JP3244364U - 皮膚保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】排泄部周辺の皮膚を排泄物による汚染から保護し、皮膚のかぶれを起こりにくくすること。【解決手段】皮膚保護具10は、着用者の身体に着用して排泄部周辺の皮膚を排泄物による汚染から保護するために用いられる。皮膚保護具10はシート状の形態を有する。皮膚保護具10は、着用状態において着用者の排泄部に対向するように配置された排泄物透過部21,22と、排泄物透過部21,22を囲繞するように配置され且つ着用者の皮膚に密着可能な素材からなる皮膚密着部20とを備える。皮膚密着部20が非吸水性である。【選択図】図1

Description

本考案は、着用者の排泄部周辺の皮膚を排泄物による汚染から保護するための皮膚保護具に関する。
介護施設や病院に入所している高齢者は便秘になりやすく、その改善の目的で下剤を使用する場合が多い。下剤を使用すると便が柔らかくなりやすい。また、チューブやカテーテルなどを用いて胃や腸に必要な栄養を直接注入する経管栄養などにより、便の性状は水様や泥状になりやすい。そういった性状の便は、女性の場合、排便後、肛門周辺から会陰部や膣口周辺にまで達し、場合によっては膣内への便の侵入も発生する。一方、男性であれば陰嚢の裏にまで便が達する。更に、性別を問わず、便が鼠蹊部にまで広がる場合がある。このように、便が皮膚に付着することによる皮膚のかぶれが問題視されている。
肛門周辺だけでなく、皮膚の凹凸や皺が多い膣口周辺、陰嚢裏及び鼠蹊部に便が付着した場合には、通常の布タオル清拭法や泡洗浄を用いたのでは、付着した便を取り除くことが容易でない。清拭することによって、一か所に付着した便を広範囲に拡散させてしまうおそれもある。
上述した高齢者は使い捨ておむつなどの吸収性物品を着用している場合が多く、そのようや高齢者においては、おむつに排泄された便がおむつの表面シートに残留すると、残留した便が着用者の皮膚に付着して、皮膚のかぶれが起こりやすくなる。このような皮膚のかぶれを防止することを目的として特許文献1には、おむつのトップシートの上に不透液性の肌接触シートを配するとともに、該肌接触シートに開口部を設けることで、該開口部を通じて便をトップシートに到達させるとともに、該肌接触シートによって、トップシートに到達した便と着用者の皮膚とが接触しないようにする技術が開示されている。
特開2002-172135号公報
特許文献1に記載の技術では、おむつの装着状態が適正な位置からずれた場合には、開口部の位置と着用者の排泄部の位置との間にずれが生じ、意図したとおりに便がトップシートに到達せず、肌接触シートの表面に滞留してしまう場合がある。便が確実に開口部を通過するようにするためには該開口部の面積を大きくする必要があるところ、該開口部の面積を大きくすることによって、肌接触シートが本来有している機能が十分に発揮されなくなる。
したがって本考案の課題は、排泄部周辺の皮膚を排泄物による汚染から保護することにある。
本考案は、着用状態において着用者の排泄部に対向するように配置された排泄物透過部と、
前記排泄物透過部を囲繞するように配置され且つ着用者の皮膚に密着可能な素材からなる皮膚密着部と、を備え、
シート状の形態を有し、着用者の身体に着用して排泄部周辺の皮膚を排泄物による汚染から保護するための皮膚保護具であって、
前記皮膚密着部が非吸水性である、皮膚保護具を提供することによって前記の課題を解決したものである。
本考案の皮膚保護具によれば、排泄部周辺の皮膚が排泄物による汚染から保護されるので、皮膚のかぶれが起こりにくくなる。
図1は、本考案の皮膚保護具の一実施形態を示す平面図である。 図2は、図1に示す皮膚保護具を着用者の身体に装着した状態を示す図である。 図3は、本考案の別の実施形態の皮膚保護具を着用者の身体に装着した状態を示す図である。 図4は、本考案の皮膚保護具の別の実施形態を示す平面図である。 図5は、本考案の皮膚保護具の別の実施形態を示す斜視図である。 図6は、本考案の皮膚保護具の別の実施形態を示す斜視図である。 図7は、本考案の皮膚保護具の別の実施形態を示す斜視図である。 図8は、本考案の皮膚保護具の別の実施形態を示す斜視図である。 図9は、本考案の皮膚保護具の別の実施形態を示す平面図である。 図10は、図1と図9に示す皮膚保護具を組み合わせて使用する状態を示す斜視図である。 図11は、本考案の皮膚保護具の別の実施形態を示す平面図である。
以下本考案を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本考案の皮膚保護具の一実施形態が示されている。同図に示す皮膚保護具10は、着用者、特に女性の着用者の身体に着用されるものである。詳細には、皮膚保護具10は、着用者の身体と、使い捨ておむつなどの吸収性物品との間に介在配置されて使用されるものである。皮膚保護具10は、着用者の排泄部、例えば肛門や尿道口に対応する位置に取り付けられて、便や尿から着用者の排泄部周辺の皮膚を保護するために使用されるものである。
