとき、下ろくろ34と上ろくろ33との間の間隔を確保し、下ろくろ34の上方へのスライド移動を規制することである。この役割を担っているのは、ろくろ部36から上方(上ろくろ33の方向)に向けて延びるスペーサ42である。スペーサ42は、はじき35によって下ろくろ34の下方(ハンドル32の方向)へのスライド移動が規制された際、僅かな遊びをもって上ろくろ33に対面する。これによって下ろくろ34と上ろくろ33との間の間隔が確保され、下ろくろ34の上方へのスライド移動が規制される。
(5)肉抜き構造
図4(A)(B)ないし図6に示すように、下ろくろ34には、肉抜き構造101が設けられている。肉抜き構造101は、スペーサ42に設けられた複数の肉抜き穴102である。肉抜き穴102は、スペーサ42を貫通する楕円形をした孔である。ここでの楕円形は、半径の等しい二つの円を共通外接線でつないだ形状を含んでいる。
肉抜き穴102は、中棒31を介して対面する位置に一対設けられており、一対の肉抜き穴102を一組として、中棒31の軸方向に二組配列されている。
(6)上ろくろ
図5及び図6に示すように、上ろくろ33は、中棒31の上端に固定され、元親骨51Aを回転可能に保持している。
上ろくろ33は、元親骨51Aの根元部分を差し込むための上骨溝43と、上骨溝43に差し込まれた元親骨51Aの根元部分を貫通する上ワイヤ44を挿入するための上ワイヤ溝45とを有している。傘骨53は五分割され、元親骨51Aは五本設けられているので、上骨溝43も五条設けられている。五本の元親骨51Aは、それぞれ上骨溝43に差し込まれ、上ワイヤ44に束ねられて回転可能に保持される(図5、図6参照)。
(7)各部の材料と形状
傘骨53のうち、元親骨51Aと受骨52とは、例えば金属によって生成されている。これらの元親骨51A及び受骨52は、一例として、平板状の断面形状を有している。
傘骨53のうち、中親骨51Bと先親骨51Cとは、例えば繊維強化樹脂や繊維強化プラスチックなどの樹脂やプラスチックによって成形されている。これらの中親骨51B及び先親骨51Cは、一例として、丸棒形状を有している。
受けダボ55、元ダボ56、及び先ダボ57は、例えば繊維強化樹脂や繊維強化プラスチックなどの樹脂やプラスチックによって成形されている。
上ろくろ33及び下ろくろ34も、例えば繊維強化樹脂や繊維強化プラスチックなどの樹脂やプラスチックによって成形されている。
3.傘生地
傘生地71の材料は、例えばナイロンやポリエステルである。より詳しくは、ナイロン100%、又はポリエステル100%である。
傘生地71は、親骨51に取り付けられている。傘生地71の中心部分は、上ろくろ33と石突46との間に挟まれて固定され、傘生地71の端部は、先親骨51Cの端部に設けられた露先61に糸などで結わくことで固定されている。その他の部分も、糸などで結わいて親骨51に固定されている。
傘生地71にはネームバンド72が取り付けられている。傘11を閉じて折り畳んだとき、ネームバンド72は、閉じられて折り畳まれた傘骨53を傘生地71とともに止め、折り畳まれた状態に保つ。
4.作用効果
(1)基本的な作用効果
折り畳み傘11をひろげるには、上ろくろ33に近づく方向に下ろくろ34をスライド移動させる。すると元親骨51Aが受骨52に押され、中棒31から離れるように外向きに回転する。このとき連動機構IMの作用で、中親骨51Bは、元親骨51Aから離れるように内向きに回転し、先親骨51Cは、中親骨51Bから離れるように外向きに回転する。これによって傘11は開かれる。
折り畳み傘11を閉じるには、上ろくろ33から遠ざかる方向に下ろくろ34をスライド移動させる。すると受骨52に引っ張られ、元親骨51Aは中棒31に近づくように内向きに回転する。このとき連動機構IMの作用で、中親骨51Bは、元親骨51Aに近づくように外向きに回転し、先親骨51Cは、中親骨51Bに近づくように内向きに回転する。これによって傘骨53を構成する親骨51(元親骨51A、中親骨51B、先親骨51C)及び受骨52は、中棒31とほぼ平行になり、傘11は折り畳まれる。
(2)軽量化
本実施の形態の傘11は、下ろくろ34に肉抜き構造101を有している。このため傘11全体を軽量化することができる。
傘を軽量化するための常套的な手段としては、傘生地を軽量化したり(例えば、特許文献2参照)、各種パーツ類を構成する材料を軽量化したりする(例えば、特許文献3-7参照)、という手法が一般的に採用されている。本実施の形態は、このような従来手法とは異なる傘の軽量化手法として、下ろくろ34に肉抜き構造101を設ける、という新規な手法を採用している。この手法は、傘生地を軽量化し、各種パーツ類を軽量化したその先で、さらに軽量化を実現し得るいわば第三の軽量化手段として、傘11の一層の軽量化に貢献する。
傘骨53のうち、元親骨51Aと受骨52とは、平板状の断面形状を有している。このため強度の維持と向上とを図るために、元親骨51A及び受骨52の材料に金属を採用したとしても、その軽量化が可能である。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態を図7(A)(B)に基づいて説明する。本実施の形態は、折り畳み式ではない傘11への適用例である。第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
1.概要
図7(A)(B)に示すように、傘11は、中棒31に対して親骨51を径方向に開閉するように設けた骨格構造12を備えている。骨格構造12は、受骨52も備えている。受骨52は、親骨51に連結され、親骨51の開閉動作を支援する
親骨51には、傘生地71が取り付けられている。
