JP3244032U - スマート分電盤 - Google Patents

Abstract

本考案は、スマート分電盤を開示し、分電盤本体、扉およびベースを含み、分電盤本体は制御ボックス、操作ボックスおよび点検ボックスを含み、制御ボックスは分電盤本体の頂部に位置し、内部に測位装置、センサ装置、コントローラおよび信号伝送装置が設けられ、測位装置、センサ装置は信号伝送装置および制御装置とそれぞれ電気的に接続され、操作ボックスは分電盤本体の中部に位置し、信号伝送装置と電気的に接続されるインジケータ、およびコントローラと電気的に接続される操作ボタンを含み、点検ボックスは分電盤本体の底部に位置し、ベースは放熱層および防水緩衝層を含み、放熱層は複数の内蔵ファンおよび放熱口を含み、内蔵ファンがボルトで点検ボックスの底部に固定され、かつ信号伝送装置と信号接続され、防水緩衝層は放熱層の底部に固着される。本考案のスマート分電盤は安全性が高く、安定性が高い。【選択図】図１

Description

本考案は分電盤の技術分野に関し、特にスマート分電盤に関する。

電力の供給は、社会の生産、労働の正常な進行に対して非常に重要な役割を果たしている。従来の低電圧配電制御方法は、主に回路遮断器、接触器、サーマルリレー、ヒューズ、制御リレー、様々なトランスフォーマおよび様々な電気計器（電流計、電圧計、パワーメータ、電力量計など）からなる低電圧スイッチ制御盤によって、配電、制御、保護、監視などの機能を実現する。このような従来のスイッチ制御盤には多数のアナログ計器およびリレーを配設する必要があり、生産、貯蔵、点検に極めて大きな不便をもたらし、しかも主に手動で直接操作されており、コンピュータによる知的管理ができず、複雑な制御ロジックを実現しにくい。

そして、従来の分電盤は使用時、内部構造が密閉されるため、発生した熱が直ちに排除できないことによって、内部の電子部品にかなり大きな破損が生じ、耐用年数が短縮され、交換コストが増加する。

また、分電盤の放熱は放熱用キャビネットにおいて考慮しなければならない課題でもあり、一般的には放熱口によって放熱している。しかし、放熱口内に塵埃が多く堆積した場合、一体的な構造であるため、そのまま開けて清掃することができず、操作的には困難であり、内部の清掃にも影響を及ぼす。

本考案の目的はスマート分電盤を提供することであり、該分電盤の内部において、設けられたセンサにより分電盤の稼働情報および環境情報が取得され、該情報はコントローラにより処理されると、電動ファン、温度制御機器および除湿器の動作をさらに制御し、それにより分電盤の動作環境を最適に制御することができ、また、取得された情報状態が遠隔端末に送信され、故障が発生したら、直ちにそれを把握でき、安全上のリスクが避けられる。

本考案は以下の技術的解決手段を採用する。

スマート分電盤であって、分電盤本体、扉およびベースを含み、前記分電盤本体にヒンジによって扉が可動に取り付けられ、前記ベースが前記分電盤の底部に取り付けられ、前記分電盤本体は制御ボックス、操作ボックスおよび点検ボックスを含み、前記制御ボックスは前記分電盤本体の頂部に位置し、内部に測位装置、センサ装置、コントローラおよび信号伝送装置が設けられ、前記測位装置、センサ装置は信号伝送装置および制御装置とそれぞれ電気的に接続され、前記操作ボックスは前記分電盤本体の中部に位置し、信号伝送装置と電気的に接続されるインジケータ、および前記コントローラと電気的に接続される操作ボタンを含み、前記点検ボックスは前記分電盤本体の底部に位置し、前記ベースは放熱層および防水緩衝層を含み、前記放熱層は複数の内蔵ファンおよび放熱口を含み、前記内蔵ファンがボルトで前記点検ボックスの底部に固定され、かつ前記信号伝送装置と信号接続され、前記防水緩衝層は放熱層の底部に固着される。