皮膚保護具10はシート状の形態をしている。皮膚保護具10は長手方向Xとそれに直交する幅方向Yを有する縦長の形状をしている。皮膚保護具10は、幅方向Yの長さが、長手方向Xの長さよりも長い第1部位11と、長手方向Xの長さが、幅方向Yの長さよりも長い第2部位12とから構成されている。第1部位11と第2部位12とは同一のシート材料から構成されており、一体になっている。
第1部位11は幅方向Yに長い略長円形をしており、その長軸方向が図1に示す幅方向Yと一致している。一方、第2部位12は、長手方向Xに長く且つ角が丸みを帯びた略長方形をしており、その長辺方向が図1に示す長手方向Xと一致している。第2部位12は、第1部位11における長軸方向の中央部、すなわち図1に示す幅方向Yの中央部において第1部位11と滑らかに連設している。第1部位11の長軸方向と、第2部位の長辺方向とは直交しており、それによって、平面視での皮膚保護具10は全体として略T字状の形状をしている。また平面視での皮膚保護具10は、該皮膚保護具10を左右に二分する長手方向中心線Lに対して左右対称形になっている。
皮膚保護具10は皮膚密着部20を備えている。皮膚密着部20は皮膚保護具10の主たる構成部位であり、皮膚保護具10の輪郭は、皮膚密着部20の輪郭によって画成されている。皮膚密着部20は、後述する第1排泄物透過部21を囲繞するように配置されている。その結果、着用者の排泄物の周辺の皮膚が排泄物による汚染から保護される。
皮膚保護具10においては、第1部位11と第2部位12とが連設している位置に第1排泄物透過部21が設けられている。第1排泄物透過部21は、長手方向中心線L上に位置している。第1排泄物透過部21は、皮膚保護具10の着用状態において、着用者の排泄部、主として着用者の肛門に対向するように配置されて、着用者から排泄される排泄物、主として便を透過させるように構成されている。
皮膚保護具10においては、上述した第1排泄物透過部21に加えて、第2排泄物透過部22が設けられている。第2排泄物透過部22は第2部位12に位置している。詳細には、第2排泄物透過部22は、第2部位12の長手方向Xの端部のうち、第1部位11から遠い側の端部の近傍に位置している。また第2排泄物透過部22は、第1排泄物透過部21と同様に、長手方向中心線L上に位置している。第2排泄物透過部22は、皮膚保護具10の着用状態において、着用者の排泄部、主として着用者の尿道口に対向するように配置されて、着用者から排泄される排泄物、主として尿を透過させるように構成されている。
このように、皮膚保護具10は、排泄物透過部を2つ有している。
図2には、図1に示す皮膚保護具10を着用者、特に女性の着用者の身体に取り付けた状態が示されている。皮膚保護具10は、それに設けられている第1排泄物透過部21が着用者の肛門に対向し且つ第2排泄物透過部22が着用者の尿道口に対向するように着用者の身体に取り付けられる。このように皮膚保護具10が取り付けられると、該皮膚保護具10における第1部位11が、着用者の左右の臀部Bの間の領域を広く覆い、それによって肛門及びその周囲が第1部位11によって覆われる。これとともに、皮膚保護具10における第2部位12が、着用者の会陰Pの近傍から外陰部Vまでの領域を広く覆い、それによって尿道口及びその周囲が第2部位12によって覆われる。そして、皮膚保護具10が図2に示す態様で取り付けられた状態で、使い捨ておむつなどの吸収性物品が着用者に装着される。したがって、皮膚保護具10はその着用状態において、着用者の皮膚と、吸収性物品とを隔てるように配置される。
皮膚保護具10を使い捨ておむつなどの吸収性物品とともに着用することで、着用者から排泄された便や尿などの排泄物は、第1排泄物透過部21及び/又は第2排泄物透過部22を透過して吸収性物品へ到達する。吸収性物品へ到達した排泄物は、該吸収性物品の平面方向へ拡散しつつ吸収保持される。排泄物が吸収性物品の平面方向へ拡散したとしても、吸収性物品と着用者の身体とは皮膚保護具10によって隔てられているので、吸収性物品へ到達した排泄物が着用者の身体へ逆戻りすることが皮膚保護具10によって阻止される。このように、皮膚保護具10を着用者の身体に着用することで、着用者の排泄部周辺の皮膚、特に肛門周辺、会陰P及び外陰部Vの皮膚が、排泄物による汚染から保護される。