骨格構造12は、親骨51と受骨52とから構成された傘骨53を、複数に分割している。隣接する傘骨53の間の部分は小間54である。小間54も傘骨53と同じ数だけ分割されている。
2.骨格構造
(1)中棒
中棒31は、使用者が手に握ることができるハンドル32を一端側の端部に備え、反対側の端部を元親骨51Aに連結させるパイプ形状をした金属製の部材である。
(2)開閉構造
中棒31は、ハンドル32とは反対側の端部に上ろくろ33を固定しており、上ろくろ33に元親骨51Aを回転可能に取り付けている。複数本の元親骨51Aは、中棒31に沿う位置から中棒31に対して60度程度の角度をなす位置まで径方向に回転し、これによって傘11を開閉させる。このような元親骨51Aを開閉させる動作は、下ろくろ34と複数本の受骨52とによって実現可能である。
下ろくろ34は、中棒31の外周側に取り付けられたパイプ状の部材である。受骨52は、一端を下ろくろ34に回転可能に取り付けられ、反対側の端部を親骨51の中央位置に回転可能に取り付けられている。中棒31に沿って下ろくろ34を上ろくろ33の方向に向けてスライド移動させると、受骨52は親骨51を開く方向に押し、これによって傘11を開く動作が推進される。反対に中棒31に沿って下ろくろ34をハンドル32の方向に向けてスライド移動させると、受骨52は親骨51を閉じる方向に引っ張り、これによって傘11を閉じる動作が推進される。
中棒31は、出没自在に設けられ、出っ張る方向に付勢されたはじき35を内蔵している。下ろくろ34は、複数本の親骨51を開いた状態にするまでスライド移動する過程ではじき35を乗り越え、乗り越えた後は、ハンドル32の方向への移動がはじき35によって規制される。これによって傘11は開いた状態に維持される。
この状態で傘11を閉じるには、はじき35を押し込み、はじき35による下ろくろ34の移動規制を解除する。移動規制が解除された下ろくろ34は、ハンドル32の方向に向けてスライド移動し、傘11を閉じる動作を可能にする。
(3)肉抜き構造
図7(B)に示すように、下ろくろ34には、肉抜き構造101が設けられている。肉抜き構造101は、スペーサ42に設けられた複数の肉抜き穴102である。肉抜き穴102は、スペーサ42を貫通する楕円形の孔である。ここでいう楕円形は、半径の等しい二つの円を共通外接線でつないだ形状を含んでいる。
このような肉抜き穴102は、中棒31を介して対面する位置に一対設けられており、一対の肉抜き穴102を一組として、中棒31の軸方向に二組配列されている。
3.傘生地
傘生地71の材料は、例えばナイロンやポリエステルである。より詳しくは、ナイロン100%、又はポリエステル100%である。
傘生地71は、親骨51に取り付けられている。傘生地71の中心部分は、上ろくろ33と石突46との間に挟まれて固定され、傘生地71の端部は、親骨51の端部に設けられた露先61に糸などで結わくことで固定されている。その他の部分も、糸などで結わいて親骨51に固定されている。
傘生地71にはネームバンド72が取り付けられている。傘11を閉じて折り畳んだとき、ネームバンド72は、閉じられて折り畳まれた傘骨53を傘生地71とともに止め、折り畳まれた状態に保つ。
4.作用効果
本実施の形態の傘11は、下ろくろ34に肉抜き構造101を有している。このため傘11全体を軽量化することができる。
傘を軽量化するための常套的な手段としては、傘生地を軽量化したり(例えば、特許文献2参照)、各種パーツ類を構成する材料を軽量化したりする(例えば、特許文献3-7参照)、という手法が一般的に採用されている。本実施の形態は、このような従来手法とは異なる傘の軽量化手法として、下ろくろ34に肉抜き構造101を設ける、という新規な手法を採用している。この手法は、傘生地を軽量化し、各種パーツ類を軽量化したその先で、さらに軽量化を実現し得るいわば第三の軽量化手段として、傘11の一層の軽量化に貢献する。
[変形例]
実施に際しては、各種の変形や変更が可能である。
例えば肉抜き穴102は、貫通孔ではなく、凹状の窪みであってもよい。肉抜き穴102の形状も必ずしも楕円形である必要はなく、例えば真円形であっても、多角形であっても、矩形形であってもよい。つまり肉抜き穴102の形状は、特に限定されない。
肉抜き穴102は、中棒31を介して対面する位置に一対設けられているのみならず、周方向に一つ、あるいは三つ以上設けられていてもよい。また周方向に二個以上設けられて一対をなすと認識し得る一組の肉抜き穴102は、中棒31の軸方向に一組だけ設けられていても、あるいは三組以上設けられていてもよい。
本実施の形態では、傘骨53の分割数や折り畳み数を示したが、これらは一例を示すにすぎない。実施にあたっては、他の分割数や折り畳み数であってもよいことは言うまでもない。
上記実施の形態では、各部の材料や形状について言及したが、実施に際しては、これらの材料や形状には限定されない。別の材料や形状を採用してもよい。
その他あらゆる変形や変更が許容される。
11 傘
12 骨格構造
31 中棒
31a 大管
31b 中管
31c 小管
32 ハンドル
33 上ろくろ
34 下ろくろ
35 はじき
36 ろくろ部
37 下骨溝
38 下ワイヤ
39 下ワイヤ溝
40 ストッパ
41 操作ボタン
42 スペーサ
43 上骨溝
44 上ワイヤ
45 上ワイヤ溝
46 石突
51 親骨
51A 元親骨
51B 中親骨
51C 先親骨
52 受骨
53 傘骨
54 小間
55 受けダボ
55a 被連結体
55b 連結体
56 元ダボ
56a 被連結体
56b 連結体
57 先ダボ
57a 被連結体
57b 連結体
58 元ばね
59 先ばね
60 フック
61 露先
71 傘生地
72 ネームバンド
101 肉抜き構造
102 肉抜き穴
A1 第1の孔
A2 第2の孔
A3 第3の孔
A4 第4の孔
IM 連動機構