好ましくは、前記センサ装置は、電圧センサ、電流センサ、温度センサ、湿度センサおよび粉塵センサを含み、さらにコントローラと電気的に接続される。

好ましくは、前記扉は、前記制御ボックスおよび操作ボックスに対応する上扉、および前記点検ボックスに対応する下扉を含む。

好ましくは、前記防水緩衝層は上から下へ順に固定接続される断熱層、粘着層、および自己加硫ブチルゴム層である防水層を含む。

好ましくは、前記内蔵ファンは四つ設けられ、四つの内蔵ファンは等距離にかつ等分に分電盤本体底部の四隅に取り付けられる。

好ましくは、前記分電盤本体の上端外部にはさらに、前記コントローラと電気的に接続される警報器が設けられる。

好ましくは、前記分電盤本体の外壁にはさらに、下方に除塵除湿用のフィルタが設けられる通風口が設けられる。

好ましくは、前記分電盤本体の内部にはさらに、測位装置、センサ装置、コントローラ、信号伝送装置、インジケータ、内蔵ファンおよび警報器とそれぞれ電気的に接続される独立電源が設けられる。

好ましくは、前記制御ボックスの内部にはさらに、それぞれコントローラと接続される除湿器および温度制御機器が設けられる。

以上より、上記技術的解決手段を採用するため、本考案は以下の有益な効果を奏することができる。
１）多様な機能
本考案に提供される分電盤は、取り付けられた測位装置によって分電盤の位置をリアルタイムに取得でき、同時に、内部に様々なセンサが設けられ、分電盤動作中の様々な環境情報をリアルタイムに取得し、続いてコントローラによって分電盤の動作を制御して分電盤を最適な環境で動作するように調整することができる。
２）高い安全性
本考案は、分電盤内部に設けられたセンサ群によって分電盤内部の電圧状態、電流状態、温度状態および湿度状態をリアルタイムに取得でき、取得された状態情報を信号伝送装置によって遠隔端末に送信でき、遠隔端末は分電盤の動作に異常があるかどうかを判定し、さらに異常を可能な限り早く解消することができ、安全性が向上する。
３）簡単な構造
本考案は構造が簡単で、生産および製造しやすく、費用対効果が大きい。
４）除塵効果
分電盤の内部を乾燥に保つよう、分電盤内の空気中の水分を効果的に低下させることができ、分電盤の破損のリスクを低減し、分電盤の使用効果および耐用年数を向上させることができる。
５）高い安定性
本考案は、設計される防水緩衝層によって、外部の振動または温度の変化による分電盤動作中の異常という状況を回避し、分電盤動作の安定性を向上させる。

本考案は例により図面と関連付けて説明する。
本考案の実施例に開示されるスマート分電盤の構成模式図である。 本考案の実施例に開示される内蔵ファンの分布模式図である。 本考案の実施例に開示される除塵フィルタの構成模式図である。 本考案の実施例に開示されるスマート分電盤の警報器の構成模式図である。

本明細書に開示される全ての特徴、または開示される全ての方法やプロセスにおけるステップは、互いに排他的な特徴および／またはステップを除き、任意の形態で組み合わせることができる。

本明細書（あらゆる添付の請求項、要約書を含む）に開示される任意の特徴は、別段の記載がない限り、他の同等または類似目的を有する代替特徴に置き換えることができる。即ち、別段の記載がない限り、各特徴は一連の同等または類似の特徴の一例に過ぎない。

図１および図２に示すように、スマート分電盤が記述され、分電盤本体６、扉（明細書の添付図面に示さず）およびベースを含むが、これらに限定されない。分電盤本体にヒンジによって扉が可動に取り付けられ、前記ベースが前記分電盤の底部に取り付けられる。

前記分電盤本体６の表面にボルトで制御ボックス１が固設され、前記制御ボックス１の内部に測位装置、センサ装置、コントローラおよび信号伝送装置が設けられ、前記測位装置およびセンサ装置はいずれもコントローラおよび信号伝送装置とそれぞれ信号接続される。そのうち、
測位装置は分電盤の位置をリアルタイムに取得するためのものであり、
センサ装置は、電圧センサ、電流センサ、温度センサ、湿度センサおよび粉塵センサなどを含むが、これらに限定されず、電圧センサおよび電流センサが分電盤の動作状態を収集するために用いられ、湿度センサ、温度センサおよび粉塵センサが分電盤の動作環境情報を収集するために用いられ、
コントローラは測位装置、センサ装置および信号伝送装置を制御するためのものであり、
信号伝送装置が遠隔端末に分電盤の動作状態および動作環境情報を伝送するために用いられ、信号伝送装置は有線で遠隔端末に情報を伝送することができ、また無線で遠隔端末に情報を伝送することもできる。有線による情報伝送も、無線による情報伝送も、データ伝送において慣用されている一般的な技術手段であるため、ここでは説明を省略する。