図3には、図1に示す皮膚保護具10とは別の皮膚保護具10を着用者、特に男性の着用者の身体に取り付けた状態が示されている。図3に示す皮膚保護具10は、第2排泄物透過部22を有していない点で、図1に示す皮膚保護具10と相違し、それ以外の点では図1に示す皮膚保護具10と同様である。皮膚保護具10は、それに設けられている第1排泄物透過部21が着用者の肛門に対向するように着用者の身体に取り付けられる。このように皮膚保護具10が取り付けられると、該皮膚保護具10における第1部位11が、着用者の左右の臀部Bの間の領域を広く覆い、それによって肛門及びその周囲が第1部位11によって覆われる。これとともに、皮膚保護具10における第2部位12が、着用者の会陰Pの近傍から陰嚢Sの裏部までの領域を広く覆う。したがって図3に示す実施形態の皮膚保護具10を使い捨ておむつなどの吸収性物品とともに着用すれば、吸収性物品へ到達した排泄物が着用者の身体へ逆戻りすることが皮膚保護具10によって阻止される。その結果、着用者の排泄部周辺の皮膚、特に肛門周辺、会陰P及び陰嚢Sの裏部の皮膚が、排泄物による汚染から保護される。
皮膚保護具10によって奏される上述の利点を一層顕著なものとする観点から、皮膚保護具10における皮膚密着部20は好ましくはシート材料から構成されている。このシート材料は、皮膚保護具10の着用状態において、着用者の皮膚に密着可能な素材から構成されていることが有利である。「密着可能」とは、例えば皮膚保護具10と着用者の皮膚との間に、便や尿などの排泄物が侵入する隙間が生じないように皮膚保護具10と着用者の皮膚とが接している状態のことである。皮膚保護具10が着用者の皮膚に密着している限り、すなわち皮膚保護具10と着用者の皮膚との間に隙間が生じていない限り、皮膚保護具10が着用者の皮膚に貼着していることは、換言すれば皮膚保護具10が着用者の皮膚に固定されていることは必要とされない。
皮膚密着部20が、着用者の皮膚に密着可能な素材から構成されていることによって、皮膚保護具10を着用者の皮膚に取り付けた状態において、吸収性物品に排泄された排泄物が着用者の皮膚に逆戻りした場合であっても、皮膚に排泄物が付着しづらくなる。
皮膚密着部20は非吸水性であることも好ましい。非吸水性とは、水分を吸収しない性質のことをいう。皮膚密着部20が非吸水性であるとは、皮膚密着部20が水分を全く吸収しないこと、及び皮膚密着部20を構成する素材の種類や状態等に起因して不可避的に微量の水分を吸収又は保持してしまうことの双方を包含する。一般的には、水分の保持量が素材の質量に対して10質量%以下である素材は非吸水性であるといえる。例えば、後述するゲル状含水粘着剤を皮膚密着部20に用いる場合、該ゲル状含水粘着剤は、それ自身が水分を含んでいるが、水分を含んだ状態でのゲル状含水粘着剤の質量に対して、新たに吸収する水分の量が10質量%以下である場合には、該ゲル状含水粘着剤は非吸水性であるといえる。皮膚密着部20が非吸水性であることによって、着用者の皮膚と、吸収性物品に排泄された排泄物とが、皮膚密着部20によって効果的に隔離される。その結果、着用者の排泄物の周辺の皮膚が排泄物による汚染から保護される。
皮膚密着部20は非吸水性であることに加えて不透液性ないし液難透過性であることも好ましい。皮膚密着部20が不透液性ないし液難透過性であることによって、着用者の皮膚と、吸収性物品に排泄された排泄物とを皮膚密着部20とが、皮膚密着部20によって一層効果的に隔離される。皮膚密着部20が不透液性ないし液難透過性であるとは、JIS L 1092に準拠して測定された皮膚密着部20の耐水圧が80mm以上であることをいう。
更に、皮膚密着部20は通気性を有することが好ましい。皮膚密着部20が通気性を有することで、皮膚保護具10の着用状態において、蒸れに起因する皮膚のかぶれを効果的に抑制できる。特に、皮膚保護具10は、これを例えば終日着用する場合があることから、長時間の着用によっても皮膚のかぶれを生じにくくするために、皮膚密着部20が通気性を有することは有利である。この観点から、皮膚密着部20は、JIS L 1099
A-1に準拠して測定された透湿度が、3000g/(m・h)以上であることが好ましく、5000g/(m・h)以上であることが更に好ましく、7000g/(m・h)以上であることが一層好ましい。
皮膚密着部20を構成する素材としては、着用者の皮膚に密着可能なものである限りにおいてその種類に特に制限はない。例えば粘着性のある材料を用いることができる。尤も、皮膚保護具10が着用者の排泄部に取り付けられて使用されるものであること、換言すれば着用者の有毛部に取り付けられることを考慮すると、皮膚密着部20を構成する素材としては、摩擦係数が高い材料であって且つ取り外すときに皮膚へダメージを与えない素材が好ましい。そのような素材としては、繊維の塊、繊維からなるシート状の不織布、織布、フィルム及び発泡体などが挙げられる。