Claims (14)

  1. 中棒に対して下ろくろをスライド移動させる開閉操作に連動し、放射方向に分岐する複数の親骨のそれぞれが径方向に開閉する傘であって、
    前記下ろくろは、肉抜き構造を備えている、
    傘。
  2. 前記親骨は、径方向に折り畳み可能に開閉する、
    請求項1に記載の傘。
  3. 前記下ろくろは、受骨を回転可能に連結する部分から上ろくろ側に延び、前記下ろくろと前記上ろくろとの間の間隔を確保するパイプ状のスペーサを備えており、
    前記肉抜き構造は、前記スペーサに設けられている、
    請求項2に記載の傘。
  4. 前記肉抜き構造は、前記スペーサに設けられた肉抜き穴である、
    請求項3に記載の傘。
  5. 前記肉抜き穴は、前記中棒を介して対面する位置に一対設けられている、
    請求項4に記載の傘。
  6. 前記肉抜き穴は、前記一対の肉抜き穴を一組として、前記中棒の軸方向に複数組配列されている、
    請求項5に記載の傘。
  7. 前記親骨は、
    前記上ろくろに径方向に回転可能に取り付けられた元親骨と、
    前記元親骨の先端側に径方向に回転可能に取り付けられた中親骨と、
    前記中親骨の先端側に径方向に回転可能に取り付けられた先親骨と、
    を備え、三段に折り畳まれる、
    請求項3ないし6のいずれか一に記載の傘。
  8. 前記元親骨は、平板状の断面形状を有している、
    請求項7に記載の傘。
  9. 前記受骨は、平板状の断面形状を有している、
    請求項7に記載の傘。
  10. 前記元親骨及び前記受骨は、平板状の断面形状を有している、
    請求項7に記載の傘。
  11. 前記下ろくろは、受骨を回転可能に連結する部分から上ろくろ側に延び、前記下ろくろと前記上ろくろとの間の間隔を確保するパイプ状のスペーサを備え、
    前記肉抜き構造は、前記スペーサに設けられている、
    請求項1に記載の傘。
  12. 前記肉抜き構造は、前記スペーサに設けられた肉抜き穴である、
    請求項11に記載の傘。
  13. 前記肉抜き穴は、前記中棒を介して対面する位置に一対設けられている、
    請求項12に記載の傘。
  14. 前記肉抜き穴は、前記一対の肉抜き穴を一組として、前記中棒の軸方向に複数組配列されている、
    請求項13に記載の傘。
JP2023003295U 2023-09-11 2023-09-11 Active JP3244511U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023003295U JP3244511U (ja) 2023-09-11 2023-09-11