本考案の一好適な実施例では、制御ボックス１の内部にさらに、それぞれコントローラと接続される除湿器および温度制御機器が設けられ、分電盤の温度または湿度が大きくなりすぎると、コントローラは除湿器および／または温度制御機器に動作指令を出し、分電盤に対する除湿動作、加熱動作および／または冷却動作を実行し、それによって分電盤が正常な環境で動作するように維持し、周辺の環境要因による電子部品の破損を低減する。

さらに、制御ボックス１の下端には、分電盤本体の表面に対して操作ボックス２が設けられ、前記操作ボックス２の表面に信号伝送装置と信号接続されるインジケータ７が設けられ、前記インジケータ７の下端に操作ボタン５が設けられ、そのうち、
インジケータ７は分電盤の動作状態および動作環境情報、例えば、分電盤の各回路の電圧値、各回路の電流値、分電盤の温度および湿度などを表示するためのものであり、
操作ボタン５はコントローラと接続され、操作ボタン５によって分電盤全体の動作を制御できる。

前記操作ボックス２の下端には、分電盤本体６の表面に対して点検ボックス３が設けられる。

好ましくは、本実施例のスマート分電盤の扉は、分電盤本体６の制御ボックス１および操作ボックス２に適合する上扉、および点検ボックス３に対応する下扉に分けられる。上扉も下扉もヒンジによって分電盤本体６と可動に接続される。上扉、下扉、差込口、ヒンジ、連結柱、円弧孔、取っ手、凹溝、凸部、縦棒、直棒、捻りばね、係止溝、貫通孔、取付キャビティ、戻しばねおよび挿入棒構造が設けられることによって、操作上の必要に応じて、上扉と下扉を同時に開けるか、または上／下扉のみを開けることができ、操作がより簡単で便利になる。

ベースは前記点検ボックス３の底部に設けられ、放熱層４および防水緩衝層１９を含み、前記放熱層４は分電盤本体６と固定接続され、その内部はキャビティとされ、前記分電盤本体６の底部と共にボルトで複数の内蔵ファン８が固設され、前記内蔵ファン８が前記信号伝送装置およびコントローラと接続され、放熱層４の四つの壁には、通風のために、いずれも放熱口が設けられる。

さらに、内蔵ファン８は四つ設けられ、四つの内蔵ファン８は等距離にかつ等分に分電盤本体６底部の四隅に取り付けられる。

従来の分電盤は使用時、内部構造が密閉されるため、発生した熱が直ちに排除できないことによって、内部の電子部品にかなり大きな破損が生じ、耐用年数が短縮され、交換コストが増加する。そこで、内蔵の電動ファンおよび放熱口によって、熱を急速に放散できる。

防水緩衝層１９は上から下へ順に固定接続される断熱層、粘着層、および防水層を含み、前記断熱層は断熱板が用いられ、前記防水層は自己加硫ブチルゴム層である。

具体的には、防水層は自己加硫ブチルゴム層であり、該層は高い老化防止、耐食、耐高温および耐低温の性能を有し、老化、水漏れの問題が発生しにくく、長い耐用年数および高い防水性能を有する。前記粘着層は前記断熱層と前記防水層を接続する役割のみならず、緩衝の役割も果たす。設計される防水緩衝層１９によって、外部の振動または温度の変化による分電盤動作中の異常という状況を回避し、分電盤動作の安定性を向上させる。

さらに、前記分電盤本体６の外壁にはさらに、下方に除塵除湿用のフィルタが設けられる通風口９が設けられる。

本考案の好適な実施例では、図３に示すように、フィルタはセラミック材質であり、セラミックフィルタ板に、両対角にそれぞれ正極端子１０および負極端子１１が設けられる導電性金属膜層１２が設けられ、使用時、電源を正極端子１０および負極端子１１と接続し、電圧によって導電性金属膜層１２において静電気を発生させて空気中の粉塵を吸着させるようにし、静電気による粉塵吸着は積極的な吸着であるため、除塵効果が高く、吸着された粉塵が一定量に達してセラミックフィルタ板の通気孔内に堆積した場合、セラミック材質のフィルタ板は容易に清掃することができ、しかも老化しにくく、耐用年数が長い。

また、本考案の一好適な実施例では、分電盤本体６の上端外部にはさらに、前記信号伝送装置およびコントローラとそれぞれ接続される警報器（明細書の添付図面に示さず）が設けられる。