皮膚密着部20が繊維から構成される場合、繊維の素材に特に制限はなく、非吸水性の素材から構成される繊維を用いることができる。例えば繊維形成能を有する熱可塑性樹脂であるポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリアミド樹脂などを素材とする繊維を用いることができる。繊維は、これらの樹脂を単独で用いて製造することができ、あるいは2種以上の樹脂をブレンドして製造することもできる。更に、2種以上の樹脂からなる芯鞘型やサイド・バイ・サイド型の複合繊維を用いることもできる。
前記の繊維の太さは、皮膚密着部20が着用者の皮膚に十分に密着するようにする観点から細いことが好ましい。細い繊維を用いることで、該繊維が皮膚の表面に存在する微細な凹凸に噛み合いやすくなり、そのことに起因して弱い相互作用力であるファンデルワールス力が生じる。その結果、皮膚密着部20が皮膚からの脱落しづらくなる。この観点から、繊維の太さは1μm以下であることが好ましく、更に好ましくは100nm以下である。繊維は細ければ細いほど、皮膚密着部20が着用者の皮膚から脱落しづらくなるので好ましいが、50nm程度に細ければ、皮膚密着部20が着用者の皮膚から脱落することを効果的に防止できる。
皮膚密着部20は、例えば、上述した細い繊維を含んで構成することができる。具体的には、皮膚密着部20は、上述した細い繊維及びそれよりも太い繊維を含んで構成することができ、また上述した細い繊維のみを含んで構成することができる。あるいは、上述した細い繊維よりも太い繊維からなる不織布や織布、フィルム、又はフィルムと不織布との積層材料などのシート材料の表面に、上述した細い繊維の層からなる固定手段を設けて皮膚密着部20を製造することもできる。この固定手段は、皮膚保護具10と着用者の皮膚と固定するために用いられる。特に、皮膚保護具10は、これを例えば終日着用する場合があり、それに対して使い捨ておむつなどの吸収性物品は一日に数回交換する場合があることから、吸収性物品の交換時に皮膚保護具10が着用者の皮膚から剥離しないことが望ましく、その観点から皮膚密着部20に固定手段を設けることは有利である。図1に示す皮膚保護具10の皮膚密着部20には、かかる固定手段23が設けられている状態が示されている。
固定手段23は、着用者の皮膚における有毛部や、肛門周辺の皮膚の皺が多い部位を避けた場所に設けることが、皮膚密着部20を着用者の皮膚に確実に密着させる観点から好ましい。この観点から固定手段23は、図1に示すとおり、皮膚密着部20における周縁域に沿って不連続に複数設けられていることが好ましい。固定手段23は、長手方向中心線Lに対して左右対称に配置することが、皮膚保護具10を安定的に着用者の皮膚に密着させる観点から好ましい。なお、着用者の臀裂に対応する位置において皮膚密着部20を着用者の皮膚に密着させることは容易でないので、着用者の臀裂に対応する位置、すなわち長手方向中心線L上には固定手段23を設けることは有効とはいえない。
固定手段23の形状に特に制限はなく、円形、楕円形、多角形、それらの組み合わせなどの各種二次元形状を採用することができる。また固定手段23は、直線や曲線などの一次元形状であってもよい。
固定手段23を皮膚の凹凸に沿わせて該固定手段が着用者の皮膚に確実に密着するようにする観点から、1つの固定手段の面積は過度に大きくないことが好ましい。この観点から、1つの固定手段の面積は0.5cm以上10cm以下であることが好ましく、1cm以上5cm以下であることが更に好ましく、1cm以上3cm以下であることが一層好ましい。
固定手段23として、上述した細い繊維の層を用いる場合、該層は、例えばメルトブローン法やエレクトロスピニング法によって紡糸された繊維を不織布やフィルムの一面に堆積させることで形成される。
固定手段23の別の実施形態としてゲル状含水粘着剤が挙げられる。ゲル状含水粘着剤は粘着性を有することから、該ゲル状含水粘着剤によって皮膚密着部20を着用者の皮膚に隙間なく密着させることが可能となる。
ゲル状含水粘着剤は、水溶性高分子と、水又は多価アルコールとの混合物であることが、粘着性の良好さや身体への安全性の観点から好ましい。
水溶性高分子化合物としては、例えばポリアクリル酸又はポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸類、ポリアクリル酸が一部架橋したカルボキシビニルポリマー、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース及びその塩、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、アラビヤガム、トラガントガム、カラヤガム、並びに無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