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023003295U JP3244511U (ja) 2023-09-11 2023-09-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3244511U true JP3244511U (ja) 2023-11-09

Family

ID=88621242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023003295U Active JP3244511U (ja) 2023-09-11 2023-09-11

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3244511U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5975099A (en) Collapsible umbrella with reinforced rib structure
US6035873A (en) Multiple-fold umbrella having gradationally convex telescopic shaft
TW201628524A (zh) 具有抗反轉機構的傘
JP3244511U (ja)
US8783275B2 (en) Compact folding umbrella with hybrid ribs to resist damage due to inversion
US5158102A (en) Umbrella frame having folding ear structures
US6276380B1 (en) Anti-wind umbrellas
CA2171736C (en) Umbrella with loop-type rib structure
US6227216B1 (en) Umbrella having ears
JP7154345B2 (ja) 折り畳みスツール
JP6872204B2 (ja) 折畳式異形傘
WO2005120282A1 (ja) 折畳式傘
US6164304A (en) Umbrella
JP3243958U (ja) 折り畳み傘
US3856031A (en) Telescopic umbrella
US2929388A (en) Telescopic stick for folding umbrella
US20220369773A1 (en) Special-shaped folding umbrella
US1397667A (en) Umbrella or parasol
US20060144432A1 (en) Easily openable and collapsible folding umbrella having further reduced collapsed volume
JP3372540B1 (ja) 多段折畳み式傘用の骨アセンブリ
PH12018050003A1 (en) A collapsible umbrella with automatic closing structure
KR20080002017U (ko) 우산
JP3210226U (ja) 超軽量型雨傘中棒
KR920006957B1 (ko) 구조가 단순하고 가격이 저렴한 우산
JPH04279105A (ja) リバーサル傘

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3244511

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150