図４に示すように、警報器は、保護ケース１８を含み、保護ケース１８の頂部に対称に設けられるブザー差込口１３が開けられ、ブザー差込口１３の底部に導電片１５が接続され、保護ケース１８の内部に電池ベイ１６が取り付けられ、電池ベイ１６内に蓄電池１７が装着され、保護ケース１８の頂部にブザー１４が取り付けられ、ブザー１４の正負極にそれぞれ導電ポストが接続され、磁気制御機構は保護ケースを含み、保護ケースの内部に鉄材タッチスイッチが取り付けられる。回路が遮断される時、ブザー１４は動作を停止し、押圧が終了した後、設けられた復帰ばねによって押圧片を初期位置に復帰させることができ、繰り返し使用することができる。

任意選択的に、分電盤本体６の内部にはさらに、測位装置、センサ装置、コントローラ、信号伝送装置、インジケータ、内蔵ファンおよび警報器とそれぞれ電気的に接続される独立電源が設けられる。

本考案は前述した具体的な実施形態に限定されない。本考案は、本明細書に開示される任意の新しい特徴または任意の新しい組み合わせ、および開示される任意の新しい方法またはプロセスのステップまたは新しい組み合わせに拡張される。

１－制御ボックス、２－操作ボックス、３－点検ボックス、４－放熱層、５－操作ボタン、６－分電盤本体、７－インジケータ、８－内蔵ファン、９－通気口、１０－正極端子、１１－負極端子、１２－導電性金属膜層、１３－ブザー差込口、１４－ブザー；１５－導電片、１６－電池ベイ、１７－蓄電池、１８－保護ケース、１９－防水緩衝層

Claims (10)

1. 分電盤本体、扉およびベースを含み、前記分電盤本体にヒンジによって前記扉が可動に取り付けられ、前記ベースが前記分電盤の底部に取り付けられ、
   前記分電盤本体は制御ボックス、操作ボックスおよび点検ボックスを含み、前記制御ボックスは前記分電盤本体の頂部に位置し、内部に測位装置、センサ装置、コントローラおよび信号伝送装置が設けられ、前記測位装置、センサ装置は信号伝送装置および制御装置とそれぞれ電気的に接続され、前記コントローラは前記測位装置、センサ装置および信号伝送装置を制御するためのものであり、前記操作ボックスは前記分電盤本体の中部に位置し、信号伝送装置と電気的に接続されるインジケータ、および前記コントローラと電気的に接続される操作ボタンを含み、前記点検ボックスは前記分電盤本体の底部に位置し、
   前記ベースは放熱層および防水緩衝層を含み、前記放熱層は複数の内蔵ファンおよび放熱口を含み、前記内蔵ファンがボルトで前記点検ボックスの底部に固定され、かつ前記信号伝送装置と信号接続され、前記防水緩衝層は放熱層の底部に固着されることを特徴とする、スマート分電盤。
2. 前記センサ装置は、電圧センサ、電流センサ、温度センサ、湿度センサおよび粉塵センサを含むことを特徴とする、請求項１に記載のスマート分電盤。
3. 前記扉は、前記制御ボックスおよび操作ボックスに対応する上扉、および前記点検ボックスに対応する下扉を含むことを特徴とする、請求項１に記載のスマート分電盤。
4. 前記防水緩衝層は、上から下へ順に固定接続される断熱層、粘着層、および自己加硫ブチルゴム層である防水層を含むことを特徴とする、請求項１に記載のスマート分電盤。
5. 前記内蔵ファンは四つ設けられ、四つの内蔵ファンは等距離にかつ等分に分電盤本体底部の四隅に取り付けられることを特徴とする、請求項１に記載のスマート分電盤。
6. 前記分電盤本体の上端外部にはさらに、前記コントローラと電気的に接続される警報器が設けられることを特徴とする、請求項１に記載のスマート分電盤。
7. 前記分電盤本体の外壁にはさらに、下方に除塵除湿用のフィルタが設けられる通風口が設けられることを特徴とする、請求項１に記載のスマート分電盤。
8. 前記フィルタはセラミック材質であり、前記フィルタに、両対角にそれぞれ正極端子および負極端子が設けられる導電性金属膜層が設けられることを特徴とする、請求項７に記載のスマート分電盤。
9. 前記分電盤本体の内部にはさらに、測位装置、センサ装置、コントローラ、信号伝送装置、インジケータ、内蔵ファンおよび警報器とそれぞれ電気的に接続される独立電源が設けられることを特徴とする、請求項１に記載のスマート分電盤。
10. 前記制御ボックスの内部にはさらに、それぞれコントローラと接続される除湿器および温度制御機器が設けられることを特徴とする、請求項１に記載のスマート分電盤。
    

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