固定手段23の更に別の実施形態として、軟膏などの粘度の高い半液体状の流動体が挙げられる。かかる流動体は、皮膚保護具10を着用者の皮膚から取り外した後に、該皮膚上に残留可能な性状を有することが好ましい。これによって、該流動体に薬効成分や抗菌剤を含有させておくことで、皮膚保護具10が取り付けられていた部位の皮膚を健全な状態に保ったり、健全な状態に回復させたりすることが可能となる。
なお、固定手段23として、上述したゲル状含水粘着剤や、軟膏などの粘度の高い半液体状の流動体を用いる場合には、皮膚保護具10を着用者の皮膚から取り外した後の該皮膚のダメージが、他の固定手段を用いた場合に比べて一層少なくなることが多い。そのような場合には、固定手段23の面積を自由に設定することが可能になるので、固定手段23の面積は上述した値に制限されない。したがって、例えば皮膚密着部20の全体に固定手段を設けることも可能である。
固定手段23のまた更に別の実施形態として、一般的に知られている身体貼着用テープや身体貼着用シートが挙げられる。身体貼着用テープとしては、例えばスポーツテーピング、テーピング治療用のテープ、サージカルテープ、粘着包帯、カテーテル等の医療器具を身体に固定するための粘着テープ等が挙げられる。一方、身体貼着用シートとしては、例えば絆創膏、ドレッシング材、パップ剤等が挙げられる。
以上の各種固定手段23のうち、皮膚密着部20を着用者の身体に確実に密着させる観点から、身体貼着用テープや身体貼着用シートを用いることが好ましい。
本実施形態の皮膚保護具10に設けられている第1排泄物透過部21及び第2排泄物透過部22は、排泄物の透過が可能に設けられている限りにおいてその形態に特に制限はない。例えば各排泄物透過部21,22は、シート材料から構成されている皮膚密着部20を穿設して設けられた開口部であり得る。あるいは各排泄物透過部21,22は、排泄物の透過が可能な多孔部位であり得る。多孔部位の例としては、織布や不織布などの目開きを有する繊維シート材料や、オープンセル構造の海綿状材料などが挙げられる。皮膚密着部20が不織布からなる場合には、排泄物の透過が可能な程度までに該不織布の坪量を一部低下させた低坪量部を排泄物透過部21,22として用いることもできる。工業的な製造のしやすさの観点からは、各排泄物透過部21,22は、シート材料を穿設して設けられた開口部(貫通孔)であることが好ましい。
各排泄物透過部21,22の形状に特に制限はなく、排泄物の透過が可能な形状である限りにおいて各種の形状を採用できる。例えば円形、楕円形、矩形などの形状が挙げられる。排泄物を確実に透過させる観点からは各排泄物透過部21,22は異方性の少ない形状であることが好ましく、その観点からは円形であることが好ましい。
第1排泄物透過部21が円形である場合、その直径は、排泄物、特に便を円滑に透過させる観点から、5mm以上50mm以下であることが好ましく、排泄物を円滑に透過させる観点から、更に好ましくは10mm以上40mm以下、一層好ましくは10mm以上30mm以下である。
一方、第2排泄物透過部22が円形である場合、その直径は、排泄物、特に尿を円滑に透過させる観点から、5mm以上50mm以下であることが好ましく、排泄物を円滑に透過させる観点から、更に好ましくは5mm以上20mm以下、一層好ましくは5mm以上10mm以下である。
次に、本考案の皮膚保護具の別の実施形態を図4ないし図11を参照しながら説明する。これらの実施形態については、図1ないし図3に示す実施形態と異なる点について主として説明し、図1ないし図3に示す実施形態と同じ点についての説明については省略する。また、図4ないし図11において、図1ないし図3と同じ部材には同じ符号を付してある。
図4に示す実施形態の皮膚保護具10は、その周縁に、該周縁から該皮膚保護具10の内方に向かう切れ込み24を複数有している。切れ込み24はV字形のものである。切れ込み24は、長手方向中心線Lに対して左右対称に形成されている。切れ込み24を設けることで、皮膚保護具10を、足の付け根や、皮膚の隆起など、身体の大きな凹凸に追従させることが容易になり、皮膚密着部20を着用者の皮膚に確実に密着させることが可能となる。この利点を一層顕著なものとする観点から、切れ込み24は、皮膚保護具10の周縁に沿って、左右対称に少なくとも一対2か所に設けられることが好ましい。特に、第1部位11と第2部位12との境界部に一対の切れ込み24を設けることが好ましい。この位置は、皮膚保護具10の装着状態において、着用者の足の付け根と臀部との境に相当することから、この位置に切れ込み24を設けることで、皮膚密着部20を着用者の皮膚に一層確実に密着させることが可能となる。
切れ込み24の切れ込み長さは、皮膚保護具10の図心の位置から、切れ込み24が設けられている周縁上の位置までの距離の5分の1以上2分の1以下であることが好ましい。
切れ込み24が設けられた皮膚保護具10においては、隣り合う切れ込み24間に位置する皮膚密着部20の片部24aを1つずつ皮膚の凹凸に沿うように貼り付けることが、皮膚密着部20の確実な密着の観点から好ましい。この片部24aの数が多いほど、皮膚密着部20は着用者の身体の凹凸へ柔軟に追従できるようになるが、その分、該片部24aを着用者の皮膚に貼り付ける手間が増える。これらの得失を考慮すると、切れ込み24を設ける個数は40個以下にすることが好ましく、30個以下にすることが更に好ましく、20個以下にすることが一層好ましい。
図4に示す実施形態の皮膚保護具10においては、切り込み24は、皮膚密着部20を構成するシート材料をV字形に切り取って形成されているが、切り込み24の形状はこれに限られず、例えば皮膚密着部20を構成するシート材料の周縁から内方に向けて直線状又は曲線状に切り込みを入れただけでもよい。
切り込み24の形成手段に特に制限はなく、皮膚密着部20を構成するシート材料の種類に応じて適切な手段を採用すればよい。一般には、鋭利な刃物を用いた切断や、レーザー光の照射による溶断などの手段を用いることが簡便である。
図5に示す実施形態の皮膚保護具10は、その周縁に襞部Cを有する。襞部Cは、皮膚保護具10をその周縁が、厚みに沿って上下に波打つように変形していることで形成されている。襞部Cは、長手方向中心線(図示せず)に対して左右対称に形成されている。襞部Cを設けることで、皮膚保護具10を、着用者の身体における大きな凹凸、例えば関節などに追従させることが容易になり、皮膚密着部20を着用者の皮膚に確実に密着させることが可能となる。この利点を一層顕著なものとする観点から、襞部Cは、皮膚保護具10の周縁に沿って、左右対称に少なくとも一対2か所に設けられることが好ましい。
襞部Cの奥行きは、皮膚保護具10の図心の位置から、襞部Cが設けられている周縁上の位置までの距離の5分の1以上2分の1以下であることが好ましい。
襞部Cの形状に特に制限はなく、皮膚保護具10の周縁部の長さ(周縁部の実際の周長)が、該皮膚保護具10を平面に投影して得られる二次元形状の周長よりも長ければよい。
襞部Cの形成手段に特に制限はなく、皮膚密着部20を構成するシート材料の種類に応じて適切な手段を採用すればよい。一般には、延伸手段を用いてシート材料の周縁域を機械力によって強制的に延伸させることが簡便である。延伸後は、延伸によって形成された襞部Cを加熱又は冷却して、襞部Cの形状を固定化してもよい。
図6に示す実施形態の皮膚保護具10は、その厚み方向に沿う断面を見たときに凹凸構造を有している。詳細には、皮膚密着部20を構成するシート材料に凹凸賦形加工が施されて、凹部と凸部が長手方向及び幅方向に交互に形成されている。皮膚保護具10がこのような凹凸構造を有することで、該皮膚保護具10は着用者の皮膚に存在する小さな皺に容易に追従するようになる。その結果、皮膚密着部20を着用者の皮膚に確実に密着させることが可能となる。
なお、図6には、皮膚密着部20の全域に凹部及び凸部が形成されている状態が示されているが、これに代えて皮膚密着部20の一部、例えば第1排泄物透過部21及び/又は第2排泄物透過部の周囲にのみ凹部及び凸部を形成してもよい。
図7に示す実施形態の皮膚保護具10も、その厚み方向に沿う断面を見たときに凹凸構造を有している。詳細には、皮膚密着部20を構成するシート材料に凹凸賦形加工が施されて、長手方向に延びる凸条部及び凹条部が幅方向に交互に形成されている。本実施形態の皮膚保護具10においても、図6に示す実施形態と同様の効果が奏される。
なお、図7には、皮膚密着部20の全域に凹条部及び凸条部が形成されている状態が示されているが、これに代えて皮膚密着部20の一部、例えば第1排泄物透過部21及び/又は第2排泄物透過部の周囲にのみ凹条部及び凸条部を形成してもよい。
図8に示す実施形態の皮膚保護具10は、図7に示す実施形態の皮膚保護具10の変形例である。本実施形態の皮膚保護具10は、皮膚密着部20を構成するシート材料に凹凸賦形加工が施されて、長手方向に延びる凸条部及び凹条部が幅方向に交互に形成されている。ただし、第1排泄物透過部21の周縁域においては、第1排泄物透過部21の中心(図示せず)を仮想始点として該仮想始点から放射状に延びる凸条部及び凹条部が、第1排泄物透過部21の周方向に交互に形成されている。本実施形態によれば、放射状に形成された凸条部及び凹条部が、肛門周辺の皮膚に存在する皺に密着しやすくなるので、皮膚密着部20を着用者の皮膚に一層確実に密着させることが可能となる。
図6ないし図8に示す実施形態においては、凹凸構造を、着用者の皮膚に存在する小さな皺に容易に追従させるために、凹部の最底部から、凸部の最上部までの距離を0.5mm以上10mm以下に設定することが好ましく、1mm以上8mm以下に設定することが更に好ましく、2mm以上7mm以下に設定することが一層好ましい。
図6ないし図8に示す実施形態の凹凸構造を形成するには、例えば、皮膚密着部20を構成するシート材料を、互いに噛み合う一対の凹凸ロール間に通して該シート材料を塑性変形させることで凹凸賦形する方法を採用することができる。
図9には、これまで実施形態と異なる皮膚保護具15が示されている。この皮膚保護具15は、これまで説明してきた皮膚保護具10と併用されるものであり、2つの皮膚保護具が1つの皮膚保護具セットとして用いられる。したがって、以後の説明では、これまで説明してきた皮膚保護具10のことを第1の皮膚保護具10と呼び、図9に示される皮膚保護具15のことを第2の皮膚保護具15と呼ぶこととする。
第1の皮膚保護具10及び第2の皮膚保護具15はいずれもシート状の形態を有している。第1の皮膚保護具10及び第2の皮膚保護具15は、これらをセットで用い、着用者の身体に着用して排泄部周辺の皮膚を排泄物による汚染から保護するために用いられる。
第1の皮膚保護具10の形状や材質は、これまでの実施形態と同様である。第2の皮膚保護具15の材質は第1の皮膚保護具10の材質と同様とすることができる。したがって、第2の皮膚保護具15は、非吸水性であることが好ましく、また不透液性ないし液難透過性であることが好ましく、更に通気性を有することが好ましい。
第2の皮膚保護具15は、幅方向Yに長く且つ角が丸みを帯びた略長方形をした本体部16を備えている。本体部16における一方の長辺の各端部からは、長手方向Xに沿って一対の腕部17,17が延出している。各腕部17,17は、その先端部に向かうに連れて腕部17,17の間の距離が漸増するように延びている。各腕部17,17は、その幅が概ね一定であり且つ先端部が丸みを帯びている。各腕部17,17は、第2の皮膚保護具15の着用状態において着用者の鼠蹊部に対向するように配置される鼠蹊部被覆部として機能する。
第2の皮膚保護具15においては、本体部16及び一対の腕部17,17はいずれも、第1の皮膚保護具10と同様に、着用者の皮膚に密着可能な素材からなっている。
図9には示していないが、第2の皮膚保護具15は、該皮膚保護具15を着用者の皮膚と固定するための固定手段を有していてもよい。固定手段としては、第1の皮膚保護具10に設けられる固定手段23と同様のものを採用できる。
図10には、第1の皮膚保護具10及び第2の皮膚保護具15からなる皮膚保護具セットを着用者の身体に装着した状態が示されている。同図に示すとおり、第1の皮膚保護具10と第2の皮膚保護具15とは、それらの一部が重ね合わされて使用される。詳細には、第1の皮膚保護具10における第2部位12と、第2の皮膚保護具15における本体部16とが重なり合うように両皮膚保護具10,15は用いられる。この場合、第1の皮膚保護具10における第2部位12と、第2の皮膚保護具15における腕部17とが同方向を向くように両皮膚保護具10,15は重ねられる。両皮膚保護具10,15を重ねる場合、第1の皮膚保護具10が着用者の身体に近い側に位置するようにしてもよく、あるいは第2の皮膚保護具15が着用者の身体に近い側に位置するようにしてもよい。
図10に示すとおり、本実施形態の皮膚保護具セットによれば、図1ないし図8に示す実施形態の皮膚保護具10を用いることによって奏される効果に加えて、第2の皮膚保護具15における腕部17に起因する効果も奏される。すなわち腕部17が着用者の鼠蹊部を覆うことによって、鼠蹊部の皮膚が、便や尿による汚染から保護されるという効果が奏される。
また本実施形態の皮膚保護具セットによれば、両皮膚保護具10,15が別体になっているので、第1の皮膚保護具10を着用者の肛門周辺に密着させるときに、第2の皮膚保護具15がその操作を妨げないという利点もある。
図11に示す実施形態の皮膚保護具10Aは、先に説明した第1の皮膚保護具10と第2の皮膚保護具15とを一体化させたものである。この皮膚保護具10Aは、長手方向Xに沿って、第1部位11Aと、それに連設された第2部位12Aとを有している。第1部位11Aと第2部位12とは括れ部を境界として区分される。第1部位11Aは幅方向Yに長い略長円形をしている。第2部位12Aは略円形をしている。第1部位11A及び第2部位12Aはいずれも、これまで説明してきた皮膚密着部に相当する。
第1部位11Aと第2部位12Aとが連設している位置には第1排泄物透過部21が設けられている。また、第2部位12Aには第2排泄物透過部22が設けられている。第2排泄物透過部22は、第2部位12Aの中心から長手方向Xの端部寄りに偏倚した位置に設けられている。
皮膚密着部の一部である第2部位12Aにおける長手方向Xに沿う両側部からは、長手方向Xに沿って一対の腕部17A,17Aが延出している。各腕部17A,17Aは、その先端部に向かうに連れて腕部17A,17Aの間の距離が漸増するように延びている。また各腕部17A,17Aは、その幅が概ね一定であり且つ先端部が丸みを帯びている。腕部17Aは、図9に示す実施形態で説明した鼠蹊部被覆部として機能する。この目的のために、鼠蹊部被覆部である腕部17Aは、皮膚保護具10Aの着用状態において着用者の鼠蹊部に対向するように配置されている。
皮膚保護具10Aには、これまでの実施形態と同様に固定手段23が設けられている。固定手段23は第1部位11Aの周縁部、及び第2部位12Aと腕部17との連設部に設けられている。
以上の形態を有する本実施形態の皮膚保護具10Aを着用者の身体に着用した状態は、図10に示す実施形態と同様となる。したがって皮膚保護具10Aによれば、図10に示す実施形態と同様の効果が奏される。また、皮膚保護具10Aによれば、図10に示す実施形態の第1の皮膚保護具10と第2の皮膚保護具15とが一体になっているので、使い勝手がよいという利点もある。
以上、本考案をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本考案は前記実施形態に制限されない。例えば皮膚保護具の輪郭の形状は、上述した実施形態に限られず、その他の形状、例えば円形、卵形、洋梨形など、着用者の排泄部に適合する輪郭形状であればよい。
10 皮膚保護具
11 第1部位
12 第2部位
15 第2の皮膚保護具
16 本体部
17 腕部
20 皮膚密着部
21 第1排泄物透過部
22 第2排泄物透過部
23 固定手段
24 切れ込み

Claims (9)

  1. 着用状態において着用者の排泄部に対向するように配置された排泄物透過部と、
    前記排泄物透過部を囲繞するように配置され且つ着用者の皮膚に密着可能な素材からなる皮膚密着部と、を備え、
    シート状の形態を有し、着用者の身体に着用して排泄部周辺の皮膚を排泄物による汚染から保護するための皮膚保護具であって、
    前記皮膚密着部が非吸水性である、皮膚保護具。
  2. 前記皮膚密着部が不透液性ないし液難透過性である、請求項1に記載の皮膚保護具。
  3. 前記皮膚密着部が、前記皮膚保護具と着用者の皮膚と固定するための固定手段を有している、請求項1又は2に記載の皮膚保護具。
  4. 前記皮膚保護具は、その周縁に、該周縁から該保護具の内方に向かう切れ込みを有している、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の皮膚保護具。
  5. 前記皮膚保護具は、その周縁に襞部を有する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の皮膚保護具。
  6. 前記皮膚保護具は、その厚み方向に沿う断面を見たときに、凹凸構造を有している、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の皮膚保護具。
  7. 前記排泄物透過部を2つ有し、
    一方の前記排泄物透過部は、前記皮膚保護具の着用状態において着用者の肛門に対向するように配置され、
    他方の前記排泄物透過部は、前記皮膚保護具の着用状態において着用者の尿道口に対向するように配置される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の皮膚保護具。
  8. 前記皮膚密着部が、該皮膚密着部から延出した一対の鼠蹊部被覆部を有し、
    前記鼠蹊部被覆部は、前記皮膚保護具の着用状態において着用者の鼠蹊部に対向するように配置されている、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の皮膚保護具。
  9. 第1の皮膚保護具と、第2の皮膚保護具とのセットからなり、
    第1の皮膚保護具及び第2の皮膚保護具はいずれもシート状の形態を有し、
    第1の皮膚保護具及び第2の皮膚保護具は、これらを着用者の身体に着用して排泄部周辺の皮膚を排泄物による汚染から保護するために用いられる、皮膚保護具セットであって、
    第1の皮膚保護具は、着用状態において着用者の排泄部に対向するように配置された排泄物透過部と、該排泄物透過部を囲繞するように配置され且つ着用者の皮膚に密着可能な素材からなる皮膚密着部とを備え、
    第2の皮膚保護具は、着用状態において着用者の鼠蹊部に対向するように配置され且つ着用者の皮膚に密着可能な素材からなる鼠蹊部被覆部を備える、皮膚保護具セット。
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